JP5327536B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車体側支持部材に対してボルト固定される電気接続箱に関するものである。
自動車の車室内やエンジンルーム等には、ヒューズボックス、リレーボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱が設けられている。このような電気接続箱は、その本体部分において車体パネルやブラケット等の車体側支持部材に対してボルト固定された構造とされている。
ところで、電気接続箱本体を車体側支持部材に固定するに際しては、振動等で電気接続箱本体が変位しないように複数箇所で確実に固定する必要がある。一方、狭い装着スペースにおいて電気接続箱本体と車体側支持部材との各複数箇所のボルト装着位置を全て合わせてボルト固定する作業は極めて難しい。
そこで、従来から、特開平8−256419号公報(特許文献1)や実開平7−42535号公報(特許文献2)に示されているように、係止機構とボルト固定とを組み合わせて電気接続箱本体を車体側支持部材に固定する構造の電気接続箱が提案されている。これらの固定構造は、電気接続箱本体の両端部分や異なる側面に形成された係止固定部とボルト固定部からなり、車体側支持部材に形成した係止孔に係止固定部を係止させた状態で、ボルト固定部を車体側支持部材に対してボルト固定するようになっている。一つの固定部をボルト固定に代えて係止固定としたことにより、固定作業を速やかに行なうことが出来る。
しかしながら、このような従来構造の電気接続箱では、未だ電気接続箱本体を車体側支持部材へ装着する際の作業が難しく、作業者の労力負担も大きいという問題があった。即ち、電気接続箱本体において係止固定部とボルト固定部が反対側に位置して互いに離れて設けられており、電気接続箱本体の大きさや形状によっては、それら係止固定部とボルト固定部を同時に視認することが難しいことさえある。そのような電気接続箱本体において、係止固定部を車体側支持部材に係止させ、この係止状態を維持したままで、反対側にあるボルト固定部を車体側支持部材のボルト穴に位置合わせして、そこにボルトを装着することが決して容易でないことは、想像すれば容易に理解できる。特に、係止固定部を車体側支持部材へ係止させても、その後、ボルト固定部を車体側支持部材のボルト穴に位置合わせし更にボルト装着する際に、係止固定部の係止状態が外れてしまうことがあり、それによって固定不良が発生するおそれがあった。また、係止固定部とボルト固定部との離間距離が大きく、これら固定部の突出方向がそれぞれ異なる場合は、車体側支持部材へ電気接続箱本体を近接させる作業において、取付時のモーメントが発生する為、狭い場所においては有効であるとは言い難い。
特開平8−256419号公報 実開平7−42535号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、車体側支持部材に対して容易にボルト固定することができ、作業者の労力負担が軽減されると共に、固定不良の発生を防止することの出来る新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、自動車の車体側支持部材に対して電気接続箱本体が複数の固定部で固定されて装着される電気接続箱において、前記電気接続箱本体における少なくとも2つの前記固定部のそれぞれが、前記車体側支持部材に向かってそれぞれ突出して並設された一組の係止用突部とボルト固定用突部によって構成されている一方、前記電気接続箱本体の前記係止用突部の先端が前記車体側支持部材に設けられた係止用孔に挿し入れられて前記車体側支持部材の一方の面に係止されるようになっていると共に、前記ボルト固定用突部の先端面が前記車体側支持部材に設けられたボルト装着孔の形成位置に他方の面から重ね合わされて前記車体側支持部材の前記一方の面から前記ボルト装着孔に挿通された固定ボルトが該ボルト固定用突部に螺着されており、且つ、前記少なくとも2つの前記固定部が、前記電気接続箱本体の中心を挟んで互いに対向して設けられていると共に、前記固定部における各前記係止用突部が同じ方向に突出する係止片を備えており、前記係止用突部の前記係止片を前記車体側支持部材の各前記係止用孔に挿し入れてから前記電気接続箱本体を前記車体側支持部材に対して一方向にスライドさせることで、両方の前記係止用突部の前記係止片が同時に前記車体側支持部材の前記一方の面に係止されるようになっていると共に、前記少なくとも2つの前記固定部において、両前記固定部の前記係止用突部間の離隔距離に比して、各前記固定部を構成する前記係止用突部と前記ボルト固定用突部の離隔距離が小さくされていることを、特徴とする。
