JP7131112B2 - 筐体の固定具および固定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体の固定具、筐体、設置部材および固定方法に関する。
装置の設置は、通常、装置の筐体に固定用のタップを立て(タップを用いて筐体に直接雌ネジを加工すること)、上下左右方向の複数方向から固定用ネジで筐体の雌ネジを介して設置場所に固定していた。そのため、このような装置の設置方法では、固定作業時に複数の方向から固定を行う必要があり、固定用ネジの本数も多くなり、作業効率が非常に悪かった。また、当該設置方法では、装置の筐体に直接雌ネジを複数個所に設けるため、装置の内部に固定用ネジの先端が突出してしまい、それらの部分において基板等の実装に影響が出てしまうことで設計上の制約となることが多くなっていた。
このような課題に対して、特許文献1には、中継局の機器等の筐体を電柱上に締結固定する筐体取付技術である機器取付構造が記載されている。
特許文献1に記載された機器取付構造100は、図14に示すように、機器の筐体200と機器を取り付けるための取付具300とを有し、取付具300を設置場所に固定し、その後互いに設けられた取付ピン220,320とスリット230,330とを嵌合させて、機器の筐体200を取付具300に固定することで、機器の筐体200を設置するように構成されている。
具体的には、機器の筐体200には、機器の筐体側面(取付側面)210の両側上部に各々外側に向けて設けられた突起状の取付ピン220と、取付側面210の両側下部にテーパ状のスリット230とが設けられている。また、取付具300には、取付具側面(取付側面)310の両側上部に、略J字形状のスリット330と、取付具側面両側下部に各々外側に向けて設けられた突起状の取付ピン320とが設けられている。
このような構成とすることで、特許文献1に記載された機器取付構造100では、取付具300の上部のスリット330の端面に筐体の側面上部の取付ピン220を合わせて、当該機器の筐体200を下方向にスライドさせると、筐体200の側面上部の取付ピン220を取付具300の上部のスリット330に挿入されると共に、筐体200の側面下部のテーパ状のスリット230に取付具300の側面下部の取付ピン320が挿入される。このとき、筐体200の側面下部のスリット230は、テーパ状であることにより、筐体200を下方向にスライドする際に取付具300側の取付ピン320の位置と筐体200側のスリット230との位置とを確認せずに取付作業が行える。
特開2004-204870号公報
しかしながら、上述した機器取付構造100では、機器の筐体200が取付具300に係止されて吊り下げられていても、筐体200が取付具300に対して前後左右方向に多少の遊びがあり、筐体200の固定の際に不安定に動いてしまうため、筐体200の固定がしづらいという課題があった。また、上述した機器取付構造100では、取付具300の取付部340を介して筐体200の下面に設けられた雌ネジ(図示せず)にネジ止めされるようになされている。そのため、一箇所ではあるが装置の内部に固定用ネジの先端が突出してしまい、装置の設計上の制約となる課題が残っていた。
そこで、本発明は、装置の筐体と設置金具とを互いに嵌合させるだけで、装置が設置金具に確実に仮止めされるような固定具および固定方法を提供することを目的とする。
本発明の固定具は、装置の筐体と、前記筐体を設置場所に取付ける設置金具と、前記設置金具に前記筐体を固定する押さえ金具とを備え、前記筐体は、前記設置金具に取付ける取付面と、前記取付面に設けられた突起物の径が徐々に変化する突起部とを有し、前記設置金具は、前記筐体を取り付ける取付受面と、前記取付受面に前記突起部が嵌合するように設けられたスリットとを有し、前記押さえ金具は、前記設置金具の前記スリットに対応する位置にそれぞれ押さえスリットを設け、前記設置金具の前記スリットに嵌合した前記突起部を、前記押さえスリットで押さえ込むようにして固定することを特徴とする。
本発明の筐体は、設置金具に取付けられる装置の筐体であって、前記設置金具に取付ける取付面と、前記取付面に設けられた突起物の径が徐々に変化する突起部とを備える。
本発明の設置金具は、装置の筐体を取り付ける設置金具であって、設置場所に取付ける本体部と、前記本体部の両側に設けられ、前記筐体を取り付ける取付受面と、前記取付受面に前記筐体に設けられた径が徐々に変化する突起部が嵌合するように設けられたスリットとを備える。
本発明の筐体の固定方法は、筐体の取付面に設けられた突起物の径が徐々に変化する突起部を、設置金具の取付受面に設けられたスリットに嵌合させ、前記設置金具の前記スリットに嵌合した前記突起部を、押さえ金具に設けられた押さえスリットで押さえ込むようにして固定する。
