JP2019163850A - 管状体固定具及びその構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】管状体を垂直な壁面に作業効率良く固定することのできる管状体固定具及びその構造を提供する。【解決手段】ヘッダー70を抱持する抱持部材30と、抱持部材30が取着されるベース部材10と、からなる。抱持部材30は、ヘッダー70を抱持する帯状の抱持部31と、その両端に第1係止部32及び第2係止部33を備えている。ベース部材10は、第1係止部32が挿入される第1貫通孔14及び第2係止部33が挿入される第2貫通孔15が形成され、2つの貫通孔が垂直方向に並ぶように壁面60に固定される。そして、各貫通孔に対して各係止部の係止片を通過させ、抱持部材30を第1貫通孔14の延びる方向に移動させて、第2係止部33の軸部が第2貫通孔15の幅狭貫通部15bに移動した状態で、各係止片をベース部材10の裏面に係止させている。【選択図】図7

Description

本発明は、住宅の壁面に給水給湯用の配管装置に用いられるヘッダー等の管状体を固定するための管状体固定具及びその構造に関し、特に、垂直な壁面に対して管状体を水平の設置状態で固定する管状体固定具及びその構造に関するものである。
給水管、給湯管の配管装置には複数の接続口を備えたヘッダー等が用いられており、このヘッダー等の管状体は固定具を用いて住宅の壁面に設置されている。この種の固定具として特許文献1に記載の管状体の保持装置が知られている。
特許文献1の管状体の保持装置は、図19に示すように、ベース部材である架台81と、この上面に固定される止具82と、の間でヘッダー等の管状体83を挟み込んで保持する構成であり、止具82は、逆U字状の本体部84の一端部に抜止部85が形成され、他端部に架台81の中間板面に固定される固定部86が設けられている。架台81には、止具82の抜止部85が挿入される挿入孔81aと挿入後に抜止部85が係止される係止孔81bとが連通して設けられている。
この保持装置80は、架台81に止具82を取り付けて管状体83を保持するときは、図19の二点鎖線で示すように、止具82の抜止部85を架台81の挿入孔81aに挿入してから係止孔81bに係止させた後、図19の一点鎖線で示すように、抜止部85を軸に止具82を旋回させる。次いで、図19の実線で示すように、架台81と止具82とで管状体83を挟み込んだ状態で、止具82の固定部86に設けられたビス挿通孔86aに固定ビス87を挿通して架台81の中間板に設けられた雌ねじ81cに螺着する。これにより、管状体83は架台81と止具82とにより保持、設置される。
特開平9−112751号公報
特許文献1の管状体の保持装置は、垂直な壁面60に沿って管状体83を水平に設置するときは、2つの架台81,81を垂直な壁面60における水平方向に離間した位置に並設固定しておき、抜止部85を軸に2つの止具82,82を持ち上げて旋回し、それによって下方側が開口するので、下方から開口内に管状体83を挿入し止具82内に収容する。その後、止具82の固定部86のビス挿通孔86aに固定ビス87を挿通し架台81の中間板の雌ねじ81cに螺着して管状体83を固定する。
しかし、止具82は、固定ビス87を取り付けて固定する固定部86が下部側に位置し、下方に向けて開口する構成となっているので、管状体83の設置において、2つの止具82に管状体83を架け渡し収容する際には、両方の止め具82,82を抜止部85を軸に旋回させるために持ち上げながら、これら2つの止具82,82内に管状体83を挿入し、そして、両止具82,82を逆方向に旋回させて戻さなければならないから、非常に作業しにくかった。また、その後に管状体83を固定するときも、管状体83を把持しつつ、止具82のビス挿通孔86aに固定ビス87を挿通し、ドライバ等の工具を用いて架台81の雌ねじ81cに螺着しなければならないので、同様に、非常に作業が煩わしく手間がかかっていた。
そこで、本発明は、管状体を垂直な壁面に作業効率良く固定することのできる管状体固定具及びその構造の提供を課題とするものである。
請求項1の管状体固定具は、管状体を抱持する抱持部材と、該抱持部材とともに前記管状体を取り囲む取付面を有し該抱持部材が取着されるベース部材と、からなる。前記抱持部材は、前記管状体を抱持する帯状の抱持部と、その両端からそれぞれ延出された軸部及び該各軸部の先端側に突出形成された係止片からなる第1係止部及び第2係止部と、を備えており、前記ベース部材は、前記抱持部材の第1係止部が挿入される第1貫通孔及び第2係止部が挿入される第2貫通孔が形成され、該2つの貫通孔が垂直方向に並ぶように構造物に直接または間接的に固定可能である。前記第1貫通孔は、該両貫通孔の並び方向に延びる長孔状に形成され、前記第1係止部の係止片は、その突出方向を前記第1貫通孔の延びる方向に沿わすことで通過可能であるとともに、通過した状態から、その突出方向を前記第1貫通孔の延びる方向と交差させることで、前記ベース部材の裏面における前記第1貫通孔の周縁に係止可能である。前記第2貫通孔は、前記ベース部材が前記構造物に固定されたときに前記第1貫通孔より上方に位置し、該第1貫通孔に前記第1係止部を係止させた状態で、前記第2係止部の係止片が通過可能であり、更に、前記第2貫通孔に挿通された状態の前記第2係止部の軸部を前記第1貫通孔側に移動可能とする軸部移動空間が前記第2貫通孔に連通形成されている。そして、前記各貫通孔に対して前記各係止部の係止片を通過させ、前記抱持部材を前記第1貫通孔の延びる方向に移動させて、前記第2係止部の軸部が前記第2貫通孔の軸部移動空間に移動した状態で、前記各係止片が前記ベース部材の裏面に係止するようになっている。
請求項2の管状体固定具は、ベース部材が、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを一組として複数組が水平方向に並設されている。
請求項3の管状体固定具は、請求項1、2の第1貫通孔及び第2貫通孔の部分が、それぞれ第1被係止部及び第2被係止部で構成されたものである。
請求項4、6の管状体固定具の構造は、管状体をその軸方向に離間した位置で抱持する複数の抱持部材と、該抱持部材とともに前記管状体を取り囲む取付面を有するとともに該抱持部材が取着されるベース部材と、からなり、該ベース部材の取付面が垂直方向に延びるように設置されている。前記抱持部材は、前記管状体を抱持する帯状の抱持部と、その両端からそれぞれ延出された軸部及び該各軸部の先端側に突出形成された係止片からなる2つの係止部と、を備えている。前記2つの係止部のうち一方の第1係止部の係止片は、前記第1貫通孔を通過可能であるとともに、通過した後に前記抱持部材の姿勢を変位させることで、前記ベース部材の裏面における前記第1貫通孔の周縁に係止可能である。前記2つの係止部のうち他方の第2係止部の係止片は、前記第2貫通孔の幅広貫通部を通過可能であるとともに、前記軸部を前記幅狭貫通部に位置させた際に、前記ベース部材の裏面における該幅狭貫通部の周縁に係止可能である。そして、前記第1貫通孔の長手方向は、前記第1係止部が前記第1貫通孔を通過し、前記第2係止部が前記第2貫通孔の幅広貫通部を通過し、前記両係止部の係止片が前記ベース部材の裏面側に配置された状態で、前記第2係止部の軸部が前記第2貫通孔の幅広貫通部の位置から前記幅狭貫通部に移動するに伴って、前記第1係止部の軸部が移動するのを許容する長さに形成されている。
ここで、請求項4では、前記ベース部材の取付面に、該取付面を貫通し、上下方向に延びる長孔状の第1貫通孔が設けられ、前記第1貫通孔より上方に、幅広貫通部と該幅広貫通部より幅狭に形成された幅狭貫通部とが連通形成され前記取付面を貫通する第2貫通孔が設けられている。
また、請求項6では、前記ベース部材の取付面に、該取付面を貫通し、上下方向に延びる長孔状の第1貫通孔が設けられている。更に、前記ベース部材は、前記第1貫通孔より上方に、前記取付面と交差する第2の面が設けられるとともに、該第2の面に貫通形成された幅広貫通部と、該幅広貫通部と連通し、前記取付面と前記第2の面との交差箇所または前記取付面に貫通形成され、前記幅広貫通部より幅狭に形成された幅狭貫通部と、からなる第2貫通孔が設けられている。
そして、請求項5、7の管状体固定具の構造は、請求項4、6の第1貫通孔及び第2貫通孔の部分が、それぞれ第1被係止部及び第2被係止部で構成されたものである。
