JP2008075588A - 燃料ポンプモジュール - Google Patents

燃料ポンプモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2008075588A
JP2008075588A JP2006257167A JP2006257167A JP2008075588A JP 2008075588 A JP2008075588 A JP 2008075588A JP 2006257167 A JP2006257167 A JP 2006257167A JP 2006257167 A JP2006257167 A JP 2006257167A JP 2008075588 A JP2008075588 A JP 2008075588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
fuel pump
tank
lid member
pump module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006257167A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4591873B2 (ja
Inventor
Hiroshi Morishita
浩 森下
Chiaki Kawashiri
千秋 河尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006257167A priority Critical patent/JP4591873B2/ja
Publication of JP2008075588A publication Critical patent/JP2008075588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4591873B2 publication Critical patent/JP4591873B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】燃料パイプ等の樹脂部材が蓋部材の上面に一体成形された燃料ポンプモジュールにおいて、燃料タンク内には十分な量の燃料があるにも拘わらずサブタンク内が燃料不足となり燃料吐出不能となる状況を回避する燃料ポンプモジュールを提供する。
【解決手段】燃料タンク内に収容されるサブタンク10と、サブタンク10内に収容される燃料ポンプと、サブタンク10の開口部11を覆う樹脂製の蓋部材と、蓋部材の上面に配置されるとともに、蓋部材と樹脂により一体に成形された樹脂部材としての燃料パイプとを備える。そして、蓋部材のうち燃料パイプと対向する部分には、前記一体成形する際に要する金型脱型用の型抜き穴が形成されており、型抜き穴を塞ぐカバー部材433、443を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料ポンプおよびその他の部材をサブタンクに組み付けて構成された、燃料ポンプモジュールに関する。
従来より、燃料タンク内に収容されるサブタンクに燃料ポンプを組み付けて構成された燃料ポンプモジュールが特許文献1にて開示されている。そして、このような燃料ポンプモジュールに、サブタンクの開口部を覆う樹脂製の蓋部材を組み付ける構造が従来より知られている。
特開2001−254654号公報
ここで、以下に例示する樹脂部材を蓋部材の上面に配置して、この樹脂部材を蓋部材と樹脂により一体に成形させたい場合がある。樹脂部材としては、燃料配管としてのフレキシブルチューブまたはハーネスを係止するクランプや、燃料パイプ等が挙げられる。
しかし、このような樹脂部材を蓋部材に一体成形する場合には、蓋部材のうち樹脂部材と対向する部分に、一体成形する際に要する金型脱型用の型抜き穴を形成せざるを得ないことがある。そして、蓋部材の上面に型抜き穴が形成されると、例えば、車両走行時において急旋回、急加速、急停止させると、サブタンク内の燃料が型抜き穴から容易にこぼれ出てしまう。すると、燃料タンク内には燃料ポンプが吸入、吐出するのに十分な量の燃料があるにも拘わらず、サブタンク内には燃料が不足し、燃料ポンプによる燃料の吐出ができなくなるといった状況が生じ得る。
そこで、本発明の目的は、燃料パイプ等の樹脂部材が蓋部材の上面に一体成形された燃料ポンプモジュールにおいて、燃料タンク内には十分な量の燃料があるにも拘わらずサブタンク内が燃料不足となり燃料吐出不能となる状況を回避する燃料ポンプモジュールを提供することにある。
請求項1記載の発明では、サブタンクと、サブタンク内に収容される燃料ポンプと、サブタンクの開口部を覆う樹脂製の蓋部材と、蓋部材の上面に配置されるとともに、蓋部材と樹脂により一体に成形された樹脂部材とを備え、蓋部材のうち樹脂部材と対向する部分には、一体成形する際に要する金型脱型用の型抜き穴が形成されており、型抜き穴を塞ぐカバー部材を備えている。
