JP2008074250A - 小型トラック用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

小型トラック用空気入りラジアルタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2008074250A
JP2008074250A JP2006255830A JP2006255830A JP2008074250A JP 2008074250 A JP2008074250 A JP 2008074250A JP 2006255830 A JP2006255830 A JP 2006255830A JP 2006255830 A JP2006255830 A JP 2006255830A JP 2008074250 A JP2008074250 A JP 2008074250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
belt
layer
pneumatic radial
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006255830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5150077B2 (ja
Inventor
Daisuke Sakamoto
大介 坂本
Junichiro Wada
淳一郎 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2006255830A priority Critical patent/JP5150077B2/ja
Publication of JP2008074250A publication Critical patent/JP2008074250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5150077B2 publication Critical patent/JP5150077B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Abstract

【課題】小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1にあって、耐摩耗性をより向上させた上で、高速耐久性及び低燃費性を維持すること。更正タイヤとして確実に再利用すること。
【解決手段】複数本のスチールコード11をゴム被覆してなる1層のカーカス層9と、カーカス層9のクラウン領域のタイヤ径方向外側に設けられた2層のベルト層13,15と、ベルト層13,15のタイヤ径方向外側に設けられかつ有機繊維コードをゴム被覆したリボン状のストリップ材をタイヤ周方向に螺旋巻きしてなるベルト補強層19,21と、を備えて、主溝27の溝底を通りかつトレッド部25の表面に平行な仮想曲線VCと、ベルト補強層19,21との距離が、外側のベルト層15と同じタイヤ幅方向Wの領域内で3〜6mmであること。
【選択図】図1

Description

本発明は、小型トラックに装着される小型トラック用空気入りラジアルタイヤに関する。
小型トラック用空気入りラジアルタイヤは、トラック・バス用空気入りタイヤに要求される耐摩耗性及び低燃費性と、乗用車用空気入りタイヤに要求される高速耐久性を同時に確保することが強く望まれている。そして、小型トラック用空気入りラジアルタイヤに関しては耐摩耗性等を確保するように種々の研究開発がなされており、耐摩耗性等を確保した小型トラック用空気入りラジアルタイヤの先行技術として、特許文献1に示すものがある。
即ち、先行技術に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤは、一対のビード部を備えており、各ビード部は、ビードコアをそれぞれ有している。また、一対のビードコアの間には、1層のカーカス層がトロイド状に延びるように設けられており、このカーカス層は、複数本のスチールコードをゴム被覆してなるものである。
カーカス層のクラウン領域のタイヤ径方向外側には、ベルト層が設けられており、ベルト層は、複数本のスチールコードをゴム被覆してなるものである。また、ベルト層のタイヤ径方向外側には、ベルト補強層が設けられており、このベルト補強層は、有機繊維コードをゴム被覆したリボン状のストリップ材をタイヤ周方向に螺旋巻きしてなるものである。そして、ベルト補強層のタイヤ径方向外側には、トレッド部が設けられており、このトレッド部の表面には、タイヤ周方向へ延びた複数本の主溝が形成されている。
従って、先行技術に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤによると、カーカス層が複数本のスチールコードをゴム被覆してなるものであるため、カーカス層及びベルト層の層数を多くしたり、スチールコードのコード径を大きくしたりすることなく、小型トラック用空気入りラジアルタイヤの径成長の変化を抑制できる。よって、小型トラック用空気入りラジアルタイヤの重量化による転がり抵抗の増大を抑えて、低燃費性を確保しつつ、耐摩耗性を確保することができる。
また、ベルト層のタイヤ径方向外側にリボン状のストリップ材をタイヤ周方向に螺旋巻きしてなるベルト補強層が設けられているため、高速走行時にベルト層が遠心力でせり上がるのを抑えて、高速耐久性を確保することができる。
特開2001−26204号公報
ところで、先行技術に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤにおいて、耐摩耗性をより向上させてタイヤ寿命を延ばすためには、トレッドゲージ(トレッド部の厚み)を厚くして、トレッド部の剛性を十分に高める必要がある。一方、トレッドゲージを厚くすると、高速走行時にタイヤ内部の熱を効率よく放熱できず、高速耐久性が阻害されると共に、小型トラック用空気入りラジアルタイヤの重量化を招いて、低燃費性が阻害される。即ち、先行技術に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤにあっては、耐摩耗性をより向上させた上で、高速耐久性及び低燃費性を維持することは極めて困難であるという問題がある。
