JP2008074235A - バンパー構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンパーリインフォースとこれに固定されたバンパーステイからなるバンパー構造体。部品点数を増加させずに歩行者保護とエネルギー吸収能の向上を両立させる。
【解決手段】矩形断面のバンパーリインフォース1を前後方向に貫通する穴が縦壁13,14に形成され、バンパーステイ12の管状の軸部16が前記穴にはまり、縦壁13,14の前後にそれぞれ所定距離突出している。バンパーステイ12は電磁成形により拡管され、これにより軸部16が前記穴の内周面に圧接し、縦壁13,14間に張出部22が形成され、前方側の突出部18では前端に朝顔状の拡開部21が形成され、後方側の突出部23では後端にフランジ部25が形成され取付用フランジ17にかしめられている。バンパーリインフォース1の前面には、バンパーステイ12の位置を除き緩衝材が設置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、バンパーリインフォースとこれに固定されたバンパーステイからなる自動車のバンパー構造体に関する。
バンパー構造体は、一般にバンパーリインフォースとバンパーステイからなり、自動車のエネルギー吸収部材として、車体の衝突により加わった外力のエネルギー(衝突エネルギー)を、自身の変形(曲げ変形や潰れ変形等)により吸収し、バンパー構造体以外の車体構造物の損傷を防止し、また乗員の安全を計るものである。
例えば下記特許文献1には、前後方向に貫通する穴が形成された中空のバンパーリインフォースと、その穴に嵌入する管状のバンパーステイからなるバンパー構造体が記載されている。このバンパー構造体は、管状のアルミニウム合金押出材(ステイ素材)をバンパーリインフォースの前後の縦壁に形成した穴に嵌入し、電磁成形により拡管することにより製造されたもので、アルミニウム合金押出材は拡管により前記穴の内周面に密着し、同時にバンパーリインフォースの縦壁間で外径方向に張り出し、バンパーリインフォースに固定されてバンパーステイとなる。
近年、バンパー構造体に求められる性能として、歩行者保護がある。歩行者保護とは、自動車が人間に衝突した場合、できる限り人間に対して損傷を与えないようにすることであり、そのため、バンパー衝突面(バンパーリインフォースの前面)に、ある程度の厚さ(60〜100mm)を有するポリプロピレンのような樹脂発泡剤からなる緩衝材を配置している。図9は、バンパー衝突面に緩衝材を配置したバンパー構造体を示すもので、1はバンパーリインフォース、2はバンパーステイ、3は緩衝材、4はフェイシャー(プラスチック外皮)である。
一方、バンパー構造体は、固定壁に衝突した場合に衝突エネルギーを吸収し、車体に損傷を与えないようにするエネルギー吸収部材としての性能も並行して満足しなければならない。しかし、バンパー衝突面の全面に厚い緩衝材を配置すると、歩行者保護には有効であるが、衝突時の初期反力が小さくなるため、固定壁衝突時にバンパー構造体のエネルギー吸収量が小さい。図11のラインAは、図9のバンパー構造体(緩衝材以外は特許文献1のバンパー構造体を想定)が固定壁に衝突したときの反力−ストローク線図(ストロークはフェイシャー4からの距離)を模式的に描いたもので、初期反力が小さく、反力が上昇するまでのストロークが長い。
図9に示すバンパー構造体でも、緩衝材の厚みを小さくして、その分、バンパーステイ2の軸部を長くする(バンパーリインフォース1を車体フレームから前方側に離して配置する)と、衝突時に小さいストロークで反力が上昇し、エネルギー吸収量も増大させることができる。しかし、この場合、歩行者に衝突したとき歩行者に与えるダメージが大きくなってしまう。
このように、歩行者保護の観点からは、バンパーリインフォースの前面に厚い緩衝材を配置し、反力−ストローク線図において初期反力を小さく、かつ反力の急激な上昇を抑え、固定壁等との衝突に際してのエネルギー吸収能の観点からは、小さいストロークで反力を上昇させ、エネルギー吸収量を増大させることが望ましい。
