JP5049210B2 - バンパーステイ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のバンパーリインフォースとサイドメンバの間に配置されるバンパーステイに関する。
乗用車やトラック等の自動車車体の前端(フロント)及び後端(リア)に設置されるバンパー内部には、補強部材としてバンパーリインフォースが設けられている。バンパーリインフォースは一般に荷重方向に略垂直に向く前壁と後壁、及びそれらを連結する複数の横壁を有する断面中空の部材であり、両端部を一対のバンパーステイにより支持されている。各バンパーステイは前端及び後端に取付用のフランジを有し、前端のフランジがバンパーリインフォースの後壁に、後端のフランジがサイドメンバ(フロント又はリア)の前端に固定されている。なお、ここでは車両のフロント側、リア側に関わらず、衝突面側を前とし、車体側を後と称している。
このようなバンパーステイにおいて、取付用のフランジとなる板状のフランジ部材に穴を形成し、この穴に筒状のアルミニウム又はアルミニウム合金製の軸部材を嵌入し、電磁成形により前記軸部材を拡管させて前記穴の内周面に密着させ、かつフランジ部材の前後において軸部材を外径方向に拡開又は張り出させ、これにより軸部材の一方の端部又は両方の端部にフランジ部材を固定したバンパーステイが、例えば特許文献1,2により公知である。その応用例として、特許文献3のように、横圧壊型のバンパーステイのフランジ部に軸部材を固定することも知られている。
特開2005−152920号公報 特開2006−88941公報 特開2006−96154号公報
このように電磁成形により軸部材を拡管して、軸部材の端部にフランジ部材を固定するためには、軸部材は電磁成形による成形性に優れることが望ましい。具体的には、導電性が高く、余り強度の高くない軸部材(材料強度が低い、あるいは肉厚が小さい)が望ましいが、それでは強度が不足して強い衝突荷重に対応できず、エネルギー吸収性も小さい場合がある。例えば幅方向に長いバンパーの中央に打撃が加わるようなバリヤの場合、バンパーステイには車幅方向内側部位により大きい荷重が掛かるが、このような偏心荷重に対して必要強度を満たすのが困難である。逆に必要強度を満たすため強度の高い軸部材を用いると、電磁成形による拡管が不十分となり、フランジ部材との接合に問題が生じる可能性がある。
本発明は、フランジ部材に形成した穴に軸部材を嵌入して、電磁成形により前記軸部材を拡管させて前記穴の内周面に密着させ、これにより軸部材の一方の端部又は両方の端部にフランジ部材を固定する場合に、両者を固定する上で電磁成形上の問題がなく、同時に強い衝突荷重に対応する強度を持ち必要なエネルギー吸収量も確保できるバンパーステイを得ることを目的とする。
本発明に係るバンパーステイは、管状のアルミニウム又はアルミニウム合金からなる軸部材と、前記軸部材の両端部に固定された板状のフランジ部材と、両フランジ部材の間に配置されて前記軸部材の外周に嵌った筒状の補強部材からなり、各フランジ部材には穴が形成されて前記軸部材の両端部が嵌入し、前記軸部材が電磁成形により拡管して各フランジ部材の穴の内周面に密着固定され、かつ両フランジ部材の間で前記補強部材の内周面に密着固定されていることを特徴とする。
各フランジ部材に形成された穴は単なる打抜き穴でもよいが、バーリング穴であることが内周面の面積が大きく望ましい。
穴が単なる打抜き穴の場合、軸部材の端部がフランジ部材に形成された穴から外向きに突出して、外径方向に拡開していることが望ましく、かつ、前記軸部材が、両フランジ部材の間で各フランジ部材の穴の内周面より外径方向に張り出していること(補強部材の内径をフランジ部材の穴の内径より大きく形成しておけばよい)が望ましい。この場合、フランジ部材が軸部材の拡開部(フランジ部材の穴から突出した部分)と張出部(フランジ部材より内側の部分)により軸方向前後から挟まれた形になる。
