JP2008088234A - アレルゲン低減化組成物及びアレルゲン低減化方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、環境中のハウスダスト、ダニ、花粉等に由来するアレルゲンを捕捉し不活性化するための、アレルゲン低減化組成物、該アレルゲン低減化組成物を加工したフィルターまたはシート、及び該フィルターまたはシートを用いるアレルゲン不活性化方法に関するものである。
喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患は、長年にわたり、多くの人が悩まされてきたものである。これらのアレルギー性疾患の原因物質(以下アレルゲンと称す)の代表的なものとしては、屋内に棲息するダニやペットの毛、花粉などがよく知られている。現在、アレルギー患者の治療には主に薬物療法が適用されている一方、原因物質であるアレルゲンを患者自身の生活環境から除去することも、患者をアレルゲンへの暴露から直接守るという合理的な手段である。このようなアレルゲン除去による症状改善は、日本の他、ヨーロッパやアメリカにおいても報告がなされている。
従来、空気清浄機のようにフィルターを用いて環境中に存在するハウスダスト、ダニ、花粉等のアレルゲンをろ過し捕集することが検討されてきている。その捕集効率を上げるために、目の細かいフィルターを用いる方法、電気的に集塵する方法が提案されているが、圧力損失が高くなる、またエネルギー的にコスト高になる等の問題がある。さらにフィルターに捕集されたアレルゲンはアレルギー活性を保持しているため、フィルターを処理するときにアレルゲンが再飛散しアレルゲンに被爆する危険性を有している。フィルターに捕集したアレルゲンを低減化させる方法についてもいくつかの提案がある。不活性化させる方法として、高温に加熱する方法、紫外線を照射する方法等の物理的に処理する方法があり、またアレルゲンを吸着する薬剤を保持させる方法等が提案されている。例えば、(特許文献1)には捕集したアレルゲンを紫外線で低減化させる方法、(特許文献2)にはアレルゲン物質の吸着剤として茶の抽出成分を用いた抗アレルゲンフィルター等が示されている。しかし、物理的方法では装置が複雑で大掛かりになりエネルギー消費量が高くなる等の問題がある。また(特許文献3)にはタンニン酸及び吸湿性物質を用いた抗アレルゲンフィルター等が開示されているが、タンニン酸は鉄分とも反応するため、タンニン酸を処理したシートや繊維は水道水などに濡れると着色する問題があった。
また、アレルゲン物質のアレルギー性を低減化させるための薬剤に関しても種々の提案が行われている。例えば、(特許文献4)にはタンニン酸をアレルゲンの低減化剤として使用する方法、(特許文献5)には茶抽出物、ハイドロキシアパタイト、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、没食子酸及び没食子酸と炭素数1から4までのアルコールとのエステルをアレルゲンの低減化剤として使用する方法、(特許文献6)にはモクセイ科オリーブ属、イボタノキ属植物からなる低減化剤が提案されている。しかし、これらのアレルゲン低減化剤は、通常はその水溶液をベースとした製剤を環境中に噴霧しアレルゲンを低減化させるもので、低減化反応には水分が必須である。従って、このようなアレルゲン低減化剤をフィルター材に加工した場合には、水分がないためにアレルゲンをフィルター上に捕捉しても低減化させることができない。また、水分を噴霧等によって補給した場合にも、水分が経時的に蒸散、気化するために効果を持続させることは困難である。
環境中のアレルゲンを低減化し、アレルギーの原因とならない抗アレルゲンフィルター及びシートを提供することが、本発明の課題である。
本発明者は、このような課題を解決するため、鋭意研究の結果、アレルゲン低減化物質と吸湿性物質を含有する組成物が乾燥後でも抗アレルゲン性を示し、該組成物をフィルター、紙または繊維に加工することによって、アレルゲンを効率的に捕捉し低減化させることが可能になることを見いだし、本発明に至った。すなわち、本発明は、ブドウ科ブドウ属植物の種子または果皮の水および/または有機溶媒抽出物からなるアレルゲン低減化物質と吸湿性物質を含有することを特徴とするアレルゲン低減化組成物、該組成物を加工したフィルターまたはシート及び該フィルターまたはシートを用いるアレルゲン低減化方法に関するものである。
本発明のようにブドウ科ブドウ属植物の種子または果皮の水および/または有機溶媒抽出物からなることを特徴とするアレルゲン低減化物質と吸湿性物質を含有するアレルゲン低減化組成物及び前記組成物をフィルター材またはシートに加工することにより、アレルゲンを効率的に捕捉し低減化することが可能となる。
