JP2008095341A - 通気材 - Google Patents
通気材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008095341A JP2008095341A JP2006276752A JP2006276752A JP2008095341A JP 2008095341 A JP2008095341 A JP 2008095341A JP 2006276752 A JP2006276752 A JP 2006276752A JP 2006276752 A JP2006276752 A JP 2006276752A JP 2008095341 A JP2008095341 A JP 2008095341A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ventilation
- concave curved
- curved surface
- ventilation material
- end surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
- Building Environments (AREA)
Abstract
【課題】簡易且つコンパクトな構成であって材料コスト及び組立コストを低く抑えることができ、設置にスペースを取らず、しかも十分な通気性能と確実な雨雪侵入防止機能とを兼ね備えた通気材を提供することを課題とする。
【解決手段】幅方向一端面から他端面への通気が可能な通気材1であって、前記端面の少なくとも一方が凹曲面3(4)であることを特徴とする通気材である。好ましくは、前記凹曲面3は、その上端が下端よりも前方に延びるようにされる。
【選択図】図1
【解決手段】幅方向一端面から他端面への通気が可能な通気材1であって、前記端面の少なくとも一方が凹曲面3(4)であることを特徴とする通気材である。好ましくは、前記凹曲面3は、その上端が下端よりも前方に延びるようにされる。
【選択図】図1
Description
本発明は通気材、より詳細には、小屋裏換気を行なうために棟開口部に配置される棟換気材の構成材として用いられ、あるいは、単独で屋根面の躯体換気のために屋根面に配置されたり、壁体の通気層内に配置されたりして用いられる通気材に関するものである。
上記棟換気材としては、例えば特許第2610342号公報に記載のものが知られている(図6参照)。それは、両端面に開口する多数の通気路20を設けた2枚の通気材21、22を、その通気路20を棟方向に向けて逆V字形を呈するように連結したものであり、通気材21、22の両端面は、平坦且つ斜めにカットされている。
この構成の場合、屋根面に沿って吹き上げられてくる風、及び、それに乗って運ばれてくる雨雪は、屋根面及び通気路20と平行に通気路20に進入するので、強風雨時等に雨雪が通気路を通って屋根裏に滴下することを防止するためには、各通気材の長さをかなり長いものとしなければならない。このように通気路が長くなると、その分通気抵抗が増し、通気量の低下を招く。また、長尺化に伴って材料コストが嵩み、重量も増すために施工時及び運搬時に取り扱いにくくなり、また、広い設置スペースが必要となるという問題もある。
このような問題を解決するものとして、一対の通気材21、22の各下面に、そこから更に内方に延びる下面板25を定着し、各下面板25の内端部を、上面板26との間に通気間隔を保持して上方に折曲することにより内水切り27を形成した棟換気材が提唱されている(特開2001−323619号公報、図7参照)。この場合の通気材21、22の両端面は、垂直又は傾斜状態に、且つ、平坦にカットされている。
この例のように、棟換気材として内水切り27を設ける場合は、通気性を確保すると共に、雨雪の侵入を防止するために、通気材の内端面28と内水切り27との間を十分離隔させる必要がある。そのため、棟換気材は、全体として大きなサイズのものとならざるを得ず、また、部品点数も多くなるために材料のコストアップを招き、また、組立てに手間がかかるという問題もある。
本発明はかかる背景の下になされたもので、簡易且つコンパクトな構成であって材料コスト及び組立コストを低く抑えることができ、設置にスペースを取らず、しかも十分な通気性能と確実な雨雪侵入防止機能とを兼ね備えた通気材を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、幅方向一端面から他端面への通気が可能な通気材であって、前記端面の少なくとも一方が凹曲面であることを特徴とする通気材である。
好ましくは、前記凹曲面は、その上端が下端と同じかそれよりも前方に延びるようにされ、あるいは、前記凹曲面が、通気材の両端面に形成され、少なくとも一方の前記凹曲面の上端が下端よりも前方に延びるようにされる。また、前記凹曲面は、前記端面の全面に渡って形成され、あるいは、前記凹曲面は、前記端面の過半を占めるように形成される。
本発明は上記構成であって、簡易且つコンパクトな構成であるために材料コスト及び組立てコストを低く抑えることができ、また、コンパクトなために設置にスペースを取らず、しかも通気面が凹曲面であるために十分な通気開口面積が確保されるので通気性能が優れ、また、凹曲面によって屋根面からの空気剥離を助長することにより、雨雪の侵入を確実に防止し得る効果がある。