なお、小型トラック用空気入りラジアルタイヤにあっては、通常、タイヤ寿命を更に延ばすために、更正(リトレッド)が行われているが、先行技術に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤは更正を行うことを考慮していない。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するため、トレッド部の剛性を十分に高めつつ、重量化による転がり抵抗の増大を抑えること、及び高速走行時にタイヤ内部の熱を効率よく放熱することができ、更に更正時にバフによってベルト補強層を傷付けることがない、新規な構成の小型トラック用空気入りラジアルタイヤを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴(請求項1に記載の発明の特徴)は、ビードコアをそれぞれ有した一対のビード部と、一対の前記ビードコアの間にトロイド状に延びるように設けられかつ複数本のスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層のカーカス層と、該カーカス層のクラウン領域のタイヤ径方向外側に設けられかつ複数本のスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも2層のベルト層と、該ベルト層のタイヤ径方向外側に設けられかつ有機繊維コードをゴム被覆したリボン状のストリップ材をタイヤ周方向に螺旋巻きしてなるベルト補強層と、該ベルト補強層のタイヤ径方向外側に設けられかつ表面にタイヤ周方向へ延びた複数本の主溝が形成されたトレッド部と、を備えた小型トラック用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記トレッド部の端縁に近い前記主溝の溝底を通りかつ前記トレッド部の表面に平行な仮想曲線と、前記ベルト補強層との距離が、外側の前記ベルト層と同じタイヤ幅方向の領域内で3〜6mmであることを要旨とする。
前述の第1の特徴は、小型トラック用空気入りラジアルタイヤに対して種々の試験をそれぞれ繰り返した結果によって得られた2つの新規な知見に基づくものである。ここで、新規な知見の1つ目は、前記仮想曲線と前記ベルト補強層との距離が、外側の前記ベルト層と同じタイヤ幅方向の領域内で6mmを超えると、前記主溝の溝底ゲージ(溝底の厚み)が厚くなりすぎて、前記小型トラック用空気入りラジアルタイヤの重量化による転がり抵抗の増大を招くと共に、高速走行時にタイヤ内部の熱を効率よく放熱することが困難になるものである。また、新規な知見の2つ目は、前記仮想曲線と前記ベルト補強層との距離が、外側の前記ベルト層と同じタイヤ幅方向の領域内で3mmに満たないと、前記トレッド部の剛性を十分に高めることが困難になると共に、更正時にバフによって前記ベルト補強層を傷付けるおそれがあるというものである。
第1の特徴によると、前記カーカス層が複数本の前記スチールコードをゴム被覆してなるものであるため、前記カーカス層及び前記ベルト層の層数を多くたり、前記スチールコードのコード径を大きくしたりすることなく、前記小型トラック用空気入りラジアルタイヤの径成長の変化を抑制できる。また、前記ベルト層のタイヤ径方向外側にリボン状のストリップ材をタイヤ周方向に螺旋巻きしてなる前記ベルト補強層が設けられているため、高速走行時に前記ベルト層が遠心力でせり上がるのを抑えることができる。
そして、前記仮想曲線と前記ベルト補強層との距離が外側の前記ベルト層と同じタイヤ幅方向の領域内で3〜6mmであるため、前記トレッド部の剛性を十分に高めつつ、前記小型トラック用空気入りラジアルタイヤの重量化による転がり抵抗の増大を抑えると共に、高速走行時にタイヤ内部の熱を効率よく放熱することができる。また、同じ理由により、更正時にバフによって前記ベルト補強層を傷付けることがない。
本発明の第2の特徴(請求項2に記載の発明の特徴)は、第1の特徴に加えて、前記トレッド部の端縁と前記トレッド部の端縁に近い前記主溝によってタイヤ周方向へ延びたリブが区画されていることを要旨とする。
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、前記トレッド部の剛性を十分に高めつつ、前記小型トラック用空気入りラジアルタイヤの重量化による転がり抵抗の増大を抑えると共に、高速走行時にタイヤ内部の熱を効率よく放熱することができるため、前記小型トラック用空気入りラジアルタイヤにあっては、耐摩耗性をより向上させた上で、高速耐久性及び低燃費性を維持することができる。
また、更正時にバフによって前記ベルト補強層を傷付けることがないため、前記トレッド部が摩損した前記小型トラック用空気入りラジアルタイヤを更正タイヤとして確実に再利用することができ、タイヤ寿命を更に延ばすことができる。
本発明の実施形態について図1から図3を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤの要部を示す図、図2は、本発明の実施形態に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤの断面図、図3は、1層のカーカス層と2層のベルト層を示す部分透視図である。
図2及び図3に示すように、本発明の実施形態に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1は、リム(図示省略)にリム組されるものであって、一対のビード部3を備えている。また、各ビード部3は、ビードコア5と、このビードコア5のタイヤ径方向R外側に配設されたビードフィラー7とをそれぞれ有している。