これらの相反する性能(歩行者保護とエネルギー吸収能)を両立させるため、例えば特許文献2〜4に記載されているように、バンパー衝突面(バンパーリインフォースの前面)のほぼ全域に緩衝材を設置するが、バンパー衝突面のステイ前方にのみ緩衝材ではなく補強部材を設置することが知られている。図10は、この種のバンパー構造体を示すもので、バンパー衝突面のほぼ全面に緩衝材3を設置し、バンパーステイ2の前にのみ補強部材5を設置している。
あるいは、バンパー衝突面に補強部材を設置するのではなく、バンパーリインフォース1の中空内部に補強部材を設置することも知られている(特許文献2参照)。
特開2004−237818号公報(図4,5) 特開2000−1150号公報 特開2001−260773号公報 特開2002−193054号公報
しかし、このような補強部材を設置することにより、バンパー構造体は、バンパーリインフォース、バンパーステイ及び補強部材からなる3部材の構成となり、エネルギー吸収能は向上しても、部品点数の増加及びその取付工程によるコスト高という問題が生じる。
従って、本発明は、自動車のバンパー構造体において、歩行者保護とエネルギー吸収能を両立させることができ、かつ部品点数の増加及びその取付工程によるコスト高という問題が生じない、バンパー構造体を得ることを目的とする。
本発明は、バンパーリインフォースとこれに固定されたバンパーステイからなるバンパー構造体において、前記バンパーリインフォースは少なくとも車幅方向所定位置において断面が中空で前後に複数個の縦壁を有し、前記バンパーリインフォースを前後方向に貫通する穴が前記縦壁に形成され、前記バンパーステイの管状の軸部が前記穴を前後方向に貫通して前記バンパーリインフォースの前後にそれぞれ所定距離突出し、さらに前記バンパーステイの軸部が前記バンパーリインフォースの穴の内周面に圧接し、かつ前記バンパーリインフォースの前記穴が形成された縦壁間の空間において外径方向に張り出していることを特徴とする。
なお、本発明において、前はバンパーステイの軸方向でみればバンパーリインフォース側、後は車体フレーム側を意味する。本発明はフロント側及びリア側のバンパー構造体に対し適用できる。
前記バンパー構造体は、例えば次のような形態を取り得る。
前記バンパーステイの前記バンパーリインフォースより前方に突出した軸部(前方側の突出部)の前端が拡開していること。この拡開部は、特に朝顔状(前方に行くほど広く拡開した状態)が望ましい。
前記バンパーステイの前記バンパーリインフォースより前方に突出した軸部(前方側の突出部)及び/又は後方に突出した軸部(後方側の突出部)が外径方向に張り出していること。
前記バンパーリインフォースの前面に発泡樹脂製の緩衝材が設置され、前記バンパーステイの前記バンパーリインフォースより前方に突出した軸部は、前記緩衝材の前後方向の厚みとほぼ同じ突出長さを有すること。ただし、緩衝材の厚みより短くてもよい。
前記バンパー構造体は、好適にはバンパーステイの軸部を電磁成形により拡管して形成されたものである。この場合、前記バンパーステイは管状のアルミニウム合金押出材からなり、前記軸部が電磁成形により拡管されて、前記穴の内周面へ圧接し、穴が形成された縦壁間の空間において外径方向に張り出し、軸部の前端が拡開して拡開部が形成され、さらに、バンパーリインフォースより前方及び/又は後方に突出した軸部(突出部)が外径方向に張り出す。
本発明に係るバンパー構造体では、バンパーステイの管状の軸部がバンパーリインフォースを貫通して前方に所定距離突出している。バンパーリインフォースの前面から突出した管状の軸部は、バンパーリインフォースの前面に固定した従来の補強部材と同様、固定壁等との衝突に際して短いストロークで反力を上昇させ、かつエネルギー吸収量を増大させることができる。しかも、管状の軸部の軸圧壊によるエネルギー吸収効率(重量比)は、横圧壊によるもの(例えば特許文献2,3参照)より高い。そして、本発明に係るバンパー構造体では、この補強部材相当部分がバンパーステイの一部であるから、部品点数の増加がなく、取付工程の増加もない。
本発明に係るバンパー構造体において、軸部の先端に拡開部を形成した場合、バンパーリインフォースより前方に突出した軸部は管状の部分とその先端の拡開部から構成される。先端に拡開部を形成することにより、衝突を受ける面積が拡大され、衝突時の軸部の圧壊が安定して生じる。さらに朝顔状に拡開することにより、先端を切断したままで拡開させていないもの等に比べ、歩行者に対する危険が少なく、また、固定壁衝突時に先端部が固定壁に接し始めるとき、朝顔状に拡開した部分が荷重により押し開かれるように変形して固定壁になじみ、その結果、初期ピーク荷重(反力)が抑制されかつ安定したものとなって、車体への衝撃が緩和され、初期ピーク荷重と平均圧壊荷重との差が小さくなり、エネルギー吸収効率も高くなる。
