JP2008097079A - Plc - Google Patents

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【課題】プログラムを効率よく作成可能でありかつ途中停止起動可能なPLCの提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係るPLC10では、SFC式プログラムPG1のトラジションに割り当てられた論理ブロック81が、従来と同様に、遷移条件を満足したときにオンする第1接点で構成された通常時論理ブロック82を備え、この通常時論理ブロック82に本発明に係る再実行対応論理ブロック83を加えた論理和で論理演算部81が構成されている。そして、その再実行対応論理ブロック83が、途中起動フラグがオンしている場合にオンする第2接点と、個別動作の起動条件を満足していないときにオンする第3接点との論理積で構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の個別動作を実行する個別運転動作と、それら複数の個別運転動作の組み合わせで構成される一連の自動運転動作とをシーケンシャル・ファンクション・チャート式プログラムにより制御するPLCに関する。
PLC用プログラムの代表的な表記方法としては、シーケンシャル・ファンクション・チャート(以下、「SFC」という)式プログラムがあり、そのSFC式プログラムは、モジュール化されているのでプログラミングが容易であること、システム全体の動作の流れを容易に把握できるという利点から利用されている。その反面、SFC式プログラムでは、自動運転が異常停止等により中断した場合に、異常原因を取り除いた後で、途中から起動することができないという欠点があった。そこで、SFC式プログラムの途中起動を可能とするために、プログラムを構成する各ステップによる動作を保持系動作と非保持系動作とに分別し、再実行時には、非保持系動作のみをリセットして、プログラムを先頭から実行する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
なお、本願において、「PLC」とは、プログラマブル・ロジック・コントローラのことである。
特開2001−282322号公報(請求項1、段落[0010],[0012]〜[0014],[0035],第2図)
しかしながら上記した従来の技術では、SFC式プログラムの各ステップの動作内容を保持系動作と非保持系動作とに分別する分別作業が必要であるので、プログラミングの作業効率が悪かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、プログラムを効率よく作成可能でありかつ途中起動可能なPLCの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るPLCは、複数の個別動作を実行する個別運転動作と、当該個別運転動作の組み合わせで構成される一連の自動運転動作とをシーケンシャル・ファンクション・チャート式プログラムにより制御するPLCにおいて、シーケンシャル・ファンクション・チャート式プログラムは、各個別動作の開始を制御する複数のステップと、ステップ同士の間に設けられて、一のステップから次のステップへの遷移条件の正否に応じて通過を許可するか否かを判別する複数のトラジションとからなりかつ自動運転動作中に途中停止後、再起動されたときには先頭から実行されるように構成され、自動運転動作中に途中停止後、再起動されたときにオンされ、自動運転動作の完了時にオフされる途中起動フラグを設け、途中起動フラグがオンしている場合には、個別動作の起動に際して満足すべき条件である起動条件と、個別動作の動作中に常に満足すべき条件である動作条件との少なくとも一方を満足していないステップの直後のトラジションは、遷移条件の正否に拘わらず通過を許可する一方、起動条件及び動作条件の両方を満足しているステップの直後のトラジションは、遷移条件の正否に応じて通過を許可するか否かを判別するように構成したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のPLCにおいて、各トラジションは、通常時論理ブロックと再実行対応論理ブロックとの論理和により通過を許可するか否かを判定し、通常時論理ブロックは、遷移条件を満足したときにオンする第1接点を含むように構成され、再実行対応論理ブロックは、途中起動フラグがオンした場合にオンする第2接点と、起動条件及び動作条件の少なくとも一方を満足していないときにオンする第3接点との論理積で構成されたところに特徴を有する。