これによれば、型抜き穴はカバー部材により塞がれるので、サブタンク内の燃料が型抜き穴からこぼれ出てしまうことを抑制できる。よって、燃料タンク内には燃料ポンプが吸入、吐出するのに十分な量の燃料があるにも拘わらず、サブタンク内には燃料が不足し、燃料ポンプによる燃料の吐出ができなくなるといった状況を回避できる。
請求項2記載の発明では、樹脂部材は、サブタンクの内部と外部との間で燃料を流通させる燃料パイプであり、さらに請求項3記載の発明では、燃料パイプは、軸線が同じ向きとなるように複数並べて配置されている。このように燃料パイプが複数並べて配置されている場合には、以下に説明する理由により型抜き穴を形成せざるを得ない場合が多いため、請求項1記載の効果が好適に発揮される。
以下、型抜き穴を形成せざるを得ない場合の一例を、図8を用いて説明する。図8は、樹脂製の蓋部材20、2本の燃料パイプ21、22、およびこれらの射出成形する際における金型61、62、63、64を示す断面図である。2本の燃料パイプ21、22は、蓋部材20の上面28から上方に延びた後、水平に延びるように屈曲したL字形状(図2参照)である。図8では、燃料パイプ21、22のうち水平に延びる部分の断面が現われている。
そして、図8(a)に示すように、燃料パイプ21、22の上側部分を成形する金型61は上方に脱型することができる。また、燃料パイプ21、22の下側、かつ、外側部分を成形する金型62は水平方向外側に脱型することができる。そして、燃料パイプ21、22の下側、かつ、内側部分を成形する金型63は、水平方向内側に脱型せざるを得ない。しかし、図8(a)に示すように2本の燃料パイプ21、22が接近している場合には、左右の金型63の間のクリアランスCLを十分に確保することができないため、金型63を水平方向内側に脱型することができない。
従って、このように2本の燃料パイプ21、22が接近している場合には、図8(b)に示すように、蓋部材20に型抜き穴26、27を形成し、この型抜き穴26、27から金型64を下方に脱型せざるを得ない。
請求項4記載の発明では、カバー部材は、サブタンク内に収容された構成部品に設けられている。
この構成部品の一具体例として、請求項5記載のサクションフィルタ組付体が挙げられ、さらに請求項6記載の発明では、サクションフィルタ組付体は、燃料ポンプを保持するホルダの挿入口に組み付けられて燃料ポンプの抜け止めとして機能するホルダキャップを有し、カバー部材はホルダキャップに設けられている。
請求項7記載の発明では、燃料ポンプの軸線がサブタンクの底部と略水平となるように、燃料ポンプはサブタンク内に横置きに収容されている。
ここで、サブタンクの高さを低くしたい場合には、このように燃料ポンプを横置きにすればよい。しかしながら、サブタンクの高さが低いと、サブタンク内の燃料が少量の場合であっても燃料の液面は型抜き穴に近いので、型抜き穴から燃料がこぼれ出ることがより一層懸念される。従って、請求項7記載の如く燃料ポンプを横置きに収容したサブタンクに請求項1から6のいずれか一項記載の発明を適用すれば、本発明による効果が好適に発揮される。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。なお、各図面の相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
図1は、車両に搭載された燃料タンク1と、燃料タンク1の開口部1aに取り付けられたフランジモジュール2と、燃料タンク1の底部1bに取り付けられた燃料ポンプモジュール3とを示す2面図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は正面図である。なお、図1中の矢印に示される上下方向は、車両に搭載された状態の燃料タンク1の重力方向を示す。また、図2は、燃料タンク1から取り外された状態のフランジモジュール2および燃料ポンプモジュール3を示した模式図である。
(1)燃料タンク1の構造
燃料タンク1は、燃料ポンプモジュール3を収容している第1タンク室1cと、第2タンク室(図示せず)とからなる鞍型の燃料タンクである。また、フランジモジュール2が取り付けられる開口部1aは第1タンク室1cの上方に位置している。第1タンク室1cおよび第2タンク室の各々には移送用ジェットポンプ(図示せず)が設置されており、これらの移送用ジェットポンプにより、第1タンク室1cおよび第2タンク室内の燃料は、燃料ポンプモジュール3が有するサブタンク10に移送される。
(2)フランジモジュール2の構造
フランジモジュール2は、燃料タンク1の開口部1aを閉塞する蓋として機能するフランジ2aを有している。フランジ2aの上面側には、車両に搭載された内燃機関へ燃料を吐出する吐出管2bと、吐出管2bから吐出した燃料の余剰分が流入するリターン管2cとが備えられている。また、フランジ2aの両面に跨って電気コネクタ2d、2eが備えられている。