本発明は、抱持部材の第1係止部をベース部材の下部側に設けられた第1貫通孔の周縁に係止させてぶら下げると、抱持部材は上方に開口するので、管状体は抱持部材を手で把持することなく上方から抱持部材内に載置し仮支持させることができ、また、その際、管状体は自身の荷重が下方に作用し、抱持部材の内部に安定して収容される。このため、垂直な壁面に固定した2つのベース部材に抱持部材を用いてヘッダー等の管状体を固定するときは、両抱持部材をベース部材の第1貫通孔や第1被係止部にぶら下げた状態で、単に管状体を上方から抱持部材内に載置するだけで収容することができ、載置収容後に管状体が抱持部材の上方から落下してしまうこともない。
そして、管状体を抱持部材内に配置した後は、抱持部材を回動して上部側の第2係止部をベース部材における上方側の第2貫通孔や第2被係止部に係止させることにより、管状体を抱持状態で仮固定できる。このとき、抱持部材を第1貫通孔や第1被係止部の延びる方向に移動させて、第2係止部の軸部が第2貫通孔や第2被係止部の軸部移動空間に移動させる方向は、管状体を挿入し載置する方向及び管状体の荷重方向と一致しているので、管状体を抱持部材内に載置させれば、管状体の荷重により、第2係止部の軸部は自然と第2貫通孔や第2被係止部の軸部移動空間側に移動し、抱持部材の各係止片はベース部材の裏面に係止する。したがって、管状体を抱持部材内に載置した後、抱持部材の各係止片を簡単かつ楽にベース部材の裏面に係止させて仮固定または本固定あるいは両方を行なうことができる。
また、仮固定時及び本固定後、あるいは仮固定時または本固定後は、管状体の荷重は、第2係止部の軸部を第2貫通孔や第2被係止部の軸部移動空間に移動させる方向に作用し、ベース部材の裏面への抱持部材の各係止片の係止状態を維持する方向に作用するので、管状体を安定して仮固定及び本固定できる。
これらのことにより、管状体固定具及びその構造によれば、管状体を垂直な壁面に作業効率良く安定して保持し固定することができる。
加えて、ベース部材が、第1貫通孔と第2貫通孔とを一組として複数組が水平方向に並設されたものである場合は、1つのベース部材で管状体を垂直な壁面に水平に固定することができる。
本発明の第一実施形態の管状体固定具及びその構造を示す斜視図である。 図1のベース部材を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は左側面図、(d)は正面図である。 図1の抱持部材を示し、(a)は平面図、(b)は斜視図、(c)は左側面図、(d)は正面図である。 図1の維持部材を示し、(a)は斜視図、(b)は(c)のA−A切断線による断面図、(c)は平面図、(d)は正面図、(e)は右側面図である。 図1のベース部材に抱持部材を取着する手順を説明する説明図である。 図1のベース部材に抱持部材を取着した状態を示し、(a)は斜視図、(b)は(d)のB−B切断線による断面図、(c)は(d)のC−C切断線による断面図、(d)は正面図である。 図1の管状体固定具によりヘッダーを設置する方法を説明する説明図である。 図1の別のベース部材の斜視図である。 第二実施形態の管状体固定具及び管状体固定具の構造を示す分解斜視図である。 図9の第2ベース部材を示し、(a)は平面図、(b)は斜視図、(c)は正面図、(d)は右側面図である。 図9の第2ベース部材に抱持部材を取着する方法を示す斜視図である。 図9の第1ベース部材に第2ベース部材及び抱持部材を取着した状態を示す側面図である。 図10の別の第2ベース部材の斜視図である。 図1と別のベース部材を示す斜視図である。 図1と更に別のベース部材を示す斜視図である。 図15のスタンドパネルにヘッダーを設置した状態を示す側面図である。 図1と別のベース部材及び抱持部材を示し、(a)は正面図、(b)及び(c)は右側面図である。 図1と更に別のベース部材及び図9と別の第2ベース部材を示す説明図である。 従来の管状体固定具の側面図である。
〈第一実施形態〉
まず、本発明の第一実施形態の管状体固定具及びその構造を図1乃至図8に基づいて説明する。本実施形態の管状体固定具及びその構造は、給水、給湯の配管装置に設けられる管状体としての円筒状のヘッダーを構造物である建物の垂直壁面に固定するものを例示する。
図1乃至図4において、本実施形態の管状体固定具1Aは、管状体としてのヘッダー70をその軸方向に離間した位置で抱持する抱持部材30と、抱持部材30とともにヘッダー70を取り囲む取付面13aを有するとともに抱持部材30が取着されるベース部材10と、からなり、管状体固定具の構造2Aは、2つのベース部材10と2つの抱持部材30とを備えており、ベース部材10は取付面13aが垂直方向に延びるように垂直な壁面60に直接固定されている。なお、実施形態では、図1の上下方向に基づいて各部材の上下位置を表している。
前記ベース部材10は、合成樹脂材、金属材等で形成され、図2に示すように、一定幅の短冊板状に形成されており、上下両端すなわち長手方向両端には壁面60に固定するための固定孔11が設けられている。両端部から所定距離中央側に離間した位置にはそれぞれ壁面60から離間する方向の所定高さの段部12が設けられており、両段部12の間の中間板部13は平板で形成され、その表面は、抱持部材30とともにヘッダー70を取り付ける取付面13aとなっている。
ベース部材10の下部側の幅方向中央には、表裏に貫通し、後述の第2貫通孔15に向けて延び、抱持部材30が取り付けられる長孔状の第1貫通孔14が設けられている。
ベース部材10の中間板部13の上部側の幅方向中央には、表裏に貫通する第2貫通孔15が設けられている。第2貫通孔15は、後述する抱持部材30の第2係止部33が通過可能な矩形状の幅広貫通部15aが形成され、更に、この幅広貫通部15aの下方にこれより幅の小さい矩形状の幅狭貫通部15bが幅広貫通部15aに連通して設けられている。幅狭貫通部15bは、幅広貫通部15a内を通過した第2係止部33が下方の第1貫通孔14側に移動可能となっており、請求項の軸部移動空間にも該当する。連通形成された第2貫通孔15の幅広貫通部15aと幅狭貫通部15bとは全体として凸形状に形成されている。第1貫通孔14と第2貫通孔15との間隔は、抱持部材30の後述の第1係止部32と第2係止部33との間隔と一致している。
ここで、ベース部材10の長孔状の第1貫通孔14の長手方向すなわち図2における上下方向の長さL1は、抱持部材30の第1係止部32及び第2係止部33がそれぞれベース部材10の第1貫通孔14及び第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入された状態で、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aが第2貫通孔15の幅広貫通部15aの位置から幅狭貫通部15bに移動するに伴って、抱持部材30の第1係止部32の軸部32aが第1貫通孔14内を移動するのを許容する長さに形成されている。
次に、抱持部材30は、弾性を有しない合成樹脂材、金属材等の剛性体で形成され、図3に示すように、全体が略U字板状に形成され、略U字形の帯状の抱持部31と、抱持部31の一端部である下端部に設けられ、ベース部材10の第1貫通孔14に取り付けられる第1係止部32と、抱持部31の他端部である上端部に設けられ、ベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿通され幅狭貫通部15bに係止する第2係止部33と、を有している。
抱持部材30は、第1係止部32がベース部材10の第1貫通孔14に挿入された状態で、第1貫通孔14の空間内、及び第2貫通孔15の幅広貫通部15aと幅狭貫通部15bとの範囲内で、第2貫通孔15と第1貫通孔14との並び方向すなわち上下方向に移動可能となっており、第2係止部33は第2貫通孔15の幅広貫通部15aに対して幅狭貫通部15b側から近接したり離間するのが可能となっている。
抱持部材30は、弾性を有しないから、抱持部31の両端の第1係止部32と第2係止部33との間の距離は常に一定であり、弾性変形して弾発力によりベース部材10の第1貫通孔14及び第2貫通孔15の幅狭貫通部15bに係止するものではない。したがって、何らかの拍子に抱持部材30の第2係止部33と第1係止部32との間隔が弾性的に拡大または縮小して抱持部材30の第2係止部33がベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15aから抜脱したり、抱持部材30の第1係止部32がベース部材10の第1貫通孔14から抜脱して、抱持部材30がベース部材10から外れて落下してしまうのを確実に防止することができる。
