JP5309458B2 - 現金処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カードを使用して小売店等の店舗のレジスタに補充される釣銭用の現金の出金処理やレジスタから回収した現金の入金処理等を行う現金処理装置に関するものである。
従来のこの種の現金処理装置として、小売店の店舗に設置された複数のレジスタに収納するための釣銭用の現金を釣銭用現金収納庫から出金する出金機能、各レジスタから回収した売上金等の現金を入金し、釣銭用として出金した分の現金は釣銭用現金収納庫に収納すると共に、売上分の現金は現金回収庫に収納する入金機能、入金及び出金の金額や金種毎の入出金枚数等を入出金の履歴として管理してこれらを締上げ時に集計する締上げ処理機能を有する装置が提案されており、この装置では各レジスタに対応付けられたカードのIDを読取ってレジ担当者の正当性を確認した上で前記の出金及び入金の処理を行うものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−038062号公報
しかしながら、上述した従来の現金処理装置では、以下の問題がある。
すなわちこの種の現金処理装置では、釣銭用現金収納庫の容量に限りがあるため、レジスタから回収した現金の入金処理が集中すると、釣銭用現金収納庫に収納しきれなくなり、そのため装置の運用を一時中止して釣銭用現金収納庫から現金を抜き取る必要が生じ、逆にレジスタで使う釣銭用の現金の出金処理が集中すると釣銭用現金収納庫内の現金が不足するため、装置の運用を一時中止して釣銭用現金収納庫に現金を補充する必要が生じる結果となる。
このような不都合を解消するには、レジスタから回収した現金の入金処理を行った直後、そのレジスタに対する釣銭用現金の出金処理を行うことが望ましいが、入金処理の操作を行ったレジ担当者に入金処理終了直後に再びカードを挿入させて出金金種、金種毎の枚数等の入力操作を行わせることは、レジ担当者にとって手間がかかり、操作を強要することにもつながって負担をかけるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、複数のレジスタに対して釣銭として使用する現金を釣銭用現金収納庫から繰出して出金する出金処理機能と、各レジスタから回収した現金を受け入れて釣銭として出金した金額分の現金を前記釣銭用現金収納庫に収納すると共に残りの現金を売上金として現金回収庫に収納する入金処理機能を備え、利用者のカードからレジスタを特定する情報を読み取って前記出金処理や入金処理を行う現金処理装置において、予めレジスタに設定した出金金種と金種毎の出金枚数を出金パターンとして記憶部に記憶すると共に、前記釣銭用現金収納庫に収納されている金種毎の現金の枚数を出金可能枚数として記憶部に記憶し、入金処理の際、利用者のカードからレジスタを特定する情報を読み取り、入金された現金の収納を行い、前記釣銭用現金収納庫に収納した枚数を前記記憶部に記憶された出金可能枚数に金種別に加算して出金可能枚数を金種別に更新した後、前記利用者のカードから読み取ったレジスタを特定する情報が前記記憶部に登録されているレジスタかどうかを判断して、登録されている場合は、該当レジスタの出金パターンを検索し、その検索した出金パターンによる金種毎の出金枚数を前記記憶部に記憶されている更新後の出金可能枚数と比較して、金種毎の出金枚数に対して出金可能枚数に不足する金種があるか否かを判断し、不足する金種がない場合は、出金処理を行うか否かを選択させる出金確認画面を表示部に表示して、出金処理を行うことが選択された場合に出金処理を行うことを特徴とする。
このようにした本発明は、レジスタから回収した現金の入金処理を行うとその入金処理に連結して該当レジスタに対する出金処理を行うため、入金処理が集中したり出金処理が集中することをなくすことができ、装置の運用を一時中止して釣銭用現金収納庫から現金を抜き取る必要や、釣銭用現金収納庫に現金を補充することを必要が生じることを抑制できると共に、入金処理の操作を行ったレジ担当者に入金処理終了直後に再びカードを挿入させて出金金種、金種毎の枚数等の入力操作を行わせる必要もなくなるため、レジ担当者に負担をかけることもないという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による現金処理装置の実施例を説明する。
図1は実施例の構成を示すブロック図である。
本実施例の現金処理装置は、レジスタを使用する小売店等に設置されるもので、図において1は硬貨(現金)の入出金処理を行う硬貨処理機(現金処理機)、2は紙幣(現金)の入出金処理を行う紙幣処理機(現金処理機)であり、この両処理機については後で詳しく説明する。
