JP2008087330A - 積層体およびそれを用いた容器 - Google Patents
積層体およびそれを用いた容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008087330A JP2008087330A JP2006270701A JP2006270701A JP2008087330A JP 2008087330 A JP2008087330 A JP 2008087330A JP 2006270701 A JP2006270701 A JP 2006270701A JP 2006270701 A JP2006270701 A JP 2006270701A JP 2008087330 A JP2008087330 A JP 2008087330A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- adhesive
- paper
- layer
- laminate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】平滑化加工が施された表面を有する紙基材と、紙基材の平滑化加工が施された表面上に部分的に形成された非接着印刷層と、オレフィン系熱可塑性樹脂を押出コーティングすることにより紙基材の平滑化加工が施された表面および非接着印刷層上に積層されたオレフィン系熱可塑性樹脂層とを備え、紙基材とオレフィン系熱可塑性樹脂層とは弱接着され且つ非接着印刷層とオレフィン系熱可塑性樹脂層とは非接着されている積層体であって、非接着印刷層が紙基材の表面と異なる色を有する特徴とする積層体である。
【選択図】図2
Description
そこで、本発明者らは、紙基材と紙基材上に押出コーティングにより積層された熱可塑性樹脂層とが非接着されている部分と弱接着されている部分とを設けることにより、剥離強度が調整された積層体、およびこれを使用した容器を開発した。
しかしながら、非接着部分が無色透明であるかもしくは紙基材の表面と同じ色であった場合、容器の縁の一部にフィルムを剥がす切っ掛け位置が存在していても、目で見てその切っ掛け位置が判別しづらいという問題があった。
前記非接着印刷層が、着色剤を含む非接着印刷インキで形成されることが好ましい。さらに前記非接着印刷層は、紙基材の面積に対して50%〜99%形成されていることが好ましい。
図1に示すように、本発明に係る積層体は、平滑化加工が施された表面1を有する紙基材2と、平滑化加工が施された表面1上に部分的に形成された非接着印刷層3と、紙基材2の平滑化加工が施された表面1および非接着印刷層3上に積層されたオレフィン系熱可塑性樹脂層4とを備えている。ここで、非接着印刷層3は紙基材の表面1とは異なる色をなしている。そして、非接着印刷層3が形成されていない部分である紙基材2の平滑化加工が施された表面1と、オレフィン系熱可塑性樹脂層4とは弱接着されており、非接着印刷層3とオレフィン系熱可塑性樹脂層4とは接着されておらず、オレフィン系熱可塑性樹脂層4は紙基材2から剥離可能なように構成されている。一方、紙基材2とオレフィン系熱可塑性樹脂層4とが弱接着されている部分(平滑化加工が施された表面1)は、島状に存在するように構成されている。なお、図2において、オレフィン系熱可塑性樹脂層4は省略されている。
紙基材2の坪量は特に限定されるものではなく、積層体を用いた製品の形態に応じて適宜決定すればよい。
本発明で使用する非接着印刷インキとしては、ポリアミド系、ポリエステル系、ウレタン系、ゴム系、アクリル系、塩素化ポリプロピレン、ブチラール、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、硝化綿等の樹脂を主成分とするものが挙げられる。このような非接着印刷インキの中でも、耐熱性およびポリオレフィン系樹脂との非接着性に優れているアクリル系樹脂、硝化綿を主成分とするものが好ましい。
非接着印刷インキに顔料を添加することで、製品の審美性を向上させることができる。本発明の非接着印刷層、すなわち非接着部分はパール状に見える。通常パール状に見せるためには白色雲母を粉砕して使うパール状顔料を使用するが、本発明の非接着部分はこのような顔料を使用しなくてもパール状に見せることができる。そして、この非接着印刷層が弱接着部分とは異なる色をなした場合、よりパール状の非接着部分の審美性が強調される。さらに、製品の使用者が非接着部分と弱接着部分とを明確に見分けることができる。
また、弱接着部分の剥離強度は、0.049N/15mm幅以上であることが好ましい。剥離強度がこの値未満であると、積層体の製造時および加工時に、オレフィン系熱可塑性樹脂と紙基材の接着が不十分な場合がある。適切な剥離強度は、弱接着部分と非接着部分で形成される模様および加工される容器の種類によって異なるため適宜決定する。剥離強度は、オレフィン系熱可塑性樹脂の種類、押出コーティングの加工条件等を変化させることによって適宜増減することができる。
なお、剥離強度の測定は、まず積層体の弱接着部分のみを15mm幅にて100mm切り出して試験片とし、切り出した試験片の一方から紙と樹脂フィルムとを60mmまで剥がし、引張り試験機の両チャックにそれぞれチャッキングする。チャック間距離は100mmとする。そして25℃雰囲気下、50mm/minの引張り速度で180度方向に剥がし、最大荷重を測定する。測定は10回行い、その算術平均を剥離強度とする。また、本発明の積層体における弱接着部分と非接着部分との具体的な態様によって、15mm幅にての試験片が得られない場合がある。この場合、15mm幅以下の試験片を採取して剥離強度を測定し、これを15mm幅の試験片を試験した値に換算して、弱接着部分の剥離強度の値とする。
