JPWO2009037787A1 - バンパー構造 - Google Patents

バンパー構造 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009037787A1
JPWO2009037787A1 JP2009533017A JP2009533017A JPWO2009037787A1 JP WO2009037787 A1 JPWO2009037787 A1 JP WO2009037787A1 JP 2009533017 A JP2009533017 A JP 2009533017A JP 2009533017 A JP2009533017 A JP 2009533017A JP WO2009037787 A1 JPWO2009037787 A1 JP WO2009037787A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bumper
bumper reinforcement
reinforcement
stay
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009533017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4996690B2 (ja
Inventor
栄徳 斎藤
栄徳 斎藤
島野 裕年
裕年 島野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Original Assignee
Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd filed Critical Nikkeikin Aluminum Core Technology Co Ltd
Publication of JPWO2009037787A1 publication Critical patent/JPWO2009037787A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4996690B2 publication Critical patent/JP4996690B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/24Arrangements for mounting bumpers on vehicles
    • B60R19/26Arrangements for mounting bumpers on vehicles comprising yieldable mounting means
    • B60R19/34Arrangements for mounting bumpers on vehicles comprising yieldable mounting means destroyed upon impact, e.g. one-shot type

Abstract

衝突の初期段階における圧潰荷重のピークを低く抑えることが可能なバンパー構造を提供することを課題とする。車体Mに付設されるバンパーリインフォースメント1と、車体Mとバンパーリインフォースメント1との間に介設されるバンパーステイ2と、を備えるバンパー構造であって、バンパーステイ2は、バンパーリインフォースメント1に当接する当接部28と、バンパーリインフォースメント1と間隔をあけて対向する対向部29,29とを備えており、対向部29,29は、当接部28がバンパーリインフォースメント1に減り込んだときに、バンパーリインフォースメント1を押圧する。