本発明によれば、装置の筐体と設置金具とを互いに嵌合させるだけで、筐体が設置金具にしっかりと仮止めされるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態における固定具1の概略図である。 本発明の第1の実施形態における装置の筐体2の斜視図である。 本発明の第1の実施形態における設置金具3の取付受面およびスリットを示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における筐体2を設置金具3に取付ける手順を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における筐体2を設置金具3に取付ける手順を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における筐体2を設置金具3に取付ける手順を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における変形例1を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における変形例2について、筐体2の取付面21に対して、中心線が略直角となるように形成された場合の突起部222を用いて説明する図である。 本発明の第1の実施形態における変形例2について、筐体2の取付面21に対して、中心線が直角から傾いて形成された突起部222を用いて説明する図である。 本発明の第1の実施形態における変形例2の突起部222の形状の具体例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における変形例2の例示1を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における変形例2の例示2を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態における変形例2の例示3を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態における固定具10を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態における押さえ金具15のスライド機構60の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態における押さえ金具15のスライド機構60に用いるネジを示す図である。 本発明の第2の実施形態における押さえ金具15のスライド機構60の組立て手順を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態における押さえ金具15のスライド機構60の組立て手順を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態における筐体2を設置金具13に仮止めした状態を示す概略図である。 本発明の第3の実施形態における筐体および設置金具の概略図である。 機器取付構造100を示す概略図である。
以下に、図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら本発明の理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。
(1)第1の実施形態
[固定具の構成]
図1は、第1の実施形態に係る固定具1を示す斜視図である。図1に示すように、固定具1は、装置の筐体(以下、筐体という)2と、設置金具3と、押さえ金具5とを有する。また、下記の複数の実施形態では、図1に示すような矢印で示されたX方向、Y方向およびZ方向を用いて固定具1の方向を表すものとする。また、下記の複数の実施形態では、固定具が金属性の部材で構成されているが、それに限らず、固定具全体の重量を支えるのに十分な強度を有するプラスチック等の非金属性の部材で構成されてもよい。
[装置の筐体の構成]
図2は、本発明の第1の実施形態における装置の筐体2の斜視図である。図2に示すように、筐体2は、2つのYZ面(以下、筐体側面という)から、設置時に設置金具3に接するXZ面(以下、筐体背面という)にわたって一部が階段状に窪んだ取付面21が形成されている。
これらの取付面21には、Z方向の一端および他端に1つずつテーパ状に突起したテーパ部22a,22bがそれぞれ設けられている。本明細書では、説明の都合上、テーパ部22a,22bをまとめてテーパ部22と表現することがある。
これらのテーパ部22は、高さ方向(図2におけるX方向に相当)における途中の径が、後述する設置金具3の取付受面35に設けられたスリット32のスリット幅と同程度の大きさになるように形成される。本明細書では、説明の都合上、スリット32a,32bをまとめてスリット32と表現することがある。
