JP2008077196A - 現金処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
出金しない金種に割り当てられた収納部16aより奥の収納部16aに割り当てられた金種の硬貨を出金する場合、出金する金種の硬貨を出金しない金種の収納部16aに放出するようにして、硬貨出金箱16全体を硬貨出金口19から引出すことなく硬貨を取出すことができようにし、また手前の収納部16aと奥の収納部16aの途中の収納部16aが空くという状態がなくすようにする。
【選択図】図1
Description
すなわち、この種の装置では硬貨出金箱の各収納部に金種を割当て、それに従って各収納部に硬貨を収納するようにしているが、これによると奥の収納部に割当てられた金種の硬貨を出金する場合、手前の収納部が空いていても、出金する硬貨は奥の収納部に放出されて収納されるため、硬貨出金箱全体を硬貨出金口から引出さなければならず、操作性が悪いという問題がある。
例えば、50円、100円、500円の硬貨を出金する場合、50円と100円の硬貨は取出しても、途中に出金しない5円、10円の空きの収納部があるとその奥にある収納部の500円硬貨は取出すのを忘れることがあり、そのまま次の利用者が出金を行うとその利用者の硬貨と混ざり合ってわからなくなってしまうことになる。
本実施例の現金処理装置は、レジスタを使用する小売店等に設置されるもので、図において1は硬貨(現金)の入出金処理を行う硬貨処理機、2は紙幣(現金)の入出金処理を行う紙幣処理機であり、この両処理機については後で詳しく説明する。
3はLCD等による表示部で、各種の処理操作の案内、現金処理のための入力画面や入力された情報、及び金種別の入出金金額や入出金の合計金額等を表示する。
5はカードリーダ(カード読取部)で、当該現金処理装置の利用者であるレジ担当者や店長等が使用するIDカードの情報を読取る機能を有している。
6は伝票記録部(プリンタ)で、硬貨処理機1や紙幣処理機2で行われた入金処理や出金処理の金額、金種別枚数等を伝票に記録(印字)して出力するものである。
8は記憶部7に格納された制御プログラムに基づいて現金処理装置全体の制御を行う主制御部で、硬貨処理機1及び紙幣処理機2で入出金処理が行われる毎にこの主制御部8により記憶部7の入金・出金処理履歴が更新されるものとなっており、更に主制御部8は必要に応じて各種の演算を行う演算部としても機能する。
硬貨処理機1は、レジスタから回収した硬貨を一括して受け入れる硬貨入金口11と、この硬貨入金口11に受け入れた硬貨を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する硬貨鑑別部12と、この硬貨鑑別部12で鑑別計数された硬貨を一時保留する硬貨一時保留部13と、レジスタ用の釣銭として使用する硬貨を金種別に収納する釣銭用硬貨収納庫14と、入金硬貨のうちの売上金を金種別に収納する硬貨回収庫15と、釣銭用の硬貨を出金するための硬貨出金箱(硬貨出金カセット)16と、硬貨リジェクト口17と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて硬貨処理機1全体の動作制御を行う制御部18を有している。
また、硬貨入金口11と硬貨鑑別部12との間には分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられ、釣銭用硬貨収納庫14と硬貨回収庫15及び硬貨出金箱16との間には、釣銭用硬貨収納庫14から繰出される硬貨を硬貨回収庫15と硬貨出金箱16のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段が設けられている。
この釣銭用硬貨収納庫14にも硬貨を搬送路に繰出す繰出し手段が設けられている。
硬貨回収庫15は複数用意され、必要に応じて交換されるものとなっている。
前記各釣銭用紙幣収納庫24に対しては、収納する紙幣の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された紙幣を収納するようになっている。
この釣銭用紙幣収納庫24にも紙幣の集積手段が紙幣を搬送路に繰出す繰出し手段と共に設けられている。
また、硬貨処理機1の制御部18及び紙幣処理機2の制御部27は主制御部8の指示により硬貨処理機1及び紙幣処理機2を制御するものとなっている。
図2は図1の現金処理装置の外観を示す斜視図、図3は硬貨出金箱16の斜視図である。
この硬貨出金口19には硬貨出金箱16が装着されており、硬貨出金口19に設けられた扉を開いて硬貨出金箱16を引出せるようになっている。
上述した構成の作用について説明する。
尚、以下に説明する各部の動作において、主制御部8による記憶部7等からの情報の読出しやそれに基づく制御については、必要な場合を除いて省略する。
まず、レジ担当者が自分のIDカードをカード挿入排出口5aに挿入すると、カードリーダ5がIDカードから利用者の区分、レジNo.を読取る(S1)。
