JP2008094233A - 自動車およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電手段により発電された電力で蓄電手段を充電する際に搭乗者に違和感を与えてしまうのを抑制する。
【解決手段】ハイブリッド自動車20では、基本的に残容量SOCに基づいてバッテリ50の充電に要求される充放電要求パワーPb*が設定されるが(S250)、バッテリ50が所定の要充電状態にあり、かつナビ情報に基づいてエンジン22を効率よく運転可能な高効率走行域の到来が予測されている場合には、高効率走行域に至ってからバッテリ50が充電されるように充放電要求パワーPb*が値0に設定される(S290)。そして、充放電要求パワーPb*と要求トルクTr*とに基づいてエンジン22の運転ポイントが設定され、設定された運転ポイントでエンジン22が運転されると共に要求トルクTr*に基づく駆動力が得られるようにエンジン22とモータMG2とモータMG1とが制御される。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動車およびその制御方法に関する。
従来から、駆動力を発生する内燃機関と当該内燃機関に接続された電動機と当該電動機に電力を供給する電池とを有するハイブリッド車両として、電池の充電量を保持しつつ内燃機関を効率よく駆動して燃料消費量を低減すべく、将来の車両の走行状態を予測し、その予測結果を用いて最も大きく燃料消費率を改善する地点で発電するように発電計画を作成する発電計画手段を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車両において、発電計画は、予定走行区間の中で燃料消費率の予測値が低い(悪い)区間を探すと共に、その区間での発電量をモータが発電可能な最大値で制限しながら、できるだけ内燃機関が最良燃費点で運転されるように定めることにより作成される。
特開2000−324609号公報
しかしながら、上記ハイブリッド車両では、燃料消費率の予測値が低い場合、内燃機関に対して本来要求される駆動力が比較的小さくなる平坦路等においても、発電を可能とすると共に最良燃費点で動作するように内燃機関に比較的大きな駆動力を出力させることになる。このため、本来エンジン音がさほど大きくならないはずの走行域においてエンジン音が大きくなることにより搭乗者に違和感を与えてしまうおそれがある。
そこで、本発明の自動車およびその制御方法は、発電手段により発電された電力で蓄電手段を充電する際に搭乗者に違和感を与えてしまうのを抑制することを目的の一つとする。また、本発明の自動車およびその制御方法は、燃費の向上を図りながら効率よく蓄電手段を充電することを目的の一つとする。
本発明の自動車およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明の第1の自動車は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、
前記内燃機関からの動力を用いて発電可能な発電手段と、
前記発電手段と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
走行状態を予測可能な走行状態予測手段と、
前記蓄電手段の蓄電状態に基づいて該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力を設定すると共に、前記蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ前記走行状態予測手段により前記内燃機関を効率よく運転可能な所定の機関高効率走行状態の到来が予測されている場合には、前記機関高効率走行状態に至ってから前記発電手段により発電された電力で前記蓄電手段が充電されるように前記要求充電電力を設定する要求充電電力設定手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された要求充電電力と前記設定された要求駆動力とに基づいて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記発電手段とを制御する制御手段と、
を備えるものである。
この第1の自動車では、通常、蓄電手段の蓄電状態に基づいて当該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力が設定されるが、蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ走行状態予測手段により内燃機関を効率よく運転可能な所定の機関高効率走行状態の到来が予測されている場合には、機関高効率走行状態に至ってから発電手段により発電された電力で蓄電手段が充電されるように要求充電電力が設定される。そして、設定された要求充電電力と走行に要求される要求駆動力とに基づいて内燃機関の運転ポイントが設定された上で、設定された運転ポイントで内燃機関が運転されると共に要求駆動力に基づく駆動力が得られるように内燃機関と発電手段とが制御される。このように、蓄電手段が要充電状態にある場合に内燃機関の回転数が比較的高くなる機関高効率走行状態に至ってから発電手段により発電された電力で蓄電手段が充電されるようにすれば、内燃機関の動作音がさほど大きくならないはずの走行状態のもとで発電手段による発電量の増加に伴って内燃機関の動作音が大きくなることを抑制することができる。また、機関高効率走行状態のもとでは、元来内燃機関の動作音が比較的大きくなることから、発電手段による発電量の増加に伴って内燃機関の動作音が大きくなることに起因した違和感を搭乗者に与えるおそれは少なく、内燃機関の燃料消費量に対する発電手段による発電量をより大きくすることが可能である。従って、この自動車では、発電手段により発電された電力で蓄電手段を充電する際に搭乗者に違和感を与えてしまうのを良好に抑制すると共に、燃費の向上を図りながら効率よく蓄電手段を充電することが可能となる。
また、第1の自動車において、前記走行状態予測手段は、現在位置から所定距離だけ走行する間に前記機関高効率走行状態が到来するか否かを判定するものであってもよく、前記要求充電電力設定手段は、前記現在位置から前記所定距離だけ走行する間に前記蓄電手段の残容量が所定の閾値以下になると予測される場合に前記蓄電手段が前記要充電状態にあると判断するものであってもよい。これにより、機関高効率走行状態に至ってから発電手段により発電された電力で蓄電手段が充電されるように要求充電電力をより適正に設定することが可能となる。
更に、第1の自動車において、前記所定状態は、前記蓄電手段の残容量が前記閾値よりも小さい所定の下限値以上となる状態であってもよい。これにより、蓄電手段の残容量を必要十分に確保しながら、できるだけ機関高効率走行状態に至ってから発電手段により発電された電力で蓄電手段が充電されるようすることができる。
