JP2008074344A - 自動車用雨よけ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可能な限りコンパクトで、収納部に収納する厚みが全体的に薄く、180度まで広げて使用可能であり、かつ収納時に防水シートの重なりを適切に処理することにより防水シートの骨部材からのはみ出しを最小限に設定した装置を提供する。
【解決手段】支持軸13xに対し複数の骨部材11を重ねて回転自在に取り付けた雨よけ部10と、これを収納する収納部20と、雨よけ部10の支持軸13xの周りに回転自在に取り付けられた骨部材11を回転駆動する出力軸30xを有する駆動部30とを備え、雨よけ部10は複数の骨部材11を半径方向に延びる帯状薄板とし、複数の骨部材11の上面に防水シートを被せ、かつ開放時に引出側となる骨部材は出力軸30xに固定し、雨よけ部10の外周縁12a上で隣接する骨部材11と骨部材11間の防水シート12の幅が、収納時に骨部材11の幅から垂れ下がるほどはみ出ない幅となるように設定したものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、主として自動車の運転者等(同乗者を含む)が運転席や後部座席(以下運転席等という)に出入りする際に、雨に濡れないように運転席等の入出口の上付近に設置されて雨よけする自動車用雨よけ装置に関する。
自動車の運転席に運転者が入出する際には、傘を閉じドアーを開いて乗り込む、又は運転席から出た後傘を開くため、その間は雨に濡れる。運転席への乗降の際に雨に濡れるのを防ぐ手段として種々の形式の雨よけ装置が提案されている。雨よけ装置の形式として、帯状の所定幅の雨よけシートを巻取軸から軸と直行する方向に繰り出す形式や、所定の骨材を互いに垂直方向に重ね、その骨部材を扇形に、又は骨部材に取り付けたシートを扇形に開くようにした形式のものが知られている。
後者の1例として、特許文献1の「自動車用雨よけ装置」が知られている。この雨よけ装置は、自動車のドアーを開いたときに、開いたドアーの上方に張り出させる雨よけ部と、この雨よけ部の張り出し及び収納を行う駆動部と、駆動部を起動するスイッチとを備えて構成されている。この雨よけ装置の雨よけ部は、鉛直方向に軸支された支軸と、この支軸を中心として扇形に開閉する複数本の骨部材と、この骨部材に取り付けられた扇形の防水シートとを備えている。
そして、上記雨よけ部を収容体内に収容し、この雨よけ部を張り出し駆動する駆動部を起動スイッチにより起動させ、ドアーの開閉とは独立して雨よけ部を扇形に開閉する。骨部材は傘の骨と同様な部材で、略120度の範囲の間に約5本程度配置され、上記範囲内に亘って防水シートが取り付けられている。
他の例として、特許文献2の「自動車ドア用雨よけ」が知られている。この自動車ドア用雨よけは、複数枚の細長い板を重ね、これらの板の一端を共通の支軸で回転自在に枢支し、これらの板が扇子状に開くように各板の他端に板の幅方向に円弧状の係合用溝を形成し、隣接する板同士を係止するピンを2枚の板同士間の係合溝を貫通して設けて係止手段とした雨よけ本体と、この雨よけ本体を自動車の屋根又はドアーの上縁部に収容する収容部と、自動車ドアーを開いたとき雨よけ本体が扇子状に広がって張り出されるように上記板の張出側端をドアーに連結した張出手段とにより形成したというものである。
特開2001−47863号公報 特開平9−315159号公報
しかし、上記特許文献1の雨よけ装置では、骨部材には通常の雨傘と同等の細い金属材の骨が用いられ、この骨部材に防水シートが略120度の扇形の範囲に広がるように取り付けられている。骨部材は支軸中心に回転自在に、かつ片持ち状態に支持されているため、骨部材と防水シートの外周に大きな重力が作用する。このため、骨部材では防水シートの重力を支持できず、防水シート外周側の垂れ下がりを実用的に許容することができる範囲内で防止することは実際には困難である。
