JP2008100428A - 樹脂成形体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の用途への展開が期待できる新しい構造の樹脂成形体及を提供する。
【解決手段】樹脂成形体10は、成形型のキャビティ内に射出充填した発泡層形成物質入り熱可塑性樹脂材料が固化する過程でキャビティ容積を拡大させて熱可塑性樹脂材料を発泡させることにより、両側表面のそれぞれに空隙を有しないスキン層11が形成されると共に、両側表面のスキン層11間に発泡層12が形成されたものである。発泡層12は、キャビティ容積拡大方向中間部に形成されスキン層11よりも樹脂密度の小さい中間層12aと、中間層12aのキャビティ容積拡大方向両側それぞれのスキン層11との間に形成されほとんど樹脂を有しない空洞層12bと、で構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、両側表面のそれぞれに空隙を有しないスキン層が形成されると共に、それらのスキン層間に発泡層が形成された樹脂成形体及びその製造方法に関する。
樹脂成形体として、両側表面のそれぞれに空隙を有しないスキン層が形成されると共に、それらのスキン層間に発泡層が形成されたものは公知である。このような樹脂成形体は、成形型のキャビティ内に射出充填した発泡層形成物質入り熱可塑性樹脂材料が固化する過程でキャビティ容積を拡大させて熱可塑性樹脂材料を発泡させることにより製造することができる。
特許文献1には、平均繊維長が1mm以上に保持された強化繊維を含む熱可塑性樹脂成形体であって、その厚み方向における断面構造として、空隙を殆ど有しないスキン層、10〜50容量%の空隙率を有する発泡または膨張層、および該発泡または膨張層よりも高い空隙率を有し、強化繊維同士が絡み合い、その接点付近で熱可塑性樹脂により固定された梁構造層を有するものが開示されている。
特開2002−18916号公報
本発明の目的は、種々の用途への展開が期待できる新しい構造の樹脂成形体及びその製造方法を提供することである。
上記の目的を達成する本願の請求項1に係る発明は、成形型のキャビティ内に射出充填した発泡層形成物質入り熱可塑性樹脂材料が固化する過程でキャビティ容積を拡大させて上記熱可塑性樹脂材料を発泡させることにより、両側表面のそれぞれに空隙を有しないスキン層が形成されると共に、該両側表面のスキン層間に発泡層が形成された樹脂成形体であって、
上記発泡層は、上記キャビティ容積拡大方向中間部に形成され上記スキン層よりも樹脂密度の小さい中間層と、該中間層のキャビティ容積拡大方向両側それぞれの上記スキン層との間に形成されほとんど樹脂を有しない空洞層と、で構成されていることを特徴とする。
上記構成の樹脂成形体は、発泡層が中間層とその両側の空洞層とで構成された従来に無い新しい構造のものであり、中間層の両側の空洞層による遮音効果や断熱効果から種々の用途への展開を期待することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された樹脂成形体において、
上記スキン層を貫通して上記空洞層に達し且つ上記中間層を貫通しない開口部が上記キャビティ容積拡大方向の少なくとも一方側に形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、キャビティ容積拡大方向の少なくとも一方側に開口部が形成されているので、空洞層による吸音効果が向上する。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載された樹脂成形体において、
上記中間層の樹脂密度が0.2〜0.4g/cmであることを特徴とする。
上記の構成によれば、中間層の樹脂密度が0.2〜0.4g/cmであるので、中間層による遮音性能が高く、その結果、特に優れた遮音効果を得ることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載された樹脂成形体の製造方法であって、
キャビティ内に射出充填した熱可塑性樹脂材料のキャビティ容積拡大方向において、その略中央部と成形型の成形面との間に、該略中央部よりも温度が高い部分が存在するときに、キャビティ容積を拡大することを特徴とする。
上記のようにすれば、本発明の樹脂成形体を容易に製造することができる。
本発明の樹脂成形体は、発泡層が中間層とその両側の空洞層とで構成された従来に無い新しい構造のものであり、中間層の両側に空洞層を有するので、その遮音効果や断熱効果から種々の用途への展開を期待することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る樹脂成形体10を示す。
この樹脂成形体10は、発泡層形成物質及び補強用繊維入り熱可塑性樹脂材料により、例えば厚さ4.0〜8.0mmの板状体に形成されたものである。
