JP5300936B2 - バンパー構造体 - Google Patents

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本発明は、バンパーリインフォースとバンパーステイ、及びバンパーリインフォースを補強する補強部材からなる自動車のバンパー構造体に関する。
バンパー構造体は、一般にバンパーリインフォースとバンパーステイからなり、自動車のエネルギー吸収部材として、車体の衝突により加わった外力のエネルギー(衝突エネルギー)を、自身の変形(曲げ変形や潰れ変形等)により吸収し、バンパー構造体以外の車体構造物の損傷を防止し、また乗員の安全を計るものである。
バンパーリインフォースによるエネルギー吸収を効率的に行うため、バンパーリインフォースに補強部材を取り付ける場合がある。例えば特許文献1〜3では、補強部材がバンパーリインフォースの中央部前面側に取り付けられ、特許文献4ではバンパーリインフォースの両端近傍の前面側に取り付けられ、特許文献5ではバンパーリインフォースの中央部及び両端近傍の前面側に取り付けられ、特許文献6ではバンパーリインフォースの中央部上面側又は下面側に取り付けられている。
特開平6−286536号公報 特開平2001−225763号公報 特開平2004−203066号公報 特開2001−260773号公報 特開2003−220909号公報 特開2004−262300号公報
この補強部材として、一般に口形、日形、溝形などの断面形状を有するものが用いられている。この補強部材が衝突時に受け持つ荷重は、補強部材の断面圧壊荷重によって決定されるが、この断面圧壊荷重(肉厚により調整される)を大きくしても、いったん変形が始まると荷重が大きく低下するため、荷重−変位曲線のピーク荷重と平均荷重の差が大きく、エネルギー吸収効率が低い。
また、補強部材は一般に溶接又はボルト結合によりバンパーリインフォースに取り付けられるが、バンパーリインフォースとバンパーステイを固定する工程に加えて、補強部材を取り付ける工程が余分に掛かる。さらに溶接による接合はコストが掛かり、衝突時に溶接ビードが割れるという問題がある。ボルト結合は衝突時にボルトがせん断破壊される可能性があり、またボルト結合する面の板厚を厚くして剛性を高くする必要があり、重量が大きくなる。
従って、本発明は、バンパーリインフォースとバンパーステイ、及びバンパーリインフォースを補強する補強部材からなるバンパー構造体において、エネルギー吸収効率の高いバンパー構造体を得ること、同時に、補強部材を備えるバンパー構造体の製造において工程数を増やさず、かつ溶接やボルト結合をした場合に生じ得る衝突時の溶接ビード割れやボルトのせん断破壊等の問題をなくすことを目的とする。
本発明は、バンパーリインフォースと、バンパーステイと、前記バンパーリインフォースに接合して前記バンパーリインフォースを補強する補強部材からなるバンパー構造体において、前記補強部材は中空断面構造を有し、その中空断面部が前記バンパーリインフォースの上方側又は/及び下方側に配置され、前記中空断面部が前後の縦壁を有し、かつその前方側の縦壁の延長部が前記バンパーリインフォースの前方側に位置し又は/及びその後方側の縦壁の延長部が前記バンパーリインフォースの後方側に位置し、前記バンパーリインフォースを前後方向に貫通する穴が前記バンパーリインフォースの縦壁に形成され、前記バンパーリインフォースに形成された穴と同一軸線上に、前記補強部材を前後方向に貫通する穴が前記補強部材の縦壁に形成され、前記バンパーステイの管状の軸部が前記穴の全てに嵌入して前記バンパーリインフォースと補強部材を前後方向に貫通し、かつ前記軸部が前記穴の内周面に圧接し、前記軸部の前端が拡開して拡開部が形成され、さらに前記軸部は前記穴が形成された縦壁間の空間において外径方向に張り出していることを特徴とする。
なお、本発明において、前はバンパーステイの軸方向でみればバンパーリインフォース側、後はサイドメンバ等の車体フレーム側を意味する。本発明はフロント側及びリア側のバンパー構造体に対し適用できる。
前記バンパーリインフォースは、例えば矩形断面(輪郭が矩形であればよい)又は溝形断面を有する。前記バンパーリインフォースが溝形断面を有する場合、該溝形断面と補強部材の縦壁により中空断面部が構成されることが望ましい。
前記バンパー構造体は次の具体的形態を取り得る。
(a)前記軸部は前記穴が形成された縦壁のうち最も後方側の縦壁の後方側において外径方向に張り出している。
(b)前記バンパーステイの軸部の前端が嵌入する縦壁の穴が後方側に突出するバーリング穴であり、このバーリング穴に沿って前記拡開部が形成されている。
前記バンパー構造体は、好適にはバンパーステイの軸部を電磁成形により拡管して形成されたものである。この場合、前記バンパーステイは管状のアルミニウム合金押出材からなり、軸部が電磁成形により拡管して、前記穴の内周面へ圧接し、前端が拡開して拡開部が形成され、さらに穴が形成された縦壁間の空間において外径方向に張り出す。
