JP2007299928A - 発光ダイオード定電流駆動回路 - Google Patents

発光ダイオード定電流駆動回路 Download PDF

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靖生 大橋
Toshio Hiratsuka
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Abstract

【課題】トランジスタがオフした時にトランジスタに印加される電圧を抑制し、低耐圧トランジスを適用しても、過電流による発光ダイオードモジュールの破壊を回避できる、低コストの定電流駆動回路を提供する。
【解決手段】直列接続した複数個の発光ダイオード4と、直列接続発光ダイオード4と直列接続されるトランジスタ7と、を直流電源に接続される第1線路Lと第2線路Hとの間に備え、トランジスタ7のベースと直列接続発光ダイオード4のトランジスタの接続された側とは反対側の間に第1抵抗6を接続し、ベースと第1線路Lとの間にツェナーダイオード8を接続し、トランジスタの第1線路L側端子と第1線路Lとの間に第2抵抗5を接続し、トランジスタの発光ダイオード4側端子と第2抵抗5の第1線路L側端子との間に第3抵抗9を接続した。
【選択図】図1

Description

本発明は直列に接続した複数個の発光ダイオードに定電流を供給する回路におけるトランジスタの耐圧を低減することにより、低消費電力を特長とする発光ダイオードを用いた機器の低コスト化に寄与できる発光ダイオード定電流駆動回路に関するものである。
発光ダイオードは消費電力が少なく、長寿命、低温動作が可能などの特長を有しており、今後ますます種々の照明器具分野などで採用されていくものと考えられる。特に照明器具に発光ダイオードを用いる場合は複数個の発光ダイオードが必要になるので、複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュールを使用することが多い(特許文献1参照)。
発光ダイオードは電流駆動素子であり、一般の発光ダイオードの駆動電流は信頼性を考慮し、発熱の観点から20〜25mA(一般的に絶対最大定格は30mA)となるように設計されている。
特開2005−285369号公報
これまでは発光ダイオードの電源として定電圧スイッチング電源が適用され、抵抗を用いて発光ダイオードの駆動電流が20〜25mAとなるように抵抗値を決めているのが一般的である。
抵抗を用いて駆動電流を規定する場合は、発光ダイオードの順方向電圧降下のバラツキの影響を受けて、発光ダイオードモジュール毎に駆動電流が異なるので、抵抗での損失が増加したり発光ダイオードの輝度に差が生ずるなどの問題があるため、最近では定電流駆動方式を採用する方向にある。
定電流化するために、定電圧スイッチング電源の代わりに定電流電源を適用するか、あるいは電源と発光ダイオードモジュールとの間に定電流素子を直列接続して、発光ダイオードの駆動電流が20〜25mAとなるように定電流素子の電流を設定している。
一般的な照明器具は商用電源のAC100Vを使用することが多いので、AC100Vを用いた本出願人の先行発明に係る発光ダイオードモジュールとトランジスタで構成した定電流回路を図9に示す。1は商用電源、2はブリッジダイオード、3はコンデンサ、4は複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、5、6は抵抗、7はトランジスタ、8はツェナーダイオードである。
次に、図9に示す回路の動作を説明する。
商用電源1のAC100Vをブリッジダイオード2で全波整流し、コンデンサ3で平滑すると約140Vの直流電圧V0が得られる。抵抗5、6、トランジスタ7、ツェナーダイオード8で構成される定電流回路1−1を接続し、発光ダイオードモジュール4の発光ダイオードを発光させる。トランジスタ7のベース電圧はツェナーダイオード8のツェナー電圧にクランプされ一定になる。ツェナー電圧をVz、トランジスタ7のベース・エミッタ間電圧をVbeとすると、抵抗5の電圧はVz−Vbeとなる。抵抗5の抵抗値をR5とすれば、抵抗5を流れる電流は(Vz−Vbe)/ R5で与えられる。ツェナー電圧Vz、ベース・エミッタ間電圧Vbeが一定とすれば、抵抗5の電流(Vz−Vbe)/ R5も一定になる。すなわち、直流電圧V0あるいは発光ダイオードモジュール4の電圧降下が変化しても、発光ダイオードモジュール4の電流が一定になるようにトランジスタ7のコレクタ−エミッタ間電圧が変化する。
商用電源1のAC100Vをブリッジダイオード2で全波整流してコンデンサ3で平滑した直流電圧V0を140V、発光ダイオードモジュール4の発光ダイオード個数を40、発光ダイオードモジュール4の駆動電流を20mA、順方向電流20mA時の発光ダイオード順方向電圧降下を3.2V、ツェナーダイオード8のツェナー電圧を5V、トランジスタ7のベース−エミッタ間電圧を0.7Vと仮定する。
発光ダイオードモジュール4の電圧降下は3.2×40=128V、抵抗5の電圧は5−0.7=4.3Vであるから、トランジスタ7に印加される電圧は140−128−4.3=7.7V、ベース電流を無視すれば抵抗5は4.3/0.02=215Ωになる。ここで発光ダイオードモジュール4の電圧降下に変化がなく、直流電圧V0が例えば150Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は150−128−4.3=17.7Vに増加する。
また、直流電圧V0を140Vに変化がなく、発光ダイオードモジュール4の電圧降下が例えば130Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は140−130−4.3=5.7Vに減少する。これらの状況から回路が正常に動作している場合はトランジスタ7の耐圧は30V程度で十分である。
