JP2008088347A5 - - Google Patents
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上記の先行技術のように、それぞれの性能が改良されてきているが、発明者等が知る限りでは、活性、立体規則性、高MFRポリプロピレンの生産性、高コモノマー含量のプロピレン系共重合体の生産性、といったすべての性能を十分に満たす技術は、なく、更なる改良が強く望まれている。
特開平7−25927号公報
特開平8−67710号公報
特開平8−3215号公報
特開2004−315742号公報
特開2005−48045号公報
特開平8−100019号公報
特開平8−157519号公報
特開平6−228223号公報
特開平9−87329号公報
特開平11−80235号公報
一般式(2)中、R2は、2級の炭素原子を有する鎖状炭化水素基を表す。
R2として用いることのできる2級の炭素原子を有する炭化水素基は、一般に炭素数1〜20、好ましくは炭素数3〜10のものであり、具体的な例としては、とりわけ、i−プロピル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、i−ペンチル基、i−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基などを用いることが望ましい。
一般式(2)中、R3は、炭化水素基若しくはヘテロ原子含有炭化水素基を表す。
R3として用いることのできる炭化水素基は、一般に炭素数1〜20、好ましくは炭素数3〜10のものである。R3として用いることのできる炭化水素基の具体的な例としては、n−プロピル基に代表される直鎖状脂肪族炭化水素基、i−プロピル基やt−ブチル基に代表される分岐状脂肪族炭化水素基、シクロペンチル基やシクロヘキシル基に代表される脂環式炭化水素基、フェニル基に代表される芳香族炭化水素基、などを挙げることができる。より好ましくは、R3として分岐状脂肪族炭化水素基若しくは脂環式炭化水素基を用いることが望ましく、とりわけ、i−プロピル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、などを用いることが望ましい。
R3がヘテロ原子含有炭化水素基である場合は、ヘテロ原子が、窒素、酸素、硫黄、リン、ケイ素から選ばれることが望ましく、とりわけ、窒素又は酸素であることが望ましい。R3のヘテロ原子含有炭化水素基の骨格構造としては、R3が炭化水素基である場合の例示から選ぶことが望ましい。とりわけ、N,N−ジエチルアミノ基、キノリノ基、イソキノリノ基、などが好ましい。
一般式(2)中、R4は、炭化水素基を表す。R4として用いることのできる炭化水素基は、一般に炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜5のものである。R4として用いることのできる炭化水素基の具体的な例としては、メチル基やエチル基に代表される直鎖状脂肪族炭化水素基、i−プロピル基やt−ブチル基に代表される分岐状脂肪族炭化水素基、などを挙げることができる。中でも、メチル基とエチル基が最も好ましい。
R2として用いることのできる2級の炭素原子を有する炭化水素基は、一般に炭素数1〜20、好ましくは炭素数3〜10のものであり、具体的な例としては、とりわけ、i−プロピル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、i−ペンチル基、i−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基などを用いることが望ましい。
一般式(2)中、R3は、炭化水素基若しくはヘテロ原子含有炭化水素基を表す。
R3として用いることのできる炭化水素基は、一般に炭素数1〜20、好ましくは炭素数3〜10のものである。R3として用いることのできる炭化水素基の具体的な例としては、n−プロピル基に代表される直鎖状脂肪族炭化水素基、i−プロピル基やt−ブチル基に代表される分岐状脂肪族炭化水素基、シクロペンチル基やシクロヘキシル基に代表される脂環式炭化水素基、フェニル基に代表される芳香族炭化水素基、などを挙げることができる。より好ましくは、R3として分岐状脂肪族炭化水素基若しくは脂環式炭化水素基を用いることが望ましく、とりわけ、i−プロピル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、などを用いることが望ましい。
R3がヘテロ原子含有炭化水素基である場合は、ヘテロ原子が、窒素、酸素、硫黄、リン、ケイ素から選ばれることが望ましく、とりわけ、窒素又は酸素であることが望ましい。R3のヘテロ原子含有炭化水素基の骨格構造としては、R3が炭化水素基である場合の例示から選ぶことが望ましい。とりわけ、N,N−ジエチルアミノ基、キノリノ基、イソキノリノ基、などが好ましい。