また、この特許文献1の雨よけ装置では、略90〜120度程度の広がりが最大であり、これ以上の範囲に亘って広げることができず、扇形を広げる範囲に制限がある。この制限も骨部材が従来の傘に用いられている骨部材であるため、扇形の範囲を広げると、さらに防水シートの外周の垂れ下がりが大きくなり、実用性がなくなる。さらに、広げた骨部材を収縮して収容体内に収める際には、骨部材と骨部材間の防水シートが骨部材から垂れてはみ出し、従って収容するため扉を閉じる際にはこのはみ出し部分を収容体内に押込部により押し込むように構成されている。
しかし、このようなはみ出し部を形成すると、骨部材と防水シートを開閉する動作がスムーズではなく、はみ出し部をなくすことができないため、繰り返し使用すると耐久性が短くなり、動作を効率よくかつ防水シートが傷まずに使用できないため、実用化出来ないという問題もある。
特許文献2の「自動車ドアー用雨よけ」は、複数の細長い板を重ね、これらの板の一端を共通の支軸で枢支し、他端が扇子状に開くように隣接する板同士で係止手段を設けてなる雨よけ本体を、収容部をなすケースに収容して、自動車の屋根部に取り付けるというものである。この雨よけ装置は、防水シートを使用せず、細長い板の重なりだけを利用して雨除けとし、細長い板を少しずつずらして扇子状に広げるものであるから、広げる範囲は最大で約90度程度であり、それ以上は広げることができない。広げる角度範囲を大きくしようとすると、複数の細長い板の重なりが多くなりすぎて、収納部の厚みが厚くなるからである。
この発明は、上記の問題に留意して、運転席等の入出口の付近に設置し、可能な限りコンパクトで、収納部に収納する厚みが全体的に薄く、180度まで広げて使用可能であり、かつ収納時に防水シートの重なりを適切に処理することにより防水シートの骨部材からのはみ出しを最小限に設定した自動車用雨よけ装置を提供することを課題とする。
この発明は、上記の課題を解決する手段として、支持軸に対し複数の骨部材を重ねて回転自在に取り付けた雨よけ部と、この雨よけ部を収納する収納部と、雨よけ部をその少なくとも1の骨部材を回転させて開閉する出力軸を有する駆動部とを備え、雨よけ部は複数の骨部材を半径方向に延びる帯状薄板とし、複数の骨部材の少なくとも上面に防水シートを被せ、かつ開放時に引出側となる骨部材は駆動部の出力軸に固定し、雨よけ部の外周円上で隣接する骨部材と骨部材間の防水シートの幅が、骨部材と防水シートを折畳んで収納部に収納する際に、骨部材の幅から垂れ下がるほどはみ出ない幅となるように設定した自動車用雨よけ装置の構成としたのである。
上記の構成としたこの発明の自動車用雨よけ装置は、収納部に収納された雨よけ部を駆動部により駆動して繰り出し、降雨時に運転席等へ乗降する際に運転者等が雨に濡れないように雨よけとして使用される。使用時に駆動部の出力軸により回転される開閉用の骨部材を先頭にして駆動すると、防水シートも開閉用の骨部材により引き出されて雨よけ部が開かれる。雨よけ部は、収納部の一端に取り付けた支持軸を中心にして180度まで大きく開くことができ、収納部の長さの約2倍の幅に広げることが出来る。
雨よけ部を収納部に収納する際には、開放時と反対方向に開閉用の骨部材を駆動し、防水シートを引き寄せて折畳みながら、骨部材と骨部材の間に挟みこみ、複数の骨部材について全てを重ねると収納が完了する。このとき、雨よけ部の外周円上で隣接する骨部材と骨部材間の防水シートの幅が、骨部材と防水シートを折畳んで収納部に収納する際に、骨部材の幅から垂れ下がるほどはみ出ない幅となるように設定されているから、2枚の骨部材が重なったときは、その間に挟まれるシートは骨部材の幅内に重ねられる。従って、複数の骨部材を重ねたとき、シートは骨部材の幅からはみ出て垂れ下る部分が殆どなく、収納がスムーズに行われることとなる。
この発明の自動車用雨よけ装置は、雨よけ部を、複数の骨部材を半径方向に延びる帯状薄板とし、複数の骨部材の少なくとも上面に防水シートを被せ、かつ開放時に引出側となる骨部材は駆動部の出力軸に固定し、雨よけ部の外周円上で隣接する骨部材と骨部材間の防水シートの幅が、骨部材と防水シートを折畳んで収納部に収納する際に、骨部材の幅から垂れ下がるほどはみ出ない幅となるように設定したから、運転席等の入出口の付近に設置し、可能な限りコンパクトで、収納部に収納する厚みが全体的に薄く、180度まで広げて使用可能であり、かつ収納時に防水シートの重なりを適切に処理することにより防水シートの骨部材からのはみ出しを最小限に設定することが出来ることとなる。
