JP3995650B2 - 自動車におけるフード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の被衝突物体に対する衝突時に、この自動車のフードの後部上面に上記被衝突物体が二次衝突するとき、この被衝突物体に対しフードから与えられようとする衝撃力を緩和させるようにした自動車におけるフード装置に関するものである。
上記自動車におけるフード装置には、従来、下記特許文献1で示されるものがある。この公報のものによれば、自動車の車体は、車体本体と、この車体本体の前部をその上方から覆うフードと、このフードの前部側が上方に向かって往、復回動可能となるようこのフードの後端部を上記車体本体に枢支させる枢支手段と、上記車体の前部に対しその前方から与えられる衝撃力に基づき、上記フードの後部を上記車体本体に対し上方に移動させるよう付勢する付勢手段とを備えている。
上記車体本体の後部の内部が車室とされ、この車室の前面はフロントウィンドガラスで覆われている。また、上記車体本体の前部には上方に向かって開口するエンジンルームが形成され、このエンジンルームの上端開口が上記フードにより開閉可能に閉じられている。また、一般に、上記車体本体の前後方向の中途部は、この車体本体の上部を構成し、車体の幅方向に延びて大きい強度と剛性とを有するフロントカウルと、このフロントカウルから下方に延出するダッシュパネルとを備え、これらフロントカウルとダッシュパネルとは上記エンジンルームと車室とを前後に仕切っている。この場合、フロントカウルの上面側に上記フロントウィンドガラスの前下縁部が結合されて支持されており、このフロントウィンドガラスの前下縁部と上記フロントカウルとは、上記フードの後縁部の後側に隣接している。
そして、自動車が被衝突物体に対しその走行中に衝突したときには、上記衝撃力に基づき上記付勢手段が作動して、上記フードの後部を瞬間的に上方に移動させ、このフードの後部が上記車体本体から上方に離間させられるようになっている。このため、上記衝突後に被衝突物体が、上記フードの後部上面に二次衝突して、上記フードの後部が下方に向かって塑性変形するときには、この塑性変形によりフードの後部が上記車体本体に達するまでの寸法が大きくなって、上記塑性変形の変形量が多くなり、これにより、二次衝突時に、被衝突物体に与えられる衝撃力が、より効果的に緩和されるようになっている。
特開平11−263191号公報
ところで、上記したように、フロントカウルの上面側に上記フロントウィンドガラスの前下縁部が結合されて支持されており、このフロントウィンドガラスの前下縁部と上記フロントカウルとは、上記フードの後縁部の後側に隣接している。
このため、上記従来の技術のように、自動車の衝突時に上記フードの後部を上方移動させたとしても、上記した剛性の大きいフロントウィンドガラスの前下縁部やフロントカウルは、上方に向かって露出されたままに維持されており、このため、被衝突物体は上記フロントウィンドガラスの前下縁部やフロントカウルに二次衝突するおそれがある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、自動車の衝突時に、被衝突物体が車体に対し二次衝突するとき、この車体から被衝突物体に与えられる衝撃力がより確実に緩和されるようにすることである。
請求項1の発明は、全図に例示するように、車体2が、車体本体4の前部をその上方から覆うフード5と、このフード5の前部側が上方に向かって往、復回動A,B可能となるようこのフード5の後端部を上記車体本体4に枢支させる枢支手段6と、上記車体2の前部に対しその前方から与えられる衝撃力に基づき、上記フード5の後部を上記車体本体4に対し上方移動させるよう付勢する付勢手段9とを備えた自動車において、
車体2の側面視で、上記フード5の後縁部20を通りこのフード5の後部上面にほぼ直交する仮想線35を設定したとき、上記付勢手段9により上昇する上記フード5の後縁部20が上記仮想線35よりも後側に位置するようにし
