JP2008093066A - ジョイント装置及びこのジョイント装置を有する収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジョイントキャップ5をジョイント本体4の中央部に設けられたスライド溝に係合させてジョイント本体4にキャップ5を組み付けた状態で棚板の嵌装穴に嵌装させ、キャップ5を仮取り付け位置に係止させておく。そして、予め側板に突設された棚受けピン6の頭部6bに、ジョイント本体4の平面視略エ字状溝9を嵌め込んで図9(A)の状態にした後、キャップ5を同図中の矢印P方向に摺動させ、キャップ5がジョイント本体4の内側壁に当接したところで、キャップ5が本取り付け位置で係止されて図9(B)の状態になり、キャップ5のジョイント本体4への本取り付けが完了する。
【選択図】図9
Description
このようなジョイント装置100は、図14(A),(B)に示すように、棚板101の下面に設けられた凹溝101aに嵌入される受け部材102と、この受け部材102に取り付けられる係止部材103とから構成されており、この受け部材102の凹溝部102aが、棚板101の側板104の取付金具105に係着された棚受け具106のナット107に嵌合される一方、この受け部材102の摺動溝102dに係止部材103の摺動突起103aが嵌合され、係止部材103を受け部材102に対し摺動させ当該係止部材103の取り付けを完了させると、係止部材103の嵌合部103bが棚受け具106のナット107の外周部に嵌合される。このときの嵌合状態は、図14(C)に示すようなものになる。即ち、上述のように受け部材102の上記摺動溝102dに上記摺動突起103aが摺動可能に嵌合される一方、棚受け具106のナット107の外側縁上面が凹溝部102aの天井面に当接され、棚受け具106のナット107の外側縁下面が係止部材103の断面円弧状の嵌合部103bに密接した状態で嵌合され、棚受け具106のナット107の外側縁の前後面が凹溝部102aと摺動溝102d間の上部突出部102bの端面に当接される状態になる。
また、組み付け後に無理な力が加わって当該下部突出部102eが破損したりして、最悪の場合係止部材103が脱落する、と言った問題が生じ易く、係止部材103の受け部材102への組み付け構造としては強度に欠けるところがある。
ここで、全開成位置とは、ジョイントキャップの仮取り付け位置であり、また、全閉成位置とは、ジョイントキャップの本取り付け位置である。
ところで、これら全開成位置及び全閉成位置での係止を確認する手段は、後述の実施の形態にあるような種々のやり方がある。
本ジョイント装置1は、図1,2に示すように、書棚などの収納棚(収納装置)Aの側板2間に、木製又は金属製の棚板3を架設可能にするために用いられるもので、棚板3の下面3a側で側板2に面する箇所には適宜な間隔を空けて、中空をなす円筒の一部が当該円筒の軸芯を含む平面に平行をなす平面で切り欠かれた切欠き部を有する嵌装穴(図1,2では、棚板3の、適宜な間隔を空けて設けられた一部の嵌装穴のみが描かれている。)3bに嵌装されるジョイント本体4と、このジョイント本体4の、後述するスライド溝10に沿って摺動し、且つ、当該ジョイント本体4に対し開成・閉成するジョイントキャップ5とを備えてなるものであり、上記側板2の内面2a側に突設された棚受けピン6に、ジョイント本体4に設けられた、後述の断面視略エ字状溝(凹溝)9を図1のように嵌め込み(このとき、ジョイントキャップ5は全開成位置、即ち、仮取り付け位置で係止されている。)、しかる後、ジョイントキャップ5を全閉成位置、即ち、本取り付け位置に摺動させて(図2)、棚板3を架設可能にするものである。
