JP3747691B2 - 跳ね上げフード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に歩行者の保護を目的とする跳ね上げフードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の跳ね上げフードとしては、図7及び図8に示すようなものが知られている(特開平9−315266号公報等参照)。
【0003】
このような車両1では、車体2の前部2aに、エンジン本体3を収納するエンジンルーム4が形成されている。
【0004】
このエンジンルーム4の上部は、開閉自在な車両用フード5によって覆われている。この車両用フード5の後端部5aには、この車両用フード5の後端部5aを跳ね上げて、跳ね上げた位置にて保持する跳ね上げ保持機構6が設けられている。
【0005】
この跳ね上げ保持機構6では、主に、エンジンルーム4内側壁4aにインフレータ6aが固定されている。このインフレータ6aからは着火により発生されるガスで、上方に移動されるロッド6bが突設されている。
【0006】
また、エンジンルーム4両側方に位置するフードリッジレインフォース10,10には、ヒンジ11が固定されている。このヒンジ11には、第1リンク部材6cが回動自在に設けられている。この第1リンク部材6c先端には、第2リンク部材6dが回動自在に設けられていて、2つのリンク部材6c,6dを接続する回動中心6eを、前記ヒンジ部回動中心6fよりも前方に位置させて、くの字状に折り畳まれるように構成されている。
【0007】
そして、この第2リンク部材6dの先端6gは、前記ロッド6bの先端6hと共に、車両用フード5の裏面側に設けられたフード側ヒンジ部材6iに回動自在に固定されている。
【0008】
また、この跳ね上げ保持機構6は、コントローラ7と接続されている。このコントローラ7は、歩行者等との衝突を事前又は事後に検知する歩行者検知手段としてフロントバンパ8に装着される歩行者衝突検出センサ9と接続されていて、この歩行者衝突検出センサ9からの信号を受けて、前記車両用フード5を跳ね上げるか否かを判別するように構成されている。
【0009】
次に、この従来例の作用について説明する。
【0010】
この従来例では、走行中に歩行者が、この車両1に衝突すると、前記歩行者衝突検出センサ9は、歩行者との衝突を検出して、前記コントローラ7に信号を出力する。
【0011】
前記コントローラ7では、前記歩行者衝突検出センサ9からの検出結果によって、前記跳ね上げ保持機構6を作動させて前記車両用フード5の後端部5aを所定量跳ね上げて、その跳ね上げた位置にて保持する。
【0012】
このため、歩行者は、頭部を前記車両用フード5の表面に衝突させた場合であっても、前記エンジン本体3と、この車両用フード5との間は、充分に離間されているので、衝撃が吸収される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車両1では、歩行者と衝突した後に、他の車両や壁面、電柱等の地上固定物と衝突して、この車両1の前部が大きく変形した場合、前記ロッド6bの根元部に前後方向の荷重が作用してしまう。
【0014】
このため、保持力が不充分となり、ロッド6bの径を大きく設定する等の対策を必要とするが、このような対策では前記跳ね上げ保持機構6の大型化及び重量増加を招いてしまうといった問題があった。
【0015】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、充分な荷重保持力を発揮しつつ、小型軽量化することが出来る跳ね上げフードを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、車両用フードと、該車両用フード後端部を跳ね上げる跳ね上げ機構と、歩行者等との衝突を事前又は事後に検知する歩行者検知手段と、該歩行者検知手段からの信号を受けて車両用フードを跳ね上げるか否かを判別するコントローラとを有する跳ね上げフードにおいて、前記跳ね上げ機構は、車両用フード後端部に設けられた左,右一対のフード側回動中心と、該フード下方に位置するフードリッジレインフォースに設けられた左,右一対の車体側回動中心とを有して、該フード側回動中心及び車体側回動中心とを各々連結する左,右一対のリンク部材を設け、前記車体側回動中心を、前記フード側開閉回動中心より車両前方に位置させてなる回動機構を設けると共に、前記車両用フード前端部には、車幅方向に延設されるラジコアサポート部材に連結されて、該車両用フードを前方へ移動させるフード移動機構を有する跳ね上げフードを特徴としている。