穴がバーリング穴の場合、前記バーリング穴のフランジ(穴フランジ)は内向きに突出し、補強部材の端部が前記穴フランジの外周に嵌っている。バーリング穴の内周面に密着した軸部材の端部は、前記バーリング穴の内周面に沿って外径方向に拡開していることが望ましい。補強部材の内径はバーリング穴の内周面の径より大きいから、軸部材の穴フランジより内側の部分は外径方向に張り出す。この場合、穴フランジは補強部材と軸部材により内外から挟まれ、かつ軸部材の拡開部(バーリング穴に沿って拡開した部分)と張出し部(穴フランジより内側の部分)により軸方向前後から挟まれた形になる。
前記補強部材は例えばアルミニウム又はアルミニウム合金押出材からなり、前記軸部材の外周に嵌る筒状部と、必要に応じてその外周側に突出するリブを有する。このリブは主として偏心荷重が掛かって変形が進みやすい位置に形成される。例えばバンパー中央部に打撃が加わるバリアを想定した場合、補強部材の車幅方向中央寄りに偏心した位置に形成するのが望ましい。あるいは、衝突時にサイドメンバーの中空部にバンパーステイの軸部が潜り込むのを防止するため、正面視したときサイドメンバーの輪郭とリブが一部重なるように、リブを形成することもある。
なお、本発明に係るバンパーステイは、別体のフランジ部材を軸部材の両端部に固定する代わりに、軸部材の一方の端部に別体のフランジ部材を固定し、他方の端部では、軸部材自体の端部を電磁成形により拡開してフランジ部に成形することもできる。軸部材自体の端部を拡開する場合、軸部材自体の外径に比べて余り外径の大きいフランジ部は成形できないため、このバンパーステイは、例えばバンパーリインフォース側又はサイドメンバー側のいずれか一方の接合用として、小さいフランジ部が許容される場合などに適用できる。
本発明によれば、フランジ部材に形成した穴に軸部材を嵌入して、電磁成形により前記軸部材を拡管させて前記穴の内周面に密着させ、これにより軸部材の一方の端部又は両方の端部にフランジ部材を固定する場合に、両者を固定する上で電磁成形上の問題がなく、同時に強い衝突荷重に対応する強度を持ち必要なエネルギー吸収量も確保できるバンパーステイを得ることができる。
以下、図1〜図9を参照し、本発明に係るバンパーステイについてより詳細に説明する。
図1は、本発明に係るバンパーステイを用いたバンパー構造体1の全体を示す斜視図である。このバンパー構造体1は、中空断面を有するアルミニウム合金押出材を曲げ加工し、両端部を車体側に傾斜させたバンパーリインフォース2と、バンパーリインフォース2の両端部(傾斜した箇所)に軸方向を車体前後方向に向けて固定された筒状のバンパーステイ3により構成される。
バンパーリインフォース2は、車体前後方向に対し略垂直な前壁4と後壁5及びそれらを連結し車体前後方向を向く上下の横壁6,7を有し、前壁4、後壁5及び横壁6,7により中空の矩形断面が構成されている。前壁4は、前記矩形断面の部分が後退して段差を有し、前記段差の部分から上向き及び下向きに突出するフランジ4a,4bを有し、この前面が衝突面となっている。
バンパーステイ3は、図4に示すように、筒状の軸部材11と、軸部材11の先端に配置されてバンパーリインフォース2の後壁に接合されるフランジ部材12と、軸部材11の後端に配置されてサイドメンバー8(図5参照)の先端に接合されるフランジ部材13と、軸部材11の外周に嵌った筒状の補強部材14からなり、これらは後述するように電磁成形による軸部材11の拡管によって互いに固定されている。
補強部材14は、図4及び図5に示すように、本体である円筒形の筒状部15と、横方向(バンパーリインフォース2の中央部側)に突出する2本のリブ16からなる。補強部材14はアルミニウム合金押出材の一端を垂直に切断し、他端をバンパーリーンフォース2の両端部の傾斜に合わせて斜めに切断したものである。
フランジ部材12は、均一な板厚のアルミニウム合金板にバーリング加工による筒状の穴フランジ17を形成したもので、穴フランジ17の周囲は段差のある板フランジ18からなり、板フランジ18が取り付け部19においてバンパーリインフォース2の後壁5にボルト等により接合される。穴フランジ17は板フランジ18から内向きに突出している。なお、この例では、板フランジ18の取付部19はバンパーリインフォース2の後壁4と平行に、穴フランジ17の軸心は軸部材11や補強部材14の軸心と一致するように設定されている。