本実施形態では、テーパ部22は、取付面21から離れるにつれて徐々に径が小さくなるように形成されているが、それに限らず、取付面21から徐々に離れるにつれて径が大きくなるように形成してもよい。また、本実施形態では、筐体背面および筐体側面の一部を窪ませて取付面21を形成したが、それに限らず、単に筐体側面を取付面21としてテーパ部22を設けるようにしてもよい。また、本実施形態では、テーパ部22の高さを、取付面21の窪みの高さよりも高くなるように形成されているが、それに限らず、筐体2を設置金具3に安定して取り付けられる高さであればよい。
[設置金具の構成]
図3は、本発明の第1の実施形態における設置金具3の取付受面35およびスリット32を示す概略図である。図3に示すように、設置金具3は、設置金具3を例えば壁などに設置させる際に壁と接触する本体部31と、本体部31の両側に2つのYZ面となるように直角に折り曲げられて形成された取付受面35と、各取付受面35のZ方向の一端と他端とにそれぞれ略J状に形成されたスリット32a,32bとを有する。各取付受面35は、スリット32a,32b以外の部分が切り欠かれていて他端のスリットまで切欠き面36が滑らかに形成されている。また、設置金具3は、押さえ金具5をネジ止めするための雌ネジ部33を各取付受面35の一端に有する。
本実施形態では、スリット32の形状を略J状としたが、それに限らず、略U状に形成してもよい。また、本実施形態では、押さえ金具5をネジ止めするための雌ネジ部33を各取付受面35の一端に有するようにしたが、それに限らず、押さえ金具5により筐体2のテーパ部022をスリット32に押さえ込むように固定できれば、雌ネジ部33は設置金具3のどの位置に設けてもよい。また、押さえ金具5はネジ止め以外の方法、例えば嵌め込み機構を用いて設置金具3に固定するようにしてもよい。
[押さえ金具の構成]
押さえ金具5は、設置金具3のX方向と同じ長さの帯状に形成された本体部51と、本体部51の両端に設置金具3のスリット32aと対向して筐体2のテーパ部22を挟み込むように略U字状に形成されたスリット52とを備える。また、押さえ金具5は、設置金具3に設けられた雌ネジ部33と対応する位置に雌ネジ部53を備え、雌ネジ部33と雌ネジ部53とが雄ネジでネジ止めされることで、設置金具3に固定される。本実施形態では、押さえ金具5の本体部51の形状を帯状としたが、それに限らず、設置金具3のスリット32に嵌合した筐体2のテーパ部22を押さえ込むように固定できればどのような形状でもよく、また、本体部51がなく略U字状のスリット52と雌ネジ部53とが連なって一体となったものでもよい。
[取付手順]
図4~6を参照しながら、装置の筐体2を設置金具3に取付ける手順について説明する。ここでは、Z方向を上下方向、Y方向を前後方向およびX方向を左右方向とする。
先ず、例えば壁等の設置場所にネジまたはボルトを用いて設置金具3を設置する。次いで、図4に示すように、設置金具3の取付受面35に設けられた上部のスリット32aに、筐体2の取付面21に設けられた上部のテーパ部22aを合わせ、筐体2を下にスライドさせる。このとき、設置金具3の取付受面35の下部のスリット32bと、筐体2の取付面21の下部のテーパ部22bとが多少ずれていても、取付受面35が切り欠かれて下部のスリット32bまで切欠き面36が形成されているので、筐体2の重みで下部のテーパ部22bを下部のスリット32bに容易に嵌合させることができる。
筐体2の全てのテーパ部22を設置金具3の対応するスリット32に嵌合させると、図5に示すように、テーパ部22の径とスリット32の径とが同じになる個所で係止され、筐体2が設置金具3に確実に仮止めされる。このとき、筐体2は、テーパ部22がテーパ状に形成されているので、設置金具3に仮止めした状態にも関わらず、上下方向以外の前後左右方向に確実に仮止めしておくことができる。
最後に、図6に示すように、押さえ金具5の両端のスリット52を設置金具3のスリット32aと合わせるようにして、押さえ金具5を上方から降ろし、設置金具3の上部に設けられた雌ネジ部33と押さえ金具5の雌ネジ部53とを固定ネジでネジ止めする。このようにして、筐体2の各テーパ部22を設置金具3の対応する各スリット32に嵌合させて仮止めし、押さえ金具5のスリット52でテーパ部22aを押さえ込んで固定することで、最終的に筐体2の上下方向についても固定され、筐体2を完全に固定することができる。
本実施形態によれば、筐体2の取付面21にテーパ部22a,22bを設けて、設置金具3の取付受面35に設けたスリット32a,32bに当該テーパ部22a,22bを嵌合させる構成とすることで、筐体2を下方にスライドさせて設置金具3に係止させるだけで、上下方向以外の方向について筐体2を設置金具3に完全に固定させることができる。さらに、押さえ金具5のスリット52で、設置金具3のスリット32に嵌合された筐体2のテーパ部22を押さえ込むように固定するため、押さえ金具5を設置金具3にネジ止めするのみで、筐体2を完全に固定することができる。そのため、装置の固定に必要な個所を減らして、固定作業の方向を上方向からの一方向だけにすることができるので、作業員の作業効率を向上させることができる。
本実施形態によれば、設置金具3の取付受面35に切欠き面36が形成されているので、作業員が筐体2を設置金具3に取付ける際に、下部のテーパ部22bと下部のスリット32bとの位置関係を確認することなく作業を行うことができる。
本実施形態によれば、装置の筐体2に直接雌ネジを形成せずに、筐体2を設置金具3に完全に固定することができる構成となっているので、装置内部に固定用ネジの先端が突出しないため、装置内部の基板の実装に影響を与えないので、装置の設計上の制約を回避することができる。
[変形例1]
また、第1の実施形態の変形例1として、押さえ金具5の両端に設けられた略U字のスリット52に代えて、図7に示すように、板状の止め部55により上方からテーパ部22aを押さえる構造を有するスリット52aにしてもよい。
[変形例2]
また、第1の実施形態では、筐体2のテーパ部22を設置金具3のスリット32に嵌合させて筐体2を設置金具3に仮止めしていた。それに対して、第1の実施形態の変形例2として、テーパ部22に替えて突起部222をスリット32に嵌合させて筐体2を設置金具3に仮止めする。
図8及び図9では、突起部222の説明の都合上、突起部222の形状をテーパ状としているが、後述する突起部222の要件を満たす切断面を有していればどのような形状でもよい。
図8は、筐体2の取付面21に対して、中心線が略直角となるように形成された場合の突起部222を用いて説明する図である。図8は、筐体2の突起部222がスリット32の凹部321に載置された状態の上面図と、その状態において凹部321の位置におけるスリット32に平行な面に対する切断面の図とを示す。
また、図9は、筐体2の取付面21に対して、中心線が直角から傾いて形成された突起部222を用いて説明する図である。図9は、筐体2の突起部222がスリット32の凹部321に載置された状態の上面図と、その状態において凹部321の位置におけるスリット32に平行な面に対する切断面の図とを示す。ここで、突起部222の中心線は、筐体2の取付面21に対して、直角から傾いて形成されているが、筐体2を設置金具3に確実に仮止めできる傾きであれば何度傾いて形成されてもよい。
図8および図9において、対となる1組の突起部222を例としてスリット32と平行な面に対する切断面の正射影について説明する。ここで、対となる1組の突起部222とは、例えば、筐体2の対向する取付面21にそれぞれ設けられたような、それぞれの取付面21に対する向きが互いに反対となる2つの突起部222、あるいは筐体2の一方の側の取付面21のみに互いの向きが反対となるように設けられた2つの突起部222である。すなわち、図8および図9では、対となる1組の突起部222がそれぞれ筐体2の正面に向かって右側に凸状およびその反対の向きとなる左側に凸状となるように設けられている。
図8および図9に示すような対となる1組の突起部222において、突起部222がスリット32の凹部321と接する位置を所定の位置s-s’とし、所定の位置s-s’を中心として両側の近傍で位置s-s’と平行な位置をそれぞれ位置a-a’,b-b’とする。位置a-a’,b-b’およびs-s’において、対応するスリット32に平行な面での切断面の対応するスリット32への正射影をそれぞれ正射影A-A’,B-B’およびS-S’とする。
これら対となる突起部222では、それぞれの所定の位置s-s’を中心にして、互いに反対側に位置する所定の位置の近傍、すなわち、図8において、左側に凸状に設けられた突起部222と右側に凸状に設けられた突起部222とにおける位置b-b’における正射影B-B’が、それぞれに対応するスリット32の凹部321にそれぞれ共有点Pと、スリット32のうち凹部321以外の部分にそれぞれ共有点P’を有している。
上述したような変形例2における突起部222の断面の形状は任意であるが、具体的な例を挙げて説明する。例えば、図10に示すように、所定の位置s-s’における突起部222と凹部321との2つの接点を通る直線を直線cc’とする。なお、突起部222の形状によっては接点が3つ以上ある場合も想定される。その場合は、それらの3つ以上の接点のうち2つのみを含むすべての組み合わせを考える。その上で、組み合わせを構成する2つの接点を両端とする線分の長さのうち、最大となる組み合わせを選択し、その組み合わせの2つの接点を通る直線を、上記の直線cc’とする。
さらに、スリット32に平行な面による突起部222の切断面のスリット32への正射影と直線cc’との交点の間の距離をここでは断面交点間隔とする。なお、突起部222の形状によっては交点が3つ以上ある場合も想定される。その場合は、それらの3つ以上の交点のうち2つのみを含むすべての組み合わせを考える。その上で、組み合わせを構成する2つの交点を両端とする線分の長さのうち、最大となる組み合わせを選択し、その組み合わせの2つの交点を通る線分の長さを断面交点間隔とする。