本発明に係るバンパー構造体において、バンパーリインフォースより前方に突出させた軸部の突出長さは、適宜設定すればよい。固定壁衝突時に反力が上昇するまでのストロークを短くしてエネルギー吸収効率を高めるとの観点からは、緩衝材の厚みとほぼ同じとするのが望ましい。しかし、歩行者保護を重視して、緩衝材の厚みより短く設定することもできる。
以下、図1〜図8を参照し、本発明に係るバンパー構造体について具体的に説明する。
図1に示すバンパー構造体は、バンパーリインフォース1とこれを支持するバンパーステイ12からなる。
バンパーリインフォース1は、断面口形のアルミニウム合金押出材からなり、前方側の縦壁13、後方側の縦壁14、上方側の横壁(番号なし)及び下方側の横壁15により構成され、両端から所定距離離れた箇所で曲げ加工されている。バンパーリインフォース1の車幅方向の所定位置(傾斜部)において、バンパーリインフォース1を前後方向に貫通する円形の穴が縦壁13,14に形成されている。なお、バンパーリインフォース1の断面は口形に限らず、日形、目形、田形など、輪郭が矩形で内部にリブがある断面、さらに他の中空断面のものを同様に用いることができ、いずれにしても縦壁にはバンパーリインフォースを前後方向に貫通する穴(例えば日形のように内部に横リブがある場合はリブも貫通する穴)が形成される。
バンパーステイ12は円管状のアルミニウム合金押出材から形成され、軸部16と、軸部16の後端に固定された取付用フランジ17からなる。取付用フランジ17は、図示しないサイドメンバへの取付用であり、アルミニウム板や鋼板を用いることができる。
軸部16は、バンパーリインフォース1の縦壁13,14に形成された穴を前後方向に貫通して、バンパーリインフォース1の前後にそれぞれ所定距離突出し、縦壁13,14の位置において、該縦壁13,14に形成された穴の内周面に圧接している。この圧接は、後述する電磁成形により軸部16が拡管することにより行われる。
軸部16のうち、バンパーリインフォース1の縦壁13から前方に突出した突出部18は、素材であるアルミニウム合金押出材とほぼ同じ径でほとんど拡管されていない管状部19と、前端の傾斜状態で朝顔状に拡開した拡開部21からなる。この拡開は、後述する電磁成形により軸部16が拡管することにより行われる。
軸部16のうち、バンパーリインフォース1の縦壁13,14の間の張出部22は、素材であるアルミニウム合金押出材が後述する電磁成形により拡管して外径方向に張り出した部分である。
軸部16のうち、バンパーリインフォース1の縦壁14から後方に突出した突出部23は、素材であるアルミニウム合金押出材とほぼ同じ径でほとんど拡管されていない管状部24と、後端部の朝顔状に拡開したフランジ部25からなる。フランジ部25は取付用フランジ17に形成されたバーリング穴26の内周面に圧接している。フランジ部25の拡開とバーリング穴26の内周面への圧接は、後述する電磁成形により軸部16が拡管することにより行われる。
バンパーステイ12は、特許文献1に記載されている方法と同様に前端を斜めに切断し、後端を軸方向に垂直に切断して所定長さとした円管状のアルミニウム合金押出材を、バンパーリインフォース1に形成した穴に貫通させ(アルミニウム合金押出材の外径はバンパーリインフォース1に形成した穴よりわずかに小さい)、かつ前後に所定長さ突出させ、バンパーリインフォース1の縦壁13より前方側に突出した部分及び縦壁14より後方側に突出した部分については、前後端を除く外周面を仮想線で示す金型27,28でほとんど隙間なく包囲し、かつ前方側に突出するバーリング穴26を形成した取付用フランジ17を軸部16の後端部に嵌めて金型28の端部所定位置にセットし、アルミニウム合金押出材の内部に図示しない電磁成形用コイルを挿入し、コイルに瞬間的な大電流を流して電磁成形を行うことにより成形することができる。なお、バンパーリインフォース1の内部(縦壁13,14の間)では、アルミニウム合金押出材の外周面を包囲していない。
