JP4645131B2 - 車両のバンパ構造およびその形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のバンパ構造およびその形成方法に関するものである。
従来の車両のバンパ構造として、図12および図13に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
まず、構成から説明すると、バンパレインフォース3とフレーム1との間にバンパスティ2が配置されている。
バンパスティ2は、略直方体を呈するアルミニウム合金押出形材からなっており、一対の水平壁2aと一対の垂直壁2bとに囲まれた断面略正方形の中空部2cを有すると共に、中空部2c内の4カ所の内隅部に、バンパレインフォース3側の端面からフレーム1側の端面まで連続する断面略C字形のビスホール4を有している。
また、フレーム1は、角形断面の中空部1aを有し、且つその端部にフランジ1bを有する。
バンパスティ2は、バンパレインフォース3の側面とフレーム1のフランジ1bとの間に配置され、バンパレインフォース3の中空部3a側とフレーム1のフランジ1b側から、セルフタッピングボルト5を各ビスホール4内にねじ込み、これによってバンパレインフォース3は、バンパスティ2を介してフレーム1に固定される。
次に、従来の前記バンパ構造の作用を説明する。
バンパスティ2は、その長さ方向(押出方向)に衝撃を受けると、各水平壁2aおよび垂直壁2bが連続した凹・凸形の蛇腹状を呈して座屈変形すると共に、各ビスホール4による連続した凹・凸形の塑性変形も順次行われる。
従って、前記バンパ構造によれば、衝突エネルギーを十分に吸収することによって、車両の衝突時における乗員や車体に加わる衝撃力を小さくでき、乗員の安全を一層高めることが可能となる。
特開2002−12108号公報(図1、0011段落乃至0018段落)
しかしながら、従来のバンパ構造では、バンパスティ2をバンパレンフォース3とフレーム1との間に設けている。
このため、フレーム1の前方の車両前後方向の長さがバンパレインフォース3の断面の長さとバンパスティ2の長さの合計となるため、車両のフロントオーバーハングが長くなるという問題がある。
そこで、本発明は、バンパ構造の車両前後方向の長さを短くすることができ、しかも衝突エネルギーを十分に吸収することができる車両のバンパ構造を提供することを目的としている。
また、本発明は、部品点数および作業工程を増加することなく前記バンパ構造を実現できるバンパ構造の形成方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、車両の幅方向に延在するバンパレインフォースと、該バンパーレインフォースを支持するバンパスティとを有し、
前記バンパレインフォースは、空間部を壁で囲った断面中空構造であり、
前記バンパスティを挿通する貫通穴が前記バンパレインフォースの内側の壁に設けられ、
前記バンパスティには、その先端部に前記バンパレインフォースの外側の壁に密着するフランジが形成されていると共に、前記バンパレインフォースの前記内外の壁で囲まれた前記空間部内に位置して内部拡径部が形成されていると共に、前記バンパレインフォースの内側の壁より車両中心側に位置して外部拡径部が形成され、該外部拡径部に連続して非拡径部が設けられることにより、前記内部拡径部と非拡径部との間に、板厚t2を有する前記外部拡径部を形成して、前記内部拡径部の板厚をt1、前記非拡径部の板厚をt3としたとき、t1<t2<t3とする車両のバンパ構造を特徴としている。
さらに、請求項に記載されたものは、前記内部拡径部の拡径寸法をh1とし、前記外部拡径部の拡径寸法をh2として、該各拡径寸法h1,h2を、前記非拡径部の径よりも大きな径寸法として、しかも、h1>h2であることを特徴とする請求項1記載の車両のバンパ構造。
さらに、請求項に記載されたものは、車両の幅方向に延在するバンパレインフォースを、バンパスティで支持したバンパ構造の形成方法であって、
前記バンパスティおよび前記バンパレインフォースは、ともに空間部を壁で囲った断面中空の構造部材を用いて形成し、前記バンパスティを形成する断面中空の第1構造部材を、前記バンパレインフォースを形成する断面中空の第2構造部材に設けた貫通穴に挿通し、
