JP2008074580A - エレベータかごの整風装置 - Google Patents

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Tomoya Ishizuka
塚 智 也 石
Akimasa Kamimura
村 晃 正 上
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Abstract

【課題】メンテナンス時の負担を軽減する。
【解決手段】エレベータの通常運転時には幌式整風カバー5は、カバー展開状態となっており、可動フレーム部材7が固定フレーム部材6に対して垂直姿勢となっている。エレベータの通常運転を休止してメンテナンス作業を行う場合、保守作業員は可動フレーム部材7の上部を把持し、これを固定フレーム部材6側へ向けて押し倒すようにする。すると、可動フレーム部材7は回転軸8を中心に回転するので、可動フレーム部材7は垂直姿勢から傾斜姿勢に姿勢を変化させる。つまり、幌式整風カバー5は幌シート部材11がたたまれてカバー収納状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータかごの整風装置に関するものである。
高層ビルに設置されるエレベータシステムでは、高速走行中の乗りかごに対する空気抵抗を低減するために、乗りかごの屋根上部及び床下部に整風カバーが取り付けられる。この整風カバーは、最大断面積寸法が乗りかごとほぼ同程度のものであり、また、高さ寸法もかなり大きなものであるため、乗りかごの屋根上部及び床下部におけるかなりのスペースを、この整風カバーが占めることになる。
したがって、昇降路最上部及び最下部がこの整風カバーがぶつからないように大きなスペースを確保しておく必要があり、また、メンテナンス時にはメンテナンス作業に必要な作業空間を乗りかごの屋根上部に確保しなければならない。
この作業空間を確保するための一つの方策として、複数のパネル部材をねじ部材で組み立てることにより整風カバーを構成し、メンテナンス時にはパネル部材を分解して取り外し可能としたエレベータかごの整風装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−338908号公報
しかし、上記のような従来装置では、分解・組立の作業中に誤ってパネル部材やねじ部材を昇降路内に落下させることのないように保守作業員は細心の注意を払わなければならず、また、パネル部材の分解・組立自体が時間を要する性質の作業であるため、メンテナンス時の負担は大きなものとなっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、メンテナンス時の負担を軽減することが可能なエレベータかごの整風装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明は、乗りかごの屋根上部及び床下部に設置され、展開時には整風機能を発揮する展開可能な整風カバーを備えた、ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、整風カバーは、固定フレーム部材、この固定フレーム部材へ回転可能に取り付けられた可動フレーム部材、及びこの固定フレーム部材及び可動フレーム部材間をつなぐ幌シート部材により構成され、カバー展開状態では可動フレーム部材が固定フレーム部材に対して垂直姿勢となり、カバー収納状態では可動フレーム部材が固定フレーム部材側へ回転した傾斜姿勢となるものである、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、可動フレーム部材を垂直姿勢から傾斜姿勢までの範囲内で回転させる駆動モータを備えた、ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、可動フレーム部材の固定フレーム部材に対する姿勢を検出する可動フレーム姿勢検出スイッチと、可動フレーム姿勢検出スイッチによる検出姿勢が傾斜姿勢である場合に、乗りかごの走行速度を制限するエレベータ制御装置と、を備えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の発明において、可動フレーム部材の垂直姿勢を保持するロック機構を設けた、ことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2記載の発明において、固定フレーム部材と可動フレーム部材との間にダンパ手段を介挿し、可動フレーム部材に対して固定フレーム部材側へ向かう押圧力が加わった場合に、可動フレーム部材の垂直姿勢から傾斜姿勢への移行を許容するようにした、ことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項2記載の発明において、幌シート部材には、傾斜姿勢となっている可動フレーム部材を垂直姿勢へ移行させようとするバネ力を有する棒状バネ部材が内装されており、固定フレーム部材には、可動フレーム部材の傾斜姿勢から垂直姿勢への移行を棒状バネ部材のバネ力に抗して係止すること、及びこの係止を解除することが可能なストッパ部材が設けられている、ことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項2記載の発明において、幌シート部材は蛇腹構造に形成されたものである、ことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明において、整風カバーは、分割されて配置され垂直方向の合わせ面を有する幌シート部材、及びこの幌シート部材の合わせ面を接離するファスナ部材により構成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、展開状態と収納状態との間の切換を容易に行うことができ、メンテナンス時の負担を軽減することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエレベータかごの整風装置がカバー展開状態になっているときの構成図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図1において、乗りかご1は正面部にドア2を有しており、また、上部及び下部にはそれぞれ屋根部3及び床部4を有している。そして、屋根部3及び床部4に、固定フレーム部材6、可動フレーム部材7、回転軸8、取付部材9、取付部材10、及び幌シート部材11により構成される幌式整風カバー5が設置されている。
図2は、図1における幌式整風カバー5の外観形状を示す斜視図である。なお、図2に示した幌式整風カバー5は屋根部3の上側に設置されたものであり、床部4の下側に設置される幌式整風カバー5についてはこれと上下対称で同一構成であるため図示を省略している。
図2において、屋根部3の上側に略コの字状の固定フレーム部材6が固着されており、この固定フレーム部材6に、X字状に交差した状態で配置された2本の可動フレーム部材7が回転軸8を介して回転可能に取り付けられている。可動フレーム部材7の一端側及び他端側には取付部材9,10が取り付けられており、取付部材9は回転軸8に固着され、取付部材10は幌シート部材11に取り付けられている。
幌シート部材11は、平坦状の前面部11a、平坦状の左右の側面部11b、及びなだらかな曲面部11cを有している。したがって、固定フレーム部材6及び可動フレーム部材7間は、幌シート部材11の側面部11b及び曲面部11cによりつなげられた状態になっている。そして、幌シート部材11の前面部11a上部に取付部材10が取り付けられており、幌シート部材11の下部は固定フレーム部材6の内周側に取り付けられている。この幌シート部材11は、本実施形態では例えばオープンカーやトラック等の自動車に用いられる丈夫な布製シートを想定しているが、これに限定されるわけではなく合成樹脂製のものであってもよい。
なお、図2において図示は省略しているが、幌シート部材11の適当個所には当て板が内装されており、この当て板を介して幌シート部材11は取付部材10や固定フレーム部材6の内周側に取り付けられている。また、固定フレーム部材6に対して垂直姿勢となっている可動フレーム部材7が、固定フレーム部材6側へ回転して倒れ込まないようにするため、取付部材9又は回転軸8にはストッパ機構が設けられている。
図3は、図1に示した第1の実施形態に係るエレベータかごの整風装置がカバー収納状態であるときの構成図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。このカバー収納状態では、上記のストッパ機構のストッパ機能は解除されており、可動フレーム部材7は固定フレーム部材6側へ回転して倒れ込んだ傾斜姿勢となっている。
次に、上記構成を有する第1の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の作用につき説明する。エレベータの通常運転時には幌式整風カバー5は、図1又は図2に示すように、カバー展開状態となっており、可動フレーム部材7が固定フレーム部材6に対して垂直姿勢となっている。したがって、幌式整風カバー5は整風機能を発揮し得る状態となっており、昇降路内を高速走行する乗りかご1の空気抵抗が低減される。