この電磁成形によりアルミニウム合金押出材は拡管し、バンパーリインフォース1の縦壁13,14に形成された穴の内周面に圧接して密着し、縦壁13から前方に突出した部分は金型27の成形面(内周面)に圧接し、その際に前端は金型27の成形面に沿って拡開して、前記突出部18が形成され、縦壁13,14間では電磁成形の成形力に応じて外径方向に自由に張り出し、張出部22が形成され、縦壁14から後方に突出した部分は金型28の成形面(内周面)及び取付用フランジ17に形成されたバーリング穴26の内周面に圧接し、その際に後端はバーリング穴26の内周面に沿って拡開してフランジ部25が形成され、前記突出部23が形成される。フランジ部25はバーリング穴26の内周面に圧接して密着する。なお、このフランジ部25はバーリング穴26内に位置し、取付用フランジ17より後方側には突出していない。
前記バンパー構造体では、バンパーリインフォース1の縦壁13,14に形成された穴の内周面にバンパーステイ12の軸部16が圧接して密着し、かつバンパーリインフォース1の縦壁の間に張出部22が形成されることにより、バンパーリインフォース1とバンパーステイ12が強固に固定される。張出部22は前後方向の抜け止めとして役立つ。
また、軸部16のフランジ部25がバーリング穴26の内周面に圧接して密着することにより、軸部16と取付用フランジ17が強固に固定される。なお、管状のアルミニウム合金押出材の端部をバーリング穴に電磁成形により固定する上記方法は、特開2006−96154号公報に記載された方法と同じである。
このバンパー構造体のバンパー衝突面(バンパーリインフォース1の前面)に緩衝材3を設置した状態を図2に示す。緩衝材3はバンパー衝突面にバンパーステイ12を外して設置されている。バンパーステイ12の軸部16は、突出部18の突出長さが緩衝材3の厚みとほぼ同じに設定されている。また、突出部18の前端は、緩衝材3の前端と同じく、フェイシャー4の内面に対向して配置され、その内面からほぼ一定の距離を置きその内面にほぼ沿った形に形成されている。
図11のラインBは、図2のバンパー構造体が固定壁に衝突したときの反力−ストローク線図(ストロークはフェイシャー4からの距離)を模式的に描いたもので、反力が上昇するまでのストロークがラインAに比べて短く、エネルギー吸収量も増加した様子が示されている。
なお、図3に示すバンパー構造体は、バンパーステイ12の軸部16の突出部18の突出長さを、緩衝材3の厚みより短く設定した例であり、前記突出部18の前方側にも緩衝材が設置されている。
図4に、本発明に係る別のバンパー構造体を示す。このバンパー構造体は、図1に示すバンパー構造体と基本的に同じ構造を有し、形成方法もほぼ同じであるが、バンパーステイ12の軸部16において、突出部18,23の管状部19,24が外径方向に張り出し、そのうえでさらに拡開部19が拡開している点が異なる。
このバンパー構造体の形成にあたっては、バンパーステイ12の素材であるアルミニウム合金押出材、バンパーリインフォース1及び取付用フランジ17については、図1に示すバンパー構造体と同じものを用い、前記アルミニウム合金押出材の外周面を包囲する金型について、前記外周面を隙間を置いて包囲する金型とすればよい。これで電磁成形して前記アルミニウム合金押出材を拡管させ、前記アルミニウム合金押出材を前記隙間の分だけ前記金型内で外径方向に張り出させる。
このバンパー構造体では、突出部18,23の管状部19,24が外径方向に張り出していることから、バンパーリインフォース1の縦壁13が張出部22と管状部19により挟まれ、縦壁14が張出部22と管状部24により挟まれた形になり、バンパーリインフォース1とバンパーステイ12が一層強固に固定される。また、取付用フランジ17がバーリング穴26の部分で、張り出した管状部24とフランジ25部により挟まれた形になり、軸部16と取付用フランジ17が一層強固に固定される。