前記第1構造部材の前記空間部に電磁成形用コイルを配置して当該コイルに通電することにより、前記第1構造部材に、その先端部に前記第2管状部材の外側の壁に密着するフランジを形成すると共に、前記第2構造部材の前記壁で囲まれた前記空間部内に位置して、拡径寸法h1を有する内部拡径部を形成し、また、前記第2構造部材の内側の壁より車両中心側に位置して、拡径寸法h2を有する外部拡径部を形成し、更に、該外部拡径部に連続して非拡径部が設けられる請求項1または請求項2に記載の車両のバンパ構造の形成方法を特徴としている。
このように構成された請求項1のものは、空間部を壁で囲った断面中空構造のバンパレインフォースに形成した貫通穴にバンパスティを挿通させ、バンパスティには、その先端部にバンパレインフォースの外側の壁に密着するフランジが形成されると共に、バンパレインフォースの壁で囲まれた空間部内に位置して内部拡径部が形成されている。
このため、バンパスティに前突または後突荷重が加わった際には、バンパレインフォースの空間部内に位置して形成された内部拡径部が軸圧縮し、衝撃エネルギーを吸収するので、バンパスティのバンパレインフォースよりも車両後方側に位置する部分において吸収するエネルギー量を減らすことができる。
これによって、バンパスティのバンパレインフォースよりも車両後方側に位置する部分の長さを短くすることにより、車両前後方向の長さを短くしたバンパ構造を実現でき、車両の設計の自由度が大きくなる。
また、バンパスティには、バンパレインフォースの内側の壁より車両中心側に位置して外部拡径部が形成され、この外部拡径部に連続して非拡径部が設けられている。
これによって、バンパスティに前突または後突荷重が加わったときは、内部拡径部、外部拡径部および非拡径部の順に軸圧縮され、十分に衝突エネルギーを吸収することができる。
また、内部拡径部と外部拡径部とでもってバンパレインフォースの壁を挟持するため、バンパスティの回転が一層抑止され、バンパレインフォースとバンパスティとの間の結合剛性を向上できる。
さらに、請求項に記載されたものは、内部拡径部の拡径寸法をh1とし、外部拡径部の拡径寸法をh2とし、該各拡径寸法h1,h2を、前記非拡径部の径よりも大きな径寸法として、しかも、h1>h2であるとしている。
これによって、バンパスティに前突または後突荷重が加わったときは、内部拡径部、外部拡径部および非拡径部の順に、より確実に軸圧縮させることができる。
さらに、請求項に記載されたものは、バンパスティを形成する断面中空の第1構造部材をバンパレインフォースを形成する断面中空の第2構造部材に設けた貫通穴に挿通し、第1構造部材の中空部に電磁成形用コイルを配置してコイルに通電することにより、第1構造部材(バンパスティ)には、その先端部に第2構造部材(バンパレインフォース)の外側の壁に密着するフランジを形成すると共に、第2構造部材(バンパレインフォース)の壁で囲まれた空間部内に位置して内部拡径部を形成している。
これによって、バンパスティに対するフランジや内部拡径部の成形と、これら成形によるバンパレインフォースとバンパスティの嵌合を一度に行うことができ、ボルトや溶接が不要になるため、作業工程および部品点数を削減することができる。
さらに、バンパスティを形成する断面中空の第1構造部材をバンパレインフォースを形成する断面中空の第2構造部材に設けた貫通穴に挿通し、第1構造部材の中空部に電磁成形用コイルを配置してコイルに通電することにより、第1構造部材(バンパスティ)には、その先端部に第2構造部材(バンパレインフォース)の外側の壁に密着するフランジを形成すると共に、第2構造部材(バンパレインフォース)の壁で囲まれた空間部内に位置して内部拡径部を形成し、さらに第2構造部材(バンパレインフォース)の内側の壁より車両中心側に位置して外部拡径部を形成している。
これによって、フランジ、内部拡径部および外部拡径部の成形といった複雑な成形加工と、バンパレインフォースとバンパスティの嵌合を一度に行うことができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、前記従来例と同一または均等な部分については、同一符号を付して説明する。
[実施の形態1]
まず、本実施の形態1によるバンパ構造(車両フロント側バンパ構造)の構成を図1乃至図3を参照して説明する。
本実施の形態1のバンパ構造では、車両の両サイドに位置する一対のサイドメンバ1,1の前端にバンパスティ2,2が固定され、このバンパスティ2,2に支持固定されてバンパレインフォース3が車幅方向に延在している。
バンパスティ2とバンパレインフォース3は、ともにアルミニウム合金を押出してなるもので、バンパスティ2は、空間部2bを壁2aで囲った断面円形の中空構造をしており、バンパレインフォース3は、空間部3eを前壁3a、後壁3bおよび上,下壁3c、3dで囲った断面矩形状の中空構造をしている。