また、第1の自動車において、前記走行状態予測手段は、道路に関する情報を含む地図情報を保持する地図情報保持手段と、前記自動車の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記地図情報に基づいて前記検出された現在位置から前記所定距離だけ走行する間に前記機関高効率走行状態が到来するか否かを判定する判定手段とを含むものであってもよい。これにより、機関高効率走行状態が到来するか否かをより精度よく予測することが可能となる。
そして、第1の自動車は、少なくとも走行用の動力を出力可能であると共に前記蓄電手段と電力をやり取り可能な電動機を更に備えてもよく、前記制御手段は、前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記電動機と前記発電手段とを制御するものであってもよい。この場合、前記発電手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記車軸に出力する電力動力入出力手段であってもよい。また、前記電力動力入出力手段は、前記車軸と前記内燃機関の出力軸と回転可能な回転軸とに接続され、これら3軸のうちの何れか2軸に入出力される動力に基づいて定まる動力を残余の軸に入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電用電動機とを含むものであってもよく、前記電動機は、前記車軸または該車軸とは異なる第2の車軸に動力を入出力可能であってもよい。
本発明の第2の自動車は、
走行用の動力を出力可能な内燃機関と、
前記内燃機関からの動力を用いて発電可能な発電手段と、
前記発電手段と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
走行状態を予測可能な走行状態予測手段と、
前記蓄電手段の蓄電状態に基づいて該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力を設定すると共に、前記蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ前記走行状態予測手段により前記内燃機関の動作音が比較的大きくなる所定走行状態の到来が予測されている場合には、前記所定走行状態に至ってから前記発電手段により発電された電力で前記蓄電手段が充電されるように前記要求充電電力を設定する要求充電電力設定手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された要求充電電力と前記設定された要求駆動力とに基づいて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記発電手段とを制御する制御手段と、
を備えるものである。
本発明の第2の自動車では、通常、蓄電手段の蓄電状態に基づいて当該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力が設定されるが、蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ走行状態予測手段により内燃機関の動作音が比較的大きくなる所定走行状態の到来が予測されている場合には、当該所定走行状態に至ってから発電手段により発電された電力で蓄電手段が充電されるように要求充電電力が設定される。そして、設定された要求充電電力と走行に要求される要求駆動力とに基づいて内燃機関の運転ポイントが設定された上で、設定された運転ポイントで内燃機関が運転されると共に要求駆動力に基づく駆動力が得られるように内燃機関と発電手段とが制御される。このように、蓄電手段が要充電状態にある場合に内燃機関の動作音が比較的大きくなる所定走行状態に至ってから発電手段により発電された電力で蓄電手段が充電されるようにすれば、内燃機関の動作音がさほど大きくならないはずの走行状態のもとで発電手段による発電量の増加に伴って内燃機関の動作音が大きくなることを抑制することができる。また、上記所定走行状態のもとでは、元来内燃機関の動作音が比較的大きくなることから、発電手段による発電量の増加に伴って内燃機関の動作音が大きくなることに起因した違和感を搭乗者に与えるおそれは少ない。従って、この自動車では、発電手段により発電された電力で蓄電手段を充電する際に搭乗者に違和感を与えてしまうのを良好に抑制することが可能となる。
本発明の第1の自動車の制御方法は、走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関からの動力を用いて発電可能な発電手段と、前記発電手段と電力をやり取り可能な蓄電手段と、走行状態を予測可能な走行状態予測手段とを備える自動車の制御方法であって、
(a)通常時には、前記蓄電手段の蓄電状態に基づいて該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力を設定し、前記蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ前記走行状態予測手段により前記内燃機関を効率よく運転可能な所定の機関高効率走行状態の到来が予測されている場合には、前記機関高効率走行状態に至ってから前記発電手段により発電された電力で前記蓄電手段が充電されるように前記要求充電電力を設定するステップと、
(b)ステップ(a)で設定された要求充電電力と走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関の運転ポイントを設定するステップと、
(c)前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記発電手段とを制御するステップと、
を含むものである。
この第1の方法によれば、蓄電手段が要充電状態にある場合に、内燃機関の回転数が比較的高くなる機関高効率走行状態に至ってから発電手段により発電された電力で蓄電手段が充電されるようにすることができるので、内燃機関の動作音がさほど大きくならないはずの走行状態のもとで発電手段による発電量の増加に伴って内燃機関の動作音が大きくなることを抑制することが可能となる。また、機関高効率走行状態のもとでは、元来内燃機関の動作音が比較的大きくなることから、発電手段による発電量の増加に伴って内燃機関の動作音が大きくなることに起因した違和感を搭乗者に与えるおそれは少なく、内燃機関の燃料消費量に対する発電手段による発電量をより大きくすることが可能である。従って、この第1の方法によれば、発電手段により発電された電力で蓄電手段を充電する際に搭乗者に違和感を与えてしまうのを良好に抑制すると共に、燃費の向上を図りながら効率よく蓄電手段を充電することが可能となる。