本発明に係るバンパー構造体では、バンパーステイの管状の軸部がバンパーリインフォースと補強部材の縦壁に形成された穴を貫通し、前記バンパーリインフォースと補強部材の前記縦壁に固定されているので、衝突時には補強部材及びバンパーリインフォースが圧壊するとともに、衝突初期からバンパーステイの軸部が軸圧壊して衝突エネルギーを吸収する。そのため、ピーク荷重と平均圧壊荷重の差が小さく、エネルギー吸収効率が高い。
また、本発明に係るバンパー構造体では、補強部材とバンパーリインフォースの結合は、溶接やボルト結合を用いず、バンパーステイの拡管によって行われるので、溶接やボルト結合に基づく従来の問題は生じない。また、バンパーステイとバンパーリインフォースの結合と同時に、バンパーリインフォースと補強部材の接合を行うことができるので、工程数を増やさなくて済む。
参考例に係るバンパー構造体の水平面での断面図(a)、及びバンパーリインフォースと補強部材を斜め前方からみた斜視図(b)である。 参考例に係るバンパー構造体の水平面での断面図である。 参考例に係るバンパー構造体の水平面での断面図(a)、及びバンパーリインフォースと補強部材を斜め前方からみた斜視図(b)である。 参考例に係るバンパー構造体の水平面での断面図(a)、及びバンパーリインフォースと補強部材を斜め前方からみた斜視図(b)である。 本発明に係るバンパー構造体の水平面での断面図(a)、及びバンパーリインフォースと補強部材を斜め前方からみた斜視図(b)である。 参考例に係るバンパー構造体の水平面での断面図(a)、及びバンパーリインフォースと補強部材を斜め前方からみた斜視図(b)である。 参考例に係るバンパー構造体の水平面での断面図(a)、及びバンパーリインフォースと補強部材を斜め前方からみた斜視図(b)である。 参考例に係るバンパー構造体(バンパーリインフォースと補強部材のみ図示)の鉛直面での断面図である。 本発明に係るバンパー構造体(バンパーリインフォースと補強部材のみ図示)の鉛直面での断面図である。 本発明に係るバンパー構造体(バンパーリインフォースと補強部材のみ図示)の鉛直面での断面図である。
以下、図1〜図10を参照し、本発明及び参考例に係るバンパー構造体について具体的に説明する。参考例に係るバンパー構造体も、本発明に係るバンパー構造体と同じく、バンパーリインフォースとバンパーステイ、及び前記バンパーリインフォースに接合して前記バンパーリインフォースを補強する補強部材からなり、前記バンパーリインフォースを前後方向に貫通する穴が前記バンパーリインフォースの縦壁に形成され、前記バンパーリインフォースに形成された穴と同一軸線上に、前記補強部材を前後方向に貫通する穴が前記補強部材の縦壁に形成され、前記バンパーステイの管状の軸部が前記穴の全てに嵌入して前記バンパーリインフォースと補強部材を前後方向に貫通し、かつ前記軸部が前記穴の内周面に圧接し、前記軸部の前端が拡開して拡開部が形成され、さらに前記軸部は前記穴が形成された縦壁間の空間において外径方向に張り出している。参考例に係るバンパー構造体は、さらに下記(1)〜(3)のいずれかの具体的形態を有する。なお、これらの形態の場合も、さらに前記(a),(b)に記載した形態をとり得る。
1)補強部材が中空断面構造を有し、その中空断面部がバンパーリインフォースの前方側に配置され、前記中空断面部が前後の縦壁を有し、そのうち後方側の縦壁が前記バンパーリインフォースの縦壁に密着している。
(2)補強部材が矩形断面又は溝形断面で、その断面内にバンパーリインフォースが嵌入している。
(3)バンパーリインフォースが中空断面構造を有し、車幅方向両側部の前面側が斜めに切り落とされ、補強部材が前記バンパーリインフォースの切り落とされた箇所の前面側に宛われて前記バンパーリインフォースとともに中空断面を構成し、前記穴は前記中空断面を構成する縦壁に形成されている。この形態において、前記バンパーリインフォースは、例えば矩形断面(輪郭が矩形であればよい)を有する。
図1(a),(b)に、前記(1)の形態のバンパー構造体の一例を示す。このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1とこれを支持するバンパーステイ2、及び補強部材3からなる。
バンパーリインフォース1は、断面口形のアルミニウム合金押出材からなり、前方側の縦壁4、後方側の縦壁5、上方側の横壁6及び下方側の横壁7により構成され、両端から所定距離離れた箇所で曲げ加工されている。バンパーリインフォース1の車幅方向の所定位置(傾斜部)において、バンパーリインフォース1を前後方向に貫通する穴が縦壁4,5に形成(穴8,9)されている。なお、バンパーリインフォース1の断面は口形に限らず、日形、目形、田形など、輪郭が矩形の他の断面形状を有していても同様に用い得る。
補強部材3は、断面口形の中空断面構造のアルミニウム合金押出材からなり、前方側の縦壁11、後方側の縦壁12、上方側の横壁13及び下方側の横壁14により構成されている。補強部材3は、バンパーリインフォース1の前方側に配置されている。補強部材3を前後方向に貫通する穴が縦壁11,12に形成(穴15,16)され、この穴15,16は、バンパーリインフォース1に形成された穴8,9と前後方向に同一軸線上に位置している。これらの穴8,9,15,16の径は同一である。なお、補強部材3の断面は口形に限らず、日形、目形、田形など、輪郭が矩形の他の断面形状を有していても同様に用い得る。