前壁3aはバンパレインフォース3の外側に位置する垂直壁で、後壁3bはバンパレインフォース3の内側に位置する垂直壁であり、上,下壁3c、3dは前壁3aと後壁3bを連結する水平壁である。
バンパレインフォース3の車幅方向の両サイドは車両後方側に曲げられて傾斜し、その傾斜した部分の前壁3aおよび後壁3bに貫通穴3fが形成されている。
バンパスティ2は、バンパレインフォース3の貫通穴3fに挿通されており、先端部には、前壁2aの傾斜に沿ってフランジ2cが形成され、フランジ2cは、前壁3aの外壁面に密着接合している。
このフランジ2aは、中空部2b(貫通穴)3f)の全周に亘って形成され、図3に示すように、前面視でドーナツ形状を呈している。
また、バンパスティ2には、バンパレインフォース3の空間部3e内に位置して内部拡径部2dが形成されている。
この内部拡径部2dは、車両前後方向の中間部2d1で大きく膨らみ、両端部2d2,2d3で貫通穴3fの周辺部に密着している。
さらに、バンパスティ2には、バンパレインフォース3の後壁3bよりも車両後方側に位置して、非拡径部2eが設けられており、この非拡径部2eの車両後方側の先端部にはフランジ2fが形成されている。
このフランジ2fは、車両の両サイドにおいて長さ方向に延在するサイドメンバ1の前端部のフランジ1aとネジ止めまたは溶接等により連結固定されている。
次に、本実施の形態1のバンパ構造の形成方法を図4乃至図6を参照して説明する。
本実施の形態1のバンパ構造は、電磁成形法により形成することができる。
電磁成形法とは、電気エネルギーの投入により、電磁成形用コイルが強力な磁場を形成し、この磁場内に置かれたワーク(被加工物)が磁場の反発力(フレミングの左手の法則に従ったLorentz力)によって強い抗張力や収縮力を受けて、きわめて短時間のうちに塑性変形することを利用したワーク成形技術であり、例えば、特開2004−42066号公報や特開2002−86228号公報にも記載されているように、それ自体公知技術である。
バンパスティの形成には、図4に示すように、第1構造部材4が用いられ、また、バンパレインフォースの形成には第2構造部材5が用いられ、第1構造部材4は、空間部4bを壁4aで囲った断面円形構造をしており、第2構造部材5は、空間部5cを前壁5a、後壁5b及び上壁(図示せず),下壁5eで囲った断面矩形状の構造をしており、第2構造部材5の前壁5aおよび後壁5bに設けられた貫通穴5fに、第1構造部材4が挿通されている。
なお、これらの第1および第2構造部材4,5は、前述したとおり、ともにアルミニウム合金を押出してなるものである。
次いで、図5に示すように、第1構造部材4の周囲に、第2構造部材5の車両後方側に位置して分割金型6を設置し、第1構造部材4の空間部4b内に電磁成形用コイル7を挿入する。
分割金型6は、例えば縦に4個に分割可能とされ、組み合わせたとき第1構造部材4の外径とほぼ等しい内径の内筒が形成されるようになっている。
電磁成形用コイル7は、その先端部7aが第1構造部材4の車両前方側に位置する先端部4cから突出し、また、基端部7bが第1構造部材4の車両後方側に位置する後端部4fから突出するように挿入する。
電磁成形用コイル7に通電すると、第1構造部材4に磁気的反発力が生じ、図6に示すように、先端部4cは放射状に拡径して第2構造部材5の前壁5aの外壁面に押し付けられて密着し、空間部5cの内部に位置する部分4dは拡径して膨出し、分割金型6の内部に位置する部分4eは、拡径が抑止され、後端部4fは放射状に拡径して分割金型6の端面に押し付けられて密着する。
なお、第1構造部材4の前壁5aおよび後壁5bの貫通穴5fに位置する部分は、貫通穴5fの周縁により拡径が抑止されるが、この反作用によって、第1構造部材4の外壁は貫通穴5fの周縁により押し付けられて強く密着し、第1構造部材4と第2構造部材5との結合がより大きなものとなる。
電磁成形用コイル7への通電を停止して冷却後、分割金型6および電磁成形用コイル7を取り去ると、図1に示すようなバンパ構造が得られる。
次に、本実施の形態1の作用を説明する。
本実施の形態1のバンパ構造においては、バンパスティ2は、車両の幅方向に延在するバンパレインフォース3の空間部内に位置して内部拡径部2dを有し、また、この内部拡径部2dに連続して非拡径部2eを有し、さらに、バンパレインフォース3の車両とは反対側にフランジ2cを有している。