体2の側面視で、上記仮想線35に対し傾斜する傾斜方向Fに沿い後上方に向かって移動可能となるよう上記車体本体4側に支持される可動体50を設け、この可動体50に上記フード5の後部を連結し、このフード5の後部が上方移動するとき、このフード5の後部と上記可動体50とが連動してこの可動体50の上記後上方への移動に伴い上記フード5の後縁部20が上記仮想線35の後側に向かうようにしたものである。
請求項の発明は、請求項1の発明に加えて、上記フード5の往回動Aを阻止するようこのフード5の前端部を上記車体本体4に解除可能にロックするロック手段7を備えた自動車において、
上記ロック手段7が、上記ロック状態を保持したままで、上記フード5の後方移動を許容するようにしたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体が、車体本体の前部をその上方から覆うフードと、このフードの前部側が上方に向かって往、復回動可能となるようこのフードの後端部を上記車体本体に枢支させる枢支手段と、上記車体の前部に対しその前方から与えられる衝撃力に基づき、上記フードの後部を上記車体本体に対し上方移動させるよう付勢する付勢手段とを備えた自動車において、
車体の側面視で、上記フードの後縁部を通りこのフードの後部上面にほぼ直交する仮想線を設定したとき、上記付勢手段により上昇する上記フードの後縁部が上記仮想線よりも後側に位置するようにしてある。
このため、自動車が被衝突物体に対しその走行中に衝突したときには、その衝撃力に基づき、上記付勢手段が作動して上記フードの後部が上方移動させられ、かつ、このフードの後縁部が上記仮想線の後側にまで後方移動させられる。
よって、一般に、上記フードの後縁部の後側には大きい強度と剛性とを有するフロントウィンドガラスの前下縁部やフロントカウルが配置されているが、自動車の衝突時には、上記したようにフードの後縁部が上方移動かつ後方移動して、このフードの後部が、上記フロントウィンドガラスの前下縁部とフロントカウルとの少なくとも一部をその上方から覆うこととなる。このため、自動車の衝突後に被衝突物体が、上記フロントウィンドガラスの前下縁部やフロントカウルに二次衝突しようとするときには、これに先立って、被衝突物体が上記フードの後部に衝突しがちとなり、しかも、このフードの後部が上方移動させられた分、このフードの後部が上記二次衝突の衝撃力により十分に塑性変形し、もって、車体から被衝突物体に与えられる衝撃力がより確実に緩和される
また、車体の側面視で、上記仮想線に対し傾斜する傾斜方向に沿い後上方
に向かって移動可能となるよう上記車体本体側に支持される可動体を設け、この可動体に上記フードの後部を連結し、このフードの後部が上方移動するとき、このフードの後部と上記可動体とが連動してこの可動体の上記後上方への移動に伴い上記フードの後縁部が上記仮想線の後側に向かうようにしてある。
このため、自動車の衝突時に、上記フードの後部が上方移動するとき、上記可動体によって上記フードの後縁部がより確実に上記仮想線の後側にまで移動させられる。
よって、被衝突物体が上記フロントウィンドガラスの前下縁部やフロントカウルに二次衝突しようとするときには、これに先立って更に確実に上記フードの後部に被衝突物体が衝突しがちとなり、車体から被衝突物体に与えられる衝撃力が更に確実に緩和される。
請求項の発明は、上記フードの往回動を阻止するようこのフードの前端部を上記車体本体に解除可能にロックするロック手段を備えた自動車において、
上記ロック手段が、上記ロック状態を保持したままで、上記フードの後方移動を許容するようにしてある。
このため、上記したように自動車の衝突時に、フードの後縁部が上方移動かつ後方移動するとき、このフードの後方移動が上記ロック手段により阻害されるということが防止されて、上記フードの後方移動が迅速に達成され、このフードの後部により上記フロントウィンドガラスの前下縁部やフロントカウルが覆われる。しかも、上記したようにフードが後方移動してもロック状態は保持されるため、上記フードの前部側が無意図的に往回動するということが防止されて、上記車体本体の前部が上記フードにより覆われた状態が保持される。