本発明の第2の自動車の制御方法は、走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関からの動力を用いて発電可能な発電手段と、前記発電手段と電力をやり取り可能な蓄電手段と、走行状態を予測可能な走行状態予測手段とを備える自動車の制御方法であって、
(a)通常時には、前記蓄電手段の蓄電状態に基づいて該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力を設定し、前記蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ前記走行状態予測手段により前記内燃機関の動作音が比較的大きくなる所定走行状態の到来が予測されている場合には、前記所定走行状態に至ってから前記発電手段により発電された電力で前記蓄電手段が充電されるように前記要求充電電力を設定するステップと、
(b)ステップ(a)で設定された要求充電電力と走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関の運転ポイントを設定するステップと、
(c)前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記発電手段とを制御するステップと、
を含むものである。
この第2の方法によれば、蓄電手段が所定の要充電状態にある場合に、内燃機関の動作音が比較的大きくなる所定走行状態に至ってから発電手段により発電された電力で蓄電手段が充電されるようにすることができるので、内燃機関の動作音がさほど大きくならないはずの走行状態のもとで発電手段による発電量の増加に伴って内燃機関の動作音が大きくなることを抑制することが可能となる。また、上記所定走行状態のもとでは、元来内燃機関の動作音が比較的大きくなることから、発電手段による発電量の増加に伴って内燃機関の動作音が大きくなることに起因した違和感を搭乗者に与えるおそれは少ない。従って、この方法によれば、発電手段により発電された電力で蓄電手段を充電する際に搭乗者に違和感を与えてしまうのを良好に抑制することが可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る自動車としてのハイブリッド自動車20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド自動車20は、エンジン22と、エンジン22の出力軸であるクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、ハイブリッド自動車20の全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「ハイブリッドECU」という)70等とを備えるものである。
エンジン22は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24により燃料噴射量や点火時期、吸入空気量等の制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22に対して設けられて当該エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号が入力される。そして、エンジンECU24は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号や上記センサからの信号等に基づいてエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、動力分配統合機構30は、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側とにそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して最終的に駆動輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、何れも発電機として作動すると共に電動機として作動可能な周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介して二次電池であるバッテリ50と電力のやり取りを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の何れか一方により発電される電力を他方のモータで消費できるようになっている。従って、バッテリ50は、モータMG1,MG2の何れかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになり、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されないことになる。モータMG1,MG2は、何れもモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や、図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流等が入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号等が出力される。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンを実行し、モータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。また、モータECU40は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号等に基づいてモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧、バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からのバッテリ温度Tb等が入力されている。バッテリECU52は、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッドECU70やエンジンECU24に出力する。更に、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOCも算出している。
ハイブリッドECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッドECU70には、イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置であるシフトポジションSPを検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ87からの車速V、ナビゲーションシステム88からのナビ情報等が入力ポートを介して入力される。そして、ハイブリッドECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と各種制御信号やデータのやり取りを行なっている。なお、ナビゲーションシステム88は、地図情報等を記憶したハードディスクやDVDーROM等の記憶媒体(地図情報保持手段)や通信ポートなどを含む制御部とを内蔵する本体と、車両の現在位置に関する情報を受信するGPSアンテナ(現在位置取得手段)と、渋滞情報を受信する受信ユニットと、車両の現在位置に関する情報や目的地までの走行ルートといった各種情報を表示可能なディスプレイとを備え(何れも図示省略)、操作者により目的地が指定されたときに地図情報と車両の現在位置と目的地とに基づいて目的地までの走行ルートを検索すると共に検索した走行ルートについての走行予定時間や走行予定距離を出力し、ディスプレイ上の表示や音声等を介してルート案内を行なうものである。また、実施例のナビゲーションシステム88は、上記地図情報等に基づいて現在位置から所定距離α(例えば20km)だけ走行する間に登坂区間や道路の合流地点、いわゆるストップ&ゴーを実行する必要がある区間等の有無や渋滞の有無等をナビ情報としてハイブリッドECU70に送信する。
上述のように構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*が計算され、この要求トルクTr*に対応する動力がリングギヤ軸32aに出力されるようにエンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御モードとしては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2から要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するように運転制御するモータ運転モード等がある。
次に、上述のように構成されたハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、ハイブリッドECU70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される。
図2の駆動制御ルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70のCPU72は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ87からの車速V、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、バッテリ50の充電に要求される充電電力またはバッテリ50から放電させるべき放電電力である充放電要求パワーPb*、バッテリ50の充放電に許容される電力である入出力制限Win,Woutといった制御に必要なデータの入力処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、モータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の充電に許容される電力である充電許容電力としての入力制限Winと、その放電に許容される電力である放電許容電力としての出力制限Woutとは、温度センサ51により検出されたバッテリ50のバッテリ温度Tbとバッテリ50の残容量SOCとに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定すると共に、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定可能である。図3にバッテリ温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示し、図4にバッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す。更に、充放電要求パワーPb*は、ハイブリッドECU70により実行される図5の充放電要求パワー設定ルーチンを経て設定されて所定の記憶領域に保持されているものである。
ここで、図2の駆動制御ルーチンの説明を中断して、図5の充放電要求パワー設定ルーチンについて説明する。同図に示す充放電要求パワー設定ルーチンは、ハイブリッドECU70により所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される。このルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70のCPU72は、車速Vやバッテリ50の残容量SOC、フラグFの値、ナビゲーションシステム88からのナビ情報といった充放電要求パワーPb*の設定に必要なデータの入力処理を実行する(ステップS200)。なお、残容量SOCは、バッテリECU52から通信により入力するものとした。次いで、ステップS200にて入力したフラグFが値0であるか否かを判定し(ステップS210)、フラグFが値0であれば、更にステップS200にて入力した車速Vや残容量SOC、ナビ情報等に基づいて現在位置から所定距離α(例えば20km)だけハイブリッド自動車20が走行する間にバッテリ50の残容量SOCが所定の閾値S1(例えば40%)以下になるか否かを判定(予測)する(ステップS220)。実施例では、様々な走行パターンごとに現時点の車速および残容量SOCと現在位置から所定距離α先における推定残容量との関係を予め定めたマップまたは関数がROM74に記憶されており、ステップS220の判定処理に際しては、現在位置から所定距離α先までの走行ルートに概ね合致した走行パターンに対応したマップまたは関数から得られる推定残容量と上記閾値S1とを比較するものとした。そして、ステップS220にて現在位置から所定距離αだけハイブリッド自動車20が走行する間にバッテリ50の残容量SOCが閾値S1以下にはならないと判定(予測)された場合には、ステップS200にて入力した残容量SOCに基づいてバッテリ50の充電に要求される充電電力またはバッテリ50から放電させるべき放電電力である充放電要求パワーPb*を設定し(ステップS250)、本ルーチンを一旦終了させる。実施例では、残容量SOCと充放電要求パワーPb*との関係を予め定めた充放電要求パワー設定用マップがROM74に記憶されており、ステップS250では、当該マップから与えられた残容量SOCに対応したものが充放電要求パワーPb*として導出・設定される。図6に充放電要求パワー設定用マップの一例を示す。図6に示すように、この充放電要求パワー設定用マップによれば、残容量SOCがある程度十分に確保されている場合、充放電要求パワーPb*は、一定の放電電力Pdとして設定され、残容量SOCが上記閾値S1から当該閾値S1よりも大きいある値までの範囲にある場合、残容量SOCに比例する放電または充電電力として設定され、残容量SOCが上記閾値S1以下になると、一定の充電電力Pcとして設定されることになる。