また、フランジ2aの下面側には、燃料タンク1内の燃料の液面高さを検出する液面検出装置が備えられている。そして、図2に示す如く液面検出装置は、センダゲージ2f、アーム2gおよびフロート2hを備えて構成されており、液面高さの変化に応じてフロート2hが動くとアーム2gが回動し、センダゲージ2fによりアーム2gの回動量に対応した電気抵抗値を検出することで液面高さが検出される。なお、図1では、アーム2gおよびフロート2hの図視を省略している。
また、センダゲージ2fは、フランジ2aに設けられた電気コネクタ2dに図示しないハーネスにより接続されており、外部に設置された図示しない電子制御装置(ECU)に液面検出信号を出力する。
(3)燃料ポンプモジュール3の構造
燃料ポンプモジュール3は、燃料タンク1の開口部1aから燃料タンク1内に挿入して配置されており、燃料タンク1の底部1bに固定されている。そして、燃料ポンプモジュール3は、樹脂製のサブタンク10(図3参照)と、サブタンク10の開口部11の一部を覆う樹脂製の蓋部材20(図4参照)と、サブタンク10内に収容されるモジュール本体30(図6参照)とを備えて構成されている。
なお、図3はサブタンク10に後述するサクションフィルタ組付体40が収容された状態を模式的に示す斜視図、図4は蓋部材20単体を模式的に示す上面図、図6はモジュール本体30からフィルタケース34を取り除いた状態を示す2面図である。
(3−1)サブタンク10の構造
図1および図3に示すように、サブタンク10の側面のうち最下方部分には、汲み上げ用ジェットポンプ12が備えられている。そして、この汲み上げ用ジェットポンプ12の作動により、汲み上げ用ジェットポンプ12のスロート部を燃料が通過して、第1タンク室1c内の燃料はサブタンク10内に汲み上げられる。
図1に示すように、リターン管2cと燃料ポンプモジュール3とは蛇腹状のホース4により接続されており、リターン管2cからホース4を経由して流入した余剰燃料は、蓋部材20の上面28に沿って配置されたチューブ5を流通し、その後、分岐管6により汲み上げ用ジェットポンプ12と上述した各々の移送用ジェットポンプとに分岐される。従って、汲み上げ用ジェットポンプ12および移送用ジェットポンプは、リターン管2cから流入してくる余剰燃料の流速エネルギーにより作動する。
(3−2)蓋部材20の構造
蓋部材20は、サブタンク10に係合して、サブタンク10の開口部11のうち一方側(図3の右側)部分を覆う。蓋部材20とサブタンク10との係合はスナップフィット構造であり、蓋部材20に形成された係合手段としての係合凸部25(図4参照)をサブタンク10に形成された係合手段としての係合凹部(図示せず)に係合させている。
蓋部材20の上面28には、第1タンク室1cに設置された移送用ジェットポンプから吐出された燃料が流入する第1燃料パイプ21と、第2タンク室に設置された移送用ジェットポンプから吐出された燃料が流入する第2燃料パイプ22とが備えられている。なお、これらの第1燃料パイプ21および第2燃料パイプ22は、特許請求の範囲に記載の「樹脂部材」に相当する。
また、第1燃料パイプ21および第2燃料パイプ22は、図4に示すように軸線L2が同じ向きとなるように並べて配置されている。
第1および第2燃料パイプ21、22と蓋部材20とは樹脂により一体に成形されている。具体的には、図8を用いて前述したように射出成形により一体に形成されている。
図4中の二点鎖線61は図8(b)の金型61を示しており、金型64とともに第1および第2燃料パイプ21、22のL字部分を成形するための金型である。金型61は上方に脱型され、金型64は型抜き穴26、27を通じて下方に脱型される。
従って、型抜き穴26、27は、蓋部材20のうち第1燃料パイプ21および第2燃料パイプ22と対向する部分に形成されている。
一方、図4中の一点鎖線65は金型61、64とは別の金型65を示している。この金型65は、第1および第2燃料パイプ21、22の先端部分を成形するための金型であり、上下には分割されておらず、第1および第2燃料パイプ21、22の軸線方向先端側に脱型される。従って、金型65を脱型するにあたって型抜き穴を要しない。
また、蓋部材20の上面28には、上述のチューブ5が配置される溝23が形成されている。また、蓋部材20の上面28には、溝23に配置されたチューブ5を係止するクランプ24が形成されている。クランプ24と蓋部材20とは樹脂により一体に成形されている。このようにチューブ5を溝23にはめ込むとともにクランプ24で係止することで、余剰燃料の圧力によりチューブ5が動いてしまうことを抑制している。
(3−3)モジュール本体30の構造
図6に示すように、モジュール本体30は、燃料を吸入し吐出する複数の燃料ポンプ31、32と、燃料ポンプ31、32の上流側に配置された不織布によるフィルタエレメント33(図1参照)と、フィルタエレメント33を内部に収容するフィルタケース34と、燃料ポンプ31、32の上流側に配置されたサクションフィルタ組付体40と、複数の燃料ポンプ31、32を保持する樹脂製のホルダ50と、を備えて構成されている。
