JP2015012925A - 棚板取付具及び棚装置 - Google Patents

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崇之 山本
周平 森谷
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Abstract

【課題】棚板のダボからの脱落を阻止することができる棚板取付具、及び該棚板取付具を備える棚装置を提供する。
【解決手段】棚板取付具14は、下方が開口し、ダボ26が挿入される上下方向のダボ挿入溝42と、ダボ挿入溝42の下方の開口を塞ぐことで該ダボ挿入溝42の下方からのダボ26の脱落を阻止する蓋部材34とを備える。ダボ26の外面には、くびれ部26cが設けられる一方、棚板取付具14には、ダボ挿入溝42に挿入されたダボ26が少なくとも棚板から離間する方向に移動した際にダボ26のくびれ部26cを係止し、ダボ挿入溝42からのダボ26の脱落を阻止するリブ42bが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、書棚等において左右の側板間に棚板を架設する際に用いられる棚板取付具、及び該棚板取付具を備える棚装置に関する。
従来より書棚や机等で用いられ、所望の高さ位置に着脱可能な棚板では、左右の側板の内側面にダボを固定し、このダボの突出部分に棚板を載置するものが一般的である。ところが、これらの構造では、ダボ上に棚板を載置しているだけのため、下からの押上げ等、特定方向の荷重で棚板が外れてしまうことがある。
そこで、特許文献1,2には、棚板の外れを防止するために、棚板の裏に樹脂製の棚板取付具を埋設する構成が開示されている。この棚板取付具は、ダボが挿入されるダボ挿入溝の開口をスライド可能な蓋部材でロックすることにより、棚板が上下方向に移動した際のダボの抜け止めを図り、棚板の外れを防止している。
特開2006−130179号公報 特開2010−162号公報
ところが、上記特許文献1,2の構成においても、例えば、書棚を移動させる際等に側板が外側方向の荷重を受けて側板が大きく撓むと、側板と棚板との間に隙間を生じ、棚板がダボから脱落する可能性がある。従来の棚板取付具では、蓋部材によって上下方向のダボの抜け止めがなされているものの、左右方向の抜け止めはなされていないからである。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、棚板のダボからの脱落を阻止することができる棚板取付具、及び該棚板取付具を備える棚装置を提供することを目的とする。
本発明に係る棚板取付具は、下方が開口し、ダボが挿入される上下方向のダボ挿入溝と、前記ダボ挿入溝の下方の開口を塞ぐことで該ダボ挿入溝の下方からのダボの脱落を阻止する蓋部材とを備え、棚板に設置されることにより、棚装置の側板の内側面より突出する前記ダボと係合し、左右の側板間に棚板を架設する棚板取付具であって、前記ダボの外面には、凸部又は凹部が設けられ、当該棚板取付具は、前記ダボ挿入溝に挿入されたダボが少なくとも棚板から離間する方向に移動した際に前記凸部又は前記凹部を係止し、前記ダボ挿入溝から前記離間する方向へのダボの脱落を阻止する凹部又は凸部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る棚装置は、少なくとも左右一対の側板を有し、前記側板の内側面から突出するダボによって左右の側板間に架設される棚板とを備える棚装置であって、前記棚板には、下方が開口し、ダボが挿入される上下方向のダボ挿入溝と、前記ダボ挿入溝の下方の開口を塞ぐことで該ダボ挿入溝の下方からのダボの脱落を阻止する蓋部材とを有する棚板取付具が設けられ、前記ダボの外面には、凸部又は凹部が設けられ、前記棚板取付具は、前記ダボ挿入溝に挿入されたダボが少なくとも棚板から離間する方向に移動した際に前記凸部又は前記凹部を係止し、前記ダボ挿入溝から前記離間する方向へのダボの脱落を阻止する凹部又は凸部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、ダボの外面に凸部又は凹部を設け、棚板取付具にダボが少なくとも棚板から離間する方向に移動した際にダボの凸部又は凹部を係止し、ダボ挿入溝からのダボの脱落を阻止する凹部又は凸部を設けている。