そして、エレベータの通常運転を休止してメンテナンス作業を行う場合、保守作業員は上述したストッパ機能を解除した後、可動フレーム部材7の上部を把持し、これを固定フレーム部材6側へ向けて押し倒すようにする。すると、可動フレーム部材7は回転軸8を中心に回転するので、可動フレーム部材7は図1(b)に示す垂直姿勢から図3(b)に示す傾斜姿勢に姿勢を変化させる。つまり、幌式整風カバー5は幌シート部材11がたたまれてカバー収納状態となる。したがって、保守作業員がメンテナンス作業を行う場合、屋根上部に充分な作業スペースを容易に確保することができる。
そして、メンテナンス作業が終了すると、保守作業員は傾斜姿勢にある可動フレーム部材7の上部を把持し、これを固定フレーム部材6側から離間するように引き上げて、図1(a)に示す垂直姿勢に姿勢を戻すようにする。つまり、幌式整風カバー5は、たたまれていた幌シート部材11が引き出されて再びカバー展開状態に復帰する。このとき、可動フレーム部材7の傾斜姿勢から垂直姿勢への姿勢変化に付随して、取付部材9又は回転軸8に設けられているストッパ機構が働いた状態になる。そのため、保守作業員が手を離しても可動フレーム部材7が固定フレーム部材6側へ倒れ込むことはなく、幌式整風カバー5のカバー展開状態が維持される。
このように、第1の実施形態によれば、保守作業員は幌式整風カバー5に対するカバー展開状態及びカバー収納状態間の切換を簡単に行うことができ、メンテナンス時の負担を大幅に軽減することができる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成を示す斜視図である。本実施形態は、幌式整風カバーに対する展開・収納の切換を電気的エネルギーを用いて行える構成としたものである。
すなわち、この実施形態における幌式整風カバー5Aは、略コの字状の可動フレーム部材12を有している。この可動フレーム部材12は取付部材13を介して回転軸8に取り付けられている。そして、屋根部3には駆動モータ14が設置されており、この駆動モータ14はベルト部材15を介して回転軸8を回転駆動するようになっている。したがって、可動フレーム部材12は、この駆動モータ14により、垂直姿勢から傾斜姿勢までの範囲内で回転させられるようになっている。
駆動モータ14の起動スイッチは、機械室又は昇降路等の所定個所に設置された制御盤内、あるいは乗りかご1内に設けられている。保守作業員は、メンテナンス時にはこの起動スイッチを操作することにより、駆動モータ14の運転を行うことができる。
したがって、この第2の実施形態によれば、保守作業員はメンテナンスを行おうとする場合に、一層容易に幌式整風カバー5Aに対するカバー展開状態及びカバー収納状態間の切換を行うことができる。なお、本実施形態では、駆動モータ14は、ベルト部材15を介して回転軸8を回転駆動するようになっているが、ベルト部材15を介さずに直接回転軸8を駆動するようにしてもよい。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成を示す側面図である。この実施形態は、幌式整風カバーがカバー収納状態にあるときは通常速度での走行が行われないようにする機能を付加したものである。
すなわち、幌式整風カバー5Aの固定フレーム部材6の側面部には取付板16を介して可動フレーム姿勢検出スイッチ17が取り付けられている。この可動フレーム姿勢検出スイッチ17は、例えばリミットスイッチにより構成される。一方、可動フレーム部材12には接触板18が取り付けられている。この接触板18は、可動フレーム部材12が固定フレーム部材6に対して傾斜姿勢にあるとき、つまり幌式整風カバー5Aがカバー収納状態となっているときには、可動フレーム姿勢検出スイッチ17の接触子17aを押し下げるようになっている。そして、接触子17aが押し下げられると、可動フレーム姿勢検出スイッチ17は傾斜姿勢検出信号をエレベータ制御装置19に出力するようになっている。
エレベータ制御装置19は、この傾斜姿勢検出信号を入力すると、乗りかご1の走行速度を所定の速度以下に制限し、通常速度での走行が行われないようにしている。そのため、例えばメンテナンス作業に適した、非常に遅い速度での走行のみが可能となる。
したがって、本実施形態によれば、未だメンテナンス作業が終了していない場合に乗りかご1が通常速度で走行することを防ぐことができ、保守作業員の安全を確保することができる。また、保守作業員がメンテナンス作業終了後に幌式整風カバー5Aをカバー展開状態に戻すことを忘れたような場合にも、保守作業員に対してカバーの戻し忘れについての注意を喚起することができる。