まず、紙基材2の表面1とは異なる色をなす非接着印刷層を形成するように非接着印刷インキに着色剤を配合する。次に紙基材2の平滑化加工が施された表面1上に、先に調製した非接着印刷インキを印刷して、非接着印刷層3を部分的に形成する。印刷方法としては、特に限定されず、グラビア印刷、平版印刷、凸版印刷、スクリーン印刷等を用いることができる。これらの中でも塗布量が安定していること、生産性が高いこと、および製品加工時の押出加工適性が良好なことから、グラビア印刷を採用することが好ましい。また、本発明の効果を損なわない範囲で、積層体を用いた製品の審美性を向上させるため、非接着印刷層3を形成する前に紙基材2の平滑化加工が施された表面1または背面に絵柄・表示等の印刷を行ってもよい。
また、上記ではオレフィン系熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを使用した場合の押出コーティング加工条件について説明したが、他のオレフィン系熱可塑性樹脂においても樹脂の性状に応じて加工条件を適宜設定することができる。
このようにして製造される容器等の製品は、使用後に、紙基材2からオレフィン系熱可塑性樹脂層4を容易に剥離させることができるので、紙およびプラスチックを分別回収・再利用することができる。そのため、本発明の積層体から得られる容器等の製品は、資源の有効利用および地球環境保護という面からみて極めて優れたものであるといえる。
<実施例1>
硝化綿を主成分とする剥離用印刷インキ75kgに(CP−2K;大日精化工業株式会社製)に、黄色顔料を3.75kg配合した。
片面がクレーコートされた紙基材である坪量320g/m2の板紙(NEWウルトラH;日本大昭和板紙株式会社製)のクレーコート面(ベック式平滑度265秒)に、先に調製した剥離用印刷インキを、円筒印刷版を用いたグラビア印刷で部分的に印刷し、図2に示されるようにクレーコート面上に非接着印刷層を部分的に形成した。次に、紙基材を繰り出しロールから繰り出すとともに、ポリプロピレン樹脂(F109V;(株)プライムポリマー製、融点162℃)を押出し機のダイより押出し、紙基材のクレーコート面および非接着印刷層上に厚さ60μmのポリプロピレン樹脂層を積層した。このときの加工条件は、押出温度280℃およびラインスピード(繰り出し速度)70m/minに設定した。
Claims (5)
- 平滑化加工が施された表面を有する紙基材と、紙基材の平滑化加工が施された表面上に部分的に形成された非接着印刷層と、オレフィン系熱可塑性樹脂を押出コーティングすることにより紙基材の平滑化加工が施された表面および非接着印刷層上に積層されたオレフィン系熱可塑性樹脂層とを備え、紙基材とオレフィン系熱可塑性樹脂層とは弱接着され且つ非接着印刷層とオレフィン系熱可塑性樹脂層とは非接着されている積層体であって、
非接着印刷層が紙基材の表面と異なる色を有することを特徴とする積層体。 - 前記非接着印刷層が、着色剤を含む非接着印刷インキで形成されることを特徴とする請求項1に記載の積層体
- 前記非接着印刷層が、前記紙基材の面積に対して50%〜99%形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体を加工してなることを特徴とする容器。
- オレフィン系熱可塑性樹脂層が前記容器の少なくとも内面になるように加工されていることを特徴とする請求項4に記載の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006270701A JP5103853B2 (ja) | 2006-10-02 | 2006-10-02 | 積層体およびそれを用いた容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006270701A JP5103853B2 (ja) | 2006-10-02 | 2006-10-02 | 積層体およびそれを用いた容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008087330A true JP2008087330A (ja) | 2008-04-17 |
JP5103853B2 JP5103853B2 (ja) | 2012-12-19 |
Family
ID=39371971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006270701A Active JP5103853B2 (ja) | 2006-10-02 | 2006-10-02 | 積層体およびそれを用いた容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5103853B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020166051A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 日本カーバイド工業株式会社 | 再帰反射シート |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0966586A (ja) * | 1995-08-31 | 1997-03-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 紙製カップ用蓋材 |
JPH1086971A (ja) * | 1996-09-11 | 1998-04-07 | Toppan Printing Co Ltd | 易分離性複合容器 |
JP2000226024A (ja) * | 1999-02-01 | 2000-08-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体用紙容器 |