抱持部材30の第1係止部32は、L字板状に屈曲形成され、抱持部31の下端部から下方に延出する軸部32aと、軸部32aの先端側に軸部32aと直交して軸部32aから抱持部31の両幅方向に突出して設けられ、ベース部材10の裏面における第1貫通孔14の周縁に掛合する係止片32bと、から構成されている。軸部32aは、抱持部31より小さい一定幅の板状に形成され、抱持部31の幅方向中央部から下方に延出している。係止片32bの幅寸法すなわち水平方向の長さは、抱持部31と略同一の大きさに形成されている。また、係止片32bは、ベース部材10の矩形長孔状の第1貫通孔14の長手方向より短く、短手方向より長く形成された幅広部で構成されている。
一方、抱持部材30の上端部に設けられた第2係止部33は、抱持部31の上端から抱持部31の平面と同方向に延設されており、抱持部31の上端から延出する軸部33aと、軸部33aの先端側に軸部33aと直交して軸部33aから抱持部31の両幅方向に突出して設けられ、ベース部材10の裏面における第2貫通孔15の幅狭貫通部15bの周縁に掛合する係止片33bと、から構成されている。軸部33aは、抱持部31より小さい一定幅の板状に形成され、抱持部31の幅方向中央部から長手方向に延出している。係止片33bの幅寸法すなわち水平方向の長さは、抱持部31の幅と略同一の大きさに形成されている。第2係止部33は、このように形成されており、ベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入された後は、ベース部材10の幅狭貫通部15bに移動した際にベース部材10の裏面における幅狭貫通部15bの周縁に係止するようになっている。
次に、維持部材40は、ベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15aに固定されて、抱持部材30の第2係止部33がベース部材10の幅狭貫通部15bから幅広貫通部15aへと移動するのを防止するものであり、合成樹脂で形成され、図4に示すように、ベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15aに正面側から挿入される貫通孔挿入部41と、抱持部材30の第2係止部33と当接する当接部42とを有している。また、維持部材40は、貫通孔挿入部41に対して直交する側面に突出形成され、ベース部材10の幅狭貫通部15b内に挿入される移動空間挿入部43が設けられており、その先端に前記当接部42が形成されている。当接部42は、平面や凸状の膨出面等に形成されているが、その他の面で形成してもよい。貫通孔挿入部41の左右両端部は、ベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入される前面側に向けて傾斜するテーパ面に形成され、幅広貫通部15aに対して正面側から貫通孔挿入部41を挿入し易くなっている。
維持部材40は、更に、貫通孔挿入部41の左右一対のテーパ面の奥側に、コ字状に切欠されて第2貫通孔15の幅広貫通部15aの周縁に嵌合する対向する一対の嵌合部44,44が形成されている。また、両嵌合部44,44間に、貫通孔挿入部41をベース部材10の幅広貫通部15a内に強制的に押し込んだとき、空間が縮小して両嵌合部44を近接可能すなわち両嵌合部44の間隔を縮小可能な凹部空間で形成された近接空間45が設けられている。更に、近接空間45に挿入されて、両嵌合部44,44が近接するのを防止して両嵌合部44,44の間隔を一定に保持し、もって、嵌合部44の嵌合が外れて維持部材40が第2貫通孔15の幅広貫通部15aから抜脱するのを防止する近接防止部47を備えている。近接空間45の側面には複数の係合溝45aが水平方向に形成されている。近接防止部47は、維持部材40の一方の端部のヒンジを軸に回動する近接防止片46における近接空間45側の面に近接空間45に向けて突設された突片で形成されており、突片の両側面には、近接空間45内の係合溝45aに弾性的に係合する小突条47aが水平方向に形成されている。
なお、移動空間挿入部43は、ベース部材10の第2貫通孔15の幅狭貫通部15b内に挿入されて先端の当接部42が、ベース部材10の幅狭貫通部15b内に挿入された抱持部材30の第2係止部33の軸部33aの上面と当接することにより、第2係止部33は、ベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15a及び幅狭貫通部15bの内部にがたつくことなく安定して保持されるが、この抱持部材30の第2係止部33は、ベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15a及び幅狭貫通部15bに係止した後、最低限幅広貫通部15aから抜脱しなければよいので、移動空間挿入部43は必ずしも設けることを要しない。また、維持部材40は、矩形状の幅広貫通部15aの上下方向の辺長すなわち短辺長さと略同一の幅に形成されていると、緊密に幅広貫通部15a内に収容され安定して保持されるが、必ずしも略同一寸法でなくてもよい。
次に、本発明の管状体固定具1A及び管状体固定具の構造2Aにより、抱持部材30をベース部材10に取着する方法を説明する。
最初に、ベース部材10の上下一対の固定孔11,11にビスを取り付け、ベース部材10を縦長状態として構造物である建物の壁面60に直接固定する。この状態においては、ベース部材10の第1貫通孔14と第2貫通孔15とは垂直方向に並ぶ。次に、図5(a)に示すように、抱持部材30を横に倒して水平姿勢とし、下部側の第1係止部32の係止片32bの軸部32aからの突出方向を第1貫通孔14と第2貫通孔15との並び方向すなわち長孔状の第1貫通孔14の長手方向に沿う姿勢とする。この状態においては、第1係止部32は第1貫通孔14に正面側から挿入することができる。
そこで、第1係止部32を第1貫通孔14内に挿入したら、図5(b)に示すように、抱持部31を右廻りに90度回動させて、抱持部材30の第1係止部32の係止片32bの突出方向がベース部材10の第1貫通孔14と第2貫通孔15との並び方向に対して交差する向きに、抱持部材30の姿勢を変位させる。抱持部材30の姿勢が変位すると、第1係止部32は、その両側部の係止片32bがベース部材10の裏面における第1貫通孔14の周縁に係止する状態となる。これにより、抱持部材30の第1係止部32の係止片32bを挿入し抱持部31の姿勢を変位させるだけで、ベース部材10の正面側から簡単に抱持部材30の第1係止部32をベース部材10の第1貫通孔14に取り付け、係止させた仮取着状態とすることができる。
次に、図5(c)及び(d)に示すように、抱持部材30の上部側の第2係止部33をベース部材10の上部側の第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入し通過させる。このとき、抱持部材30の第1係止部32と第2係止部33との間隔は、ベース部材10の第1貫通孔14と第2貫通孔15との間隔と一致しているので、抱持部材30を弾性変形させることなくそのまま第2係止部33を第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入し通過させることができる。第2係止部33を幅広貫通部15aに挿入したら、図5(e)及び(f)に示すように、抱持部材30全体をそのまま垂直下方に移動させる。すると、第2貫通孔15の幅広貫通部15aの下方には幅狭貫通部15bが連通形成されているので、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aは幅狭貫通部15b側に移動する。