図10に本出願人の先行発明に係る発光ダイオードモジュールとトランジスタで構成した定電流回路の他の例を示す。抵抗6をトランジスタ7のコレクタに接続している点が図9とは異なるだけで、動作上は図9と同じである。
以上のような回路動作によって、発光ダイオードの順方向電圧降下や電源電圧が変化しても発光ダイオードモジュール4の駆動電流は一定に保たれる。
複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール4を点灯させるのに使用する定電流駆動回路のトランジスタ7に印加される電圧は、回路が正常に動作していれば20V程度であり、比較的耐圧の低いトランジスタを適用できる。
しかし、抵抗6が何らかの原因でオープンになったり、ツェナーダイオード8がショートになったりするとトランジスタ7のベース電流が0になるので、トランジスタ7はオープン状態になる。この時は発光ダイオードモジュール4の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下を期待できない。したがって、トランジスタ7には直流電圧V0が印加されることになる。トランジスタ7の耐圧が30V程度しかないと、トランジスタ7はブレークダウンを起こしショート状態になる可能性がある。トランジスタ7がショート状態になると、発光ダイオードモジュール4の電流は電流制限要素がなくなるので非常に大きくなり、発光ダイオードモジュール4は破壊されることとなる。
このような状況でも高価な発光ダイオードモジュール4を破壊から保護するには、直流電圧V0が140Vとすれば、トランジスタ7の耐圧を200V程度にする必要がある。
したがって、本発明の目的は発光ダイオードを複数個直列に接続して使用する発光ダイオードモジュールに定電流を供給する定電流駆動回路おいて、定電流駆動回路のトランジスタがオープン状態になっても、印加電圧の上昇を抑制し安価な低耐圧のトランジスタが使用できるようにして、低コストの発光ダイオードモジュール定電流駆動回路を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、発光ダイオード定電流駆動回路に係り、直列接続した複数個の発光ダイオードと、該直列接続発光ダイオードと直列接続されるトランジスタと、を直流電源に接続される第1線路と第2線路との間に備え、該トランジスタのベースと前記直列接続発光ダイオードの該トランジスタの接続された側とは反対側の間に第1抵抗を接続し、前記ベースと前記第1線路との間にツェナーダイオードを接続し、前記トランジスタの前記第1線路側端子と前記第1線路との間に第2抵抗を接続し、前記トランジスタの前記発光ダイオード側端子と前記第2抵抗の前記第1線路側端子との間に第3抵抗を接続して成ることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、発光ダイオード定電流駆動回路に係り、直列接続した複数個の発光ダイオードと、該直列接続発光ダイオードと直列接続されるトランジスタと、を直流電源に接続される第1線路と第2線路との間に備え、該トランジスタのベースと前記直列接続発光ダイオードの該トランジスタの接続された側とは反対側の間に第1抵抗を接続し、前記ベースと前記第1線路との間にツェナーダイオードを接続し、前記トランジスタの前記第1線路側端子と前記第1線路との間に第2抵抗を接続し、前記トランジスタの前記発光ダイオード側端子と前記第2抵抗側端子との間に第3抵抗を接続して成ることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の発明は、発光ダイオード定電流駆動回路に係り、直列接続した複数個の発光ダイオードと、該直列接続発光ダイオードと直列接続されるトランジスタと、を直流電源に接続される第1線路と第2線路との間に備え、該トランジスタのベースと前記直列接続発光ダイオードの該トランジスタの接続された側の間に第1抵抗を接続し、前記ベースと前記第1線路との間にツェナーダイオードを接続し、前記トランジスタの前記第1線路側端子と前記第1線路との間に第2抵抗を接続し、前記トランジスタの前記発光ダイオード側端子と前記第2抵抗の前記第1線路側端子との間に第3抵抗を接続して成ることを特徴とする。
そして、請求項4記載の発明は、発光ダイオード定電流駆動回路に係り、直列接続した複数個の発光ダイオードと、該直列接続発光ダイオードと直列接続されるトランジスタと、を直流電源に接続される第1線路と第2線路との間に備え、該トランジスタのベースと前記直列接続発光ダイオードの該トランジスタの接続された側の間に第1抵抗を接続し、前記ベースと前記第1線路との間にツェナーダイオードを接続し、前記トランジスタの前記第1線路側端子と前記第1線路との間に第2抵抗を接続し、前記トランジスタの前記発光ダイオード側端子と前記第2抵抗側端子との間に第3抵抗を接続して成ることを特徴とする。
本発明によれば、複数の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュールを一定の電流で駆動するトランジスタ、抵抗、ツェナーダイオードで構成される定電流駆動回路において、発光ダイオードモジュールの電圧降下を利用して、トランジスタのベース電流が0になって、トランジスタがオフした時にトランジスタに印加される電圧を抑制し、低耐圧トランジスを適用しても、過電流による発光ダイオードモジュールの破壊を回避できる、低コストの定電流駆動回路を実現することが可能となる。
〈実施例1〉