また、ステップS220にて現在位置から所定距離αだけハイブリッド自動車20が走行する間にバッテリ50の残容量SOCが閾値S1以下になると判定(予測)された場合には、更に現在位置から所定距離αだけハイブリッド自動車20が走行する間に当該ハイブリッド自動車20が所定の高効率走行域(機関高効率走行状態)に達するか否かを判定(予測)する(ステップS230)。ここで、高効率走行域は、ハイブリッド自動車20の走行状態がエンジン22を効率よく運転可能な状態となる走行域として予め複数設定されるものであり、例えばエンジン22に対する要求パワーPe*が比較的大きくなる所定勾配の登坂区間や高速道路等の合流地点、いわゆるストップ&ゴーを実行する必要がある区間等を含む。そして、ステップS230では、ステップS200にて入力したナビゲーションシステム88からのナビ情報に基づいて、現在位置から所定距離α以内の予定走行区間に上記高効率走行域が存在するか否かを判定する。ステップS230にて現在位置から所定距離α以内の予定走行区間に高効率走行域が含まれていないと判断された場合には、フラグFを値0に設定(維持)した上で(ステップS240)、残容量SOCと図6の充放電要求パワー設定用マップとを用いた充放電要求パワーPb*の設定(ステップS250)を実行し、本ルーチンを一旦終了させる。
これに対して、ステップS220にて現在位置から所定距離αだけハイブリッド自動車20が走行する間にバッテリ50の残容量SOCが閾値S1以下になると判定(予測)され、かつステップS230にて現在位置から所定距離α以内の予定走行区間に高効率走行域が含まれていると判断された場合には、フラグFを値1に設定した上で(ステップS280)、充放電要求パワーPb*を値0に設定し(ステップS290)、本ルーチンを一旦終了させる。こうして、ステップS280にてフラグFが値1に設定されると、本ルーチンの次の実行時には、ステップS210にてフラグFが値1であると判断されることになる。この場合には、それまでに現在位置から所定距離α以内の予定走行区間に高効率走行域が含まれると判断されているので(ステップS230)、ハイブリッド自動車20が高効率走行域に達したか否かを判定する(ステップS260)。そして、ハイブリッド自動車20が高効率走行域に達していなければ、更にステップS200にて入力した残容量SOCが上記閾値S1よりも小さい下限値S0(例えば30%)以上であるか否かを判定し(ステップS270)、残容量SOCが下限値S0以上であれば、フラグFを値1に設定(維持)した上で(ステップS280)、充放電要求パワーPb*を値0に設定し(ステップS290)、本ルーチンを一旦終了させる。そして、ステップS260にてハイブリッド自動車20が高効率走行域に達したと判断された場合には、フラグFを値0に設定した上で(ステップS240)、残容量SOCと図6の充放電要求パワー設定用マップとを用いた充放電要求パワーPb*の設定(ステップS250)を実行し、本ルーチンを一旦終了させる。また、ステップS260にてハイブリッド自動車20が高効率走行域に達していないと判断された場合であっても、ステップS270にて残容量SOCが下限値S0未満になったと判断された場合には、フラグFを値0に設定した上で(ステップS240)、残容量SOCと図6の充放電要求パワー設定用マップとを用いた充放電要求パワーPb*の設定(ステップS250)を実行し、本ルーチンを一旦終了させる。
このように、実施例のハイブリッド自動車20では、通常、バッテリ50の蓄電状態すなわち残容量SOCに基づいて当該バッテリ50の充放電に許容される充放電要求パワーPb*が設定される(ステップS250)。これに対して、現在位置から所定距離αだけハイブリッド自動車20が走行する間にバッテリ50の残容量SOCが閾値S1以下になると予測され、かつエンジン22を効率よく運転可能な所定の高効率走行域の到来が予測されている場合には、高効率走行域が到来するか、あるいはバッテリ50の残容量SOCが下限値S0未満となるまでは、充放電要求パワーPb*が値0に設定される(ステップS290)。すなわち、実施例のハイブリッド自動車20では、現在位置から所定距離α以内にバッテリ50の残容量SOCが閾値S1以下となると予測された場合、残容量SOCが下限値S0以上であればバッテリ50が緊急には充電を必要とはしないがいずれ充電が必要となる要充電状態にあると判断され、図6の充放電要求パワー設定用マップに従えば充放電要求パワーPb*を充電電力として設定すべきであったとしてもその後に高効率走行域の到来が予測されている場合には、ハイブリッド自動車20が高効率走行域に達してからモータMG1により発電された電力でバッテリ50が充電されるように要求充電電力としての充放電要求パワーPb*が値0に設定されることになる(ステップS290)。
再度図2に戻って同図の駆動制御ルーチンについて説明すると、ステップS100のデータ入力処理の後、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動輪39a,39bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めた要求トルク設定用マップがROM74に記憶されており、要求トルクTr*としては、与えられたアクセル開度Accと車速Vとに対応したものが当該マップから導出・設定される。図7に要求トルク設定用マップの一例を示す。また、実施例において、要求パワーPe*は、ステップS110にて設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものと充放電要求パワーPb*とロスLossとの総和として計算される。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、図示するようにモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除するか、あるいは車速Vに換算係数kを乗じることによって求めることができる。続いて、ステップS110にて設定したエンジン22に対する要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。実施例では、予め定められたエンジン22を効率よく動作させるための動作ラインと要求パワーPe*とに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定するものとした。図8に、エンジン22の動作ラインと目標回転数Ne*と目標トルクTe*との相関曲線とを例示する。同図に示すように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定となることを示す相関曲線との交点から求めることができる。
