JP2008092113A - 積層型フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、広い帯域において外部回路との間で十分なインピーダンスマッチングを行うことができ、広い帯域において良好なフィルタ特性を得ることができるようにした積層型フィルタを提供する。
【解決手段】隣接するもの同士が互いに電磁結合された複数の共振部11,12,…1nと、一方の端部側の共振部11に電磁結合された第1の共振器41と、他方の端部側の共振部1nに電磁結合された第2の共振器51とを備える。各共振部11,12,…1nはそれぞれ、互いにインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器を有し、フィルタとしての通過周波数が、1/4波長共振器単体の物理的な長さλ0/4で定まる周波数f0よりも低い値f2に設定されている。通過周波数f2に対応する波長をλ2としたとき、第1および第2の共振器41,51の物理的な長さをλ2/4とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば携帯電話機等の無線通信機器に使用可能な小型の積層型フィルタに関する。
従来より、ストリップ導体を用いて共振器を形成し、これを複数結合させてフィルタを構成することが知られている。例えば特許文献1には、ストリップ導体からなる共振器を平面方向に配置して互いにインターディジタル結合させたストリップラインフィルタが開示されている。一方、近年では、携帯電話機等の無線通信機器の小型化と高性能化が進んでおり、それに搭載されるフィルタにも小型化への要求がある。上記したストリップラインフィルタは共振器が平面的に構成されているため、小型化が困難である。小型化に有利なフィルタとして、例えば特許文献2に開示されているように、誘電体基板の内部に共振用の導体を積層した積層型フィルタがある。
特開平6−216605号公報 特許第3067612号公報
積層型フィルタにおいて、小型化を図るためにはインターディジタル型の共振器を用いることが有利である。例えば、共振器用の導体を積層基板内で積層方向に配置して積層方向で互いに強くインターディジタル結合させることにより2つの動作モードを発生させ、そのうちの周波数の低い動作モードで動作させることにより、動作周波数に対して共振器の物理的長さを小さくしてフィルタを小型化する手法が考えられる。このような構造のフィルタを外部回路と接続する場合、接続される共振器のインピーダンスは、共振器の物理的長さが大きいほど高くなる。また、積層基板内の誘電率が小さく、共振器の容量結合の度合いが小さいほど、インピーダンスが高くなる。逆に、積層型フィルタを小型化するためには共振器の物理的長さが小さく、共振器の容量結合の度合が大きい方が有利である。このため、積層型フィルタを小型化しようとすると、共振器のインピーダンスが低くなり、フィルタの通過帯域において、外部回路との間でインピーダンスマッチングが取れず、十分なフィルタ特性が得られないという問題が生じる。特に、広帯域化を図ろうとした場合には大きな問題となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化を図りつつ、広い帯域において外部回路との間で十分なインピーダンスマッチングを行うことができ、広い帯域において良好なフィルタ特性を得ることができるようにした積層型フィルタを提供することにある。
本発明による積層型フィルタは、積層面内方向に並列配置され、隣接するもの同士が互いに電磁結合された少なくとも2つ以上の共振部と、2つ以上の共振部のうち一方の端部側の共振部に電磁結合された第1の共振器と、他方の端部側の共振部に電磁結合された第2の共振器とを備えたものである。そして、各共振部がそれぞれ、積層方向に対向配置された1/4波長共振器を複数有すると共に、対向する1/4波長共振器同士が互いにインターディジタル結合されることにより、フィルタとしての通過周波数が、1/4波長共振器単体の物理的な長さλ0/4で定まる周波数f0よりも低い値f2に設定され、かつ、通過周波数f2に対応する波長をλ2としたとき、第1および第2の共振器の物理的な長さがλ2/4となっているものである。
なお、本発明による積層型フィルタにおいて、「インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器」とは、一方の1/4波長共振器の開放端と他方の1/4波長共振器の短絡端とが対向すると共に、一方の1/4波長共振器の短絡端と他方の1/4波長共振器の開放端とが対向するように配置されることで、互いに電磁結合された共振器のことをいう。
