JP2019049161A - 自立型オーニング - Google Patents

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【課題】日除けシートを軽い操作力で簡単に開閉させることができるようにする。【解決手段】円弧状あるいは円環状のガイドレール部を有する桁フレーム3を備えるフレームユニットと、骨組みとなる複数本の日除けフレーム18と該日除けフレーム18の間に張設される三角形状のシート状部材19とで構成され、日除けフレーム18の基端側の端部を束ねて要となる1つの回転軸20で回転自在に連結することで回転軸20を中心に扇状に開閉する日除けシート4と、桁フレーム3の上面に搭載される複数のガイドプーリー41に架け渡されて桁フレーム3に沿って走行する牽引ロープ12を日除けフレーム18に連結し、牽引ロープ12の動きと連繋させて日除けシート4を開閉させる開閉操作手段とを備え、牽引ロープ12は桁フレーム3の幅内に収まる範囲内で張り巡らされ、日除けフレーム18の位置に関係なく、日除けフレーム18に対してほぼ接線方向に牽引力を作用させるようにしている。【選択図】図15

Description

本発明は自立型オーニングに関する。さらに詳述すると、本発明は、日除けシートを水平面内で移動させることにより開閉可能とした天井を形成する自立型オーニングに関する。
建物躯体から切り離された状況で自立して使用される所謂自立型オーニングとしては、4隅に配置された支柱とその上に支持される4本の桁フレームとの間で構成される矩形状のルーフフレームユニットに張った日除けシートをその長手方向にスライドさせて開閉するパーゴラ式オーニングが知られている(特許文献1)。
このパーゴラ式オーニングのルーフフレームユニットは前後左右に桁フレームを備えており、四隅が支柱によって支持されている。そして、左右の桁フレームの間に複数の吊りパイプが吊り下げられており、各吊りパイプの間にはキャンバスが張られている。即ち、複数枚の小さなキャンバスを吊りパイプで接続し、1枚の大きな日除けシートを構成している。各吊りパイプのうち、後の桁フレーム側の吊りパイプ(以下、固定の吊りパイプという)は左右の桁フレームに固定されており、固定の吊りパイプ以外の吊りパイプは図示しないスライダを介して左右の桁フレームに移動可能になっている。そして、先頭(前の桁フレーム側)の吊りパイプをロープ駆動手段によって前後に移動させることで、連結されている他の吊りパイプも移動し、日除けシートを全体として開閉することができる。
特開2014−169563号公報
しかしながら、長方形のルーフフレームユニット内を長方形の日除けシートが端から折りたたまれながら直線的に平行移動するだけの開閉機構であるため、日除けシートの動きに目新しさや面白みが欠ける上に、吊りパイプの左右両端のスライダの動きに同調が採れないと軽い操作力で簡単に開閉させることが難しくなる。
本発明は、日除けシートを軽い操作力で簡単に開閉させることができる自立式オーニングを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の自立式オーニングは、円弧状あるいは円環状のガイドレール部を有する桁フレームを備えるフレームユニットと、骨組みとなる複数本の日除けフレームと該日除けフレームの間に張設される三角形状のシート状部材とで構成され、日除けフレームの基端側の端部を束ねて要となる1つの回転軸で回転自在に連結することで回転軸を中心に扇状に開閉する日除けシートと、桁フレームの上面に搭載される複数のガイドプーリーに架け渡されて桁フレームに沿って走行する牽引ロープを日除けフレームに連結し、牽引ロープの動きと連繋させて日除けシートを開閉させる開閉操作手段とを備え、牽引ロープは桁フレームの幅内に収まる範囲内で張り巡らされ、日除けフレームの位置に関係なく、日除けフレームに対してほぼ接線方向に牽引力を作用させるようにしている。
また、請求項2記載の発明にかかる自立式オーニングは、桁フレームが複数の区画に分割され、各区画の桁フレームの曲率中心に日除けシートの回転軸を配置して各区画毎に日除けシートを備えると共に、各日除けシートの日除けフレームが連結される牽引ロープが1本の無端環状ロープから成り、各区画の日除けシートが同時に開閉操作されることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明にかかる自立式オーニングは、開閉操作手段の牽引ロープが、その一部においてフレームユニットのいずれかの支柱に沿って垂下するように引き回わされていることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明にかかる自立式オーニングは、牽引ロープの緩みをとる予張装置が備えられ、牽引ロープに弛みが生じないように常時張力が付加されていることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明にかかる自立式オーニングは、日除けシートが、外周側の端部がスライド手段を介して桁フレームのガイドレール部に沿って周方向に摺動可能に吊り下げられると共に、内周側の端部が連結プレートを介して桁フレームの曲率中心に配置されている回転軸の異なる高さ位置に順次振り分けられて積み重ねるように回転自在に連結され、日除けフレームの傾斜角度が隣同士で異なり、要となる回転軸の附近では互いに干渉することがないように上下方向に振り分けられていることを特徴とする。
請求項1記載の自立式オーニングによれば、牽引ロープは環状の桁フレームの幅内に収まる範囲内で張り巡らされているので、日除けフレームの位置に関係なく、日除けフレームに対してほぼ接線方向に牽引力を作用させることができる。したがって、牽引力のかかり具合が一定となって操作性が良いと共に、牽引力の全てを日除けフレームの開閉動作に関して無駄なく付与することができる。依って、日除けシートを軽い操作力で簡単に開閉させることができる。