また、上記自動車用雨よけ装置において、骨部材を合成樹脂材とし、かつ雨よけ部を半円状に開いたとき骨部材と防水シートの重さで外周縁が垂れ下がりを生じない所定の弾力性を有する材料とすれば、外部から故意又は偶発的に人力が加えられ、あるいは衝撃が加えられて一時的に雨よけ部材の形状が変化しても永久変形することがなく、骨部材の変形で収納ができないという影響を最小限に抑制して必ず収納できるようにすることが出来るという効果が得られる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態の自動車用雨よけ装置の外観斜視図である。この自動車用雨よけ装置Aは、後述するように、外装型として形成されており、雨よけ部10と、雨よけ部10を収納する収納部20と、雨よけ部10を駆動する出力軸30xを有する駆動部30とを備えている。雨よけ部10は、複数の骨部材11を上下に重ね、これら骨部材11の一端側に支持軸13xを設け、かつこの支持軸13xを収納部20の一端側に取り付け、支持軸13xを中心に回転自在に収納部20に対して収納できるように設けられている。
雨よけ部10の複数の骨部材11は、所定幅の帯状板を重ねて形成されているが、それぞれの表面には骨部材11を最大角度範囲の180度まで広げた状態で、扇形(半円形状)の全面をカバーする扇形の防水シート12が被せて取り付けられている(防水シート12の一端は後述する収納フレーム21に、他端は蓋板22に固定されている)。骨部材11の裏面には、防水シートによるポケット12’が縫い付けて設けられているが、この裏面のポケット12’は、図5(雨よけ部10を裏面から見た平面図)に示すように、外周から所定半径位置まで設けられている。12aは、防水シート12の外周縁の縫い目、14は帯状板の骨部材11を挿入し、防水シート12にポケット12’を縫い付けて骨部材11を固定するための縫い目である。
収納部20は、収納フレーム21と蓋板22とを備え、蓋板22は骨部材11としての役目も兼ね備えている。収納フレーム21は、断面が図2の(b)図に示すように、半円弧状に形成され、長さ方向に所定長さに設けられて、外端が端板で閉じられている(後述する蓋板22と同じく金属製(アルミ合金)、但しこの金属製材料に限定する必要はなく所定の強度と弾力性が得られれば、ユニレート樹脂(登録商標)やABS樹脂材などでもよい)。この長さは、約50cm程度であり、蓋板22を扇形に開き雨よけ部10を180度に全開すると全幅が約1m程度となり、人の肩幅に略相当する長さ(最大で大略65cm程度)とされている。収納フレーム21の下部は、取付部24を介して車体の窓枠溝に取り付けられる。収納フレーム21の駆動部30側には、上部に駆動部30を取り付けるための取付板23が設けられている。
さらに、実際の使用時に、上記長さはその半径長さで運転席窓側面から突き出されるため、駐車時に隣接する他の自動車との間隔に対しても配慮して設定したものである。実際の長さが上記長さより余り長すぎても、短すぎても適切ではない。長過ぎると隣の自動車にとって干渉する場合があり、短すぎると有効な雨よけとしての効果が得られないからである。又、この実施形態では蓋板22の回転中心の支持軸13xと駆動部30は、自動車の進行方向の前方側に設置している。雨よけ部10を全開したときに、雨よけ部10により雨よけできる範囲を運転席への入出に有効に及ぼすためである。ただし、後述するように、後部座席用に利用するときなどでは、必ずしも進行方向の前方に限定する必要はない。さらに、図示の右ハンドルタイプの自動車でなく、左ハンドル車では、自動車用雨よけ装置Aは、形状が対称に製作される。