本発明による積層型フィルタでは、各共振部において、隣接する1/4波長共振器同士が、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の構成とされることで、小型化が容易となる。ここで、一対の1/4波長共振器をインターディジタル型で、かつ強く結合させると、物理的な1/4波長の長さλ0/4で決まる共振周波数f0(インターディジタル結合させていないときの1/4波長共振器単体での共振周波数)に対し周波数が高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと、共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとの2つのモードが現れ、共振周波数が2つに分離する。この場合において、物理的な長さλ0/4に対応する共振周波数f0よりも周波数の低い第2の共振周波数f2を、フィルタとしての通過周波数(動作周波数)に設定することで、フィルタとしての通過周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも小型化が図られる。また、周波数の低い第2の共振モードでは、各共振器に同方向に電流iが流れ、擬似的に導体厚みが増えることで、導体損失が少なくなる。
本発明による積層型フィルタでは、このようなインターディジタル結合の構造を有する2つ以上の共振部のうち、両端部の共振部に、物理的な長さがλ2/4の第1および第2の共振器が電磁結合される。ここで、λ2は通過周波数f2に対応する波長であるから、第1および第2の共振器の物理的な長さλ2/4は、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の物理的な長さλ0/4よりも長い。このため、インターディジタル結合の構造を有する共振部に比べて、第1および第2の共振器ではインピーダンスが高くなり、広い帯域において外部回路との間でインピーダンスマッチングを取りやすくなる。これにより、フィルタ全体として小型化を図りつつ、広い帯域において良好なフィルタ特性が得られる。
本発明による積層型フィルタにおいて、第1および第2の共振器がそれぞれ、積層方向に配置された複数の線路導体と、複数の線路導体間を導通する接続導体とを有する構造であっても良い。そして、複数の線路導体と接続導体とで全体としてλ2/4の長さを有する構造であっても良い。
これにより、第1および第2の共振器を構成する線路導体が積層方向に分割して形成されるので、各積層面内での線路導体の長さが短くなり、小型化に有利となる。
また、本発明による積層型フィルタにおいて、第1および第2の共振器を外部端子電極に導通させるための引出導体をさらに備えていても良い。
また、本発明による積層型フィルタにおいて、第1および第2の共振器はそれぞれ、一端が開放端、他端が短絡端とされ、第1の共振器の開放端と第2の共振器の開放端とが互いに逆方向を向くように構成されていることが好ましい。
第1の共振器の開放端と第2の共振器の開放端とが同一方向を向いていた場合、第1および第2の共振器に信号を入出力させると、第1の共振器と第2の共振器との間の開放端側で信号の余計なパスが生じるおそれがある。第1の共振器の開放端と第2の共振器の開放端とを互いに逆向きにすることで、余計なパスが生じにくくなり、より良好なフィルタ特性が得られる。特に、通過周波数帯域外で減衰極を生じさせることが可能となり、減衰特性の改善に有利となる。
本発明の積層型フィルタによれば、各共振部を、積層配置され、かつインターディジタル結合された複数の1/4波長共振器で構成するようにしたので、小型化が容易となる。また、両端部の共振部に、第1および第2の共振器を配置し、その物理的な長さを、インターディジタル結合された複数の1/4波長共振器よりも長く構成するようにしたので、インターディジタル結合の構造を有する共振部に比べて、第1および第2の共振器のインピーダンスを高くすることができ、広い帯域において外部回路との間でインピーダンスマッチングを取りやすくなる。これらにより、小型化を図りつつ、広い帯域において外部回路との間で十分なインピーダンスマッチングを行うことができ、広い帯域において良好なフィルタ特性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの一構成例を示している。図2は、この積層型フィルタを図1におけるB−B線を含むYZ平面で切ってX1方向から見た断面の構成を示している。図3は、この積層型フィルタを図1におけるA−A線を含むYX平面で切った断面の構成を示している。図4(A)〜図4(F)は、この積層型フィルタの各層ごとの積層面内の構成を示している。なお、図4(A)を最上面として、図4(B)〜図4(F)は順次下層側の構成を示し、図4(F)が最も底面の構成を示している。
まず、図5を参照して、この積層型フィルタの基本的な共振構造を説明する。なお、本実施の形態では、入出力端側に不平衡端子を備えた不平衡入力−不平衡出力型のフィルタを例に説明する。この積層型フィルタは、隣接するもの同士が互いに電磁結合されたn個(n=2以上)の共振部11,12,…1nと、共振部11,12,…1nのうち、一方の端部側の共振部11に電磁結合された第1の共振器41と、他方の端部側の共振部1nに電磁結合された第2の共振器51とを備えている。第1の共振器41には、一方の不平衡端子となる第1の信号用外部端子電極1が接続されている。第2の共振器51には、他方の不平衡端子となる第2の信号用外部端子電極2が接続されている。第1の信号用外部端子電極1または第2の信号用外部端子電極2には、図示しないIC等の外部回路が接続される。このフィルタは、例えば第1の信号用外部端子電極1を入力端子とし第2の信号用外部端子電極2を出力端子とすることで、全体として不平衡入力−不平衡出力型のフィルタが構成される。