よって、自動車の衝突後に被衝突物体が、上記フロントウィンドガラスの前下縁部やフロントカウルに二次衝突しようとするときには、これに先立って、より確実に被衝突物体が上記フードの後部に衝突しがちとなり、車体から被衝突物体に与えられる衝撃力がより確実に緩和される。
本発明の自動車におけるフード装置に関し、自動車の衝突時に、被衝突物体が車体に対し二次衝突するとき、この車体から被衝突物体に与えられる衝撃力がより確実に緩和されるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、自動車の車体は、車体本体の前部をその上方から覆うフードと、このフードの前部側が上方に向かって往、復回動可能となるようこのフードの後端部を上記車体本体に枢支させる枢支手段と、上記車体の前部に対しその前方から与えられる衝撃力に基づき、上記フードの後部を上記車体本体に対し上方移動させるよう付勢する付勢手段とを備えている。車体の側面視で、上記フードの後縁部を通りこのフードの後部上面にほぼ直交する仮想線を設定したとき、上記付勢手段により上昇する上記フードの後縁部が上記仮想線よりも後側に位置するよう、上記フードが後方移動するようにしてある。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
(本発明との比較例)
図1―3により、まず本発明との比較例につき、説明する
図1―3において、符号1は自動車で、矢印Frはこの自動車1の前方を示している。
上記自動車1の車体2は、前、後車輪3によって路面上に支持される車体本体4と、この車体本体4の前部をその上方から覆う板金製のフード5と、このフード5の前部側が上方に向かって往、復回動A,B可能となるようこのフード5の後端部を上記車体本体4に枢支させる左右一対の枢支手段6,6と、上記フード5の前端部の往回動Aを阻止するよこのフード5の前端部を上記車体本体4の前端部に解除可能にロックするロック手段7と、上記自動車1の衝突時に、車体2の前部に対しその前方から衝撃力が与えられたとき、この衝撃力を検出する検出センサー8と、この検出センサー8の検出信号に基づき、上記フード5の後部を上記車体本体4に対し上方に移動させるよう付勢する付勢手段9とを備え、上記フード5の上面は全体的に前下がり状に傾斜している。
上記車体本体4の後部の内部が車室12とされ、この車室12の前面はフロントウィンドガラス13で覆われている。また、上記車体本体4の前部には上方に向かって開口するエンジンルーム14が形成され、このエンジンルーム14の上端開口が上記フード5によりその上方から開閉可能に閉じられている。
上記車体本体4の前後方向の中途部は、この車体本体4の上部を構成して車体2の幅方向に延び大きい強度と剛性とを有するフロントカウル16と、このフロントカウル16から下方に向かって延びるダッシュパネル17とを備え、これらフロントカウル16とダッシュパネル17とは上記車室12とエンジンルーム14とを前後に仕切っている。上記フロントカウル16の上面には上記フロントウィンドガラス13の前下縁部がウェザーストリップゴム18を介し支持されている。また、上記フード5の後縁部20の後側に上記フロントウィンドガラス13の前下縁部とフロントカウル16とが隣接している。
上記フロントカウル16の上方で、上記フード5の後縁部20と上記フロントウィンド
ガラス13の前下縁部との間には上方に向かって開く凹溝22が形成され、この凹溝22に上記フロントウィンドガラス13用のワイパー23の基部側が収容されている。
上記各枢支手段6は、上記車体本体4の側部上面に突設されるロアヒンジ26と、上記フード5の後端部の側部下面側から突設されるアッパヒンジ27と、これらロアヒンジ26とアッパヒンジ27の各突出端部を車体2の幅方向に延びる軸心28回りに互いに回動自在となるよう枢支させる枢支軸29とを備えている。