【0017】
このように構成された請求項1記載のものでは、フード移動機構が、前記跳ね上げ機構により、前記車両用フード後端部を跳ね上げると、前記車体側回動中心を、回動中心として、前記フード側回動中心が、車両前方へ移動する。
【0018】
前記車両用フード前端部では、車幅方向に延設されるラジコアサポート部材に設けられた前記フード移動機構が、該車両用フードを前方へ移動させる。
【0019】
このため、歩行者と衝突した後に、他の車両や壁面、電柱等の地上固定物と衝突しても、前記車両用フード前端部の車両後方への移動に伴い、前記車両用フード後端部が、車体側回動中心を回動中心として降下して跳ね上げ前の状態に戻ろうとする。また、回動機構に加わる荷重は強度的に有利な、リンク部材への軸方向荷重として加えられる。
【0020】
従って、この車両の前部が大きく変形した場合でも、前記車体側回動中心に作用する車両前後方向の荷重に対して充分な荷重保持力を発揮しつつ、小型軽量化することが出来る。
【0021】
また、請求項2に記載されたものでは、前記フード移動機構は、前記車両用フードの前端部を車両前方に向けて移動可能とすると共に、前記車両用フードの前端部の左,右両端部で該車両用フードを弾性支持するバンパラバーと、該車両用フードの下面側接触面との間に介在して摩擦力を低減させる水平移動摩擦抵抗低減手段を有する請求項1記載の跳ね上げフードを特徴としている。
【0022】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記フード移動機構の水平移動摩擦抵抗低減手段が、前記バンパラバーと、前記車両用フードの下面側接触面との間に介在して摩擦力を低減させる。
【0023】
このため、前記フード移動機構により、車両前方に向けて前記車両用フードの前端部が移動する際の摩擦抵抗を低減させることが出来る。
【0024】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記フード移動機構は、前記車両用フードの前端部に、車両前後方向に延設された側面視略逆ハット状のストライカを有して、該ストライカと係合するフードロック機構を、車両前方に移動させる前方移動アクチュエータを設けた請求項1又は2記載の跳ね上げフードを特徴としている。
【0025】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記車両用フードの前端部に設けられたフードロック機構が、車両前後方向に延設された側面視略逆ハット状のストライカを有して、該ストライカと係合するフードロック機構を、車両前方に移動させる。
【0026】
また、請求項4に記載されたものでは、前記前方移動アクチュエータは、前記跳ね上げ機構と連動されている請求項3記載の跳ね上げフードを特徴としている。
【0027】
このように構成された請求項4記載のものでは、前記前方移動アクチュエータは、前記跳ね上げ機構と連動されているので、前記跳ね上げ機構の作動と共に、該車両用フードの前端部を車両前方に移動させることが出来る。
【0028】
更に、請求項5に記載されたものでは、前記フード移動機構では、前記ストライカの車両前後方向の長さを、前記フードロック機構による係合部分がスライド移動可能な所定長さに設定した請求項1又は2記載の跳ね上げフードを特徴としている。
【0029】
このように構成された請求項5記載のものでは、前記フードロック機構による係合部分が、該ストライカの車両前後方向に沿ってスライド移動して、前記車両用フードを車両前方へ移動させる。
【0030】
そして、請求項6に記載されたものでは、前記ストライカの底辺部を車両前方へ向けて上方に傾斜させた請求項5記載の跳ね上げフードを特徴としている。
【0031】
このように構成された請求項6記載のものでは、前記ストライカの車両前方向に沿うスライド移動によって、前記車両用フードが車両斜め上方に移動される。
【0032】
このため、より確実に該車両用フードの前方移動を行わせることが出来る。
【0033】