ここで、前述のように、ベース部材10の長孔状の第1貫通孔14の長手方向すなわち図2における上下方向の長さL1は、抱持部材30の第1係止部32及び第2係止部33がそれぞれベース部材10の裏面側に配置された状態で、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aが第2貫通孔15の幅広貫通部15aの位置から幅狭貫通部15bに移動する際に、第1係止部32の軸部32aも第1貫通孔14内を移動するのを許容する長さに形成されている。このため、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aが幅狭貫通部15bに移動している途中に、第1係止部32が第1貫通孔14の下端に当接して抱持部材30がそれより下方にまで移動するのが妨げられてしまう、ということは生じない。こうして、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aが幅狭貫通部15b内に移動すると、第2係止部33の幅広の係止片33bが掛合して第2係止部33はベース部材10の裏面における第2貫通孔15の幅狭貫通部15bの周縁に係止した仮固定状態とする。
抱持部材30の第2係止部33の軸部33aが第2貫通孔15の幅狭貫通部15bに移動したら、第2貫通孔15の幅広貫通部15a内は空きスペースとなるので、その空間内に正面側から維持部材40を貫通孔挿入部41側から挿入する。このとき、貫通孔挿入部41は左右に一対のテーパ面が形成されているので、維持部材40を円滑に挿入することができる。これにより、維持部材40が第2貫通孔15の幅広貫通部15aに入り込むと、対向する左右一対の嵌合部44,44がベース部材10の幅広貫通部15aの周縁に弾性的に嵌合する。
その後、維持部材40の一端部のヒンジを軸に近接防止片46を回動して突片からなる近接防止部47を近接空間45内に押し込む。これにより、近接防止部47は、側面の小突条47aが近接空間45内の係合溝45aと係合して抜け止め状態になり、近接空間45が狭まることによって貫通孔挿入部41の左右一対の嵌合部44,44の嵌合が不用意に解除されてしまうのが防止される。このため、維持部材40は安定して確実にベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15a内に固定されるので、抱持部材30の第2係止部33が第2貫通孔15の幅狭貫通部15bから幅広貫通部15a内に戻って第2係止部33の係止が解除されてしまうのを防止でき、一旦組み付けられた後は抱持部材30がベース部材10から外れてしまうのが確実に防止された本固定状態とできる。ベース部材10への抱持部材30の組み付けが完了した状態を図6に示す。
次に、本実施形態の管状体固定具1A及び管状体固定具の構造2Aにより管状体であるヘッダー70を建物の垂直な壁面60に沿って水平状態に設置固定する方法を説明する。
ヘッダー70を設置するには、2つのベース部材10を間隔をおいて壁面60に水平方向に並置固定した後、各ベース部材10の第1貫通孔14にそれぞれ抱持部材30の第1係止部32を図5(a)に示した姿勢で挿入した後、抱持部31の姿勢を90度変えて第1係止部32と第2係止部33との並び方向がベース部材10の第1貫通孔14と第2貫通孔15との並び方向に沿う向きにする。この状態で手を離せば、抱持部材30は、第1係止部32がベース部材10の第1貫通孔14に係止した状態で第1係止部32を支点に、湾曲している内面を上向きに図7(a)に示すようにぶら下がった状態となる。そこで、図7(b)に示すように、ヘッダー70を両抱持部材30,30の内部である湾曲している内面上に水平に載置する。これにより、ヘッダー70は、抱持部材30の抱持部31内に支持される。したがって、ヘッダー70を両抱持部材30、30に載置する際には、両抱持部材30,30ともに手で保持している必要はなく、単にヘッダー70のみを把持して各抱持部材30の内部に載置し仮支持させることができる。
次に、両抱持部材30,30にヘッダー70を水平状態に載置したら、第1係止部32を支点に各抱持部材30を上方に回動し、他端側の第2係止部33をベース部材10の上部側の第2貫通孔15の幅広貫通部15a内に挿入する。そして、挿入した状態で第2係止部33の軸部33aを下部の幅狭貫通部15b側に移動させつつ抱持部材30全体を押し下げる。このようにして、ヘッダー70が仮固定された後は、第2貫通孔15の幅広貫通部15a内に維持部材40が正面側から挿入固定され、ベース部材10への抱持部材30の組み付けは完了し、これによって、図7(c)に示すように、ヘッダー70はベース部材10と抱持部材30とで取り囲まれるようにして本固定される。
次に、本実施形態の管状体固定具1A及び管状体固定具の構造2Aの作用を説明する。
本発明は、抱持部材30の第1係止部32をベース部材10の下部側に設けられた第1貫通孔14の周縁に係止させてぶら下げると、抱持部材30は上方に開口するので、ヘッダー70は抱持部材30を手で把持することなく上方から抱持部材30内に載置し仮支持させることができ、また、その際、ヘッダー70は自身の荷重が下方に作用し、抱持部材30の内部に安定して収容される。このため、垂直な壁面60に固定した2つのベース部材10,10に抱持部材30を用いてヘッダー70を固定するときは、両抱持部材30,30をベース部材10の第1貫通孔14にぶら下げた仮取着状態で、単にヘッダー70を上方から抱持部材30内に載置するだけで収容することができ、載置収容後にヘッダー70が抱持部材30の上方から落下してしまうこともない。
そして、ヘッダー70を抱持部材30内に配置した後は、抱持部材30を回動して上部側の第2係止部33をベース部材70における上方側の第2貫通孔15に係止させることにより、ヘッダー70を抱持状態で仮固定できる。このとき、抱持部材30を第1貫通孔14の延びる方向に移動させて、第2係止部33の軸部33aが第2貫通孔15の軸部移動空間である幅狭貫通部15bに移動させる方向は、ヘッダー70を挿入し載置する方向及びヘッダー70の荷重方向と一致しているので、ヘッダー70を抱持部材30内に載置させれば、ヘッダー70の荷重により、第2係止部33の軸部33aは自然と第2貫通孔15の幅狭貫通部15bに移動し、抱持部材30の各係止部の係止片はベース部材10の裏面に係止する。したがって、ヘッダー70を抱持部材30内に載置した後、抱持部材30の各係止部の係止片を簡単かつ楽にベース部材30の裏面に係止させることができる。
また、この仮固定時及び本固定後は、ヘッダー70の荷重は第2係止部33の軸部33aを第2貫通孔15の幅狭貫通部15bに移動させる方向に作用し、ベース部材10の裏面への抱持部材30の各係止片の係止状態を維持する方向に作用するので、ヘッダー70を安定して仮固定及び本固定できる。
これらのことにより、管状体固定具1A及び管状体固定具の構造2Aによれば、ヘッダー70を垂直な壁面60に作業効率良く安定して固定することができる。
ところで、ベース部材10は、本体21に第1貫通孔14及び第2貫通孔15が設けられているが、図8(a)に示すように、第1貫通孔14に代えて、取付面13aを貫通する貫通孔でない第1被係止部17で形成し、第2貫通孔15に代えて、取付面13aを貫通する貫通孔でない第2被係止部18で形成してもよい。第1被係止部17は、取付面13aの前面に突設された一対の折曲片17a,17aの間に上下に長い係止開孔を設けて形成されている。係止開孔は抱持部材30の第1係止部32の軸部32aより僅かに大きい幅に形成されている。第1被係止部17は、金属板の両側方に突出する一対の突出片をプレス加工により折り返して形成することができる。あるいは、第1被係止部17は、合成樹脂材の一体成形により形成することもできる。
一方、第2被係止部18は、第1被係止部17の上方において、取付面13aの前面に突設された一対の折曲片18c,18cの間に連通する上側の幅広開口18a及び下側の幅狭開口18bを設けて形成されている。幅広開口18aは、抱持部材30の第2係止部33の係止片33bより僅かに大きい幅に形成され、幅狭開口18bは、抱持部材30の第2係止部32の軸部33aより僅かに大きく、係止片33bより小さい幅に形成され、軸部移動空間に該当する。第2被係止部18は、第1被係止部17と同様に、金属板の両側方に突出する一対の突出片をプレス加工により折り返して形成することができ、あるいは、合成樹脂材の一体成形により形成することもできる。なお、第2被係止部18は、幅広開口18aは形成せず全高に至って幅狭開口18bで形成してもよい。なお、第1被係止部17及び第2被係止部18は、取付面13aの前面に突設されているので、ヘッダー70と干渉し、抱持部材30とで挟持できないおそれがあるので、大きさに留意する。