本発明を実施するための最良の形態について、添付図面に依拠して説明する。本発明に係る通気材1は、幅方向一端面から他端面に抜ける通気路2を多数設ける等により、一端面から他端面への通気を可能にした通気材であり、一端面と他端面の双方又は一方(図示した例では双方)が凹曲面3、4であることを特徴とするものである。
通例、通気材1はプラスチック製であり、例えば、縦1.5mm×横4mm程度の口径の通気路2を縦横に連設したものとすることができる。かかる構成の通気材1の製造には、この種通気材の製造法として一般に用いられている方法を採用することができる。最も一般的なものとして、通気路2を並設したプラスチックプレートを所望数積層し(図2に示す例では7段)、ヒートカッターで溶断しつつ、溶断面における上下層間を熱融着する方法(例えば、特許第2610342号公報や同第2802292号公報参照)があるが、本発明に係る通気材1の製造にも、この方法が最適である。但しその場合、ヒートカッターの形状を湾曲形状とする等の変更が必要となる。
通気材1の構成は上記したものに限られる訳ではなく、通気路2が縦横に連続していないもの、金属製のもの、その他種々の形態のもので、一端面から他端面に通気可能な構成のものすべてが含まれる。
図示した通気材1は、両端面が凹曲面3、4とされている。そして、一方の凹曲面3は、上端3aが下端3bよりも前方に延びて放物線状を呈するように形成され、他方の凹曲面4は、上端と下端が一致した半円形を呈するように形成されている。勿論、凹曲面3、4共に放物線状とし、あるいは、半円形状とすることもできる。
凹曲面3、4は、必ずしも図示したように端面全体に渡る必要はなく、その一部(例えば上端部付近)が平坦面とされることもある。但し、後述する本発明の作用効果を十分に発揮させるために、凹曲面3、4は端面の過半を占める必要がある。
図3及び図4に示される通気材は棟換気材として構成されたものであって、一方の凹曲面3を放物線状にし、他方の凹曲面4を半円形状にした通気材1を2つ、凹曲面3の上端3a同士を結合して連結したものである。その結合のための最も簡便な方法は、上端部3a同士を突き合わせてテープ5で止める方法である。このようにテープ止めして成る連結通気材1aは、2つの通気材1、1のなす角の変更が自在であるので、勾配が一律ではない棟に用いる棟換気材として好適なものとなる(図4参照)。
通気材1は、例えば、連結通気材1aとして棟開口10に被せるように配置して用いられる(図3参照)。図1において11は棟木、12は垂木、13は野地板であり、連結通気材1aは、通例、受材(捨て笠木)14を介して野地板13上に固定され、その上にカバー材15が設置される。好ましくは、受材14と通気材1の下面との間に、先端に垂直に起立する水切り板16aを有する水切り16が配設される。
次に、本発明に係る通気材1の特徴(作用効果)について、従来の端面が傾斜面である通気材の場合と比較しつつ説明する。なお、従来の通気材の平坦な傾斜面23、24を、凹曲面3、4と対比させるために、図2及び図4において点線で示してある。
先ず、第1の特徴として、通気面が凹曲面3、4であるために、十分に広い通気開口面積を確保することができ、優れた通気性が得られるという点を挙げることができる。また、同時に、通気面が凹曲面であることにより、水切り16を設置する場合において、その水切り板16aと凹曲面3との間に大きなスペース17を確保することができ、この大きなスペース17によって水切り板16aが凹曲面3から離れることになるので、水切り板16が通気の妨げとなることはない。
従来の場合は、傾斜面23の上端位置と下端位置を本発明の凹曲面3の上端3aと下端3bに一致させた場合、図2から明らかなように、傾斜面23と水切り板16aがかなり接近する。従って、水切り板16aを傾斜面からかなり離さない限り、通気材の下半部分における通気性が阻害されることは明らかである。このことは、図4に示すような棟部の勾配が急な場合においても、言えることである。
また、水切り作用面を見ても、傾斜面23はその半分以上が水切り板16aよりも前方に位置することになるので、その上半部の通気路2から落下する雨雪に対しては、水切り板16aは用をなさないことになる。この点本発明の場合は、図2から明らかなように、水切り板16aが凹曲面3の上端3aよりも内方に位置していても、凹曲面3、換言すれば、通気路2の開口から十分に離れることになるので、十分な水切り作用を果たすことができる。
本発明の第2の特徴として、外端面が凹曲面4であるために、当該凹曲面4付近の風の一部は、通気路2に進入することなく凹曲面4に沿って渦を巻き、屋根面からの空気剥離を助長する点を挙げることができる(図5参照)。強風時屋根面に沿って風と共に吹き上げられてくる雨雪は、上記渦の作用で、通気路2内へ平行にではなく、斜め向きに進入することになる。そのために通気路2の内壁に衝突し、円滑な進行を阻まれる。凹曲面3、4にはこのような作用があるので、その分通気路2の口径を大きくして通気性能を向上させることが可能となる。
この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この発明の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。
1 通気材
1a 連結通気材
2 通気路
3、4 凹曲面
3a 凹曲面の上端
3b 凹曲面の下端
5 テープ
10 棟開口
11 棟木
12 垂木
13 野地板
14 受材
15 カバー材
16 水切り
16a 水切り板
17 スペース
1a 連結通気材