共振部11は、2つの1/4波長共振器21および31を有している。他の共振部12,…1nも同様に、2つの1/4波長共振器22,…2nおよび32,…3nを有している。共振部11,12,…1nにおける2つの1/4波長共振器21,22,…2nおよび31,32,…3nは、互いにインターディジタル結合されている。
ここで、一方の端部側の共振部11を例に、インターディジタル結合の概念について説明する。インターディジタル結合とは、一対の1/4波長共振器21,31の一端を開放端、他端を短絡端とし、一方の1/4波長共振器21の開放端と他方の1/4波長共振器31の短絡端とが対向すると共に、一方の1/4波長共振器21の短絡端と他方の1/4波長共振器31の開放端とが対向するように配置して一対の1/4波長共振器21,31を電磁結合させることをいう。
本実施の形態において、一対の1/4波長共振器21,31は、後述するように、共振時に強いインターディジタル結合がなされていることで、第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと第1の共振周波数f1よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとを有している。より詳しくは、インターディジタル結合していないときの各1/4波長共振器21,31の単体での共振周波数をf0としたとき、単体での共振周波数f0よりも高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと単体での共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとを有している。そして、動作周波数が第2の共振周波数f2となるように構成されている。
他の共振部12,…1nについても同様のインターディジタル結合構造とされている。そして、この積層型フィルタは、隣接する共振部同士が、周波数の低い第2の共振周波数f2で共振し、電磁結合するように構成されている。これにより、全体として第2の共振周波数f2を通過帯域としたバンドパスフィルタが構成されている。すなわち、フィルタとしての通過周波数が、各共振部における1/4波長共振器単体の物理的な長さλ0/4で定まる周波数f0よりも低い値f2に設定されている。
第1の共振器41は、上記した通過周波数f2に対応する波長をλ2としたとき、その物理的な長さがλ2/4となっている。第2の共振器51も同様に、その物理的な長さがλ2/4となっている。すなわち、第1および第2の共振器41,51は、共振部11,12,…1nにおける1/4波長共振器の長さ(λ0/4)よりも長い長さ(λ2/4)の1/4波長共振器とされている。
次に、図1〜図3および図4(A)〜図4(F)を参照して、この積層型フィルタの具体的な構造を説明する。なお、図1〜図3および図4(A)〜図4(F)において、図5の基本構成に対応する部分には同一の符号を付している。なお、この具体例では、4つの共振部11,12,13,14を備えた(n=4とした)構成例を示している。
この積層型フィルタは、図1に示したように全体として略直方体形状の誘電体ブロック10を備えている。誘電体ブロック10の対向する両側面には、信号用外部端子電極1,2が形成されている。信号用外部端子電極1,2は、上面および底面にまで延在して形成されている。また、誘電体ブロック10の対向する他の両側面には、接地用外部端子電極3,4が形成されている。接地用外部端子電極3,4は、上面および底面にまで延在して形成されている。
また、誘電体ブロック10の内部には、図4(B)〜図4(E)に示したような導体パターンが内部層として形成されている。各内部層は、図2および図3に示したような構造で積層されている。このような構造は、例えば、表面に所定の導体パターンが形成されたシート状の誘電体基板を順次重ね合わせて積層構造にすることで実現できる。この積層型フィルタは、内部層として、シールド電極5,6が形成されたシールド電極層(図4(B),図4(E))と、各共振部11,12,13,14、ならびに第1および第2の共振器41,51を構成する線路導体が形成された線路導体層(図4(C),図4(D))とを有している。
シールド電極5,6は、線路導体層を挟んで上下方向に積層されている。上側のシールド電極5において、最上面の信号用外部端子電極1,2に対応する部分5Aは、凹形状とされている(図4(A),(B)参照)。また、下側のシールド電極6において、底面の信号用外部端子電極1,2に対応する部分6Aは、凹形状とされている(図4(E),(F)参照)。これらの凹形状の部分5A,6Aは、積層方向でシールド電極5,6と信号用外部端子電極1,2とで不要な容量成分が発生するのを防止するために設けられている。
各共振部11,12,13,14を構成する1/4波長共振器21,22,23,24および31,32,33,34は、導体の線路パターン(ストリップライン)として形成されている。これらの線路パターンの長さは、上述したλ0/4となっている。一方の1/4波長共振器21,22,23,24はすべて、1つの積層面102(図4(D))に形成されると共に、それぞれ一方の端部が図3に示したように接地用外部端子電極4に接続されて短絡端とされ、他端は開放端とされている。他方の1/4波長共振器31,32,33,34は、他の1つの積層面101(図4(C))に形成されると共に、それぞれ一方の端部が図3に示したように接地用外部端子電極3に接続されて短絡端とされ、他端は開放端とされている。積層面101,102は、隣接して対向配置されており、これにより、一方の1/4波長共振器21,22,23,24と他方の1/4波長共振器31,32,33,34とが、積層方向で互いにインターディジタル結合されている。またこれにより、図2に示したように、各共振部11,12,13,14が、積層面内方向に並列配置された構造とされている。