3はLCD等による表示部で、各種の処理操作の案内、現金処理のための入力画面や入力された情報、及び金種別の入出金金額や入出金の合計金額等を表示するものである。
4はレジスタの現金を入出金するレジ担当者や売上の締めを行う店長(装置管理者)等が操作するキーボードあるいは表示部3上に配置されたタッチパネル等の操作部で、入金処理や出金処理、締上げ処理、回収処理等の実行指示や出金金額等をキー入力することができるものとなっている。
5はカードリーダ(読取り手段)で、当該現金処理装置の利用者であるレジ担当者や店長等が使用する図示しないIDカードの情報を読取る機能を有している。
IDカードは、レジスタに対応付けられており、レジ担当者用のIDカードには、利用者の区分、カードを特定するカード番号(識別情報)、レジスタを特定するレジ番号(識別情報)等がカード情報として記録されている。
このレジ担当者用のIDカードは、レジスタ毎またはレジ担当者毎に用意され、レジ担当者毎に配布する場合、レジ担当者が複数のレジスタを操作するのであれば、使用するレジスタ毎に対応付けられたIDカードが与えられる。
6は伝票記録部(プリンタ)で、硬貨処理機1や紙幣処理機2で行われた入金処理や出金処理の金額、金種別枚数等を伝票に記録(印字)して出力するものである。
7は記憶部で、この記憶部7には後述する主制御部が実行する制御のための制御プログラムや表示部3に表示する画面データが格納されている他、硬貨及び紙幣の入出金処理が行われる毎にその処理結果が入出金処理履歴として記憶されるものとなっている。
また、本実施例において記憶部7には、硬貨処理機1や紙幣処理機2において後述する釣銭用の現金を金種別に収納する複数の釣銭用硬貨収納庫及び釣銭用紙幣収納庫にそれぞれの収納されている枚数(有高)が出金可能枚数として記憶され、更に入金処理から続けて出金処理を行うために各レジスタ毎に設定した出金パターンも記憶されている。
8は記憶部7に格納された制御プログラムに基づいて現金処理装置全体の制御を行う主制御部で、この主制御部8は硬貨処理機1及び紙幣処理機2で入出金処理が行われる毎に記憶部7の入出金処理履歴や出金可能枚数の更新等を行うものとなっており、更に主制御部8は必要に応じて各種の演算を行う演算部としても機能する。
次に硬貨処理機1及び紙幣処理機2について説明する。
硬貨処理機1は、レジスタから回収した硬貨を一括して受け入れる硬貨入金口11と、この硬貨入金口11に受け入れた硬貨を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する硬貨鑑別部12と、この硬貨鑑別部12で鑑別計数された硬貨を一時保留する一時保留部13と、レジスタ用の釣銭準備金として使用する硬貨を金種別に収納する複数の釣銭用硬貨収納庫(釣銭用現金収納庫)14、入金硬貨を金種別に収納する硬貨回収庫(現金回収庫)15と、釣銭用の硬貨を出金するための硬貨出金庫16と、硬貨リジェクト口17と、硬貨処理機1からの硬貨回収庫15の着脱を確認するためのセンサと、動作中や締上げ処理前に硬貨回収庫15の取外しを防止するための電磁ロック手段と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて硬貨処理機1全体の動作制御を行う制御部18を有している。
ここで一時保留部13、釣銭用硬貨収納庫14、硬貨回収庫15、及び硬貨出金庫16は金種毎に分けて硬貨を集積、収納できるように内部が区切られている。
また、硬貨入金口11と硬貨鑑別部12との間には分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられ、釣銭用硬貨収納庫14と硬貨回収庫15及び硬貨出金庫16との間には、釣銭用硬貨収納庫14から排出される硬貨を硬貨回収庫15と硬貨出金庫16のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段が設けられている。
また、前記各釣銭用硬貨収納庫14に対しては、収納する硬貨の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された硬貨を収納するようになっている。
この釣銭用硬貨収納庫14にも硬貨を搬送路に繰出す繰出し手段が設けられている。