本発明に係るPLCが自動運転動作中に途中停止した場合には、SFC式プログラムの複数のステップのうち途中停止の際に実行していたステップの個別動作のみが、その起動に際して満足すべき条件である起動条件と、個別動作の動作中に常に満足すべき条件である動作条件の両方を満足し、それ以外のステップの個別動作は、上記起動条件と動作条件の少なくとも一方を満足していない状態になる。そして、途中停止後、再起動されたときに途中起動フラグがオンし、SFC式プログラムが先頭のステップから実行される。ここで、本発明では、途中起動フラグがオンしている場合には、起動条件と動作条件との少なくとも一方を満足していないステップの直後のトラジションは、遷移条件の正否に拘わらず通過を許可する一方、起動条件及び動作条件の両方を満足しているステップの直後のトラジションは、遷移条件の正否に応じて通過を許可するか否かを判別する構成としたので、先頭から途中停止の直前までのステップを素通りし、途中停止されたステップの個別動作が実行される。そして、途中停止されたステップの直後のトラジションでは遷移条件を満足するまで通過を許可せず、その遷移条件を満足して通過を許可したときには、次のステップの個別動作に係る起動条件と動作条件の両方を満足した状態なる。これにより、途中停止されたステップ及びそれ以降のステップが、各トラジションで遷移条件を確認しながら順次実行される。また、SFC式プログラムが最後まで実行されて自動運転動作が完了すると途中起動フラグがオフし、次にSFC式プログラムを先頭から実行したときには、通常通りの自動運転動作が行われる。このようにして、本発明によれば、SFC式プログラムが途中停止後、再実行された場合に、途中停止されたステップから自動運転動作を再実行することができる。しかも、従来のように個別動作の動作内容を区別する必要がないので、プログラムを作成する際に、従来必要とされた個別動作の内容を分別作業が不要になり、プログラムを効率よく作成することが可能になる。
また、上記したトラジションは、通常時論理ブロックと再実行対応論理ブロックとの論理和により通過を許可するか否かを判定するように構成することができる。その通常時論理ブロックは、遷移条件を満足したときにオンする第1接点を含むように構成し、再実行対応論理ブロックは、途中起動フラグがオンしている場合にオンする第2接点と、起動条件及び動作条件の少なくとも一方を満足していないときにオンになる第3接点との論理積で構成すればよい(請求項2の発明)。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示した本実施形態のPLC10は、CPU11、システムメモリ12、プログラムメモリ13及びデータメモリ14を制御部15に備え、CPU11がプログラムメモリ13に記憶されたSFC式プログラムPG1を実行して制御対象設備20を制御する。
図2にはSFC式プログラムPG1の一例が示されている。SFC式プログラムPG1は、同図において、「ST0000」、「ST9000」等のように先頭に「ST」を付して示した複数のステップと、「TR0000」、「TR0001」等のように先頭に「TR」を付して示した複数のトラジションとを交互に配置し、これらをフローチャート式に結線して構成されている。
複数のステップのうち大部分は、制御対象設備20に個別動作を開始させるためのものであり、一部のステップが、PLC10の内部データ(例えば、フラグ)を変更するために設けられている。そして、制御対象設備20に個別動作を開始させるステップが実行されると、PLC10の出力部17(図1参照)から制御対象設備20に制御信号が出力される。また、各トラジションは、一のステップから次のステップへの遷移条件を満足したか否かを判別し、遷移条件を満足したときにトラジションの通過が許可される。すると、そのトラジションの直前のステップからトラジションの直後のステップへと活性状態のステップが遷移する。即ち、複数のステップのうち通過を許可されたトラジションと通過を禁止されたトラジションの間のステップのみが活性状態になる。そして、活性状態になったステップのみが実行される。また、データメモリ14には、何れのステップが活性状態になっているかを判別するための活性フラグテーブルが設けられている。