フランジ部材13も同じく、アルミニウム合金板にバーリング加工による筒状の穴フランジ21を形成したもので、穴フランジ21の周囲は段差のある板フランジ22からなり、この板フランジ22が取り付け部23においてサイドメンバー8の前端のフランジ部24〜25にボルト等により固定される。穴フランジ21も板フランジ22から内向きに突出している。なお、板フランジ22の取付部23と穴フランジ21の軸心は垂直に設定されている。
この例では、補強部材14は、両端が穴フランジ17,21の外周に嵌って基部近く(板フランジ18,22近傍)まで嵌入している。
軸部材11は、電磁成形前の素材(軸素材)の段階では、円筒形のアルミニウム合金押出材の一端を垂直に切断し、他端をバンパーリーンフォース2の両端部の傾斜に合わせて斜めに切断したものである。軸素材24(図3参照)の外径は、フランジ部材12,13に形成した穴フランジ17,21の内径よりやや小さく設定されている。
電磁成形に際し、図2に示すように、補強部材14の両端部をフランジ部材12,13に形成された穴フランジ17,21の外周に嵌め、穴フランジ17,21の若干径が大きくなった基部外周面に係止させる。このとき補強部材14の軸回りの向きとフランジ部材12,13の穴フランジ17,21回りの向きを合わせ、所定位置にセットする。フランジ部材12,13と補強部材14を溶接等により補助的に接合しておいてもよい。
次に、図3に示すように、軸素材24をフランジ部材12,13に形成した穴フランジ17,21の内部(バーリング穴25,26)に嵌入して、両方の先端を該バーリング穴25,26から少し突出させ、軸回りの向きをフランジ部材12,13及び補強部材14を合わせてセットする。電磁成形後の軸部材11の端部が穴フランジ17,21の内周面に沿って拡開するように、軸素材24の長さが設定される。
電磁成形により前記軸素材24を拡管すると、図4に示すように、前記軸素材24は軸部材11となる。軸部材11は拡管して、フランジ部材12,13に形成した穴フランジ17,21の内周面(バーリング穴25,26の内周面)に密着し、かつ端部がそれぞれバーリング穴25,26の内周面に沿って外径方向に拡開し、フランジ部材12,13の間でバーリング穴25,26の内周面より外径方向に張り出し、補強部材14の内周面に密着している。なお、軸部材11の先端はバーリング穴25,26より若干突出しているが、フランジ部材12,13の取付部19,23の取り付け面19a,23aより内側にある。なお、電磁成形時、補強部材14及びフランジ部材12,13にもある程度の成形力が付加されるが、これらの部材は実質的に変形していない。
このように電磁成形により拡管した軸部材11が、フランジ部材12,13のバーリング穴25,26の内周面及び補強部材14の内周面に密着することで、軸部材11はフランジ部材12,13及び補強部材14に接合される。また、フランジ部材12,13の穴フランジ17,21が、バーリング穴25,26の内周面に密着した軸部材11と補強部材14とにより内外から挟まれ、軸部材14がバーリング穴25,26の内周面に沿って拡開し、かつフランジ部材12,13の間で外径方向に張り出していることから、拡開部27,28と張り出し部29の間で軸方向前後から挟まれた形となり、軸部材11とフランジ部材12,13は強固に接合される。
上記バンパーステイ3は、軸部材11が補強部材14により補強されているから、軸部材11として電磁成形による拡管が容易な、余り強度の高くない管素材24(材料強度が低い材料、薄肉材料)を用いても、バンパーステイとして必要な強度を得ることができる。補強部材14は電磁成形上の問題がない(電磁成形する必要がない)ため、衝突時の必要強度及び吸収エネルギー量を満たす材料(材料強度が高い材料、厚肉材料)を適宜用いることができる。そして、軸部材11として電磁成形性に優れた管素材24を用いることにより、電磁成形による拡管が不足なく行われ、その結果、軸部材11とフランジ部材12,13及び補強部材14との接合が確実に行われ、また電磁成形用コイルに印加する電力を低減でき、電磁成形用コイルの長寿命化も可能となる。