第一の態様によれば、係止用突部を係止用孔に挿し入れることにより、係止用突部の先端とボルト固定用突部の先端面の間で車体側支持部材を挟み込んで電気接続箱本体を車体側支持部材に強固に仮固定することが出来る。これにより、ボルト固定用突部とボルト装着孔を位置合わせした状態が維持し易くなり、固定ボルトをボルト固定用突部に螺着する作業が容易になる。
また、一つの固定部において、係止用突部とボルト固定用突部が並設されているので、係止用突部の車体側支持部材への係止状態を確認しながら、固定ボルトをボルト固定用突部に螺着することが出来る。その結果、係止用突部の係止状態が外れているのに固定ボルトをボルト固定用突部に螺着してしまう不具合を回避することが可能となる。加えて、係止用突部の係止作業と固定ボルトの螺着作業を略同じ場所を見ながら続けて行うことが出来る。それ故、作業者の労力負担が少なくて済む。
の態様によれば、係止用突部の車体側支持部材への係止位置が電気接続箱本体の中心を挟んで対向するように設けられている。これにより、電気接続箱本体の車体側支持部材に対する仮固定状態を安定させ易くなり、ボルト固定用突部とボルト装着孔の位置合わせ精度の向上を図ることが出来る。なお、固定部が電気接続箱本体の中心を挟んで互いに対向して設けられる態様には、電気接続箱本体の中心を通る略対角線上で固定部が対向して設けられている場合や、電気接続箱本体の中心を挟んだ両側に固定部が設けられている場合の何れも含むものである。
また、電気接続箱本体を車体側支持部材に対して一方向へスライドさせれば、両方の係止用突部の係止片を車体側支持部材の一方の面に対して同時に係止させることが出来る。これにより、電気接続箱本体と車体側支持部材の仮固定作業を速やかに且つ容易に行うことが可能となる。加えて、電気接続箱本体を僅かにスライドさせるだけで係止作業が出来、狭い場所での作業効率を高めることが出来る。
の態様によれば、一つの固定部を構成する係止用突部とボルト固定用突部の両方を同時に見ることが容易になる。その結果、係止用突部の係止作業から固定ボルトの螺着作業へ短い注視点の移動距離で速やかに行うことが出来、係止用突部の係止状態を確認しながら、固定ボルトを螺着する作業がやり易くなる。
本発明の第の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記少なくとも2つの前記固定部が、前記電気接続箱本体の中心を挟んで互いに対向して設けられており、前記固定部における各前記係止用突部を結ぶ線を挟んで、前記固定部における各前記ボルト固定用突部が互いに対向して設けられたものである。
の態様によれば、車体側支持部材に対する電気接続箱本体の装着方向に拘わらず、両方の固定部において係止用突部の先端とボルト固定用突部の先端面の間で車体側支持部材を安定して挟み込むことが出来る。これにより、電気接続箱本体の車体側支持部材に対する傾きを効果的に防止して、ボルト装着孔とボルト固定用突部の位置合わせの精度を向上させることが可能となる。その結果、ボルト固定作業を一層容易にすることが出来る。
本発明では、ボルト固定用突部とボルト装着孔を位置合わせした状態で電気接続箱本体と車体側支持部材を仮固定することが出来るので、ボルト固定作業が容易になる。また、係止用突部とボルト固定用突部が並設されているので、作業者の労力負担が軽減されると共に、固定不良の発生を防止することが出来る。
本発明の一実施形態としてのヒューズブロックを示す斜視図。 図1におけるII−II断面図。 ブロック本体の斜視図。 ブロック本体の平面図。 係止用支柱を拡大して示す側面図。 係止用支柱を拡大して示す正面図。 係止用支柱を拡大して示す背面図。 本発明で採用可能なブロック本体の他の態様を示す平面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2には、本発明の一実施形態としての電気接続箱としてのヒューズブロック10が示されている。ヒューズブロック10は、ブロック本体12に対してヒューズやケーブルが接続されることにより構成されており、車体側支持部材としてのブラケット14に装着固定されるようになっている。