上記取付部24は、図2の(b)図に示すように、取付フレーム24a、取付座24b、取付ボルト、ナット24c、取付用脚部24d等の部材から構成されている。取付用脚部24dを自動車窓溝にボルト、ナットにより着脱自在に取り付けされ、自動車用雨よけ装置Aを着脱自在な外装型として形成している。取付フレーム24aは、収納フレーム21の下部に予め一体に連結されており、他の部材24b〜24dも順次ボルト、ナット等により固定されている。
蓋板22は、断面がコ字状の金属製(アルミ合金)(但し、この金属製材料に限定する必要はなく所定の強度と弾力性が得られれば、ユニレート(登録商標)樹脂、或いはABS樹脂材などでもよい)のフレーム材から形成され、回転中心から遠い外端は閉じられており、複数の骨部材11の1つであるが、他の骨部材11と異なり雨よけ部10を閉じたときに雨よけ部10を保護する保護カバーとしての機能も併有する。さらに、この蓋板22は骨部材の1つとして、開閉する際に防水シート12を引き出し、又は収縮するため、この蓋板22に駆動部30からの回転力が伝達される。蓋板22は、その回転中心側端にフランジ部が上下2段に設けられている。
そして、下方のフランジ部の円形孔には支持軸13xが挿通され、この支持軸13xにより蓋板22を収納部20に対して回転自在にかつ水平に支持している。上方のフランジ部には駆動部30の出力軸30xの先端がスプラインにより連結され、これにより蓋板22を駆動部により回転させる。なお、図示の例では蓋板22は、コ字断面形状とし、端部を閉じ、回転中心を自動車の進行方向の前方側に設置するとしたが、これは蓋板22内に収納した状態で走行する際に、内部に収納されている防水シート12が内部に侵入する風でバタツクという現象のために耳障りな音が生じるのを防止するため、複数の骨部材11と防水シート12の収納時の厚さを極力小さくし、コンパクトにかつ出来るだけ風密状に収納することを目指したからである。
複数の骨部材11は、図示の例では、材料としてユニレート(登録商標)(ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)を主原料に、ガラス短繊維、マイカ等を充填複合し、押出成型後加熱積層して形成される)が用いられており、硬質であるが所定以上の弾力性を有し、厚さは約1〜1.5mm程度、半径方向の長さは、骨部材11と防水シート12を折り畳んだときに上記蓋板22内に収納できるように蓋板22より少し短く、約48cm程度である。骨部材11の幅Bは、図5に示すように、防水シート12の裏面のポケット12’の幅B’より少し小さい幅B(約40mm)であり、複数の骨部材11の本数は図1、図5に示すように、合計で8本を使用している。
骨部材11の本数と、幅B、長さ、厚さ、弾力性などの形状、機械特性、機能の設定は、防水シート12を被せて180度まで広げたとしても、雨よけ部10の全体の重さで外周が垂れ下がらない状態を保持するに十分な強度を全体として持ち得るようにそれぞれのサイズ、特性、機能などの条件を総合的に勘案して選択されている。ユニレート以外のABS樹脂材(アクリルニトリル、ブタジエン、スチレンの3種類のモノマーを重合させた3元共重合樹脂)や他の樹脂材、或いは樹脂以外の部材でも良いが、上記のように雨よけ部10の全体の重さで外周が垂れ下がらない状態を保持するに十分な強度を全体として持ち得るように上記各条件を勘案して設定する必要がある。
また、図5に示すように、特に防水シート12の幅Cは、(外周縁上の長さとして)骨部材11の幅Bの約2.5〜3倍程度の幅の関係に設定されている。これは、図2の(b)図に示すように、骨部材11と防水シート12を収納部20内に収納したときに、防水シート12を骨部材11と11の間に重ねて薄い状態に折畳み、骨部材11の幅範囲からはみ出す部分を極力小さくするためである。上記はみ出し部分を小さくすると、雨よけ部10を開閉する際の開閉動作をスムーズとすることが出来、はみだし部分が垂れ下がることにより、蓋板を閉めることができないなどの不都合を防止することができる。