しかも、牽引ロープは、桁フレームの幅内で引き回されるので、下から見えないように引き回すことができる。また、回転軸を中心に円環状フレームに沿って水平面内で扇形に日除けシートが開閉するという、従来にない斬新な動きのオーニングを提供できる。
また、請求項2記載の自立式オーニングによれば、複数の区画で複数の日除けシートが同時に開閉するという面白みのある動きを実現できると共に各区画毎に日除けシートの開閉が同時に行われるので、展開(全開)あるいは収納(全閉)させるのに時間がかからない。しかも、展開時には環状に配置された複数の日除けシートが全体として1つの大型の円形状のオーニングを構成することができる。
また、請求項3記載の自立式オーニングによれば、開閉操作手段の牽引ロープの一部分が支柱に沿って垂下するように引き回されているので、簡単に開閉操作できる。
また、請求項4記載の自立式オーニングによれば、予張装置によって牽引ロープに対して常時張力が付加されるので、牽引ロープの緩みを無くしてガイドプーリーから脱落するのを防止すると共に、日除けシートが周方向にがたつかないようにすることができる。
さらに、請求項5記載の発明にかかる自立式オーニングによれば、扇状の日除けシートの要となる回転軸寄りの附近で隣合う日除けフレーム同士が上下方向に振り分けられて干渉起こさないので外周端側での隣合う日除けフレームの間の間隔を開けずに接近させてコンパクトに収納でき、収納時に場所を取らない。
本発明の自立式オーニングの一実施形態を示す平面図であり、日除けシートの展開状態を示す。 同自立式オーニングの日除けシートの収納状態を示す平面図である。 同自立式オーニングの日除けシートの収納状態を示す正面図である。 同自立式オーニングの日除けシートの収納状態を示す右側面図である。 同自立式オーニングの日除けシートの展開状態を示す正面図である。 同自立式オーニングの日除けシートの展開状態を示す底面図である。 同自立式オーニングの円環状フレームを構成する支柱と中央吊り支柱と桁フレーム、梁フレーム並びに垂木フレームとの接合構造を示す図であり、(A)は中央吊り支柱と梁フレーム及び垂木フレーム、(B)は支柱と桁フレーム、梁フレーム及び垂木フレームとの接合関係を示し、(C)は中央吊り支柱の平面図である。 日除けフレームの基端側と回転軸との連結構造の一例を示す概略図である。 日除けフレームの基端側と回転軸との連結構造並びに外周端側と桁フレームとの係合関係を示す概略説明図である。 日除けフレームの外周端側のスライド手段の構造と牽引ロープとの関係を正面から見て示す概略説明図である。 日除けフレームの外周端側のスライド手段の構造と牽引ロープとの関係を側面から見て示す概略説明図である。 日除けシートを開閉させる開閉操作手段の牽引ロープの支柱附近での引き回しの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 日除けシートを開閉させる開閉操作手段の牽引ロープの一部を支柱に沿って垂らす引き回しの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図である。 牽引ロープを支柱に沿って垂らす機構の一例を示す斜視図である。 1つの区画における日除けシートの開閉動作の一例を示す図であり、(A)は収納時、(B)は展開時を示す。 本発明の自立式オーニングの他の実施形態を示す平面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図15に、本発明の自立式オーニングの実施形態の一例を示す。なお、本実施形態では日除けシート4を展開させる(広げる)方向を前方向、収納させる(閉じる)方向を後方向、並びに径方向外側を外周側、径方向内側を内周側あるいは基端側と呼ぶ。
本実施形態にかかる自立式オーニングは、図1及び図2に示すように、円環状フレーム1に沿って日除けシート4を水平面内で扇を広げるように旋回させることにより開閉可能とした天井を形成するものであり、支柱2の間の扇形の区画毎に扇形の日除けシート4を備え、各区画毎の日除けシート4の先頭の日除けフレーム18に連結される開閉操作手段の牽引ロープ12を操作することによって、3区画の日除けシート4が同時に開閉させられるように構成されている。即ち、本実施形態のオーニングは、3つの扇形の日除けシート4を環状に配置して全体としてオーニング(日除け)を構成するものであり、1つの開閉操作手段によって各区画毎の扇形の日除けシート4が同時に開閉する構造とされている。
円環状フレーム1は、例えば図7に示すように、円弧状の桁フレーム3と、桁フレーム3の両端を支持する支柱2と、中央に配置される支柱(以下、中央吊り支柱7と呼ぶ)と、中央吊り支柱7の周りに放射状に配置されて中央吊り支柱7と周辺の支柱2とを径方向に連結する水平の構造材(以下、梁フレーム5と呼ぶ)及び斜めの構造材(以下、垂木フレーム6と呼ぶ)とで構成されている。本実施形態の場合、3つの桁フレーム3とそれぞれの両端を支持する3本の支柱2とによって区画された3つの扇形区画を周方向に繋いで円環状フレーム1が構成され、各扇形区画に折り畳み式の日除けシート4を開閉可能に備えている。各扇形区画の桁フレーム3は、円弧状を成しているが、各扇形区画毎に備えられている回転軸20を曲率中心とした円弧状を成し、円環状フレーム1全体の中心である中央吊り支柱7の中心を曲率中心とする円とは曲率半径を異にしている。つまり、1つの曲率中心を有する真円の円環を構成するのではなく、3つの円弧を繋ぎ合わせた3つの曲率中心を有する非真円形状の円環を構成する。