Description

本発明は、バンパーリインフォースメントとバンパーステイとにより構成されるバンパー構造に関する。
車体に付設されるバンパーリインフォースメントと、車体とバンパーリインフォースメントとの間に介設されるバンパーステイと、を備えるバンパー構造が下記文献(1)〜(3)に開示されている。文献(1)〜(3)に開示されたバンパー構造においては、バンパーステイの前壁の全体をバンパーリインフォースメントに当接させているので、バンパーステイの前壁全体がバンパーリインフォースメントに減り込むことで、バンパーリインフォースメントが圧潰する。
(1)特開2006−192923号公報
(2)特開2005−14836号公報
(3)特開平11−208392号公報
衝突の際に乗員に与えるダメージを緩和し、あるいは、軽衝突の際にエアーバック等の安全装置の誤作動を防ぐためには、バンパー構造における圧潰荷重のピークを低くする必要があるが、文献(1)〜(3)のバンパー構造では、バンパーステイの前壁全体を同時にバンパーリインフォースメントに減り込ませる必要があるので、衝突の初期段階における圧潰荷重のピークが高くなってしまう。
このような観点から、本発明は、衝突の初期段階における圧潰荷重のピークを低く抑えることが可能なバンパー構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明は、車体に付設されるバンパーリインフォースメントと、前記車体と前記バンパーリインフォースメントとの間に介設されるバンパーステイと、を備えるバンパー構造であって、前記バンパーステイは、前記バンパーリインフォースメントに当接する当接部と、前記バンパーリインフォースメントと間隔をあけて対向する対向部とを備えており、前記対向部は、前記当接部が前記バンパーリインフォースメントに減り込んだときに、前記バンパーリインフォースメントを押圧することを特徴とする。
本発明に係るバンパー構造においては、当接部がバンパーリインフォースメントに減り込んだ後に、対向部がバンパーリインフォースメントを押圧することになるので、衝突の初期段階においては、バンパーステイの当接部に衝突荷重が集中することになる。つまり、本発明によれば、バンパーリインフォースメントが圧潰(座屈)し易くなるので、バンパーステイの全体を同時にバンパーリインフォースメントに減り込ませる従来のバンパー構造に比べて、衝突の初期段階における圧潰荷重のピークを低く抑えることが可能となる。なお、当接部がバンパーリインフォースメントに減り込み、対向部がバンパーリインフォースメントを押圧するようになると、バンパーリインフォースメントの圧潰範囲が拡大するので、衝突エネルギーの吸収量も従来のものに比べて遜色ない。
本発明においては、前記当接部の隣りに前記対向部を形成するとともに、前記対向部とバンパーリインフォースメントとの離隔距離を、前記当接部から離れるに従って大きくするとよい。このようにすると、バンパーステイの減込量が大きくなるに従って、バンパーリインフォースメントの圧潰範囲が拡大することになるので、バンパーリインフォースメントの圧潰によって吸収される衝突エネルギーも大きなものになる。
前記バンパーステイの構成に制限はないが、前記バンパーリインフォースメントよりも圧潰強度が大きい衝撃吸収部と、当該衝撃吸収部よりも圧潰強度が大きい突入部とを具備させ、前記突入部に、前記当接部を形成するとよい。このようにすると、バンパーリインフォースメントが圧潰した後に、バンパーステイの衝撃吸収部が圧潰することになるので、衝突エネルギーの吸収量が増大する。
なお、前記当接部に加えて、前記対向部を前記突入部に形成してもよい。衝撃吸収部よりも圧潰強度が大きい突入部に対向部を形成しておけば、バンパーリインフォースメントをより確実に圧潰させることが可能となる。
本発明においては、前記バンパーステイに、前記バンパーリインフォースメントの前記車体側の面に沿って前記当接部から張り出す張出部を具備させてもよい。この場合、前記対向部は、前記当接部が前記バンパーリインフォースメントに減り込んだときに、前記張出部を介して前記バンパーリインフォースメントを押圧する。
本発明においては、アルミニウム合金製の押出形材を利用して前記バンパーステイを形成するとよい。このようにすると、バンパー構造の軽量化・低コスト化を図ることが可能となり、さらには、製造が容易になるとともに、品質が安定する。
本発明に係るバンパー構造によると、衝突の初期段階における圧潰荷重のピークを低く抑えることが可能となる。
第一の実施形態に係るバンパー構造を示す分解斜視図である。 第一の実施形態に係るバンパー構造を示す拡大平面図である。 (a)〜(c)は第一の実施形態に係るバンパー構造の変形の進み方を説明するための模式的な平面図である。 第二の実施形態に係るバンパー構造を示す分解斜視図である。 第二の実施形態に係るバンパー構造を示す拡大平面図である。 (a)〜(c)は第二の実施形態に係るバンパー構造の変形の進み方を説明するための模式的な平面図である。
符号の説明
1 バンパーリインフォースメント
2,3 バンパーステイ
2A,3A 衝撃吸収部
2B,3B 突入部
28,35 当接部
29,34 対向部
36 張出部
M サイドメンバ(車体)
本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、バンパー構造がフロントバンパーを構成する場合を例示し、「前後」、「右左」、「上下」は車体に取り付けられた状態を基準とする。
(第一の実施形態)
図1に示すように、第一の実施形態に係るバンパー構造は、車体を構成するサイドメンバMに付設されるバンパーリインフォースメント1と、サイドメンバMとバンパーリインフォースメント1との間に介設されるバンパーステイ2と、を備えている。