図6は、本発明の第4の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部であるロック機構の動作説明図であり、(a)はロック時、(b)はロック解除時を示している。この実施形態は、図4に示したような略コの字状の可動フレーム部材12を用いた構成にロック機構を付加し、駆動モータ14を省略したものである。
すなわち、本実施形態のロック機構20は、回転軸8に設けられた係止ピン21と、この係止ピン21を係止可能な逆L字状のストッパ22と、ストッパ22の一方の端部に取り付けられた把手23と、屋根部3に設けられストッパ22の他方の端部が回転可能に取り付けられている取付座24と、屋根部3の端部に設けられているバネ座25と、このバネ座25及びストッパ22の背面部間に介挿され、常時はストッパ22を図中時計回り方向に付勢しているコイルバネ26とで構成されている。
整風カバーがカバー展開状態にあるときは、図6(a)に示すように、係止ピン21がストッパ22の内面部に係止された状態で可動フレーム部材12の垂直姿勢が保持されている。そして、保守作業員は、整風カバーをカバー収納状態に切り換えようとする場合、把手23をつかみ、コイルバネ26の付勢力に抗してストッパ22を図中反時計回り方向に回転させる。
すると、図6(b)に示すように、係止ピン21がストッパ22の内面部から外れるので、保守作業員は可動フレーム部材12を固定フレーム部材6側に押し倒して可動フレーム部材12を傾斜姿勢とすることができる。
このように、本実施形態によれば、図1のようなX字状に交差した可動フレーム部材7を用いずに略コの字状の可動フレーム部材12を用いた場合にも、駆動モータに依らずに整風カバーの展開・収納の切換を手動で行うことができる。
図7は、本発明の第5の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成を示す斜視図である。本実施形態は、上記第4の実施形態におけるロック機構に代えてダンパ手段を設置した構成としたものである。
すなわち、屋根部3には取付座27を介してダンパ手段28のシリンダ29が取り付けられている。そして、シリンダ29に嵌装される伸縮ロッド30の先端部は、可動フレーム部材12に固着された取付板31に取り付けられている。図7に図示されている状態では伸縮ロッド30は伸長しており、幌式整風カバー5Aはカバー展開状態に維持されている。
保守作業員は、メンテナンス作業を行おうとする場合には、可動フレーム部材12の両サイドを把持し、可動フレーム部材12に対し固定フレーム部材6側へ向かう所定レベル以上の強い回転力を加えるようにすればよい。伸縮ロッド30は、取付板31から受ける押圧力が小さな場合にはシリンダ29側に変位しないが、保守作業員が可動フレーム部材12に強い回転力を加え、この押圧力を一定以上大きくすることにより伸縮ロッド30を29側に変位させることができる。つまり、垂直姿勢にある可動フレーム部材12を傾斜姿勢に変えることができ、幌式整風カバー5Aをカバー収納状態にすることができる。また、幌式整風カバー5Aをカバー展開状態に戻すには、押圧力を解除して可動フレーム部材12に対して逆向きの回転力を加えるようにすればよい。
このように、本実施形態によれば、保守作業員は可動フレーム部材12に押圧力を加えるだけで、ダンパ手段28に抗して可動フレーム部材12の姿勢を変えることができる。したがって、整風カバーの展開・収納の切換を一層容易に手動で行うことができる。
図8は、本発明の第6の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成及び動作についての説明図であり、(a)はカバー収納状態であるときの側面図、(b)はカバー展開状態であるときの側面図、(c)は(b)の背面図である。この実施形態は、カバー収納状態にある整風カバーをストッパを外すだけでカバー展開状態に切り換えることができるようにしたものである。
本実施形態の幌式整風カバー5Bは、固定フレーム部材6、回転軸8、及び可動フレーム部材12の他に、ヒンジ部材32を介して固定フレーム部材6に回転可能に取り付けられたストッパ33と、可動フレーム部材12と固定フレーム部材6との間をつなぐ幌シート部材34と、この幌シート部材34に内装された棒状バネ部材35とを有している。
図8(a)に示すカバー収納状態では、幌シート部材34に内装された棒状バネ部材35が弾性限度範囲内で目一杯に曲げられており、可動フレーム部材12の先端部がストッパ33により係止されている。
保守作業員は、この状態から幌式整風カバー5Bをカバー展開状態に切り換えるためには、ストッパ33を少しだけ外側に回転させて可動フレーム部材12先端部との係止を外してやればよい。すると、曲げられていた棒状バネ部材35の復元力により幌シート部材34が拡がり、幌式整風カバー5Bは図8(a),(b)に示す如くカバー展開状態となる。