支柱2は例えば横断面形状がほぼ正方形の角パイプで構成されており、周方向において対向する2面即ち側面に桁フレーム3が連結される一方、それらと直交する内側(径方向内側)の面に梁フレーム5が連結されている。例えば、図7に示すように、桁フレーム3、梁フレーム5並びに垂木フレーム6と嵌合するコ形ないし角筒形のブラケット8を予め支柱2及び中央吊り支柱7側に固定し、該ブラケット8を各フレームの端部開口に嵌合させた状態でボルト止めすることで固定されている。さらには、支柱2と桁フレーム3とは、接合面箇所に例えば三角形状の補強板(三角ブラケット9)が宛がわれて相互に連結されると共に補強されている。また、支柱2と梁フレーム5との間も、接合面箇所に例えば三角形状の補強板(三角ブラケット10)が宛がわれて相互に連結されると共に補強されている。これによって、支柱2と桁フレーム3、梁フレーム5並びに垂木フレーム6とが互いに固定(剛接合)されると共に中央吊り支柱7が支持されたラーメン構造を成している。
各区画の日除けシート4が折り畳まれて寄せ集められる位置には、収納状態にある日除けシート4が雨に濡れたり日焼けしたりあるいは塵埃に汚れることを防ぐ収納カバー11が設けられている(図1及び図2参照)。この収納カバー11は、梁フレーム5と桁フレーム3に対し、図示していないスペーサを介して浮き上がった状態で桁フレーム3と梁フレーム5とに跨がって固定されており、各フレーム3,5との間に牽引ロープ12が通過する隙間を形成するように設けられている。収納カバー11は、例えば略三角形を成し、収納状態にある日除けシート4が収まり尚且つ展開状態の隣る区画の日除けシート4の先頭の日除けフレーム18を覆い隠し、内周縁部が雨水受け13の内側にまで達する大きさとされている。これによって、収納される日除けシート4を覆い隠して保護すると共に、日除けシート4が展開されたときに日除けシート4と梁フレーム5との間に隙間が発生しないようにして、円環状フレーム1の内側に雨滴が漏れないように配慮されている。
中央吊り支柱7は、例えば図7の(C)に示すように、幅の広い面と幅の狭い面とが交互に形成された不規則な六角形の横断面形状を成し、3箇所の比較的大きな平面にはそれぞれ垂木フレーム6と梁フレーム5とがブラケット8を介して剛接合されると共に、それらの間の3箇所の比較的小さな平面には扇形に開閉する日除けシート4の要となる回転軸20を軸承するためのブラケット17が取り付けられている。ブラケット17は、例えば上辺と下辺とを有するコ形を成し、上辺と下辺との間で日除けシート4の回転軸20が支持されている。
中央吊り支柱7には浅いロート状の雨水受け13が吊り下げられている(例えば図6及び図9参照)。この雨水受け13の中央には、横樋14が貫通させられた集水器40が備えられ、雨水受13に集まった雨水を溜めて横樋14に流し込むように設けられている。集水器40には横樋14が所定の傾斜がつけられて連結されると共に、任意の支柱2の内側に取り付けられた縦樋15とさらに連結されて、日除けシート4並びに屋根16に降った雨水を雨水受け13に集めてから横樋14並びに縦樋15を介して地上まで導水するように設けられている。これによって強く雨が降ったときなどに、雨水がオーニングの周縁から滝のように流れ落ちるのを防いで、オーニングの連設を可能にしている。尚、雨水受け13は、本実施形態の場合、ハンガー40aで回転軸20を軸承するブラケット17に連結されて吊り下げられているが、支持構造はこれに特に限られるものではなく、例えば中央吊り支柱7の六角に配置された平面のいずれかの面、例えば等間隔に配置される3面にハンガー40aを介して直接吊り下げられるように設けても良い。
また、中央吊り支柱7の頂部には、円錐状の屋根16が載置されている。この屋根16は、例えば日除けシート4のシート状部材19の内周縁よりも径方向外側に僅かに張り出す大きさとされ、日除けシート4と収納カバー11の内周縁側を覆うように配置されている。これによって、屋根16で受けた雨水は日除けシート4あるいは収納カバー11の内周縁側寄りの位置に落とされ、さらに雨水受け13に流される。
桁フレーム3は、本実施形態の場合、少なくとも日除けフレーム18の外周端側のスライド手段21を抱持して周方向に移動可能に支持するガイドレール部3bを有するものであり、例えば構造物としての強度を担保する縱長の長方形から成る角パイプ3aとガイドレール部3bを構成するチャネル材とを背中合わせに接合したものが用いられている。図11に、桁フレーム3の横断面の一例を示す。角パイプ部3aの径方向内側に内向き即ち中央吊り支柱7に開口が向くようにチャネル材・ガイドレール部3bが配置されて溶接付されている。本実施形態の場合、角パイプ部3aのチャネル材3bと対向する内側の面には凹部が形成され、該凹部にガイドレール部3bが嵌まり込むようにして上下方向に引っ掛かりを備えるようにして一体化されている。尚、本実施形態では桁フレーム3をチャネル材3bと角パイプ3aとを組み合わせて構成しているが、これに特に限られるものではなく、ガイドレール部3bが予め一体成形された押出成形材で構成するようにしても良い。
円弧状の桁フレーム3の中央部分と中央吊り支柱7との間には、図1に示すように、吊りワイヤー29が張られて桁フレーム3の中央部分が撓まないように設けられている。吊りワイヤー29の一端例えば径方向外側の端部は、桁フレーム3の外周面側にねじ止めされたブラケット30に固定される一方、他端側即ち径方向内側の端部は中央吊り支柱7のフック31に引っ掛けられている。そして、図示していないターンバックルなどで適正なテンションが掛けられる。
尚、本実施形態の場合、支柱2は地中に直接埋設して固定するように設けられているが、これに特に限定されるものではなく、例えば支柱2の底部に基板(図示省略)を溶接付けあるいはボルト止めなどで固定し、該基板を構造物や基礎などにボルト留めすることで固定したり、あるいは基板の上に錘となる筒状のブロック例えば半割可能なブロックなどを載置して重量で固定するようにして使用しても良い。