より詳細には、ブロック本体12は、図3及び図4に示すように、図示しないヒューズが取り付けられるヒューズ収容部16と、図示しないリレーが取り付けられるリレー収容部18を一体的に備えた構造とされている。ブロック本体12の側面には、ワイヤハーネスが接続された図示しない外部コネクタの差込口20が形成されており、この差込口20に差し込まれるコネクタを通じて、ヒューズやリレーが外部回路と電気的に接続される。
ブロック本体12には、二つの固定部22a,22bが設けられている。各固定部22a,22bは、係止用突部としての係止用支柱24a,24bとボルト固定用突部としてのボルト固定用支柱26a,26bの組み合わせからなっている。
係止用支柱24a,24bは、図5〜7に拡大して示されているように、略一定の矩形断面でブロック本体12の高さ方向にストレートに延びて、全体として略矩形状を呈した基部27a,27bを備えている。係止用支柱24a,24bの一部を構成する基部27a,27bは、ブロック本体12の長辺の長さ方向(図4中の左右方向)に直交して且つ短辺の長さ方向(図4中の上下方向)に平行に広がる正面壁28a,28bと背面壁30a,30bを備えていると共に、ブロック本体12の短辺の長さ方向に直交して且つ長辺の長さ方向に広がる側面壁32a,32bと側面壁34a,34bを備えている。
係止用支柱24a,24bは、基部27a,27bの先端に、ブロック本体12の長辺の長さ方向一方に向かって突出する係止片としての係止突起36a,36bが設けられている。係止突起36a,36bは、係止用支柱24a,24bの正面壁28a,28bから垂直に突出するブラケット当接面38a,38bを備えており、係止用支柱24a,24bは全体として略L字形状を呈している。
係止突起36a,36bの先端は、ブロック本体12の高さ方向に向かって次第に小さな断面となる寄棟屋根の如き形状で突出している。これにより、後述する係止用孔54a,54bへの引っ掛かりが防止されるようになっている。なお、係止突起36a,36bの先端の形状は先細形状であれば特に限定されない。
係止用支柱24a,24bの正面壁28a,28bには、幅方向両側に突出する一対の第一補強リブ40a,40bが一体的に設けられている。この第一補強リブ40a,40bは正面壁28a,28bの高さ方向の全長に亘って略一定の幅寸法で設けられている。これにより、係止用支柱24a,24bに対してブロック本体12の短辺の長さ方向に及ぼされる外力に対する強度が付与されている。
第一補強リブ40a,40bの厚さ寸法:aは、基部27a,27bの厚さ寸法:b(図5の左右方向の寸法)よりも小さくされている(a<b)。すなわち、第一補強リブ40a,40bを設けることで、係止用支柱24a,24b全体を太くすることなく、目的の補強効果を発揮することができて、材料費等の削減を図ることができる。なお、係止用支柱24aには、第一補強リブ40aが二つ設けられているが、係止用支柱24bには、第一補強リブ40bが一つのみ設けられている。
一方、係止用支柱24a,24bの背面壁30a,30bには、係止突起36a,36bの突出方向とは反対方向に突出し且つ係止用支柱24a,24bの突出方向(高さ方向)の略全長に亘って延びる一対の第二補強リブ42a,42bが設けられている。すなわち、基部27a,27bの先端に設けられた係止突起36a,36bの突出方向と反対方向に突出する第二の補強リブ42a,42bを設けることにより、係止用支柱24a,24bの全体の剛性バランスが確保されるようになっている。これにより、例えば、後述する係止用孔54a,54bに係止突起36a,36bを挿入し、ブロック本体12の長辺の長さ方向一方へスライドさせて組み付ける際に、係止用支柱24a,24bに対して係止突起36a,36bの突出方向とは反対方向から及ぼされる外力に対して、一対の第一補強リブ40a,40bが十分な支持強度を発揮するようになっている。特に、第二補強リブ42a,42bは、背面壁30a,30bからの突出高さが係止用支柱24a,24bの突出端側から基端側へ行くに従って次第に高くなっている。これにより、係止用支柱24a,24bに対して係止突起36a,36bの突出方向とは反対方向から外力が及ぼされた場合に、最も応力が集中する基端部の強度が高められている。また、第二補強リブ42a,42bは係止用支柱24a,24bよりも高さ寸法が小さくされており、その上端は係止突起36a,36bのブラケット当接面38a,38bよりも下方に位置している。なお、第二補強リブ42a,42bは、台形の如き形状の他、配設スペース等の条件に合わせて目的とする補強効果が担保されるものであれば、任意の形状が採用可能である。また、第二補強リブ42a,42bと第一補強リブ40a,40bは、略同じ高さ寸法とされている。
一方、ボルト固定用支柱26a,26bは、略一定の円形断面でブロック本体12の高さ方向にストレートに延びており、全体として円柱形状を呈している。ボルト固定用支柱26a,26bの先端面44a,44bは、第一補強リブ40a,40b,42a,42bの先端と略同じ高さ位置にあり、係止突起36a,36bのブラケット当接面38a,38bと平行に広がっている。ボルト固定用支柱26a,26bには、先端面44a,44bに開口して軸方向にストレートに延びるボルト固定孔46a,46bが形成されている。ボルト固定孔46a,46bの内周面には、ねじ溝が形成されている。なお、ボルト固定用支柱26a,26bは、先細の円柱形状であっても良い。これにより、ボルト固定孔46a,46bの基端部の剛性が向上されボルト締結に際して安定した保持力を発揮することができる。
ボルト固定用支柱26a,26bの外周面には、軸直角方向外方に突出して軸方向の略全長に亘って延びる補強リブ48a,48bが周方向に適当な間隔で複数設けられている。これにより、ボルト固定用支柱26a,26bには、軸直角方向に及ぼされる外力に対する強度が付与されている。補強リブ48a,48bはボルト固定用支柱26a,26bと略同じ高さ寸法を有している。
上述の如き係止用支柱24a,24bとボルト固定用支柱26a,26bからなる固定部22a,22bは、ブロック本体12の中心:Oを挟んで互いに対向して設けられている。即ち、固定部22a,22bは、ブロック本体12の長辺の長さ方向の両側に位置すると共に、短辺の長さ方向の両側に位置している。一方の固定部22aを構成する係止用支柱24aとボルト固定用支柱26aは、それぞれ、ブロック本体12の高さ方向一方の端面に突設されている。他方の固定部22bを構成する係止用支柱24bとボルト固定用支柱26bは、それぞれ、ブロック本体12の側面から短辺の長さ方向外方へ突出して設けられた支持片50,52に突設されている。なお、ブロック本体12の中心:Oは、ブロック本体12において差込口20や支持片50,52を除いた矩形ブロック状部分の長辺の二等分線:X1と、当該矩形ブロック状部分の短辺の二等分線:X2が交差する点をいう(図4参照)。
各固定部22a,22bにおいて、ボルト固定用支柱26a,26bと係止用支柱24a,24bは並設されており、各固定部22a,22bを構成するボルト固定用支柱26a,26bと係止用支柱24a,24bの離隔距離:L1は、係止用支柱24a,24b同士の離隔距離:L2よりも十分に小さくされている。ボルト固定用支柱26a,26bは、係止用支柱24a,24bよりもブロック本体12の長辺の長さ方向の内方であって、且つ、係止用支柱24a,24b同士を結ぶ直線:Y1よりもブロック本体12の長辺の長さ方向一方に位置している。
一方、ブラケット14は、略矩形平板形状を呈している。ブラケット14には、二つの係止用孔54a,54bが形成されている。各係止用孔54a,54bは、係止用支柱24a,24bの先端よりも一回り大きな矩形形状でもって、ブラケット14を厚さ方向に貫通して形成されている。各係止用孔54a,54bの近くには、円形断面でブラケット14を厚さ方向に貫通するボルト装着孔56a,56bが形成されている。ボルト装着孔56a,56bは、係止用孔54a,54bよりもブラケット14の長辺の長さ方向の内方であって、且つ、係止用孔54a,54b同士を結ぶ直線:Y2よりもブラケット14の長辺の長さ方向一方に位置している。