図5に、本発明に係る別のバンパー構造体を示す。このバンパー構造体は、図4に示すバンパー構造体と基本的に同じ構造を有し、形成方法もほぼ同じであるが、バンパーステイ12の軸部16において、突出部23の管状部24が張出部22と同様の形態で外径方向に張り出している(電磁成形の成形力に応じて外径方向に自由に張り出している)点が異なる。このバンパー構造体の形成にあたっては、バンパーステイ12の素材であるアルミニウム合金押出材、バンパーリインフォース1及び取付用フランジ17については、図4に示すバンパー構造体と同じものを用い、アルミニウム合金押出材の外周面を包囲する金型については、バンパーリインフォース1の縦壁14より前方側にのみ配置する。なお、この例では、取付用フランジ17を所定位置にセットする金型(図5に仮想線で示す金型29)を配置している。
このバンパー構造体において、バンパーリインフォース1とバンパーステイ12の固定、及びバンパーステイの軸部16と取付用フランジ17の固定は、図2に示すバンパー構造体と同様に強固になされる。
図6に、本発明に係る別のバンパー構造体を示す。このバンパー構造体は、図4に示すバンパー構造体と基本的に同じ構造を有し、形成方法もほぼ同じであるが、バンパーステイ12の軸部16において、突出部18の管状部19が外径方向に2段に張り出し(径の異なる管状部19a,19b)、そのうえでさらに拡開部21が朝顔状に拡開している点が異なる。このバンパー構造体の形成にあたっては、バンパーステイ12の素材であるアルミニウム合金押出材、バンパーリインフォース1及び取付用フランジ17については、図4に示すバンパー構造体と同じものを用い、前記アルミニウム合金押出材の外周面を包囲する金型については、バンパーリインフォース1の縦壁13より前方側のものについて、内周面の径が2段に形成された金型を用いる。
このバンパー構造体では、管状部19の前方側(管状部19b)の径がより拡大され、そのため拡開部21の径が大きく形成されている。これにより、軸部16の基本径(バンパーステイ12の素材であるアルミニウム合金押出材の径)が図4に示すバンパー構造体と同じでも、衝突を受ける面積が拡大され、衝突時の軸部16の圧壊が安定して生じる。
図7に、本発明に係る別のバンパー構造体を示す。このバンパー構造体は、図4に示すバンパー構造体と基本的に同じ構造を有し、形成方法もほぼ同じであるが、バンパーステイ12の軸部16において、突出部18の前端の拡開部21が朝顔状に拡開したうえにさらに外周がほぼ平面状に大径に拡開している点が異なる。
このバンパー構造体では、拡開部21が広く拡開しているため、軸部16の基本径が図4に示すバンパー構造体と同じでも、衝突を受ける面積が拡大され、衝突時の軸部16の圧壊がより安定して生じる。
以上説明したバンパー構造体では、バンパーリインフォースとしてアルミニウム合金押出材からなるバンパーリインフォース1を用いたが、これに代えて鋼製のバンパーリインフォースを用いることもできる。
図8(a)に示すバンパーリインフォース31はその一例であり、断面ハット形状の鋼製の基体32の端部位置(バンパーステイを固定する箇所)に鋼製のシート材33がスポット溶接により固定されている。バンパーリインフォース31は、前記位置において断面が中空であり、基体32の頂部34及びシート材33が本発明でいう縦壁に相当し、この頂部34及びシート材33にそれぞれバンパーステイが嵌入する穴35,36(バンパーステイ1の縦壁14,13に形成された穴と同じ)が形成されている。
図8(b)に示すバンパーリインフォース41は他の例であり、2つの溝型鋼材42,43を向き合わせて上下壁をスポット溶接したものである。断面は全長にわたり中空で、バンパーステイを固定する箇所の縦壁44,45には穴46,47が形成されている。
なお、本発明に係るバンパー構造体では、以上説明したもの以外にも、例えば次に例示するように、本発明の技術思想の範囲内で種々の改変及び応用が考えられる。
(1)以上説明したバンパー構造体では、バンパーステイ12の軸部16の後端に、バーリング穴を形成した取付用フランジ17を電磁成形により取り付けたが、特開2006−96154号公報に記載されているように、単なる穴が形成された取付用フランジを電磁成形により取り付けたり、電磁成形でなく溶接等により取り付けたり、あるいは特許文献1に記載されているように、電磁成形により軸部16の後端に一体的に形成することもできる。