第1の共振器41は、積層面102に形成された線路導体41A(図4(D))と、積層面101に形成された他の線路導体41B(図4(C))と、それら線路導体41A,41B間を導通する接続導体としての貫通導体7(図2)とで構成されている。第1の共振器41は、これら線路導体41A,41Bと貫通導体7とで全体としてλ2/4の長さを有している。線路導体41Aは、積層面102において一方の端部側の共振部11を構成する一方の1/4波長共振器21に隣接して形成されている。他の線路導体41Bは、積層面101において他方の1/4波長共振器31に隣接して形成されている。線路導体41Aは、一方の端部が接地用外部端子電極4に接続されて短絡端とされ、他端が貫通導体7に接続されている。他の線路導体41Bは、一方の端部が貫通導体7に接続され、他端が開放端とされている。これにより、線路導体41A,41Bと貫通導体7とが全体として、一端が短絡され、他端が開放端とされたλ2/4の長さを有する1/4波長共振器の構成とされている。
第2の共振器51も同様に、積層面101に形成された線路導体51A(図4(C))と、積層面102に形成された他の線路導体51B(図4(D))と、それら線路導体51A,51B間を導通する接続導体としての貫通導体8(図2)とで構成されている。第2の共振器51は、これら線路導体51A,51Bと貫通導体8とで全体としてλ2/4の長さを有している。線路導体51Aは、積層面101において他方の端部側の共振部14を構成する他方の1/4波長共振器34に隣接して形成されている。他の線路導体51Bは、積層面102において一方の1/4波長共振器24に隣接して形成されている。線路導体51Aは、一方の端部が接地用外部端子電極3に接続されて短絡端とされ、他端が貫通導体8に接続されている。他の線路導体51Bは、一方の端部が貫通導体8に接続され、他端が開放端とされている。これにより、線路導体51A,51Bと貫通導体8とが全体として、一端が短絡され、他端が開放端とされたλ2/4の長さを有する1/4波長共振器の構成とされている。
また、第1の共振器41の開放端側を構成する他の線路導体41Bは、積層面101に形成された引出導体41Cの一端に導通されている。引出導体41Cの他端は、側面方向の第1の信号用外部端子電極1に導通されている。これにより、第1の共振器41は、引出導体41Cを介して積層面101側から第1の信号用外部端子電極1に導通されている。また、第2の共振器51の開放端側を構成する他の線路導体51Bは、積層面102に形成された他方の引出導体51Cの一端に導通されている。他方の引出導体51Cの他端は、側面方向の第2の信号用外部端子電極2に導通されている。これにより、第2の共振器51は、引出導体51Cを介して積層面102側から第2の信号用外部端子電極2に導通されている。このように、この積層型フィルタでは、第1の共振器41と第2の共振器51とが、異なる内部層側から信号用外部端子電極1,2に接続されている。
また、この積層型フィルタにおいて、第1の共振器41の開放端と第2の共振器51の開放端とが互いに逆方向を向くように構成されている。具体的には、第1の共振器41の開放端である他の線路導体41Bの他端が、図4(C)に示したようにX2方向を向くように構成され、第2の共振器51の開放端である他の線路導体51Bの他端が、図4(D)に示したようにX2方向とは逆方向のX1方向を向くように構成されている。
次に、本実施の形態に係る積層型フィルタの作用を説明する。
このフィルタでは、第1の信号用外部端子電極1から入力された不平衡信号が、主に共振部11,12,13,14の共振器としての作用により、第2の共振周波数f2を通過帯域としてフィルタリングされ、第2の信号用外部端子電極2から出力される。
この積層型フィルタでは、各共振部11,12,13,14がそれぞれ、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の構成とされ、そのインターディジタル結合した一対の1/4波長共振器における周波数の低い第2の共振周波数f2を通過帯域としていることで、小型化されている。一対の1/4波長共振器をインターディジタル型で、かつ強く結合させると、後述の図10に示すように、インターディジタル結合させていないときの各共振器単体での共振周波数f0(物理的な1/4波長の長さλ0/4で決まる共振周波数)に対し周波数が高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと、共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとの2つのモードが現れ、共振周波数が2つに分離する。この場合において、物理的な長さ(λ0/4)に対応する共振周波数f0よりも周波数の低い第2の共振周波数f2を、共振器としての動作周波数に設定することで、動作周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも小型化が図られる。