このように形成されたベース部材10も、前述の2つの貫通孔が形成されたベース部材10と同様にして、図8(b)に示すように、抱持部材30を取着することができ、ヘッダー70を設置できる。ここで、この実施形態においては、維持部材40を用いていないが、第2係止部33を第2被係止部18に係止させることで、抱持部材30のベース部材10への本固定としている。なお、図8に示した管状体固定具1A及び管状体固定具の構造2Aは、請求項3、5の態様に相当する。
なお、上記各実施形態において、ヘッダー70等を建物の壁面60から更に離間した位置で取り付けたい場合は、ベース部材10の段部12の高さを大きくした架台状のベース部材10を用いればよい。
〈第二実施形態〉
次に、本発明の第二実施形態の管状体固定具及び管状体固定具の構造を図9乃至図13に基づいて説明する。
第二実施形態の管状体固定具1B及び管状体固定具の構造2Bは、図9に示すように、第一実施形態の短冊板状のベース部材10にコ字板状の架台からなる第2ベース部材20が取着され、この第2ベース部材20に第一実施形態と同様の略U字板状の抱持部材30が第一実施形態と同様の維持部材40を用いて取着されるものである。第二実施形態の管状体固定具1Bは、垂直な壁面60に固定される第一実施形態の短冊板状のベース部材10を用いて、壁面60から更に前方に離間した位置でヘッダー70を設置したい場合に、嵩上げ用の架台として第2ベース部材20を第一実施形態のベース部材10と抱持部材30との間に介在させるものである。抱持部材30が取着される第2ベース部材20は、第1ベース部材10を介して壁面60に間接的に固定されるものとなる。
第二実施形態では、第一実施形態の短冊板状のベース部材10(以下、「第1ベース部材10A」という。)及び第2ベース部材20を使用し、第一実施形態と同様に、各ベース部材は壁面60等に上下方向に固定されるものを例示する。なお、第2ベース部材20は、抱持部材30が組み付けられるものであるから、ベース部材として機能するが、一方で、第一実施形態のベース部材10に組み付けられるものでもあるから、別の観点からすれば一種の取付体とみることもできる。第二実施形態では、第2ベース部材20を中心に説明し、第1ベース部材10A、抱持部材30及び維持部材40についての説明は省略する。
第2ベース部材20は、弾性を有しない合成樹脂材、金属材等の剛性体で形成され、図10に示すように、全体がコ字板状をなし、天板21aと両側の側板とからなる本体21と、組付後に下面側に位置する側板21bの先端部に設けられて第1ベース部材10Aの第1貫通孔14に取り付けられる第1係止部22と、組付後に上面側に位置する側板21cの先端部に設けられて第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿通されて幅狭貫通部15bに係止する第2係止部23と、を有している。天板21aの表面は、抱持部材30とともにヘッダー70を取り付ける取付面となっている。また、上面側に位置する側板21cは、請求項の第2の面に該当する。第2ベース部材20は、弾性を有しないから、本体21の両端の第1係止部22と第2係止部23との間の距離は常に一定である。
第2ベース部材20の第1係止部22は、L字板状に屈曲形成され、本体21の下端部から下方に延出する軸部22aと、軸部22aの先端側に軸部22aと直交し軸部22aから本体21の両幅方向に突出して設けられ、第1ベース部材10Aの裏面における第1貫通孔14の周縁に掛合する係止片22bと、から構成されている。軸部22aは、本体21より小さい一定幅の板状に形成され、本体21の幅方向中央部から下方に延出している。また、係止片22bは、第1ベース部材10Aの第1貫通孔14の長手方向より短く、短手方向より長く形成された幅広部で構成されている。
一方、第2ベース部材20の上端部に設けられた第2係止部23は、組付後に上面側に位置する側板21cの先端部にこの側板と同一平面上に延設されており、この側板21cの先端から延出する軸部23aと、軸部23aの先端側に軸部23aと直交して軸部23aの両側方に突設され、第1ベース部材10Aの裏面における第2貫通孔15の幅狭貫通部15bの周縁に掛合する係止片23bと、から構成されている。軸部23aは、本体21より小さい一定幅の板状に形成されている。第2係止部23は、このように形成されており、第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入されてから幅狭貫通部15bに移動した際に、第1ベース部材10Aの裏面における第2貫通孔15の幅狭貫通部15bの周縁に係止するようになっている。
更に、第2ベース部材20は、本体21の天板21aの下部側の幅方向中央には、表裏に貫通し、上部側に向けて延びる長孔状の第1貫通孔24が設けられている。
また、第2ベース部材20の天板21aと組付後に上面側に位置する側板21cとが直交する角部の周辺には、表裏に貫通する第2貫通孔25が設けられている。第2貫通孔25は、上面側に位置する側板21cの幅方向中央に、抱持部材30の第2係止部33が通過可能な矩形状の幅広貫通部25aが設けられ、更に、天板21aと上面側に位置する側板21cとが直交する角部に、幅広貫通部25aより幅の小さい矩形状の幅狭貫通部25bが幅広貫通部25aに連通して設けられて成る。幅狭貫通部25bは、第2貫通孔25の幅広貫通部25a内に通過した抱持部材30の第2係止部33が第1貫通孔24側に移動可能となっており、請求項の軸部移動空間にも該当する。連通形成された第2貫通孔25の幅広貫通部25aと幅狭貫通部25bとは展開形状が全体として凸形状に形成されている。
ここで、長孔状の第1貫通孔24の長手方向すなわち図9における上下方向の長さL2は、抱持部材30の第1係止部32及び第2係止部33がそれぞれ第2ベース部材20の第1貫通孔24及び第2貫通孔25に挿入された状態で、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aが第2貫通孔25の幅広貫通部25aの位置から幅狭貫通部25bに移動するに伴って、抱持部材30の第1係止部32の軸部32aが第2ベース部材20の第1貫通孔24内を移動するのを許容する長さに形成されている。
これにより、抱持部材30は、第1係止部32が第2ベース部材20の第1貫通孔24に挿入された状態で、第1貫通孔24の空間内、及び第2貫通孔25の幅広貫通部25aと幅狭貫通部25bとの範囲内で、第2ベース部材20の第1貫通孔24と第2貫通孔25との並び方向すなわち上下方向に移動可能となっており、第2係止部33は、第2ベース部材20の第2貫通孔25の幅広貫通部25aに対して幅狭貫通部25b側から近接したり離間するのが可能となっている。
このように構成された第二実施形態の管状体固定具1B及び管状体固定具の構造2Bは、第一実施形態のベース部材10と抱持部材30との組み付けと同様の手順により、第1ベース部材10Aの取付面13aに第2ベース部材20を組み付けることができ、更に、第2ベース部材20の天板21aの取付面に抱持部材30を重ねて組み付けることができる。
すなわち、第1ベース部材10Aに第2ベース部材20を組み付けるときは、第2ベース部材20を水平姿勢として第1ベース部材10Aの下部側に設けられた第1貫通孔14内に第2ベース部材20の第1係止部22を正面側から挿入した後、第2ベース部材20の本体21を90度回動させてその姿勢を変位させ、第1係止部22を係止させる。次いで、第2ベース部材20の第2係止部23を第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入し通過させた後、第2ベース部材20全体をそのまま垂直下方に移動させて第2係止部23の軸部23aを第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅狭貫通部15b側に移動させる。そして、第2貫通孔15の幅広貫通部15aの空いたスペース内に正面側から維持部材40を挿入し固定する。