このため、バンパスティ2に前突荷重が加わった際に、バンパレインフォース3の空間部内に位置する内部拡径部2dが軸圧縮して衝撃エネルギーを吸収する。
これによって、バンパスティ2の車両後方に位置する非拡径部2eにおいて吸収するエネルギー量を減らすことができ、バンパスティ2の非拡径部2eの長さLを短くすることができる。
したがって、車両のフロントオーバーハングを短縮することが可能になり、車両設計の自由度が増加する。
また、バンパレンフォース3の車幅方向の両サイドの傾斜した部分にバンパスティ2の内部拡径部2dを形成しているため、この内部拡径部2dによってバンパスティ2の回転が抑止され、回転止めのための部品を設ける必要がなくなる。
なお、本実施の形態1においては、内部拡径部2dに連続して非拡径部2eを形成した例を説明したが、非拡径部2eに限定されるものではなく、車両の安全性に影響しない範囲で、ある程度の拡径あるいは縮径等の加工を施したものであってもよい。
本実施の形態1のバンパ構造の形成方法においては、電磁成形法を用いているため、バンパスティ2に対するフランジ2cや内部拡径部2dの成形と、バンパレインフォース3とバンパスティ2の嵌合を一度に行うことができる。
これによって、ボルトや溶接が不要になるため、作業工程および部品点数を削減することができ、また、構造部品同士が結合するため、結合部の結合剛性が向上する。
[実施の形態2]
本実施の形態2によるバンパ構造の構成および形成方法を図7乃至図9を参照して説明する。
なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
本実施の形態2のバンパ構造は、図7に示すように、バンパスティ2の内部拡径部2dと非拡径部2eの間に、バンパレインフォース3の後壁3bより車両後方側に位置して外部拡径部2gを形成し、内部拡径部2dの板厚をt1、拡径寸法をh1とし、外部拡径部2gの板厚をt2、拡径寸法をh2とし、非拡径部2eの板厚をt3としたとき、t1<t2<t3かつh1>h2としたものである。
また、本実施の形態2のバンパ構造の形成方法は、図8に示すように、分割金型6を第2構造部材5の後壁5bよりも車両後方に所定長さ離して配置し、後壁5bと分割金型6との間に拡径する部分4gに設け、電磁成形用コイル7に通電することにより、図9に示すように、部分4dおよび部分4gを拡径して膨出させたものである。
次に、本実施の形態2の作用を説明する。
本実施の形態2のバンパ構造は、バンパスティ2の内部拡径部2dと非拡径部2eの間に、バンパレインフォース3の後壁3bの外側に位置して外部拡径部2gを形成し、内部拡径部2dの板厚をt1、拡径寸法をh1とし、外部拡径部2gの板厚をt2、拡径寸法をh2とし、非拡径部2eの板厚をt3としたとき、t1<t2<t3かつh1>h2としている。
これによって、バンパスティに前突荷重が加わったときは、内部拡径部2d、外部拡径部2gおよび非拡径部2eの順に確実に軸圧縮され、十分に衝突エネルギーを吸収することができる。
また、内部拡径部2dと外部拡径部2gとでもってバンパレインフォース3の後壁3bを挟持するため、バンパスティ2の回転が一層抑止され、バンパレインフォース3とバンパスティ2との間の結合剛性を向上できる。
さらに、本実施の形態2の電磁成形法を用いたバンパ構造の形成方法においては、拡径寸法が大きい部分は、板厚が薄くなり、このため、バンパスティ2の内部拡径部2dおよび外部拡径部2gの拡径寸法をh1>h2とすると、板厚が自ずとt1<t2(<t3)となり、長さ方向において異なった板厚部分を有するバンパスティを容易に形成することができる。
他の構成および作用については、前記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
[実施の形態3]
本実施の形態3によるバンパ構造を図10および図11を参照して説明する。
なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
本実施の形態3のバンパ構造においては、バンパレインフォース3の前壁3aおよび後壁3bに形成する貫通穴3fは、その一方または双方が図10に示すように、円形の周の一部に切り欠き8を形成したものである。
このような貫通穴3fであると、電磁成形後には、図11に示すように、バンパスティ2の壁2aが切り欠き8に食い込んだ構造となる。
これによって、バンパスティ2の回転が一層抑止され、バンパレインフォース3とバンパスティ2との間の結合剛性をさらに向上できる。