本実施の形態では、このようなインターディジタル結合の構造を有する複数の共振部11,12,13,14のうち、両端部の共振部11,14に、物理的な長さがλ2/4の第1および第2の共振器41,51が電磁結合される。ここで、λ2は通過周波数f2に対応する波長であるから、第1および第2の共振器41,51の物理的な長さλ2/4は、複数の共振部11,12,13,14におけるインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の物理的な長さλ0/4よりも長い。このため、インターディジタル結合の構造を有する共振部11,12,13,14に比べて、第1および第2の共振器41,51ではインピーダンスが高くなり、広い帯域において外部回路との間でインピーダンスマッチングを取りやすくなる。これにより、フィルタ全体として小型化を図りつつ、広い帯域において良好なフィルタ特性が得られる。
また、本実施の形態では、第1および第2の共振器41,51を構成する線路導体が積層方向に分割して形成されているので、各積層面内での線路導体の長さが短くなり、小型化に有利となる。
また、本実施の形態では、第1および第2の共振器41,51の開放端を互いに異なる層に形成し、かつ互いに逆向きにしたことで、開放端を同一方向を向けた場合に比べて、良好なフィルタ特性が得られる。第1の共振器41の開放端と第2の共振器51の開放端とが同一方向を向いていた場合、第1および第2の共振器41,51に信号を入出力させると、第1の共振器41と第2の共振器51との間の開放端側で信号の余計なパスが生じるおそれがある。第1の共振器41の開放端と第2の共振器51の開放端とを互いに逆向きにすることで、余計なパスが生じにくくなり、より良好なフィルタ特性が得られる。特に、通過周波数帯域外で減衰極を生じさせることが可能となり、減衰特性の改善に有利となる。
図12は、この積層型フィルタの減衰特性および損失特性を示している。図12の横軸は周波数、縦軸は減衰量を示す。図12において、符号S21を付した曲線は、この積層型フィルタにおける信号の通過損失特性を示す。符号S11を付した曲線は、入力端子(信号用外部端子電極1)側から見た反射損失特性を示す。図12から分かるように、広い帯域において、良好な減衰特性および損失特性が得られている。また、通過周波数帯域外において減衰極201,202が生じている。
一方、図13に、本実施の形態に対する比較例の構造での減衰特性および損失特性を示す。この比較例に係る積層型フィルタの内部構造を、図16(A)〜図16(F)に示す。図16(A)〜図16(F)において、図4(A)〜図4(F)に示した本実施の形態に係る積層型フィルタと同一の構造を有する部分には、同一の符号を付している。この比較例に係る積層型フィルタは、6つの共振部11,12,13,14,15,16を構成する1/4波長共振器21,22,23,24,25,26および31,32,33,34,35,36を有している。この比較例に係る積層型フィルタでは、本実施の形態における第1および第2の共振器41,51は設けられておらず、両端の共振部11,16を構成する1/4波長共振器31,36に直接、引出導体41C,51Cが接続されている。また、この比較例の構造では、引出導体41C,51Cが接続された1/4波長共振器31,36の開放端が同一方向を向いている。
図13の特性から分かるように、この比較例の構造では、第1および第2の共振器41,51が設けられていないので本実施の形態の構造に比べて、特に通過周波数帯域内での反射損失特性が悪化している。また、通過周波数帯域外の特性についても、本実施の形態で見られるような減衰極201,202が形成されておらず、本実施の形態に比べて通過損失特性が悪化している。
次に、共振部11,12,13,14をインターディジタル結合構造にしたことにより得られる作用、効果についてより詳しく説明する。TEM(Transverse Electro Magnetic)線路からなる2つの共振器を結合させる手法として、一般にコムライン結合とインターディジタル結合との2種類を挙げることができる。このうち、インターディジタル結合は、非常に強い結合が得られることが知られている。
インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器21,31では、共振状態を2つの固有な共振モードに分けることができる。図6は、インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器21,31における第1の共振モードを示し、図7は、その第2の共振モードを示している。なお、図6および図7において、破線で示した曲線は、各共振器における電界Eの分布を示している。また、図6および図7では、一対の1/4波長共振器21,31の共振時の状態を示しており、他端をグランドの状態としている。これは交流的なゼロ電位であることを意味している。