次に、抱持部材30を第2ベース部材20に取り付ける場合において、抱持部材30の第2係止部33を第2ベース部材20の第2貫通孔25の幅狭貫通部25bに係止させるときは、抱持部材30の第1係止部32を第2ベース部材20の第1貫通孔24に係止させた状態で、図11(a)に示すように、抱持部材30の第2係止部33を水平姿勢で第2ベース部材20の第2貫通孔25の幅広貫通部25aの上方に配置し、そのまま抱持部材30全体を下方に移動させれば、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aは、第2ベース部材20の天板21aと上面側に位置する側板21bとが直交する角部に形成された幅狭貫通部25b内に移動し、第2係止部33の係止片33bは第2ベース部材20の上面側に位置する側板21cの裏面における幅狭貫通部25bの周縁に係止する。その後は、図11(b)に示すように、第2貫通孔25の幅広貫通部25aの空いたスペース内に上方から維持部材40を挿入し固定すればよい。
第二実施形態の管状体固定具1Bを用いて、ヘッダー70を壁面60から所定距離離間させて壁面60に沿って水平に設置するには、まず、2つの第1ベース部材10A,10Aを間隔をおいて壁面60に水平方向に並置固定した後、2つの第1ベース部材10A,10Aのそれぞれに第2ベース部材20を組付ける。続いて、更に、2つの第2ベース部材20,20の第1貫通孔24,24のそれぞれに抱持部材30の第1係止部32を取り付ける。このとき、抱持部材30の第1係止部32を第2ベース部材の第1貫通孔24内に挿入し、係止させた後、手を離せば、両抱持部材30は抱持部31の内面を上向きにしてぶら下がった仮取着状態になる。そこで、抱持部材30の抱持部31の内面に上方からヘッダー70を水平に載置する。
次いで、抱持部材30の第1係止部32を支点に抱持部材30を上方に回動し、他端側の第2係止部33を第2ベース部材20の第2貫通孔25の幅広貫通部25a内に挿入し係止させる。そして、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aを第2ベース部材20の幅狭貫通部25b側に移動させつつ抱持部材30全体を押し下げた後、空いた幅広貫通部25a内に維持部材40を上方から挿入し固定する。以上により、図12に示すように、第1ベース部材10Aへの第2ベース部材20の組み付け、及び、第2ベース部材20への抱持部材30の組み付けは完了し、ヘッダー70の設置は完了する。
ところで、第2ベース部材20は、本体21に第1貫通孔24及び第2貫通孔25が設けられているが、第一実施形態の図8の場合と同様に、図13に示すように、第1貫通孔24に代えて、本体21を貫通する貫通孔でない第1被係止部26で形成し、第2貫通孔25に代えて、第2被係止部27で形成してもよい。第1被係止部26は、第一実施形態の第1被係止部17と同様に、天板21aの前面に突設された一対の折曲片26a,26aの間に係止開孔を設けて形成されている。
一方、第2被係止部27は、上面側に位置する側板21cと天板21aとが交差する角部21dに立設された左右一対の立設片27a,27aで形成されており、両立設片27a,27aの間は、抱持部材30の第2係止部33の軸部33aより僅かに大きい間隔に形成されている。第2被係止部27は、側板21cの角部21d側の端部をコ字状に切り欠き、一辺を切り起こして立設片27aを立設することによって形成することができる。あるいは、第2被係止部27は、合成樹脂材の一体成形により形成することもできる。なお、図13に示したものは、本体21の両端部に固定孔11が設けられているが、この変形例の第2ベース部材20は、正確には、図10に示すように、本体21の両端部に固定孔11でなく第1係止部22及び第2係止部23が設けられたものである。
このように形成された第2ベース部材20も、前述の2つの貫通孔が形成された第2ベース部材10と同様にして、図13(b)に示すように、抱持部材30を取着することができる。なお、図13に示した管状体固定具1B及び管状体固定具の構造2Bは、請求項3、7の態様に相当する。
〈第三実施形態〉
上記第一実施形態では、壁面60に一定幅の短冊板状に形成されたベース部材10を間隔をあけて2個並設し、各ベース部材10にそれぞれ抱持部材30を組み付けるものを示しているが、図14に示す、管状体固定具1C及び管状体固定具の構造2Cのように、壁面60に沿って1枚の鋼板あるいは合成樹脂板からなるパネル50Aに、上部側の第2貫通孔15と下部側の第1貫通孔14とを上下一組としたものを水平方向に間隔をおいて二組形成したものをベース部材とし、この1枚のパネル50Aからなるベース部材に形成された二組の第2貫通孔15及び第1貫通孔14にそれぞれ抱持部材30を直接組み付けるようにすることもできる。
また、第二実施形態では、抱持部材30が組み付けられるベースとして、2つの短冊板状の第1ベース部材10Aを間隔をおいて壁面60に並置固定し、このそれぞれに架台である第2ベース部材20を組み付けたものを示しているが、ベース部材として、例えば、図15に示す、管状体固定具1D及び管状体固定具の構造2Dのように、1枚の鋼板あるいは合成樹脂板に第2貫通孔15と第1貫通孔14とからなる上下一組のものを水平方向に間隔をおいて複数組、図15では四組形成するとともに、この複数組を水平方向に並設したものを更に上下複数段、図15では2段に設けたスタンドパネル50Bを用いてもよい。スタンドパネル50Bは床面に立設される。
このスタンドパネル50Bの場合は、例えば、上段の任意の二組の第1貫通孔14と第2貫通孔15とに抱持部材30を直接組み付け、下段の任意の二組の第1貫通孔14と第2貫通孔15とには第2ベース部材20を組み付け、更にこの第2ベース部材20に抱持部材30を組み付ければ、図16に示すように、上段にはスタンドパネル50Bに近接する位置に例えば給水管用ヘッダー70Aを設置し、下段にはスタンドパネル50Bから離間した位置に例えば給湯管用ヘッダー70Bを設置することができ、2つのヘッダー70を水平方向に位置をずらして上下2段に設置することができる。
これにより、仮に上段の給水管用ヘッダー70Aの直下に下段の給湯管用ヘッダー70Bが設置されている場合であると、上段の給水管用ヘッダー70Aの主管部の底部に設けられた複数の分岐接続口71に接続されて下垂する給水管72が直下の給湯管用ヘッダー70Bの主管部と干渉することになるが、本実施形態の管状体固定具1Dによれば、下段の給湯管用ヘッダー70Bは上段の給水管用ヘッダー70Aの直下でなく水平方向にも離間した箇所に設置されるので、上段の給水管用ヘッダー70Aから分岐し下垂した給水管72が下段の給湯管用ヘッダー70Bと干渉するのが回避される。
第三実施形態の管状体固定具及び管状体固定具の構造の場合は、1つのベース部材でヘッダー70を垂直な壁面60に固定することができる。
〈その他〉
ところで、上記各実施形態において、短冊板状のベース部材10や第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅狭貫通部15bは、図2等に示すように、第2貫通孔15の幅広貫通部15aにおける第1貫通孔14側の端縁に連通形成され、ベース部材10や第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅広貫通部15aを通過した抱持部材30の第2係止部33あるいは第2ベース部材20の第2係止部23は、ベース部材10や第1ベース部材10Aの第1貫通孔14側に移動し、軸部33aあるいは軸部23aは幅狭貫通部15b内に挿入されるのであるが、本発明を実施する場合は、これに限られるものではなく、ベース部材10や第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅狭貫通部15bは、図17(a)に示すように、逆に、第2貫通孔15の幅広貫通部15aにおける反第1貫通孔14側の端縁に連通形成され、ベース部材10や第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅広貫通部15aを通過した抱持部材30の第2係止部33あるいは第2ベース部材20の第2係止部23は反第1貫通孔14側すなわち第1貫通孔14から離間する方向に移動して、軸部33aあるいは軸部23aは幅狭貫通部15b内に挿入されるものであるとともに、第2ベース部材20の第1係止部22あるいは抱持部材30の第1係止部32は、図17(b)に示すように、それぞれ第2係止部23側、第2係止部33側に屈曲形成されたものとしてもよい。