このとき、突起部222としては、取付面21からの距離の増加に伴い、断面交点間隔が単調に変化するような形状のものでもよい。また、突起部222は、スリット32と接する所定の位置s-s’の両側近傍(例えば、図8または図9における位置a-a’~位置b-b’の間)において、切断面に対応する断面交点間隔がこのような単調変化すれば上述した本願発明の効果を十分に奏するものであるが、近傍以外の全体にわたって切断面に対応する断面交点間隔が変化するのを妨げるものではない。
変形例2における突起部222の取付位置について具体例を挙げて説明する。図11に示すように、筐体2の両側の取付面21にそれぞれ1つずつ設けられる場合が挙げられる。また、図12に示すように、筐体2の片側の取付面21の上部に1つの突起部222と、他側の取付面の下部に1つの突起部222とを設け、互いの取付面21の突起部222と対応する位置に、突起部223を設けるようにしてもよい。この突起部223は、単に設置金具3のスリット32に挿入され筐体2を支持できればよく、どのような形状でもよい。さらに、図13に示すように、筐体2の片側の取付面21に2つの突起部222と、他側の取付面21に2つの支持部223を設けるようにしてもよい。
このような変形例2では、少なくとも2つの突起部222を筐体2に設けているので、図11~13に示した全ての例において筐体2を設置金具3に仮止めすることができる。ここで、仮止めの安定性を考慮すると、図10に示す変形例から順に、図9に示す変形例、図8に示す変形例と仮止め時の安定性がよくなる。最も仮止め時の安定性がよいのは、筐体2のそれぞれの取付面21にテーパ状に形成された突起部222(テーパ部22)を少なくとも2つ設ける場合である。
このように突起部222をテーパ状に形成しテーパ部22とすることで、突起部222の製造が容易となり、それより製造コストも低減することができる。
(2)第2の実施形態
第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図14は、本発明の第2の実施形態における固定具10を示す概略図である。
第1の実施形態では、上部のテーパ部22aを押さえ金具5のスリット52で固定する構成であったのに対して、第2の実施形態では、押さえ金具15をスライドするように構成して下部のテーパ部22bを固定する。そのため、第2の実施形態では、押さえ金具15がスライドする空間が設置金具13と設置場所(例えば壁)と間に必要となる。その他の構成は、図1~7に示す第1の実施形態における構成と同様なため、対応する構成要素には図1~7と同じ符号を付して説明を省略する。
[スライド機構の構成]
図15は、押さえ金具15のスライド機構60の構成を示す図である。スライド機構60は、押さえ金具15と、設置金具13と、ネジ7とを備える。
押さえ金具15は、帯状の本体部151と、本体の両端に設けられる略J字に形成されたスリット152と、本体部151の両端のスリット152から隙間を開けて設けられる雌ネジ部154とを備える。この隙間は、その長さが設置金具13の取付受面35から後述するスライド孔133までの長さと同じとなるように形成される。
設置金具13は、本体部131と、下部のスリット32bに隣接して本体部に矩形に形成されるスライド孔133と、スライド孔133の下部に直角に折り曲げられるように設けられたタップ部134と、本体部131と設置場所との間に隙間ができるように本体部の裏面に設けられるブッシュ137とを備える。
ネジ7は、図16に示すように、頭部71の下の円筒部72の径がネジ部73の径よりも小さくなるように形成される。
[スライド機構の組立て]
図15に示すように、押さえ金具15の雌ネジ部154を設置金具13の本体部131の裏側からスライド孔133に挿入し、押さえ金具15のスリット152を設置金具13の取付受面35の外側に沿わすようにする。その後、図17に示すように、スライド孔133の下側に設けられたタップ部134とスライド孔133から挿入されている押さえ金具15の雌ネジ部154とを設置金具13の下方からネジ7でネジ止めする。このとき、ネジ7が脱落しないように、ネジ7のネジ部73をすべて設置金具13のタップ部134の上側まで回し込む。そうすることで、ネジ部73が設置金具13のタップ部134に引っ掛かることで押さえ金具15も所定の位置で仮止めでき、押さえ金具15が下がることがない。このようにして、図18に示すように、押さえ金具15のスリット152を設置金具13の下部のスリット32bの少し上側で仮止めの状態にし、下方からネジ7を締めることで押さえ金具15を下方にスライドさせることができる。
[取付手順]
図18に示すように、押さえ金具15のスライド機構60を組み立てた後、設置金具13を設置場所に取付ける。このとき、設置金具13の本体部131の裏側で押さえ金具15がスライドする空間が必要となるので、設置場所と設置金具13との間にブッシュ137を設けて設置金具13を設置場所に取付ける。