日除けシート4は、例えば、骨組みとなる複数本の日除けフレーム18と該日除けフレーム18の間に張設される三角形状のシート状部材19とで構成され、日除けフレーム18の基端側の端部を束ねて要となる1つの回転軸20で回転自在に連結することで回転軸20を中心に開閉する扇形に設けられている。本実施形態の日除けシート4は、展開状態で1つの環状桁フレーム3と梁フレーム5との間に形成される扇形区画とほぼ同じ大きさになるように設けられており、中央吊り支柱7に対して平行(即ち鉛直方向)に回転軸20を配置して水平面内で開閉可能に備えられている。
日除けフレーム18は、例えば図8,10に示すように、吊り下げのための頭部18aと、シート状部材19を連結する本体部18bとを有し、頭部18aと本体部18bとの境界部分にクランプ部材22やクランプ部材26の爪部を差し込む溝(頸部18cと呼ぶ)が長手方向に形成されている。本実施形態の場合、本体部18bの底面にはシート状部材19を嵌合させる2本の長溝18cが並列に設けられている。各長溝18cの横断面形状は円形を成し底面の開口部分が狭く形成されている。このような横断面形状の日除けフレーム18は例えばアルミニウムの押し出し成型などによって形成される。したがって、日除けフレーム18とシート状部材19とは、長溝18cにシート状部材19の筒状端部19aを芯材19bと共に端部開口から装入すると共に、底面の開口部分からシート状部材19を引き出すことにより固定される。また、2本の長溝18bに前後の日除けシート4の一端をそれぞれ装入して固定することで、前後の日除けフレーム18がそれらの間に張られるシート状部材19によって連結される。尚、シート状部材19としては、例えばキャンバス等の使用が可能であるが、これに限られない。また、図示していないが、日除けフレーム18の両端開口は例えば図示していないキャップによって塞がれている。
以上のように構成された日除けシート4は、外周側の端部がスライド手段21を介して桁フレーム3のガイドレール部3bに引っ掛けられて周方向に摺動可能に吊り下げられると共に、内周側の端部が連結プレート25を介して桁フレーム3の曲率中心に配置されている回転軸20の異なる高さ位置例えば上側の領域(上段側20bと呼ぶ)と下側の領域(下段側20aと呼ぶ)とに交互に振り分けられて積み重ねるように回転自在に連結され、回転軸20を要として、桁フレーム3に沿って扇形に開閉する構造とされている(図9,図15参照)。
スライド手段21は、例えば図10に示すように、日除けフレーム18に取り付けるためのクランプ部材22と、桁フレーム3のガイドレール部3bに吊り下げられて周方向に移動可能なスライダ23と、クランプ部材22とスライダ23とを連結する締結具としての締結用ボルト24とで構成されている。クランプ部材22は、例えば日除けフレーム18の頭部(角パイプ部)18aを挟持する左右一対の挟持片22aと、頭部18aを挟んで一対の挟持片22aを連結して頭部18aを挟持させる締め付け用ボルト22bとで構成され、挟持片22aの下端の内側に折り曲げられた下爪部22cが日除けフレーム18の頸部18cに引っ掛けられると共に上端の外側に折り返された上爪部22dがスライダ23のベース部23cに係合された状態で締結用ボルト24によってスライダ23に締結されて固定されている。挟持片22aはその上爪部22dをスライダ23のベース部23cに空けられたスリット23dに通してベース部23cの上に引っ掛けられ、スリット23dの幅内で調整移動可能に設けられている。これによって、一対の挟持片22aを頭部18cの端部から挿入する際にクリアランスを調整可能とするように設けられている。
スライダ23は、桁フレーム3のガイドレール部3bに沿って転動可能なローラ23aとこれを支えるローラ支持具23bとで構成されている。ここで、ローラは少なくとも1つ存在すれば日除けフレーム18の先端を環状桁フレーム3のガイドレール部3bに引っ掛けながら転動させるようにすることができるが、好ましくは複数、より好ましくは移動方向のみならず上下方向にもローラを複数配置した構造とすることである。例えば、本実施形態の場合には、ガイドレール部3bの天井面に接触したときに転動する2つのローラと、ガイドレール部3bの底面に常時接触して転動する2つのローラとの4個のローラが採用され、それぞれ移動方向に離間させて配置され、日除けフレーム18の姿勢を安定させるように設けられている。
他方、日除けフレーム18の傾きについては、本実施形態では、回転軸20の異なる領域に順次振り分けられる複数の連結プレート25の各領域毎における回転軸20に対する異なる連結位置に対応する連結プレート25毎のオフセット量を設定して、各領域毎の日除けフレーム18の基端部の高さ位置を同じ高さに並べて、領域数と同じ数の日除けフレーム18の傾きを作り出すようにしている。例えば、本実施形態では、各日除けフレーム18の内周側の基端部を支持する連結プレート25は、回転軸20の上段側若しくは下段側の領域に交互に振り分けられて且つ異なる高さ位置で回転自在に支持されている。具体的には、8本の日除けフレーム18の内の奇数番面の日除けフレーム18に連結される連結プレート25が回転軸20の下段側20aに順次嵌合される一方、偶数番面の日除けフレーム18に連結される連結プレート25が回転軸20の上段側20bに順次嵌合されるようにしている。これによって、日除けフレーム18を収納するときには、図8に示すように、日除けフレーム18の基端部側では、例えば上の列と下の列との2列に交互に並べられて振り分けられる。このとき、日除けフレーム18の基端部の位置は図9に示すように上下2列に並べられるが、回転軸20に連結される位置は1つずつ異なる位置となるため、連結プレート25のオフセット量の調整が必要である。例えば、基準となる高さの連結プレート25が真っ直ぐ(オフセット量0)であるとき、残りの3枚の連結プレート25はクランク状に折り曲げられており、例えば1つの連結プレート25は上に向けてオフセットするように折り曲げられ、他の2つの連結プレート25は下に向けてオフセットするように折り曲げられている。これにより、4本の連結プレート25が一定間隔で回転軸20に離間させて嵌合される一方、日除けフレーム18の基端部は同じ高さ位置に並べられる。即ち、本実施形態の場合、各日除けフレーム18は、交互に2種類の傾きを以て吊り下げられている。