一対のビードコア5の間には、1層のカーカス層9がトロイド状に延びるように設けられており、このカーカス層9の両端部は、対応するビードコア5の周りをタイヤ幅方向W内側からタイヤ幅方向W外側へ折り返すようにそれぞれ係留されている。また、カーカス層9は、複数本のスチールコード11をゴム被覆してなるものであって、複数本のスチールコード11は、ラジアル方向に延びている。なお、スチールコード11の1本当たりのコード張力は、140kgf以上になっている。
カーカス層9のクラウン領域のタイヤ径方向R外側には、2層のベルト層13,15が設けられており、ベルト層13,15は、複数本のスチールコード17をゴム被覆してなるものであって、内側のベルト層13のベルト幅は、外側のベルト層15のベルト幅よりも大きくなっている。なお、スチールコード17の1本当たりのコード張力は、200kgf以上になっている。
ここで、内側のベルト層13における複数本のスチールコード17と外側のベルト層15における複数本のスチールコード17は、互いに交差する方向へ延びてあって、2層のベルト層13,15における複数本のスチールコード17及びカーカス層9における複数本のスチールコード11によって網目構造が形成されている。
ベルト層13,15のタイヤ径方向R外側には、第1ベルト補強層19が設けられており、この第1ベルト補強層19の両端部には、第2ベルト補強層21がそれぞれ設けられている。また、第1ベルト補強層19及び第2ベルト補強層21は、ナイロンコード(有機繊維コードの1例)23をゴム被覆したリボン状のストリップ材をタイヤ周方向Cに螺旋巻きしてなるものである。なお、リボン状のストリップ材は、タイヤ周方向Cに間隔を置いて螺旋巻きしても構わない。
ここで、第1ベルト補強層19及び第2ベルト補強層21の端部は、内側のベルト層13の端部と外側のベルト層15の端部との間に位置している。また、第1ベルト補強層19の幅は、外側のベルト層の幅+5mm以下になっており、第2ベルト補強層21の幅は、25mm以上になっている。
第1ベルト補強層19及び第2ベルト補強層21のタイヤ径方向R外側には、トレッド部25が設けられており、所定位置においてトレッドゲージ(トレッド部25の厚み)は、14〜18mmになっている。なお、所定位置とは、外側のベルト層13の端縁からタイヤ幅方向W内側へ外側のベルト層13のベルト幅の5%だけに離隔した位置のことをいう。
トレッド部25の端縁(トレッド端縁)とトレッド部25の端縁に近い主溝27によって、タイヤ周方向Cへ延びたリブ29が区画されており、換言すれば、トレッド部25のショルダー領域には、タイヤ周方向Cへ延びたリブ29が形成されている。これにより、トレッド部25のショルダー領域の剛性を十分に高めて、耐偏摩耗性の悪化を阻止することができる。
図1及び図2に示すように、トレッド部25の端縁に近い主溝27の溝底を通りかつトレッド部25の表面に平行な仮想曲線VCと、ベルト補強層(第1ベルト補強層19及び第2ベルト補強層21)との距離は、外側のベルト層13と同じタイヤ幅方向Wの領域内で3〜6mmになっている。
前述の構成は、小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1に対して種々の試験(摩耗試験、高速ドラム耐久試験、更正可否判定試験)をそれぞれ繰り返した結果によって得られた2つの新規な知見に基づくものである。ここで、新規な知見の1つ目は、仮想曲線VCとベルト補強層(第1ベルト補強層19と第2ベルト補強層21)との距離が、外側のベルト層15と同じタイヤ幅方向Wの領域内で6mmを超えると、主溝27の溝底ゲージ(溝底の厚み)が厚くなりすぎて、小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1の重量化による転がり抵抗の増大を招くと共に、高速走行時にタイヤ内部の熱を効率よく放熱することが困難になるというものである。また、新規な知見の2つ目は、仮想曲線VCとベルト補強層19,21との距離が、外側のベルト層15と同じタイヤ幅方向Wの領域内で3mmに満たないと、トレッド部25の剛性を十分に高めることが困難になると共に、更正時にバフによってベルト補強層19,21を傷付けるおそれがあるというものである。
なお、カーカス層9の外側面における一対のサイド領域には、サイドウォール部31がそれぞれ設けられており、カーカス層9の内側面には、インナーライナー33が設けられている。
次に、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
カーカス層9が複数本のスチールコード11をゴム被覆してなるものであるため、カーカス層9及びベルト層13,15の層数を多くしたり、スチールコード11,17のコード径を大きくしたりすることなく、小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1の径成長の変化を抑制できる。また、ベルト層13,15のタイヤ径方向R外側にリボン状のストリップ材をタイヤ周方向Cに螺旋巻きしてなる第1ベルト補強層19及び第2ベルト補強層21が設けられているため、高速走行時にベルト層13,15が遠心力でせり上がるのを抑えることができる。
そして、仮想曲線VCとベルト補強層19,21との距離が外側のベルト層15と同じタイヤ幅方向Wの領域内で3〜6mmであるため、トレッド部25の剛性を十分に高めつつ、小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1の重量化による転がり抵抗の増大を抑えると共に、高速走行時にタイヤ内部の熱を効率よく放熱することができる。また、同じ理由により、更正時にバフによってベルト補強層19,21を傷付けることがない。