2 通気路
3、4 凹曲面
3a 凹曲面の上端
3b 凹曲面の下端
5 テープ
10 棟開口
11 棟木
12 垂木
13 野地板
14 受材
15 カバー材
16 水切り
16a 水切り板
17 スペース
Claims (6)
- 幅方向一端面から他端面への通気が可能な通気材であって、前記端面の少なくとも一方が凹曲面であることを特徴とする通気材。
- 前記凹曲面は、その上端が下端と同じかそれよりも前方に延びている請求項1に記載の通気材。
- 前記凹曲面は、通気材の両端面に形成され、少なくとも一方の前記凹曲面の上端が下端よりも前方に延びている請求項1に記載の通気材。
- 前記凹曲面は、前記端面の全面に渡って形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の通気材。
- 前記凹曲面は、前記端面の過半を占める請求項1乃至3のいずれかに記載の通気材。
- 請求項2又は3に記載の通気材における前記下端よりも前方に延びた前記上端同士を連結して成る連結通気材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006276752A JP2008095341A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 通気材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006276752A JP2008095341A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 通気材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008095341A true JP2008095341A (ja) | 2008-04-24 |
Family
ID=39378472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006276752A Pending JP2008095341A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 通気材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008095341A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020183676A (ja) * | 2019-05-09 | 2020-11-12 | 株式会社上野商店 | 屋根煙突貫通部の防水構造 |
-
2006
- 2006-10-10 JP JP2006276752A patent/JP2008095341A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020183676A (ja) * | 2019-05-09 | 2020-11-12 | 株式会社上野商店 | 屋根煙突貫通部の防水構造 |
JP7264455B2 (ja) | 2019-05-09 | 2023-04-25 | 株式会社上野商店 | 屋根煙突貫通部の防水構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4935650B2 (ja) | 換気用ベントキャップ | |
US20110099924A1 (en) | Ventilated roofing surface | |
JP4597729B2 (ja) | オーバーハング部の水切り構造 | |
JP2008095341A (ja) | 通気材 | |
JP2007327234A (ja) | 棟換気装置 | |
JP2008267029A (ja) | 通気材及びそれを用いた棟換気部材 | |
JP5117978B2 (ja) | 換気構造 | |
JP2001323619A (ja) | 棟換気部材 | |
JP2008150904A (ja) | 建築物の小屋裏換気構造 | |
JP4938971B2 (ja) | 通気材 | |
US20130042543A1 (en) | Soffit venting system | |
JP5543986B2 (ja) | 換気構造及び建物 | |
JP5765725B2 (ja) | 換気棟及び下り棟用換気棟 | |
JP3842023B2 (ja) | 外壁サイディングの固定構造 | |
JP5457862B2 (ja) | 通気見切材及び建築物の外壁構造 | |
JP5953290B2 (ja) | 土台水切、および、外壁下端部の換気水切構造 | |
JPH11336213A (ja) | 建物壁の断熱構造及び断熱方法 | |
JPH11270082A (ja) | 片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造 | |
JP2006233526A (ja) | 換気瓦 | |
JP2006336222A (ja) | 通気材及びそれを用いた換気装置 | |
JP4054819B2 (ja) | 金属製谷瓦 | |
JP4355225B2 (ja) | 換気装置 | |
JP4355225B6 (ja) | 換気装置 | |
JP2007321466A (ja) | 水切り部材 | |
JPH0524793Y2 (ja) |