PLC10に備えた操作パネル18(図1参照)には、作業者の操作によってPLC10をマニュアル操作モードと自動運転モードとに切り換えるためのモード切替スイッチが設けられている。マニュアル操作モードにした場合には、SFC式プログラムPG1を各ステップ毎実行することが可能になる。
一方、自動運転モードにしてPLC10の起動スイッチをオンすると、PLC10はSFC式プログラムPG1の先頭のステップから順番に各ステップを実行し、制御対象設備20が複数の個別運転動作の順次行う。それら複数の個別運転動作が組み合わされて一連の自動運転動作になる。
具体的には、図2に示したSFC式プログラムPG1は、図4(A)に示した構成の制御対象設備20を制御するためにプログラミングされている。この制御対象設備20は、保護フェンス21の内部にワーク搬送機22を備えている。そして、PLC10がSFC式プログラムPG1を実行すると、入口21Aから保護フェンス21内に搬入されたワークWをワーク搬送機22のハンド23にて把持して検査装置26の前方を通過させ、出口21Bへと移動するための一連の自動運転動作を行う。その一連の自動運転動作には、例えば、次の個別動作1〜5が含まれる。即ち、図4(A)に示すように、ハンド23を所定ストロークで右から左へと移動する個別動作1と、ハンド23を所定ストロークで前進させる個別動作2、図4(B)に示すように、ハンド23でワークWを把持する個別動作3、ワークWを把持した状態でハンド23を所定ストロークで後退させる個別動作4、図4(C)に示すように、ハンド23を所定ストロークでで左から右へと移動する個別動作5が、前記一連の自動運転動作に含まれる。そして、図2に示したSFC式プログラムPG1のステップST0001,ST0002,ST0003,ST0004,ST0005を順次実行することで、上記したワーク搬送機22が個別動作1〜5を順次行う。
また、制御対象設備20には複数の検出スイッチSW1〜SW4(図4参照)が備えられ、それら各検出スイッチSW1〜SW4の検出結果がPLC10の入力部16(図1参照)に取り込まれている。これにより、PLC10は、ワーク搬送機22が各個別動作1〜5の動作端に至ったか否かを判別することができる。そして、ステップST0001,ST0002の間のトラジションTR0002では、例えば、ワーク搬送機22がステップST0001による個別動作1の動作端に至ったことを遷移条件としており、その遷移条件を満足したときに(個別動作1の動作端に至って検出スイッチSW1がこれを検出したときに)、トラジションTR0002の通過を許可し、ステップST0001からステップST0002へと活性状態のステップが遷移する。他のステップ同士の間の各トラジションTR0003,TR0004,TR0005,・・・に関しても同様に、直前のステップによる個別動作の動作端に至ったことを検出スイッチにて確認したときに遷移条件を満足し、通過を許可する。
なお、各トラジションに設定された遷移条件は、直前のステップによる個別動作が動作端に至ったことに限定されるものではなく、直前のステップによる制御対象設備20の個別動作が、例えばランプの点灯のようなものであれば、個別動作が実際に行われたことを、通電の有無等により確認できたときに、遷移条件を満足する設定にしてもよい。
図2に示すように本実施形態のSFC式プログラムPG1の最後のステップは、先頭のステップ(イニシャルステップ)に戻る動作指令になっている。これにより、制御対象設備20は一連の自動運転動作を繰り返して行う。
PLC10のデータメモリ14には、例えば、自動運転フラグ、停止フラグ及び本発明に係る途中起動フラグの各データが格納されている。自動運転フラグは、自動運転モードでPLC10を起動した場合にオンする。停止フラグは、自動運転フラグがオンした状態で、PLC10が異常又は操作により停止された場合にオンし、このとき自動運転フラグがオフする。途中起動フラグは、停止フラグがオンした状態で、自動運転モードで起動スイッチがオンされたときにオンし、このとき停止フラグがオフする。また、途中起動フラグは、自動運転モードで再起動され、SFC式プログラムPG1の最後のステップまで実行されたときにオフする。そのために、SFC式プログラムPG1のうち最後から2番目のステップST0011には、途中起動フラグをオフする動作指令がプログラムされている。これにより、途中起動フラグは、自動運転動作中に途中停止後、再起動したときにオンし、その1回目のSFC式プログラムPG1が最後まで実行されて、一連の自動運転動作が完了したときにオフする構成になっている。
各ステップ及び各トラジションには、ラダーやニーモニック等で記述された動作プログラムが割り当てられ、その動作プログラムがデータメモリ14に格納されている。そして、活性状態のステップのラダーとトラジションのラダーのみがスキャンされるようになっている。図3には、ラダー式プログラムによるトラジションの一例が示されている。同図において、識別子「M001」、「M002」、「M003」を付した「○」記号はデータ出力部80であって、これらのデータが出力されることがトラジションの通過を意味する。また、トラジションのラダー式プログラムにおいて、各データ出力部80の左側には、接点を組み合わせてなる論理演算部81が表記されており、これら各論理演算部81がSFC式プログラムPG1における各トラジションの遷移条件である。そして、各論理演算部81の論理演算結果が「真」の場合に、その右側のデータ出力部80がオンされる。
即ち、識別子「M001」、「M002」、「M003」を付したデータ出力部80は、例えば、SFC式プログラムPG1におけるトラジションTR0001,TR0002,TR0003(図1参照)に対応しており、制御対象設備20のうちハンド23を横方向に移動する第1の駆動源、前後方向に移動する第2の駆動源、チャックさせる第3の駆動源をぞれぞれ起動させるためのステップST0001,ST0002,ST0003の直前に設けられ、それぞれのステップへの遷移条件を満たした場合にオンされる。そして、例えば、識別子「M001」を付したデータ出力部80がオンされると、これを受けてステップST0001が活性状態とされ、ステップST0001に対応したラダー式プログラムをスキャンすることによりPLC10の出力部17から出力された制御信号を制御対象設備20が受けて第1の駆動源が起動し、ハンド23が横方向に移動する個別動作1(図4(A)参照)が開始される。
ここで、データ出力部80には、前記した途中起動フラグを意味する識別子「M020」が付されたものがあり、そのデータ出力部80は、上述したように自動運転モードで再起動されたときにオンされ、最後のステップST0011にてオフされる。
SFC式プログラムPG1のうち最後のトラジションTR0010(即ち、途中起動フラグ「M020」をオフするステップST0011以降のトラジション)を除く各トラジションに割り当てられた論理演算部81は、従来のPLCと同様に、遷移条件を満足したときにオンする第1接点で構成された通常時論理ブロック82を備えている。そして、本実施形態では、この通常時論理ブロック82に本発明に係る再実行対応論理ブロック83を加え、これら両論理ブロック82,83の論理和によって論理演算部81が構成されている。再実行対応論理ブロック83は、途中起動フラグがオンしている場合にオンする第2接点と、個別動作の動作条件を満足していないときにオンする第3接点との論理積で構成されている。ここで、図2のトラジションTR0002に対応する図3の上から2段目の論理演算部81を例に挙げて説明すると、符号「X2」が第1接点に相当し、途中起動フラグである符号「M020」が第2接点に相当し、符号「X200」が第3接点に相当する。そして、第3接点「X200」は、直前のステップST0001により制御される個別動作の動作条件を満足していないときにオンする。
ここで、直前のステップにより制御される個別動作の動作条件とは、この個別動作中に常に満足すべき条件をいう。例えば、各個別動作間のインターロックがこの動作条件に相当する。具体的には、ステップST0001により制御される、図4(A)に示すハンド23を所定ストロークで右から左に移動させる個別動作1の動作条件として、「ハンド23が後退端にあり、検出スイッチSW3がオンしていること」が設定されている。
上記のように論理演算部81を構成したことにより、SFC式プログラムPG1を自動運転動作中に途中停止後、再起動した場合、即ち、第2接点がオンしている場合には、個別動作の起動条件を満足していないステップの直後のトラジションにおける第3接点がオンすることで論理演算部81がオンに確定し、遷移条件の正否に拘わらずトラジションの通過が許可される。一方、個別動作の起動条件を満足していないステップの直後のトラジションでは第3接点がオフするため、論理演算部81はオンに確定せず、遷移条件の正否に応じてトラジションの通過を許可するか否かが決定される。即ち、途中起動フラグがオンしている場合には、個別動作の起動条件を満足していないステップの直後のトラジションは、遷移条件の正否に拘わらず通過を許可する一方、個別動作の起動条件を満足しているステップの直後のトラジションは、遷移条件の正否に応じて通過を許可するか否かを判別する構成になっている。
