JP5309458B2 - 現金処理装置 - Google Patents
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Description
すなわちこの種の現金処理装置では、釣銭用現金収納庫の容量に限りがあるため、レジスタから回収した現金の入金処理が集中すると、釣銭用現金収納庫に収納しきれなくなり、そのため装置の運用を一時中止して釣銭用現金収納庫から現金を抜き取る必要が生じ、逆にレジスタで使う釣銭用の現金の出金処理が集中すると釣銭用現金収納庫内の現金が不足するため、装置の運用を一時中止して釣銭用現金収納庫に現金を補充する必要が生じる結果となる。
本実施例の現金処理装置は、レジスタを使用する小売店等に設置されるもので、図において1は硬貨(現金)の入出金処理を行う硬貨処理機(現金処理機)、2は紙幣(現金)の入出金処理を行う紙幣処理機(現金処理機)であり、この両処理機については後で詳しく説明する。
4はレジスタの現金を入出金するレジ担当者や売上の締めを行う店長(装置管理者)等が操作するキーボードあるいは表示部3上に配置されたタッチパネル等の操作部で、入金処理や出金処理、締上げ処理、回収処理等の実行指示や出金金額等をキー入力することができるものとなっている。
IDカードは、レジスタに対応付けられており、レジ担当者用のIDカードには、利用者の区分、カードを特定するカード番号(識別情報)、レジスタを特定するレジ番号(識別情報)等がカード情報として記録されている。
6は伝票記録部(プリンタ)で、硬貨処理機1や紙幣処理機2で行われた入金処理や出金処理の金額、金種別枚数等を伝票に記録(印字)して出力するものである。
また、本実施例において記憶部7には、硬貨処理機1や紙幣処理機2において後述する釣銭用の現金を金種別に収納する複数の釣銭用硬貨収納庫及び釣銭用紙幣収納庫にそれぞれの収納されている枚数(有高)が出金可能枚数として記憶され、更に入金処理から続けて出金処理を行うために各レジスタ毎に設定した出金パターンも記憶されている。
次に硬貨処理機1及び紙幣処理機2について説明する。
また、硬貨入金口11と硬貨鑑別部12との間には分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられ、釣銭用硬貨収納庫14と硬貨回収庫15及び硬貨出金庫16との間には、釣銭用硬貨収納庫14から排出される硬貨を硬貨回収庫15と硬貨出金庫16のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段が設けられている。
この釣銭用硬貨収納庫14にも硬貨を搬送路に繰出す繰出し手段が設けられている。
一方、紙幣処理機2は、入金処理時にレジスタから回収した紙幣を一括して受け入れると共に出金処理時に釣銭としての紙幣を排出する紙幣入出金口21と、この紙幣入出金口21に受け入れた紙幣を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣鑑別部22と、この紙幣鑑別部22で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する一時保留部23と、レジスタ用の釣銭準備金として使用する特定金種(例えば、五千円、千円)の紙幣を金種別に収納する釣銭用紙幣収納庫(釣銭用現金収納庫)24と、入金紙幣を金種別に収納する紙幣回収庫(現金回収庫)25と、出金処理時のリジェクト紙幣等を収納する紙幣リジェクト庫26と、これらの間で紙幣を搬送ベルト等で挟持して搬送する搬送路と、紙幣処理機2からの紙幣回収庫25の着脱を確認するためのセンサと、動作中や締上げ処理前に紙幣回収庫25の取外しを防止するための電磁ロック手段と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて紙幣処理機2全体の動作制御を行う制御部27を備えている。
前記各釣銭用紙幣収納庫24に対しては、収納する紙幣の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された紙幣を収納するようになっている。
この釣銭用紙幣収納庫24にも紙幣の集積手段が紙幣を搬送路に繰出す繰出し手段と共に設けられている。
図2は前記記憶部7に記憶される入出金処理履歴の内容例を示す図である。
この入出金処理履歴は、図示したように通番、レジNo.(レジ番号)、及びこのレジNo.に関連付けられたカードNo.(カード番号)、利用者ID、区分、処理金額、金種、釣銭収納額、売上収納額等の入金情報や出金情報により構成されており、通番のエリアには処理毎に付与される通し番号が書込まれ、カードNo.のエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったカード番号が書込まれる。このカードNo.はカードを特定するための情報(識別子)である。
また、利用者IDのエリアにはレジ担当者のIDカードから読取ったID番号等が書込まれ、区分のエリアには処理の種類が入金であるか出金であるかの処理の種類を示す情報が書込まれる。
更に、釣銭収納額のエリアには入金処理で計数されて釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に実際に収納された金額、売上収納額のエリアには入金処理で計数されて硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25に実際に収納された金額がそれぞれ書込まれる。
図3は前記記憶部7に記憶される出金可能枚数の内容例を示す図で、硬貨処理機1及び紙幣処理機2の釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に収納された硬貨及び紙幣の金種別の収納枚数が出金可能枚数として記憶されおり、各々の出金可能枚数は入金処理及び出金処理が行われる毎に個別に更新されるものとなっている。