バンパーリインフォースメント1は、車体の前方に配置される梁材であり、本実施形態では、アルミニウム合金製の中空押出形材からなる。この中空押出形材は、角筒状を呈する外殻部11と、この外殻部11の内部に配置された補強部12とを備えている。補強部12は、バンパーリインフォースメント1の断面剛性を向上させる目的で配置されたものであり、本実施形態では、外殻部11の内部空間を上下二つに分割するように配置されている。
バンパーステイ2は、サイドメンバM側に位置する衝撃吸収部2Aと、バンパーリインフォースメント1側に位置する突入部2Bと、を備えている。衝撃吸収部2Aおよび突入部2Bは、それぞれアルミニウム合金製の押出形材からなり、溶接等の手段により一体にされている。
衝撃吸収部2Aは、図2にも示すように、サイドメンバMの前端面M1に固定される固定部21と、固定部21からバンパーリインフォースメント1に向かって立ち上がる一対の外側変形部22,22と、この外側変形部22,22の間において固定部21からバンパーリインフォースメント1に向かって立ち上がる複数の内側変形部23,23と、突入部2Bに接合される前壁部24と、を備えている。
固定部21は、平板状を呈しており、その四隅には、ボルト挿通孔21a,21a,…が形成されている。ボルト挿通孔21aは、サイドメンバMの前端面M1に形成された雌ネジM11に対応する位置に形成されていて、ボルト挿通孔21aに挿通したボルトB1(図2参照)を雌ネジM11に螺合することで、固定部21がサイドメンバMに接合される。すなわち、バンパーステイ2は、固定部21において車体に固定されることになる。
外側変形部22は、もう一方の外側変形部22と車幅方向(左右方向)に間隔をあけて配置されていて、平板状を呈している。本実施形態の外側変形部22,22は、平面視ハ字状に配置されていて、その離隔距離は、バンパーリインフォースメント1に向かうにしたがって漸増している。
内側変形部23は、平板状を呈していて、外側変形部22と車幅方向に間隔をあけて対向している。内側変形部23の数に制限はないが、本実施形態では、二つの内側変形部23,23が配置されている。二つの内側変形部23,23は、車幅方向に間隔をあけて対向している。本実施形態の内側変形部23,23は、平面視ハ字状に配置されていて、その離隔距離は、バンパーリインフォースメント1に向かうにしたがって漸増している。
前壁部24は、固定部21と間隔を空けて対向しつつ、外側変形部22および内側変形部23を繋いでいる。本実施形態の前壁部24は、平板状を呈していて、突入部2BのサイドメンバM側の面に密着している。
なお、衝撃吸収部2Aの前後方向の圧潰強度は、バンパーリインフォースメント1の前後方向の圧潰強度よりも大きく、バンパーリインフォースメント1の圧潰がある程度進行した後に、衝撃吸収部2Aの圧潰が進行し始める。
突入部2Bは、衝撃吸収部2Aに接合される後壁部25と、この後壁部25の両側縁部からバンパーリインフォースメント1に向かって立ち上がる一対の外側支持部26,26と、この外側支持部26,26の間において後壁部25からバンパーリインフォースメント1に向かって立ち上がる複数の内側支持部27,27,…と、バンパーリインフォースメント1に当接する当接部28と、バンパーリインフォースメント1と間隔をあけて対向する対向部29,29と、を備えている。
後壁部25は、平板状を呈しており、溶接等の手段により、衝撃吸収部2Aの前壁部24に固着されている。後壁部25の外形形状に制限はないが、本実施形態では、前壁部24と同一形状に成形されている。
外側支持部26は、もう一方の外側支持部26と車幅方向に間隔をあけて配置されていて、対向部29の側縁部を支持している。
内側支持部27は、平板状を呈していて、外側支持部26又は他の内側支持部27と車幅方向に間隔をあけて対向している。内側支持部27は、後壁部25と当接部28又は後壁部25と対向部29,29を連結するように配置されており、当接部28または対向部29,29に作用した前後方向の力を後壁部25に伝達する。内側支持部27の数に制限はないが、衝撃吸収部2Aの内側変形部23よりも多数(本実施形態では五つ)の内側支持部27,27,…が配置されている。
突入部2Bの前後方向の圧潰強度は、衝撃吸収部2Aの前後方向の圧潰強度よりも大きくなっている。本実施形態においては、突入部2Bの前後方向の長さ寸法を衝撃吸収部2Aの前後方向の長さ寸法よりも小さくするとともに、外側支持部26,26および内側支持部27,27,…の肉厚tB1,tB2,…の合算値を、外側変形部22,22および内側変形部23,23の肉厚tA1,tA2,…の合算値よりも大きくすることで、突入部2Bの圧潰強度を衝撃吸収部2Aの圧潰強度よりも大きくしている。なお、衝撃吸収部2Aのアルミニウム合金よりも高強度のアルミニウム合金で突入部2Bを形成することでも、突入部2Bの圧潰強度を、衝撃吸収部2Aの圧潰強度よりも大きくすることができる。
当接部28は、平板状を呈しており、バンパーリインフォースメント1のサイドメンバM側の面(本実施形態では、後面)に面接触している。当接部28には、図1に示すように、ボルト挿通孔28a,28a,…が形成されている。ボルト挿通孔28aは、バンパーリインフォースメント1の外殻部11に設けられた透孔11aに対応する位置に形成されていて、ボルト挿通孔28aと透孔11aとに挿通したボルトB2(図2参照)にナットN2(図2参照)を螺着することで、当接部28がバンパーリインフォースメント1に接合される。すなわち、バンパーステイ2は、当接部28においてバンパーリインフォースメント1に固定されることになる。