一方、紙幣処理機2は、入金処理時にレジスタから回収した紙幣を一括して受け入れると共に出金処理時に釣銭としての紙幣を排出する紙幣入出金口21と、この紙幣入出金口21に受け入れた紙幣を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣鑑別部22と、この紙幣鑑別部22で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する一時保留部23と、レジスタ用の釣銭準備金として使用する特定金種(例えば、五千円、千円)の紙幣を金種別に収納する釣銭用紙幣収納庫(釣銭用現金収納庫)24と、入金紙幣を金種別に収納する紙幣回収庫(現金回収庫)25と、出金処理時のリジェクト紙幣等を収納する紙幣リジェクト庫26と、これらの間で紙幣を搬送ベルト等で挟持して搬送する搬送路と、紙幣処理機2からの紙幣回収庫25の着脱を確認するためのセンサと、動作中や締上げ処理前に紙幣回収庫25の取外しを防止するための電磁ロック手段と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて紙幣処理機2全体の動作制御を行う制御部27を備えている。
尚、一時保留部23には紙幣を繰出す繰出し手段が設けられている。
前記各釣銭用紙幣収納庫24に対しては、収納する紙幣の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された紙幣を収納するようになっている。
この釣銭用紙幣収納庫24にも紙幣の集積手段が紙幣を搬送路に繰出す繰出し手段と共に設けられている。
尚、硬貨処理機1の制御部18及び紙幣処理機2の制御部28は主制御部8の指示により硬貨処理機1及び紙幣処理機2を制御するものとなっている。
図2は前記記憶部7に記憶される入出金処理履歴の内容例を示す図である。
この入出金処理履歴は、図示したように通番、レジNo.(レジ番号)、及びこのレジNo.に関連付けられたカードNo.(カード番号)、利用者ID、区分、処理金額、金種、釣銭収納額、売上収納額等の入金情報や出金情報により構成されており、通番のエリアには処理毎に付与される通し番号が書込まれ、カードNo.のエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったカード番号が書込まれる。このカードNo.はカードを特定するための情報(識別子)である。
レジNo.のエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったレジスタを特定する情報としてレジ番号が書込まれる。このレジNo.はレジスタ毎に集計する際に利用されるもので、同一レジスタに対する出金処理と入金処理とを関連付ける関連付け情報として用いられる。
また、利用者IDのエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったID番号等が書込まれ、区分のエリアには処理の種類が入金であるか出金であるかの処理の種類を示す情報が書込まれる。
金額のエリアには入金処理または出金処理時に計数した処理金額(計数金額)が書込まれ、万、五千・・・一等の金種エリアには計数処理した金種毎の枚数がそれぞれ書込まれる。
更に、釣銭収納額のエリアには入金処理で計数されて釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に実際に収納された金額、売上収納額のエリアには入金処理で計数されて硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25に実際に収納された金額がそれぞれ書込まれる。
尚、この入出金処理履歴には、実際には両替や補充等の処理の履歴も書込まれるが、ここでは図示を省略している。
図3は前記記憶部7に記憶される出金可能枚数の内容例を示す図で、硬貨処理機1及び紙幣処理機2の釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に収納された硬貨及び紙幣の金種別の収納枚数が出金可能枚数として記憶されおり、各々の出金可能枚数は入金処理及び出金処理が行われる毎に個別に更新されるものとなっている。
図4は前記記憶部7に記憶される出金パターンの内容例を示す図で、レジスタ毎に予め設定した釣銭として出金すべき金種と金種毎の枚数がレジスタを特定するレジスタ番号と対応させて記憶されている。
例えば、No.1(番号1)のレジスタに対しては、5千円が10枚、千円が100枚、5百円が50枚、百円が100枚、五十円が50枚、十円が100枚、5円が50枚、一円が100枚の釣銭が設定され、同様に他のレジスタについても個々に釣銭として出金すべき金種と金種毎の枚数が設定されている。
上述した構成による実施例の作用について説明する。
図5は実施例の作用示すフローチャートで、入金処理に連結させて出金処理を行う場合の手順を示しており、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
尚、以下に説明において、主制御部8や制御部18、27による制御の説明については、必要な説明を除いて省略する。