本実施形態のPLC10の構成に関する説明は以上である。次に、PLC10の作用効果について説明する。PLC10がSFC式プログラムPG1を自動運転動作で実行すると、ステップとトラジションが交互に実行され、制御対象設備20のワーク搬送機22が各ステップに応じた個別動作を順次行う。
このとき、各トラジションでは、一のステップから次のステップへの遷移条件を満足しているか否かを判別する。そして、一のステップによる個別動作を開始してから遷移条件が成立するまで待ち、遷移条件が成立したときに、トラジションの通過が許可されて、次のステップによる個別動作が開始される。このようにして、先頭のステップから最後のステップまで順次実行され、制御対象設備20が、複数の個別動作を組み合わせた一連の自動運転動作を行う。そして、再び先頭のステップから実行されることで、制御対象設備20が一連の自動運転動作を繰り返して行う。
さて、制御対象設備20のメンテナンス等のために、PLC10を自動運転動作中に途中停止する場合がある。或いは、何らかの異常が発生して自動運転が停止する場合がある。そして、自動運転を再起動した場合には、途中起動フラグがオンになり、SFC式プログラムPG1が先頭のステップから実行される。ここで、前述したように、本実施形態では、途中起動フラグがオンしている場合には、起動条件を満足していないステップの直後のトラジションは、遷移条件の正否に拘わらず通過を許可する一方、起動条件を満足しているステップの直後のトラジションは、遷移条件の正否に応じて通過を許可するか否かを判別する構成になっているので、先頭から途中停止の直前までのステップを素通りし、途中停止されたステップの個別動作が実行される。そして、途中停止されたステップの直後のトラジションでは遷移条件を満足するまで通過を許可せず、その遷移条件を満足して通過を許可したときには、次のステップの個別動作に係る起動条件を満足した状態なる。これにより、途中停止されたステップ及びそれ以降のステップが、各トラジションで遷移条件を確認しながら順次実行される。また、SFC式プログラムが最後まで実行されて自動運転動作の完了すると途中起動フラグがオフし、次にSFC式プログラムを先頭から実行したときには、通常通りの自動運転動作が行われる。
具体的には、いま、SFC式プログラムPG1による自動運転動作が何らかの異常により個別動作2の途中で停止したとする。異常の原因を取り除き、マニュアルモードに切り換えて個別動作2の動作端までハンド23を移動させ、個別動作3から自動運転を再開させる場合を考える。
例えば、ステップST0001によるハンド23を右から左へ移動させる個別動作1について、このときの制御対象設備20の状態では、ハンド23が前進端にあり検出スイッチSW3がオンしていないので、ステップST0001の動作条件である「ハンド23が後退端にあり、検出スイッチSW3がオンしていること」を満足しない。よって、この個別動作1が実行されないことになる。このとき、個別動作1が実行されないことから直後のトラジションTR0002における遷移条件が満足していないとしても(即ち、接点1がオフ)、途中起動フラグがオンしており(即ち、接点2がオン)、且つ動作条件を満足していない(即ち、接点3がオン)ので、このトラジションTR0002を通過することができ、活性状態のステップをステップST0001からステップST0002へと遷移させることができる。
また、別の例として、ステップST0002によるハンド23を前進させる個別動作2について、この個別動作2の動作条件が、ハンド23が右端又は左端に位置していることと、即ち、検出スイッチSW1がオン又は検出スイッチSW2がオンであるとすると、このとき制御対象設備20の状態では、上述の個別動作1のときと異なり、動作条件を満たすことになる。しかしながら、この場合でも、活性状態のステップをステップST0002からST0003へと遷移させることができる。即ち、動作条件を満たしていることからステップST0002よりハンド23を前進させるための出力がなされるものの、このステップST0002の直後のトラジション0003の遷移条件(例えば、ハンド23が前進端にあること)が満たされているので、このトラジションを通過し、活性状態のステップがステップST0002からST0003へ遷移することになる。