尚、連結プレート25は、例えば日除けフレーム18の内周端側にクランプ部材26を介して固定されている。クランプ部材26は、例えば図9に示すように、左右一対の挟持片27とこれらを連結して間隔を調整するボルト28とで構成され、挟持片27の下端の爪部27aで日除けフレーム18の頸部18cを引っ掛けると共に頭部18aを挟持した状態でボルト28によって固定されている。そして、一対の挟持片27の上端は互いに内向きに折り曲げられて上爪部27bを形成し、日除けフレーム18の頭部18aの上面と各挟持片27の上爪部27bとの間に連結プレート25を装入した状態で連結プレート25の両側面の凹部と上爪部27bとを噛み合わせた状態でボルト締めにより日除けフレーム18と連結プレート25とを一体化するように設けられている。
ここで、連結プレート25の先端には、回転軸20及びフランジ付き軸受けブッシュ32を貫通させるための貫通孔35が穿孔され、8本の連結プレート25の間にスペーサを兼ねた鍔付き軸受けブッシュ32とカラー33とを介在させながら、1本の回転軸20を挿入させて滑らかに回転可能に連結されている。回転軸20の両端と中間部には、それぞれ回転軸20にねじ止めされて固定される抜け止めブロック34が配置され、各連結プレート25の高さ位置が保たれた状態で中央吊り支柱7に固着されている溝形のブラケット17の軸孔(図示省略)に回転軸20を貫通させて固定されている。
本実施形態では、各日除けフレーム18の外周端側はスライド手段21によって環状の桁フレーム3のガイドレール部3bに吊り下げられ、ガイドレール部3bに沿って周方向に移動可能に支持されている。また、各日除けフレーム18の基端側には、各々異なる曲げ深さ(オフセット量)の連結プレート25がクランプ部材26を介して固着され、各連結プレート25が回転軸20の上段側20bと下段側20aとに振り分けられると共に各段においてもそれぞれ軸方向にずらして嵌合されている。したがって、各日除けフレーム18は、外周側では同じ高さに並べられると共に、内周側では交互に上段の列と下段の列とに鉛直方向に振り分けられて配置されることとなる(図8参照)。つまり、日除けフレーム18は隣合う日除けフレーム18の間で傾斜角度が異なり、内周側では互いに干渉することがないように上下に振り分けられる。このため、日除けシートはコンパクトに収納できる。しかも、各日除けフレーム18の傾斜は、基端部側で上側に振り分けられるものと下側に振り分けられるものとで傾斜角度を異にするが、いずれにしても日除けフレーム18の間に張られるシート状部材19の傾きが少なくとも径方向内側が外側に比べて低くなるように設けられている。これにより、日除けシート4の上に降った雨水を日除けシート4の外周側から滴下させるのではなく、中央の雨水受け13に集めてから縦樋15を経て地面に導くことができる。
また、各日除けシート4の先頭の日除けフレーム18には連繋部材36を介して開閉操作手段の牽引ロープ12が連結されている。連繋部材36は、例えば図10及び図11に示すように、ローラ支持具23bにビス止めされて桁フレーム3の上方のロープ走行用ガイドプーリー41とその間に引き回されている牽引ロープ12を跨ぐようにしてそれらの外に牽引ロープ12を固定するロープ固定部37を配置する略L形の板材から成り、移動中にロープ走行用ガイドプーリー41と干渉しない位置を通過するように設けられている。ロープ固定部は、本実施形態の場合、互いに等距離・等角度の関係(三角形の頂点)を保つように配置された3本のビスと、少なくともその内の1本にねじ止めされた固定プレートとから成り、牽引ロープ12が3本のビスの間を縫うように通過させられると共に固定プレートで押さえつけている。これにより、牽引ロープ12は、牽引ロープ12の引っ張られる方向には固定される。
他方、先頭以外の日除けフレーム18は、牽引ロープ12と連結されておらず、先頭の日除けフレーム18の移動に伴って展開されるシート状部材19によって1本ずつ順次引っ張り出されるように設けられている。また、牽引ロープ12による引っ張り方向は、日除けフレーム18を収納カバー11の下から引き出す方向にのみならず、収納カバー11の下に引き入れる方向にも引っ張られる。したがって、日除けフレーム18は、先頭の日除けフレーム18の移動に伴ってシート状部材19を展開しながら順次引き出され、収納時には先頭の日除けフレーム18の後退に伴ってシート状部材19を弛ませながら順次当接した日除けフレーム18を集めながら収納カバー11の下に収納する。
尚、各区画における最後尾の日除けフレーム18は、例えば図示していない係止手段によって支柱2あるいは桁フレーム3に固定されている。これによって、先頭の日除けフレーム18が牽引ロープ12によって周方向に引き出されると、シート状部材19が張り詰めることで次々に日除けフレーム18が引き出されて展開されて行き、固定された最後尾の日除けフレーム18との間でシート状部材19がほぼ水平に張り詰められることとなる。
図1及び図10〜図14に、開閉操作手段の一実施形態を示す。本実施形態の開閉操作手段は、例えば、1本の牽引ロープ12を利用して、3区画の日除けシート4を同時に開閉させるようにしたものである。牽引ロープ12は無端の環状を成し、桁フレーム3の上に搭載されている多数のロープ走行用ガイドプーリー41に掛けられて1周引き回される一方、オーニング使用者の手元で操作できるように任意の支柱2に沿って一部が垂らされている。