このように、実施例のハイブリッド自動車20では、図5の充放電要求パワー設定用ルーチンを経て設定された充放電要求パワーPb*と走行に要求される要求トルクTr*とから定まる要求パワーPe*に基づいてエンジン22の運転ポイントが設定される(ステップS120)。従って、図5の充放電要求パワー設定ルーチンのもとで、バッテリ50が要充電状態にあると判断されると共に、その後に高効率走行域の到来が予測されており、上述のように充放電要求パワーPb*が値0に設定されている場合、要求トルクTr*の値にもよるが、ハイブリッド自動車20が高効率走行域に達するまでは、モータMG1による発電量を増加させてバッテリ50を充電するためのエンジン22の運転ポイントの変更(例えば、図8における運転ポイントP1から、よりエンジン効率の高い運転ポイントP2への変更)が基本的に行われないことになる。
エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定したならば、ステップS120にて設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρ(サンギヤ31の歯数/リングギヤ32の歯数)とを用いて次式(1)に従いモータMG1の目標回転数Nm1*を計算した上で、計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づく式(2)の計算を実行してモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS130)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。また、動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図9に例示する。図中、左側のS軸はモータMG1の回転数Nm1に一致するサンギヤ31の回転数を示し、中央のC軸はエンジン22の回転数Neに一致するキャリア34の回転数を示し、右側のR軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。また、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1からトルクTm1を出力したときにこのトルク出力によりリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。モータMG1の目標回転数Nm1*を求めるための式(1)は、この共線図における回転数の関係を用いれば容易に導出することができる。そして、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) …(1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt …(2)
モータMG1のトルク指令Tm1*を設定したならば、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと、S130にて設定したモータMG1のトルク指令Tm1*と現在のモータMG1の回転数Nm1との積として得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で除することによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)に従い計算する(ステップS140)。更に、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと減速ギヤ35のギヤ比Grとを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを次式(5)に従い計算し(ステップS150)、モータMG2のトルク指令Tm2*をステップS140にて計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値として設定する(ステップS160)。このようにしてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するトルクをバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、図9の共線図から容易に導出することができる。こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40にそれぞれ送信し(ステップS170)、本ルーチンを一旦終了させる。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを得るための制御を実行する。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*に従ってモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*に従ってモータMG2が駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(5)
以上説明したように、実施例のハイブリッド自動車20では、基本的に、バッテリ50の蓄電状態すなわち残容量SOCに基づいて当該バッテリ50の充電に要求される充放電要求パワーPb*が設定されるが(図5のステップS250)、バッテリ50が上記要充電状態にあり、かつナビゲーションシステム88からのナビ情報に基づいてエンジン22を効率よく運転可能な高効率走行域の到来が予測されている場合には、高効率走行域に至ってからモータMG1により発電された電力でバッテリ50が充電されるように充放電要求パワーPb*が値0に設定される(図5のステップS290)。そして、図5の充放電要求パワー設定ルーチンを経て設定された充放電要求パワーPb*と走行に要求される要求トルクTr*とに基づいてエンジン22の運転ポイントが設定された上で(図2のステップS120)、設定された運転ポイントでエンジン22が運転されると共に要求トルクTr*に基づく駆動力が得られるようにエンジン22とモータMG2とモータMG1とが制御される(図2のステップS130〜S170)。このように、バッテリ50が上記要充電状態にある場合にエンジン22の回転数が比較的高くなる高効率走行域に至ってからモータMG1により発電された電力でバッテリ50が充電されるようにすれば、エンジン22の動作音がさほど大きくならないはずの走行域(走行状態)においてモータMG1による発電量の増加に伴ってエンジン22の動作音が大きくなることを抑制することができる。また、高効率走行域のもとでは、元来エンジン22の動作音が比較的大きくなることから、モータMG1による発電量の増加に伴ってエンジン22の動作音が大きくなることに起因した違和感を搭乗者に与えるおそれは少なく、エンジン22を効率よく運転してエンジン22の燃料消費量に対するモータMG1による発電量をより大きくすることが可能である。従って、ハイブリッド自動車20では、モータMG1により発電された電力でバッテリ50を充電する際に搭乗者に違和感を与えてしまうのを良好に抑制すると共に、燃費の向上を図りながら効率よくバッテリ50を充電することが可能となる。