以上の如き、本発明の実施形態によれば、トレッド部25の剛性を十分に高めつつ、小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1の重量化による転がり抵抗の増大を抑えると共に、高速走行時にタイヤ内部の熱を効率よく放熱することができるため、小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1にあっては、耐摩耗性をより向上させた上で、高速耐久性及び低燃費性を維持することができる。
また、更正時にバフによって第1ベルト補強層19及び第2ベルト補強層21を傷付けることがないため、トレッド部25が摩損した小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1を更正タイヤとして確実に再利用することができ、タイヤ寿命を更に延ばすことができる。
なお、本発明は、前述の本発明の実施形態の説明に限られるものではなく、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
実施例に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤ(仮想曲線とベルト補強層との距離が3.5mmで、トレッドゲージが16mmの場合)を発明品として、比較例1に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤ(仮想曲線とベルト層との距離が4.0mmで、トレッドゲージが15mmの場合)を比較品1(コントロール品)として、比較例2に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤ(仮想曲線とベルト補強層との距離が2.5mmで、トレッドゲージが15mmの場合)を比較品2として、比較例3に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤ(仮想曲線とベルト補強層との距離が7.0mmで、トレッドゲージが19.5mmの場合)を比較品3として、タイヤサイズ205/85R16の下でそれぞれ試作した。そして、発明品、比較品1〜比較品3について、次のような摩耗試験、高速ドラム耐久試験、及び更正可否判定試験をそれぞれ行う。
ここで、実施例に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤは、本発明の実施形態に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1と同じ構成を有している。また、比較例1に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤは、本発明の実施形態に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1と異なり、ベルト補強層19,21を省略してあって、ベルト層が3層になっている。更に、比較例2及び比較例3に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤは、仮想曲線とベルト層との距離が異なる点を除き、本発明の実施形態に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤ1と同様の構成を有している。
(i) 摩耗試験
発明品、比較品1〜比較品3を5.5Jのリムに組み付けて、600KPaの空気を充填した状態で、車両(3t積みトラック)にそれぞれ装着する。そして、速度約60km/hで走行距離50000kmを走行させた後、残溝の深さ測定によりトレッド部の摩耗量の平均値を算出し、摩耗試験結果をまとめると、後記の表1に示すようになる。なお、比較品1(コントロール品)におけるトレッド部の摩耗量の平均値を100とし、発明品、比較品1〜比較品3の耐摩耗性を指数表示してあって、耐摩耗性の指数が大きいほど耐摩耗性が良好なことを示している。
(ii) 高速ドラム耐久試験
発明品、比較品1〜比較品3を5.5Jのリムに組み付けて、600KPaの空気を充填した状態で、JISに準拠して高速ドラム試験を行い、故障時におけるドラムの速度を求めて、高速ドラム試験結果をまとめると、後記の表1に示すようになる。なお、比較品1(コントロール品)の故障時における速度を100とし、発明品、比較品1〜比較品3の高速耐久性を指数表示してあって、高速耐久性の指数が大きいほど高速耐久性が良好なことを示している。
(iii) 更正可否判定試験
発明品、比較品1〜比較品3における摩損したトレッド部にバフを行って、ベルト補強層又はベルト層を傷付けた場合には、更正ができないと判定し、ベルト補強層及びベルト層を傷付けなかった場合には、更正ができると判定し、更正可否判定試験結果をまとめると、後記の表1に示すようになる。
Figure 2008074250
即ち、表1に示すように、発明品は、比較品1(コントロール品)及び比較品2に比べて耐摩耗性をより向上させると共に、比較品1及び比較品3に比べて高速耐久性を向上させたことが確認できた。また、発明品は、比較品1及び比較品3と同様に、更正ができると判定された。
本発明の実施形態に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤの要部を示す図である。 本発明の実施形態に係る小型トラック用空気入りラジアルタイヤの断面図である。 1層のカーカス層と2層のベルト層を示す部分透視図である。
符号の説明
1 小型トラック用空気入りラジアルタイヤ
3 ビード部
5 ビードコア
9 カーカス層
11 スチールコード
13 ベルト層
15 ベルト層
17 スチールコード
19 第1ベルト補強層
21 第2ベルト補強層
23 ナイロンコード
25 トレッド部
27 主溝
29 リブ

Claims (2)