熱可塑性樹脂材料の主成分を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン−ポリエチレンブロック共重合体樹脂等のポリオレフィン樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂の含有量は例えば55〜77質量%である。
熱可塑性樹脂材料に含まれる発泡層形性物質としては、例えば、化学反応によりガスを発生する化学的発泡材や二酸化炭素ガス及び窒素ガス等の不活性ガスを含有する物理的発泡材等が挙げられる。発泡層形成物質の含有量は例えば3.0〜5.0質量%である。
熱可塑性樹脂材料に含まれる補強用繊維としては、例えば、ガラス繊維やアラミド繊維等が挙げられる。補強用繊維の繊維長は例えば1.0〜4.0mmである。補強用繊維の含有量は例えば20〜40質量%である。
この樹脂成形体10は、両側表面のそれぞれに形成されたスキン層11と、両スキン層11の間に形成された発泡層12と、を有する。
スキン層11は、空隙を有さない高密度固層に構成されている。スキン層11の樹脂密度は例えば1.10〜1.12g/cmである。スキン層11の厚さは例えば0.3〜0.7mmである。
発泡層12は、厚み方向(キャビティ容積拡大方向)の中間部に形成された中間層12aと、その中間層12aの両側それぞれのスキン層11との間に形成された空洞層12bと、で構成されている。
中間層12aは、スキン層11よりも樹脂密度の小さい低密度多孔層に構成されている。中間層12aの樹脂密度は例えば0.2〜0.4g/cmである。中間層12aの厚さは例えば0.2〜0.5mmである。
各空洞層12bは、ほとんど樹脂を有しない空隙に構成されている。各空洞層12bの樹脂密度は例えば0.1〜0.2g/cmである。各空洞層12bの厚さは例えば1.6〜3.1mmである。
このような構造の樹脂成形体10は、発泡層12が中間層12aとその両側の空洞層12bとで構成された従来に無い新しい構造のものであり、中間層12aの両側に空洞層12bを有する多層構造であるため、その遮音効果や断熱効果から種々の用途への展開を期待することができる。具体的には、例えば、高温度で且つ高騒音の自動車のエンジンルームと静寂性を含む快適性が要求される車室とを仕切る仕切部材(ダッシュボード)、住宅用建材等に好適に用いることができる。
次に、上記樹脂成形体10の製造方法について図2(a)〜(c)並びに図3及び4を用いて説明する。
樹脂成形体10の製造に用いる成形型20は、図2(a)に示すように、固定型21と可動型22とを備え、固定型21の内側略中央部に平板状の凸部21aが形成されている一方、可動型22の内側略中央部に浅底の凹部22aが形成され、固定型21の凸部21aと可動型22の凹部22aとが嵌合して内部に板状体成形用のキャビティCが構成されたものである。また、この成形型20は、固定型21の凸部21aが可動型22の凹部22aに対して摺動してキャビティCの厚み方向の間隔が変化してキャビティ容積が可変となるように、図2(a)の矢印で示す方向に可動型22が固定型21に対して可動に構成されている。さらに、この成形型20は、可動型22が図示しない射出成形機に取り付けられ、射出成形機からの溶融した熱可塑性樹脂材料30が可動型22に形成された溶融樹脂通路22bを介してキャビティCの端部に供給されるように構成されている。
上記樹脂成形体10の製造に際しては、まず、成形型20を型締めし、キャビティCの厚み方向の間隔を所定値に設定する。この際、キャビティCの厚み方向の間隔は1.8〜2.5mmとすることが好ましい。
次いで、図2(b)に示すように、射出成形機から溶融した熱可塑性樹脂材料30を可動型22に形成された溶融樹脂通路22bを介してキャビティCの端部に供給する。このとき、図3に示すように、熱可塑性樹脂材料30はキャビティCの一端から広がるように流動するが、その厚み方向の温度分布は図4に示すようなものとなる。つまり、このときの温度分布は、成形型20の成型面との接触部分が最も温度が低く、次に略中央部B、その次が略中央部Bと成形型20の成形面との間のA部分の順に温度が高くなるものとなる。成形型20の成型面との接触部分が最も温度が低くなるのは、成形型20の温度(例えば50℃)が、熱可塑性樹脂材料30の温度(例えば200℃)より低く、熱可塑性樹脂材料30が成形型20によって冷却されるためである。略中央部Bと成形型20の成形面との間のA部分の温度が最も高くなるのは、熱可塑性樹脂材料30がキャビティC内を流動する際に、成形型20の成形面による流動抵抗の大きい当該成形面近傍の熱可塑性樹脂材料30の流速が、当該成形面の流動抵抗を受け難い略中央部Bの熱可塑性樹脂材料30の流速よりも遅いため、この流速の差によりA部分が大きく剪断変形して剪断熱を発生するためであると考えられる。この際、熱可塑性樹脂材料30の温度を180〜220℃とすることが好ましく、成形型20の温度を40〜60℃とすることが好ましく、射出時間を0.8〜1.2秒とすることが好ましい。