これに対し、補強部材のない従来のバンパーステイでは、軸部材の強度がそのままバンパーステイの強度となっていたから、バンパーステイとしての必要強度を得ようとすれば、比較的強度の高い管素材を用いる必要があり、電磁成形性の低下に伴う接合の不確実性、あるいは電磁成形用コイルの短命化が生じる可能性があった。
なお、軸部材11として、例えば6000系(Al−Mg−Si系)アルミニウム合金押出材のT1処理材、フランジ部材12,13として、例えば5000系(Al−Mg系)アルミニウム合金板や6000系アルミニウム合金板のT5処理材、補強部材14として、例えば6000系アルミニウム合金押出材のT5処理材や7000系(Al−Zn−Mg系)アルミニウム合金押出材を用いることができる。このような材料を用いることにより、電磁成形後のバンパーステイ(炉内でかさばるので1回の処理量を多くできない)に時効処理を行う必要がなくなる。
バンパーステイ3はいわゆる縦圧壊型ステイであり、バンパーリインフォース2の前壁4に大きい衝突荷重を受けると、軸部材11と補強部材14が縦圧壊し、衝突エネルギーを吸収する。そして、このバンパーステイ3は、補強部材14にリブ16を形成したことで、特に衝突時に加わる偏心荷重に対応させた(バンパーステイ13の車幅方向内側部位により大きい荷重が掛かると想定した)ものである。
仮に補強部材にリブが形成されていなければ、前記偏心荷重によりバンパーステイの筒状部分の車幅方向内側部位が優先的に座屈変形しやすいが、バンパーステイ3では、リブ16が偏心荷重を支え、筒状部分(軸部材11及び補強部材14の筒状部15)の偏座屈が防止される。偏座屈が防止される結果、前記の偏心荷重が掛かったときでも、バンパーステイ3にねじれ変形が生じるのが防止され、縦圧壊が安定的に生じる。
図5にバンパーステイ3(補強部材14のみ図示)とサイドメンバー8の接合位置を示す(正面視)。この例では、サイドメンバ8は本体部がチャンネル型断面を有し、該チャンネル型断面を構成する3つの壁部31〜33の前端に取付用のフランジ34〜36が形成され、各フランジ34〜36にはボルト穴37が形成されている。バンパーステイ3のフランジ部材13とサイドメンバー8のフランジ34〜36は、補強部材14の筒状部15とリブ16の一部がサイドメンバー8の壁部31〜33上に位置(正面視で)する状態でボルト締結される。これにより、補強部材14の後端がサイドメンバー8の壁部31〜33に支持されるので、衝突時にバンパーステイ3の軸部(軸部材11と補強部材24)がサイドメンバー8のチャンネル型断面の内部に押し込まれて、縦圧壊が生じなくなるということが防止される。仮に図5の状態で補強部材14にリブ16が形成されていなかった場合、衝突時に軸部がチャンネル型断面の内部に押し込まれる可能性がある。このバンパーステイ3において、補強部材14に形成したリブ16にはこのような機能もある。
図6は、リブの断面形状のみが異なる他の補強部材の例を示す。補強部材14Aに形成されたリブ38は閉断面の中空リブである。このリブ38も、補強部材14のリブ16と同様の機能を有する。
本発明のバンパーステイでは、必要に応じて、上記のようにリブが形成されていたり、筒状部の肉厚を周方向に変化させた(例えば大きい偏心荷重が掛かることが想定される部位を肉厚にした)異形断面の補強部材を用いることができる。これは、補強部材を用いない従来のバンパーステイにはない利点である。
続いて、図7〜図9を参照して、図4に示すバンパーステイ3の変形例を説明する(図4に示すバンパーステイ3と実質的に同じ部位には同じ番号を付与している)。