(2)以上説明したバンパー構造体では、前方側の突出部18の管状部19について、拡管しない場合(図1)も、拡管して張り出させる場合(図4等)も、軸方向に径がほぼ同じ円管状としたが、拡管して張り出させる場合に図5に示す後方側の突出部23の管状部24と同様の形態で張り出させることもできる。あるいは、円管状の管状部19に周方向に環状に連なるビード(クラッシュビード)、又は周方向に環状に点在させた複数個のビード(膨出部)を形成することもできる。このようなビードは後方側の突出部23の管状部24にも形成することができる。これにより、エネルギー吸収効率及びロバスト性(いろんな方向から荷重が入ってきても、ほぼ同じピーク反力が得られる)が向上する。
(3)本発明に係るバンパー構造体は、バンパーステイ2の軸部16の内部が中空であるので、牽引又はタイダウン時にその中空部に前方側から脱着式の牽引用フックを挿入し、固定することができる。より具体的にいえば、例えば取付用フランジ17にナットプレートを固定して、サイドメンバ先端のフランジに一緒にボルト止めしたり、取付用フランジ17をサイドメンバー先端のフランジにボルト止めするときにナットプレートを両フランジの間に挟んでボルト止めするなどして、バンパーステイ12の奥にナット部材を固定し、このナット部材に前記牽引用フックの先端をねじ込む(特願2006−212693参照)。
本発明に係るバンパー構造体の水平面での断面図である。 図1に示すバンパー構造体の平面模式図(緩衝材及びフェイシャー含む)である。 図1に示すバンパー構造体とほぼ同構造のバンパー構造体の平面模式図(緩衝材及びフェイシャー含む)である。 本発明に係る他のバンパー構造体の水平面での断面図である。 本発明に係る他のバンパー構造体の水平面での断面図である。 本発明に係る他のバンパー構造体の水平面での断面図である。 本発明に係る他のバンパー構造体の水平面での断面図である。 本発明に係るバンパー構造体に使用されるバンパーリインフォースの他の性を示す斜視図である。 従来のバンパー構造体の平面模式図(緩衝材及びフェイシャー含む)である。 従来の他のバンパー構造体の平面模式図(緩衝材及びフェイシャー含む)である。 本発明に係るバンパー構造体と従来のバンパー構造体の、固定壁衝突時の反力−ストローク線図である。
符号の説明
1 バンパーリインフォース
3 緩衝材
4 バンパーのフェイシャー
12 バンパーステイ
13,14 バンパーリインフォース1の縦壁
16 バンパーステイの軸部
17 取付用フランジ
18 前方側の突出部
19 突出部18の筒状部
21 突出部18の拡開部
22 張出部
23 後方側の突出部
24 突出部23の筒状部
25 突出部23のフランジ部

Claims (5)

  1. バンパーリインフォースとこれに固定されたバンパーステイからなるバンパー構造体において、前記バンパーリインフォースは少なくとも車幅方向所定位置において断面が中空で前後に複数個の縦壁を有し、前記バンパーリインフォースを前後方向に貫通する穴が前記縦壁に形成され、前記バンパーステイの管状の軸部が前記穴を前後方向に貫通して前記バンパーリインフォースの前後にそれぞれ所定距離突出し、さらに前記バンパーステイの軸部が前記バンパーリインフォースの穴の内周面に圧接し、かつ前記バンパーリインフォースの前記穴が形成された縦壁間の空間において外径方向に張り出していることを特徴とするバンパー構造体。
  2. 前記バンパーステイの前記バンパーリインフォースより前方に突出した軸部の前端が朝顔状に拡開していることを特徴とする請求項1に記載されたバンパー構造体。
  3. 前記バンパーリインフォースの前面に発泡樹脂製の緩衝材が設置され、前記バンパーステイの前記バンパーリインフォースより前方に突出した軸部は、前記緩衝材の前後方向の厚みとほぼ同じ突出長さを有することを特徴とする請求項1又は2に記載されたバンパー構造体。
  4. 前記バンパーステイの前記バンパーリインフォースより前方に突出した軸部及び/又は後方に突出した軸部が外径方向に張り出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載されたバンパー構造体。
  5. 前記バンパーステイが管状のアルミニウム合金押出材からなり、前記軸部が電磁成形により拡管成形されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載されたバンパー構造体。
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