本発明に関わる発光ダイオードモジュールの定電流駆動回路の実施例1を図1に示す。図1において、1は商用電源、2はブリッジダイオード、3は平滑コンデンサ、4は電源のプラス側線路Hに設けられた複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、7は発光ダイオードモジュールに直列接続されたトランジスタ、5はトランジスタ7のエミッタとマイナス側線路L間に挿入された抵抗、6は発光ダイオードモジュール4のアノード側とトランジスタ7のベース間に挿入された抵抗、9はトランジスタ7のコレクタとマイナス側線路L間に接続された抵抗、8はトランジスタ7のベースとマイナス側線路L間に挿入されたツェナーダイオードである。
次に図1に示す回路の動作を説明する。
商用電源1のAC100Vをブリッジダイオード2で全波整流し、コンデンサ3で平滑すると約140Vの直流電圧V0が得られる。抵抗5、6、トランジスタ7、ツェナーダイオード8で構成される定電流回路1−1を発光ダイオードモジュール4と直列に接続し、発光ダイオードを発光させる。抵抗9は定電流回路1−1に並列に接続されている。トランジスタ7のベース電圧はツェナーダイオード8のツェナー電圧にクランプされ、ツェナー電圧をVz、トランジスタ7のベース・エミッタ間電圧をVbeとすると、抵抗5の電圧はVz−Vbeとなり、抵抗5の抵抗値をR5とすれば、抵抗5を流れる電流は(Vz−Vbe)/ R5で与えられる。ツェナー電圧Vz、ベース・エミッタ間電圧Vbeを一定とすれば、抵抗5の電流は(Vz−Vbe)/ R5となり一定になる。すなわち、直流電圧V0あるいは発光ダイオードモジュール4の電圧降下が変化しても、発光ダイオードモジュール4の電流が一定になるようにトランジスタ7のコレクタ−エミッタ間電圧が変化する。
直流電圧V0を140V、発光ダイオードモジュール4の発光ダイオード個数を40、発光ダイオードモジュール4の駆動電流を20mA、順方向電流20mA時の発光ダイオード順方向電圧降下を3.2V、ツェナーダイオード8のツェナー電圧を5V、トランジスタ7のベース−エミッタ間電圧を0.7Vと仮定する。
発光ダイオードモジュール4の電圧降下は3.2×40=128V、抵抗5の電圧は5−0.7=4.3Vであるから、トランジスタ7に印加される電圧は140−128−4.3=7.7Vである。ここで発光ダイオードモジュール4の電圧降下に変化がなく、直流電圧V0が例えば140Vから150Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は150−128−4.3=17.7Vに増加する。また、直流電圧V0を140Vに変化がなく、発光ダイオードモジュール4の電圧降下が例えば128Vから130Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は140−130−4.3=5.7Vに減少する。これらの状況から回路が正常に動作している場合はトランジスタ7の耐圧は30V程度で十分である。
ここで何らかの原因で抵抗6がオープンになったり、ツェナーダイオード8がショートになったりすると、トランジスタ7のベース電流が0になるので、トランジスタ7はオフ状態になる。この時は従来の定電流駆動回路では発光ダイオードモジュール4の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下を期待できないが、図1の実施例1では定電流駆動回路と並列に接続された抵抗9に発光ダイオードモジュール4を通して電流が流れるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下として120V程度が期待できる。したがって、トランジスタ7には直流電圧V0=140Vから発光ダイオードモジュール4の電圧降下120Vを差し引いた電圧20Vが印加されることになる。したがって、30V程度の耐圧のトランジスタでもブレークダウンを起こすことはないので、発光ダイオードモジュール4に過電流は流れず破壊を回避できる。
定電流回路1−1の電圧が変化すると抵抗9の電流も変化するが、抵抗9の電流は1mA以下で定電流回路1−1の電流20mAに比較し十分小さくできるので、発光ダイオードモジュール4の定電流駆動特性に影響を与えることはない。
〈実施例2〉
本発明に関わる発光ダイオードモジュールの定電流駆動回路の実施例2を図2に示す。図2において、1は商用電源、2はブリッジダイオード、3は平滑コンデンサ、4は電源のプラス側線路Hに設けられた複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、7は発光ダイオードモジュールに直列接続されたトランジスタ、5はトランジスタ7のエミッタとマイナス側線路L間に挿入された抵抗、6は発光ダイオードモジュール4のアノード側とトランジスタ7のベース間に挿入された抵抗、9’はトランジスタ7のコレクタとエミッタ間に接続された抵抗、8はトランジスタ7のベースとマイナス側線路L間に挿入されたツェナーダイオードである。
次に図2に示す回路の動作を説明する。
商用電源1のAC100Vをブリッジダイオード2で全波整流し、コンデンサ3で平滑すると約140Vの直流電圧V0が得られる。抵抗5、6、トランジスタ7、ツェナーダイオード8で構成される定電流回路1−1を発光ダイオードモジュール4と直列に接続し、発光ダイオードを発光させる。抵抗9’がトランジスタ7のコレクタとエミッタ間に接続されている点が図1の実施例と異なっている。
トランジスタ7のベース電圧はツェナーダイオード8のツェナー電圧にクランプされ、ツェナー電圧をVz、トランジスタ7のベース・エミッタ間電圧をVbeとすると、抵抗5の電圧はVz−Vbeとなり、抵抗5の抵抗値をR5とすれば、抵抗5を流れる電流は(Vz−Vbe)/ R5で与えられる。抵抗9の電流は抵抗5を流れるが、ツェナー電圧Vz、ベース・エミッタ間電圧Vbeを一定とすれば、抵抗5の電流は(Vz−Vbe)/ R5となり一定になる。すなわち、直流電圧V0あるいは発光ダイオードモジュール4の電圧降下が変化しても、発光ダイオードモジュール4の電流が一定になるようにトランジスタ7のコレクタ−エミッタ間電圧が変化する。トランジスタ7のコレクタ−エミッタ間電圧が変化すると抵抗9を流れる電流も変化するが、抵抗5の電圧は一定なので、抵抗9を流れる電流が増加するとトランジスタ7を流れる電流が減少し一定になる。逆に抵抗9’を流れる電流が減少するとトランジスタ7を流れる電流が増加し一定になる。したがって、発光ダイオードモジュール4の電流は一定である。