また、請求項7に記載されたものでは、前記フード移動機構では、前記車両用フードの前端部の左,右両端部で、該車両用フードを弾性支持するバンパラバーの上面を車両前方に向けて傾斜させた請求項1乃至6のいずれか1項に記載の跳ね上げフードを特徴としている。
【0034】
このように構成された請求項7記載のものでは、前記車両用フードを弾性支持するバンパラバーの上面が、車両前方に向けて傾斜されているので、該バンパーラバーの弾性力によって、前記車両用フードが、車両前方に向けて押し出される。
【0035】
このため、簡素な機構で前記フード移動機構を構成出来、重量及び部品点数の増大を抑制できる。
【0036】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0037】
図1乃至図3は、この発明の実施の形態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0038】
この実施の形態1の跳ね上げフードでは、車両13の車体前部14に、エンジン本体3を収納するエンジンルーム4が形成されている。このエンジンルーム4は、車両前縁部に車幅方向に沿って延設されるラジコアサポート部材17及びラジコアサポートアッパ18と、両側縁部に沿って延設される一対のフードリッジレインフォース19と、車室との間に車幅方向に沿って延設される断面略ロ字状のエアボックス20とによって四辺が囲まれている。
【0039】
このエアボックス20の後縁部からは、ウインドウシールドパネル14aが斜め後方に向けて延設されている。
【0040】
また、このエンジンルーム4の上部は、開閉自在な車両用フード15によって覆われている。この車両用フード15の後端部15aには、この車両用フード15の後端部15aを跳ね上げる跳ね上げ機構16が設けられている。
【0041】
この跳ね上げ機構16は、主に、前記エアボックス20から下方に延設されるエンジンルーム4内側壁としてのダッシュロアパネル21に、ブラケット22を介して跳ね上げフード用アクチュエータ23のシリンダ24下端部24aが回動自在に固定されている。この跳ね上げフード用アクチュエータ23には、コントロールユニット30がフード移動機構用コントロールユニット31を介して接続されている。
【0042】
このコントロールユニット31は、車体前部14前端に収納されて歩行者等との衝突を事前又は事後に検知する歩行者検知手段としての歩行者衝突センサ9と接続され、この歩行者衝突センサ9からの信号を受けて車両用フード15を跳ね上げるか否かを判別するように構成されている。
【0043】
そして、この跳ね上げフード用アクチュエータ23では、このコントロールユニット31からの跳ね上げ信号で、前記シリンダ24に摺動可能に収納されるシリンダロッド25を伸長させるように構成されている。
【0044】
また、前記跳ね上げ機構16では、フードリッジレインフォース19の上面部19aに、図2中に示すように、回動機構26が設けられている。
【0045】
この回動機構26では、車両用フード後端部15下面側に固定されるフード固着ブラケット27,27に設けられた左,右一対のフード側回動中心としての後側軸部27aと、この車両用フード下方に位置してフードリッジレインフォース19の上面部19aに固着されるヒンジ片28,28に設けられた左,右一対の車体側回動中心としての前側軸部28a,28aとを有している。
【0046】
これらの後側軸部27a,27a及び前側軸部28a,28aとには、車幅方向に沿う軸を各々回動中心として、各々回動自在に連結する左,右一対のリンク部材29,29が設けられている。
【0047】
また、前記後側軸部27a,27a近傍には、前記シリンダロッド25,25の先端が、回動自在となるように接続されている。
【0048】
そして、この回動機構26では、この前記前側軸部28a,28aが、前記後側軸部27a,27aより車両前方に位置するように構成されている。
【0049】
また、前記ラジコアサポート部材17と前記車両用フード15の前端部15bとの間には、フード移動機構32が設けられている。
【0050】
このフード移動機構32では、前記車両用フード15の前端部15b裏面側に、下方に突設する側面視略逆ハット型のストライカ33が固着されている。
【0051】
このストライカ33の底辺部33aは、車両前後方向に沿って延設されていて、フードロック34の係合爪部34aが、前記車両用フード15閉塞状態で、係合してロックするように構成されている。
【0052】