主制御部8はレジ担当者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードと照合し、正当性が確認された場合、IDカードから読取った利用者区分に基づき、レジ担当者が操作可能な「出金」、「入金」等を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S3)、レジ担当者に選択させる。
この画面を見てレジ担当者が操作部4を操作して、硬貨及び紙幣の金種毎の枚数(金額でも可)を入力すると、主制御部8はその入力を受付けて(S5)、その入力枚数(金額)と硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14及び紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納庫24内の現金の収納枚数(金額)を比較し、出金の可否を判断する(S6)。
出金可能な場合、紙幣については紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納庫24から該当金種の紙幣が繰出され、紙幣鑑別部22で鑑別、計数された後、紙幣入出金口21に集積されて出金される。
例えば、6個の収納部16aの収納金種が手前側からつまり把手16b側から、1円、50円、100円、5円、10円、500円の順に割当てられているものとして、出金する金種として入力された金種が5金種の場合、出金しない金種が500円硬貨以外であれば、出金しない金種に割当てられた収納部16aに500円硬貨を放出するように変更する。
また、出金する金種として入力された金種が4金種の場合、出金しない金種が複数で、その金種に割り当てられた収納部16aより奥に出金する金種の収納部が複数ある場合、
手前側に空きの収納部16aができないように把手16b側から4つの収納部16aに硬貨を放出するように変更する。
更に、2金種の収納部16aを変更する場合は、変更対象の金種について、その金種と入力枚数から出金金額を算出し、高額になる金種の硬貨を手前側の収納部16aに放出するように変更する。
主制御部8の指示により硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14から出金する当金種の硬貨が繰出され、図示しない計数手段により金種毎に計数されて、硬貨出金箱16の収納部16aに放出されて収納される(S10)。このとき収納部16aを変更する金種があれば、前記の変更に従って空きの収納部16aに放出されて収納される。
出金が終了すると主制御部8は今回の出金処理結果として通番、レジNo.、利用者ID、処理日時、区分、出金金額、金種別枚数等を記憶部7の入金・出金処理履歴に書込んで更新し(S12)、更に伝票記録部6で処理結果を伝票に記録してレジ担当者に発行する(S13)。
以上説明した実施例によれば、出金しない金種に割り当てられた収納部16aより奥の収納部16aに割り当てられた金種の硬貨を出金する場合、出金する金種の硬貨を出金しない金種の収納部に放出するようにしているため、硬貨出金箱16全体を硬貨出金口19から引出すことなく硬貨を取出すことができようになって操作性が向上し、また手前の収納部16aと奥の収納部16aに硬貨が収納され、途中の収納部16aが空くという状態がなくなるので、奥の収納部16aに収納された硬貨の取出し忘れを防止できるという効果が得られる。
2 紙幣処理機
3 表示部
4 操作部
5 カードリーダ
6 伝票記録部
7 記憶部
8 主制御部
11 硬貨入金口
12 硬貨鑑別部
13 硬貨一時保留部
14 釣銭用硬貨収納庫
15 硬貨回収庫
16 硬貨出金箱
17 硬貨リジェクト口
18 制御部
21 紙幣入出金口
22 紙幣鑑別部
23 紙幣一時保留部
24 釣銭用紙幣収納庫
25 紙幣回収庫
26 紙幣リジェクト庫
27 制御部
Claims (4)
- 金種毎に区分して硬貨を収納できるように複数の収納部を直線状に形成すると共に各収納部に金種を割当てた引出し構造の硬貨出金箱を用い、操作者により入力された金種、枚数の硬貨を各々割り当てられた収納部に放出して出金する現金処理装置において、
硬貨出金時に出金しない金種があり、かつその金種に割り当てられた収納部より奥の収納部に割り当てられた金種の硬貨を出金する場合、出金する金種の硬貨を前記出金しない金種の収納部に放出することを特徴とする現金処理装置。 - 請求項1記載の現金処理装置において、
前記出金しない金種が1つで、その金種に割り当てられた収納部より奥に出金する金種の収納部がある場合、一番奥の収納部に割り当てられた金種の硬貨を前記出金しない金種の収納部に放出することを特徴とする現金処理装置。 - 請求項1記載の現金処理装置において、
前記出金しない金種が複数で、その金種に割り当てられた収納部より奥に出金する金種の収納部が複数ある場合、手前側に空きの収納部ができないように出金しない金種の収納部に出金する金種の硬貨を放出することを特徴とする現金処理装置。 - 請求項3記載の現金処理装置において、
前記出金するそれぞれの金種と枚数から金額を算出して、金額が大きい方の硬貨から手前の出金しない金種の収納部に放出することを特徴とする現金処理装置。
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