JP2008084614A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】抵抗R1〜R4及びトランジスタQ1及びシャントレギュレータIC1から成る電流制限手段2と、シャントレギュレータIC2から成る電流検出手段3と、抵抗R5〜R7及びトランジスタQ2及びヒューズFから成る過電流制限手段とから構成される点灯装置と、発光ダイオードLED1〜LED4を直列に接続して成る発光部1とを備え、正常時には電流制限手段2によって発光部1に流れる負荷電流I1を制限し、回路の一部が故障する等して電流制限手段2に異常が発生すると電流検出手段3によって異常を検出するとともに過電流制限手段4によって発光部1に流れる負荷電流I1を遮断する。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。本実施形態は、図1に示すように、抵抗R1〜R4及びトランジスタQ1及びシャントレギュレータIC1から成る電流制限手段2と、シャントレギュレータIC2から成る電流検出手段3と、抵抗R5〜R7及びトランジスタQ2及びヒューズFから成る過電流制限手段とから構成される点灯装置と、発光ダイオードLED1〜LED4を直列に接続して成る発光部1とを備え、直流電源DCから点灯装置を介して発光部1に駆動電圧が供給される。
I1≒V1/(R3+R4)
となる。したがって、正常動作時では電流制限手段1によって負荷電流I1が略一定に保たれる。尚、この時点ではシャントレギュレータIC2のREF端子の端子電圧は基準電圧V1に達していないのでシャントレギュレータIC2は動作せず、したがってトランジスタQ2もオフの状態を維持する。
IF≒VR4/R4+VDC/R7
となる。したがって、IFがヒューズFを溶断する溶断電流となるように抵抗R7の抵抗値を設定することで、ヒューズFを溶断して負荷電流I1を遮断することができる。尚、上記のようにトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間が短絡した場合以外にも、トランジスタQ1の他の端子間が短絡してシャントレギュレータIC1の制御が効かない場合や、シャントレギュレータIC1が故障して基準電圧V1及び負荷電流I1が増大する場合においても上記の遮断動作を行なうことが可能である。
ところで、上記実施形態1では、異常時にヒューズFを溶断するために大きな電流を流そうとすると、直流電源DCの出力インピーダンスが大きい場合には直流電源DC内部での電力損失が大きくなってしまい、電源電圧VDCが低下する。電源電圧VDCが低下すると、VR4も低下して基準電圧V1を下回り、シャントレギュレータIC2の動作が停止する。その後、ヒューズFに流れる電流IFが小さくなるために電源電圧VDCが再度上昇し、それに伴ってVR4が上昇して基準電圧V1を上回ることで再度シャントレギュレータIC2が動作するため、ヒューズFに流れる電流IFは上昇と下降を交互に繰り返す状態となる(図2参照)。上記のような繰り返し動作を続ける状態では、ヒューズFを溶断するために必要な電流を流すことができず、またヒューズFで消費する平均電力が足りないためにヒューズFを溶断することができず、結果として発光部1には断続的に必要以上の電流が流れ続けて発光ダイオードLED1〜LED4が発熱して劣化する虞がある。
IF≒VR4/R4+VDC/R7
となる。したがって、IFがヒューズFを溶断する溶断電流となるように抵抗R7の抵抗値を設定することで、ヒューズFを溶断して負荷電流I1を遮断することができる。ここで、本実施形態では、トランジスタQ2がオンになると抵抗R8の両端に電圧VR8が発生し、ダイオードD1を介してシャントレギュレータIC2のREF端子にVR8を供給することができる。このため、上記のように直流電源DCの出力インピーダンスが大きく電源電圧VDCが変動する場合においても、抵抗R7及び抵抗R8の抵抗値の比を変更してVR8を調整することで、VR4が常に基準電圧V1を上回るように設定することが可能となる。したがって、電源電圧VDCが変動したとしてもシャントレギュレータIC2が動作し続けるので、ヒューズFを溶断するのに十分な電流を継続して流すことができ、確実にヒューズFを溶断することができる。尚、上記のようにトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間が短絡した場合以外にも、トランジスタQ1の他の端子間が短絡してシャントレギュレータIC1の制御が効かない場合や、シャントレギュレータIC1が故障して基準電圧V1及び負荷電流I1が増大する場合においても上記の遮断動作を行なうことが可能である。
以下、本発明の実施形態3について図面を用いて説明する。但し、実施形態1と共通する部位については同じ図番号を付して説明を省略する。本実施形態は、図4に示すように、過電流制限手段4のみが実施形態1と異なっており、過電流制限手段4は、トランジスタQ1のエミッタと抵抗R3との間に挿入されるトランジスタQ3と、直流電源DCの正極とシャントレギュレータIC2のカソード端子との間に挿入される抵抗R9と、抵抗R9及びシャントレギュレータIC2のカソード端子の接続端とトランジスタQ3との間に挿入される抵抗R10とから成り、トランジスタQ3は、コレクタがトランジスタQ1のエミッタ、エミッタが抵抗R3の一端、ベースが抵抗R10の一端と接続されている。
I1≒V1/(R3+R4)
となる。したがって、正常動作時では電流制限手段1によって負荷電流I1が略一定に保たれる。尚、この時点ではシャントレギュレータIC2のREF端子の端子電圧は基準電圧V1に達していないのでシャントレギュレータIC2は動作しない。また、トランジスタQ3はスイッチとして動作しており、トランジスタQ3のコレクタ−エミッタ間電圧はほぼ零となっている。
I1≒V1/R4