フィルタケース34は、燃料ポンプ31、32により昇圧された燃料を吐出する吐出パイプ341(図2参照)を有している。そして、図1に示すように、フランジモジュール2の吐出管2bと吐出パイプ341とは蛇腹状のホース7により接続されている。なお、フィルタケース34と吐出パイプ341とは樹脂により一体に形成されている。
また、フィルタケース34の下端面は、フィルタエレメント33を内部に挿入するための挿入口342として構成されている。フィルタケース34の下端面としての挿入口342は、ホルダ50の接合面531(図6参照)と、その全周に亘って溶着により結合され、これにより、挿入口342はホルダ50の支持部53により閉塞される。なお、図6では、フィルタケース34が溶着されていない状態のモジュール本体30が示されている。
図5および図7に示すように、サクションフィルタ組付体40は、不織布により形成された袋状のフィルタ本体41、42と、フィルタ本体41、42の内部に配置されてフィルタ本体41、42の袋形状を保持する樹脂製の内部保持部材(図示せず)と、ホルダ50に係合するホルダキャップ43、44と、を備えて構成されており、ホルダキャップ43、44は、蓋部材20の型抜き穴26、27を塞ぐカバー部材433、443を有している。
なお、フィルタ本体41、42、内部保持部材およびホルダキャップ43、44は、燃料ポンプ31、32の数に対応して複数(本実施形態では2つ)設けられている。
ホルダキャップ43、44は、内部保持部材に溶着等の手段により結合されている。また、ホルダキャップ43、44は、フィルタ本体41、42の内部と連通する燃料通路445(図7参照)を形成するエルボ431、441が形成されている。これらの燃料通路445の流出口432、442は、燃料ポンプ31、32の吸入口(図示せず)に接続される。
また、カバー部材433、443は、型抜き穴26、27に嵌まり込む凸部433a、443aと、型抜き穴26、27を取り囲むように延びる環状に形成され、蓋部材20の下面に当接する当接部433b、443bと、ホルダキャップ43、44から当接部433b、443bまで延びる延出部433c、443cとを有して構成されている。
エルボ431、441およびカバー部材433、443とホルダキャップ43、44とは射出成形により一体成形されている。
また、ホルダキャップ43、44とホルダ50との係合はスナップフィット構造であり、ホルダキャップ43、44に形成された係合手段としての係合凸部434、444をホルダ50に形成された係合手段としての係合凹部511(図6参照)に係合させている。
図6に示すように、ホルダ50は、燃料ポンプを保持するポンプ保持部51と、サブタンク10の開口部11の一部を覆う蓋部52と、ポンプ保持部51および蓋部52を支持する支持部53とを備えて構成されている。そして、保持部51、蓋部52および支持部53を樹脂により一体に形成して、1部品としてのホルダ50を構成している。
そして、支持部53は前述の接合面531を有しており、接合面531にフィルタケース34が溶着されることにより、支持部53は、フィルタケース34の挿入口342を閉塞するフィルタキャップとして機能して、フィルタエレメント33を内部に収容する内部空間343(図1参照)の底壁として構成されている。
なお、これらのポンプ保持部51、蓋部52および支持部53は射出成形により一体成形されている。
ポンプ保持部51は、格子状の円筒部材を2つの並べて配置した形状であり、燃料ポンプ31、32が内部に挿入される挿入口512(図6参照)を有している。そして、挿入口512にはホルダキャップ43、44が前述のスナップフィット構造により組み付けられる。これにより、ホルダキャップ43、44は燃料ポンプ31、32の抜け止めとして機能する。
なお、燃料ポンプ31、32は、回転中心となる軸線L1が同じ向きとなるように並べて配置されている。また、燃料ポンプ31、32は、軸線L1がサブタンク10の底部と略水平となるように横置きに配置されている。
蓋部52は、支持部53の外周部分に形成されており、蓋部材20と突き合わせて配置される(図4中の一点鎖線参照)。そして、サブタンク10の開口部11のうち蓋部材20で覆われていない領域は、蓋部52および支持部53により覆われる。すなわち、蓋部材20、蓋部52および支持部53により開口部11の全領域が覆われる。
また、蓋部52およびポンプ保持部51はスナップフィット構造によりサブタンク10と係合する。具体的には、蓋部52に形成された係合手段としての係合凸部521およびポンプ保持部51に形成された係合手段としての係合凸部513を、サブタンク10に形成された係合凹部(図示せず)に係合させている。
支持部53は、内部に燃料通路(図示せず)を形成するエルボ532を有している。このエルボ532は燃料ポンプ31、32の数に対応して設けられており、燃料ポンプ31、32の吐出口312、322に接続されている。これにより、フィルタエレメント33を収容する内部空間343と吐出口312、322とは連通される。