第1の共振モードでは、一対の1/4波長共振器21,31のそれぞれにおいて開放端側から短絡端側に電流iが流れ、それぞれに流れる電流iの向きが逆方向となる。この第1の共振モードでは、一対の1/4波長共振器21,31で電磁波が同相に励振されている。
一方、第2の共振モードでは、一方の1/4波長共振器10では開放端側から短絡端側に電流iが流れると共に、他方の1/4波長共振器20では短絡端側から開放端側に電流iが流れ、それぞれに流れる電流iの向きが同方向となる。すなわち、この第2の共振モードでは、電界Eの分布を見ても分かるように、一対の1/4波長共振器21,31で電磁波が逆相に励振されている。この第2の共振モードでは、一対の1/4波長共振器全体の物理的な回転対称軸に対して互いに回転対称な位置で、電界Eの位相が180°異なる。
ここで、回転対称構造の場合、第1の共振モードの共振周波数は、以下の式(1A)のf1で表され、第2の共振モードの共振周波数は、以下の式(1B)のf2で表される。式(1A),(1B)において、cは光速、εrは実効比誘電率、lは共振器の長さを表す。
Figure 2008092113
また、Zeは偶モードの特性インピーダンス、ZOは奇モードの特性インピーダンスを表す。左右対称型のカップリング伝送線路において、その伝送線路に伝搬する伝送モードは、偶モードと奇モードとの2種類の独立なモード(互いに干渉しない)に分解される。
図8(A)は、そのカップリング伝送線路の奇モードでの電界Eの分布を示し、図8(B)は偶モードでの電界Eの分布を示している。なお、図8(A),図8(B)において、外周部分はグランド層150、内部には左右対称の導体線路151,152が形成されている。図8(A),図8(B)では、カップリング伝送線路の伝送方向に直交する断面内での電界分布を示しており、信号の伝送方向は紙面に対して直交する方向である。
図8(A)に示したように、奇モードでは、導体線路151,152の対称面に対して電界が垂直に交わり、対称面が仮想的な電気壁153Eとなる。図9(A)は、図8(A)と等価な伝送線路を示している。図9(A)に示したように、対称面を実際の電気壁153E(ゼロ電位の壁、グランド)に置き換えることで、1つの導体線路151だけの線路と等価な構造にすることができる。図9(A)に示した線路での特性インピーダンスが、上記式(1A),(1B)での奇モードの特性インピーダンスZOとなる。
一方、偶モードでは、図8(B)に示したように導体線路151,152の対称面に対して電界が平衡になり、磁界が対称面に対して垂直に交わる。偶モードでは、対称面が仮想的な磁気壁153Hとなる。図9(B)は、図8(B)と等価な伝送線路を示している。図9(B)に示したように、対称面を実際の磁気壁153H(インピーダンス無限大の壁)に置き換えることで、1つの導体線路151だけの線路と等価な構造にすることができる。図9(B)に示した線路での特性インピーダンスが、上記式(1A),(1B)での偶モードの特性インピーダンスZeとなる。
ここで、一般的に伝送線路の特性インピーダンスZは、信号ラインの単位長さ当たりのグランドに対する容量Cと、信号ラインの単位長さ当たりのインダクタンス成分Lとの比で表現される。すなわち、
Z=√(L/C) ……(2)
なお、√は、(L/C)全体の平方根を取ることを示す。
奇モードでの特性インピーダンスZOは、図9(A)の線路構造から、対称面がグランド(電気壁153E)となりグランドに対する容量Cが大きくなるので、(2)式から、ZOの値が小さくなる。一方、偶モードでの特性インピーダンスZeは、図9(B)の線路構造から、対称面が磁気壁153Hとなるので容量Cが小さくなり、(2)式から、Zeの値が大きくなる。
このことを踏まえてインターディジタル結合した一対の1/4波長共振器21,31の共振モードの共振周波数である式(1A),(1B)を検討する。アークタンジェントの関数は単調増加の関数であるので、式(1A),(1B)においてtan-1に係る部分が大きくなればなるほど共振周波数は大きくなるし、小さくなればなるほど共振周波数は小さくなる。すなわち、奇モードでの特性インピーダンスZOの値が小さくなり、偶モードでの特性インピーダンスZeの値が大きくなって、それらの差が大きくなればなるほど、式(1A)から第1の共振モードの共振周波数f1は大きくなり、式(1B)から第2の共振モードの共振周波数f2は小さくなる。
従って、結合する伝送路の対称面の比率を大きくしてやれば、第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2は、図10に示したように互いに離れていくことになる。なお、図10は、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器21,31における共振周波数の分布状態を示している。第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2の中間の共振周波数f0は、線路の物理的な長さによって決まる1/4波長で共振した場合の周波数(インターディジタル結合していないときの各1/4波長共振器単体での共振周波数)となる。ここで、伝送路の対称面の比率を大きくするということは、(2)式から奇モードでの容量Cを大きくすることに対応する。容量Cを大きくすることは、線路の結合の度合いを強くすることに対応する。従って、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器21,31において、共振器間の結合を強くすればするほど、第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2とが大きく分離していくことになる。