直流電圧V0を140V、発光ダイオードモジュール4の発光ダイオード個数を40、発光ダイオードモジュール4の駆動電流を20mA、順方向電流20mA時の発光ダイオード順方向電圧降下を3.2V、ツェナーダイオード8のツェナー電圧を5V、トランジスタ7のベース−エミッタ間電圧を0.7Vと仮定する。発光ダイオードモジュール4の電圧降下は3.2×40=128V、抵抗5の電圧は5−0.7=4.3Vであるから、トランジスタ7に印加される電圧は140−128−4.3=7.7Vである。ここで発光ダイオードモジュール4の電圧降下に変化がなく、直流電圧V0が例えば140Vから150Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は150−128−4.3=17.7Vに増加する。また、直流電圧V0を140Vに変化がなく、発光ダイオードモジュール4の電圧降下が例えば128Vから130Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は140−130−4.3=5.7Vに減少する。これらの状況から回路が正常に動作している場合はトランジスタ7の耐圧は30V程度で十分である。
ここで何らかの原因で抵抗6がオープンになったり、ツェナーダイオード8がショートになったりすると、トランジスタ7のベース電流が0になるので、トランジスタ7はオフ状態になる。この時は従来の定電流駆動回路では発光ダイオードモジュール4の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下を期待できないが、図2に示す本発明の定電流駆動回路では抵抗9’に発光ダイオードモジュール4を通して電流が流れるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下として120V程度が期待できる。
したがって、トランジスタ7には直流電圧V0=140Vから発光ダイオードモジュール4の電圧降下120Vを差し引いた電圧20Vが印加されることになる。したがって、30V程度の耐圧のトランジスタでもブレークダウンを起こすことはないので、発光ダイオードモジュール4に過電流は流れず破壊を回避できる。また、抵抗5に発生する電圧は抵抗9の電流を1mA以下にすれば、トランジスタ7のベース・エミッタ間に印加される逆電圧は極めて小さいので問題ない。
〈実施例3〉
本発明に関わる発光ダイオードモジュールの定電流駆動回路の実施例2を図3に示す。図3において、1は商用電源、2はブリッジダイオード、3は平滑コンデンサ、4は電源のプラス側線路Hに設けられた複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、7は発光ダイオードモジュールに直列接続されたトランジスタ、5はトランジスタ7のエミッタとマイナス側線路L間に挿入された抵抗、6’はトランジスタ7のコレクタとベース間に接続された抵抗、9はトランジスタ7のコレクタとマイナス側線路L間に接続された抵抗、8はトランジスタ7のベースとマイナス側線路L間に挿入されたツェナーダイオードである。
次に図3に示す回路の動作を説明する。
商用電源1のAC100Vをブリッジダイオード2で全波整流し、コンデンサ3で平滑すると約140Vの直流電圧V0が得られる。抵抗5、6、トランジスタ7、ツェナーダイオード8で構成される定電流回路1−1を発光ダイオードモジュール4と直列に接続し、発光ダイオードを発光させる。抵抗9は定電流回路1−1に並列に接続されている。トランジスタ7のベース電圧はツェナーダイオード8のツェナー電圧にクランプされ、ツェナー電圧をVz、トランジスタ7のベース・エミッタ間電圧をVbeとすると、抵抗5の電圧はVz−Vbeとなり、抵抗5の抵抗値をR5とすれば、抵抗5を流れる電流は(Vz−Vbe)/ R5で与えられる。ツェナー電圧Vz、ベース・エミッタ間電圧Vbeを一定とすれば、抵抗5の電流は(Vz−Vbe)/ R5となり一定になる。すなわち、直流電圧V0あるいは発光ダイオードモジュール4の電圧降下が変化しても、発光ダイオードモジュール4の電流が一定になるようにトランジスタ7のコレクタ−エミッタ間電圧が変化する。
直流電圧V0を140V、発光ダイオードモジュール4の発光ダイオード個数を40、発光ダイオードモジュール4の駆動電流を20mA、順方向電流20mA時の発光ダイオード順方向電圧降下を3.2V、ツェナーダイオード8のツェナー電圧を5V、トランジスタ7のベース−エミッタ間電圧を0.7Vと仮定する。発光ダイオードモジュール4の電圧降下は3.2×40=128V、抵抗5の電圧は5−0.7=4.3Vであるから、トランジスタ7に印加される電圧は140−128−4.3=7.7Vである。ここで発光ダイオードモジュール4の電圧降下に変化がなく、直流電圧V0が例えば140Vから150Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は150−128−4.3=17.7Vに増加する。また、直流電圧V0を140Vに変化がなく、発光ダイオードモジュール4の電圧降下が例えば128Vから130Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は140−130−4.3=5.7Vに減少する。これらの状況から回路が正常に動作している場合はトランジスタ7の耐圧は30V程度で十分である。