燃料ポンプ31、32は横置きであるため、吐出口312、322から吐出された燃料は水平方向に流れる。エルボ532は、このように水平方向に吐出された燃料流れ方向を垂直方向へと変換する。そして、複数のエルボ532の流出口534は内部空間343に開口しているため、燃料ポンプ31から吐出された燃料と燃料ポンプ32から吐出された燃料とは、エルボ532の流出口534から流出したのち内部空間343にて合流する。
また、エルボ532の流出口534の各々には逆止弁535が取り付けられており、この逆止弁535により、内部空間343内に流出した燃料が燃料ポンプ31、32に戻ってしまうことを防止している。
ここで、2つの燃料ポンプ31、32のうち一方の燃料ポンプ31は、他方の燃料ポンプ32よりも優先して駆動させるメインポンプとして機能し、他方の燃料ポンプ32は、メインポンプ31の駆動のみでは吐出量不足となる場合に駆動させるサブポンプとして機能する。例えば、エンジン始動時等のようにエンジンにて要求される燃料が少量である場合にはメインポンプ31のみを駆動させ、エンジン高負荷時等のようにエンジンにて要求される燃料が多量である場合には、メインポンプ31とともにサブポンプ32も駆動させる。
次に、上記構成による燃料ポンプモジュール3の作動を説明する。
フランジ2aに設けられた電気コネクタ2d、2eは、メインポンプ31の端部に設けられた電気コネクタ314と、サブポンプ32の端部に設けられた電気コネクタ324との各々に、図示しないハーネスにより接続されている。そして、これらのハーネスを介して駆動電力が供給されて燃料ポンプ31、32が駆動すると、サブタンク10内の燃料は、サクションフィルタ組付体40のフィルタ本体41、42、エルボ431、441、流出口432、442を順に流れ、その後、燃料ポンプ31、32の吸入口(図示せず)に吸入される。
そして、燃料ポンプ31、32に吸入された燃料は、燃料ポンプ31、32の吐出口312、322から吐出され、エルボ532内部の燃料通路、逆止弁535、流出口534を順に流れ、その後、フィルタケース34および支持部53に囲まれた内部空間343に流出する。よって、メインポンプ31から吐出された燃料とサブポンプ32から吐出された燃料とは内部空間343にて合流する。合流した燃料は、フィルタエレメント33、フィルタケース34の吐出パイプ341、ホース7、フランジモジュール2の吐出管2bを順に流れ、内燃機関に設置された燃料噴射弁へと供給される。
燃料噴射弁へと供給した燃料の余剰分は、前述した通り、汲み上げ用のジェットポンプおよび移送用ジェットポンプに供給される。
次に、上記構成による燃料ポンプモジュール3が奏する効果を説明する。
本実施形態に係る燃料ポンプモジュール3によれば、型抜き穴26、27を塞ぐカバー部材433、443を備えているので、サブタンク10内の燃料が型抜き穴26、27からこぼれ出てしまうことを抑制できる。よって、燃料タンク1内には燃料ポンプ31、32が吸入、吐出するのに十分な量の燃料があるにも拘わらず、サブタンク10内には燃料が不足し、燃料ポンプ31、32による燃料の吐出ができなくなるといった不具合を回避できる。
ところで、本実施形態では、燃料ポンプ31、32をサブタンク10内に横置きに収容されているので、サブタンク10の高さを低く抑えることができ、燃料タンク1形状が扁平である場合等、サブタンク10の設置スペースに高さの制約がある場合に用いて好適なものである。しかしながら、サブタンク10の高さが低いと、サブタンク10内の燃料が少量の場合であっても燃料の液面は型抜き穴26、27に近いので、型抜き穴26、27から燃料がこぼれ出ることがより一層懸念される。これに対し、本実施形態によれば、カバー部材433、443により型抜き穴26、27を塞ぐので、サブタンク10内の燃料こぼれ抑制の効果が好適に発揮される。
(他の実施形態)
上記実施形態では、カバー部材433、443をホルダキャップ43、44に設けているが、エルボ431、441に設けてもよい。また、上記実施形態では、カバー部材433、443をサクションフィルタ組付体40に設けているが、ホルダ50のポンプ保持部51に設けてもよい。
また、上記実施形態では、蓋部材20のうち燃料パイプ21、22と対向する部分に形成された型抜き穴26、27をカバー部材433、443で覆うようにしているが、クランプ24と対向する部分に型抜き穴が形成されている場合において、そのクランプ24に対向する型抜き穴をカバー部材433、443で覆うようにしてもよい。また、上記実施形態に係るクランプ24は燃料を流通させるチューブ5を係止するものであるが、電気配線としてのハーネスを係止するものであってもよい。
また、上記実施形態では、2つの型抜き穴26、27に対応して2つのカバー部材433、443を設けているが、2つの延出部433c、443cを1つに形成してもよく、また、2つの当接部433b、443bを1つに形成してもよい。
また、上記実施形態では、2本の燃料パイプ21、22に対応して型抜き穴26、27を2つ形成しているが、2つ型抜き穴26、27を連通させて1つにしてもよい。