対向部29は、当接部28の隣りに形成されている。本実施形態では、当接部28の左右両側に対向部29,29が形成されていて、それぞれ当接部28に繋がっている。また、対向部29とバンパーリインフォースメント1との離隔距離は、当接部28から離れるに従って大きくなっている。
図3の(a)〜(c)を参照して衝突荷重が作用した際のバンパー構造100の変形の進み方を説明する。なお、図3は、変形の進み方を模式的に表わしたものであり、本発明のバンパー構造における変形モード(圧潰状況)を限定する趣旨ではない。
衝突の初期段階においては、バンパーステイ2の当接部28に衝突荷重が集中するので、まず始めに当接部28がバンパーリインフォースメント1に減り込み、対向部29,29の当接部28寄りの部位がバンパーリインフォースメント1を押圧するようになる(図3の(a)参照)。ここまでの過程によって衝突エネルギーを吸収しきれなかった場合には、対向部29,29の全体がバンパーリインフォースメント1に減り込むことでバンパーリインフォースメント1の圧潰範囲が拡大し、突入部2Bの全幅に亘ってバンパーリインフォースメント1の圧潰が進行するようになる(図3の(b)参照)。また、衝撃吸収部2Aの圧潰荷重よりも大きな衝突荷重が作用すると、バンパーリインフォースメント1の圧潰に引き続いて、外側変形部22および内側変形部23に塑性曲げ変形や座屈が発生し、衝撃吸収部2Aが圧潰することになる(図3の(c)参照)。なお、図示は省略するが、ここまでの過程によって衝突エネルギーを吸収しきれなかった場合には、外側支持部26および内側変形部27に塑性曲げ変形や座屈が発生し、突入部2Bが圧潰することになる。
このように、本実施形態に係るバンパー構造においては、衝撃吸収部2Aの前後方向の圧潰強度がバンパーリインフォースメント1の前後方向の圧潰強度よりも大きく、さらに、突入部2Bの前後方向の圧潰強度が衝撃吸収部2Aの前後方向の圧潰強度よりも大きくなっているので、バンパーステイ2の当接部28がバンパーリインフォースメント1に減り込み、バンパーリインフォースメント1の前後方向への圧潰が進行した後に、バンパーステイ2の衝撃吸収部2Aの圧潰が進行することになる。
本実施形態に係るバンパー構造によれば、バンパーステイ2の当接部28に衝突荷重が集中する結果、衝突の初期段階においてバンパーリインフォースメント1が圧潰(座屈)し易くなるので、バンパーステイの全幅を同時にバンパーリインフォースメントに減り込ませる従来のバンパー構造に比べて、衝突の初期段階における圧潰荷重のピークを低く抑えることが可能となり、ひいては、軽衝突の際にエアーバック等の安全装置が誤作動することを防ぐことが可能となる。
また、本実施形態においては、衝撃吸収部2Aおよび突入部2Bの前後方向の圧潰強度が、バンパーリインフォースメント1の前後方向の圧潰強度よりも大きくなっているので、突入部2Bの全体をバンパーリインフォースメント1に減り込ませることができ、さらに、バンパーリインフォースメント1とバンパーステイ2とが時間差を持って潰れることになる。つまり、このバンパー構造によれば、前後方向への変形量が大きくなるので、エネルギー吸収量も大きくなり、さらに、圧潰荷重のピークが極端に高くなることもない。
また、本実施形態においては、衝撃吸収部2Aよりも圧潰強度が大きい突入部2Bに当接部28と対向部29,29とを形成したので、バンパーリインフォースメント1をより確実に圧潰させることが可能となる。加えて、本実施形態においては、対向部29とバンパーリインフォースメント1との離隔距離が、当接部28から離れるに従って大きくなっているので、バンパーステイ2のバンパーリインフォースメント1への減込量が大きくなるに従って、バンパーリインフォースメント1の圧潰範囲が拡大し、バンパーリインフォースメント1の圧潰によって吸収される衝突エネルギーが大きなものになる。
また、本実施形態においては、バンパーステイ2を構成する衝撃吸収部2Aおよび突入部2Bをそれぞれアルミニウム合金製の押出形材で形成したので、その軽量化・低コスト化を図ることが可能となり、さらには、製造が容易になるとともに、品質が安定する。
また、本実施形態においては、衝撃吸収部2Aおよび突入部2Bを別体としているので、大規模な押出成形装置が不要となる。また、衝撃吸収部2Aおよび突入部2Bのいずれか一方の寸法・形状だけを変更することも可能となるので、サイドメンバMやバンパーリインフォースメント1の構成が異なる車両間で、部品の供用化を図ることが可能となる。
なお、本実施形態では、外側変形部22および内側変形部23を、折れ曲がりのない平板状とした場合を例示したが、これに限定されることはなく、図示は省略するが、1箇所以上で屈曲する形態のものであってもよい。外側変形部22および内側変形部23に屈曲点を設ければ、屈曲点を起点にして圧潰を進行させることが可能となるので、外側変形部22および内側変形部23の変形(座屈)モードを制御することが可能となる。
また、本実施形態では、当接部28を平板状とし、衝突前において当接部28をバンパーリインフォースメント1に面接触させた場合を例示したが、これに限定されることはなく、図示は省略するが、当接部28を曲面状とし、衝突前において当接部28をバンパーリインフォースメント1に線接触させてもよい。
また、本実施形態では、衝撃吸収部2Aおよび突入部2Bを別体としたが、一体成形されたもの(すなわち、一の押出形材から成形されたもの)であっても差し支えない。このようにすると、衝撃吸収部2Aと突入部2Bとを接合する作業が不要になるので、バンパーステイ2を安価に製造することが可能となる。