まず、レジ担当者がIDカードを現金処理装置に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5がIDカードから利用者の区分、カード番号(カードNo.)、レジ番号(レジNo.)を読取る(S1)。
また、レジ担当者は操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S2)。
主制御部8はレジ担当者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードと照合し、正当性が確認された場合、IDカードから読取った利用者区分に基づき、レジ担当者が操作可能な「出金」、「入金」等を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S3)、レジ担当者に選択させる。
ここでレジ担当者が操作部4を操作して「入金」を選択すると、主制御部8は「入金」の選択を受付け(S4)、入金処理を実行する(S5)。
すなわち、硬貨処理機1及び紙幣処理機2は主制御部8の指示により、硬貨入金口11及び紙幣入出金口21に設けられているシャッタをそれぞれ開放して、レジ担当者がレジスタから回収してきた現金である硬貨及び紙幣を受入れ、硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22で鑑別、計数して硬貨一時保留部13及び紙幣一時保留部23に一時保留する。
受入れたすべての硬貨及び紙幣を計数して一時保留すると、主制御部8は金種毎の枚数及び金額、全金種の合計額を計数結果として表示部3に表示し、レジ担当者に金額を確認させて収納の可否(OK/NG)を入力させる。
ここで、収納不可(NG)が入力された場合、一時保留した硬貨は硬貨リジェクト口17から、紙幣は紙幣入出金口21からレジ担当者に返却して処理を終了するが、収納可(OK)が入力された場合は、一時保留した硬貨及び紙幣の内、売上金の分を硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25に収納し、釣銭の分は釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に収納する。
硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25への収納が終了すると、主制御部8は今回の処理結果として通番、レジNo.、カードNo.、利用者ID、区分、入金金額、金種別枚数等を記憶部7の入出金処理履歴(図2)に書込んで更新すると共に、出金可能枚数(図3)に今回入金した金種別枚数を加算して更新する(S6)。
その後、伝票記録部6で入金処理結果を伝票に記録してレジ担当者に発行する(S7)。
尚、入出金処理履歴等の更新は伝票発行後に行うようにしてもよい。
続いて主制御部8は前記レジ担当者のIDカードから読取ったレジ番号を基に記憶部7に記憶されている該当レジスタの出金パターン(図4)を検索し、その検索した出金パターンによる金種毎の出金枚数を記憶部7に記憶されている出金可能枚数と比較して、出金の可否を判断する(S8)。
出金パターンによる金種毎の枚数に対して不足する金種がある場合、主制御部8は出金不可と判断し、その旨のメッセージ画面を表示部3に表示して処理を終了するが、出金パターンによる金種毎の出金枚数に対して不足する金種がない場合は出金可能と判断して、表示部3に出金確認画面を表示する(S9)。
図6はこの出金確認画面の例を示す図で、「続けて出金を行います。よろしければ確認キーを、出金しない場合は取り消しキーを押してください」等の出金処理を続けるか否かを問う旨のメッセージと共に、「確認」ボタン30と「取消」ボタン31、及びカード番号、レジ番号を表示する。
この出金確認画面を見て、レジ担当者が「確認」ボタン30と「取消」ボタン31のいずれか押すことにより主制御部8は出金するか否かを判断し(S10)、「取消」ボタン31が押された場合は出金しないものとして処理を終了するが、「確認」ボタン30を押すと出金するものとして主制御部8は前記出金パターンによる金種毎の出金枚数をカード番号、レジ番号を表示部3に画面表示する(S11)。
図7はこのときの出金パターン表示画面の例を示す図で、金種毎の出金枚数をカード番号、レジ番号を表示している。
この表示と並行して主制御部8の指示により硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14及び紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納庫24から出金パターンによる該当金種、金種毎の出金枚数の硬貨及び紙幣が繰出され、硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22で鑑別、計数された後、硬貨出金庫16や紙幣入出金口21に放出あるいは集積されてレジ担当に出金される(S12)。