JP2001247118A (ja) * | 2000-03-07 | 2001-09-11 | Oji Paper Co Ltd | 断熱性紙容器 |
JP2004099152A (ja) * | 2002-09-12 | 2004-04-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 複合容器 |
-
2006
- 2006-10-02 JP JP2006270701A patent/JP5103853B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0966586A (ja) * | 1995-08-31 | 1997-03-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 紙製カップ用蓋材 |
JPH1086971A (ja) * | 1996-09-11 | 1998-04-07 | Toppan Printing Co Ltd | 易分離性複合容器 |
JP2000226024A (ja) * | 1999-02-01 | 2000-08-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体用紙容器 |
JP2001247118A (ja) * | 2000-03-07 | 2001-09-11 | Oji Paper Co Ltd | 断熱性紙容器 |
JP2004099152A (ja) * | 2002-09-12 | 2004-04-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 複合容器 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020166051A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 日本カーバイド工業株式会社 | 再帰反射シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5103853B2 (ja) | 2012-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2618825C2 (ru) | Тисненая термопластичная этикетка | |
KR102299068B1 (ko) | 내스커프성, 투명성 및 순응성이 개선된 필름 | |
JP7069005B2 (ja) | 包装体の製造方法 | |
CN102971144A (zh) | 易剥离性薄膜、模内成型用标签、带标签的树脂成型品、壁纸、不干胶标签以及带标签的容器 | |
AU2012376259B2 (en) | Multilayer film | |
AU709752B2 (en) | Laser-markable plastic labels | |
JP7309705B2 (ja) | シングルサーブポーションパック | |
JP6184742B2 (ja) | インモールド成形用ラベル | |
JP5103853B2 (ja) | 積層体およびそれを用いた容器 | |
CN100400287C (zh) | 水性环保雷射膜及其制法 | |
JP4935253B2 (ja) | 積層体およびそれを用いた容器 | |
JP4973102B2 (ja) | 積層体および紙製容器 | |
US20230121482A1 (en) | Heat-sensitive label | |
JP4923818B2 (ja) | 剥離防止部を備える易剥離積層体 | |
JP4830726B2 (ja) | ロール状積層体およびそれを用いた容器 | |
JP4923817B2 (ja) | 積層体、それを用いた容器およびその製造方法 | |
JP2007136895A (ja) | 積層体およびその製造方法 | |
JP4923816B2 (ja) | 積層体、それを用いた容器およびその製造方法 | |
JP4765784B2 (ja) | 積層体 | |
WO2010026421A1 (en) | Film | |
JP2718774B2 (ja) | 透明ラベル | |
JP5055957B2 (ja) | 液体容器用表面光沢基材の加工方法および液体容器用表面光沢基材 | |
JP4810906B2 (ja) | 液体容器用表面光沢基材の加工方法および液体容器用表面光沢基材 | |
WO2023027067A1 (ja) | 積層体、感熱ラベル、インモールドラベル及びラベル付き容器 | |
JP7027980B2 (ja) | 大柄凹凸模様と微細柄凹凸模様を有するラミネートチューブ容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090827 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120321 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120515 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120904 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120917 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5103853 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012 Year of fee payment: 3 |