桁フレーム3の上面には、牽引ロープ12が円弧状の桁フレーム3に沿って引き回されるように、多数のロープ走行用ガイドプーリー41が配置されている。例えば、本実施形態の場合、桁フレーム3が周方向に3分割された1つの桁フレーム3毎に15°間隔で8個のロープ走行用ガイドプーリー41が設けられることにより、張り渡された牽引ロープ12によって各区画毎に7角形、全体として24角形を構成するように配置され、円に近似した多角形を形成するように構成されている。
ここで、円環状フレーム1は、3つの円弧状の桁フレーム3を3本の支柱2を挟んで繋ぎ合わせて環状としているので、日除けシート4が開閉動作する範疇は支柱2によって分断された3つの区画のそれぞれの領域内に限られている。そこで、牽引ロープ12は、桁フレーム3と支柱2とが交差するところでは、支柱2の背後(径方向内側)に迂回させられて隣る桁フレーム3上に引き回すように設けられている。例えば、方向転換用ガイドプーリー42を梁フレーム5の側面に配置することにより、牽引ロープ12を桁フレーム3のロープ走行用ガイドプーリー41から梁フレーム5の側面の方向転換用ガイドプーリー42を経由して垂木フレーム6と梁フレーム5との間を潜るように通過させて隣る桁フレーム3上のロープ走行用ガイドプーリー41に引き回される。
斯くして、牽引ロープ12は環状の桁フレーム3の幅内に収まる範囲内で引き回されて1周するように張り巡らされる。つまり、下から見て牽引ロープ12が桁フレーム3の外にはみ出ることがない。しかも、牽引ロープ12は環状の桁フレーム3の幅内に収まる範囲内で張り巡らされてほぼ円に近い多角形で張られているので、日除けフレーム18の位置に関係なく、日除けフレーム18に対してほぼ接線方向に牽引力を作用させることができる。このため、日除けフレーム18に無用の力を掛けずに引き回すことができる。勿論、上述のロープ走行用ガイドプーリー41の数や配置位置などには特に限定されるものではなく、必要に応じて適宜数のロープ走行用ガイドプーリー41などが適宜位置に配置されるものである。
さらに、牽引ロープ12の一部分は、オーニング使用者の手元で操作できるように、支柱2に沿って垂らされている。例えば、桁フレーム3の上から梁フレーム5側に水平方向に牽引ロープ12を案内する方向転換用ガイドプーリー42と鉛直方向に牽引ロープ12を案内する縦ガイドプーリー43が梁フレーム5の左右両側面にそれぞれ備えられ、牽引ロープ12の一部分が支柱2に沿って垂下するように引き回されている。そして、牽引ロープ12が垂れ下げられている支柱2部分には、ロープ固定装置44とロープの緩みをとるための予張装置45とが備えられ、牽引ロープ12が任意の位置で固定されると共に弛みが生じないように常時張力が付加されている。
ロープ固定装置44としては、例えばクラムクリートと呼ばれるロープ止めが利用されている。このクラムクリートは、例えば相対峙する双璧の間でV形(楔状)の溝が形成されると共に楔状の両斜面には摩擦を上げるための1または2以上の返りとなる凸条(換言すれば溝)がロープの移動方向と交差するように形成されたものであり、楔状の溝に牽引ロープ12を嵌め込んで、摩擦で牽引ロープ12の移動を固定するものである。楔状の溝は、溝幅が溝底部に向かう程狭くなっているので、垂下する牽引ロープ12が真っ直ぐ引っ張られた位置が当該溝の底部附近となるようにクラムクリートを設置すれば、牽引ロープ12に張力が加わるほど溝の奥深くに入り、止まり易くなる。つまり、溝に牽引ロープ12を軽くかけるだけでがっちり牽引ロープ12が保持され、容易に牽引ロープ12を固定することができる。
このクラムクリートは、一方向にのみ拘束力を付与するものであり、例えば図14に示すように上向きに移動する牽引ロープ12を固定するように設置した状態においては、上方向(B矢印方向)に移動するロープしか固定できず、ロープを下(A矢印方向)に引くと固定が解除される。したがって、日除けを開閉操作するときには、牽引ロープ12を単に下に向けて引っ張るか、あるいはクラムクリートの溝からロープを引き出して任意の方向に移動させることで行われる。そして、日除けを任意の位置で固定したい場合には、牽引ロープ12をクラムクリートの溝に軽く押し込めるだけで固定される。依って、日除けシート4は、収納状態と展開状態並びにその間の任意の位置・角度で固定することができる。
他方、予張装置45は、牽引ロープ12に対して常時張力を付加することによって牽引ロープ12の緩みを無くしてロープ走行用ガイドプーリー41などに引き回されている牽引ロープ12が脱落するのを防止したり、日除けシート4が周方向にがたつかないようにするためのものであり、例えば牽引ロープ12が巻掛けられる滑車と該滑車と支柱2との間に介在される引っ張りばね47とで構成され、滑車46を引っ張りばね47によって常時引っ張り続けるように設けられている。尚、図中の符号48は支柱2に固着されたフックである。
以上のように構成された開閉操作手段によれば、図15(A)並びに図2に示す収納状態の日除けシート4を展開する場合には、図14に示すA方向に索引ロープ12を操作することで、牽引ロープ12を全体的に前方向(図1において反時計回転方向)に回転させることができる。しかも、牽引ロープ12は、桁フレーム3の輪郭に沿って引き回されているので、日除けフレーム18に対して概ね接線方向に牽引力を作用させることができる。即ち、日除けフレーム18に対して直交する方向(接線方向)に牽引力を作用させることができる。したがって、牽引力のかかり具合が一定となって操作性が良いと共に、牽引力の全てを日除けフレーム18の開閉動作に関して無駄なく付与することができる。
しかも、日除けフレーム18の内周側の端部を回転軸20に支承する一方、外周側をスライド手段21によって支持しているので、開閉させるための操作力を小さくすることができる。依って、1本の牽引ロープ12を操作するだけで、3箇所の日除けシート4を同時に軽い操作力で簡単に開閉させることができる。しかも、牽引ロープ12は、桁フレーム3の上面に配置されたロープ走行用ガイドプーリー41によって桁フレーム3の輪郭に沿って引き回されるので、下から見えないように引き回せることができる。