本発明に用いるブドウ科 Vitaceaeブドウ属 Vitis植物としてはヤマブドウ Vitis coignetiae、ヨーロッパ・ブドウ V. vinifera、アメリカ・ブドウ V. labrusea、マスカダイン V. rotundifolia、マンシュウヤマブドウ V. amurensis、エビヅル V. ficifolia等があげられる。これらの植物の種子または果皮は植物から直接採取しても良いし、乾燥粉末を用いても良い。これらの種子、果皮またはそれらの乾燥粉末を水および/または有機溶媒で抽出した抽出物を用いることもできる。抽出に適する溶媒は例えば水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、酢酸、アセトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン、スルホランなどを適宜使用でき、これらに限定されない。
本発明の吸湿性物質には、
で示される物質またはアルカリ土類金属塩が挙げられ、マグネシウムまたはカルシウムの塩化物または硫酸塩を用いることが好ましく、塩化カルシウムと塩化マグネシウムが特に好ましい。カルシウム塩は、これ自身がアレルゲン低減化性能を持つため、アレルゲン低減化剤と吸湿剤を兼ねた製剤とすることも可能である。本発明のアレルゲン低減化組成物におけるアレルゲン低減化剤の含有率はブドウ科ブドウ属植物の種子または果皮の水および/または有機溶媒抽出物をそのまま使用する場合には、その含有率は10〜99%であり、抽出物を濃縮させたものまたは活性成分であるアントシアニジンを用いる場合は通常、0.01〜50重量%であり、より好ましくは0.01〜20重量%である。本発明のアレルゲン低減化組成物における吸湿性物質の含有率は通常、0.01〜70重量%であり、より好ましくは0.5〜25重量%である。
本発明の吸湿性物質には、
で示される物質またはアルカリ土類金属塩が挙げられ、マグネシウムまたはカルシウムの塩化物または硫酸塩を用いることが好ましく、塩化カルシウムと塩化マグネシウムが特に好ましい。カルシウム塩は、これ自身がアレルゲン低減化性能を持つため、アレルゲン低減化剤と吸湿剤を兼ねた製剤とすることも可能である。本発明のアレルゲン低減化組成物におけるアレルゲン低減化剤の含有率はブドウ科ブドウ属植物の種子または果皮の水および/または有機溶媒抽出物をそのまま使用する場合には、その含有率は10〜99%であり、抽出物を濃縮させたものまたは活性成分であるアントシアニジンを用いる場合は通常、0.01〜50重量%であり、より好ましくは0.01〜20重量%である。本発明のアレルゲン低減化組成物における吸湿性物質の含有率は通常、0.01〜70重量%であり、より好ましくは0.5〜25重量%である。
アレルゲンを除去、低減化するフィルター材またはシートの用途に関して特に制限されず、例えば空気清浄機、エアコンディショナー等のフィルター、マスク、集塵袋、掃除用ワイパー等任意の用途に用いることができる。フィルター材またはシート材には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリカーボネート等のプラスチック材から成る不織布、成型した網を用いることができ、また紙、綿、麻、絹等の天然繊維、さらにガラス繊維等の無機材料を用いることも可能である。これらの材を目的に応じ適宜選択することができる。
本発明のアレルゲン低減化組成物の剤型は特に制限されない。フィルター材またはシートに加工する場合には、液状、粉体状及びペースト状等、どのような剤型でも差し支えないが、液状とするのが最も加工が容易で有効である。本発明の抗アレルゲン組成物をフィルター材またはシート材に加工したとき、乾燥後の粉立ちを防ぐために水溶性の樹脂を添加することが好ましい。このような水溶性樹脂は特に限定されないが、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(塩)、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
本発明アレルゲン低減化組成物には、屋内塵性ダニのアレルゲン除去を目的に使用する場合、殺ダニ剤と混合することにより、その効果をさらに持続させることも可能である。使用する殺ダニ剤は、屋内塵性ダニに対して致死効果や忌避効果のあるものであれば、特に限定はなく、例えば、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、サリチル酸フェニル、シンナムアルデヒド、ヒソップ油、ニンジン種子油等を用いることができ、また天然ピレトリン、フェノトリン、ペルメトリン等のピレスロイド系化合物、フェニトロチオン、マラチオン、フェンチオン、ダイアジノン等の有機リン系化合物、ジコホル、クロルベンジレート、ヘキシチアゾクス、テブフェンピラド、ピリダベン、アミドフルメト等を用いることができる。