また、このような骨部材11と防水シート12との間に特別の関係を設定することにより、2つの骨部材11の間に折りたたまれる防水シート12の厚さを薄くして、雨よけ部10の全体厚さを小さくでき、雨よけ装置全体をコンパクトな厚さ、大きさに形成できることとなる。さらに、骨部材11をユニレート(登録商標)樹脂としたことにより、雨よけ部10が不意に風などで吹き上げられて、雨よけ部10全体が上向きに持ち上げられて変形しても、骨部材11の弾力性、強度、防水シートの弾力性などの特性から、手で押さえれば直ちに元の状態に戻り(形状保持の特性による)、金属製の骨部材を用いた場合と異なり、故障が生じ難い構成部材を採用している。
骨部材11の先端側は、直線状に切断されているが、回転中心側の端部11fには円形の孔が形成されており、この円形孔に支持軸13xを挿通し、この支持軸13xに対して回転自在とされている。重ねて組みたてられる上記複数の骨部材11の端部11fと11fとの間にはスペーサ13sが挿入され、これにより骨部材11を一定間隔に重ねて設けている。支持軸13xは、収納部20の下部に取り付けた取付板13aの先端部に対して固定され、垂直状に保持されている。
支持軸13xは、図4に示すように、複数の骨部材11を重ねた厚さに相当する長さの中空軸として形成され、断面が半円弧状の収納フレーム21の下端に取り付けられた取付板13aの延長部13の挿通孔に支持軸13xを挿通した状態で凸形状の押え板13とスペーサ13との間に上記取付板13aの延長部13を挟んで支持軸13xを固定、支持し、従って支持軸13xは非回転に固定されている。複数の骨部材11の支持軸13x側の端部11fには、支持軸13xを挿通するように挿通孔が設けられており、それぞれの挿通孔に対して複数の骨部材11は回転自在である。複数の骨部材11の端部11f間には、スペーサ13がそれぞれ挿通して挟まれている。
支持軸13xの上端は、蓋板22のフランジ部22fに接しており、このフランジ部22fに固定して設けられたスペーサ30のスプライン孔に駆動部30の出力軸30xがスプライン結合され、従って駆動部30を収納フレーム21の取付板23に対して固定することにより蓋板22の上端を支持し、これにより支持軸13xは上端もしっかりと固定されている。なお、出力軸30xの下端は支持軸13x内に挿入された中空軸30XTの上端に回転自在に接している。また、支持軸13xの上端をフランジ部22f、収納フレーム21に固定し、両端を固定支持するようにしてもよい。
防水シート12は、図1、図2(b)図に示すように、その開始端が収納フレーム21の内側内面に接続、固定され、引出端が蓋板22の内側の内端面に接続されている。一般の雨傘と同様のシート材料が用いられ、その表面に撥水処理が施されている。シートの材料は、ナイロン、ビニール、ポリエステルなどの化学繊維で製造されたものが使用されるが、このような化学繊維と天然繊維材料などを混合したものでも良い。なお、防水シート12は、折り畳んだときに各骨部材11の下に正確に折り重なるように折り線位置に予め折り目を雨よけ部10の半径方向にプレスして入れておくと良い。また、防水シート12は、片面だけでなく各骨部材11の裏面に設けても良い。
上記駆動部30は、駆動モータとその出力軸上に減速ギヤを備え、その外面をモータカバーで囲んで形成され、モータカバーの下面に取り付けた接続板31を収納部20の収納フレーム21に固定ボルト32により固定されている。減速ギヤ(図示せず)の出力軸が支持軸13xの上端部で蓋板22の上方のフランジ部に対してスプラインにより連結され、これにより蓋板22を駆動部30により回転させる。
図示省略しているが、駆動部30は、遠隔操作スイッチの送信部からの信号を受信部で受信し、この信号とサイドブレーキの操作信号で電動モータを駆動するための制御信号を送信する電子制御部により操作され、電子制御部からの制御信号により電動モータを正転、逆転させて雨よけ部10を開閉駆動する。遠隔操作スイッチは、雨よけ部10を開閉する少なくとも2つのスイッチを有し、自動車のエンジン始動用のエンジンキーと一体に形成するか、または別体でリング等により一緒に保管される形態とされている。なお、電子制御部の構成の詳細については、図示省略するが、その制御動作については、雨よけ部10とドアーの開閉の動作説明と共に後で簡単に説明する。