上記ロック手段7は、上記車体本体4の前端部に支持された公知のロック手段本体31と、上記フード5の前端部の下面に突設されるストライカ32とを備えている。上記フード5の前部側を上記ロック手段本体31の上方から上記ストライカ32と共に復回動Bさせて、上記フード5が上記エンジンルーム14の上端開口を閉じたとき、上記ロック手段本体31にストライカ32が自動的にロックされ、上記フード5の往回動Aが阻止されるようになっている。
上記車体2の側面視(図1,3)で、上記フード5の後縁部20を通りこのフード5の後部上面にほぼ直交する仮想線35を設定したとき、上記付勢手段9により上昇する上記フード5の後縁部20が、上記仮想線35よりも後側に位置するよう上記フード5が後方移動させられることとされている(図1,3中二点鎖線)。
より具体的に説明すると、上記フード5の後部の各側部の下方域で前後方向に延びその前部側が後上方に向かって往、復回動C,D可能となるよう後端部が後枢支軸37により車体本体4側であるアッパヒンジ27に枢支され、前端部が前枢支軸38により上記フード5の後部に枢支される回動アーム39が設けられている。
上記フード5の後部が上記付勢手段9の付勢力により上方移動するとき、上記フード5の後部と上記回動アーム39とが連動して、この回動アーム39の後上方への往回動Cに伴い上記フード5の後縁部20が上記仮想線35の後側に向かって移動させられるようになっている。
上記付勢手段9は、上記車体2の側面視(図3)で、上記回動アーム39に交差し、その交差部でこの回動アーム39に枢支される他の回動アーム40を備えている。この他の回動アーム40の下、上端部は上記車体本体4側であるアッパヒンジ27とフード5の後部側とに対し、それぞれ長孔41により前後に移動可能となるよう枢支されている。上記回動アーム39と他の回動アーム40とは、その長手方向の各部が上下方向で互いに接近させられて、コンパクトに配置されている。
また、上記付勢手段9は、上記他の回動アーム40の下端部を上記車体本体4側に対し後方移動させ、これにより、上記フード5の後部を上方移動させるアクチュエータ42を備えている。このアクチュエータ42はシリンダ構造とされ、上記検出センサー8の検出信号に基づく火薬の爆発により上記アクチュエータ42を瞬間的に伸長作動させ、これに連動して上記他の回動アーム40の下端部が後方移動させられると共に、回動アーム39が往回動Cさせられて、上記したようにフード5の後部が上方移動させられるようになっている(図3中二点鎖線)。
上記したように、フード5の後部の上方移動に伴いこのフード5の後縁部20が上記仮想線35の後側に向かうようフード5が後方移動するとき、上記ロック手段7は、上記フード5の前端部のロック状態を保持したままで、上記フード5の後方移動を許容することとされている。
より具体的には、上記ストライカ32は、上記フード5の前端部の下面に突設される基
部材44と、この基部材44の突出端部から前方に突出して上記ロック手段本体31に対し前後に摺動可能となるようロックされるストライカ本体45とを備えている。また、上記ロック手段7は、上記基部材44の突出端部から後方に突出する断面が円形の軸形状の被係合体46と、この被係合体46の後方近傍に配置されて上記車体本体4に支持され上記被係合体46の突出端部に対向する円形の係合孔47を有する係合体48とを備えている。
そして、上記したようにフード5が後方移動するときには、上記ロック手段本体31に対しストライカ本体45が後方に摺動して、上記ロック手段7は上記フード5の後方移動を許容する。このフード5が更に後方移動して、上記ロック手段本体31からストライカ本体45が離脱するときには、この離脱の直前で、上記被係合体46が係合孔47に嵌入されて係合体48に係合可能とされている(図3中二点鎖線)。これにより、上記フード5が後方移動した場合でも、上記ロック手段7によるロック状態が保持され、よって、自動車1の衝突時に上記フード5の前部側が無意図的に往回動Aすることは防止される。
上記構成によれば、車体2の側面視で、上記フード5の後縁部20を通りこのフード5の後部上面にほぼ直交する仮想線35を設定したとき、上記付勢手段9により上昇する上記フード5の後縁部20が上記仮想線35よりも後側に位置するようにしてある。