また、本実施形態では、直線状のバンパーリインフォースメント1を例示したが、これに限定されることはなく、図示は省略するが、両端部が車体側に傾斜しているバンパーリインフォースメントであっても差し支えない。このようにすると、バンパーリインフォースメントが直線状に伸ばされることでも、衝突エネルギーが吸収されることになる。
(第二の実施形態)
図4に示すように、第二の実施形態に係るバンパー構造は、サイドメンバMに付設されるバンパーリインフォースメント1と、サイドメンバMとバンパーリインフォースメント1との間に介設されるバンパーステイ3と、を備えている。
バンパーステイ3は、そのサイドメンバM側に位置する衝撃吸収部3Aと、バンパーリインフォースメント1側に位置する突入部3Bと、を備えている。バンパーステイ3は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、衝撃吸収部3Aおよび突入部3Bは、一体成形されている。
衝撃吸収部3Aは、図5にも示すように、サイドメンバMの前端面M1に固定される固定部31と、固定部31からバンパーリインフォースメント1に向かって立ち上がる一対の外側変形部32,32と、この外側変形部32,32の間において固定部21からバンパーリインフォースメント1に向かって立ち上がる複数の内側変形部33,33と、バンパーリインフォースメント1の車体S側の面に隙間をあけて対向する対向部34,34と、を備えている。
なお、固定部31、外側変形部32および内側変形部33の構成は、それぞれ第一の実施形態に係るバンパーステイ2の固定部21、外側変形部22および内側変形部23の構成と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
対向部34は、後記する当接部35の隣りに形成されている。本実施形態では、当接部35の左右両側に対向部34,34が形成されていて、それぞれ外側変形部32と内側変形部33とを繋いでいる。本実施形態に係る対向部34は、曲面状を呈しており、後記する当接部35から離れるに従ってバンパーリインフォースメント1との離隔距離が大きくなっている。
なお、衝撃吸収部3Aの前後方向の圧潰強度は、バンパーリインフォースメント1の前後方向の圧潰強度よりも大きくなっていて、バンパーリインフォースメント1の圧潰がある程度進行した後に、衝撃吸収部3Aの圧潰が進行し始める。
突入部3Bは、バンパーリインフォースメント1に当接する当接部35と、バンパーリインフォースメント1のサイドメンバM側の面(後面)に沿って当接部35から張り出す張出部36,36と、を備えている。
当接部35は、中実のブロック状を呈しており、その前端面がバンパーリインフォースメント1のサイドメンバM側の面に面接触する。当接部35の後端部は、内側変形部33,33の間に位置し、内側変形部33,33を繋いでいる。当接部35の前後方向の圧潰強度は、衝撃吸収部3Aの前後方向の圧潰強度よりも大きくなっている。本実施形態においては、当接部35(突入部3B)の前後方向の長さ寸法を衝撃吸収部3Aの前後方向の長さ寸法よりも小さくするとともに、当接部35の肉厚tBを、外側変形部32,32および内側変形部33,33の肉厚tA1,tA2,…の合算値よりも大きくすることで、当接部35の圧潰強度を衝撃吸収部3Aの圧潰強度よりも大きくしている。
張出部36は、平板状を呈しており、当接部35から片持ち梁状に張り出している。張出部36のバンパーリインフォースメント1側の面は、当接部35の前端面と面一になっていて、バンパーリインフォースメント1のサイドメンバM側の面に面接触する。張出部36には、図4に示すように、ボルト挿通孔36a,36a,…が形成されている。ボルト挿通孔36aは、バンパーリインフォースメント1の外殻部11に設けられた透孔11aに対応する位置に形成されていて、ボルト挿通孔36aと透孔11aとに挿通したボルトB2(図5参照)にナットN2(図5参照)を螺着することで、張出部36がバンパーリインフォースメント1に接合される。すなわち、バンパーステイ3は、張出部36においてバンパーリインフォースメント1に固定されることになる。
以上のように構成されたバンパー構造では、バンパーリインフォースメント1に作用した衝突荷重が、バンパーステイ3の当接部35と張出部36,36とに作用することになるが、張出部36の剛性(曲げ剛性)が当接部35よりも小さく、衝突荷重の大半が当接部35に集中するので、衝突荷重が小さい段階から当接部35がバンパーリインフォースメント1に減り込み、バンパーリインフォースメント1が前後方向に圧潰することになる(図6の(a)参照)。ここまでの過程によって衝突エネルギーを吸収しきれなかった場合には、当接部35が衝撃吸収部3Aに減り込むとともに、外側変形部32および内側変形部33に塑性曲げ変形や座屈が発生し、衝撃吸収部3Aが圧潰し始める(図6の(b)参照)。その後、対向部34が張出部36を介してバンパーリインフォースメント1を押圧することで、バンパーリインフォースメント1の圧潰範囲が拡大し、さらに、衝撃吸収部3Aの圧潰が進行することで、衝突エネルギーを吸収する(図6の(c)参照)。
本実施形態に係るバンパー構造によれば、バンパーステイ3の当接部35に衝突荷重が集中する結果、衝突の初期段階においてバンパーリインフォースメント1が圧潰(座屈)し易くなるので、従来のバンパー構造に比べて、衝突の初期段階における圧潰荷重のピークを低く抑えることが可能となり、ひいては、軽衝突の際にエアーバック等の安全装置が誤作動することを防ぐことが可能となる。
また、本実施形態においては、衝撃吸収部3Aよりも圧潰強度が大きい突入部3Bに当接部35を形成するとともに、当接部35を中実なブロック状としたので、バンパーリインフォースメント1をより確実に圧潰させることが可能となる。