ここで何らかの原因で抵抗6がオープンになったり、ツェナーダイオード8がショートになったりすると、トランジスタ7のベース電流が0になるので、トランジスタ7はオフ状態になる。この時は従来の定電流駆動回路では発光ダイオードモジュール4の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下を期待できないが、本発明では定電流駆動回路と並列に接続された抵抗9に発光ダイオードモジュール4を通して電流が流れるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下として120V程度が期待できる。したがって、トランジスタ7には直流電圧V0=140Vから発光ダイオードモジュール4の電圧降下120Vを差し引いた電圧20Vが印加されることになる。したがって、30V程度の耐圧のトランジスタでもブレークダウンを起こすことはないので、発光ダイオードモジュール4に過電流は流れず破壊を回避できる。
定電流回路1−1の電圧が変化すると抵抗9の電流も変化するが、抵抗9の電流は1mA以下で定電流回路1−1の電流20mAに比較し十分小さくできるので、発光ダイオードモジュール4の定電流駆動特性に影響を与えることはない。
〈実施例4〉
本発明に関わる発光ダイオードモジュールの定電流駆動回路の実施例4を図4に示す。図4において、1は商用電源、2はブリッジダイオード、3は平滑コンデンサ、4は電源のプラス側線路Hに設けられた複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、7は発光ダイオードモジュールに直列接続されたトランジスタ、5はトランジスタ7のエミッタとマイナス側線路L間に挿入された抵抗、6’はトランジスタ7のコレクタとベース間に接続された抵抗、9’はトランジスタ7のコレクタとエミッタ間に接続された抵抗、8はトランジスタ7のベースとマイナス側線路L間に挿入されたツェナーダイオードである。
次に図4に示す回路の動作を説明する。
商用電源1のAC100Vをブリッジダイオード2で全波整流し、コンデンサ3で平滑すると約140Vの直流電圧V0が得られる。抵抗5、6、トランジスタ7、ツェナーダイオード8で構成される定電流回路1−1を発光ダイオードモジュール4と直列に接続し、発光ダイオードを発光させる。抵抗9’がトランジスタ7のコレクタとエミッタ間に接続されている点が図3の実施例と異なっている。トランジスタ7のベース電圧はツェナーダイオード8のツェナー電圧にクランプされ、ツェナー電圧をVz、トランジスタ7のベース・エミッタ間電圧をVbeとすると、抵抗5の電圧はVz−Vbeとなり、抵抗5の抵抗値をR5とすれば、抵抗5を流れる電流は(Vz−Vbe)/ R5で与えられる。抵抗9’の電流は抵抗5を流れるが、ツェナー電圧Vz、ベース・エミッタ間電圧Vbeを一定とすれば、抵抗5の電流は(Vz−Vbe)/ R5となり一定になる。
すなわち、直流電圧V0あるいは発光ダイオードモジュール4の電圧降下が変化しても、発光ダイオードモジュール4の電流が一定になるようにトランジスタ7のコレクタ−エミッタ間電圧が変化する。トランジスタ7のコレクタ−エミッタ間電圧が変化すると抵抗9’を流れる電流も変化するが、抵抗5の電圧は一定なので、抵抗9’を流れる電流が増加するとトランジスタ7を流れる電流が減少し一定になる。逆に抵抗9’を流れる電流が減少するとトランジスタ7を流れる電流が増加し一定になる。したがって、発光ダイオードモジュール4の電流は一定である。
直流電圧V0を140V、発光ダイオードモジュール4の発光ダイオード個数を40、発光ダイオードモジュール4の駆動電流を20mA、順方向電流20mA時の発光ダイオード順方向電圧降下を3.2V、ツェナーダイオード8のツェナー電圧を5V、トランジスタ7のベース−エミッタ間電圧を0.7Vと仮定する。発光ダイオードモジュール4の電圧降下は3.2×40=128V、抵抗5の電圧は5−0.7=4.3Vであるから、トランジスタ7に印加される電圧は140−128−4.3=7.7Vである。ここで発光ダイオードモジュール4の電圧降下に変化がなく、直流電圧V0が例えば140Vから150Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は150−128−4.3=17.7Vに増加する。また、直流電圧V0を140Vに変化がなく、発光ダイオードモジュール4の電圧降下が例えば128Vから130Vに増加したとすると、抵抗5の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール4の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ7に印加される電圧は140−130−4.3=5.7Vに減少する。これらの状況から回路が正常に動作している場合はトランジスタ7の耐圧は30V程度で十分である。
ここで何らかの原因で抵抗6がオープンになったり、ツェナーダイオード8がショートになったりすると、トランジスタ7のベース電流が0になるので、トランジスタ7はオフ状態になる。この時は従来の定電流駆動回路では発光ダイオードモジュール4の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下を期待できないが、本発明の定電流駆動回路では抵抗9’に発光ダイオードモジュール4に電流が流れるので、発光ダイオードモジュール4の電圧降下として120V程度が期待できる。したがって、トランジスタ7には直流電圧V0=140Vから発光ダイオードモジュール4の電圧降下120Vを差し引いた電圧20Vが印加されることになる。
したがって、30V程度の耐圧のトランジスタでもブレークダウンを起こすことはないので、発光ダイオードモジュール4に過電流は流れず破壊を回避できる。また、抵抗5に発生する電圧は抵抗9’の電流を1mA以下にすれば、トランジスタ7のベース・エミッタ間に印加される逆電圧は極めて小さいので問題ない。