このフードロック機構34は、前記ラジコアサポート部材17に、前方移動アクチュエータ35を介して移動可能に装着されている。この前方移動アクチュエータ35は、前記フード移動機構用コントロールユニット31と接続されていて、前記コントロールユニット31からの跳ね上げ信号で、前記フードロック機構34を車両前方斜め上方へ移動させるように構成されている。
【0053】
更に、この実施の形態1のフード移動機構32では、前記車両用フード15の前端部15bの左,右両端部に当接するように、前記ラジコアサポートアッパ18の上面部18aに、左,右一対のバンパラバー36,36が設けられて、前記車両用フード15を弾性支持するように構成されている。
【0054】
このバンパラバー36の上面には、この車両用フード15の下面側接触面との間に介在して摩擦力を低減させる水平移動摩擦抵抗低減手段としての低摩擦部材37が、設けられている。この低摩擦部材37は、テフロン(商標名)等の合成樹脂材料製で上面視略円形のシート状を呈して構成されている。
【0055】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0056】
この実施の形態1の跳ね上げフードでは、前記車体前部14に歩行者等が衝突又は衝突することを事前に前記歩行者衝突検知センサ9で検知すると、前記コントロールユニット31では、車両用フード15を跳ね上げるように跳ね上げフード用アクチュエータ23に跳ね上げ信号を送出する。
【0057】
前記跳ね上げフード用アクチュエータ23では、このコントロールユニット31からの跳ね上げ信号で、前記シリンダ24に摺動可能に収納されるシリンダロッド25を伸長させる。シリンダロッド25の先端は、前記車両用フード後端部15aを跳ね上げると、前記前側軸部28aを、回動中心として、前記リンク部材29が、弧を描きながら車両前方へ向けて回動する。このため、後側軸部27aは、上方へのみでなく、車両前方へも斜めに移動する。
【0058】
前記車両用フード前端部15bでは、車幅方向に延設されるラジコアサポート部材17に設けられた前記フード移動機構32の前方移動アクチュエータ35が、前記フードロック34を車両前方斜め上方へ押し上げて、係合するストライカ33と共に、前記車両用フード15の前端部15bを車両前方斜め上方へ移動させる。
【0059】
このため、歩行者等は、頭部を前記車両用フード15の表面に衝突させた場合であっても、前記エンジン本体3と、この車両用フード15との間が、充分に離間されているので、衝撃が吸収される。
【0060】
そして、歩行者等と衝突した後に、他の車両や壁面、電柱等の地上固定物と衝突しても、前記車両用フード前端部15bの車両後方への移動に伴い、前記車両用フード後端部15aが、前記前側軸部28a,28aを回動中心として、前記リンク部材29,29を降下させて跳ね上げ前の状態に戻ろうとする。このとき、回動機構26に加わる荷重は、リンク部材29,29に対して強度的に有利な軸方向の荷重として加えられる。
【0061】
従って、この車両13の車体前部14が衝突により大きく変形した場合でも、軸部27a,27aに作用する車両前後方向の荷重に対して充分な荷重保持力を発揮させることが出来、小型軽量化を図ることが出来る。
【0062】
また、前記フード移動機構32のバンパラバー36,36上面に設けられた低摩擦部材37が、前記バンパラバー36,36と、前記車両用フード15の下面側接触面との間に介在して摩擦力を低減させる。
【0063】
このため、前記フード移動機構32により、車両前方に向けて前記車両用フード15の前端部15bが移動する際の摩擦抵抗を低減させることが出来、円滑に前端部15bを車両前方斜め上方へ移動させることが出来る。
【0064】
また、この実施の形態1では、前記前方移動アクチュエータ35は、前記跳ね上げ機構16と連動されているので、前記跳ね上げ機構16の作動と共に、車両用フード15の前端部15bを、更に車両前方斜め上方に円滑に移動させることが出来る。この車両前方斜め上方への移動により、バンパラバー36,36とフード15の前端部15bとの圧接反力を小さくして両者間の摩擦力を更に減少させ、フード15の前端部15bの前方移動を容易にしている。
【0065】
更に、この実施の形態1では、前記フード移動機構用コントロールユニット31が、前記コントロールユニット30と独立して設けられているので、前記前方移動アクチュエータ35を有さない車両と、このコントロールユニット30を兼用できる。
【0066】
【実施の形態2】
図4はこの発明の実施の形態2の跳ね上げフードを示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0067】
この実施の形態2の車両113では、前記車両用フード15の前端部15b裏面側に、下方に突設する側面視略逆ハット型のストライカ133が固着されている。このストライカ133の底辺部133aは、前記実施の形態1の底辺部33aよりも、比較的長くなるように車両前後方向の長さが設定されて、前記フードロック機構34の係合爪部34aによる係合部分を、この底辺部33aに沿わせてスライド移動可能としている。
【0068】
また、この実施の形態2では、前記フードロック機構34が、ラジコアサポート部材17前面部に固着されている。
【0069】
次に、この実施の形態2の作用について説明する。
【0070】
このように構成された実施の形態2の跳ね上げフードでは、前記車両用フード15の前端部15bが、前記跳ね上げフード用アクチュエータ23の作動により車両前方へ移動すると、前記フードロック機構34の係合爪部34aによる係合部分を、この底辺部133aに沿わせて車両後方へスライド移動させながらこのストライカ133は、前端部15bと共に、車両前方へ移動する。
【0071】
そして、歩行者等と衝突した後に、他の車両や壁面、電柱等の地上固定物と衝突しても、前記車両用フード前端部15bの車両後方への移動に伴い、前記フードロック機構34の係合爪部34aによる係合部分が、この底辺部133aに沿ってスライド移動して前端部15bと共に、車両後方へ移動する。
【0072】
このため、前記前端部15b周縁の構成を簡素化して、更に小型軽量化を図ることが出来る。
【0073】
他の構成及び作用,効果については前記実施の形態1と同一であるので、説明を省略する。
【0074】
【実施の形態3】
図5はこの発明の実施の形態3の跳ね上げフードを示すものである。なお、前記実施の形態1,2と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0075】
この実施の形態3の車両213では、前記車両用フード15の前端部15b裏面側に、下方に突設する側面視略逆ハット型のストライカ233が固着されている。このストライカ233の底辺部233aは、車両前方へ向けて上方に傾斜されている。
【0076】
次に、この実施の形態3の作用について説明する。
【0077】
このように構成された実施の形態3の跳ね上げフードでは、前記車両用フード15の前端部15bが、前記跳ね上げフード用アクチュエータ23の作動により車両前方へ移動すると、前記フードロック機構34の係合爪部34aによる係合部分を、この底辺部233aに沿わせて車両後方へスライド移動させる。
【0078】
このため、前記係合爪部34aに前記ストライカ233が噛み込んで、底辺部233aの下縁部を当接させながら、前端部15bを車両斜め上方へ移動させる。
【0079】
このため、前記バンパラバー36とフード15の前端部15bとの圧接反力を小さくすることにより、両者間の摩擦抵抗を更に減少させて、円滑に、前記車両用フード15を車両前方斜め上方へ移動させることが出来る。
【0080】
他の構成及び作用,効果については前記実施の形態1,2と同一であるので、説明を省略する。
【0081】
【実施の形態4】
図6はこの発明の実施の形態4の跳ね上げフードを示すものである。なお、前記実施の形態1乃至3と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0082】
この実施の形態4の車体前部114では、前記ラジコアサポートアッパ18の上面部18a両側に、一対のラバー受けエンボス部38,38が、上面38a,38aを車両前方へ向けて傾斜させて形成されている。
【0083】
この上面38aには、前記車両用フード5を弾性支持するバンパラバー36が各々設けられている。このバンパラバー36の上面部36aは、車両前方へ向けて傾斜されている。
【0084】
次に、この実施の形態4の作用について説明する。
【0085】
このように構成された実施の形態4の跳ね上げフードでは、前記車両用フード15を閉塞すると、前端部15bの裏面側に、前記バンパラバー36,36の上面部36a,36aが、当接して押さえつけられる。