このため、自動車1が被衝突物体に対しその走行中に衝突したときには、その衝撃力を検出した検出センサー8の検出信号に基づき、上記付勢手段9のアクチュエータ42が作動して上記フード5の後部が上方移動させられ、かつ、このフード5の後縁部20が上記仮想線35の後側にまで後方移動させられる(図1,3中二点鎖線)。
よって、一般に、上記フード5の後縁部20の後側には大きい強度と剛性とを有するフロントウィンドガラス13の前下縁部やフロントカウル16が配置されているが、自動車1の衝突時には、上記したようにフード5の後縁部20が上方移動かつ後方移動して、このフード5の後部が上記フロントウィンドガラス13の前下縁部とフロントカウル16との少なくとも一部をその上方から覆うこととなる。このため、自動車1の衝突後に被衝突物体が、上記フロントウィンドガラス13の前下縁部やフロントカウル16に二次衝突しようとするときには、これに先立って、被衝突物体が上記フード5の後部に衝突しがちとなり(図1,3中矢印E)、しかも、このフード5の後部が上方移動させられた分、このフード5の後部が上記二次衝突の衝撃力により十分に塑性変形し、もって、車体2から被衝突物体に与えられる衝撃力がより確実に緩和される。
また、前記したように、前後方向に延びその前部側が後上方に向かって往回動C可能となるよう後端部が上記車体本体4側に枢支され前端部が上記フード5の後部に枢支される回動アーム39を設け、上記フード5の後部が上方移動するとき、このフード5の後部と上記回動アーム39とが連動してこの回動アーム39の後上方への往回動Cに伴い上記フード5の後縁部20が上記仮想線35の後側に向かうようにしてある。
このため、自動車1の衝突時に、上記フード5の後部が上方移動するとき、上記回動アーム39によって上記フード5の後縁部20がより確実に上記仮想線35の後側にまで移動させられる。
よって、被衝突物体が上記フロントウィンドガラス13の前下縁部やフロントカウル16に二次衝突しようとするときには、これに先立って更に確実に上記フード5の後部に被衝突物体が衝突しがちとなり、車体2から被衝突物体に与えられる衝撃力が更に確実に緩和される。
また、前記したように、フード5の往回動Aを阻止するようこのフード5の前端部を上記車体本体4に解除可能にロックするロック手段7を備えた自動車において、上記ロック手段7が、上記ロック状態を保持したままで、上記フード5の後方移動を許容するようにしてある。
このため、上記したように自動車1の衝突時に、フード5の後縁部20が上方移動かつ後方移動するとき、このフード5の後方移動が上記ロック手段7により阻害されるということが防止されて、上記フード5の後方移動が迅速に達成され、このフード5の後部により上記フロントウィンドガラス13の前下縁部やフロントカウル16が覆われる。しかも、上記したようにフード5が後方移動してもロック状態は保持されるため、上記フード5の前部側が無意図的に往回動Aするということが防止されて、上記車体本体4の前部が上記フード5により覆われた状態が保持される。
よって、自動車1の衝突後に被衝突物体が、上記フロントウィンドガラス13の前下縁部やフロントカウル16に二次衝突しようとするときには、これに先立って、より確実に被衝突物体が上記フード5の後部に衝突しがちとなり(図1,3中矢印E)、車体2から被衝突物体に与えられる衝撃力がより確実に緩和される。
なお、以上は図示の例によるが、上記枢支手段6とは別体に付勢手段9を設けてもよい。
以下の図4,5は、本発明の実施例を示している。この実施例は、前記比較例と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
(実施例)
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図4,5において、車体2の側面視(図4)で、上記仮想線35に対し傾斜する傾斜方向Fに沿い後上方に向かって移動可能となるよう上記車体本体4側に支持される可動体50が設けられている。この可動体50に上記フード5の後部が連結され、上記付勢手段9は上記可動体50を上記傾斜方向Fの後上方に付勢することとされている。この場合、上記可動体50は上記ロアヒンジ26により形成されて、構成の簡素化が図られている。