このようなブラケット14に対して、ブロック本体12が装着される。具体的には、先ず、図1の上下方向が略鉛直方向となるように、ブラケット14を適当な冶具を使って保持する。次に、係止用支柱24a,24bとボルト固定用支柱26a,26bのそれぞれがブラケット14の他方の面としての前面58に向かって突出するようにして、ブロック本体12をブラケット14に対向位置させる。その後、ブロック本体12をブラケット14に接近させて、係止用支柱24a,24bを係止用孔54a,54bに挿し入れる。係止用支柱24a,24bの挿入長さは、ボルト固定用支柱26a,26bの先端面44a,44bや係止用支柱24a,24bに設けられた第一補強リブ40a,40bと第二補強リブ42a,42bの上端がブラケット14の前面58に重ね合わせられることで規定されている。なお、係止用支柱24a,24bの上面視において、基部27a,27bと一体形成されて外方へ延びる第一補強リブ40a,40bと第二補強リブ42a,42bが略格子状となっていることから、第一及び第二の補強リブ40a,40b,42a,42bの厚みが小さい場合であっても、これら補強リブ40a,40b,42a,42bのそれぞれの上端がバランス良くブラケット14の前面58に当接する。それ故、ブロック本体12の仮固定状態においても、ブロック本体12が落下することを抑止できる。
ブロック本体12が上下逆向きの状態で係止用支柱24a,24bを係止用孔54a,54bに挿し入れると、係止用支柱24a,24bが係止用孔54a,54b同士を結ぶ直線:Y2よりもブラケット14の長辺の長さ方向他方の側に位置することになる。これにより、ブロック本体12がブラケット14に対して上下逆向きであることが判るので、ブロック本体12の向きを変えて、ブロック本体12をブラケット14に対してその装着方向を正しくすることが出来る。その結果、ブロック本体12がブラケット14に対して逆向きに装着される不具合を防止することが可能となる。
次に、ブロック本体12をブラケット14に対して長辺の長さ方向一方(図1中の下方)へスライドさせる。これにより、両方の係止突起36a,36bのブラケット当接面38a,38bがブラケット14の一方の面としての後面60に重ね合わせられて、両方の係止突起36a,36bがブラケット14の後面60に対して同時に係止される。その結果、ブロック本体12がブラケット14に仮固定される。この状態で、係止用支柱24a,24bの正面壁28a,28bは、係止用孔54a,54bの内周面に重ね合わせられており、係止用支柱24a,24bに設けられた第二補強リブ42a,42bは、ブラケット14の前面58に接触している。
また、ボルト固定用支柱26a,26bの先端面44a,44bはブラケット14の前面58に重ね合わされており、ボルト装着孔56a,56bは、ボルト固定孔46a,46bの軸方向外方において、ボルト固定孔46a,46bと同一中心軸線上に位置している。この状態で、ボルト固定用支柱26a,26bの補強リブ48a,48bは、ブラケット14の前面58に接触している。
その後、ブラケット14の後面60側からボルト装着孔56a,56bに挿通された固定ボルト62a,62bをボルト固定孔46a,46bに螺挿して、固定ボルト62a,62bをボルト固定用支柱26a,26bに螺着する。その結果、ブロック本体12がブラケット14に対してボルト固定されたヒューズブロック10が形成される。ヒューズブロック10は、ブラケット14を保持する冶具から取り外された後、ブラケット14が車体に取り付けられることで、エンジンルーム等に配置される。
上述の如きヒューズブロック10においては、係止用支柱24a,24bの先端に設けられた係止突起36a,36bがブラケット14の後面60に重ね合わされた状態で、ボルト固定用支柱26a,26bの先端面44a,44bがブラケット14の前面58に重ね合わされている。これにより、ブロック本体12に重力が作用して、係止用支柱24a,24bが係止用孔54a,54bから抜け出す方向にブロック本体12が動くのを、ボルト固定用支柱26a,26bがブラケット14に接触することで防止出来る。また、ブロック本体12に重力が作用して、ブロック本体12が係止用孔54a,54bの周方向に動くのを、係止用支柱24a,24bとブラケット14の間での摩擦力を利用して防ぐことが出来る。その結果、ブロック本体12がブラケット14に対して傾いたり、係止突起36a,36bがブラケット14の係止用孔54a,54bから外れたりする不具合を回避することが可能となる。
従って、ヒューズブロック10においては、ボルト固定孔46a,46bとボルト装着孔56a,56bが同一中心軸線上に位置するように位置合わせされた状態を維持し易くなり、ボルト固定作業が容易になる。
特に、ブロック本体12には、ブロック本体12の中心:Oを挟んで長辺の長さ方向両側において、係止用支柱24a,24bとボルト固定用支柱26a,26bからなる固定部22a,22bが設けられている。これにより、係止用支柱24a,24bを係止用孔54a,54bに挿し入れた仮固定時において、ブロック本体12を、ブロック本体12の中心を挟んで反対側に設けられた2箇所の固定部22a,22bで安定して保持することが出来る。特に、係止用支柱24a,24bと係止用孔54a,54bが何れも矩形断面形状とされているので、係止用支柱24a,24bが係止用孔54a,54bの内周面に接触することにより、ブロック本体12の回転等が防止される。その結果、ボルト固定孔46a,46bとボルト装着孔56a,56bの位置合わせの精度を向上させることが出来て、ボルト固定作業が一層容易になる。
また、係止用支柱24a,24bとボルト固定用支柱26a,26bがそれぞれ対を為して近接しているので、係止突起36a,36bがブラケット14の後面60に係止された状態を確認しながら、ボルト固定作業をすることが出来る。その結果、係止突起36a,36bがブラケット14の後面60に係止されていないにも拘わらず、ボルト固定してしまう不具合を回避することが可能となる。
加えて、係止突起36a,36bをブラケット14の後面60に係止させる作業と、固定ボルト62a,62bをボルト固定孔46a,46bに螺挿する作業を、略同じ場所を見ながら続けて行うことが出来る。その結果、作業者の労力負担を軽減することが可能となる。
特に、ブロック本体12とブラケット14の仮固定とボルト固定の作業位置が近いので、目視確認が容易になり、作業性も向上する。
また、二つの係止突起36a,36bの何れもがブロック本体12の長辺の長さ方向一方へ突出している。これにより、係止用支柱24a,24bを係止用孔54a,54bに挿通させた後、ブロック本体12をブラケット14に対して長辺の長さ方向一方へスライドさせるだけで、両方の係止突起36a,36bをブラケット14の後面60に対して同時に係止させることが出来る。その結果、両方の係止用支柱24a,24bを見る必要があるのは、係止用支柱24a,24bを係止用孔54a,54bに挿通させるときだけになり、ブロック本体12のブラケット14に対する仮固定作業を速やかに且つ容易に行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、図5に示すようなブロック本体64を採用しても良い。なお、以下の説明では、理解を容易にするために、前記実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、前記実施形態と同一の符号を付す。
このブロック本体64には、係止用支柱24a,24bとボルト固定用支柱26a,26bからなる固定部22a,22bが二つ設けられている。これら二つの固定部22a,22bは、ブロック本体64の中心:Oを挟んでブロック本体64の長辺の長さ方向の両側に位置すると共に、ブロック本体64の中心:Oを挟んでブロック本体64の短辺の長さ方向の両側に位置している。ボルト固定用支柱26bは、係止用支柱24a,24b同士を結ぶ直線:Y1よりもブロック本体64の長辺の長さ方向一方に位置し、他方のボルト固定用支柱26aは、係止用支柱24a,24b同士を結ぶ直線:Y1よりもブロック本体64の長辺の長さ方向他方に位置している。
このような位置関係に設定された係止用支柱24a,24bとボルト固定用支柱26a,26bを備えるブロック本体64を採用すれば、ブロック本体64を備える電気接続箱のブラケット14への装着作業を一層容易にすることが出来る。即ち、このような位置関係を設定すれば、ブロック本体64の長辺の長さ方向と短辺の長さ方向の何れを鉛直方向に一致させても、ボルト固定用支柱26a,26bが係止用支柱24a,24b同士を結ぶ直線:Y1を鉛直方向に挟むことになる。それによって、ブロック本体64の長辺の長さ方向と短辺の長さ方向の何れを鉛直方向に一致させても、ボルト装着孔56a,56bとボルト固定孔46a,46bを略同じ精度で同一中心軸線上に位置合わせすることが出来る。その結果、電気接続箱のブラケット14への装着作業を一層容易にすることが可能となる。
電気接続箱は、ヒューズブロックに限定されず、リレーブロック,ジャンクションブロック,ヒューズボックス,リレーボックス,ジャンクションボックス等であっても良い。
車体側支持部材は、ブラケットに限定されず、車両パネル等であっても良い。
固定部は三つ以上あっても良く、そのうちの一つを係止用突部とボルト固定用突部からなる固定部で構成し、残りの固定部を、ボルト固定構造や係止構造,リベット固定構造等の従来から公知の各種固定構造とされた固定部で構成しても良い。
第一補強リブ40a,40bと第二補強リブ42a,42bはそれぞれ一対設けられている必要はない。配設スペースや要求強度等を考慮して、任意に設定が可能である。例えば、係止用支柱24aにおいて、係止用支柱24bのように、第二補強リブ42aを一つだけ設けるようにしても良い。また、第一補強リブ40a,40bを一つだけにしても良い。この場合には、第一補強リブ40a,40bが背面壁30a,30bの幅方向中央に突設されていても良い。また、各係止用支柱24a,24bにおいて、第一補強リブ40a,40bと第二補強リブ42a,42bを一つずつ設けても良い。この場合、第二補強リブ42a,42bを側面壁32a,32bに設けるのであれば、第一補強リブ40a,40bは側面壁34a,34b側に設けることが望ましく、第二補強リブ42a,42bを側面壁34a,34bに設けるのであれば、第一補強リブ40a,40bは側面壁32a,34b側に設けることが望ましい。勿論、基部27a,27bだけで十分な強度を確保出来るのであれば、第一補強リブ40a,40bや第二補強リブ42a,42bは設ける必要はない。
10:ヒューズブロック(電気接続箱),12:ブロック本体(電気接続箱本体),14:ブラケット(車体側支持部材),22a:固定部,22b:固定部,24a:係止用支柱(係止用突部),24b:係止用支柱(係止用突部),26a:ボルト固定用支柱(ボルト固定用突部),26b:ボルト固定用支柱(ボルト固定用突部),36a:係止突起(係止片),36b:係止突起(係止片),44a:先端面,44b:先端面,54a:係止用孔,54b:係止用孔,56a:ボルト装着孔,56b:ボルト装着孔,58:前面(他方の面),60:後面(一方の面),62a:固定ボルト,62b:固定ボルト

Claims (3)

  1. 自動車の車体側支持部材に対して電気接続箱本体が複数の固定部で固定されて装着される電気接続箱において、
    前記電気接続箱本体における少なくとも2つの前記固定部のそれぞれが、前記車体側支持部材に向かってそれぞれ突出して並設された一組の係止用突部とボルト固定用突部によって構成されている一方、前記電気接続箱本体の前記係止用突部の先端が前記車体側支持部材に設けられた係止用孔に挿し入れられて前記車体側支持部材の一方の面に係止されるようになっていると共に、前記ボルト固定用突部の先端面が前記車体側支持部材に設けられたボルト装着孔の形成位置に他方の面から重ね合わされて前記車体側支持部材の前記一方の面から前記ボルト装着孔に挿通された固定ボルトが該ボルト固定用突部に螺着されており、且つ、
    前記少なくとも2つの前記固定部が、前記電気接続箱本体の中心を挟んで互いに対向して設けられていると共に、前記固定部における各前記係止用突部が同じ方向に突出する係止片を備えており、前記係止用突部の前記係止片を前記車体側支持部材の各前記係止用孔に挿し入れてから前記電気接続箱本体を前記車体側支持部材に対して一方向にスライドさせることで、両方の前記係止用突部の前記係止片が同時に前記車体側支持部材の前記一方の面に係止されるようになっていると共に、
    前記少なくとも2つの前記固定部において、両前記固定部の前記係止用突部間の離隔距離に比して、各前記固定部を構成する前記係止用突部と前記ボルト固定用突部の離隔距離が小さくされていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記少なくとも2つの前記固定部が、前記電気接続箱本体の中心を挟んで互いに対向して設けられており、前記固定部における各前記係止用突部を結ぶ線を挟んで、前記固定部における各前記ボルト固定用突部が互いに対向して設けられている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記係止用突部には、前記係止片の突出方向とは反対方向に突出する補強リブが設けられており、該補強リブの上端が前記他方の面に重ね合わせられることで前記係止用突部の前記係止用孔への挿入長さが規定されている請求項1又は2に記載の電気接続箱。
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