図7に示すバンパーステイ3Aは、補強部材14の両端がフランジ部材12,13に当接している点でのみ、図4に示すバンパーステイ3と異なる。例えば補強部材14の両端の内周側コーナーを面取りする等により、補強部材14の内径を大きくしなくても、このように穴フランジ17,21の全長を補強部材14の端部に嵌め込むことができる。
バンパーステイ3Aは、補強部材14の両端がフランジ部材12,13に当接していることで、軸部材11とフランジ部材12,13及び補強部材14の接合がより安定する。
図8に示すバンパーステイ3Bは、フランジ部材12,13に形成された穴25,26がバーリング穴でなく、単なる打抜き穴である点で、図4に示すバンパーステイ3と異なる。補強部材14の内径は前記穴25,26の内径より大きく、両端がフランジ部材12,13に当接している。軸部材11は拡管して、フランジ部材12,13に形成した穴25,26の内周面に密着し、かつ両端部が穴25,26から外向きに突出して外径方向に拡開し、フランジ部材12,13の間で穴25,26の内周面より外径方向に張り出し、補強部材14の内周面に密着している。なお、軸部材11の先端はフランジ部材12,13の取付部19,23の取り付け面19a,23aより内側にある。
このように電磁成形により拡管した軸部材11が、フランジ部材12,13の穴25,26の内周面及び補強部材14の内周面に密着することで、軸部材11はフランジ部材12,13及び補強部材14に接合される。また、軸部材14が穴25,26の外側で拡開し、かつフランジ部材12,13の間で外径方向に張り出していることから、穴25,26の周縁部が拡開部27,28と張り出し部29の間で軸方向前後から挟まれた形となり、軸部材11とフランジ部材12,13は強固に接合される。
図9に示すバンパーステイ3Cは、バンパーリインフォース2に接合するフランジ部材が存在せず、軸部材11の前端にフランジ部39が形成されている点で、図4に示すバンパーステイ3と異なる。フランジ部39は、筒状の軸素材のバンパーリインフォース側端部が電磁成形時に拡開して形成されたもので、軸部材11とフランジ部材13及び補強部材14との接合と、前記フランジ部39の成形が同時に行われる。
このバンパーステイ1Cでは、フランジ部39を軸部材11の前端に一体成形するため、一般に大きいフランジ面積を得るのが難しいが、部品点数が少ないという利点がある。 バンパーステイ3Cとは逆に、軸部材のバンパーリインフォース側端部にフランジ部材を接合し、サイドメンバー側端部に上記のようなフランジ部を一体成形してもよい。
なお、上記の例では、補強部材としてアルミニウム合金押出材を用いたが、補強部材として鋳・鍛造材を用いることができ、また鋼材等の他の金属材料や樹脂等を用いることもでき、材料は特に限定されない。補強部材がリブを有する場合、リブを押出成形でなく鋳・鍛造により形成することもできる。また、上記の例ではリブを補強(及びサイドメンバーの断面内部への押し込み防止)のために形成したが、リブの機能はこれに限定されず、例えば他部材を取り付けるブラケットとして利用したり、あるいは必要に応じて複数の用途に適用するなどの多機能性を持たせることができる。
さらに、押出材であれば押出方向(筒状部の軸方向)に平行なリブが形成されるが、例えば鋳・鍛造、樹脂成形等により筒状部の外周に他の形状、構造を有するリブ、あるいはより一般的にいえば筒状部の外周に他の形状、構造を有する突出構造部を一体的に形成することもできる。この突出構造部はリブと同様にブラケット等として利用したり、あるいはこの突出構造部に前記のような多機能性を持たせることができる。
本発明に係るバンパーステイを用いたバンパー構造体の全体斜視図である。 本発明に係るバンパーステイの電磁成形前(軸素材のセット前)の断面図である。 本発明に係るバンパーステイの電磁成形前(軸素材のセット後)の断面図である。 本発明に係るバンパーステイの断面図である。 本発明に係るバンパーステイの補強部材とサイドメンバーの接合位置を示す正面図である。 本発明に係る他の補強部材の正面図である。 本発明に係る他のバンパーステイの断面図である。 本発明に係る他のバンパーステイの断面図である。 本発明に係る他のバンパーステイの断面図である。