本発明のアレルゲン低減化組成物をフィルターまたはシートに加工し、フィルターまたはシート上で吸湿剤の作用により水分を保持させるため、カビあるいは菌の増殖が懸念される場合がある。そのために防カビ剤または抗菌剤を本発明の抗アレルゲン組成物に配合することもしくは併用することが可能である。防カビ剤または抗菌剤の種類は防カビまたは抗菌効果を有するものであれば特に限定されないが、例えば、5−クロロ−N−メチルイソチアゾロン、メチレンビスチオシアネート、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、グルタルアルデヒド、ヨードプロピニルブチルカーバメート、ピリジンチオール−N−オキシドの亜鉛塩、1,2−ベンゾイソチアゾロン、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、グルコン酸クロルヘキシジン、2−イソプロピル−5−メチルフェノール、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、オルトフェニルフェノール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラクロロメタキシレノール、パラクロロメタクレゾール、ポリリジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、N−n−ブチルベンゾイソチアゾロン、N−オクチルイソチアゾロン、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2−ベンズイミダゾリルカルバミン酸メチル、テトラクロロイソフタロニトリル、ジヨードメチルパラトリルスルホン、パラクロロフェニル−3−ヨードプロパギルホルマール、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、脂肪酸グリセリンエステル、ヒノキチオール等を用いることができる。
本発明組成物を使用する環境としては、カーペット、畳、床面、床カバー、ふとんなどの寝具類、ソファー、ぬいぐるみ、衣類、カーテンなど直接人と接触するもの、あるいはタンス、押し入れなどの直接人と接触するものを収納している場所の空間、あるいは家屋内の居住空間などが挙げられる。
本発明の製剤化に際しては、必要に応じて溶剤、界面活性剤、キレート剤、防錆剤、バインダー、増粘剤、香料、スケール防止剤、消泡剤、帯電防止剤、柔軟加工剤等を添加することも可能である。
本発明組成物の使用により、ハウスダスト中のダニ由来のアレルゲン、イヌやネコなどのペットの毛や上皮、ゴキブリ、羽毛、カビ由来のアレルゲン、及び植物アレルゲンをほぼ完全に不活性化することができ、多種のアレルゲンを実質的に減少させることができる。よって本発明は、環境中のアレルゲンがハウスダスト中のダニアレルゲンや植物アレルゲンの場合に特に効果的に作用するものである。ダニには、ツメダニ、コナダニ等の種類があり、それらの内コナヒョウヒダニ Dermatophagoides farinae 、ヤケヒョウヒダニ Dermatophagoides pteronyssinusはダニアレルギーを引き起こす原因として重要視されている。これらのダニは、虫体そのものがダニアレルゲンになるだけでなく、ダニの死骸や糞も非常に強いアレルゲンとなる。
カビは湿度の高い場所に発生しやすく、肺に吸い込まれた場合にはアレルゲンとなる。植物アレルゲンとしては各種植物の花粉が挙げられ、花粉には、スギ、ヒノキ、ブタクサ、オオアワガエリ、ケヤキ、ヨモギ、ハルガヤ等のものがアレルギーの原因となることが知られている。
カビは湿度の高い場所に発生しやすく、肺に吸い込まれた場合にはアレルゲンとなる。植物アレルゲンとしては各種植物の花粉が挙げられ、花粉には、スギ、ヒノキ、ブタクサ、オオアワガエリ、ケヤキ、ヨモギ、ハルガヤ等のものがアレルギーの原因となることが知られている。
本発明を製剤例、実施例により更に詳しく説明するが、本発明がこれらによって限定されることはない。
<抗アレルゲン組成物実施例1〜6>
表1に示す組成のものを、充分攪拌することにより、均一な溶液を得た。なお、表に示した配合比率はすべて重量%である。
表1に示す組成のものを、充分攪拌することにより、均一な溶液を得た。なお、表に示した配合比率はすべて重量%である。
<抗アレルゲン組成物実施例7>
アントシアニジンを90%以上含有する粉末(ビノフェロン、株式会社常磐植物化学研究所製)5g、塩化カルシウム2g、エタノール15gを蒸留水78g中に溶解し攪拌することにより均一な溶液を得た。