上記の構成とした第1実施形態の自動車用雨よけ装置Aは、図6に示すように、自動車の運転席の付近の窓枠の上方に装着して使用される。この自動車用雨よけ装置Aは、運転席で又は車外の遠隔位置より遠隔操作スイッチのスイッチ信号とサイドブレーキからの信号により開閉されて使用される。雨よけ部10は、骨部材11の先頭となっている蓋板22に駆動部30から回転力が伝達されると、蓋板22を開くことにより、その後骨部材11も防水シート12を引き付けることにより、開閉が行われる。このとき、予め防水シート12は、骨部材11の下に骨部材の幅から大きくはみ出ない状態に収納されているものとする。
遠隔操作スイッチを操作するタイミングは、ドライバーが運転席に座って操作するか、又はドライバーが自動車から出て、再び運転席へ戻ろうとして外から操作する時である。ドライバーが運転席から出る際の操作では、サイドブレーキをかけるとその信号と、遠隔操作スイッチのスイッチを開の方向のスイッチを押した信号とにより、雨よけ部10が開放される方向に駆動され、全開状態となるのを待って自動車のドアーを開放し、その状態で雨よけ部10の下に入り、雨に濡れない状態で運転席から外へ出ることができる。サイドブレーキをかけていなければ、上記操作はできない。
反対に、車外から運転席に戻る際には、車外の適宜近くの位置で遠隔操作スイッチのスイッチを押して雨よけ部10を開方向に操作すると、その信号により雨よけ部10が開放される。雨よけ部10の下に入り、雨にぬれない状態でドアーを空けて運転席に座り、運転席で遠隔操作スイッチの閉の方向のスイッチを押すと制御部からの制御信号により雨よけ部10が閉じられる。そして、万一閉じる方向のスイッチ信号の操作を忘れたことにより雨よけ部10が閉じていない場合でも、閉め忘れによる危険防止のため、サイドブレーキを解除すると、雨よけ部10は強制的に閉じる方向の操作、駆動が行われる。
なお、上記第1実施形態では、駆動部30の出力軸30xの先端が蓋板22にスプラインにより連結され、これにより蓋板22を駆動部により回転させ、支持軸13xを挿通するように挿通孔が設けられており、それぞれの挿通孔に対して複数の骨部材11は回転自在であり、支持軸13xは非回転に固定されているが、上記の支持軸13x、出力軸30xの関係は上記構成に限定されず、雨よけ部10を駆動部30で有効に回転させることができ、かつ支持軸を保持できる機構であればよく、例えば支持軸13xの上下端を収納フレーム21に対して直接取り付けた1対の軸受けで軸支し、骨部材11と共に回転自在としてもよい。
又、この実施形態の自動車用雨よけ装置Aは、骨部材11をユニレート(登録商標)樹脂のような形状を保持し得る部材で形成したから、収納する際に風で上向きに吹き上げられて、一時的に形状が変化しても永久変形することがなく、骨部材の変形で収納ができないという影響を最小限に抑制して収納が必ずできる。さらに、上記実施形態では、蓋板22は骨部材、保護カバー、及び収納部材としての機能を併有する他の骨部材11とは異なる別部材として設けているが、蓋板22を引出側の骨部材11とは別機能の部材として設けても良い。この場合、例えば蓋板22は、単に収納部20の入り口を閉じる蓋板として上下に開閉するように設けることができる。
或いは、引出側の骨部材11は、先頭の骨部材11だけでなく、例えば複数の骨部材11のうち上下2段に引出動作を与え、2段目の骨部材11で90度まで最初の引出しをし、1段目の骨部材11でさらに180度まで開くようにするという2段動作の開閉動作をさせるようにすることができる(閉じる動作は上記開の動作と反対)。なお、上記第1実施形態の自動車用雨よけ装置Aは、自動車の窓枠の外側に装着する外装型としたが、図7に示すように、運転席付近の位置で自動車の車体外板内に設ける内装型の自動車用雨よけ装置Aとすることもできる。