以上のように、本発明によれば、複数の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュールを一定の電流で駆動するトランジスタ、抵抗、ツェナーダイオードで構成される定電流駆動回路において、発光ダイオードモジュールの電圧降下を利用して、トランジスタのベース電流が0になって、トランジスタがオフした時にトランジスタに印加される電圧を抑制し、低耐圧トランジスを適用しても、過電流による発光ダイオードモジュールの破壊を回避できる、低コストの定電流駆動回路を実現することが可能となる。
なお、実施例1〜実施例4においては、トランジスタ7はNPNトランジスタを用いた例で説明したが、PNPトランジスタを用いても(ただし、プラス方向とマイナス方向が逆になるけれども)同じような考えで実現することは可能である。以下に、PNPトランジスタを用いた実施例5〜8をそれぞれ実施例1〜4に対応させて簡単に説明する。
本発明に関わる発光ダイオードモジュールの定電流駆動回路をPNPトランジスタを用いて実現した実施例5を図5に示す。図5において、51は商用電源、52はブリッジダイオード、53は平滑コンデンサ、54は電源のマイナス側線路Lに設けられた複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、57は発光ダイオードモジュールに直列接続されたPNPトランジスタ、55はトランジスタ57のエミッタとプラス側線路H間に挿入された抵抗、56は発光ダイオードモジュール54のカソード側とトランジスタ57のベース間に挿入された抵抗、59はトランジスタ57のコレクタとプラス側線路H間に接続された抵抗、58はトランジスタ57のベースとプラス側線路H間に挿入されたツェナーダイオードである。
次に図5に示す回路の動作を説明する。
商用電源51のAC100Vをブリッジダイオード52で全波整流し、コンデンサ53で平滑すると約140Vの直流電圧V0が得られる。抵抗55、56、トランジスタ57、ツェナーダイオード58で構成される定電流回路1−1を発光ダイオードモジュール54と直列に接続し、発光ダイオードを発光させる。抵抗59は定電流回路1−1に並列に接続されている。トランジスタ57のベース電圧はツェナーダイオード58のツェナー電圧にクランプされ、ツェナー電圧をVz、トランジスタ7のベース・エミッタ間電圧をVbeとすると、抵抗55の電圧はVz−Vbeとなり、抵抗55の抵抗値をR5とすれば、抵抗55を流れる電流は(Vz−Vbe)/ R5で与えられる。ツェナー電圧Vz、ベース・エミッタ間電圧Vbeを一定とすれば、抵抗55の電流は(Vz−Vbe)/ R5となり一定になる。すなわち、直流電圧V0あるいは発光ダイオードモジュール4の電圧降下が変化しても、発光ダイオードモジュール54の電流が一定になるようにトランジスタ57のコレクタ−エミッタ間電圧が変化する。
直流電圧V0を140V、発光ダイオードモジュール54の発光ダイオード個数を40、発光ダイオードモジュール54の駆動電流を20mA、順方向電流20mA時の発光ダイオード順方向電圧降下を3.2V、ツェナーダイオード58のツェナー電圧を5V、トランジスタ57のベース−エミッタ間電圧を0.7Vと仮定する。
発光ダイオードモジュール4の電圧降下は3.2×40=128V、抵抗55の電圧は5−0.7=4.3Vであるから、トランジスタ57に印加される電圧は140−128−4.3=7.7Vである。ここで発光ダイオードモジュール54の電圧降下に変化がなく、直流電圧V0が例えば140Vから150Vに増加したとすると、抵抗55の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール54の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ57に印加される電圧は150−128−4.3=17.7Vに増加する。また、直流電圧V0を140Vに変化がなく、発光ダイオードモジュール54の電圧降下が例えば128Vから130Vに増加したとすると、抵抗55の電圧は変化しないので、発光ダイオードモジュール54の電流は20mAで一定に保たれ、トランジスタ57に印加される電圧は140−130−4.3=5.7Vに減少する。これらの状況から回路が正常に動作している場合はトランジスタ57の耐圧は30V程度で十分である。
ここで何らかの原因で抵抗56がオープンになったり、ツェナーダイオード58がショートになったりすると、トランジスタ57のベース電流が0になるので、トランジスタ57はオフ状態になる。この時は従来の定電流駆動回路では発光ダイオードモジュール54の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール54の電圧降下を期待できないが、図5の実施例5では定電流駆動回路と並列に接続された抵抗59に発光ダイオードモジュール54を通る電流が流れるので、発光ダイオードモジュール54の電圧降下として120V程度が期待できる。したがって、トランジスタ57には直流電圧V0=140Vから発光ダイオードモジュール54の電圧降下120Vを差し引いた電圧20Vが印加されることになる。したがって、30V程度の耐圧のトランジスタでもブレークダウンを起こすことはないので、発光ダイオードモジュール54に過電流は流れず破壊を回避できる。
定電流回路1−1の電圧が変化すると抵抗59の電流も変化するが、抵抗59の電流は1mA以下で定電流回路1−1の電流20mAに比較し十分小さくできるので、発光ダイオードモジュール4の定電流駆動特性に影響を与えることはない。
〈実施例6〉