出金が終了すると主制御部8は今回の出金処理結果として通番、レジNo.、カードNo.、利用者ID、区分、出金金額(処理金額)、金種別枚数等を記憶部7の入出金処理履歴に書込んで更新すると共に、出金可能枚数(図3)から今回出金した金種別枚数を減算して更新し(S13)、更に伝票記録部6で処理結果を伝票に記録してレジ担当者に発行すると共にIDカードをカード挿入排出口から排出してレジ担当者に返却する(S14)。
尚、入出金処理履歴等の更新は伝票発行後に行うようにしてもよい。
以上説明した実施例によれば、レジスタから回収した現金の入金処理を行うとその入金処理に連結して該当レジスタに対する出金処理を予めレジスタごとに設定した出金パターンに基づいて行うため、入金処理が集中したり出金処理が集中することをなくすことができ、装置の運用を一時中止して釣銭用現金収納庫から現金を抜き取る必要や、釣銭用現金収納庫に現金を補充することを必要が生じることを抑制できるという効果が得られる。
また、入金処理の操作を行ったレジ担当者に入金処理終了直後に再びカードを挿入させて出金金種、金種毎の枚数等の入力操作を行わせる必要もなくなるため、レジ担当者に負担をかけることもないという効果も得られる。
尚、上述した実施例ではすべてのレジスタに対して出金パターンを設定したが、例えば入金金額や出金金額の大きいレジスタ等、特定のレジスタを対象として出金パターンを設定して、そのレジスタのレジ番号と共に記憶部に登録しておき、入金処理終了時にその入金処理に該当するレジスタが登録されているか否かを判断して、登録されている場合のみ出金パターンによる出金を行うようにすることも可能である。
また、上述した実施例では、出金パターンによる金種毎の出金枚数に対して不足する金種がない場合は出金処理を行うものとしたが、出金パターンによる金種毎の枚数に対して不足する金種がある場合、その金種を除いて出金するようにしてもよい。
更に、上述した実施例では出金パターンによる出金処理を実行する前に出金確認画面を表示して、出金処理を続けるか否かを選択させるようにしているが、この出金確認画面を表示することなく出金処理を実行するようにしてもよい。
実施例の構成を示すブロック図 入出金処理履歴の例を示す図 出金可能枚数を示す図 出金パターンの内容例を示す図 実施例の作用を示すフローチャート 出金確認画面の例を示す図 出金パターン表示画面の例を示す図
符号の説明
1 硬貨処理機
2 紙幣処理機
3 表示部
4 操作部
5 カードリーダ
7 記憶部
8 主制御部
11 硬貨入金口
12 硬貨鑑別部
14 釣銭用硬貨収納庫
18 制御部
21 紙幣入出金口
22 紙幣鑑別部
24 釣銭用紙幣収納庫
27 制御部
30 「確認」ボタン
31 「取消」ボタン

Claims (2)

  1. 複数のレジスタに対して釣銭として使用する現金を釣銭用現金収納庫から繰出して出金する出金処理機能と、各レジスタから回収した現金を受け入れて釣銭として出金した金額分の現金を前記釣銭用現金収納庫に収納すると共に残りの現金を売上金として現金回収庫に収納する入金処理機能を備え、利用者のカードからレジスタを特定する情報を読み取って前記出金処理や入金処理を行う現金処理装置において、
    予めレジスタに設定した出金金種と金種毎の出金枚数を出金パターンとして記憶部に記憶すると共に、前記釣銭用現金収納庫に収納されている金種毎の現金の枚数を出金可能枚数として記憶部に記憶し、
    入金処理の際、利用者のカードからレジスタを特定する情報を読み取り、入金された現金の収納を行い、前記釣銭用現金収納庫に収納した枚数を前記記憶部に記憶された出金可能枚数に金種別に加算して出金可能枚数を金種別に更新した後、
    前記利用者のカードから読み取ったレジスタを特定する情報が前記記憶部に登録されているレジスタかどうかを判断して、登録されている場合は、該当レジスタの出金パターンを検索し、その検索した出金パターンによる金種毎の出金枚数を前記記憶部に記憶されている更新後の出金可能枚数と比較して、金種毎の出金枚数に対して出金可能枚数に不足する金種があるか否かを判断し、不足する金種がない場合は、出金処理を行うか否かを選択させる出金確認画面を表示部に表示して、出金処理を行うことが選択された場合に出金処理を行うことを特徴とする現金処理装置。
  2. 請求項1記載の現金処理装置において、
    出金パターンによる金種毎の出金枚数に対して金種毎の出金可能枚数に不足する金種がある場合、その金種を除いて出金処理を行うことを特徴とする現金処理装置。
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