この第2実施形態の自動車用雨よけ装置Aでは、第1実施形態の自動車用雨よけ装置Aと異なり、蓋板22’の形状が単に入り口を閉じる蓋板として設けられていること、及び蓋板22’が骨部材11の機能を有さず、単に入り口を閉じる蓋板であること、又収納フレーム21(図示せず)は、断面が半円弧状ではなくコ字状とし、車体外装板と内装壁との間に埋め込まれ、支持軸13xはこのコ字状の収納フレーム21に固定されている点、さらに雨よけ部10を開閉する際の防水シートを引き出し、収縮させるための機能は、あくまで開閉される開閉用の平板状の骨部材11が有する点が異なる。また、設置位置は、図7の例では、後部座席に適する位置に設置する点が異なる。その他の構成、作用は基本的に第1実施形態と同じであり、同じ構成、機能部材、作用については説明を省略する。
なお、上記第1実施形態の自動車用雨よけ装置Aは、運転席の上付近に設置することを前提として説明したが、第2実施形態の自動車用雨よけ装置Aのように、運転席の位置以外に後部座席の出入り口付近に取り付けても良い。この場合は、雨よけ部10の回転中心位置(駆動部30を含む)を自動車の進行方向の前方位置となるように設置する必要は必ずしもなく、後部座席への出入りの際に雨よけができるように雨よけ部10による雨よけ範囲が有効な範囲に及ぶように設置すれば、後方位置に回転中心が来るように設置しても良い。
この発明の自動車用雨よけ装置では、雨よけ部は複数の骨部材を半径方向に延びる帯状薄板とし、複数の骨部材の少なくとも上面に防水シートを被せ、かつ開放時に引出側となる骨部材は駆動部の出力軸の回転方向に固定し、雨よけ部の外周円上で隣接する骨部材と骨部材間の防水シートの幅が、骨部材と防水シートを折畳んで収納部に収納する際に、骨部材の幅から垂れ下がるほどはみ出ない幅となるように設定したものであり、広く自動車の運転席等の付近に設置して運転席等から入出する際の雨よけ装置として利用できる。
第1実施形態の自動車用雨よけ装置Aの外観斜視図 (a)同上装置の正面図、(b)(a)図の矢視B−Bからの断面図 同上装置を全開した状態の正面図 (a)同上装置の支持軸13xを含む主要部縦断面図、(b)支持軸13xを含む主要縦断面の部分拡大図 雨よけ部の裏面からの平面図 自動車用雨よけ装置Aの開閉状態を示す説明図 第2実施形態の自動車用雨よけ装置A(内装型)の外観斜視図((a)閉状態、(b)全開状態)
符号の説明
10 雨よけ部
11 骨部材
11f 端部
12 防水シート
12a 外周縁
13x 支持軸
13a 取付板
13 スペーサ
13 延長部
13 押え板
14 縫い目
20 収納部
21 収納フレーム
21 下端部
22 蓋板
22f フランジ部
23 取付板
24 取付部
30 駆動部

Claims (3)

  1. 支持軸13xに対し複数の骨部材11を重ねて回転自在に取り付けた雨よけ部10と、この雨よけ部10を収納する収納部20と、雨よけ部10をその少なくとも1の骨部材を回転させて開閉する出力軸30xを有する駆動部30とを備え、雨よけ部10は複数の骨部材11を半径方向に延びる帯状薄板とし、複数の骨部材11の少なくとも上面に防水シート12を被せ、かつ開放時に引出側となる骨部材11は出力軸30xに固定し、雨よけ部10の外周円上で隣接する骨部材11と骨部材11間の防水シート12の幅が、収納時に骨部材11の幅から垂れ下がるほどはみ出ない幅となるように設定した自動車用雨よけ装置。
  2. 前記複数の骨部材11の裏面にそれぞれの骨部材11を挿入することが出来る幅のポケット12’を所定の間隔で設け、各骨部材11をこのポケット12’に挿入して骨部材11を防水シート12に取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用雨よけ装置。
  3. 前記骨部材11を合成樹脂材とし、かつ雨よけ部10を半円状に開いたとき骨部材11と防水シート12の重さで外周縁12aが垂れ下がりを生じない所定の弾力性を有する材料としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用雨よけ装置。
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