このように、イニシャルステップから途中停止したステップまでの間では、各ステップの動作条件を満足している場合であっても満たしていない場合であっても、トラジションを次々と通過し、SFC式プログラムPG1は途中停止したステップまで移行することができるわけである。そして、途中停止したステップ以降のステップにおいては、上述したように各トラジションの遷移条件を確認しながら自動運転が進行することになる。
上述したように本実施形態のPLC10によれば、SFC式プログラムPG1が途中停止後、再実行された場合に、途中停止されたステップから自動運転動作を再実行することができる。しかも、従来のように個別動作の動作内容を区別する必要がないので、プログラムを作成する際に、従来必要とされた個別動作の内容を分別作業が不要になり、プログラムを効率よく作成することが可能になる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
即ち、前記実施形態の通常時論理ブロック82における第3接点は、個別動作の動作条件を満足していないときにオンする構成であったが、個別動作の起動条件と動作条件の少なくとも一方を満足していないときに第3接点がオンするように構成してもよい。ここで、起動条件とは、個別動作の起動に際して満足している必要がある条件であって、例えば、運転準備のスイッチが入っているか否か、ハンド23を移動させる駆動源が油圧シリンダである場合には、油圧が適正であるか等が起動条件として設定されている。
また、前記実施形態では自動運転フラグ及び停止フラグを用いることにより途中起動フラグをオンさせる構成であったが、自動運転フラグ又は停止フラグを用いることなく途中起動フラグをオンすることも可能である。即ち、正常時であるか途中停止後の再起動であるかに係わらず、自動運転モードが選択されたときに途中起動フラグがオンするようにプログラムしておいてもよい。この場合、正常時の自動運転の起動に際しても途中起動フラグがオンしてしまうが、途中起動フラグがオンしていると、起動条件と動作条件との少なくとも一方が満足していない場合はトラジションを通過するので、自動運転モードを選択した後起動ボタンを押すまでの間にトラジションTR0001からTR0009を通過し、ステップST0011で途中起動フラグがオフされることになるので問題はない。
本発明の一実施形態に係るPLCの概念図 SFC式プログラムのプログラムリスト SFC式プログラムに割り当てられたラダー式プログラムの一部のプログラムリスト 制御対象設備の概念図
符号の説明
20 制御対象設備
82 通常時論理ブロック
83 再実行対応論理ブロック
PG1 SFC式プログラム
PLC10

Claims (2)

  1. 複数の個別動作を実行する個別運転動作と、当該個別運転動作の組み合わせで構成される一連の自動運転動作とをシーケンシャル・ファンクション・チャート式プログラムにより制御するPLCにおいて、
    前記シーケンシャル・ファンクション・チャート式プログラムは、前記各個別動作の開始を制御する複数のステップと、前記ステップ同士の間に設けられて、一のステップから次のステップへの遷移条件の正否に応じて通過を許可するか否かを判別する複数のトラジションとからなりかつ前記自動運転動作中に途中停止後、再起動されたときには先頭から実行されるように構成され、
    前記自動運転動作中に途中停止後、再起動されたときにオンされ、前記自動運転動作の完了時にオフされる途中起動フラグを設け、
    前記途中起動フラグがオンしている場合には、前記個別動作の起動に際して満足すべき条件である起動条件と、前記個別動作の動作中に常に満足すべき条件である動作条件との少なくとも一方を満足していない前記ステップの直後の前記トラジションは、前記遷移条件の正否に拘わらず通過を許可する一方、前記起動条件及び前記動作条件の両方を満足している前記ステップの直後の前記トラジションは、前記遷移条件の正否に応じて通過を許可するか否かを判別するように構成したことを特徴とするPLC。
  2. 前記各トラジションは、通常時論理ブロックと再実行対応論理ブロックとの論理和により通過を許可するか否かを判定し、
    前記通常時論理ブロックは、前記遷移条件を満足したときにオンする第1接点を含むように構成され、
    前記再実行対応論理ブロックは、前記途中起動フラグがオンした場合にオンする第2接点と、前記起動条件及び動作条件の少なくとも一方を満足していないときにオンする第3接点との論理積で構成されたことを特徴とする請求項1に記載のPLC。
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