バンパーステイ2は円管状のアルミニウム合金押出材から形成され、軸部17と、軸部17の後端に一体成形された取付部(取付用フランジ)18からなる。取付用フランジ18は、図示しないサイドメンバへの取付用である。
軸部17は後方側から、バンパーリインフォース1の縦壁5,4に形成された穴9,8及び補強部材3の縦壁12,11に形成された穴16,15に嵌入して、バンパーリインフォース1と補強部材3を前後方向に貫通している。また、軸部17は縦壁4,5,11,12の箇所において前記穴8,9,15,16の内周面に圧接し、穴15の前方側に突出した前端が拡開して拡開部19が形成され、縦壁4,5間及び縦壁11,12間の空間において外径方向に張り出し(張出部21,22)、最も後方側の縦壁5の後方側において外径方向に張り出している(張出部23)。
このバンパーステイ2は、詳しくは特開2004−237818号公報に記載されているように、前端をバンパーリインフォース1の傾斜に合わせて斜めに切断し、後端を軸方向に垂直に切断して所定長さとしたアルミニウム合金押出材(断面形状は軸方向に同一)を、互いに密着させたバンパーリインフォース1と補強部材3の穴に貫通させ、前端を補強部材3の縦壁11から少し突出させ、バンパーリインフォース1の後壁5より後方側に突出した部分については後端部を除いて金型で包囲し、内部に電磁成形用コイルを挿入し、コイルに瞬間的な大電流を流して電磁成形を行うことにより成形することができる。
この電磁成形によりアルミニウム合金押出材は拡管し、縦壁4,5,11,12の穴8,9,15,16の内周面に圧接して密着し、縦壁11から突出した部分は拡開して拡開部19が形成され、縦壁4,5間及び縦壁11,12間で外径方向に張り出して張出部21,22が形成され、縦壁5の後方側では前記金型の内周面に当たってその形状に成形され(張出部23が形成される)、後端は拡開して前記金型の端面に当たり、取付用フランジ18が形成される。なお、前記金型の内径をアルミニウム合金押出材の外径とほぼ等しくしておいてもよく、この場合は縦壁5の後方側では軸部17は外径方向に張り出さず、張出部23が形成されない。
このように、縦壁4,5,11,12に形成された穴8,9,15,16の内周面にバンパーステイ2の軸部が圧接し、かつ補強部材3の縦壁11が拡開部19と張出部22の間に挟まれ、補強部材3の縦壁12とバンパーリインフォース1の縦壁4が密着して張出部22,21の間に挟まれ、バンパーリインフォース1の縦壁5が張出部21,23の間に挟まれ、これによりバンパーリインフォース1と補強部材3にバンパーステイ2が強固に固定されるとともに、バンパーリインフォース1と補強部材3も強固に接合され、バンパー構造体が形成される。
なお、バンパーステイ2の軸部17の内部は中空であるので、牽引又はタイダウン時にその中空部に前方側から脱着式の牽引用フックを挿入し、固定することができる。より具体的にいえば、例えば取付用フランジ18にナットプレートを固定して、サイドメンバ先端のフランジに一緒にボルト止めしたり、取付用フランジ18をサイドメンバー先端のフランジにボルト止めするときにナットプレートを両フランジの間に挟んでボルト止めするなどして、バンパーステイ2の奥にナット部材を固定し、このナット部材に前記牽引用フックの先端をねじ込む(特願2006−212693参照)。
図2に、前記(1)の形態のバンパー構造体の他の例を示す。このバンパー構造体は、前端部分を除いて、図1に示すバンパー構造体と同じである。
このバンパー構造体では、バンパーリインフォース1の前方側の縦壁11に後方側に突出するバーリング穴24が形成され、軸部17の前端がバーリング穴24内に嵌入し、かつ拡開してバーリング穴24の内周面に沿って拡開部25が形成されている。この拡開部25はバーリング穴24内に位置し、縦壁11の前面より前方側には突出していない。
このバンパー構造体の製造方法は、図1に示すバンパー構造体とほぼ同様であり、バンパーステイ2の形成に用いるアルミニウム合金押出材を、互いに密着させたバンパーリインフォース1と補強部材3の穴に貫通させ、前端を補強部材3の縦壁11に形成したバーリング穴24に嵌入させ、バンパーリインフォース1の後壁5より後方側に突出した部分について後端部を除いて金型で包囲し、内部に電磁成形用コイルを挿入して電磁成形を行う。これにより、アルミニウム合金押出材は拡管し、縦壁11に形成されたバーリング穴24の内周面に圧接して密着し、前端部にバーリング穴24に沿って拡開した拡開部25が形成される。他は図1に示すバンパー構造体と同じである。なお、管状のアルミニウム合金押出材の端部をバーリング穴に電磁成形により固定する方法は、特開2006−96154号公報に詳細に説明されている。
これにより、縦壁11のバーリング穴24及び縦壁4,5,12に形成された穴8,9,16の縦壁の内周面にバンパーステイ2の軸部17が圧接し、かつ補強部材3の縦壁11が拡開部25と張出部22の間に挟まれ、補強部材3の縦壁12とバンパーリインフォース1の縦壁4が密着して張出部22,21の間に挟まれ、バンパーリインフォース1の縦壁5が張出部21,23の間に挟まれ、バンパーリインフォース1と補強部材3にバンパーステイ2が強固に固定されるとともに、バンパーリインフォース1と補強部材3も強固に接合され、図2に示すバンパー構造体が形成される。