また、牽引ロープ12が前方に移動して先頭の日除けフレーム18が前方に引き出されると、後続の各日除けフレーム18もそれぞれシート状部材19によって互いに接続されているので、先頭の日除けフレーム18に続いてその他の各日除けフレーム18も順次引き出され、日除けシート4が展開される。そして、一番後の日除けフレーム18は支柱2若しくは桁フレーム3に固定されているので、先頭の日除けフレーム18が前方の支柱2に到達する際には全ての日除けフレーム18の間の各シート状部材19は張られた状態となり、弛みのないほぼ水平状態に保たれる。ここで、シート状部材19を「ほぼ水平状態に張る」とは、シート状部材19を弛み無く水平になるようにピンと張る場合を含むのは勿論のこと、垂みのでない程度に緩やかに張られている場合も含まれる。
また、図15(B)並びに図1に示す展開状態の日除けシート4を収納する場合には、図14に示すB方向に牽引ロープ12を操作することで、牽引ロープ12を後方向(図1において時計回転方向)に回転させる。これにより、牽引ロープ12に連結されている先頭の日除けフレーム18が後方向に移動し、後続の日除けフレーム18に次々に突き当たって押し戻しながら後端の固定された日除けフレーム18に当接するまで移動する。この時、各日除けフレーム18の間のシート状部材19は垂れて折り畳まれる。これにより、日除けシート4は収納カバー11の下に寄せられて収納される。
通常、屋外使用のオーニングの場合、シート状部材19を吊り下げる日除けフレーム18には、曲げ強度を高めるために高さのある断面形状にして断面二次モーメントを大きくする必要がある。このため、日除けフレーム18の基端部を1本の回転軸20で連結して扇状に開閉させようとすると、扇の要となる部分に近づいたところでは日除けフレーム18同士の干渉が起こり、それ以上に扇の角度を狭くすることができないという問題がある。即ち、日除けシート4の収納時には内周端側で日除けフレーム18同士が干渉すると、外周端側では隣合う日除けフレーム18の間に間隔が開いてしまうのでコンパクトに収納できず、収納場所を取る問題がある。しかし、本実施形態の日除けシート4は、日除けフレーム18の傾斜角度が交互に異なり、要となる回転軸20の附近では互いに干渉することがないように上下に振り分けられているため、狭い角度に折り畳まれてコンパクトに収納できる。
尚、日除けシート4は、牽引ロープ12の操作によって、収納状態から展開状態へあるいはその逆に展開状態から収納状態へと開度を自由に変化させ得ると共に、牽引ロープ12の支柱2への固定により任意の位置、任意の開度で固定することができる。
上述の実施形態によれば、日除けシート4を円環状フレーム1に沿って水平面内で扇形に開閉させるという、従来にない斬新な動きのオーニングを提供できる。しかも、複数の区画で同時に開閉するという面白みのある動きを実現できると共に各区画毎に日除けシート4の開閉が同時に行われるので、展開・収納(全開全閉)に時間がかからないオーニングを提供できる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の実施形態では、日除けフレーム18は基端(根元)側において上下2列に交互に振り分ける構造とされているが、これに特に限られるものではなく、場合によっては上中下の3列あるいは3列以上に振り分けるようにしても良い。即ち、回転軸20に嵌合されるプレートの位置を3箇所あるいはそれ以上に分けて順次振り分けることで、さらに日除けフレーム18の基端側における干渉を抑えることができる。即ち、内周側の端部が連結プレート25を介して桁フレーム3の曲率中心に配置されている回転軸20の異なる高さ位置に順次振り分けられて積み重ねるように回転自在に連結され、日除けフレーム18の傾斜角度が隣同士で異なり、要となる回転軸20の附近では互いに干渉することがないように上下方向に振り分けられていれば良い。
また、上述の実施形態では、日除けシート4は展開したときにシート状部材19が張り詰められて水平にピンと張られるように設けられているが、これに特に限定されるものではなく、シート状部材19が弛みを以て展開されるようにしても良い。例えば、図16に示すように、シート状部材19の幅よりも短いテープ状連結部材49で隣合う日除けフレーム18同士を直接連結することで、シート状部材19が張り詰める前に次の日除けフレーム18が引き出される構造として、テープ状連結部材49で隣合う日除けフレーム18同士が引っ張られて展開されて行くようにしても良い。この場合、隣合う日除けフレーム18と日除けフレーム18との間の間隔はシート状部材19が張り詰める前にテープ状連結部材49が張り詰めることで一定間隔に保たれるので、隣合う日除けフレーム18の間でシート状部材19が垂るみをもった優美な襞を形成することができる。
また、上述の実施形態では、スライド手段21によって環状の桁フレーム3の下に日除けフレーム18を吊り下げる支持構造としているが、これに特に限られるものではなく、場合によっては桁フレーム3のガイドレール部3bの内側に日除けフレーム18の先端が収納されて摺動可能に支持されても良いし、あるいは桁フレーム3の上に日除けフレーム18の先端部を載せて支持する構造としても良い。