また、カバー展開状態となっている幌式整風カバー5Bをカバー収納状態とする場合は、保守作業員は、ストッパ33を外側に回転させた状態で、可動フレーム部材12を棒状バネ部材35のバネ力に抗して固定フレーム部材6側へ押し倒すようにすればよい。そして、可動フレーム部材12の先端部をストッパ33により係止すれば、図8(a)に示すように、幌シート部材34がたたまれて5Bは再びカバー収納状態となる。
このように、本実施形態によれば幌シート部材34に内装された棒状バネ部材35のバネ力を利用することにより、幌式整風カバー5Bの展開・収納の切換を容易に行うことが可能になる。
図9は、本発明の第7の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成についての説明図であり、(a)はカバー収納状態であるときの側面図、(b)はカバー展開状態であるときの側面図である。本実施形態は、幌シート部材に蛇腹構造のものを用いたものである。
本実施形態の幌式整風カバー5Cは、固定フレーム部材6、回転軸8、可動フレーム部材12、及び蛇腹状幌シート部材36により構成されている。また、図9では図示を省略しているが、本実施形態では、図4に示した駆動モータ14、又は図6に示したロック機構20などを備えているものとする。これら駆動モータ14又はロック機構20を用いることにより、保守作業員はこれまでの実施形態と同様に幌式整風カバー5Cの展開・収納の切換を容易に行うことができる。
これまでの実施形態における幌シート部材としては、基本的には折りたたみが容易な布製又は柔らかい合成樹脂製のものなどを用いることを想定している。しかし、蛇腹構造は山折り及び谷折りの繰り返し構造であり、柔軟な部材だけでなく硬い部材を使用した場合にも、容積をフレキシブルに変化させることが可能な構造である。したがって、本実施形態によれば、幌シート部材として硬質材料又は軟質材料のいずれを用いることも可能となり、設計上の自由度をより大きくすることができる。
図10は、本発明の第8の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成を示す斜視図である。本実施形態は、ファスナ構造を採用することにより幌式整風カバーを分割可能としたものである。
本実施形態の幌式整風カバー5Dは、四角形の固定フレーム部材37、この固定フレーム部材37に取り付けられ横方向に2分割された幌シート部材38、及びこの2分割された幌シート部材38の合わせ面に取り付けられ、この合わせ面を接離するファスナ部材39により構成されている。そして、このファスナ部材39は、ティース40及びスライダ41により構成されている。
これまでの実施形態では、垂直姿勢から傾斜姿勢の範囲で固定フレーム部材に対して回転可能な可動フレーム部材を用いて幌式整風カバーを構成していたため、回転軸やヒンジ部材などを必要としていた。これに対し、本実施形態ではこのような可動フレーム部材の代わりにファスナ部材39を用いているので、回転軸やヒンジ部材等は不要となり、より構成を簡単化することができる。
保守作業員は幌式整風カバー5Dをカバー収納状態とする場合、図示のようにスライダ41をティース40に沿って引き下げてファスナ部材39を全開し、幌シート部材38の頂部を手で押さえ、固定フレーム部材37の内側に押し込むようにすればよい。また、保守作業員は幌式整風カバー5Dをカバー展開状態にしようとする場合、固定フレーム部材37の内側に押し込んでいた幌シート部材38を引き出し、スライダ41をティース40に沿って幌シート部材38の頂部まで引き上げるようにすればよい。
本実施形態によれば、可動フレーム部材及び回転軸等を不要とすることができるので、整風カバーの構成をより簡単化することができる。また、ファスナ構造の採用により整風カバーの外形形状をより多様化することができる。
なお、幌式整風カバー5Dの形状を安定させるため、幌シート部材38の内側に棒状バネ部材などを取り付ける構成としてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るエレベータかごの整風装置がカバー展開状態になっているときの構成図であり、(a)は正面図、(b)は側面図。 図1における幌式整風カバー5の外観形状を示す斜視図。 図1に示した第1の実施形態に係るエレベータかごの整風装置がカバー収納状態であるときの構成図であり、(a)は正面図、(b)は側面図。 本発明の第2の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成を示す斜視図。 