続いて、図2(c)に示すように、固定型21に対して可動型22を移動させてキャビティCの厚み方向の間隔を拡大することによりキャビティ容積を拡大させる。このキャビティ容積の拡大は、成形型20の成形面近傍の熱可塑性樹脂材料30にスキン層11が生成され且つ熱可塑性樹脂材料30に上記温度分布が維持されているとき、つまり、熱可塑性樹脂材料30の厚み方向(キャビティ容積拡大方向)において、略中央部Bと成形型20の成形面との間に、略中央部Bよりも温度が高い部分が存在するときに行う。このとき、熱可塑性樹脂材料30が内部で発泡して、その厚み方向(キャビティ容積拡大方向)において、相対的に温度が低い略中央部Bに対応して中間層12aが形成され、一方、相対的に温度が高い略中央部Bの両側のA部分に対応して空洞層12bが形成され、それらによって発泡層12が構成される。この際、キャビティCの厚み方向(キャビティ容積拡大方向)の間隔を2.0〜4.0倍(発泡倍率)に拡大することが好ましい。
そして、しかる後、成形型20を型開きし、内部から成形された樹脂成形体10を取り出す。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係る樹脂成形体10を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
この樹脂成形体10では、厚み方向両側のそれぞれに、スキン層11を貫通して空洞層12bに達し且つ中間層12aを貫通しない開口部13が複数形成されている。
その他の構成は実施形態1のものと同一である。
この樹脂成形体10によれば、上記のように開口部13を空洞層12bに形成することなくスキン層11のみに形成しているので、厚み方向の一方の開口部13から一方の空洞層12bに入った音が中間層12aを介して対向する他方の空洞層12bに入り、他方の開口部13から他方の空洞層12bに入った音と干渉することがなく、樹脂成形体10の厚み方向両側の吸音効果が向上する。従って、本実施形態2の樹脂成形体10は、該樹脂成形体10の両側の音を効果的に吸音することができる。なお、開口部13は、厚み方向の一方側にのみ形成されていてもよい。
また、樹脂成形体10の両側表面のスキン層11に空洞層12bに達し且つ中間層12aを貫通しない開口部13を形成した上記の場合において、中間層12aの樹脂密度が0.2〜0.4g/cmであれば、一方のスキン層11から一方の空洞層12bに入った音が中間層12aを透過して他方の空洞層12b側へ移動することがなく、該中間層12aによる吸音性能が高く、その結果、特に優れた吸音効果を得ることができる。
その他の作用効果は実施形態1と同一である。
なお、この樹脂成形体10は、実施形態1における成形後に穿孔加工を施して開口部13を形成することにより、或いは、樹脂成形体10の成形過程において開口部13を形成することにより製造することができる。
上記実施形態1と同様の構成の成形型を用いて板状の樹脂成形体を射出成形した。
熱可塑性樹脂材料として、繊維長2mmのガラス繊維30質量%と発泡剤(発泡層形成物質)4質量%とを含有するポリプロピレン樹脂材料を用いた。
熱可塑性樹脂材料の温度を200℃、成形型の温度を50℃、射出時間を1.0秒、及びキャビティのキャビティ容積拡大前の厚み方向(キャビティ容積拡大方向)の間隔を2.0mmにそれぞれ設定した。また、キャビティ容積拡大によりキャビティの厚み方向(キャビティ容積拡大方向)の間隔を3.0倍(発泡倍率)に拡大した。従って、得られた樹脂成形品は、厚みが6.0mmのものであった。
図6(a)は樹脂成形体の断面を示し、図6(b)はその一部を拡大したものを示す。
これによれば、得られた樹脂成形体は、両側表面のそれぞれに空隙を有しないスキン層が形成されると共に、それらのスキン層間に発泡層が形成されており、そして、発泡層が、厚み方向中間部に形成された中間層と、その厚み方向両側それぞれのスキン層との間に形成された空洞層と、で構成されていることが分かる。
そして、この樹脂成形体の成形をモデルとし、熱可塑性樹脂材料の温度を200℃、成形型の温度を50℃、射出時間を1.0秒、及びキャビティの厚み方向の間隔を2.0mm、幅方向の寸法を30mm、長さ方向の寸法を200mmとして、CAE解析により、ゲートから20mmの地点における熱可塑性樹脂材料の厚み方向の温度分布を、樹脂充填終了直後及びキャビティ容積拡大直前のそれぞれについて算出した。なお、温度分布を求める位置をゲートから20mmの地点としたのは、熱可塑性樹脂材料が安定して流動を開始する位置だからである。