  1. ビードコアをそれぞれ有した一対のビード部と、一対の前記ビードコアの間にトロイド状に延びるように設けられかつ複数本のスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも1層のカーカス層と、該カーカス層のクラウン領域のタイヤ径方向外側に設けられかつ複数本のスチールコードをゴム被覆してなる少なくとも2層のベルト層と、該ベルト層のタイヤ径方向外側に設けられかつ有機繊維コードをゴム被覆したリボン状のストリップ材をタイヤ周方向に螺旋巻きしてなるベルト補強層と、該ベルト補強層のタイヤ径方向外側に設けられかつ表面にタイヤ周方向へ延びた複数本の主溝が形成されたトレッド部と、を備えた小型トラック用空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記トレッド部の端縁に近い前記主溝の溝底を通りかつ前記トレッド部の表面に平行な仮想曲線と、前記ベルト補強層との距離が、外側の前記ベルト層と同じタイヤ幅方向の領域内で3〜6mmであることを特徴とする小型トラック用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記トレッド部の端縁と前記トレッド部の端縁に近い前記主溝によってタイヤ周方向へ延びたリブが区画されていることを特徴とする小型トラック用空気入りラジアルタイヤ。
JP2006255830A 2006-09-21 2006-09-21 小型トラック用空気入りラジアルタイヤ Expired - Fee Related JP5150077B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006255830A JP5150077B2 (ja) 2006-09-21 2006-09-21 小型トラック用空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006255830A JP5150077B2 (ja) 2006-09-21 2006-09-21 小型トラック用空気入りラジアルタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008074250A true JP2008074250A (ja) 2008-04-03
JP5150077B2 JP5150077B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=39346758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006255830A Expired - Fee Related JP5150077B2 (ja) 2006-09-21 2006-09-21 小型トラック用空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5150077B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014099442A1 (en) * 2012-12-21 2014-06-26 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Agricultural radial implement tire
WO2014103070A1 (ja) * 2012-12-28 2014-07-03 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2014103063A1 (ja) * 2012-12-28 2014-07-03 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2015145142A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 横浜ゴム株式会社 更生タイヤ
JP2015145143A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 横浜ゴム株式会社 更生タイヤ
JP2017500250A (ja) * 2013-12-24 2017-01-05 ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー ラップアラウンドガムストリップを有するベルトを備えるタイヤ
JP7131664B1 (ja) 2021-07-07 2022-09-06 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
JP7131665B1 (ja) 2021-07-07 2022-09-06 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026204A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JP2005028999A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2005082017A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026204A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JP2005028999A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2005082017A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014099442A1 (en) * 2012-12-21 2014-06-26 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Agricultural radial implement tire