アントシアニジンを90%以上含有する粉末(ビノフェロン、株式会社常磐植物化学研究所製)5g、塩化カルシウム2g、エタノール15gを蒸留水78g中に溶解し攪拌することにより均一な溶液を得た。
<試験例1>ダニアレルゲンに対する本発明の組成物の低減化効果の測定
直径6.6cmの円形のポリエステル製フェルトに、実施例1〜7または比較例1〜6を2g噴霧処理し、一晩放置して乾燥させ模擬フィルターを得た。これらのフィルターを電気掃除機のホース部に取り付け、標準ハウスダスト(ダニアレルゲンを約1000μg/g含有)0.05gを吸引しフィルター上に捕集した。フェルトを取り出して1日放置後、チャック付きビニル袋に入れ、リン酸緩衝液(pH7.0、牛血清アルブミン 15重量%含有)10mLを加えてよく揉み、ダニアレルゲンを抽出した。抽出液を遠心分離器にかけ(12,000rpm×60min)、上澄み液のダニアレルゲン量の判定を行った。ダニアレルゲン量の判定には、屋内塵性ダニ簡易検査キットであるマイティチェッカー(シントーファイン株式会社製)を使用した。マイティチェッカーによるダニアレルゲン量の判定基準は、表3の通りである。また、実施例及び比較例にて製剤したアレルゲン低減化剤を噴霧しない以外は同様に試験を行ったものをブランクとした。結果を表4に示した。
直径6.6cmの円形のポリエステル製フェルトに、実施例1〜7または比較例1〜6を2g噴霧処理し、一晩放置して乾燥させ模擬フィルターを得た。これらのフィルターを電気掃除機のホース部に取り付け、標準ハウスダスト(ダニアレルゲンを約1000μg/g含有)0.05gを吸引しフィルター上に捕集した。フェルトを取り出して1日放置後、チャック付きビニル袋に入れ、リン酸緩衝液(pH7.0、牛血清アルブミン 15重量%含有)10mLを加えてよく揉み、ダニアレルゲンを抽出した。抽出液を遠心分離器にかけ(12,000rpm×60min)、上澄み液のダニアレルゲン量の判定を行った。ダニアレルゲン量の判定には、屋内塵性ダニ簡易検査キットであるマイティチェッカー(シントーファイン株式会社製)を使用した。マイティチェッカーによるダニアレルゲン量の判定基準は、表3の通りである。また、実施例及び比較例にて製剤したアレルゲン低減化剤を噴霧しない以外は同様に試験を行ったものをブランクとした。結果を表4に示した。
<試験例2>
エアコンディショナー(ダイキン工業株式会社製)の樹脂製フィルターを1/3ずつに区切り、1/3を無処理とし、残りの2箇所の区画にそれぞれ実施例1と比較例1を5gずつ塗布し、常温で乾燥させた。このフィルターを装着し1日に約3時間、送風状態で7日間運転させた。ダストサンプラー(シントーファイン株式会社製)及びマイティフェルト(シントーファイン株式会社製)を装着した掃除機で、樹脂製フィルターの1/3ずつの区画をそれぞれのマイティフェルトに吸引した。ダストを採取したフェルトをチャック付きビニル袋に入れ、リン酸緩衝液(pH7.0、牛血清アルブミン 15重量%含有)10mLを加えてよく揉み、ダニアレルゲンを抽出した。抽出液を遠心分離器にかけ(12,000rpm×60min)、上澄み液のダニアレルゲン量の測定を試験例1と同様に行った。結果を表5に示した。
エアコンディショナー(ダイキン工業株式会社製)の樹脂製フィルターを1/3ずつに区切り、1/3を無処理とし、残りの2箇所の区画にそれぞれ実施例1と比較例1を5gずつ塗布し、常温で乾燥させた。このフィルターを装着し1日に約3時間、送風状態で7日間運転させた。ダストサンプラー(シントーファイン株式会社製)及びマイティフェルト(シントーファイン株式会社製)を装着した掃除機で、樹脂製フィルターの1/3ずつの区画をそれぞれのマイティフェルトに吸引した。ダストを採取したフェルトをチャック付きビニル袋に入れ、リン酸緩衝液(pH7.0、牛血清アルブミン 15重量%含有)10mLを加えてよく揉み、ダニアレルゲンを抽出した。抽出液を遠心分離器にかけ(12,000rpm×60min)、上澄み液のダニアレルゲン量の測定を試験例1と同様に行った。結果を表5に示した。
本発明によりアレルゲンを低減化できるフィルターまたはシートを提供することができる。
Claims (5)
- ブドウ科ブドウ属植物の種子または果皮の水および/または有機溶媒抽出物からなることを特徴とするアレルゲン低減化物質と吸湿性物質を含有することを特徴とするアレルゲン低減化組成物。
- アレルゲン低減化物質がアントシアニジンであることであることを特徴とする請求項1に記載のアレルゲン低減化組成物。
- 請求項1〜3のアレルゲン低減化組成物を加工したアレルゲン低減化フィルターまたはシート。
- 請求項1〜3のアレルゲン低減化組成物をフィルターに付着させ、環境中に存在するアレルゲンを捕捉し低減化する、アレルゲン低減化方法。
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