また、図5に示したように、現在位置から所定距離αだけ走行する間にバッテリ50の残容量SOCが閾値S1以下になると予測される場合にバッテリ50が要充電状態にあると判断すると共に(ステップS220)、現在位置から所定距離αだけ走行する間に高効率走行域が到来するか否かを判定し(ステップS230)、このような場合に充放電要求パワーPb*を値0に設定するようにすれば(ステップS290)、高効率走行域に至ってからモータMG1により発電された電力でバッテリ50が充電されるように充放電要求パワーPb*をより適正に設定することが可能となる。更に、上記実施例のように、バッテリ50の残容量SOCが上記閾値S1よりも小さい下限値S0以上である場合を上記要充電状態とすれば、バッテリ50の残容量を必要十分に確保しながら、できるだけ高効率走行域に至ってからモータMG1により発電された電力でバッテリ50が充電されるようすることができる。そして、実施例のように、ナビゲーションシステム88を利用すれば、高効率走行域が到来するか否かをより精度よく予測することが可能となる。
なお、上記実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50が要充電状態にあり、かつエンジン22を効率よく運転可能な高効率走行域の到来が予測されている場合に、高効率走行域に至ってからモータMG1により発電された電力でバッテリ50が充電されるように充放電要求パワーPb*が値0に設定されるが、これに限られるものではない。すなわち、高効率走行域(機関高効率走行状態)を予め複数設定しておく代わりに、エンジン22の動作音が比較的大きくなる高動作音走行域を予め複数設定しておき、バッテリ50が要充電状態にあり、かつナビゲーションシステム88からのナビ情報に基づいて当該高動作音走行域の到来が予測されている場合に、当該高動作音走行域に至ってからモータMG1により発電された電力でバッテリ50が充電されるように要求充電電力としての充放電要求パワーPb*が設定されるようにしてもよい。このように、バッテリ50が要充電状態にある場合にエンジン22の動作音が比較的大きくなる高動作音走行域に至ってからモータMG1により発電された電力でバッテリ50が充電されるようにすれば、エンジン22の動作音がさほど大きくならないはずの走行域においてモータMG1による発電量の増加に伴ってエンジン22の動作音が大きくなることを抑制することができる。また、高動作音走行域においては、元来エンジン22の動作音が比較的大きくなることから、モータMG1による発電量の増加に伴ってエンジン22の動作音が大きくなることに起因した違和感を搭乗者に与えるおそれは少ない。従って、このような構成のもとでも、モータMG1により発電された電力でバッテリ50を充電する際に搭乗者に違和感を与えてしまうのを良好に抑制することが可能となる。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
すなわち、上記ハイブリッド自動車20では、駆動軸としてのリングギヤ軸32aとモータMG2とがモータMG2の回転数を減速してリングギヤ軸32aに伝達する減速ギヤ35を介して連結されているが、減速ギヤ35の代わりに、例えばHi,Loの2段の変速段あるいは3段以上の変速段を有し、モータMG2の回転数を変速してリングギヤ軸32aに伝達する変速機を採用してもよい。
更に、上記ハイブリッド自動車20は、モータMG2の動力を減速ギヤ35により減速して駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものであるが、本発明の適用対象は、これに限られるものではない。すなわち、本発明は、図10に示す変形例としてのハイブリッド自動車120のように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aに接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図10における車輪39c,39dに接続された車軸)に出力するものに適用されてもよい。また、実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものであるが、本発明の適用対象は、これに限られるものでもない。すなわち、本発明は、図11に示す変形例としてのハイブリッド自動車220のように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えたものに適用されてもよい。
本発明の実施例に係るハイブリッド自動車20の概略構成図である。 実施例のハイブリッドECU70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 バッテリ50におけるバッテリ温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッドECU70により実行される充放電要求パワー設定ルーチンの一例を示す説明図である。 充放電要求パワー設定用マップの一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインと目標回転数Ne*と目標トルクTe*との相関曲線とを例示する説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の概略構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の概略構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 車速センサ、88 ナビゲーションシステム、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、
    前記内燃機関からの動力を用いて発電可能な発電手段と、
    前記発電手段と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
    走行状態を予測可能な走行状態予測手段と、
    前記蓄電手段の蓄電状態に基づいて該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力を設定すると共に、前記蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ前記走行状態予測手段により前記内燃機関を効率よく運転可能な所定の機関高効率走行状態の到来が予測されている場合には、前記機関高効率走行状態に至ってから前記発電手段により発電された電力で前記蓄電手段が充電されるように前記要求充電電力を設定する要求充電電力設定手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記設定された要求充電電力と前記設定された要求駆動力とに基づいて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