ジョイント本体4は、図3〜5に示すように、棚板3の上記切欠き部を有する嵌装穴3bに嵌装されるべく切欠き部7aが形成された円筒部材7に対し、その中心軸を含む平面を溝芯とする正面視略U字状スリット溝7bが当該円筒部材7の中央部に設けられ、このスリット溝7bの平面側に開口する開口口7cの開口辺縁の両側に当該円筒部材7の外周より突出する態様で一対のフランジ8が設けられる概略形態をなしている。尚、上述のような棚板3の嵌装穴3bへの円筒部材7の嵌装方法によれば、棚板3が架設された状態にあるときにはとりわけ、位置ズレなどが生じにくく強固な嵌装状態を維持できる。
ジョイントキャップ5は、図6〜8に示すように、略半円形状薄板と略矩形状薄板とで構成される略長円形状薄板の蓋体15に対し当該蓋体15の一方面側で、且つ、当該蓋体15の略矩形状薄板側に、当該蓋体15の長軸方向にボス16が突設される概略形態をなす合成樹脂製部材である。尚、蓋体15の、図6の正面側が、ジョイントキャップ5をジョイント本体4に取り付ける際の当該ジョイント本体4の背面側と対向する側である。
まず、図9(A)の状態にするためには、棚板3の嵌装穴3b(同図では図示されていない。)にジョイント本体4の円筒部材7を、その切欠き部7aが棚板3の嵌装穴3bの切欠き部のところに合うようにして嵌装させる(したがって、フランジ8は嵌装穴3bから出て当該嵌装穴3bの周りに配設される状態になる。)。このような嵌装によれば、棚板3が架設された状態にあるときには、ジョイント本体4の位置ズレなどが生じにくく強固な嵌装状態を維持でき、また、ジョイント本体4の円筒部材にひだ状の突起12により、ジョイント本体4が棚板3の所定位置に強固に嵌装されることは、上述の通りである。ところで、このジョイント本体4の嵌装に際しては、予めジョイントキャップ5の三角柱状部材20をジョイント本体4のスライド溝10に係合させてジョイント本体4にジョイントキャップ5を取り付けておく必要があり、この状態にしてジョイント本体4を嵌装する。このため、収納棚Aの施工に際して棚板3を傾けたりなどしてもジョイントキャップ5がジョイント本体4から脱落することはない。これは、ジョイント本体4の切欠き部7aの正面開口端7a1側では、ジョイントキャップ5の三角柱状部材20がジョイント本体4の内側壁7dに当接する状態となる一方、切欠き部7aの正面開口端7a1とは反対側の背面開口端側は棚板3の嵌装穴3bの内側壁によって囲まれる状態となっているからであり、また、ジョイントキャップ5とジョイント本体4とのテーパ係合が上述した形態の係合状態になるから、ジョイントキャップ5が、ジョイント本体4の開口口7c側から脱落するようなこともない。
そして、静止したところで、ジョイントキャップ5の小突起18がジョイント本体4の丸孔11bに嵌め込まれて図9(B)の状態になるとともに、ジョイントキャップ5のジョイント本体4への本取り付けが完了する(ジョイントキャップ5は全閉成状態になる。)。ジョイントキャップ5の本取り付け位置での係止に際しては、小突起18が丸孔11bに嵌め込まれる態様となるので、この係止の確認が容易に行える。
まず、図12のジョイント装置30は、ジョイント本体31とジョイントキャップ32とで構成され、このうちのジョイント本体31のフランジ8には、ジョイント装置1の場合の丸孔11a,11b付き確認溝11に代えて、スリット溝7bの開口辺縁の両側に当該フランジ8面より突出する態様で、ジョイントキャップ32の下記フック部35を案内する案内鍔33がそれぞれ立設されるとともに、当該フランジ8の、上記丸孔11aが設けられていた位置に相当するところにスリット溝7bを直角に横切る態様で、但し、案内鍔33のところを避ける態様で、断面略V字状の係止溝34aが設けられ、また、ジョイントキャップ32の下記フック部35の突設位置及び当該フック部35の係止面の傾斜角に対応させて案内鍔33を含むフランジ8の、当該スリット溝7bの正面側に位置するところに傾斜面34bが設けられている。一方、ジョイントキャップ32の蓋体15には、ジョイント装置1の場合の小突起18に代えて、当該蓋体15の正面側に位置するところで、且つ、正面側から見て両端部に上記フック部35がそれぞれ突設され、これらフック部35の係止面は、上記係止溝34aや傾斜面34bに係止可能になるような傾斜角で形成されている。
このようなジョイント装置30においては、図12(A)に示すように、ジョイント本体31の係止溝34aにジョイントキャップ32のフック部35を嵌め込んだ状態でジョイントキャップ32が仮取り付け位置に係止される(ジョイントキャップ32は全開成状態になる。)。そして、ジョイントキャップ32をジョイント本体31に対して摺動して行くと、図12(B)に示すように、ジョイントキャップ32のフック部35がジョイント本体31の傾斜面34bに係止する状態になるとともに、ジョイントキャップ32のジョイント本体31への本取り付けが完了する(ジョイントキャップ32は全閉成状態になる。)。かかる係止に際してはフック部35が傾斜面34bに嵌め込まれる態様となるので、この係止の確認が容易に行える。
このようなジョイント装置40においては、図13(A)に示すように、ジョイント本体41の係止溝43aにジョイントキャップ42の突条44bを嵌め込んだ状態でジョイントキャップ42が仮取り付け位置に係止される(ジョイントキャップ42は全開成状態になる。)。そして、ジョイントキャップ42をジョイント本体41に対して摺動して行くと、図13(B)に示すように、ジョイントキャップ42の突条44bがジョイント本体41の係止溝43bに、同時に突条44aが係止溝43に係止する状態になるとともに、ジョイントキャップ42のジョイント本体41への本取り付けが完了する(ジョイントキャップ42は全閉成状態になる。)。かかる係止に際しても嵌め込まれる態様となるので、この係止の確認が容易に行える。
尚、ジョイント装置40においては、ジョイント本体41のフランジ8の端面に沿ってジョイントキャップ42の枠部材44が案内される構造としているので、当該ジョイント装置40のジョイントキャップ42は、ジョイント装置1のそれに比較して上記枠部材44が突設されたところが幅広になっている。
3 棚板
4,31,41 ジョイント本体
5,32,42 ジョイントキャップ
7a1 正面開口端部(開口端部)
7b スリット溝
7d 内側壁
10 スライド溝
11 確認溝
11a 丸孔(全開成位置)
11b 丸孔(全閉成位置)
18 小突起
34a 係止溝
34b 傾斜面
35 フック部
43a,43b 係止溝
44a,44b 突条
A 収納棚(収納装置)
Claims (4)
- 棚板に設けられた嵌装穴に嵌装されるジョイント本体と、このジョイント本体のスリット溝に摺動可能に配設されるジョイントキャップとを備えたジョイント装置であって、前記ジョイント本体は、前記スリット溝が前記嵌装穴に設けられた切欠き部を通して外部に開口されるように嵌装され、前記ジョイントキャップは、前記スリット溝の、前記外部に通ずる開口端部を含む内側壁に当接して当該ジョイントキャップの摺動が阻止されるように配設されることを特徴とするジョイント装置。
- 前記ジョイント本体の中央部に設けられた前記スリット溝には当該スリット溝の溝底方向に拡開するテーパ孔状のスライド溝が形成され、このスライド溝に沿って摺動する前記ジョイントキャップが前記ジョイント本体とテーパ係合してなることを特徴とする請求項1に記載のジョイント装置。
- 前記ジョイントキャップは、前記ジョイント本体に対し開成する方向及び閉成する方向に摺動し、これら全開成位置及び全閉成位置での係止が確認されるようにしてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のジョイント装置。
- 棚板に嵌装穴を設け、この嵌装穴に請求項1〜3のいずれかに記載のジョイント装置のジョイント本体が嵌装された前記棚板を有することを特徴とする収納装置。
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