【0086】
このため、前記跳ね上げフード用アクチュエータ23の作動により車両前方へ前端部15bが移動する際、このバンパラバー36,36の弾性反発力で車両前方斜め上方へ押し上げられる。
【0087】
従って、例えば実施の形態1に示すような能動的なフード移動機構32を用いなくても更に円滑に、前記車両用フード15を車両前方斜め上方へ移動させることが出来るので、重量、部品点数の低減が可能である。
【0088】
他の構成及び作用,効果については前記実施の形態1乃至3と同一であるので、説明を省略する。
【0089】
以上、この発明の実施の形態1乃至4を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1乃至4に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0090】
例えば、前記実施の形態1では、水平移動摩擦抵抗低減手段として、合成樹脂材料製の低摩擦部材37が用いられているが、特にこれに限らず、例えば、コロ或いはベアリング等の回転により摩擦を低減させることが出来る部材等を用いていもよい。
【0091】
また、前記実施の形態1では、前記跳ね上げ機構16として跳ね上げフード用アクチュエータ23及び前記フード移動機構32として前方移動アクチュエータ35を用いているが、油圧式アクチュエータに限らず、火薬式,電気式等の駆動手段を用いるものでもよい。 更に、前記駆動手段と前記車両用フード15との間にピストン式に限らず、例えばギヤ式の伝達機構を介在させて、前記車両用フード15を移動させるものでもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の発明によれば、フード移動機構が、前記跳ね上げ機構により、前記車両用フード後端部を跳ね上げると、前記車体側回動中心を、回動中心として、前記フード側回動中心が、車両前方へ移動する。
【0093】
前記車両用フード前端部では、車幅方向に延設されるラジコアサポート部材に設けられた前記フード移動機構が、該車両用フードを前方へ移動させる。
【0094】
このため、歩行者と衝突した後に、他の車両や壁面、電柱等の地上固定物と衝突しても、前記車両用フード前端部の車両後方への移動に伴い、前記車両用フード後端部が、車体側回動中心を回動中心として降下して跳ね上げ前の状態に戻ろうとする。
【0095】
従って、この車両の前部が大きく変形した場合でも、前記車体側回動中心に作用する車両前後方向の荷重を逃がすことが出来るので充分な荷重保持力を発揮しつつ、小型軽量化することが出来る。
【0096】
また、請求項2に記載されたものでは、前記フード移動機構の水平移動摩擦抵抗低減手段が、前記バンパラバーと、前記車両用フードの下面側接触面との間に介在して摩擦力を低減させる。
【0097】
このため、前記フード移動機構により、車両前方に向けて前記車両用フードの前端部が移動する際の摩擦抵抗を低減させることが出来る。
【0098】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記車両用フードの前端部に設けられたフードロック機構が、車両前後方向に延設された側面視略逆ハット状のストライカを有して、該ストライカと係合するフードロック機構を、車両前方に移動させる。
【0099】
また、請求項4に記載されたものでは、前記前方移動アクチュエータは、前記跳ね上げ機構と連動されているので、前記跳ね上げ機構の作動と共に、該車両用フードの前端部を車両前方に移動させることが出来る。
【0100】
更に、請求項5に記載されたものでは、前記フードロック機構による係合部分が、該ストライカの車両前後方向に沿ってスライド移動して、前記車両用フードを車両前方へ移動させる。
【0101】
そして、請求項6に記載されたものでは、前記ストライカの車両前方向に沿うスライド移動によって、前記車両用フードが車両斜め上方に移動される。
【0102】
このため、より確実に該車両用フードの前方移動を行わせることが出来る。
【0103】
また、請求項7に記載されたものでは、前記車両用フードを弾性支持するバンパラバーの上面が、車両前方に向けて傾斜されているので、該バンパラバーの弾性力によって、前記車両用フードが、車両前方に向けて押し出される。
【0104】