Claims (6)

  1. 車体に付設されるバンパーリインフォースメントと、
    前記車体と前記バンパーリインフォースメントとの間に介設されるバンパーステイと、を備えるバンパー構造であって、
    前記バンパーステイは、前記バンパーリインフォースメントに当接する当接部と、前記バンパーリインフォースメントと間隔をあけて対向する対向部とを備えており、
    前記対向部は、前記当接部が前記バンパーリインフォースメントに減り込んだときに、前記バンパーリインフォースメントを押圧することを特徴とするバンパー構造。
  2. 前記対向部が、前記当接部の隣りに形成されており、
    前記対向部とバンパーリインフォースメントとの離隔距離が、前記当接部から離れるに従って大きくなっていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のバンパー構造。
  3. 前記バンパーステイは、前記バンパーリインフォースメントよりも圧潰強度が大きい衝撃吸収部と、当該衝撃吸収部よりも圧潰強度が大きい突入部とを備えており、
    前記突入部に、前記当接部が形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のバンパー構造。
  4. 前記突入部に、前記対向部が形成されていることを特徴とする請求の範囲第3項に記載のバンパー構造。
  5. 前記バンパーステイは、前記バンパーリインフォースメントの前記車体側の面に沿って前記当接部から張り出す張出部を備えており、
    前記対向部は、前記当接部が前記バンパーリインフォースメントに減り込んだときに、前記張出部を介して前記バンパーリインフォースメントを押圧することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のバンパー構造。
  6. 前記バンパーステイが、アルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか一項に記載のバンパー構造。
JP2009533017A 2007-09-21 2007-09-21 バンパー構造 Expired - Fee Related JP4996690B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/068426 WO2009037787A1 (ja) 2007-09-21 2007-09-21 バンパー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009037787A1 true JPWO2009037787A1 (ja) 2011-01-06
JP4996690B2 JP4996690B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=40467617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009533017A Expired - Fee Related JP4996690B2 (ja) 2007-09-21 2007-09-21 バンパー構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4996690B2 (ja)
WO (1) WO2009037787A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210331641A1 (en) * 2016-04-21 2021-10-28 Tesseract Structural Innovations, Inc. Uniform deceleration unit crash box