上記実施形態では燃料ポンプ31、32は横置きに配置されているが、軸線L1がサブタンク10の底部と略垂直となるように縦置きに配置してもよい。また、上記実施形態では燃料ポンプ31、32を複数備えているが、燃料ポンプを1つだけ備えるようにしてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の一実施形態に係る燃料ポンプモジュールが、燃料タンク内に収容された状態を示す2面図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。 図1に示す燃料ポンプモジュールおよびフランジモジュールを模式的に示す斜視図である。 図1に示すサブタンクにサクションフィルタ組付体が収容された状態を模式的に示す斜視図である。 図2に示す蓋部材の単体を模式的に示す上面図である。 図3に示すサクションフィルタ組付体の単体を模式的に示す斜視図である。 図2に示す燃料ポンプモジュールのモジュール本体に、サクションフィルタ組付体を組み付けた状態を示す2面図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。 図5の断面図である。 蓋部材に型抜き穴を要する理由を説明するための断面図である。
符号の説明
1:燃料タンク、3:燃料ポンプモジュール、10:サブタンク、11:開口部、20:蓋部材、21:第1燃料パイプ(樹脂部材)、22:第2燃料パイプ(樹脂部材)、24:クランプ(樹脂部材)、26、27:型抜き穴、31:メインポンプ(燃料ポンプ)、32:サブポンプ(燃料ポンプ)、64:金型、433、443:カバー部材。

Claims (8)

  1. 燃料タンク内に収容されるサブタンクと、
    前記サブタンク内に収容され、前記サブタンク内の燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、
    前記サブタンクの開口部を覆う樹脂製の蓋部材と、
    前記蓋部材の上面に配置されるとともに、前記蓋部材と樹脂により一体に成形された樹脂部材と、
    を備え、
    前記蓋部材のうち前記樹脂部材と対向する部分には、前記一体成形する際に要する金型脱型用の型抜き穴が形成されており、
    前記型抜き穴を塞ぐカバー部材を備える燃料ポンプモジュール。
  2. 前記樹脂部材は、前記サブタンクの内部と外部との間で燃料を流通させる燃料パイプである請求項1記載の燃料ポンプモジュール。
  3. 前記燃料パイプは、軸線が同じ向きとなるように複数並べて配置されている請求項2記載の燃料ポンプモジュール。
  4. 前記カバー部材は、前記サブタンク内に収容された構成部品に設けられている請求項1から3のいずれか一項記載の燃料ポンプモジュール。
  5. 前記燃料ポンプの吸入側に配置され、燃料中の異物を捕捉するフィルタが少なくとも組み付けられてなるサクションフィルタ組付体を前記構成部品として備え、
    前記カバー部材は、前記サクションフィルタ組付体に設けられている請求項4記載の燃料ポンプモジュール。
  6. 前記燃料ポンプが内部に挿入される挿入口を有し、前記燃料ポンプを保持するホルダを備え、
    前記サクションフィルタ組付体は、前記挿入口に組み付けられて前記燃料ポンプの抜け止めとして機能するホルダキャップを有し、
    前記カバー部材は、前記ホルダキャップに設けられている請求項5記載の燃料ポンプモジュール。
  7. 前記燃料ポンプの軸線が前記サブタンクの底部と略水平となるように、前記燃料ポンプは前記サブタンク内に横置きに収容されている請求項1から6のいずれか一項記載の燃料ポンプモジュール。
  8. 前記燃料ポンプは、軸線が同じ向きとなるように複数並べて配置されている請求項1から7記載の燃料ポンプモジュール。
JP2006257167A 2006-09-22 2006-09-22 燃料ポンプモジュール Active JP4591873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006257167A JP4591873B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 燃料ポンプモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006257167A JP4591873B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 燃料ポンプモジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008075588A true JP2008075588A (ja) 2008-04-03