    前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記発電手段とを制御する制御手段と、
    を備える自動車。
  2. 請求項1に記載の自動車において、
    前記走行状態予測手段は、現在位置から所定距離だけ走行する間に前記機関高効率走行状態が到来するか否かを判定し、前記要求充電電力設定手段は、前記現在位置から前記所定距離だけ走行する間に前記蓄電手段の残容量が所定の閾値以下になると予測される場合に前記蓄電手段が前記要充電状態にあると判断する自動車。
  3. 前記要充電状態は、前記蓄電手段の残容量が前記閾値よりも小さい所定の下限値以上となる状態である請求項2に記載の自動車。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の自動車において、
    前記走行状態予測手段は、
    道路に関する情報を含む地図情報を保持する地図情報保持手段と、
    前記自動車の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
    前記地図情報に基づいて前記検出された現在位置から前記所定距離だけ走行する間に前記機関高効率走行状態が到来するか否かを判定する判定手段と、
    を含む自動車。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の自動車において、
    少なくとも走行用の動力を出力可能であると共に前記蓄電手段と電力をやり取り可能な電動機を更に備え、前記制御手段は、前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記電動機と前記発電手段とを制御する自動車。
  6. 前記発電手段は、前記内燃機関の出力軸と車軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記車軸に出力する電力動力入出力手段である請求項5に記載の自動車。
  7. 請求項6に記載の自動車において、
    前記電力動力入出力手段は、前記車軸と前記内燃機関の出力軸と回転可能な回転軸とに接続され、これら3軸のうちの何れか2軸に入出力される動力に基づいて定まる動力を残余の軸に入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電用電動機とを含み、前記電動機は、前記車軸または該車軸とは異なる第2の車軸に動力を入出力可能である自動車。
  8. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、
    前記内燃機関からの動力を用いて発電可能な発電手段と、
    前記発電手段と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
    走行状態を予測可能な走行状態予測手段と、
    前記蓄電手段の蓄電状態に基づいて該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力を設定すると共に、前記蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ前記走行状態予測手段により前記内燃機関の動作音が比較的大きくなる所定走行状態の到来が予測されている場合には、前記所定走行状態に至ってから前記発電手段により発電された電力で前記蓄電手段が充電されるように前記要求充電電力を設定する要求充電電力設定手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記設定された要求充電電力と前記設定された要求駆動力とに基づいて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
    前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記発電手段とを制御する制御手段と、
    を備える自動車。
  9. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関からの動力を用いて発電可能な発電手段と、前記発電手段と電力をやり取り可能な蓄電手段と、走行状態を予測可能な走行状態予測手段とを備える自動車の制御方法であって、
    (a)通常時には、前記蓄電手段の蓄電状態に基づいて該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力を設定し、前記蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ前記走行状態予測手段により前記内燃機関を効率よく運転可能な所定の機関高効率走行状態の到来が予測されている場合には、前記機関高効率走行状態に至ってから前記発電手段により発電された電力で前記蓄電手段が充電されるように前記要求充電電力を設定するステップと、
    (b)ステップ(a)で設定された要求充電電力と走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関の運転ポイントを設定するステップと、
    (c)前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記発電手段とを制御するステップと、
    を含む自動車の制御方法。
  10. 走行用の動力を出力可能な内燃機関と、前記内燃機関からの動力を用いて発電可能な発電手段と、前記発電手段と電力をやり取り可能な蓄電手段と、走行状態を予測可能な走行状態予測手段とを備える自動車の制御方法であって、
    (a)通常時には、前記蓄電手段の蓄電状態に基づいて該蓄電手段の充電に要求される要求充電電力を設定し、前記蓄電手段が所定の要充電状態にあり、かつ前記走行状態予測手段により前記内燃機関の動作音が比較的大きくなる所定走行状態の到来が予測されている場合には、前記所定走行状態に至ってから前記発電手段により発電された電力で前記蓄電手段が充電されるように前記要求充電電力を設定するステップと、
    (b)ステップ(a)で設定された要求充電電力と走行に要求される要求駆動力とに基づいて前記内燃機関の運転ポイントを設定するステップと、
    (c)前記内燃機関が前記設定された運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が得られるように前記内燃機関と前記発電手段とを制御するステップと、
    を含む自動車の制御方法。
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