このため、簡素な機構で前記フード移動機構を構成出来、重量及び部品点数の増大を抑制できる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の跳ね上げフードで、車体前部の構成を説明する車両側方から見た模式図である。
【図2】実施の形態1の跳ね上げフードで、回動機構の動作を説明する斜視図である。
【図3】実施の形態1の跳ね上げフードで、車両前部前端縁近傍の構成を説明する斜視図である。
【図4】実施の形態2の跳ね上げフードで、車体前部の構成を説明する車両側方から見た模式図である。
【図5】実施の形態3の跳ね上げフードで、車体前部の構成を説明する車両側方から見た模式図である。
【図6】実施の形態4の跳ね上げフードで、車両前部前端縁近傍の構成を説明する斜視図である。
【図7】従来例の跳ね上げフードで、車体前部の構成を説明する車両側方から見た模式図である。
【図8】従来例の跳ね上げフードで、跳ね上げ保持機構の構成を説明する車両側方から見た模式図である。
【符号の説明】
9 歩行者衝突検出センサ(歩行者検知手段)
13,113,213
車両
15 車両用フード
16 跳ね上げ機構
19 フードリッジレインフォース
23 跳ね上げフード用アクチュエータ
24 シリンダ
25 シリンダロッド
26 回動機構
27 フード固着ブラケット
27a 後側軸部(フード側回動中心)
28 ヒンジ片
28a 前側軸部(車体側回動中心)
29 リンク部材
30 コントロールユニット
31 フード移動機構用コントロールユニット
32 フード移動機構
33,133,233
ストライカ
33a,133a,233a
底辺部
34 フードロック機構
36 バンパラバー
37 低摩擦部材(水平移動摩擦抵抗低減手段)

Claims (7)

  1. 車両用フードと、該車両用フード後端部を跳ね上げる跳ね上げ機構と、歩行者等との衝突を事前又は事後に検知する歩行者検知手段と、該歩行者検知手段からの信号を受けて車両用フードを跳ね上げるか否かを判別するコントローラとを有する跳ね上げフードにおいて、
    前記跳ね上げ機構は、車両用フード後端部に設けられた左,右一対のフード側回動中心と、該フード下方に位置するフードリッジレインフォースに設けられた左,右一対の車体側回動中心とを有して、該フード側回動中心及び車体側回動中心とを各々連結する左,右一対のリンク部材を設け、前記車体側回動中心を、前記フード側開閉回動中心より車両前方に位置させてなる回動機構を設けると共に、前記車両用フード前端部には、車幅方向に延設されるラジコアサポート部材に連結されて、該車両用フードを前方へ移動させるフード移動機構を有することを特徴とする跳ね上げフード。
  2. 前記フード移動機構は、前記車両用フードの前端部を車両前方に向けて移動可能とすると共に、前記車両用フードの前端部の左,右両端部で該車両用フードを弾性支持するバンパラバーと、該車両用フードの下面側接触面との間に介在して摩擦力を低減させる水平移動摩擦抵抗低減手段を有することを特徴とする請求項1記載の跳ね上げフード。
  3. 前記フード移動機構は、前記車両用フードの前端部に、車両前後方向に延設された側面視略逆ハット状のストライカを有して、該ストライカと係合するフードロック機構を、車両前方に移動させる前方移動アクチュエータを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の跳ね上げフード。
  4. 前記前方移動アクチュエータは、前記跳ね上げ機構と連動されていることを特徴とする請求項3記載の跳ね上げフード。
  5. 前記フード移動機構では、前記ストライカの車両前後方向の長さを、前記フードロック機構による係合部分がスライド移動可能な所定長さに設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の跳ね上げフード。
  6. 前記ストライカの底辺部を車両前方へ向けて上方に傾斜させたことを特徴とする請求項5記載の跳ね上げフード。
  7. 前記フード移動機構では、前記車両用フードの前端部の左,右両端部で、該車両用フードを弾性支持するバンパラバーの上面を車両前方に向けて傾斜させたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の跳ね上げフード。
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