図7は、その温度分布を示す。なお、実線が樹脂充填終了直後の温度分布を示し、破線がキャビティ容積拡大直前の温度分布を示す。
これによれば、樹脂充填終了直後及びキャビティ容積拡大直前のいずれも、成形型の成型面との接触部分が最も温度が低く、次に略中央部B、その次が略中央部Bと成形型の成形面との間のA部分(略中央部Bの両側の部分)の順に温度が高くなっているのが分かる。
この結果に基づいて図1〜3を参照して考察すると、このような温度分布を有することにより、キャビティ容積を拡大した際に、相対的に温度が低い略中央部Bに対応して中間層12aが形成され、一方、相対的に温度が高い略中央部Bの両側のA部分に対応して空洞層12bが形成され、それらによって発泡層12が構成されるものと考えられる。つまり、このようなキャビティ容積拡大直前の温度分布を有する熱可塑性樹脂材料30は、成形型20の成形面近傍では固化が最も進行してスキン層11が生成され、温度の低い略中央部BはA部分よりも固化が進行していて、このような状態のときキャビティ容積を拡大すると、上記スキン層11より樹脂密度の小さい中間層12aが生成される一方、A部分はまだ固化が進行せず溶融状態にあるため、当該A部分の樹脂は中間層12a側及びスキン層11側に分断され、これによりA部分に空洞層12bが生成されるものと考えられる。
また、樹脂充填終了直後からキャビティ容積拡大直前までの温度低下は、成形型20の成形面との接触部分(t)が最も大きく、次に略中央部Bの両側のA部分(t)、その次が略中央部B(t)の順に小さくなっている、つまり、時間の経過に伴って、略中央部Bとその両側のA部分の温度差が小さくなることが分かる。
従って、発泡層12が中間層12aとその両側の空洞層12bとで構成された上記構造を得るためには、略中央部Bとその両側のA部分との温度差が無くなる前にキャビティ容積を拡大する必要があると考えられる。
本発明は、両側表面のそれぞれに空隙を有しないスキン層が形成されると共に、それらのスキン層間に発泡層が形成された樹脂成形体及びその製造方法について有用である。
実施形態1の樹脂成形体の断面図である。 (a)〜(c)は実施形態1の樹脂成形体の製造方法を示す説明図である。 キャビティ内の熱可塑性樹脂材料の流動を示す説明図である。 キャビティ内を流動する熱可塑性樹脂材料の厚み方向の温度分布を示す図である。 実施形態2の樹脂成形体の断面図である。 (a)は実施例の樹脂成形体の断面写真であり、(b)はその一部の断面拡大写真である。 CAE解析によるキャビティ内を流動する熱可塑性樹脂材料の厚み方向の温度分布を示す図である。
符号の説明
10 樹脂成形体
11 スキン層
12 発泡層
12a 中間層
12b 空洞層
13 開口部
20 成形型
21 固定型
21a 凸部
22 可動型
22a 凹部
22b 溶融樹脂通路
30 熱可塑性樹脂材料
C キャビティ

Claims (4)

  1. 成形型のキャビティ内に射出充填した発泡層形成物質入り熱可塑性樹脂材料が固化する過程でキャビティ容積を拡大させて上記熱可塑性樹脂材料を発泡させることにより、両側表面のそれぞれに空隙を有しないスキン層が形成されると共に、該両側表面のスキン層間に発泡層が形成された樹脂成形体であって、
    上記発泡層は、上記キャビティ容積拡大方向中間部に形成され上記スキン層よりも樹脂密度の小さい中間層と、該中間層のキャビティ容積拡大方向両側それぞれの上記スキン層との間に形成されほとんど樹脂を有しない空洞層と、で構成されていることを特徴とする樹脂成形体。
  2. 請求項1に記載された樹脂成形体において、
    上記スキン層を貫通して上記空洞層に達し且つ上記中間層を貫通しない開口部が上記キャビティ容積拡大方向の少なくとも一方側に形成されていることを特徴とする樹脂成形体。
  3. 請求項2に記載された樹脂成形体において、
    上記中間層の樹脂密度が0.2〜0.4g/cmであることを特徴とする樹脂成形体。
  4. 請求項1に記載された樹脂成形体の製造方法であって、
    キャビティ内に射出充填した熱可塑性樹脂材料のキャビティ容積拡大方向において、その略中央部と成形型の成形面との間に、該略中央部よりも温度が高い部分が存在するときに、キャビティ容積を拡大することを特徴とする樹脂成形体の製造方法。
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JP2015016582A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 ダイキョーニシカワ株式会社 樹脂成形品
JP2015033849A (ja) * 2013-07-08 2015-02-19 積水テクノ成型株式会社 熱可塑性樹脂発泡成形体及びその製造方法

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