上記付勢手段9のアクチュエータ42の作動により、上記可動体50を介して上記フード5の後部が上方移動するとき、このフード5の後部と上記可動体50とが連動してこの可動体50の上記傾斜方向Fの後上方への移動に伴い上記フード5の後縁部20が上記仮想線35の後側に向かって移動させられる。
上記の場合、可動体50は、上記傾斜方向Fに長く延びる板材で構成され、上記傾斜方向Fにおける中途部がボルトである締結具51により上記車体本体4に固定されている。上記可動体50には、上記締結具51から下端に至るまでスリット形状の脆弱部52が形成されている。このため、上記したように付勢手段9のアクチュエータ42の作動により、上記可動体50が傾斜方向Fの後上方に向かって移動するとき、上記スリットの各内面が左右に分離されて上記締結具51を円滑に摺動し、これにより、上記可動体50は円滑に後上方に移動可能とされる。
上記構成によれば、自動車1の衝突時に、上記フード5の後部が上方移動するとき、上記可動体50によって上記フード5の後縁部20がより確実に上記仮想線35の後側にまで移動させられる。
よって、被衝突物体が上記フロントウィンドガラス13の前下縁部やフロントカウル16に二次衝突しようとするときには、これに先立って更に確実に上記フード5の後部に被衝突物体が衝突しがちとなり、車体2から被衝突物体に与えられる衝撃力が更に確実に緩和される。
なお、以上は図示の例によるが、上記脆弱部52は、スリットを破線状に列設したものでもよい。
比較例を示し、図2の1‐1線矢視側面断面図である。 比較例を示し、自動車の斜視図である。 比較例を示し、図2の3‐3線矢視側面断面図である。 実施例を示し、図3に相当する図である。 実施例を示し、図4の5‐5線矢視図である。
符号の説明
1 自動車
2 車体
3 車輪
4 車体本体
5 フード
6 枢支手段
7 ロック手段
8 検出センサー
9 付勢手段
12 車室
13 フロントウィンドガラス
14 エンジンルーム
16 フロントカウル
20 後縁部
31 ロック手段本体
32 ストライカ
35 仮想線
39 回動アーム
50 可動体
A 往回動
B 復回動
C 往回動
D 復回動
F 傾斜方向

Claims (2)

  1. 車体が、車体本体の前部をその上方から覆うフードと、このフードの前部側が上方に向かって往、復回動可能となるようこのフードの後端部を上記車体本体に枢支させる枢支手段と、上記車体の前部に対しその前方から与えられる衝撃力に基づき、上記フードの後部を上記車体本体に対し上方移動させるよう付勢する付勢手段とを備えた自動車において、
    車体の側面視で、上記フードの後縁部を通りこのフードの後部上面にほぼ直交する仮想線を設定したとき、上記付勢手段により上昇する上記フードの後縁部が上記仮想線よりも後側に位置するようにし
    体の側面視で、上記仮想線に対し傾斜する傾斜方向に沿い後上方に向かって移動可能となるよう上記車体本体側に支持される可動体を設け、この可動体に上記フードの後部を連結し、このフードの後部が上方移動するとき、このフードの後部と上記可動体とが連動してこの可動体の上記後上方への移動に伴い上記フードの後縁部が上記仮想線の後側に向かうようにしたことを特徴とする自動車におけるフード装置。
  2. 上記フードの往回動を阻止するようこのフードの前端部を上記車体本体に解除可能にロックするロック手段を備えた自動車において、
    上記ロック手段が、上記ロック状態を保持したままで、上記フードの後方移動を許容するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動車におけるフード装置。
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