図3(a),(b)に、前記(1)の形態のバンパー構造体の他の例を示す。このバンパー構造体において、バンパーリインフォース1とバンパーステイ2は図1に示すバンパー構造体のものと基本的に同じであるが、補強部材3の断面構造が異なる。
補強部材3は、断面日形のアルミニウム合金押出材からなり、前方側の縦壁26、中間の縦壁27、後方側の縦壁28、上方側の横壁29及び下方側の横壁31により構成されている。補強部材3の後方側の中空断面部32(縦壁27,28、横壁29,31により構成される)にバンパーリインフォース1が嵌入し、前方側の中空断面部33(縦壁26,27、横壁29,31により構成される)がバンパーリインフォース1の前方側に配置されている。補強部材3を前後方向に貫通する穴が縦壁26〜28に形成(穴34〜36)され、この穴34〜36は、バンパーリインフォース1に形成された穴8,9と同一軸線上に位置している。これらの穴8,9,34〜36の径は同一である。
このバンパー構造体において、バンパーステイ2の軸部17は後方側から、補強部材3の縦壁28に形成された穴36、バンパーリインフォース1の縦壁5,4に形成された穴9,8、さらに補強部材3の縦壁27,26に形成された穴35,34に嵌入して、バンパーリインフォース1と補強部材3を前後方向に貫通している。また、軸部17は縦壁4,5,26〜28の箇所において穴8,9,34〜36の内周面に圧接し、穴34の前方側に突出した前端が拡開して拡開部19が形成され、縦壁4,5間及び縦壁26,27間の空間において外径方向に張り出し(張出部21,22)、最も後方側の縦壁28の後方側において外径方向に張り出している(張出部23)。
このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1を補強部材3の中空断面部32に嵌入させ、あとは図1に示すバンパー構造体と同様に、バンパーステイ2の形成に用いるアルミニウム合金押出材を、バンパーリインフォース1と補強部材3の穴に貫通させ、電磁成形を行ってアルミニウム合金押出材を拡管する。
これにより、縦壁4,5,26〜28に形成された穴8,9,34〜36の内周面にバンパーステイ2の軸部が圧接し、かつ補強部材3の縦壁26が拡開部19と張出部22の間に挟まれ、補強部材3の縦壁27とバンパーリインフォース1の縦壁4が密着して張出部22,21の間に挟まれ、補強部材3の縦壁28とバンパーリインフォース1の縦壁5が密着して張出部21,23の間に挟まれ、バンパーリインフォース1と補強部材3にバンパーステイ2が強固に固定されるとともに、バンパーリインフォース1と補強部材3も強固に接合され、図3に示すバンパー構造体が形成される。
図4(a),(b)に、前記(1)の形態のバンパー構造体の他の例を示す。このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1とこれを支持するバンパーステイ2、及び補強部材3からなり、補強部材3はバンパーリインフォース1の幅方向のかなりの範囲(中央部及び両端近傍)を補強する。
バンパーリインフォース1は、図1に示すバンパーリインフォース1と同じ断面口形のアルミニウム合金押出材からなるが、曲げ加工が行われていない。同じく車幅方向の所定位置において、バンパーリインフォース1を前後方向に貫通する穴が縦壁4,5に形成(穴8,9)されている。
補強部材3は、バンパーリインフォース1の中央部及び両端近傍を補強できる長さを有するアルミニウム合金押出材からなり、前方側の縦壁37、後方側の縦壁38、上方側の横壁39及び下方側の横壁41により構成され、矩形の中空断面部42(縦壁37,38,横壁39,41により構成される)と深くない溝形断面部43(縦壁38と、横壁39,41の前記中空断面部42からの延長部により構成される)を有する。補強部材3の中空断面部42がバンパーリインフォース1の前方側に配置され、バンパーリインフォース1が溝形断面部43内に嵌入している。補強部材3を前後方向に貫通する穴が、補強部材3の両端近傍において縦壁37,38に形成(穴44,45)され、この穴44,45は、バンパーリインフォース1に形成された穴8,9と同一軸線上に位置している。これらの穴8,9,44,45の径は同一である。
バンパーステイ2は円管状のアルミニウム合金押出材から形成され、曲げ加工されていないバンパーリインフォース1に合わせて、先端が押出方向に垂直に切断されている点を除き、図1に示すものと変わりがない。
バンパーステイ2の軸部17は、後方側から、バンパーリインフォース1の縦壁5,4に形成された穴9,8及び補強部材3の縦壁38,37に形成された穴45,44に嵌入し、バンパーリインフォース1と補強部材3を前後方向に貫通している。また、軸部17は縦壁4,5,37,38の箇所において前記穴8,9,44,45の内周面に圧接し、穴44の前方側に突出した前端が拡開して拡開部19が形成され、縦壁4,5間及び縦壁38,37間の空間において外径方向に張り出し(張出部21,22)、最も後方側の縦壁5の後方側において外径方向に張り出している(張出部23)。
このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1を補強部材3の溝形断面部43内に嵌入させ、あとは図1に示すバンパー構造体と同様に、バンパーステイ2の形成に用いるアルミニウム合金押出材を、バンパーリインフォース1と補強部材3の穴に貫通させ、電磁成形を行ってアルミニウム合金押出材を拡管する。
これにより、縦壁4,5,37,38に形成された穴8,9,44,45の内周面にバンパーステイ2の軸部が圧接し、かつ補強部材3の縦壁37が拡開部19と張出部22の間に挟まれ、補強部材3の縦壁38とバンパーリインフォース1の縦壁4が密着して張出部22,21の間に挟まれ、バンパーリインフォース1の縦壁5が張出部21,23の間に挟まれ、バンパーリインフォース1と補強部材3にバンパーステイ2が強固に固定されるとともに、バンパーリインフォース1と補強部材3も強固に接合され、図4に示すバンパー構造体が形成される。
なお、このバンパー構造体では、バンパーリインフォース1が溝形断面部43に嵌入することにより、バンパーリインフォース1と補強部材3の位置決めが容易となり、かつ補強部材3の位置ずれ(バンパーステイ2の軸回りの位置ずれ)が防止される。
前記(1)の形態のバンパー構造体のさらに他の例を図8(a)に示す。ただし、図8(a)ではバンパーステイは図示していない。
図8(a)において、バンパーリインフォース1は後方側が開いた溝形断面のアルミニウム合金押出材からなり、前方側に配置された縦壁46と上方側の横壁47及び下方側の横壁48により構成され、バンパーリインフォース1を前後方向に貫通する穴が縦壁46に形成されている(穴49)。補強部材3は断面目形のアルミニウム合金押出材からなり、前方側の縦壁51、中間の縦壁52、後方側の縦壁53、上方側の横壁54及び下方側の横壁55により構成され、補強部材3を前後に貫通する穴が縦壁51〜53に形成され(穴56〜58)、穴49,56〜58は同一軸線上に位置している。
補強部材3の後方側の中空断面部59(縦壁52,53,横壁54,55により構成される)にバンパーリインフォース1が嵌入し、前方側の中空断面部61(縦壁51,52,横壁54,55により構成される)がバンパーリインフォース1の前方側に配置され、バンパーリインフォース1の縦壁46、横壁47,48及び補強部材3の縦壁53により擬似的に矩形の中空断面部が構成されている。
図8(a)に示すバンパーリインフォース1と補強部材3を含むバンパー構造体は、バンパーリインフォース1と補強部材3を同図に示すように組み付け、図1に示すバンパー構造体を形成する場合と同様に、バンパーステイを形成するためのアルミニウム合金押出材を、穴58,49,57,56に嵌入してパーリインフォース1と補強部材3を前後方向に貫通させ、電磁成形により前記アルミニウム合金押出材を拡管させて形成することができる。これにより得られたバンパー構造体では、バンパーステイの軸部が穴49,56〜58の内周面に圧接し、穴56の前方側に突出した前端が拡開して拡開部が形成され、縦壁51,52間及び縦壁46,53間の空間において外径方向に張り出し、バンパーリインフォース1の縦壁46と補強部材3の縦壁52が密着してその張出部に挟まれ、さらに縦壁55の後方側において外径方向に張り出し、バンパーリインフォース1と補強部材3にバンパーステイ2が強固に固定されるとともに、バンパーリインフォース1と補強部材3も強固に接合される。
図5(a),(b)に、本発明に係るバンパー構造体の一例を示す。このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1とこれを支持するバンパーステイ2、及び補強部材3からなる。このバンパー構造体において、バンパーリインフォース1は、図1に示すバンパー構造体のものと同じであるが、バンパーステイ2と補強部材3の断面構造が異なる。
補強部材3は、前方側の縦壁62、後方側の縦壁63、上方側の横壁64及び下方側の横壁65により構成され、これらにより矩形の中空断面部66が構成され、かつ縦壁62,63の前記中空断面部66からの延長部と横壁65により溝形断面部67が構成され、補強部材3を貫通する穴が、溝形断面部67において縦壁62,63(延長部)に形成されている(穴68,69)。
補強部材3の中空断面部66がバンパーリインフォース1の上方側に配置され、バンパーリインフォース1が溝形断面部67内に嵌入し、縦壁62(延長部)がバンパーリインフォース1の前方側に位置し、縦壁63(延長部)がバンパーリインフォース1の後方側に位置している。また、補強部材3に形成された穴68,69とバンパーリインフォース1に形成された穴8,9が同一軸線上に位置している。