これにより、蓋部材によりダボ挿入溝の開口をロックしてダボの上下方向への抜け止めがなされると同時に、ダボの凸部又は凹部と棚板取付具の凹部又は凸部との係止作用によりダボの左右方向への抜け止めがなされる。従って、ダボが棚板取付具に対して相対的に上下左右方向に移動した場合であっても、その脱落を確実に阻止することができる。このため、例えば、棚装置を移動させる際等に側板に外側方向の荷重が付与され、側板が大きく撓み、側板と棚板の側端面との間に隙間を生じようとする場合であっても、ダボが棚板取付具から脱落することが防止され、棚板が側板から外れることを防止できる。
前記ダボの凹部は、該ダボの外周面を周方向に窪ませたくびれ部であり、当該棚板取付具の凸部は、前記ダボ挿入溝の内面から内側に突出し、前記くびれ部と係合可能なリブであると、例えば、くびれ部を有する汎用のダボを有効に利用して、棚板の外れを防止することができる。
当該棚板取付具は、前記棚板の下面に形成された取付穴に嵌入されることで棚板に設置されるものであり、前記取付穴に嵌入された状態で、前記ダボの突出方向への移動を規制する規制部位を有すると、棚板取付具にダボからの引き寄せ荷重が付与された場合であっても、円弧状部位によって取付穴から棚板取付具が脱落することを阻止することができる。この場合、前記取付穴には、円弧状部位が形成され、当該棚板取付具は、前記取付穴に嵌入可能な円弧状部位を有する構成とすると、棚板への取付穴の加工が容易であり製造コストを抑えることができる。
本発明によれば、蓋部材によりダボ挿入溝の開口をロックしてダボの上下方向への抜け止めがなされると同時に、ダボの凸部又は凹部と棚板取付具の凹部又は凸部との係止作用によりダボの左右方向への抜け止めがなされる。従って、ダボが棚板取付具に対して相対的に上下左右方向に移動した場合であっても、その脱落を確実に阻止することができる。このため、例えば、棚装置を移動させる際等に側板に外側方向の荷重が付与され、側板が大きく撓み、側板と棚板の側端面との間に隙間を生じようとする場合であっても、ダボが棚板取付具から脱落することが防止され、棚板が側板から外れることを防止できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る棚装置の斜視図である。 図2は、図1に示す棚装置に設けられる棚板の一端側を下面側から見た要部拡大斜視図である。 図3は、棚板取付具及びこの棚板取付具に係合されるダボの構成を示す分解斜視図である。 図4は、棚板取付具を構成する本体の構成図であり、図4(A)は、底面図であり、図4(B)は、図4(A)中のB−B線に沿う正面断面図であり、図4(C)は、ダボ挿入溝側から見た側面図であり、図4(D)は、蓋部材が装着される側から見た側面図である。 図5は、棚板取付具を構成する蓋部材の構成図であり、図5(A)は、底面図であり、図5(B)は、正面図であり、図5(C)は、棚板取付具に挿入される先端部側から見た側面図である。 図6は、棚板取付具の本体に対して蓋部材を組み付け、ダボ挿入溝にダボを係合させた状態を示す説明図であり、図6(A)は、底面図であり、図6(B)は、正面図である。 図7は、図6に示す状態から、蓋部材を閉じて棚板取付具とダボとの係合動作を完了した状態を示す説明図であり、図7(A)は、底面図であり、図7(B)は、正面図である。 図8は、変形例に係る本体とダボとを係合させた状態を示す底面図である。 図9は、他の変形例に係る本体とダボとを係合させた状態を示す底面図である。 図10は、変形例に係る棚板取付具を下面側から見た斜視図であり、図10(A)は、本体に蓋部材を組み付けた状態を示す図であり、図10(B)は、図10(A)に示す状態から本体にダボを係合させた状態を示す図であり、図10(C)は、図10(B)に示す状態から蓋部材を閉じた状態を示す図である。 図11は、他の変形例に係る棚板取付具の構成図であり、図11(A)は、底面図であり、図11(B)は、ダボ挿入溝側から見た側面図である。
以下、本発明に係る棚板取付具について、この取付具を備える棚装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る棚装置10の斜視図であり、図2は、図1に示す棚装置10に設けられる棚板12の一端側を下面側から見た要部拡大斜視図である。棚装置10は、各棚板12の下面に設けた棚板取付具14により、左右の側板16,16間に複数段の棚板12を取付可能且つ取外可能に構成される。本実施形態では、棚装置10として、各棚板12上に本18等を載置する書棚を例示するが、棚装置10は、書棚以外のもの、例えば、机や各種収納棚や陳列棚等に対しても適用可能である。
図1及び図2に示すように、棚装置10は、床面上に立脚される左右一対の側板16,16と、側板16,16間の上端部間及び下端部間に設けられる天板20及び基台22とからなる棚本体と、左右の側板16,16間に上下方向に沿って複数段(本実施形態では3段)設置可能な棚板12とを備え、側板16,16間の背面側には後面板24が設置されている。図1から明らかなように、本実施形態に係る棚装置10は、3段の棚板12と基台22の上面とにより、上下方向に4段の載置棚(収納棚)を有する。勿論、棚板12の設置数は適宜変更可能であり、また、側板も左右一対のみならず左右方向に3枚以上を立設した構成等であってもよい。
以下、図1に示す棚装置10を正面側から見た方向で、手前側(正面側)を前方、奥側(背面側)を後方、横方向をそれぞれ左右方向と規定して各要素の構成及び位置関係を説明する。
図1に示すように、側板16,16の互いに対向する内側面には、上下方向に沿って所定間隔で複数のダボ取付穴16aがその前後方向で一対設けられている。ダボ取付穴16aは、棚板12を固定・支持するための金具(ピン)であるダボ(棚受け具)26を取り付けるための穴である。ダボ取付穴16aによって棚板12の上下方向での取付位置を適宜規定することができる。
図3は、棚板取付具(棚受け部材)14及びこの棚板取付具14に係合されるダボ26の構成を示す分解斜視図である。
図3に示すように、ダボ26は、側板16のダボ取付穴16aに螺入される基端側のねじ部26aから先端側に向かって順に、受け部26bと、くびれ部(凹部)26cと、頭部26dとが形成された段付きピン形状の部材であり、汎用の部材を利用できる。受け部26bは、ねじ部26aより多少大径に形成されたリング状部分である。くびれ部26cは、受け部26bと頭部26dとの間で外周面を周方向に窪ませた円環状の溝部であり、頭部26d側の側面がテーパ形状となっている(図6も参照)。また、図6に示すように、頭部26dには、ねじ部26aをダボ取付穴16aに螺入させる際に、ドライバ等の工具を係合させるための工具係合溝26eが形成されている。
図2に示すように、棚板12の下面12aの左右端には、それぞれ前後一対で円弧状の取付穴28が形成されており、この取付穴28に棚板取付具14が嵌入される。取付穴28は、その内径の最大部位より小径な側方部位が、棚板12の左右の側端面12bに臨んで開口している。
このような取付穴28に埋設され、ダボ26と係合する棚板取付具14は、図2及び図3に示すように、取付穴28に嵌入配置される本体30と、本体30の摺動溝32にスライド可能に係合される蓋部材(スライド蓋)34とを備える。これら本体30及び蓋部材34は、例えば樹脂製材料によって形成される。
図3及び図4(A)〜図4(D)に示すように、本体30は、ダボ26の側板16からの突出方向である左右方向に沿って中央部を貫くと共に、下面及び左右端面が開口する側面視アーチ状の凹溝部36と、棚板12の取付穴28に嵌入され、周方向の段差が上下方向に複数段形成されることで抜け止め機能が付与された嵌入部38と、嵌入部38が取付穴28に嵌入された際に棚板12の下面12a上に着地する円板状のフランジ部40とを有する。
凹溝部36には、下方が開口し、この下方の開口からダボ26が挿入される上下方向のダボ挿入溝(ダボ挿入孔)42と、当該凹溝部36の互いに対向する内面の高さ方向略中央部から内側に突出した水平方向の突部44,44とが形成されている。突部44により、凹溝部36の内面が上下方向に仕切られ、前後の摺動溝32,32がそれぞれ画成されている。凹溝部36の側板16側の端面には、棚板取付具14が取付穴28に嵌入された状態で、棚板12の側端面12bと面一になるアーチ状の側端面36aが形成されている(図2参照)。つまり、本体30において、嵌入部38は取付穴28に嵌入可能な平面視円弧状に構成され、棚板12の側端面12bと面一となる位置が鉛直平面で切断されることで側端面36aが形成されている。
ダボ挿入溝42には、ダボ26が下方の開口から上方に向かって挿入された場合にダボ26の受け部26bを受け止めるアーチ状の受け面42aと、受け面42aの側部に隣接し、ダボ挿入溝42の内面から内側に突出したアーチ状のリブ(凸部、突出部、ストッパ)42bとが設けられている。リブ42bの側方(摺動溝32側)の部位は、ダボ26の頭部26dの根元に形成されたテーパ面と対応可能なテーパ形状となっており、その両側部には、下部から上部へと摺動溝32側に向かって傾斜しつつ幅広となる傾斜部42cが形成されている(図4(A)及び図4(B)参照)。
一方、図3及び図5(A)〜図5(C)に示すように、本体30にスライド可能に係合される蓋部材34は、前後の摺動溝32,32に係合する前後一対の摺動突部34a,34aと、凹溝部36の下面開口36bに摺接して案内される平面視矩形状のガイド部34bと、ガイド部34bの下面から下方に突出した頂部円弧状の操作突起34cとを有する。
蓋部材34のスライド方向でガイド部34bの先端部34dは、リブ42b側部のテーパ形状に対応した先細り形状(面取り形状)となっている(図6(A)及び7(A)も参照)。また、蓋部材34の上面(操作突起34c側と反対側)には、ダボ挿入溝42と対向する円弧状凹部34eがスライド方向に沿って延在形成されている(図3及び図5(C)参照)。円弧状凹部34eは、ダボ挿入溝42の円弧状の天面と対向する円弧状の底面を構成し、ダボ挿入溝42と共にダボ26を保持するための円弧状空間を画成する。
次に、以上のように構成される棚装置10において、側板16の内側面から突出したダボ26に対し、棚板取付具14を介して棚板12を架設する方法について、主に図6及び図7を参照して説明する。
図6は、棚板取付具14の本体30に対して蓋部材34を組み付け、ダボ挿入溝42にダボ26を係合させた状態を示す説明図であり、図7は、図6に示す状態から、蓋部材34を閉じて棚板取付具14とダボ26との係合動作を完了した状態を示す説明図である。
先ず、各側板16,16の所望の高さ位置に形成された前後左右4箇所のダボ取付穴16aに対してねじ部26aを螺合し、ダボ26を側板16の内側面から突出させる。
次に、図2、図6(A)及び図6(B)に示すように、本体30の摺動溝32に蓋部材34を組み付けた棚板取付具14を棚板12の取付穴28に嵌入し、ダボ挿入溝42の側方開口を棚板12の側端面12b側に露出させた状態とする。この際、蓋部材34は、その基端面が本体30のフランジ部40の基端部と略一致した退動位置としておき、ダボ挿入溝42の下面が開口した状態に設定しておく。この状態で、くびれ部26cをリブ42bに対応する位置として、ダボ26をダボ挿入溝42内へと下方から挿入する。これにより、ダボ26のくびれ部26cがリブ42bに係合すると共に、受け部26bが受け面42aに当接し、ダボ26が棚板取付具14に係合され、棚板12が左右の側板16,16間に仮架設される。
続いて、操作突起34cを掴んで蓋部材34を摺動溝32に沿って最後まで進動させる。そうすると、図7(A)及び図7(B)に示すように、ダボ挿入溝42の下面開口が蓋部材34によって塞がれ、ダボ挿入溝42内に挿入されているダボ26の頭部26dの下方が蓋部材34によって覆われる(図2も参照)。この状態では、ダボ26の頭部26dが、本体30のダボ挿入溝42と、蓋部材34の円弧状凹部34eとによって形成された側面視円弧状の空間内で挟持・保持される。
従って、ダボ26は、くびれ部26cとリブ42bとの係合作用により、ダボ26の突出方向(左右方向)で棚板取付具14から抜け止めされると共に、棚板取付具14(棚板12)のダボ26に対する左右方向へのガタツキも抑えられる。さらに、ダボ挿入溝42の内面と、蓋部材34の円弧状凹部34eとにより、ダボ26の頭部26dが挟持されて保持されるため、ダボ26は上下方向でも棚板取付具14から抜け止めされると共に、棚板取付具14(棚板12)のダボ26に対する上下方向へのガタツキも抑えられる。そして、このような棚板取付具14とダボ26との係合動作を棚板12に設けた各棚板取付具14について実施することにより、棚板取付具14(棚板12)をダボ26(側板16)に対して、上下左右にガタツキなく、また上下左右に脱落防止した状態で架設することができる。
この際、ダボ26の頭部26dが配置されるリブ42bの側方(摺動溝32側)の部位には、上部が摺動溝32側に向かって傾斜した傾斜部42cが形成されている(図4(B)参照)。従って、ダボ26のくびれ部26cと棚板取付具14のリブ42bとが係合した状態で、棚板12に下方への荷重が付与された場合には、図7(B)に示すように、ダボ26の頭部26dが傾斜部42cを昇りながら、該傾斜部42cから引寄せられる方向、つまり棚板12がダボ26を引寄せる方向の力が作用するため、ダボ26とリブ42bとの係合状態が一層強固に維持される。すなわち、棚板12に本18等を載置した状態では、傾斜部42cによる頭部26dの引き寄せ作用により、ダボ26とリブ42bとの係合状態がより強固に維持されるため、棚板取付具14からのダボ26の抜け止め効果を一層向上させることができる。
以上のように、本実施形態に係る棚板取付具14は、下方が開口し、ダボ26が挿入される上下方向のダボ挿入溝42と、ダボ26の突出方向(左右方向)にスライド可能に設けられ、ダボ挿入溝42の下方の開口を塞ぐことで該ダボ挿入溝42の下方からのダボ26の脱落を阻止する蓋部材34とを備え、棚板12に設置されることにより、棚装置10の側板16の内側面より突出するダボ26と係合し、左右の側板16,16間に棚板12を架設するものである。そして、ダボ26の外面には、凹部であるくびれ部26cが設けられる一方、当該棚板取付具14は、ダボ挿入溝42に挿入されたダボ26が少なくとも棚板12から離間する方向、つまり棚板12と側板16とが離間する方向に移動した際にダボ26のくびれ部26cを係止し、ダボ挿入溝42からのダボ26の脱落を阻止する凸部であるリブ42bを有する。
このように、棚板取付具14は、ダボ14が挿入されるダボ挿入溝42の開口を塞ぐ蓋部材34と、ダボ26が棚板12から離間する方向に移動した際にダボ26のくびれ部26cを係止するリブ42bとを備える。従って、蓋部材34によりダボ挿入溝42の開口をロックしてダボ26の上下方向への抜け止めがなされると同時に、リブ42bによりダボ26の左右方向への抜け止めがなされるため、ダボ26が棚板取付具14に対して相対的に上下左右方向に移動した場合であっても、その脱落を確実に阻止することができる。このため、例えば、棚装置10を移動させる際等に側板16に外側方向の荷重が付与され、側板16が大きく撓み、側板16と棚板12の側端面12bとの間に隙間を生じようとした場合であっても、ダボ26が棚板取付具14から脱落することが防止され、棚板12が側板16外れることを防止できる。
上記では、凹部であるくびれ部26cをダボ26に設け、該凹部と係合する凸部であるリブ42bを棚板取付具14に設けたが、ダボ26とダボ挿入溝42とは、少なくともダボ26が棚板12から離間する際に抜け止めがなされるように、ダボ26の突出方向に交差する方向の係合構造が設けられていればよく、その凹凸形状は適宜変更可能である。
例えば、図8に示すように、ねじ部26aから同径で延びる受け部27aの先に頭部26dを設けた形状のダボ27を用いてもよい。この場合、棚板取付具14の本体30には、リブ42bの傾斜面42cと同様な凹部43aを設け、受け部27aを挿入可能なダボ挿入溝43を設けておくとよい。そうすると、凸部である頭部26dが凹部43aに引っ掛かり、その下面側が蓋部材34によって蓋されるため、ダボ27の上下方向及び左右方向への抜け止めがなされる。なお、図8から明らかなように、ダボ27とダボ挿入溝43とは、本体30がダボ27のねじ部26aに向かう方向に移動しようとしても、本体30の側端面36aがすぐに側板16の内側面に当接するため、ダボ27の抜け止めは実質的に左右両方向に図られている。
また、図9に示すように、ねじ部26aと頭部29aとを同径とし、その途中に円環状凸部29bを突出形成した形状のダボ29を用いてもよい。この場合、棚板取付具14の本体30には、アーチ状の凹部45aを有するダボ挿入溝45を設けておくとよい。そうすると、凸部である円環状凸部29bが凹部45aに引っ掛かり、また頭部29aの下面側が蓋部材34によって蓋されるため、ダボ29の上下方向及び左右方向への抜け止めがなされる。
図2に示すように、棚板12の下面12aには、円弧状部位(規制部位)を有する取付穴28が形成され、棚板取付具14は、取付穴28に嵌入可能な円弧状部位(規制部位)である嵌入部38を有する。これにより、ダボ26と棚板取付具14とが係合した状態で、側板16が外側方向に撓む等し、ダボ26から棚板取付具14に外側方向の荷重が付与された場合であっても、取付穴28の円弧状部位と嵌入部38の円弧状部位とにより、棚板取付具14が取付穴28の側端面12b側の開口から脱落することを確実に防止できる。つまり、嵌入部38を構成する円弧状部位が、棚板取付具14が取付穴28に嵌入された状態で、ダボ26の突出方向(左右方向)への当該棚板取付具14の移動を規制する規制部位として機能する。本実施形態では、取付穴28からの棚板取付具14の抜け止めを円弧状部位で構成したことにより、例えば木材で形成される棚板12への取付穴28の加工が容易で、製造コストを抑えることができる。
取付穴28からの棚板取付具14の抜け止め構造の別の構成例を図10に示す。図10は、棚板取付具14の変形例に係る棚板取付具50を下面側から見た斜視図である。棚板取付具50は、棚板取付具14と比べて、やや直方体形状に構成された本体52を備え、ダボ挿入溝42の受け面42aが省略されている以外は、棚板取付具14と略同様な構成である。棚板取付具50において、嵌入部38は、一部に円弧状部位(規制部位)38aが膨出形成されることにより、棚板12の取付穴からの抜け止めがなされる。勿論、棚板取付具50を取り付ける棚板12側の取付穴(図示せず)は、一部に円弧状部位38aを有し、残部が直線状に形成された嵌入部38と対応する形状の穴とすればよい。
従って、棚板取付具50の場合にも、図10(A)に示すように、蓋部材34を本体52の摺動溝32に係合させて組み付けた状態で、図10(B)に示すように、リブ42bにくびれ部26cを対応させた位置でダボ26をダボ挿入溝42に挿入する。そして、図10(C)に示すように、蓋部材34をスライドさせて、ダボ26の頭部26dを蓋することにより、ダボ26の上下方向及び左右方向への抜け止めを行なうことができる。また、円弧状部位38aにより、棚板取付具50が前記取付穴から脱落することも阻止できる。
勿論、取付穴28からの棚板取付具14(50)の抜け止めとして機能する規制部位は、上記のような円弧状部位以外であってもよく、一方に矩形等の凸部を設け、他方に該凸部と係合する凹部を設けた構成としてもよいが、棚板12への取付穴28の加工の容易性や、取付穴28への棚板取付具14(50)の嵌め込み易さ等を考慮した場合には、円弧状部位を設けた構成が有効となる。
なお、上記では、棚板取付具14(50)を棚板14の前後左右で合計4箇所に取り付ける構成を例示したが、棚板取付具14(50)は、棚板12の左右にそれぞれ1つずつ設けられれば、ダボ26(27,29)の棚板12からの抜け止めとしては十分である。例えば、棚板12の左右の前部のみに棚板取付具14(50)を設け、後部は従来構成の棚板取付具や、単にダボ上に棚板に形成した凹部を載置する構成等としてもよい。
さらに、棚板取付具14(50)を棚板12の左右のいずれか一方のみに設け、他の3箇所のダボ26に対応する部位のうち、棚板取付具14(50)と反対側に位置する1箇所に、図11に示すような棚板取付具60を設けた構成としてもよい。
図11(A)及び図11(B)に示すように、棚板取付具60は、例えば、棚板取付具14の本体30と同様な平面視円弧形状であり、側端面36a側に鍵穴状のダボ挿入溝(ダボ挿入穴)62が開口している。ダボ挿入溝62は、棚板12に取り付けた状態で上部となる位置の挿入穴62aと、挿入穴62aの下方から連通形成され、挿入穴62aより小径(狭幅)な係止用長孔62bとを有し、ダボ挿入溝62の少なくとも一部は、その下面側が閉塞されている。
従って、図11(B)に示すように、先ず、ダボ26の頭部26dを挿入穴62aに挿入し、次に、ダボ26に対して棚板12(棚板取付具14)を下降させることにより、ダボ26のくびれ部26cが係止用長孔62bに挿入され(図11(B)中に2点鎖線で示すくびれ部c及び頭部26d参照)、ダボ26の左右方向への抜け止めがなされ、同時にダボ26の上下方向への抜け止めもなされる。このように、棚板取付具60では、棚板取付具14,50のように蓋部材34が不要となり、上下方向には多少がたつくが、構成が簡素でありながらもダボ26の上下左右方向への抜け止めができる。このため、棚板12のダボ26への4箇所の取付位置のうち、例えば、左右の一方の前部に棚板取付具14(50)を設け、左右の他方の前部に棚板取付具60を設けることにより、棚装置10のコストを一層低減することができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 棚装置
12 棚板
12a 下面
12b,36a 側端面
14,50,60 棚板取付具
16 側板
16a ダボ取付穴
26,27,29 ダボ
26a ねじ部
26b,27a 受け部
26c くびれ部
26d,29a 頭部
28 取付穴
30,52 本体
32 摺動溝
34 蓋部材
36 凹溝部
38 嵌入部
42,43,45,62 ダボ挿入溝
42a 受け面
42b リブ
42c 傾斜面
43a,45a 凹部

Claims (5)

  1. 下方が開口し、ダボが挿入される上下方向のダボ挿入溝と、前記ダボ挿入溝の下方の開口を塞ぐことで該ダボ挿入溝の下方からのダボの脱落を阻止する蓋部材とを備え、棚板に設置されることにより、棚装置の側板の内側面より突出する前記ダボと係合し、左右の側板間に棚板を架設する棚板取付具であって、
    前記ダボの外面には、凸部又は凹部が設けられ、
    当該棚板取付具は、前記ダボ挿入溝に挿入されたダボが少なくとも棚板から離間する方向に移動した際に前記凸部又は前記凹部を係止し、前記ダボ挿入溝から前記離間する方向へのダボの脱落を阻止する凹部又は凸部を有することを特徴とする棚板取付具。
  2. 請求項1記載の棚板取付具において、
    前記ダボの凹部は、該ダボの外周面を周方向に窪ませたくびれ部であり、
    当該棚板取付具の凸部は、前記ダボ挿入溝の内面から内側に突出し、前記くびれ部と係合可能なリブであることを特徴とする棚板取付具。
  3. 請求項1又は2記載の棚板取付具において、
    当該棚板取付具は、前記棚板の下面に形成された取付穴に嵌入されることで棚板に設置されるものであり、
    前記取付穴に嵌入された状態で、前記ダボの突出方向への移動を規制する規制部位を有することを特徴とする棚板取付具。
  4. 請求項3記載の棚板取付具において、
    前記取付穴には、円弧状部位が形成され、
    当該棚板取付具は、前記取付穴に嵌入可能な円弧状部位を有することを特徴とする棚板取付具。
  5. 少なくとも左右一対の側板を有し、前記側板の内側面から突出するダボによって左右の側板間に架設される棚板を備える棚装置であって、
    前記棚板には、下方が開口し、ダボが挿入される上下方向のダボ挿入溝と、前記ダボ挿入溝の下方の開口を塞ぐことで該ダボ挿入溝の下方からのダボの脱落を阻止する蓋部材とを有する棚板取付具が設けられ、
    前記ダボの外面には、凸部又は凹部が設けられ、
    前記棚板取付具は、前記ダボ挿入溝に挿入されたダボが少なくとも棚板から離間する方向に移動した際に前記凸部又は前記凹部を係止し、前記ダボ挿入溝から前記離間する方向へのダボの脱落を阻止する凹部又は凸部を有することを特徴とする棚装置。
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