符号の説明
2 バンパーリインフォース
3 バンパーステイ
11 軸部材
12,13 フランジ部材
14 補強部材
17,21 穴フランジ
18,22 板フランジ
24 軸素材
25,26 バーリング穴
39 フランジ部

Claims (14)

  1. 管状のアルミニウム又はアルミニウム合金からなる軸部材と、前記軸部材の両端部に固定された板状のフランジ部材と、両フランジ部材の間に配置されて前記軸部材の外周に嵌った筒状の補強部材からなり、各フランジ部材には穴が形成されて前記軸部材の両端部が嵌入し、前記軸部材が電磁成形により拡管して各フランジ部材の穴の内周面に密着固定され、かつ両フランジ部材の間で前記補強部材の内周面に密着固定されていることを特徴とするバンパーステイ。
  2. 前記軸部材が、両フランジ部材の間で各フランジ部材の穴の内周面より外径方向に張り出していることを特徴とする請求項1に記載されたバンパーステイ。
  3. 前記軸部材の端部が、いずれか一方又は双方のフランジ部材に形成された穴から外向きに突出して、外径方向に拡開していることを特徴とする請求項1又は2に記載されたバンパーステイ。
  4. いずれか一方又は双方のフランジ部材に形成された穴がバーリング穴であり、前記バーリング穴は内向きに突出する穴フランジを有し、前記補強部材の端部が前記穴フランジの外周に嵌っていることを特徴とする請求項1又は2に記載されたバンパーステイ。
  5. 前記軸部材の端部が前記バーリング穴の内周面に沿って外径方向に拡開していることを特徴とする請求項4に記載されたバンパーステイ。
  6. 前記補強部材の端部がいずれか一方又は双方のフランジ部材に当接していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載されたバンパーステイ。
  7. 管状のアルミニウム又はアルミニウム合金からなる軸部材と、前記軸部材の一方の端部に固定された板状のフランジ部材と、前記フランジ部材と後述するフランジ部の間に配置されて前記軸部材の外周に嵌った筒状の補強部材からなり、前記フランジ部材には穴が形成されて前記軸部材の前記一方の端部が嵌入し、前記軸部材が電磁成形により拡管して前記フランジ部材の穴の内周面に密着固定され、前記軸部材の他方の端部が外径方向に拡開してフランジ部が形成され、かつ前記フランジ部材とフランジ部の間で前記補強部材の内周面に密着固定されていることを特徴とするバンパーステイ。
  8. 前記軸部材が、前記フランジ部材とフランジ部の間で前記フランジ部材の穴の内周面より外径方向に張り出していることを特徴とする請求項7に記載されたバンパーステイ。
  9. 前記軸部材の端部が、前記フランジ部材に形成された穴から外向きに突出して、外径方向に拡開していることを特徴とする請求項7又は8に記載されたバンパーステイ。
  10. 前記フランジ部材に形成された穴がバーリング穴であり、前記バーリング穴は内向きに突出する穴フランジを有し、前記補強部材の端部が前記穴フランジの外周に嵌っていることを特徴とする請求項7に記載されたバンパーステイ。
  11. 前記軸部材の端部が前記バーリング穴の内周面に沿って外径方向に拡開していることを特徴とする請求項10に記載されたバンパーステイ。
  12. 前記補強部材の端部が前記フランジ部材に当接していることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載されたバンパーステイ。
  13. 前記補強部材がアルミニウム又はアルミニウム合金押出材からなることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載されたバンパーステイ。
  14. 前記補強部材が前記軸部材の外周に嵌る筒状部とその外周側に突出するリブを有することを特徴とする請求項13に記載されたバンパーステイ。
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