一般式(2)中、R4は、炭化水素基を表す。R4として用いることのできる炭化水素基は、一般に炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜5のものである。R4として用いることのできる炭化水素基の具体的な例としては、メチル基やエチル基に代表される直鎖状脂肪族炭化水素基、i−プロピル基やt−ブチル基に代表される分岐状脂肪族炭化水素基、などを挙げることができる。中でも、メチル基とエチル基が最も好ましい。
[実施例1]
[固体触媒成分(A)の調製]
撹拌装置を備えた容量10Lのオートクレーブを充分に窒素で置換し、精製したトルエン2Lを導入した。ここに、室温で、Mg(OEt)2を200g、TiCl4を1L添加した。温度を90℃に上げて、フタル酸ジ−n−ブチルを50ml導入した。その後、温度を110℃に上げて3hr反応を行った。反応生成物を精製したトルエンで充分に洗浄した。
次いで、精製したトルエンを導入して全体の液量を2Lに調整した。室温でTiCl4を1L添加し、温度を110℃に上げて2hr反応を行った。反応生成物を精製したトルエンで充分に洗浄した。更に、精製したn−ヘプタンを用いて、トルエンをn−ヘプタンで置換し、固体成分(A1)のスラリーを得た。このスラリーの一部をサンプリングして乾燥した。分析したところ、固体成分(A1)のTi含量は2.7重量%であった。
[固体触媒成分(A)の調製]
撹拌装置を備えた容量10Lのオートクレーブを充分に窒素で置換し、精製したトルエン2Lを導入した。ここに、室温で、Mg(OEt)2を200g、TiCl4を1L添加した。温度を90℃に上げて、フタル酸ジ−n−ブチルを50ml導入した。その後、温度を110℃に上げて3hr反応を行った。反応生成物を精製したトルエンで充分に洗浄した。
次いで、精製したトルエンを導入して全体の液量を2Lに調整した。室温でTiCl4を1L添加し、温度を110℃に上げて2hr反応を行った。反応生成物を精製したトルエンで充分に洗浄した。更に、精製したn−ヘプタンを用いて、トルエンをn−ヘプタンで置換し、固体成分(A1)のスラリーを得た。このスラリーの一部をサンプリングして乾燥した。分析したところ、固体成分(A1)のTi含量は2.7重量%であった。
[比較例1]
実施例1の固体触媒成分(A)の調製において、成分(A3)の(i−Pr)2Si(OMe)2の代わりに、t−Bu(Me)Si(OMe)2を使用した以外は、全く同様に行った。この固体触媒成分(A)のポリプロピレンを除いた部分には、Tiが1.8重量%、t−Bu(Me)Si(OMe) 2 が9.0重量%含まれていた。また、重合は、実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
実施例1の固体触媒成分(A)の調製において、成分(A3)の(i−Pr)2Si(OMe)2の代わりに、t−Bu(Me)Si(OMe)2を使用した以外は、全く同様に行った。この固体触媒成分(A)のポリプロピレンを除いた部分には、Tiが1.8重量%、t−Bu(Me)Si(OMe) 2 が9.0重量%含まれていた。また、重合は、実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
[比較例3]
実施例1の固体触媒成分(A)の調製において、成分(A2)のSiCl 4 を使用しなかった以外は、全く同様に行った。この固体触媒成分(A)のポリプロピレンを除いた部分には、Tiが1.7重量%、(i−Pr)2Si(OMe)2が6.6重量%含まれていた。また重合は、実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
実施例1の固体触媒成分(A)の調製において、成分(A2)のSiCl 4 を使用しなかった以外は、全く同様に行った。この固体触媒成分(A)のポリプロピレンを除いた部分には、Tiが1.7重量%、(i−Pr)2Si(OMe)2が6.6重量%含まれていた。また重合は、実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。
[実施例3]
[プロピレンの重合]
撹拌及び温度制御装置を有する内容積3.0リットルのステンレス鋼製オートクレーブを真空下で加熱乾燥し、室温まで冷却してプロピレン置換した後、成分(C)としてt−Bu(Me)Si(OMe)2を57.0mg、成分(B)としてEt3Alを400mg、及び水素を10000ml導入し、次いで液化プロピレンを750g導入して、内部温度を70℃に合わせた後に、実施例1で調製した固体触媒成分(A)を10mg圧入して、プロピレンを重合させた。
1時間後にプロピレン及び水素を充分パージして第1段階での重合を終わらせた。第1段階でのポリマー収量は280(g)であった。精製窒素流通下で20g抜き出した。ここで抜き出したサンプルのMFRは、98g/10min、CXSは、1.0重量%であった。
[プロピレンの重合]
撹拌及び温度制御装置を有する内容積3.0リットルのステンレス鋼製オートクレーブを真空下で加熱乾燥し、室温まで冷却してプロピレン置換した後、成分(C)としてt−Bu(Me)Si(OMe)2を57.0mg、成分(B)としてEt3Alを400mg、及び水素を10000ml導入し、次いで液化プロピレンを750g導入して、内部温度を70℃に合わせた後に、実施例1で調製した固体触媒成分(A)を10mg圧入して、プロピレンを重合させた。