バンパーステイ2は、軸部17が後方側から、補強部材3の縦壁63に形成された穴69、バンパーリインフォース1の縦壁5,4に形成された穴9,8及び補強部材3の縦壁62に形成された穴68に嵌入して、バンパーリインフォース1と補強部材3を前後方向に貫通している。また、軸部17は縦壁4,5,62,63の箇所において穴8,9,68,69の内周面に圧接し、穴68の前方側に突出した前端が拡開して拡開部19が形成され、縦壁4,5間の空間において外径方向に張り出し(張出部21)、最も後方側の縦壁65の後方側において外径方向に張り出している(張出部23)。
このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1を補強部材3の溝形断面部67内に嵌入させ、あとは図1に示すバンパー構造体と同様に、バンパーステイ2の形成に用いるアルミニウム合金押出材を、バンパーリインフォース1と補強部材3の穴に貫通させ、電磁成形を行ってアルミニウム合金押出材を拡管する。
これにより、縦壁4,5,62,63に形成された穴8,9,68,69の内周面にバンパーステイ2の軸部が圧接し、かつ補強部材3の縦壁62とバンパーリインフォース1の縦壁4が密着して拡開部19と張出部21の間に挟まれ、補強部材3の縦壁38とバンパーリインフォース1の縦壁4が密着して張出部22,21の間に挟まれ、バンパーリインフォース1の縦壁5と補強部材の縦壁63が密着して張出部21,23の間に挟まれ、バンパーリインフォース1と補強部材3にバンパーステイ2が強固に固定されるとともに、バンパーリインフォース1と補強部材3も強固に接合される。
本発明に係るバンパー構造体の他の例を図9に示す。ただし、いずれもバンパーステイは図示していない。
図9(a)に示すバンパー構造体は、バンパーリインフォース1が、図5に示すバンパーリインフォース1と同じである。補強部材3は、前方側の縦壁71、後方側の縦壁72、上方側の横壁73及び下方側の横壁74からなり、これらにより矩形の中空断面部75が構成されている。補強部材3の縦壁71は中空断面部75からの延長部を有し、補強部材3を貫通する穴が、縦壁71(延長部)に形成されている(穴76)。
補強部材3の中空断面部75がバンパーリインフォース1の上方側に配置され、縦壁71(延長部)がバンパーリインフォース1の前方側に位置し、補強部材3に形成された穴76とバンパーリインフォース1に形成された穴8,9が同一軸線上に位置している。
図9(a)に示すバンパーリインフォース1と補強部材3を含むバンパー構造体は、バンパーリインフォース1と補強部材3を同図に示すように組み付け、バンパーステイを形成するためのアルミニウム合金押出材(図示せず)を、穴9,8,76に嵌入してパーリインフォース1と補強部材3を前後方向に貫通させ、電磁成形により前記アルミニウム合金押出材を拡管させて形成することができる。これにより得られたバンパー構造体では、バンパーステイの軸部が穴8,9,76の内周面に圧接し、穴76の前方側に突出した前端が拡開して拡開部が形成され、縦壁8,9間の空間において外径方向に張り出し、バンパーリインフォース1の縦壁8と補強部材3の縦壁71が密着し、さらに縦壁の後方側において外径方向に張り出している。
図9(b)に示すバンパー構造体は、バンパーリインフォース1が、図5に示すバンパーリインフォース1と同じである。補強部材3は、前方側の縦壁77、後方側の縦壁78、上方側の横壁79及び下方側の横壁81からなり、これらにより矩形の中空断面部82が構成されている。補強部材3の縦壁78中空断面部82からの延長部を有し、補強部材3を貫通する穴が、縦壁78(延長部)に形成されている(穴83)。
補強部材3の中空断面部83がバンパーリインフォース1の上方側に配置され、縦壁77(延長部)がバンパーリインフォース1の後方側に位置し、補強部材3に形成された穴83とバンパーリインフォース1に形成された穴8,9が同一軸線上に位置している。
図9(c)に示すバンパー構造体は、バンパーリインフォース1が、図5に示すバンパーリインフォース1と同じである。補強部材3は、前方側の縦壁84、後方側の縦壁85、上方側の横壁86、中間の横壁87及び下方側の横壁88からなり、これらにより矩形の中空断面部89,91が構成されている。バンパーリインフォース1が中空断面部91に嵌入し、補強部材3を貫通する穴が、縦壁84,85に形成されている(穴92,93)。
補強部材3の中空断面部89がバンパーリインフォース1の上方側に配置され、縦壁84がバンパーリインフォース1の前方側に位置し、縦壁85がバンパーリインフォース1の後方側に位置し、補強部材3に形成された穴92,93とバンパーリインフォース1に形成された穴8,9が同一軸線上に位置している。
図9(d)に示すバンパー構造体は、バンパーリインフォース1が、図8(a)に示すバンパーリインフォース1と同じである。補強部材3は、図9(c)に示す補強部材3と同じである。バンパーリインフォース1が補強部材3の中空断面部91に嵌入し、補強部材3の中空断面部89がバンパーリインフォース1の上方側に配置され、補強部材3の前方側の縦壁84がバンパーリインフォース1の前方側に位置し、補強部材3の後方側の縦壁85がバンパーリインフォース1の後方側に位置し、バンパーリインフォース1の縦壁46、横壁47,48及び補強部材3の縦壁85により、擬似的に矩形の中空断面部が構成されている。