他の構成および作用については、前記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、車両フロント側のバンパ構造について説明したが、本発明は車両リア側のバンパ構造にも適用できるものである。
また、前記実施の形態では、バンパスティ2は断面中空構造のものについて説明したが、中空部のない構造(中実構造)であってもよい。
本発明の実施の形態1のバンパ構造の構成を説明する平面視断面図である。 図1のX−X線断面図である。 本発明の実施の形態1のバンパ構造のバンパスティのフランジを説明する正面図である。 本発明の実施の形態1のバンパ構造の形成方法における第2構造部材の貫通穴に第1構造部材を挿通した状態を説明する断面図である。 本発明の実施の形態1のバンパ構造の形成方法における電磁成形用コイルおよび分割金型を設置した状態を説明する断面図である。 本発明の実施の形態1のバンパ構造の形成方法における電磁成形後の状態を説明する断面図である。 本発明の実施の形態2のバンパ構造の構成を説明する平面視断面図である。 本発明の実施の形態2のバンパ構造の形成方法における電磁成形用コイルおよび分割金型を設置した状態を説明する断面図である。 本発明の実施の形態2のバンパ構造の形成方法における電磁成形後の状態を説明する断面図である。 本発明の実施の形態3のバンパ構造の貫通穴を説明する正面図である。 本発明の実施の形態3のバンパ構造の貫通穴にバンパスティを挿通し、電磁成形した後の状態を説明する正面図(バンパスティは断面図)である。 従来例のバンパ構造の全体の構成を説明する斜視図である。 図12のY−Y線断面図である。
符号の説明
2 バンパスティ
2a 壁
2b 空間部
2c フランジ
2d 内部拡径部
2e 非拡径部
2g 外部拡径部
3 バンパレインフォース
3a 前壁
3b 後壁
3c,3d 上,下壁
3e 空間部
3f 貫通穴
4 第1構造部材
4a 壁
4b 空間部
4c フランジ
4d 内部拡径部
4e 非拡径部
5 第2構造部材
5a 前壁
5b 後壁
5c 空間部
5f 貫通穴
6 分割金型
7 電磁成形用コイル

Claims (3)

  1. 車両の幅方向に延在するバンパレインフォースと、該バンパーレインフォースを支持するバンパスティとを有し、
    前記バンパレインフォースは、空間部を壁で囲った断面中空構造であり、前記バンパスティを挿通する貫通穴が前記バンパレインフォースの内側の壁に設けられ、
    前記バンパスティには、その先端部に前記バンパレインフォースの外側の壁に密着するフランジが形成されていると共に、前記バンパレインフォースの前記内外の壁で囲まれた前記空間部内に位置して内部拡径部が形成されていると共に、前記バンパレインフォースの内側の壁より車両中心側に位置して外部拡径部が形成され、該外部拡径部に連続して非拡径部が設けられることにより、前記内部拡径部と非拡径部との間に、板厚t2を有する前記外部拡径部を形成して、前記内部拡径部の板厚をt1、前記非拡径部の板厚をt3としたとき、t1<t2<t3とすることを特徴とする車両のバンパ構造。
  2. 前記内部拡径部の拡径寸法をh1とし、前記外部拡径部の拡径寸法をh2として、該各拡径寸法h1,h2を、前記非拡径部の径よりも大きな径寸法として、しかも、h1>h2であることを特徴とする請求項1記載の車両のバンパ構造。
  3. 車両の幅方向に延在するバンパレインフォースを、バンパスティで支持したバンパ構造の形成方法であって、
    前記バンパスティおよび前記バンパレインフォースは、ともに空間部を壁で囲った断面中空の構造部材を用いて形成し、前記バンパスティを形成する断面中空の第1構造部材を、前記バンパレインフォースを形成する断面中空の第2構造部材に設けた貫通穴に挿通し、
    前記第1構造部材の前記空間部に電磁成形用コイルを配置して当該コイルに通電することにより、前記第1構造部材に、その先端部に前記第2管状部材の外側の壁に密着するフランジを形成すると共に、前記第2構造部材の前記壁で囲まれた前記空間部内に位置して、拡径寸法h1を有する内部拡径部を形成し、また、前記第2構造部材の内側の壁より車両中心側に位置して、拡径寸法h2を有する外部拡径部を形成し、更に、該外部拡径部に連続して非拡径部が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両のバンパ構造の形成方法。
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