例えば、No.1(番号1)のレジスタに対しては、5千円が10枚、千円が100枚、5百円が50枚、百円が100枚、五十円が50枚、十円が100枚、5円が50枚、一円が100枚の釣銭が設定され、同様に他のレジスタについても個々に釣銭として出金すべき金種と金種毎の枚数が設定されている。
図5は実施例の作用示すフローチャートで、入金処理に連結させて出金処理を行う場合の手順を示しており、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
尚、以下に説明において、主制御部8や制御部18、27による制御の説明については、必要な説明を除いて省略する。
また、レジ担当者は操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S2)。
ここでレジ担当者が操作部4を操作して「入金」を選択すると、主制御部8は「入金」の選択を受付け(S4)、入金処理を実行する(S5)。
受入れたすべての硬貨及び紙幣を計数して一時保留すると、主制御部8は金種毎の枚数及び金額、全金種の合計額を計数結果として表示部3に表示し、レジ担当者に金額を確認させて収納の可否(OK/NG)を入力させる。
その後、伝票記録部6で入金処理結果を伝票に記録してレジ担当者に発行する(S7)。
続いて主制御部8は前記レジ担当者のIDカードから読取ったレジ番号を基に記憶部7に記憶されている該当レジスタの出金パターン(図4)を検索し、その検索した出金パターンによる金種毎の出金枚数を記憶部7に記憶されている出金可能枚数と比較して、出金の可否を判断する(S8)。
図6はこの出金確認画面の例を示す図で、「続けて出金を行います。よろしければ確認キーを、出金しない場合は取り消しキーを押してください」等の出金処理を続けるか否かを問う旨のメッセージと共に、「確認」ボタン30と「取消」ボタン31、及びカード番号、レジ番号を表示する。
この表示と並行して主制御部8の指示により硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14及び紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納庫24から出金パターンによる該当金種、金種毎の出金枚数の硬貨及び紙幣が繰出され、硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22で鑑別、計数された後、硬貨出金庫16や紙幣入出金口21に放出あるいは集積されてレジ担当に出金される(S12)。
以上説明した実施例によれば、レジスタから回収した現金の入金処理を行うとその入金処理に連結して該当レジスタに対する出金処理を予めレジスタごとに設定した出金パターンに基づいて行うため、入金処理が集中したり出金処理が集中することをなくすことができ、装置の運用を一時中止して釣銭用現金収納庫から現金を抜き取る必要や、釣銭用現金収納庫に現金を補充することを必要が生じることを抑制できるという効果が得られる。
尚、上述した実施例ではすべてのレジスタに対して出金パターンを設定したが、例えば入金金額や出金金額の大きいレジスタ等、特定のレジスタを対象として出金パターンを設定して、そのレジスタのレジ番号と共に記憶部に登録しておき、入金処理終了時にその入金処理に該当するレジスタが登録されているか否かを判断して、登録されている場合のみ出金パターンによる出金を行うようにすることも可能である。
更に、上述した実施例では出金パターンによる出金処理を実行する前に出金確認画面を表示して、出金処理を続けるか否かを選択させるようにしているが、この出金確認画面を表示することなく出金処理を実行するようにしてもよい。
2 紙幣処理機
3 表示部
4 操作部
5 カードリーダ
7 記憶部
8 主制御部
11 硬貨入金口
12 硬貨鑑別部
14 釣銭用硬貨収納庫
18 制御部
21 紙幣入出金口
22 紙幣鑑別部
24 釣銭用紙幣収納庫
27 制御部
30 「確認」ボタン
31 「取消」ボタン
Claims (2)
- 複数のレジスタに対して釣銭として使用する現金を釣銭用現金収納庫から繰出して出金する出金処理機能と、各レジスタから回収した現金を受け入れて釣銭として出金した金額分の現金を前記釣銭用現金収納庫に収納すると共に残りの現金を売上金として現金回収庫に収納する入金処理機能を備え、利用者のカードからレジスタを特定する情報を読み取って前記出金処理や入金処理を行う現金処理装置において、
予めレジスタに設定した出金金種と金種毎の出金枚数を出金パターンとして記憶部に記憶すると共に、前記釣銭用現金収納庫に収納されている金種毎の現金の枚数を出金可能枚数として記憶部に記憶し、
入金処理の際、利用者のカードからレジスタを特定する情報を読み取り、入金された現金の収納を行い、前記釣銭用現金収納庫に収納した枚数を前記記憶部に記憶された出金可能枚数に金種別に加算して出金可能枚数を金種別に更新した後、
前記利用者のカードから読み取ったレジスタを特定する情報が前記記憶部に登録されているレジスタかどうかを判断して、登録されている場合は、該当レジスタの出金パターンを検索し、その検索した出金パターンによる金種毎の出金枚数を前記記憶部に記憶されている更新後の出金可能枚数と比較して、金種毎の出金枚数に対して出金可能枚数に不足する金種があるか否かを判断し、不足する金種がない場合は、出金処理を行うか否かを選択させる出金確認画面を表示部に表示して、出金処理を行うことが選択された場合に出金処理を行うことを特徴とする現金処理装置。 - 請求項1記載の現金処理装置において、
出金パターンによる金種毎の出金枚数に対して金種毎の出金可能枚数に不足する金種がある場合、その金種を除いて出金処理を行うことを特徴とする現金処理装置。
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