本発明に関わる発光ダイオードモジュールの定電流駆動回路をPNPトランジスタを用いて実現した実施例6を図6に示す。図6において、51は商用電源、52はブリッジダイオード、53は平滑コンデンサ、54は電源のマイナス側線路Lに設けられた複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、57は発光ダイオードモジュールに直列接続されたPNPトランジスタ、55はトランジスタ57のエミッタとプラス側線路H間に挿入された抵抗、56は発光ダイオードモジュール54のカソード側とトランジスタ57のベース間に挿入された抵抗、59’はトランジスタ57のコレクタとエミッタ間に接続された抵抗、58はトランジスタ57のベースとプラス側線路H間に挿入されたツェナーダイオードである。
正常時の回路動作は上記説明と実質同じなので説明は割愛する。
そこで、図6に示す回路において、何らかの原因で抵抗56がオープンになったり、ツェナーダイオード58がショートになったりすると、トランジスタ57のベース電流が0になるので、トランジスタ57はオフ状態になる。この時は従来の定電流駆動回路では発光ダイオードモジュール54の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール54の電圧降下を期待できないが、図6に示す本発明の定電流駆動回路では抵抗59’に発光ダイオードモジュール54を通る電流が流れるので、発光ダイオードモジュール54の電圧降下として120V程度が期待できる。
したがって、トランジスタ57には直流電圧V0=140Vから発光ダイオードモジュール54の電圧降下120Vを差し引いた電圧20Vが印加されることになる。したがって、30V程度の耐圧のトランジスタでもブレークダウンを起こすことはないので、発光ダイオードモジュール54に過電流は流れず破壊を回避できる。また、抵抗55に発生する電圧は抵抗59’の電流を1mA以下にすれば、トランジスタ7のベース・エミッタ間に印加される逆電圧は極めて小さいので問題ない。
〈実施例7〉
本発明に関わる発光ダイオードモジュールの定電流駆動回路をPNPトランジスタを用いて実現した実施例7を図7に示す。図7において、51は商用電源、52はブリッジダイオード、53は平滑コンデンサ、54は電源のマイナス側線路Lに設けられた複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、57は発光ダイオードモジュールに直列接続されたPNPトランジスタ、55はトランジスタ57のエミッタとプラス側線路H間に挿入された抵抗、56’は発光ダイオードモジュール54のアノード側とトランジスタ57のベース間に挿入された抵抗、59はトランジスタ57のコレクタと抵抗55のプラス線路側端子間に接続された抵抗、58はトランジスタ57のベースとプラス側線路H間に挿入されたツェナーダイオードである。
正常時の回路動作は上記説明と実質同じなので説明は割愛する。
そこで、図7に示す回路において、何らかの原因で抵抗56がオープンになったり、ツェナーダイオード58がショートになったりすると、トランジスタ57のベース電流が0になるので、トランジスタ57はオフ状態になる。この時は従来の定電流駆動回路では発光ダイオードモジュール54の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール54の電圧降下を期待できないが、本発明では定電流駆動回路と並列に接続された抵抗59に発光ダイオードモジュール54を通る電流が流れるので、発光ダイオードモジュール54の電圧降下として120V程度が期待できる。したがって、トランジスタ57には直流電圧V0=140Vから発光ダイオードモジュール54の電圧降下120Vを差し引いた電圧20Vが印加されることになる。したがって、30V程度の耐圧のトランジスタでもブレークダウンを起こすことはないので、発光ダイオードモジュール54に過電流は流れず破壊を回避できる。
定電流回路1−1の電圧が変化すると抵抗59の電流も変化するが、抵抗59の電流は1mA以下で定電流回路1−1の電流20mAに比較し十分小さくできるので、発光ダイオードモジュール4の定電流駆動特性に影響を与えることはない。
〈実施例8〉
本発明に関わる発光ダイオードモジュールの定電流駆動回路をPNPトランジスタを用いて実現した実施例8を図8に示す。図8において、51は商用電源、52はブリッジダイオード、53は平滑コンデンサ、54は電源のマイナス側線路Lに設けられた複数個の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュール、57は発光ダイオードモジュールに直列接続されたPNPトランジスタ、55はトランジスタ57のエミッタとプラス側線路H間に挿入された抵抗、56’は発光ダイオードモジュール54のアノード側とトランジスタ57のベース間に挿入された抵抗、59’はトランジスタ57のコレクタと抵抗55のプラス線路側端子間に接続された抵抗、58はトランジスタ57のベースとプラス側線路H間に挿入されたツェナーダイオードである。
正常時の回路動作は上記説明と実質同じなので説明は割愛する。
そこで、図8に示す回路において、何らかの原因で抵抗56がオープンになったり、ツェナーダイオード58がショートになったりすると、トランジスタ57のベース電流が0になるので、トランジスタ57はオフ状態になる。この時は従来の定電流駆動回路では発光ダイオードモジュール54の電流は0になるので、発光ダイオードモジュール54の電圧降下を期待できないが、本発明の定電流駆動回路では抵抗59’に発光ダイオードモジュール54に電流が流れるので、発光ダイオードモジュール54の電圧降下として120V程度が期待できる。したがって、トランジスタ7には直流電圧V0=140Vから発光ダイオードモジュール54の電圧降下120Vを差し引いた電圧20Vが印加されることになる。