一対の1/4波長共振器21,31をインターディジタル型で、かつ強く結合させることにより、以下の利点がある。強く結合させることで、物理的な1/4波長の長さで決まる共振周波数f0が2つに分離する。すなわち、共振周波数f0よりも高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと、共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとの2つのモードが現れる。
この場合において、周波数の低い第2の共振周波数f2を、動作周波数(フィルタとして構成した場合には通過周波数)に設定することで、第1の利点としてまず、動作周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも共振器全体を小型化することができる。例えば2.4GHz帯を通過周波数としたフィルタを設計する場合、物理的な長さを例えば8GHzに対応させた1/4波長共振器を用いることができる。これは、物理的な長さを2.4GHz帯に対応させた1/4波長共振器とした場合よりも小型のものとなる。
さらに、別の利点として、導体損失を少なくすることができる。図11(A),図11(B)は、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器21,31における磁界Hの分布を模式的に示している。なお、図11(A),図11(B)では、図7に示した一対の1/4波長共振器21,31における第2の共振モードでの電流iの流れる方向に直交する断面内での磁界分布を示している。電流iの流れる方向は紙面に対して直交する方向である。第2の共振モードでは、図11(A)に示したように、一対の1/4波長共振器21,31において、断面内で同一方向に(例えば反時計回りに)、磁界Hが分布する。この場合、強くインターディジタル結合させると(一対の1/4波長共振器21,31同士を近づけると)、図11(B)に示したように、一対の1/4波長共振器21,31を仮想的に1つの導体とみなした状態と同等の磁界分布となる。すなわち、仮想的に導体厚が厚くなるので、導体損失が少なくなる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、各共振部11,12,13,14を、積層配置され、かつインターディジタル結合された複数の1/4波長共振器で構成するようにしたので、小型化が容易となる。また、両端部の共振部11,14に、第1および第2の共振器41,51を配置し、その物理的な長さを、インターディジタル結合された複数の1/4波長共振器よりも長く構成するようにしたので、インターディジタル結合の構造を有する共振部に比べて、第1および第2の共振器41,51のインピーダンスを高くすることができ、広い帯域において外部回路との間でインピーダンスマッチングを取りやすくなる。これらにより、小型化を図りつつ、広い帯域において外部回路との間で十分なインピーダンスマッチングを行うことができ、広い帯域において良好なフィルタ特性を得ることができる。
[変形例]
以下、本実施の形態に係る積層型フィルタの変形例を説明する。以下の変形例において、図1〜図3、図4(A)〜図4(F)、および図5に示した構成に対応する部分には同一の符号を付す。
<第1の変形例>
図14(A),図14(B)は、この積層型フィルタの第1の変形例を示している。この第1の変形例は、上述の図4(C),図4(D)の線路導体層をそれぞれ、図14(A),図14(B)に示した構造にしたものである。図4(C),図4(D)の構造では、第1および第2の共振器41,51を、2つの積層面101,102に分割して形成するようにしたが、この第1の変形例では、第1および第2の共振器41,51をそれぞれ、1つの積層面101内に、1つの連続した線路導体として形成している。すなわち、第1の共振器41を、積層面101において一方の端部側の共振部11を構成する他方の1/4波長共振器31に隣接して形成している。また、同一の積層面101において、第2の共振器51を、他方の端部側の共振部14を構成する他方の1/4波長共振器34に隣接して形成している。
<第2の変形例>
図15(A),図15(B)は、この積層型フィルタの第2の変形例を示している。上述の第1の変形例では、第1および第2の共振器41,51をそれぞれ、1つの積層面101内に、1つの連続した線路導体として形成するようにしたが、この第2の変形例では、第1の共振器41と第1の共振器51とを別々の積層面101,102内において、1つの連続した線路導体として形成している。すなわち、第1の共振器41を、積層面101において一方の端部側の共振部11を構成する他方の1/4波長共振器31に隣接して形成している。また、別の積層面102において、第2の共振器51を、他方の端部側の共振部14を構成する一方の1/4波長共振器24に隣接して形成している。この第2の変形例の構造では、図4(C),図4(D)の構造と同様に、第1の共振器41と第2の共振器51とが、異なる内部層側から信号用外部端子電極1,2に接続される。また、図4(C),図4(D)の構造と同様に、第1の共振器41の開放端と第2の共振器51の開放端とが互いに逆方向を向くように構成される。