となり、異常時における負荷電流I1を制限することができる。尚、上記のようにトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間が短絡した場合以外にも、トランジスタQ1の他の端子間が短絡してシャントレギュレータIC1の制御が効かない場合や、シャントレギュレータIC1が故障して基準電圧V1及び負荷電流I1が増大する場合においても上記の動作を行なうことが可能である。
以下、本発明の実施形態4について図面を用いて説明する。但し、実施形態1と共通する部位については同じ図番号を付して説明を省略する。本実施形態は、図5に示すように、電流制限手段2及び電流検出手段3及び過電流制限手段4が実施形態1と異なっており、電流制限手段2は、実施形態1の電流制限手段2において抵抗R4と直流電源DCの負極との間に抵抗R11を挿入して構成される。電流検出手段3は、シャントレギュレータIC2から成る第一の検出手段30と、シャントレギュレータC3から成る第二の検出手段31とから構成され、過電流制限手段4は、抵抗R9,R10及びトランジスタQ3から成る第一の制限手段40と、抵抗R5〜R7及びトランジスタQ2及びヒューズFから成る第二の制限手段41とから構成される。
I1≒V1/(R3+R4+R11)
となる。したがって、正常動作時では電流制限手段1によって負荷電流I1が略一定に保たれる。尚、この時点ではシャントレギュレータIC2,IC3の各REF端子の端子電圧は基準電圧V1に達していないのでシャントレギュレータIC2,IC3は何れも動作しない。また、トランジスタQ2はオフの状態を維持しており、トランジスタQ3はスイッチとして動作してトランジスタQ3のコレクタ−エミッタ間電圧はほぼ零となっている。
I1≒V1/(R4+R11)
となり、異常時における負荷電流I1を制限することができる。尚、上記のようにトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間が短絡した場合以外にも、トランジスタQ1の他の端子間が短絡してシャントレギュレータIC1の制御が効かない場合や、シャントレギュレータIC1が故障して基準電圧V1及び負荷電流I1が増大する場合においても上記の動作を行なうことが可能である。
IF≒VR11/R11+VDC/R7
となる。したがって、IFがヒューズFを溶断する溶断電流となるように抵抗R7の抵抗値を設定することで、ヒューズFを溶断して負荷電流I1を遮断することができる。尚、上記のようにトランジスタQ3のコレクタ−エミッタ間が短絡した場合以外にも、トランジスタQ3の他の端子間が短絡してシャントレギュレータIC2の制御が効かない場合や、シャントレギュレータIC2が故障して基準電圧V1及び負荷電流I1が増大する場合においても上記の遮断動作を行なうことが可能である。
LED1〜LED4 発光ダイオード(固体発光素子)
2 電流制限手段
3 電流検出手段
4 過電流制限手段
Claims (10)
- 一乃至複数の固体発光素子から成る発光部と、外部の直流電源と接続されて発光部に駆動電圧を供給する点灯装置とから成る照明装置であって、点灯装置は、発光部に流れる電流を制限する電流制限手段と、電流制限手段の異常を検出するとともに発光部に流れる所定の閾値以上の電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段において発光部に流れる所定の閾値以上の電流を検出すると発光部に流れる電流を制限する過電流制限手段とを備えたことを特徴とする照明装置。
- 前記電流検出手段は、電流制限手段の異常を電圧にて検出することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 前記過電流制限手段は、電流検出手段において電流制限手段の異常を検出すると発光部に流れる電流を遮断することを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
- 前記過電流制限手段は、発光部と直流電源の出力端との間に挿入されるヒューズを有することを特徴とする請求項3記載の照明装置。
- 前記過電流制限手段は、電流検出手段において電流制限手段の異常を検出すると発光部及び各手段に使用される部品の温度が限界許容温度内となるように発光部に流れる電流を制限することを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
- 前記過電流制限手段は第一の半導体部品を有し、第一の半導体部品にて発光部に流れる電流を制限することを特徴とする請求項1又は2又は5記載の照明装置。
- 前記第一の半導体部品はトランジスタであって、電流制限手段が正常である場合には発光部に流れる電流を第一の電流値に制限し、電流検出手段にて電流制限手段の異常が検出されると発光部に流れる電流を第二の電流値に制限することを特徴とする請求項6記載の照明装置。
- 前記過電流制限手段は、発光部及び各手段に使用される部品の温度が限界許容温度内となるように発光部に流れる電流を制限する第一の制限手段と、発光部に流れる電流を遮断する第二の制限手段とから成り、電流検出手段は、電流制限手段の異常を検出するとともに前記第一の制限手段を動作させる第一の検出手段と、前記第一の制限手段動作時において発光部に流れる所定の閾値以上の電流を検出するとともに前記第二の制限手段を動作させる第二の検出手段とから成ることを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
- 前記電流検出手段は第二の半導体部品を有し、第二の半導体部品にて電流制限手段の異常を検出することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の照明装置。
- 前記第二の半導体部品はシャントレギュレータであって、検出した電圧がシャントレギュレータの基準電圧に達した場合に異常を検出することを特徴とする請求項9記載の照明装置。
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