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011051364A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Nikkeikin Aluminium Core Technology Co Ltd バンパー構造
DE102009048466B4 (de) * 2009-10-07 2014-07-24 Audi Ag Trägerverbund für ein Kraftfahrzeug und Kraftfahrzeug
FR2967741B1 (fr) 2010-11-22 2012-12-28 Faurecia Bloc Avant Dispositif d'absorption d'energie bi-matiere a sensibilite thermique reduite, face avant et vehicule automobile incorporant un tel dispositif
KR101338076B1 (ko) 2011-12-15 2013-12-06 현대자동차주식회사 차량용 범퍼 빔 조립체
DE102016000599A1 (de) * 2016-01-21 2017-08-10 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Crashbox

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4523123B2 (ja) * 2000-07-11 2010-08-11 株式会社神戸製鋼所 バンパーステイとステイ付バンパー補強材およびバンパー補強材の取り付け構造
JP4297810B2 (ja) * 2004-03-09 2009-07-15 株式会社神戸製鋼所 バンパーステイ及びバンパー構造体
JP4433474B2 (ja) * 2005-02-21 2010-03-17 本田技研工業株式会社 車両用バンパビーム取付構造
JP4527613B2 (ja) * 2005-06-22 2010-08-18 株式会社神戸製鋼所 バンパステイおよびバンパ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210331641A1 (en) * 2016-04-21 2021-10-28 Tesseract Structural Innovations, Inc. Uniform deceleration unit crash box
US11654847B2 (en) * 2016-04-21 2023-05-23 Tesseract Structural Innovations, Inc. Uniform deceleration unit crash box

Also Published As

Publication number Publication date
JP4996690B2 (ja) 2012-08-08
WO2009037787A1 (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2165891B1 (en) Vehicle body structure and method of providing the same
EP2412583B1 (en) Bumper device for vehicle
JP4740210B2 (ja) 車両用クラッシュボックス構造
WO2011055725A1 (ja) 車両用バンパ装置
US8408632B2 (en) Bumper reinforcement member
JP5078597B2 (ja) 衝撃吸収構造
JP4996690B2 (ja) バンパー構造
JP2010120581A (ja) バンパ補強材
JP6315292B2 (ja) 車両のフレーム構造
JP2006232042A (ja) 車両の前部構造
JP5177397B2 (ja) バンパー構造体
JP5140093B2 (ja) バンパー構造
CN108136986B (zh) 横梁和用于制造横梁的方法
JP2006335241A (ja) バンパステイおよびバンパ装置
JP2006273081A (ja) バンパレインフォースの補強構造
JP5094544B2 (ja) バンパー構造体
JP2007261427A (ja) バンパー構造
JP2005104235A (ja) 自動車用バンパ装置
JP2008284934A (ja) 自動車のドアガードバー
JP2011131647A (ja) 自動車のバンパー構造体
JP2009035233A (ja) 車体構造
JP5617681B2 (ja) 車両用バンパ
JP5217485B2 (ja) フロントサイドメンバ構造
JP4678161B2 (ja) 自動車用バンパスティ構造
JP2005170232A (ja) 衝撃吸収部材

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120511

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees