JP2014073208A - 棚板固定具 - Google Patents

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勝 坂井
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Abstract

【課題】地震等の振動による棚板の浮き上がりを防止することができる棚板固定具を提供する。
【解決手段】棚板固定具10は、対向する側壁間に設けられ、側壁に対して棚板を固定するものである。棚板固定具10は、側壁に設けられた軸穴に挿入される軸部71、及び棚板の側壁側の端部に設けられた凹部に係合する撓み性を有する係止部72を備えた第一部材40と、係止部72の撓みを規制する第二部材50とからなる。第一部材40と第二部材50には、棚板の厚み方向に設けられ、互いに係合する複数の係合部(例えば係合穴73,74及び弾性片53)を設け、複数の係合部(例えば係合穴73,74及び弾性片53)のうち、少なくとも1つに、係合した状態で、係止部72が撓み可能な仮止め状態となる。
【選択図】図1

Description

この発明は、棚板固定具に関し、側壁の取り付けが簡便に且つ迅速に行え、第一部材の係止部の撓みを規制することで、地震等の振動による棚板の浮き上がりを防止することができるようにしたものである。
従来、棚板の側壁に取り付ける受具と、前記棚板に取り付けて前記受具と係合する係合具とから構成された「棚板取付装置」が知られている(特許文献1の2頁左欄15〜40行及び第1〜8図参照)。
上記した従来の受具と係合具とは、タッピングねじをねじ込むことで固定していた(特許文献1の2頁右欄25〜28行及び第2図参照)。
また、従来、棚板の下面に設けられた凹状の嵌装穴に嵌装されるジョイント本体と、前記ジョイント本体のスリット溝に摺動可能に配設されるジョイントキャップとを備えた「ジョイント装置」が知られている(特許文献2の段落番号「0010」、図1〜3及び図6参照)。
上記した従来のジョイント本体には、断面視略エ字状溝(凹溝)が設けられ、当該断面視略エ字状溝(凹溝)に、棚板が取り付けられる側壁に突設された棚受けピンをはめ込み、その後、ジョイントキャップを装着することで、断面視略エ字状溝(凹溝)を閉じていた(特許文献2の段落番号「0010」及び図1〜3参照)。
実公平02-4585号公報 特開2008-93066号公報
しかし、上記した従来の前者の「棚板取付装置」(特許文献1)は、受具と係合具とを、タッピングねじをねじ込むことで固定していたので、ドライバー等の用具が必要となり、又、タッピングねじをねじ込むのが面倒で手数が掛かるという欠点があった。
また、上記した従来の後者の「ジョイント装置」(特許文献2)は、従来の前者の「棚板取付装置」(特許文献1)に比較して、ジョイント本体とジョイントキャップとの組み立てが容易であるという利点があった。
しかし、上記した従来の後者の「ジョイント装置」(特許文献2)は、側壁に棚受けピンを予め突設しておかなければならず、この点で当該「ジョイント装置」を使用して棚板を側壁に取り付けるのが面倒で手数が掛かるという第1の問題点があった。
これに加え、上記した従来の後者の「ジョイント装置」(特許文献2)では、側壁側の棚受けピンと、棚板側の嵌装穴との加工上のバラ付きやピッチズレ等を許容する機能や構造を備えていなかった。このため、加工上のバラ付きやピッチズレがあると、当該「ジョイント装置」の装着が困難になったり、或いは棚板が高さ方向に傾いて取り付ついてしまうおそれがあるという第2の問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する第1、第2の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、側壁に設けられた軸穴に挿入される軸部を第一部材に備えているので、側壁の取り付けが簡便に且つ迅速に行えるばかりでなく、第一部材に対して第二部材を装着することで、第一部材の係止部の撓みを規制することができ、地震等の振動による棚板の浮き上がりを防止することができるようにしたものである。
また、請求項1に記載の発明によれば、第一部材の係止部に撓み性を有することから、棚板の側壁側の端部に設けられた凹部内において、第一部材の移動が可能であり、側壁に設けられる軸穴や、棚板に設けられた凹部の加工上のバラ付きやピッチズレ等を許容することができ、且つ第一部材に対して第二部材を装着することで、第一部材の係止部の撓みを規制することができるので、凹部内に棚板固定具を確実に固定することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、第一部材と第二部材とを仮止めすることができるようにしたものである。
このため、請求項1に記載の発明によれば、棚板の取付作業を簡便に且つ迅速に行うことができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、第二部材の平面部を、側板への取り付け面と略並列に形成することで、平面部に物や手が触れた際に、第一部材に対し、第二部材の旋回したり、或いは第一部材及び第二部材が一体的に棚板の凹部に対して旋回するのを防止することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、係合穴と、当該係合穴に弾性を利用して嵌り込むことが可能な弾性片とから係合部を構成することで、第一部材に対し、第二部材を簡便に且つ迅速に装着することができるようにしたものである。
また、請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明とあいまって、第一部材と第二部材とを簡便に且つ迅速に仮止め、及び本止めすることができる。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第1に、棚板固定具(10)は、例えば図1及び図4〜9に示すように、対向する側壁(20)間に設けられ、側壁(20)に対して棚板(30)を固定するものである。
第2に、棚板固定具(10)は、例えば図1に示すように、次の構成からなる。
(1)第一部材(40)
第一部材(40)は、例えば図3及び図10に示すように、側壁(20)に設けられた軸穴(21)に挿入される軸部(71)、及び棚板(30)の側壁(20)側の端部に設けられた凹部(31)に係合する撓み性を有する係止部(72)を備えたものである。
(2)第二部材(50)
第二部材(50)は、例えば図1及び図10に示すように、係止部(72)の撓みを規制するものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第一部材(40)と第二部材(50)には、例えば図1及び図4に示すように、棚板(30)の厚み方向に設けられ、互いに係合する複数の係合部(例えば係合穴73,74及び弾性片53)を設け、複数の係合部(例えば係合穴73,74及び弾性片53)のうち、少なくとも1つに、係合した状態で、係止部(72)が撓み可能な仮止め状態となる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、第二部材(50)には、例えば図1及び図9に示すように、棚板(30)への取り付け状態において、側壁(20)への取り付け面と略並列な平面部(52)を備える。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、係合部は、例えば図1に示すように、第一部材(40)と第二部材(50)のどちらか一方に設けられた係合穴(73,74)と、他方に設けられ、係合穴(73,74)に弾性を利用して嵌り込むことが可能な弾性片(53)とからなる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、側壁に設けられた軸穴に挿入される軸部を第一部材に備えているので、側壁の取り付けが簡便に且つ迅速に行えるばかりでなく、第一部材に対して第二部材を装着することで、第一部材の係止部の撓みを規制することができ、地震等の振動による棚板の浮き上がりを防止することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、第一部材の係止部に撓み性を有することから、棚板の側壁側の端部に設けられた凹部内において、第一部材の移動が可能であり、側壁に設けられる軸穴や、棚板に設けられた凹部の加工上のバラ付きやピッチズレ等を許容することができ、且つ第一部材に対して第二部材を装着することで、第一部材の係止部の撓みを規制することができるので、凹部内に棚板固定具を確実に固定することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、第一部材と第二部材とを仮止めすることができる。
このため、請求項1に記載の発明によれば、棚板の取付作業を簡便に且つ迅速に行うことができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、第二部材の平面部を、側板への取り付け面と略並列に形成することで、平面部に物や手が触れた際に、第一部材に対し、第二部材の旋回したり、或いは第一部材及び第二部材が一体的に棚板の凹部に対して旋回するのを防止することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、係合穴と、当該係合穴に弾性を利用して嵌り込むことが可能な弾性片とから係合部を構成することで、第一部材に対し、第二部材を簡便に且つ迅速に装着することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明とあいまって、第一部材と第二部材とを簡便に且つ迅速に仮止め、及び本止めすることができる。
棚板固定具を斜め下方から見た分解斜視図である。 側壁と棚板との斜視図である。 棚板固定具の取付状態を示す斜視図である。 図3に対応し、第一部材の軸部を側壁の穴に挿入した状態の斜視図である。 棚板固定具を斜め上方から見た分解斜視図である。 第一部材の平面図、側面図及び背面図である。 第一部材の側面図、背面図、及び底面図である。 図4に対応し、第一部材を棚板の凹部に装着した状態の斜視図である。 図8に対応し、第二部材を本止め状態とし、棚板の取付状態を示す斜視図である。 図9のA−A線に沿う断面図である。 棚板の凹部中で第一部材が矢印方向に移動した状態を示す説明図である。 棚板の凹部中で第一部材の移動を説明するための説明図である。 棚板の凹部中で第一部材が矢印方向に移動した状態を示す説明図である。
(棚板固定具10)
図1中、10は、棚板固定具を示し、書籍等の収納棚の左右一対の側壁20の間に、図1及び図19〜21に示すように、棚板30を架け渡すためにもちいられる。
棚板固定具10は、図1及び図2に示すように、大別すると、次のパーツからなる。なお、次の(1)〜(3)については、後述する。
(1)第一部材40
(2)第二部材50
(3)ピン60
なお、棚板固定具10のパーツは、上記した(1)〜(3)に限定されなず、例えばピン60を省いても良い。
(側壁20)
側壁20は、天然木、合板、繊維板等の木製で、板状に形成されている。なお、側壁20として、木製のものを例示したが、これに限定されず、金属製のものでも良い。また、側壁20として、板状のものを例示したが、これに限定されず、壁等を利用して棚板30を架け渡すようにしても良い。例えば、図示しないが、棚板30を架け渡すことが可能な壁の隙間を利用したり、或いは側壁20の一方に壁面を利用し、他方の側壁20として板材を利用し、両者の間に棚板30を架け渡すようにしても良い。
側壁20には、図2に示すように、棚板30の取り付ける高さ位置に、穴21を設けている。穴21は、側壁20の奥行き方向に一対設けられ、断面が円形で、側壁20の内側面から厚み方向に略水平に形成されている。穴21には、後述する第一部材20の軸部71が挿入される。
なお、穴21は、1個に限らず、棚板30の取り付ける個数に合わせて、側壁20の高さ方向に複数個形成されているが、単数でも良い。また、穴21の断面形状として、円形を例示したが、当該形状に限定されない。
(棚板30)
棚板30は、側壁20と同様に、天然木、合板、繊維板等の木製で、板状に形成されている。
棚板30には、図2に示すように、その下面側に凹部31を設けている。凹部31は、棚板30の下面から厚み方向ないしは高さ方向に伸び、図10及び図13に示すように、上面側が行き止まりに形成されている。凹部31は、後述する第一部材40が嵌り込む大きさに形成されている。また、凹部31は、棚板30の奥行き方向に一対設けられ、その間隔mは側壁20の穴21の間隔lに一致させている。
具体的には、凹部31には、図4に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、凹部31の各部は、次の(1)〜(4)に限定されない。
(1)開口底面32
開口底面32は、図4に示すように、棚板30の下面に開口し、開口面が略D形に形成されている。
なお、開口底面32を、平面が略D形に形成したが、当該形状に限定されない。
開口底面32からは、図10及び図13に示すように、後述する第一部材40が嵌り込む。
(2)上側閉塞面33
上側閉塞面33は、図10及び図3に示すように、開口底面32の上側に位置し、開口底面32と棚板30の厚み方向ないしは高さ方向に対向し、行き止まりに形成されている。
(3)開口側面34
開口側面34は、図4及び図12に示すように、開口底面32と連続し、棚板30の端面側、すなわち側壁20の穴21が設けられた内側面に対向し、開口面が略方形に形成されている。
開口側面34からは、図10〜13に示すように、凹部31内に棚板固定具10を嵌め込んだ状態で、第一部材40の軸部60が突出する。
(4)側方閉塞面35
側方閉塞面35は、図4及び図11に示すように、凹部31の内側面に位置し、円弧状に湾曲させている。
(第一部材40)
第一部材40は、図3及び図10に示すように、側壁20に設けられた軸穴21に挿入される軸部71、及び棚板30の側壁20側の端部に設けられた凹部31に係合する撓み性を有する係止部72を備えたものである。第一部材40は、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性の合成樹脂により一体的に成形されている。
具体的には、第一部材40は、図1、図5及び図6に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。
(1)本体部70
(2)鍔部80
なお、第一部材40の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
(第二部材50)
第二部材50は、図1及び図10に示すように、係止部72の撓みを規制するものである。第二部材50は、第一部材40と同様に、適度な弾性と剛性とを有する熱可塑性の合成樹脂により一体的に成形されている。
具体的には、第二部材50は、図1、図5及び図7に示すように、大別すると、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(4)については後述する。
(1)挿入部51
(2)平面部52
(3)弾性片53(係合部の一部)
(4)規制部54
なお、第二部材50の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(ピン60)
ピン60は、第一部材40の後述する軸部71の円筒内部に挿入され、軸部71を補強するためのものである。ピン60は、金属製で、円柱形に形成され、予めら軸部71内に圧入しておく。
なお、ピン60を、金属製としたが、これに限定されず、樹脂製としても良い。
(本体部70)
本体部70は、図1、図5及び図6に示すように、上面が塞がれた円筒形に形成され、内部が中空で、その下面が開放している。
具体的には、本体部70は、大別すると、次の各部を備える。
なお、本体部70の各部は、次の(1)〜(3)に限定されない。
(1)軸部71
軸部71は、図3及び図10に示すように、側壁20に設けられた軸穴21に挿入されるものである。
軸部71は、図1、図5及び図6に示すように、本体部70の前面側に位置し、前方に向かって円筒形に延び、その外径を側壁20の軸穴21の内径に略等しく設定する。また、軸部71の円筒内部には、図10に示すように、ピン60が圧入される。
軸部71は、図10〜13に示すように、第一部材40を棚板30の凹部31内に嵌め込んだ状態において、当該凹部31の開口側面34を挿通して外部に突出する。
(2)係止部72
係止部72は、図1、図5、図6、図10及び図13に示すように、棚板30の側壁20側の端部に設けられた凹部31に係合する撓み性を有するものである。
係止部72は、本体部70の背面側に位置し、当該背面側を下面が開放した略C字ないしは略U字ないしは略C字形に切り欠き、当該切り欠きで囲まれた部分を係止部72としている。
係止部72は、下端部がヒンジとなっている。
また、係止部72の外側面には、当該外側面から突出し、棚板30の凹部31内の側方閉塞面35に食い込むことが可能な略ヒレ状の突起部を設けている。突起部は、横方向ないしは水平方向に長く延び、高さ方向に多段に形成され、斜め下向きに延び、略ヒレ状に形成されている。
なお、突起部を多段に形成したが、これに限定されず、単数でも良い。また、突起部を、略ヒレ状に形成したが、当該形状に限定されない。
(3)第1、第2係合穴73,74(係合部の一部)
第1、第2係合穴73,74は、図1及び図3〜5に示すように、弾性片53が弾性を利用して嵌り込むことが可能なものである。第1、第2係合穴73,74は、弾性片53と協同して、係合部を構成するものである。
なお、第一部材40に、第1、第2係合穴73,74を設け、第二部材50に爪状の弾性片53を設けたが、これらに限定されず、図示しないが、第一部材40に爪状の弾性片を設け、第二部材50に第1、第2係合穴を設けても良い。
第1、第2係合穴73,74は、本体部70の左右両側に一対形成され、当該本体部70の高さ方向に離れて、計2個形成されている。各第1、第2係合穴73,74は、本体部70の内外に貫通し、略方形に形成されている。
(鍔部80)
鍔部80は、図1、図5及び図6に示すように、本体部70の下端部から平板状に張り出している。鍔部80は、棚板30の凹部31の開口底面32の内縁より外縁を大きく設定し、平面が略C字ないしは略D字形に形成されている。鍔部80は、図8〜13に示すように、本体部70を凹部31内に嵌め込んだ状態で、当該凹部31の開口底面32の周縁に当接する。
なお、鍔部80を、平面が略C字ないしは略D形に形成したが、当該形状に限定されない。
(挿入部51)
挿入部51は、図1、図5、図7及び図10に示すように、第一部材40の開放下面から中空内部に挿入可能なものである。
(平面部52)
平面部52は、図1及び図9に示すように、棚板30への取り付け状態において、側壁20への取り付け面と略並列なものである。
平面部52は、図1、図5、図7及び図9に示すように、挿入部51の下端部から平板状に張り出している。平面部52は、第一部材40の開放下面の内縁に適合した外縁を有し、平面が略D形に形成に形成されている。平面部52は、図9及び図10に示すように、第一部材40の開放下面に嵌り込み、当該開放下面を塞ぐものであり、このとき、第一部材40の後述する鍔部80の底面と略面一となる。
なお、平面部52を、平面が略D形に形成に形成したが、当該形状に限定されない。
(弾性片53)
弾性片53は、図1、図5及び図7に示すように、第一部材40の後述する第1、第2係合穴73,74のいずれか一方に、弾性を利用して嵌り込むことが可能なものである。
なお、弾性片53は、第1、第2係合穴73,74と協同して、係合部を構成するものである。
係合部は、図1及び図4に示すように、第一部材40と第二部材50との間に位置し、棚板30の厚み方向に設けられ、互いに係合するものであり、複数の設けられている。複数の係合部のうち、少なくとも1つに、係合した状態で、係止部72の撓み可能な仮止め状態となる。
なお、係合部の一部として、弾性片53を設けたが、これに限定されない。
弾性片53は、図1、図5及び図7に示すように、挿入部51の左右両側に位置し、爪状で、左右一対形成されている。弾性片53は、平面部52の上面から板状に上方に延び、上端部を外向きに略V字ないしはU字形に折り返し状に屈曲させて形成している。弾性片53の折り返した先端部には、第一部材40の第1、第2係合穴73,74のいずれか一方に嵌り込む凸部を設けている。
なお、弾性片53を、左右一対形成したが、これに限定されず、単数或いは3個以上形成手も良い。
(規制部54)
規制部54は、図1、図5、図7及び図10に示すように、第一部材40の後述する係止部72の撓みを規制するものである。
規制部54は、図1、図5及び図7に示すように、挿入部51の背面側に位置し、第一部材40の中空内部において、係止部72の内側に位置する。
規制部54は、図3及び図4に示すように、爪状の弾性片53が第一部材40の第1、第2係合穴73,74のうち、下側に位置する第1係合穴73に嵌り込んだ仮止め位置においては、係止部72の下側に位置して、当該係止部72の撓みを許容する。これに対し、規制部54は、図9及び図10に示すように、爪状の弾性片53が上側に位置する第2係合穴74に嵌り込んだ本止め位置においては、係止部72の下側から上側に全体的に位置して、当該係止部72の撓みを規制する。
(棚板30の取付方法)
上記構成を備えた棚板固定具10を使用した棚板30の取付方法について、図1、図3、図4、図8〜10を用いて以下に説明する。
まず、第一部材40の軸部71に、図10に示すように、ピン60を圧入しておき、第一部材40の開放下面に合わせて、図3に示すように、第二部材50の挿入部51を挿入する。
挿入部51を挿入すると、その左右一対の弾性片53が、第一部材40の開放下面の内縁部に押されて撓み込み、挿入部51が第一部材40の中空内部に向かって進行する。
第一部材40の中空内部において、第二部材50の左右一対の弾性片53が、第一部材40の第1、第2係合穴73,74のうち、下側に位置する第2係合穴74に、節度感を伴って「パチン」と嵌り込む。これにより、挿入部51は、第一部材40の開放下面から抜け落ちなくなり、第一部材40に対して仮止めされる。当該仮止め位置においては、第一部材40の中空内部において、第二部材50の規制部54が、第一部材40の係止部72の下側に位置して、当該係止部72の撓みを許容する。
つぎに、第一部材40の軸部71を、図3及び図4に示すように、側壁20の穴21に合わせて挿入することで、側壁20に対して棚板固定具10を取り付ける。
この取付状態においては、第一部材40の鍔部80の端面が、側壁20の内側面に当接することで、棚板固定具10の揺れやガタ付きが防止される。すなわち、鍔部80を、平面が略D形に形成に形成したことから、その直線的な端面が、側壁20の内側面に当接する。
つづいて、側壁20に仮に保持された棚板固定具10に、図4及び図8に示すように、棚板30の凹部31を上方からかぶせるように載置する。
棚板30の載置すると、その凹部31の開口底面32から、第一部材40の本体部70がはまり込む。
その際に、第一部材40の係止部72が、凹部31の開口底面32の内縁部に押されて、第一部材40の中空内部に向かって撓み込むことで、第一部材40の本体部70が凹部31内を進行する。
本体部70は、凹部31の上側閉塞面33に突き当たるまで深く挿入する。このとき、第一部材40の鍔部80が、図8及び図10に示すように、凹部31の開口底面32の周縁に当接する。
また、同時に、第一部材40の係止部72の略ヒレ状の突起部が、図8及び図10に示すように、凹部31内の側方閉塞面35に弾性的に当接ないしは食い込むことで、第一部材40の本体部70が凹部31の開口底面32から抜けるのを防止する。
一方、第一部材40の軸部71は、図10〜13に示すように、凹部31の開口側面34を挿通して外部に突出する。
この状態が、棚板30の仮の取付状態である。
最後に、第一部材40の鍔部80から下方に突出する、第二部材50の平面部52を、図9及び図10に示すように、第一部材40の本体部70の中空内部に向かって押し込む。
平面部52を押し込むと、その挿入部51が、図10に示すように、本体部70の中空内部中で上昇する。
このため、左右一対の弾性片53が、第2係合穴74から係脱し、その後、第1係合穴73に、節度感を伴って「パチン」と嵌り込む。これにより、挿入部51は、下降が防止され、第一部材40に対して本止めされる。
このとき、第二部材50の平面部52は、図10に示すように、側壁20への取り付け面と略並列なものとなり、すなわち、平面部52の下面は、第一部材40の鍔部80の下面と略面一となる。
同時に、挿入部51の上昇に伴って、図10に示すように、その規制部54が、係止部72の下側から上側に全体的に位置して、当該係止部72の撓みを規制する。
このため、係止部72が撓んで凹部31の開口底面32から抜け落ちるのが防止され、第一部材40が棚板30の凹部31内に固定される。
したがって、棚板30は、棚板固定具10を介して、側壁20の穴21の高さ位置に固定され、地震等に振動により棚板30が浮き上がって側壁20から外れるのを防止できる。
(穴21や凹部31の加工上のバラ付きやピッチズレの許容)
つぎに、穴21や凹部31の加工上のバラ付きやピッチズレに対する棚板固定具10の作用について、図11〜13を用いて以下に説明する。
まず、第二部材50の仮止め状態、すなわち第二部材50が突出した状態では、その規制部54が、第一部材40の係止部72の下側に位置して、当該係止部72の撓みを許容する。
このため、棚板30の凹部31中で、図11〜13に示すように、第一部材40の本体部70が移動することで、穴21や凹部31の加工上のバラ付きやピッチズレを吸収することができる。
例えば、図11に示すように、同図の左右方向に、穴21と凹部31とがズレている場合には、凹部31内において第一部材40の本体部70が、偏心して位置するように、同図において向かって右側に移動することで、水平方向のズレを吸収することが可能である。
その後、平面部52を押し込んで本止めすることで、本体部70を偏心した位置に固定できる。
また、本体部70の移動方向は、図11に示す右方向に限定されず、図12に示すように、棚板30の奥行き方向に左右両側に移動可能である。
さらに、図13に示すように、同図の上下方向、すなわち高さ方向に穴21と凹部31とがズレている場合には、凹部31内において第一部材40の本体部70が、傾いて位置するように移動することで、高さ方向のズレを吸収することが可能である。
その後、平面部52を押し込んで本止めすることで、本体部70を傾斜した状態に固定できる。
したがって、加工上のバラ付きやピッチズレを吸収することができるので、当該加工上のバラ付きやピッチズレがある場合にも、棚板固定具10を使用した棚板30の取り付けが可能であるばかりでなく、棚板30を平らに或いは水平に取り付けることができる。
10 棚板固定具
20 側壁 21 穴
30 棚板 31 凹部
32 開口底面 33 上側閉塞面
34 開口側面 35 側方閉塞面
40 第一部材
50 第二部材 51 挿入部
52 平面部 53 弾性片(係合部の一部)
54 規制部 60 ピン
70 本体部 71 軸部
72 係止部 73,74 第1、第2係合穴(係合部の一部)
75 中空部 76 下面開口
80 鍔部

Claims (4)

  1. 対向する側壁間に設けられ、前記側壁に対して棚板を固定する棚板固定具であって、
    前記棚板固定具は、
    前記側壁に設けられた軸穴に挿入される軸部、及び
    前記棚板の側壁側の端部に設けられた凹部に係合する撓み性を有する係止部を備えた第一部材と、
    前記係止部の撓みを規制する第二部材とからなることを特徴とする棚板固定具。
  2. 前記第一部材と前記第二部材には、
    前記棚板の厚み方向に設けられ、互いに係合する複数の係合部を設け、
    前記複数の係合部のうち、少なくとも1つに、係合した状態で、前記係止部が撓み可能な仮止め状態となることを特徴とする請求項1に記載の棚板固定具。
  3. 前記第二部材には、
    前記棚板への取り付け状態において、前記側壁への取り付け面と略並列な平面部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の棚板固定具。
  4. 前記係合部は、
    前記第一部材と前記第二部材のどちらか一方に設けられた係合穴と、
    他方に設けられ、前記係合穴に弾性を利用して嵌り込むことが可能な弾性片とからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の棚板固定具。
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