1時間後にプロピレン及び水素を充分パージして第1段階での重合を終わらせた。第1段階でのポリマー収量は280(g)であった。精製窒素流通下で20g抜き出した。ここで抜き出したサンプルのMFRは、98g/10min、CXSは、1.0重量%であった。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006272825A JP5039351B2 (ja) | 2006-10-04 | 2006-10-04 | プロピレン系重合用触媒成分、触媒およびプロピレン系重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006272825A JP5039351B2 (ja) | 2006-10-04 | 2006-10-04 | プロピレン系重合用触媒成分、触媒およびプロピレン系重合体の製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008088347A JP2008088347A (ja) | 2008-04-17 |
JP2008088347A5 true JP2008088347A5 (ja) | 2009-09-17 |
JP5039351B2 JP5039351B2 (ja) | 2012-10-03 |
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ID=39372821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006272825A Active JP5039351B2 (ja) | 2006-10-04 | 2006-10-04 | プロピレン系重合用触媒成分、触媒およびプロピレン系重合体の製造方法 |
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JP2010150529A (ja) * | 2008-11-20 | 2010-07-08 | Japan Polypropylene Corp | α−オレフィン重合用触媒成分、α−オレフィン重合用触媒およびα−オレフィン重合体の製造方法 |
JP2010150530A (ja) * | 2008-11-20 | 2010-07-08 | Japan Polypropylene Corp | α−オレフィン重合用触媒成分の製造方法およびα−オレフィン重合用触媒 |
JP2010242039A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-28 | Japan Polypropylene Corp | α−オレフィン重合用固体触媒成分およびその製造方法、α−オレフィン重合用触媒成分、α−オレフィン重合用触媒並びにα−オレフィン重合体又は共重合体の製造方法 |
JP2010248437A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Japan Polypropylene Corp | α−オレフィン重合用固体触媒成分およびその製造方法、α−オレフィン重合用触媒成分、α−オレフィン重合用触媒並びにα−オレフィン重合体又は共重合体の製造方法 |
JP2012214556A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Japan Polypropylene Corp | プロピレンエチレンブロック共重合用触媒およびプロピレンエチレンブロック共重合体の製造方法 |
JP5799866B2 (ja) * | 2012-03-15 | 2015-10-28 | 日本ポリプロ株式会社 | α−オレフィン重合用固体触媒成分、α−オレフィン重合用固体触媒成分の製造方法、α−オレフィン重合用触媒およびα−オレフィン重合体の製造方法 |
JP2020183501A (ja) * | 2019-05-09 | 2020-11-12 | 日本ポリプロ株式会社 | プロピレンターポリマーの製造方法 |
JP7376858B2 (ja) | 2019-11-18 | 2023-11-09 | 株式会社長谷工コーポレーション | 食卓付き調理台及び集合住宅の間取り構造 |
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JP3132030B2 (ja) * | 1991-03-22 | 2001-02-05 | 東ソー株式会社 | 立体規則性ポリオレフィンの製造方法 |
JP3311931B2 (ja) * | 1996-06-25 | 2002-08-05 | 三菱化学株式会社 | ポリプロピレン樹脂及びその製造法 |
JPH1180235A (ja) * | 1997-09-02 | 1999-03-26 | Mitsubishi Chem Corp | α−オレフィン重合用触媒成分、触媒およびα−オレフィンの重合方法 |
-
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