JP4591873B2 JP4591873B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=39347913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006257167A Active JP4591873B2 (ja) 2006-09-22 2006-09-22 燃料ポンプモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4591873B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62125315U (ja) * 1986-01-29 1987-08-08
JPH11324843A (ja) * 1998-03-12 1999-11-26 Toyo Roki Mfg Co Ltd 燃料供給装置
JP2001082274A (ja) * 1999-09-16 2001-03-27 Keihin Corp 燃料供給装置
JP2004359076A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Kyosan Denki Co Ltd 自動車用燃料タンク
JP2005180300A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Honda Motor Co Ltd ポンプ横置き燃料ポンプモジュール
WO2006036854A2 (en) * 2004-09-24 2006-04-06 Millennium Industries Corp. Multiple pump fuel delivery system

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62125315U (ja) * 1986-01-29 1987-08-08
JPH11324843A (ja) * 1998-03-12 1999-11-26 Toyo Roki Mfg Co Ltd 燃料供給装置
JP2001082274A (ja) * 1999-09-16 2001-03-27 Keihin Corp 燃料供給装置
JP2004359076A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Kyosan Denki Co Ltd 自動車用燃料タンク
JP2005180300A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Honda Motor Co Ltd ポンプ横置き燃料ポンプモジュール
WO2006036854A2 (en) * 2004-09-24 2006-04-06 Millennium Industries Corp. Multiple pump fuel delivery system

Also Published As

Publication number Publication date
JP4591873B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8915233B2 (en) Fuel supply equipment
KR20020041408A (ko) 연료 공급 유니트
JP2010071098A (ja) 燃料タンクの燃料供給装置
JP2008184954A (ja) 燃料ポンプモジュール
JP5818433B2 (ja) 燃料供給装置
JP2005226524A (ja) 燃料供給装置
JP2002048022A (ja) 燃料圧送システム
JP4591873B2 (ja) 燃料ポンプモジュール
CN108167098B (zh) 用于泵模块的组装结构
US20090188574A1 (en) Device for controlling fuel in a fuel tank
JP2006029187A (ja) 燃料タンク用蓋体
JP4370528B2 (ja) 燃料供給装置
JP4670781B2 (ja) 燃料ポンプモジュール
US20080193300A1 (en) Jet Suction Pump
JP5667769B2 (ja) 燃料供給装置
JP4923926B2 (ja) 燃料ポンプモジュール
JP2011153603A (ja) 燃料供給装置
JP2006029186A (ja) 燃料タンク用蓋体
US20090266341A1 (en) Fuel delivery unit for a motor vehicle
JP2011157900A (ja) 燃料供給装置
JP7321041B2 (ja) 燃料ポンプモジュール
JP4682960B2 (ja) 燃料ポンプモジュール
JP5963737B2 (ja) 燃料タンクシステム
JP5563840B2 (ja) 燃料供給装置
JP2011163238A (ja) 燃料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4591873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100905

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250