図9(e)に示すバンパー構造体は、バンパーリインフォース1が、図9(d)に示すバンパーリインフォース1と同じである。補強部材3は、前方側の縦壁94、後方側の縦壁95、上方側の横壁96、中間の横壁97及び下方側の横壁98により構成され、横壁98には前端に小さいフランジ99が形成され、これにより中空断面部101と溝形断面部102が構成され、補強部材3を貫通する穴が縦壁95に形成されている(穴103)。バンパーリインフォース1が補強部材3の溝形断面部102に嵌入し、補強部材3の中空断面部101がバンパーリインフォース1の上方側に配置され、補強部材3の後方側の縦壁95がバンパーリインフォース1の後方側に位置し、補強部材3の前方側の縦壁84がバンパーリインフォース1の前方側に位置し、補強部材3の後方側の縦壁85がバンパーリインフォース1の後方側に位置し、バンパーリインフォース1の縦壁46、横壁47,48及び補強部材3の縦壁95により、擬似的に矩形の中空断面部が構成されている。
本発明に係るバンパー構造体のさらに他の例を図10(a)〜(d)に示す。このバンパー構造体は、いずれも補強部材3の中空断面部がバンパーリインフォース1の上方側及び下方側に配置されている。ただし、いずれもバンパーステイは図示していない。
図10(a)〜(d)に示すバンパー構造体において、バンパーリインフォース1は、図9(a)〜(d)に示すバンパー構造体のバンパーリインフォース1と同じであり、補強部材3は、図(a)〜(d)に示すバンパー構造体の補強部材3に対しそれぞれ中空断面部104〜107が付加された断面形状を有する点でのみ異なり、他は同じである。
図6(a),(b)に、前記(2)の形態のバンパー構造体の一例を示す。このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1とこれを支持するバンパーステイ2、及び補強部材3からなる。このバンパー構造体において、バンパーリインフォース1は、図8(a)に示すバンパー構造体のものと同じで、後方側が開いた溝形断面のアルミニウム合金押出材からなり、バンパーステイ2は図5に示すバンパー構造体のものと同じである。一方、補強部材3は、前方側の縦壁108、後方側の縦壁109、上方側の横壁111及び下方側の横壁112からなり、これらが矩形断面を構成し、この矩形断面内にバンパーリインフォース1が嵌入している。補強部材3を前後方向に貫通する穴が縦壁108,109に形成(穴113,114)され、この穴113,114は、バンパーリインフォース1に形成された穴49と前後方向に同一軸線上に位置している。
このバンパー構造体において、バンパーステイ2の軸部17は後方側から、補強部材3の縦壁109に形成された穴114、バンパーリインフォース1の縦壁46に形成された穴49、及び補強部材3の縦壁108に形成された穴113に嵌入して、バンパーリインフォース1と補強部材3を前後方向に貫通している。また、軸部17は縦壁46,108,109の箇所において穴49,113,114の内周面に圧接し、穴113の前方側に突出した前端が拡開して拡開部19が形成され、縦壁46,109間の空間において外径方向に張り出し(張出部21)、最も後方側の縦壁109の後方側において外径方向に張り出している(張出部23)。
このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1を補強部材3の矩形断面内に嵌入させ、あとは図1に示すバンパー構造体と同様に、バンパーステイ2の形成に用いるアルミニウム合金押出材を、バンパーリインフォース1と補強部材3の穴に貫通させ、電磁成形を行ってアルミニウム合金押出材を拡管する。
これにより、縦壁46,108,109に形成された穴49,113,114の内周面にバンパーステイ2の軸部17が圧接し、かつ補強部材3の縦壁108と補強部材3の縦壁46が密着して拡開部19と張出部22の間に挟まれ、補強部材3の縦壁109が張出部21,23の間に挟まれ、バンパーリインフォース1と補強部材3にバンパーステイ2が強固に固定されるとともに、バンパーリインフォース1と補強部材3も強固に接合される。
前記(2)の形態のバンパー構造体のさらに他の例を図8(b),(c)に示す。このバンパー構造体は、いずれも補強部材3の断面内にバンパーリインフォース1が嵌入している。ただし、いずれもバンパーステイは図示していない。
図8(b)に示すバンパー構造体は、バンパーリインフォース1が、図1に示すバンパー構造体のバンパーリインフォース1と同じである。補強部材3は、図6に示すバンパー構造体の補強部材3と同じであり、矩形断面内にバンパーリインフォース1が嵌入している。
図8(c)に示すバンパー構造体は、バンパーリインフォース1が、図1に示すバンパー構造体のバンパーリインフォース1と同じである。補強部材3は、後方側が開いた溝形断面のアルミニウム合金押出材からなり、前方側に配置された縦壁115と上方側の横壁116及び下方側の横壁117により構成され、バンパーリインフォース1を前後方向に貫通する穴が縦壁115に形成されている(穴118)。補強部材3の溝形断面内にバンパーリインフォース1が嵌入している。