この場合、抱持部材30の第1係止部32の係止片32bあるいは第2ベース部材20の第1係止部22の係止片22bは、ベース部材10や第1ベース部材10Aの第1貫通孔14内に挿入された後、抱持部材30あるいは第2ベース部材20の移動に伴って、ベース部材10や第1ベース部材10Aの第1貫通孔14内を第2貫通孔15側に向けて移動し、図17(c)等に示すように、第1貫通孔14における第2貫通孔15側の周縁に掛合することになる。
また、短冊板状の第1ベース部材10Aは、第2貫通孔15の幅広貫通部15a及びこれに連通して幅狭の幅狭貫通部15bが設けられているが、これに代えて、図18(b)に示すように、第2ベース部材20の第2係止部23より僅かに大きい幅を有する矩形状の第2貫通孔16を設けるとともに、第2ベース部材20は、図18(a)に示すように、第2係止部23が第1係止部22と同方向にL字状に屈曲形成されて第1ベース部材10Aの裏面における第2貫通孔16の周縁に係止するものとすることもできる。ここで、第1ベース部材10Aの矩形状の第2貫通孔16は、第二実施形態の第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅広貫通部15aと幅狭貫通部15bとを兼ねるものであり、第2ベース部材20のL字状に屈曲形成された第2係止部23を正面側から貫通させることができ、かつ、貫通後は、第2係止部23をスライド移動させることによりこの第2貫通孔16の周縁に係止させてから、第2貫通孔16の空きスペースに維持部材40を挿入できる大きさに形成されている。
この場合は、図18(b)の実線で示すように、第1ベース部材10Aの第1貫通孔14及び矩形状の第2貫通孔16に第2ベース部材20の第1係止部22及び第2係止部23をそれぞれ挿入し、次いで、図18(b)の二点鎖線で示すように、第2ベース部材20を第1ベース部材10Aの第1貫通孔14側に移動させて第1係止部22及び第2係止部23を第1ベース部材10Aの裏面における第1貫通孔14及び第2貫通孔16の周縁に係止させ、その後、維持部材40を第2貫通孔16内の空いたスペースに挿入し固定すればよい。ここで、図18(b)は、第1ベース部材10Aと第2ベース部材20との位置関係を模式的に示したものであり、図18(b)において、第1ベース部材10Aと第2ベース部材20とは見る方向が異なっている。なお、ベース部材10と抱持部材30との間の組み付けにおいても、上記と同様の構成とすることができる。
次に、上記各実施形態において、維持部材40は、ベース部材10や第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入固定しているが、これに限られるものではなく、ベース部材10や第1ベース部材10Aの第1貫通孔14に挿入固定するものとすることも可能である。抱持部材30及び第2ベース部材20は弾性変形しないので、上記各実施形態と同様に、抱持部材30の第1係止部32あるいは第2ベース部材20の第1係止部22をベース部材10や第1ベース部材10Aの第1貫通孔14に挿入し、そこに空いたスペースに維持部材40を挿入し固定した後は、抱持部材30あるいは第2ベース部材20は上下方向には移動せず、抱持部材30の第2係止部33及び第2ベース部材20の第2係止部23は第2貫通孔16から抜脱することはない。
加えて、上記実施形態のベース部材10や第1ベース部材10Aの第1貫通孔14は、抱持部材30の第1係止部32あるいは第2ベース部材20の第1係止部22が内部を上下移動できるよう貫通する長孔で形成されているが、これに限定されるものではなく、抱持部材30の第2係止部33あるいは第2ベース部材20の第2係止部23をベース部材10や第1ベース部材10Aの第2貫通孔15の幅広貫通部15a及び幅狭貫通部15b内に係止させるために抱持部材30あるいは第2ベース部材20をスライド移動できるものであればよく、例えば、第1貫通孔14に相当する部分を、貫通しない溝で形成したり、レールで形成してもよい。
また、上記実施形態の抱持部材30は、第1係止部32は抱持部31と一体に形成され、第1係止部32がベース部材10の第1貫通孔14に取り付けられた後、抱持部31と第1係止部32とは一体となって90度回動して姿勢を変え、第2係止部33がベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入されるものであるが、これに限られるものではなく、抱持部31と第1係止部32とを別体で形成し、両者を回転リベットで連結して相対的に回動するものとしてもよい。このことは、第2ベース部材20の第1係止部22についても同様である。
更に、抱持部材30の第1係止部32は、抱持部31から延出する軸部32aと、軸部32aの先端側に設けられた係止片32bと、が一体に形成されているが、これに限られるものではなく、両者を別体で形成し、これらを別々にベース部材10の第1貫通孔14の表裏から挿通した後、これらを接合するものとしてもよい。これは、第2ベース部材20の第1係止部22についても同様である。
加えて、抱持部材の第1係止部32の係止片32bは、屈曲形成されているが、第2係止部33の係止片33bと同様の、抱持部31から同一平面上に延設されたものとしてもよく、また、逆に、第2係止部33の係止片33bは、抱持部31から同一平面上に延設されているが、第2係止部33の係止片33bと同様の屈曲形成されたものとしてもよい。
ところで、上記各実施形態において、抱持部材30は、維持部材40をベース部材10の第2貫通孔15の幅広貫通部15aに挿入固定することにより、ベース部材10に本固定されており、同じく、第ベース部材20は維持部材40を用いて第1ベース部材10Aに本固定されているが、これらは、維持部材40でなく、ビスを使用して本固定してもよく、また、他の係合手段、接着剤による接合手段、磁石による磁着手段等によって本固定してもよい。
更には、図8及び図13に示すように、維持部材40を用いずに、第2係止部33を第2被係止部18あるいは第2被係止部27に係止させることで、本固定としてもよい。
なお、上記各実施形態の管状体固定具及び管状体固定具の構造は、管状体として、円筒状のヘッダー70を例示しているが、本発明は、ヘッダー70以外の管状体を設置する場合にも同様に適用することができる。
1A〜1D 管状体固定具 22a、32a 軸部
2A〜2D 管状体固定具の構造 22b、32b 係止片
10 ベース部材 23、33 第2係止部
10A 第1ベース部材 25a 幅広貫通部
13a 取付面 25b 幅狭貫通部(軸部移動空間)
14、24 第1貫通孔 30 抱持部材
15、16、25 第2貫通孔 31 抱持部
15a 幅広貫通部 50A パネル(ベース部材)
15b 幅狭貫通部(軸部移動空間) 50B スタンドパネル(ベース部材)
17、26 第1被係止部 60 壁面(構造物
18、27 第2被係止部 70 ヘッダー(管状体
20 第2ベース部材 70A 給水管用ヘッダー(管状体)
21 本体 70B 給湯管用ヘッダー(管状体)
21c 上面側の側板(第2の面) L1、L2 第1貫通孔の上下方向の長さ
22、32 第1係止部

Claims (7)

  1. 管状体を抱持する抱持部材と、該抱持部材とともに前記管状体を取り囲む取付面を有し該抱持部材が取着されるベース部材と、からなり、
    前記抱持部材は、前記管状体を抱持する帯状の抱持部と、その両端からそれぞれ延出された軸部及び該各軸部の先端側に突出形成された係止片からなる第1係止部及び第2係止部と、を備え、
    前記ベース部材は、前記抱持部材の第1係止部が挿入される第1貫通孔及び第2係止部が挿入される第2貫通孔が形成され、該2つの貫通孔が垂直方向に並ぶように構造物に直接または間接的に固定可能であり、
    前記第1貫通孔は、該両貫通孔の並び方向に延びる長孔状に形成され、
    前記第1係止部の係止片は、その突出方向を前記第1貫通孔の延びる方向に沿わすことで通過可能であるとともに、通過した状態から、その突出方向を前記第1貫通孔の延びる方向と交差させることで、前記ベース部材の裏面における前記第1貫通孔の周縁に係止可能であり、
    前記第2貫通孔は、前記ベース部材が前記構造物に固定されたときに前記第1貫通孔より上方に位置し、該第1貫通孔に前記第1係止部を係止させた状態で、前記第2係止部の係止片が通過可能であり、更に、前記第2貫通孔に挿通された状態の前記第2係止部の軸部を前記第1貫通孔側に移動可能とする軸部移動空間が前記第2貫通孔に連通形成され、