したがって、30V程度の耐圧のトランジスタでもブレークダウンを起こすことはないので、発光ダイオードモジュール54に過電流は流れず破壊を回避できる。また、抵抗55に発生する電圧は抵抗59’の電流を1mA以下にすれば、トランジスタ57のベース・エミッタ間に印加される逆電圧は極めて小さいので問題ない。
以上のように、本発明によれば、複数の発光ダイオードを直列に接続した発光ダイオードモジュールを一定の電流で駆動するトランジスタ、抵抗、ツェナーダイオードで構成される定電流駆動回路において、発光ダイオードモジュールの電圧降下を利用して、トランジスタのベース電流が0になって、トランジスタがオフした時にトランジスタに印加される電圧を抑制し、低耐圧トランジスを適用しても、過電流による発光ダイオードモジュールの破壊を回避できる、低コストの定電流駆動回路を実現することが可能となる。
発光ダイオードモジュールの電圧降下を利用した定電流駆動回路のトランジスタに印加される電圧を抑制する回路の実施例1である。 発光ダイオードモジュールの電圧降下を利用した定電流駆動回路のトランジスタの印加される電圧を抑制する回路の実施例2である。 発光ダイオードモジュールの電圧降下を利用した定電流駆動回路のトランジスタの印加される電圧を抑制する回路の実施例3である。 発光ダイオードモジュールの電圧降下を利用した定電流駆動回路のトランジスタの印加される電圧を抑制する回路の実施例4である。 実施例1をPNPトランジスタで実現した実施例5である。 実施例2をPNPトランジスタで実現した実施例6である。 実施例3をPNPトランジスタで実現した実施例7である。 実施例4をPNPトランジスタで実現した実施例8である。 商用電源を整流した電源を用いた発光ダイオードモジュール定電流駆動回路の先行発明1である。 商用電源を整流した電源を用いた発光ダイオードモジュール定電流駆動回路の先行発明2である。
符号の説明
1、51 商用電源
2、52 ブリッジダイオード
3、53 平滑コンデンサ
4、54 発光ダイオードモジュール
5、6、6’、9、9’、55、56、56’、59、59’ 抵抗
7 トランジスタ(NPN)
57 トランジスタ(PNP)
8、58 ツェナーダイオード
H 電源のプラス側線路
L 電源のマイナス側線路

Claims (4)

  1. 直列接続した複数個の発光ダイオード(4,54)と、該直列接続発光ダイオード(4,54)と直列接続されるトランジスタ(7,57)と、を直流電源に接続される第1線路(L,H)と第2線路(H,L)との間に備え、
    該トランジスタ(7,57)のベースと前記直列接続発光ダイオード(4,54)の該トランジスタの接続された側とは反対側の間に第1抵抗(6、56)を接続し、
    前記ベースと前記第1線路(L,H)との間にツェナーダイオード(8,58)を接続し、
    前記トランジスタの前記第1線路(L,H)側端子と前記第1線路(L,H)との間に第2抵抗(5,55)を接続し、
    前記トランジスタの前記発光ダイオード(4,54)側端子と前記第2抵抗(5,55)の前記第1線路(L,H)側端子との間に第3抵抗(9,59)を接続して成ることを特徴とする発光ダイオード定電流駆動回路。
  2. 直列接続した複数個の発光ダイオード(4,54)と、該直列接続発光ダイオード(4,54)と直列接続されるトランジスタ(7,57)と、を直流電源に接続される第1線路(L,H)と第2線路(H,L)との間に備え、
    該トランジスタ(7,57)のベースと前記直列接続発光ダイオード(4,54)の該トランジスタの接続された側とは反対側の間に第1抵抗(6、56)を接続し、
    前記ベースと前記第1線路(L,H)との間にツェナーダイオード(8,58)を接続し、
    前記トランジスタの前記第1線路(L,H)側端子と前記第1線路(L,H)との間に第2抵抗(5,55)を接続し、
    前記トランジスタの前記発光ダイオード(4,54)側端子と前記第2抵抗(5,55)側端子との間に第3抵抗(9’,59’)を接続して成ることを特徴とする発光ダイオード定電流駆動回路。
  3. 直列接続した複数個の発光ダイオード(4,54)と、該直列接続発光ダイオード(4,54)と直列接続されるトランジスタ(7,57)と、を直流電源に接続される第1線路(L,H)と第2線路(H,L)との間に備え、
    該トランジスタ(7,57)のベースと前記直列接続発光ダイオード(4,54)の該トランジスタの接続された側の間に第1抵抗(6、56)を接続し、
    前記ベースと前記第1線路(L,H)との間にツェナーダイオード(8,58)を接続し、
    前記トランジスタの前記第1線路(L,H)側端子と前記第1線路(L,H)との間に第2抵抗(5,55)を接続し、
    前記トランジスタの前記発光ダイオード(4,54)側端子と前記第2抵抗(5,55)の前記第1線路(L,H)側端子との間に第3抵抗(9,59)を接続して成ることを特徴とする発光ダイオード定電流駆動回路。
  4. 直列接続した複数個の発光ダイオード(4,54)と、該直列接続発光ダイオード(4,54)と直列接続されるトランジスタ(7,57)と、を直流電源に接続される第1線路(L,H)と第2線路(H,L)との間に備え、
    該トランジスタ(7,57)のベースと前記直列接続発光ダイオード(4,54)の該トランジスタの接続された側の間に第1抵抗(6、56)を接続し、
    前記ベースと前記第1線路(L,H)との間にツェナーダイオード(8,58)を接続し、
    前記トランジスタの前記第1線路(L,H)側端子と前記第1線路(L,H)との間に第2抵抗(5,55)を接続し、
    前記トランジスタの前記発光ダイオード(4,54)側端子と前記第2抵抗(5,55)側端子との間に第3抵抗(9’,59’)を接続して成る
    ことを特徴とする発光ダイオード定電流駆動回路。
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