図7(a),(b)に、前記(3)の形態のバンパー構造体の一例を示す。このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1とこれを支持するバンパーステイ2、及び補強部材3からなる。このバンパー構造体において、バンパーリインフォース1は、図1に示すバンパー構造体のものと同じく矩形断面を有するが、車幅方向両側部の前面側が斜めに切り落とされている(切断面119)。補強部材3は、後方側が開いた溝形断面のアルミニウム合金押出材からなり、前方側に配置された縦壁121と上方側の横壁122及び下方側の横壁123により構成され、補強部材3を前後方向に貫通する穴が縦壁121に形成されている(穴124)。
補強部材3はバンパーリインフォース1の切り落とし箇所119の前面側に宛われ、そこにバンパーリインフォース1とともに矩形断面を構成する(バンパーリインフォースと補強部材のこの構造については特開2006−151095号公報参照)。バンパーリインフォース1の後方側の縦壁5に形成された穴9と、補強部材3の縦壁121に形成された穴124は前後方向に同一軸線上に位置している。
このバンパー構造体は、バンパーリインフォース1の切り落とし箇所119の前面側に図7(b)のように宛い、あとは図1に示すバンパー構造体と同様に、バンパーステイ2の形成に用いるアルミニウム合金押出材を、バンパーリインフォース1と補強部材3の穴に貫通させ、電磁成形を行ってアルミニウム合金押出材を拡管する。
これにより、縦壁5,121に形成された穴9,124の内周面にバンパーステイ2の軸部17が圧接し、かつ補強部材3の縦壁108が拡開部19と張出部21の間に挟まれ、バンパーリインフォース1の縦壁5が張出部21,23の間に挟まれ、バンパーリインフォース1と補強部材3にバンパーステイ2が強固に固定されるとともに、バンパーリインフォース1と補強部材3も強固に接合される。
なお、以上の例では、電磁成形によりバンパーステイ2の軸部17の後端に取付用フランジ18を一体的に形成したが、軸部の後端に他部材からなる取付用フランジを溶接等により接合してもよいし、例えば特開2006−96154号公報に記載されているように、軸部の後端に他部材からなる取付用フランジを電磁成形で固定・接合することもできる。
また、以上説明したバンパー構造体では、バンパーリインフォース及び補強部材としてアルミニウム合金押出材を用いたが、これに代えて鋼製の部材を用いることができる。
1, バンパーリインフォース
2, バンパーステイ
3, 補強部材
4,5,46 バンパーリインフォースの縦壁
11,12,26〜28,37,38,62,63,121 補強部材の縦壁
8,9,15,16,24,34,35,44,45,49,68,69,113,114,118,124, 縦壁に形成された穴
17 バンパーステイの軸部
19,25 拡開部
21〜23 張出部
32、33,42,66 中空断面部
43,67 溝形断面部

Claims (5)

  1. バンパーリインフォースとバンパーステイ、及び前記バンパーリインフォースに接合して前記バンパーリインフォースを補強する補強部材からなるバンパー構造体において、前記補強部材は中空断面構造を有し、その中空断面部が前記バンパーリインフォースの上方側又は/及び下方側に配置され、前記中空断面部が前後の縦壁を有し、かつその前方側の縦壁の延長部が前記バンパーリインフォースの前方側に位置し又は/及びその後方側の縦壁の延長部が前記バンパーリインフォースの後方側に位置し、前記バンパーリインフォースを前後方向に貫通する穴が前記バンパーリインフォースの縦壁に形成され、前記バンパーリインフォースに形成された穴と同一軸線上に、前記補強部材を前後方向に貫通する穴が前記補強部材の縦壁に形成され、前記バンパーステイの管状の軸部が前記穴の全てに嵌入して前記バンパーリインフォースと補強部材を前後方向に貫通し、かつ前記軸部が前記穴の内周面に圧接し、前記軸部の前端が拡開して拡開部が形成され、さらに前記軸部は前記穴が形成された縦壁間の空間において外径方向に張り出していることを特徴とするバンパー構造体。
  2. 前記バンパーリインフォースは、断面が矩形の輪郭を有するか、又は溝形断面を有することを特徴とする請求項1に記載されたバンパー構造体。
  3. 前記軸部は前記穴が形成された縦壁のうち最も後方側の縦壁の後方側において外径方向に張り出していることを特徴とする請求項1又は2に記載されたバンパー構造体。
  4. 前記バンパーステイの軸部の前端が嵌入する縦壁の穴が後方側に突出するバーリング穴であり、このバーリング穴に沿って前記拡開部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載されたバンパー構造体。
  5. 前記バンパーステイが管状のアルミニウム合金押出材からなり、前記軸部が電磁成形により拡管し、これにより前記穴の内周面へ圧接し、前端に拡開部が形成され、かつ外径方向に張り出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載されたバンパー構造体。
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