次いで、図19に示すように、設置場所に固定された設置金具13の各スリット32に、筐体2のテーパ部22をそれぞれ嵌合させて、筐体2を設置金具13に仮止めする。この後、下方からネジ7を締めることで、設置金具13の取付受面35に沿って押さえ金具15のスリット152が下側にスライドする。最終的に、設置金具13の下側のスリット32bに係止されている筐体2の下側のテーパ部22bが押さえ金具15のスリット152に上から押さえ込まれて完全に固定されるまで、スライド機構60のネジ7を締め続ける。
本実施形態によれば、押さえ金具15のスライド機構60を用いることで、筐体2の下方からネジ7を締めることにより、筐体2を設置金具13に固定することができる。そのため、高所に設置されるような装置の場合は、作業者が装置の下側から作業を行うことができ、装置の固定作業や固定解除の作業を行い易くすることができる。
(3)第3の実施形態
第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図20は、本発明の第3の実施形態における固定具11を示す概略図である。
図20に示すように、固定具11は、筐体2と、設置金具3とを有する。本実施形態の固定具は、対向する二つの取付面21に各々少なくとも1つの突起部222が形成された筐体2と、略同一の方向に開口する凹部321で、突起部222の各々を載置する互いに略平行な複数のスリット32を含む設置金具3とを備え、突起部222のうち2つは、各々に対応する2つのスリット32に平行な面での切断面の対応するスリット32への正射影が、突起部222の所定の位置については凹部321に内接し、各々対応するスリット32の一方の側であるとともに2つの突起部222では互いに反対側に位置する所定の位置の近傍の各位置については凹部321とスリット32のうち凹部321以外の部分との双方に共有点を有する。
このような構成により、本実施形態では、筐体2を下方にスライドさせて突起部222を設置金具3のスリット32に挿入させるだけで、上下方向以外の方向について筐体2を設置金具3に確実に仮止めさせることができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1、10、11 固定具
2 装置の筐体
3、13 設置金具
5、15 押さえ金具
7 ネジ
22、22a、22b テーパ部
32、32a、32b、52、52a、152 スリット
33、53、154 雌ネジ部
60 スライド機構
134 タップ部
222 突起部

Claims (4)

  1. 対向する二つの取付面に各々少なくとも1つの突起部が形成された筐体と、
    略同一の方向に開口する凹部で、前記突起部の各々を載置する互いに略平行な複数のスリット部を含む設置部材と、
    前記設置部材の前記スリット部に対応する位置に、前記スリット部の前記凹部と対向する開口部を有する押さえスリットを備え、前記設置部材に前記筐体を固定する押さえ部材と、を備え、
    前記突起部のうち2つは、各々に対応する2つの前記スリット部に平行な面での切断面の対応する前記スリット部への正射影が、前記突起部の所定の位置については前記凹部に内接し、各々対応する前記スリット部の一方の側であるとともに前記2つの突起部では互いに反対側に位置する前記所定の位置の近傍の各位置については前記凹部と前記スリット部のうち前記凹部以外の部分との双方に共有点を有する固定具。
  2. 前記2つの突起部の各々の、前記切断面上に両端を有する最長の線分の長さが、前記取付面に対し垂直に遠ざかる向きに単調に変化する
    請求項1に記載された固定具。
  3. 前記押さえ部材は、軸線が前記突起部を結ぶ直線に略垂直で前記設置部材の設置面に略平行であり、ネジの進む向きが同じ雌ネジが形成された少なくとも1つの雌ネジ部をさらに備え、
    前記設置面には、その内部で前記雌ネジ部が前記軸線に平行に移動可能に設けられた貫通孔が形成され、
    前記設置部材は、前記雌ネジに対応し前記軸線を共有する雄ネジが貫通可能に設けられた孔が形成されたタップ部をさらに備えている
    請求項2に記載された固定具。
  4. 筐体の対向する二つの取付面に形成された各々少なくとも1つの突起部を、設置部材の略同一の方向に開口する凹部に形成された互いに略平行な複数のスリット部に載置し、
    前記突起部のうち2つは、各々に対応する2つの前記スリット部に平行な面での切断面の対応する前記スリット部への正射影が、前記突起部の所定の位置については前記凹部に内接し、各々対応する前記スリット部の一方の側であるとともに前記2つの突起部では互いに反対側に位置する前記所定の位置の近傍の各位置については前記凹部および前記スリット部のうち凹部以外の部分の双方と共有点を有し、さらに、前記設置部材の前記スリット部の前記凹部と対向する開口部を有する押さえスリットを備える押さえ部材により、前記突起部が押さえ込まれることによって前記設置部材に前記筐体を固定する
    筐体の固定方法。
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