また、上述の実施形態では、3つの円弧状の桁フレーム3を支柱2を挟んで繋ぎ合わせて3つの曲率中心を有する非真円形状の円環状としているが、これに特に限られるものではなく、例えば1つの真円から成る環状の桁フレーム3を支柱2で受け支えるように支持することで、日除けフレーム18の移動範囲がほぼ1周するものとしても良い。即ち、1つの回転軸20の周りに先頭の日除けフレーム18がほぼ1周するように開閉する1つの日除けシート4によって円形のオーニングを構成するようにしても良い。また、複数の桁フレーム3と扇形日除けシート4とを組み合わせる場合にも、3つの日除けシート4等の組み合わせに限られず、2つの円弧を繋ぎ合わせた2つの区画としても良いし、さらには4つ以上の円弧を繋ぎ合わせた4つ以上の区画として全体として1つの円形のオーニングを構成するようにしても良い。さらには、上述の実施形態では、複数の桁フレーム3と扇形日除けシート4とを組み合わせて全体として円形のオーニングを構成する場合について主に説明したが、これに特に限定されるものではなく、1組みのフレームユニットと日除けシートとで構成される扇形例えば上述の実施形態の1つの区画(角度120°)のオーニングとして構成したり、複数組みのユニットを組み合わせて半円状あるいは半円以上で360°未満の扇形のオーニングとして構成するようにしても良い。尚、1組みのフレームユニットと日除けシートとで構成される扇形の1つの区画の角度は、図示の120°程度に特に限られず、それよりも大きな角度としても良いし、小さな角度例えば90°、さらには60°あるいはそれよりも小さな任意の角度に形成しても良い。
さらに、上述の実施形態では、1本の牽引ロープ12で3区画の日除けシート4を同時に開閉させる操作機構としているが、これに特に限られるものではなく、場合によっては各区画の日除けシート4毎に操作機構を設けることによって各区画毎に独立させてそれぞれ日除けシート4を開閉させるようにしても良い。
また、上述の実施形態では、日除けフレーム18の基端部の連結プレート25を回転軸20の上段側20bと下段側20aとに交互に振り分けながら異なる高さ位置に嵌合させて連結すると共に各日除けフレーム18の連結プレート25の折り曲げ深さを1枚毎に異ならせることで、日除けフレーム18の基端部側を上段と下段との水平な2列に並べるようにしているが、これに特に限定されるものではなく、例えば各連結プレート25に曲がりのない直プレートとすることで、上下2列に振り分けられた複数の日除けフレーム18の並びが回転軸20に連結される高さ位置に応じて1段ずつ高くなる斜めの並びとなるようにしても良い。この場合でも、日除けシート4の回転軸20の近くでの日除けフレーム18の干渉を無くして外周端側で隣る日除けフレーム18同士が接触するまで閉じることができるので、日除けシート4の収納時の幅は最小狭にまで三角形・扇形に閉じることができる。依って、日除けシート4の展開時と収納時とで開度の差を従前よりも一層広げることができる。
また、上述の実施形態では、各シート状部材19の寸法、特に横幅(周方向の長さ)を同じに揃えて日除けシート4を開いた時の各日除けフレーム18の間隔を同じにしているが、これに特に限られるものではなく、場合によっては異なる長さにしても良い。勿論、径方向の長さに関しては桁フレーム3と雨水受け13との間を塞ぐ長さにシート状部材19の長さを揃えることが日除けとしての機能を損なうことがないようにする上で好ましいことは言うまでもない。
1 円環状フレーム
2 支柱
3 桁フレーム
3b ガイドレール部
4 日除けシート
7 中央吊り支柱
12 牽引ロープ
18 日除けフレーム
19 シート状部材
20 回転軸
21 スライド手段
25 連結プレート
36 連結部材
37 ロープ固定部
41 ロープ走行用ガイドプーリー
42 方向転換用ガイドプーリー
43 縦ガイドプーリー
44 ロープ固定装置
45 予張装置

Claims (5)

  1. 円弧状あるいは円環状のガイドレール部を有する桁フレームを備えるフレームユニットと、
    骨組みとなる複数本の日除けフレームと該日除けフレームの間に張設される三角形状のシート状部材とで構成され、前記日除けフレームの基端側の端部を束ねて要となる1つの回転軸で回転自在に連結することで前記回転軸を中心に扇状に開閉する日除けシートと、
    前記桁フレームの上面に搭載される複数のガイドプーリーに架け渡されて前記桁フレームに沿って走行する牽引ロープを前記日除けフレームに連結し、前記牽引ロープの動きと連繋させて前記日除けシートを開閉させる開閉操作手段とを備え、
    前記牽引ロープは前記桁フレームの幅内に収まる範囲内で張り巡らされ、前記日除けフレームの位置に関係なく、前記日除けフレームに対してほぼ接線方向に牽引力を作用させるものである
    ことを特徴とする自立式オーニング。
  2. 前記桁フレームは複数の区画に分割され、各区画の前記桁フレームの曲率中心に前記日除けシートの回転軸を配置して各区画毎に前記日除けシートを備えると共に、各日除けシートの前記日除けフレームが連結される前記牽引ロープが1本の無端環状ロープから成り、各区画の前記日除けシートが同時に開閉操作されることを特徴とする請求項1記載の自立式オーニング。
  3. 前記開閉操作手段の前記牽引ロープは、その一部において前記フレームユニットのいずれかの支柱に沿って垂下するように引き回わされていることを特徴とする請求項1または2記載の自立式オーニング。
  4. 前記牽引ロープの緩みをとる予張装置が備えられ、前記牽引ロープに弛みが生じないように常時張力が付加されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の自立式オーニング。
  5. 前記日除けシートは、外周側の端部がスライド手段を介して前記桁フレームのガイドレール部に沿って周方向に摺動可能に吊り下げられると共に、内周側の端部が連結プレートを介して前記桁フレームの曲率中心に配置されている前記回転軸の異なる高さ位置に順次振り分けられて積み重ねるように回転自在に連結され、
    前記日除けフレームの傾斜角度が隣同士で異なり、要となる前記回転軸の附近では互いに干渉することがないように上下方向に振り分けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の自立式オーニング。
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