    前記各貫通孔に対して前記各係止部の係止片を通過させ、前記抱持部材を前記第1貫通孔の延びる方向に移動させて、前記第2係止部の軸部が前記第2貫通孔の軸部移動空間に移動した状態で、前記各係止片が前記ベース部材の裏面に係止する
    ことを特徴とする管状体固定具。
  2. 前記ベース部材は、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを一組として複数組が水平方向に並設されていることを特徴とする請求項1に記載の環状体固定具。
  3. 管状体を抱持する抱持部材と、該抱持部材とともに前記管状体を取り囲む取付面を有し該抱持部材が取着されるベース部材と、からなり、
    前記抱持部材は、前記管状体を抱持する帯状の抱持部と、その両端に設けられた第1係止部及び第2係止部と、を備え、
    前記ベース部材は、前記抱持部材の第1係止部が係止する第1被係止部及び第2係止部が係止する第2被係止部が形成され、該2つの被係止部が垂直方向に並ぶように構造物に直接または間接的に固定可能であり、
    前記抱持部材は、前記第1係止部が前記第1被係止部に係止した状態で、前記第2係止部と前記第2被係止部とが離間した姿勢で前記ベース部材に仮取着可能であり、
    前記第1被係止部に前記第1係止部が係止した仮取着状態で、前記第2係止部を前記第2被係止部に近接させるように、前記抱持部材の姿勢を変位可能であるとともに、
    前記第2係止部が前記第2被係止部に近接した姿勢で、前記抱持部材を前記各被係止部の並び方向に移動可能であり、
    前記第2係止部が前記第2被係止部に近接した姿勢から、前記抱持部材を移動させることで、前記第2係止部が前記第2被係止部に係止する
    ことを特徴とする管状体固定具。
  4. 管状体をその軸方向に離間した位置で抱持する複数の抱持部材と、該抱持部材とともに前記管状体を取り囲む取付面を有するとともに該抱持部材が取着されるベース部材と、からなり、該ベース部材の取付面が垂直方向に延びるように設置されており、
    前記ベース部材の取付面に、該取付面を貫通し、上下方向に延びる長孔状の第1貫通孔が設けられ、
    前記第1貫通孔より上方に、幅広貫通部と該幅広貫通部より幅狭に形成された幅狭貫通部とが連通形成され前記取付面を貫通する第2貫通孔が設けられ、
    前記抱持部材は、前記管状体を抱持する帯状の抱持部と、その両端からそれぞれ延出された軸部及び該各軸部の先端側に突出形成された係止片からなる2つの係止部と、を備え、
    前記2つの係止部のうち一方の第1係止部の係止片は、前記第1貫通孔を通過可能であるとともに、通過した後に前記抱持部材の姿勢を変位させることで、前記ベース部材の裏面における前記第1貫通孔の周縁に係止可能であり、
    前記2つの係止部のうち他方の第2係止部の係止片は、前記第2貫通孔の幅広貫通部を通過可能であるとともに、前記軸部を前記幅狭貫通部に位置させた際に、前記ベース部材の裏面における該幅狭貫通部の周縁に係止可能であり、
    前記第1貫通孔の長手方向は、前記第1係止部が前記第1貫通孔を通過し、前記第2係止部が前記第2貫通孔の幅広貫通部を通過し、前記両係止部の係止片が前記ベース部材の裏面側に配置された状態で、前記第2係止部の軸部が前記第2貫通孔の幅広貫通部の位置から前記幅狭貫通部に移動するに伴って、前記第1係止部の軸部が移動するのを許容する長さに形成された
    ことを特徴とする管状体固定具の構造。
  5. 管状体をその軸方向に離間した位置で抱持する複数の抱持部材と、該抱持部材とともに前記管状体を取り囲む取付面を有するとともに該抱持部材が取着されるベース部材と、からなり、該ベース部材の取付面が垂直方向に延びるように設置されており、
    前記ベース部材は、前記管状体を抱持する帯状の抱持部と、その両端からそれぞれ延出された第1係止部及び第2係止部からなる2つの係止部と、を備え、
    前記ベース部材の取付面に、前記第1係止部が係止する第1被係止部と、該第1被係止部より上方において、前記第2係止部が係止する第2被係止部と、が設けられ、
    前記抱持部材は、前記第1係止部が前記第1被係止部に係止した状態で、前記第2係止部と前記第2被係止部とが離間した姿勢で前記ベース部材に仮取着可能であるとともに、前記仮取着した姿勢から前記第2係止部を前記第2被係止部に近接させた姿勢に変位可能であり、
    前記第2係止部は、前記第2被係止部に近接した姿勢から、前記抱持部材が前記各被係止部の並び方向に移動するに伴って前記第2被係止部に係止可能であり、
    前記第1係止部が前記第1被係止部に係止した状態で、前記近接した姿勢の位置から前記第2係止部が前記第2被係止部に係止する位置まで前記抱持部材が移動するのを許容する
    ことを特徴とする管状体固定具の構造。
  6. 管状体をその軸方向に離間した位置で抱持する複数の抱持部材と、該抱持部材とともに前記管状体を取り囲む取付面を有するとともに該抱持部材が取着されるベース部材と、からなり、該ベース部材の取付面が垂直方向に延びるように設置されており、
    前記ベース部材の取付面に、該取付面を貫通し、上下方向に延びる長孔状の第1貫通孔が設けられ、
    前記ベース部材は、前記第1貫通孔より上方に、前記取付面と交差する第2の面が設けられるとともに、
    該第2の面に貫通形成された幅広貫通部と、該幅広貫通部と連通し、前記取付面と前記第2の面との交差箇所または前記取付面に貫通形成され、前記幅広貫通部より幅狭に形成された幅狭貫通部と、からなる第2貫通孔が設けられ、
    前記抱持部材は、前記管状体を抱持する帯状の抱持部と、その両端からそれぞれ延出された軸部及び該各軸部の先端側に突出形成された係止片からなる2つの係止部と、を備え、
    前記2つの係止部のうち一方の第1係止部の係止片は、前記第1貫通孔を通過可能であるとともに、通過した後に前記抱持部材の姿勢を変位させることで、前記ベース部材の裏面における前記第1貫通孔の周縁に係止可能であり、
    前記2つの係止部のうち他方の第2係止部の係止片は、前記第2貫通孔の幅広貫通部を通過可能であるとともに、前記軸部を前記幅狭貫通部に位置させた際に、前記ベース部材の裏面における該幅狭貫通部の周縁に係止可能であり、
    前記第1貫通孔の長手方向は、前記第1係止部が前記第1貫通孔を通過し、前記第2係止部が前記第2貫通孔の幅広貫通部を通過し、前記両係止部の係止片が前記ベース部材の裏面側に配置された状態で、前記第2係止部の軸部が前記第2貫通孔の幅広貫通部の位置から前記幅狭貫通部に移動するに伴って、前記第1係止部の軸部が移動するのを許容する長さに形成された
    ことを特徴とする管状体固定具の構造。
  7. 管状体をその軸方向に離間した位置で抱持する複数の抱持部材と、該抱持部材とともに前記管状体を取り囲む取付面を有するとともに該抱持部材が取着されるベース部材と、からなり、該ベース部材の取付面が垂直方向に延びるように設置されており、
    前記ベース部材は、前記管状体を抱持する帯状の抱持部と、その両端からそれぞれ延出された第1係止部及び第2係止部からなる2つの係止部と、を備え、
    前記ベース部材は、前記取付面に、前記第1係止部が係止する第1被係止部が設けられ、該第1被係止部より上方に、前記取付面と交差する第2の面が設けられ、該第2の面、または、前記取付面と前記第2の面との交差箇所に、前記第2係止部が係止する第2被係止部が設けられ、
    前記抱持部材は、前記第1係止部が前記第1被係止部に係止した状態で、前記第2係止部と前記第2被係止部とが離間した姿勢で前記ベース部材に仮取着可能であるとともに、前記仮取着した姿勢から前記第2係止部を前記第2被係止部に近接させた姿勢に変位可能であり、
    前記第2係止部は、前記第2被係止部に近接した姿勢から、前記抱持部材が前記各被係止部の並び方向に移動するに伴って前記第2被係止部に係止可能であり、
    前記第1係止部が前記第1被係止部に係止した状態で、前記近接した姿勢の位置から前記第2係止部が前記第2被係止部に係止する位置まで前記抱持部材が移動するのを許容する
    ことを特徴とする管状体固定具の構造。
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