[その他の変形例]
本発明は、上記実施の形態および変形例に限定されずさらに他の変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態および変形例では、各共振部11,12,…1nがそれぞれ、2つの1/4波長共振器2n,3nを1組としたインターディジタル結合構造となる場合について説明したが、各共振部11,12,…1nがそれぞれ、3つ以上の1/4波長共振器を有し、2組以上のインターディジタル結合された共振器を有する構造となっていても良い。
本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの一断面の構成を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの他の一断面の構成を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの各層の平面構成図である。 本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの基本構成を示す模式図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の第1の共振モードを示す説明図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の第2の共振モードを示す説明図である。 左右対称型のカップリング伝送線路の伝送モードについての説明図であり、(A)は奇モードでの電界分布を示し、(B)は偶モードでの電界分布を示す説明図である。 左右対称型のカップリング伝送線路と等価な伝送線路の構造についての説明図であり、(A)はその等価な伝送線路における奇モードを示し、(B)は偶モードを示す説明図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器における共振周波数の分布状態を示す説明図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器における磁界分布を示す第1の説明図(A)および第2の説明図(B)である。 本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの伝送特性を示す特性図である。 比較例の積層型フィルタの伝送特性を示す特性図である。 本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの第1の変形例を示す要部構成図である。 本発明の一実施の形態に係る積層型フィルタの第2の変形例を示す要部構成図である。 比較例の積層型フィルタの構成例を示す各層の平面構成図である。
符号の説明
1,2…信号用外部端子電極、3,4…接地用外部端子電極、5,6…シールド電極、7,8…貫通導体(接続導体)、10…誘電体ブロック、11,12,…1n…共振部、21,22,…2n,31,32,…3n…1/4波長共振器、41…第1の共振器、51…第2の共振器、41A,41B,51A,51B…線路導体、41C,51C…引出導体。

Claims (4)

  1. 積層面内方向に並列配置され、隣接するもの同士が互いに電磁結合された少なくとも2つ以上の共振部と、前記2つ以上の共振部のうち一方の端部側の共振部に電磁結合された第1の共振器と、他方の端部側の共振部に電磁結合された第2の共振器とを備え、
    前記各共振部がそれぞれ、積層方向に対向配置された1/4波長共振器を複数有すると共に、対向する前記1/4波長共振器同士が互いにインターディジタル結合されることにより、フィルタとしての通過周波数が、前記1/4波長共振器単体の物理的な長さλ0/4で定まる周波数f0よりも低い値f2に設定され、かつ、
    前記通過周波数f2に対応する波長をλ2としたとき、前記第1および第2の共振器の物理的な長さがλ2/4となっている
    ことを特徴とする積層型フィルタ。
  2. 前記第1および第2の共振器はそれぞれ、積層方向に配置された複数の線路導体と、前記複数の線路導体間を導通する接続導体とを有すると共に、前記複数の線路導体と前記接続導体とで全体としてλ2/4の長さを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層型フィルタ。
  3. 前記第1および第2の共振器を外部端子電極に導通させるための引出導体をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の積層型フィルタ。
  4. 前記第1および前記第2の共振器はそれぞれ、一端が開放端、他端が短絡端とされ、
    前記第1の共振器の開放端と前記第2の共振器の開放端とが互いに逆方向を向くように構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の積層型フィルタ。
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