本発明の第3の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成を示す側面図。 本発明の第4の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部であるロック機構の動作説明図であり、(a)はロック時、(b)はロック解除時を示す。 本発明の第5の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成を示す斜視図。 本発明の第6の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成及び動作についての説明図であり、(a)はカバー収納状態であるときの側面図、(b)はカバー展開状態であるときの側面図、(c)は(b)の背面図。 本発明の第7の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成についての説明図であり、(a)はカバー収納状態であるときの側面図、(b)はカバー展開状態であるときの側面図。 本発明の第8の実施形態に係るエレベータかごの整風装置の要部構成を示す斜視図。
符号の説明
1:乗りかご
2:ドア
3:屋根部
4:床部
5,5A〜5D:幌式整風カバー
6:固定フレーム部材
7:可動フレーム部材
8:回転軸
9:取付部材
10:取付部材
11:幌シート部材
12:可動フレーム部材
13:取付部材
14:駆動モータ
16:取付板
19:エレベータ制御装置
20:ロック機構
22:ストッパ
28:ダンパ手段
29:シリンダ
31:取付板
32:ヒンジ部材
33:ストッパ
34:幌シート部材
35:棒状バネ部材
36:蛇腹状幌シート部材
37:固定フレーム部材
38:幌シート部材
39:ファスナ部材

Claims (9)

  1. 乗りかごの屋根上部及び床下部に設置され、展開時には整風機能を発揮する収納可能な整風カバーを備えた、
    ことを特徴とするエレベータかごの整風装置。
  2. 前記整風カバーは、固定フレーム部材、この固定フレーム部材へ回転可能に取り付けられた可動フレーム部材、及びこの固定フレーム部材及び可動フレーム部材間をつなぐ幌シート部材により構成され、カバー展開状態では可動フレーム部材が固定フレーム部材に対して垂直姿勢となり、カバー収納状態では可動フレーム部材が固定フレーム部材側へ回転した傾斜姿勢となるものである、
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータかごの整風装置。
  3. 前記可動フレーム部材を前記垂直姿勢から前記傾斜姿勢までの範囲内で回転させる駆動モータを備えた、
    ことを特徴とする請求項2記載のエレベータかごの整風装置。
  4. 前記可動フレーム部材の固定フレーム部材に対する姿勢を検出する可動フレーム姿勢検出スイッチと、
    前記可動フレーム姿勢検出スイッチによる検出姿勢が前記傾斜姿勢である場合に、前記乗りかごの走行速度を制限するエレベータ制御装置と、
    を備えたことを特徴とする請求項2記載のエレベータかごの整風装置。
  5. 前記可動フレーム部材の前記垂直姿勢を保持するロック機構を設けた、
    ことを特徴とする請求項2記載のエレベータかごの整風装置。
  6. 前記固定フレーム部材と可動フレーム部材との間にダンパ手段を介挿し、可動フレーム部材に対して固定フレーム部材側へ向かう押圧力が加わった場合に、可動フレーム部材の垂直姿勢から傾斜姿勢への移行を許容するようにした、
    ことを特徴とする請求項2記載のエレベータかごの整風装置。
  7. 前記幌シート部材には、前記傾斜姿勢となっている可動フレーム部材を前記垂直姿勢へ移行させようとするバネ力を有する棒状バネ部材が内装されており、
    前記固定フレーム部材には、前記可動フレーム部材の前記傾斜姿勢から前記垂直姿勢への移行を前記棒状バネ部材のバネ力に抗して係止すること、及びこの係止を解除することが可能なストッパ部材が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2記載のエレベータかごの整風装置。
  8. 前記幌シート部材は蛇腹構造に形成されたものである、
    ことを特徴とする請求項2記載のエレベータかごの整風装置。
  9. 前記整風カバーは、分割されて配置され垂直方向の合わせ面を有する幌シート部材、及びこの幌シート部材の前記合わせ面を接離するファスナ部材により構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータかごの整風装置。
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