US10272723B2 (en) 2012-12-28 2019-04-30 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
JPWO2014103063A1 (ja) * 2012-12-28 2017-01-12 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2014103070A1 (ja) * 2012-12-28 2014-07-03 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
US10239353B2 (en) 2012-12-28 2019-03-26 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
WO2014103063A1 (ja) * 2012-12-28 2014-07-03 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JPWO2014103070A1 (ja) * 2012-12-28 2017-01-12 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2017500250A (ja) * 2013-12-24 2017-01-05 ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー ラップアラウンドガムストリップを有するベルトを備えるタイヤ
US10882356B2 (en) 2013-12-24 2021-01-05 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire with belt having wrap around gum strip
JP2015145143A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 横浜ゴム株式会社 更生タイヤ
JP2015145142A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 横浜ゴム株式会社 更生タイヤ
JP7131664B1 (ja) 2021-07-07 2022-09-06 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
JP7131665B1 (ja) 2021-07-07 2022-09-06 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
JP2023009352A (ja) * 2021-07-07 2023-01-20 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
JP2023009370A (ja) * 2021-07-07 2023-01-20 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5150077B2 (ja) 2013-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4984013B1 (ja) 空気入りタイヤ
JP5150077B2 (ja) 小型トラック用空気入りラジアルタイヤ
JP4220542B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2013042255A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP5351627B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP2009040204A (ja) 空気入りタイヤ
CN105365491A (zh) 充气轮胎
JP2011168092A (ja) 空気入りタイヤ
JP2006273240A (ja) 自動二輪車用空気入りタイヤ
JP3998704B2 (ja) 小型トラック用空気入りラジアルタイヤ
JP6450112B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2006256521A (ja) 空気入りタイヤ
JP5251178B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5242965B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2013220808A (ja) 空気入りタイヤ
JP2010221820A (ja) 空気入りタイヤ
JP4652859B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6253141B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2017222209A (ja) 空気入りタイヤ
JP2011235785A (ja) 空気入りタイヤ
JP6450111B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5521730B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2010100263A (ja) 空気入りタイヤ
JP4334945B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2018034060A1 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5150077

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees