JP2008070414A - 反射フイルムの製造方法及び画像表示装置 - Google Patents
反射フイルムの製造方法及び画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008070414A JP2008070414A JP2006246382A JP2006246382A JP2008070414A JP 2008070414 A JP2008070414 A JP 2008070414A JP 2006246382 A JP2006246382 A JP 2006246382A JP 2006246382 A JP2006246382 A JP 2006246382A JP 2008070414 A JP2008070414 A JP 2008070414A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractive index
- antireflection film
- layer
- inorganic particles
- silica
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
【解決手段】構成元素が異なる2種類以上の無機粒子を含む1液の塗料組成物を1回塗布乾燥硬化する工程のみで反射率の異なる複数の層を構成する反射防止フイルムの製造方法であって、少なくとも一種類の無機粒子にフッ素化合物による表面処理が成されていることを特徴とする反射防止フイルムの製造方法。
【選択図】なし
Description
前述した問題を解決するものとして、低屈折率の硬化被膜を与え得る化合物が硬化されてなる被膜が知られている。これは低屈折率の硬化被膜を与え得る化合物を含有する反射防止被膜形成組成物を基材の表面に塗布後、硬化することにより形成されるものであるため、反射防止被膜を形成するための操作が簡便であることから、広く用いられている。
構成元素が異なる2種類以上の無機粒子を含む1液の塗料組成物を1回塗布乾燥硬化する工程のみで反射率の異なる複数の層を構成する反射防止フイルムの製造方法であって、少なくとも一種類の無機粒子にフッ素化合物による表面処理が成されていることを特徴とする反射防止フイルムの製造方法である。
反射防止フイルムは反射防止膜と同意であり、その必要性や要求される性能などは特開昭59−50401号公報に記載されている様に、0.03以上好ましくは0.05以上の屈折率差を有する層を積層させて構成されることが好ましく、支持基材から計測し最も離れた層は低屈折率層であることが更に好ましい。屈折率差とは隣接する層間の屈折率を相対的に比較した値であり、相対的に屈折率が低い層を低屈折率層と呼び、相対的に屈折率が高い層を高屈折率層と呼ぶ。また、反射防止性能を補うために積層フイルム中に中屈折率層を設ける手法も特開昭59−50401号公報に記載されている。
最低反射率とは、光線反射スペクトルを測定した際に400nmから800nmの波長領域にて反射率が最低になった値を指す。フイルムの反射防止性能を比較する場合、最低反射率は一つの指標となり、最低反射率の値が小さいほど反射防止性能が良好であると言える。
デルタ反射率とは、光線反射スペクトルを測定した際に400nmから800nmの波長領域における最高反射率から最低反射率を引いた値をしめす。フイルムの反射防止性能を比較する場合、デルタ反射率は一つの指標となり、デルタ反射率の値が小さいほど良好であると言える。
低屈折率層とは支持基材上に積層される層中の1層であり、隣接する一層(フイルム構成層であり空気層を除く)よりも相対的な屈折率が低い層である。屈折率を低下させる方法としてフッ素系高分子を用いる方法(特開2002−36457号公報)や密度を低下させる方法が(特開平8−83581号公報)が知られている。
本発明で指す最表層とは、本発明塗料を塗布乾燥後に得られる層分離構造中の表面側に出来る低屈折率層の表面をいう。
A−R1−Rf 一般式(I)
A−R1−SiR2 n(OR2)3−n 一般式(II)
(上記一般式中のAは反応性二重結合基を示し、R1は炭素数1から3のアルキレン基及びそれらから導出されるエステル構造を示し、R2は水素又は炭素数が1から4のアルキル基を示し、Rfはフルオロアルキル基を示し、nは0又は1又は2のいずれかを示し、それぞれ側鎖を構造中に持っても良い。)
一般式(I)の具体例としては、2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフロオロプロピルアクリレート、2−パーフルオロブチルエチルアクリレート、3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−パーフルオロヘキシルエチルアクリレート、3−パーフルオロヘキシル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−パーフルオロオクチルエチルアクリレート、3−パーフルオロオクチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−パーフルオロデシルエチルアクリレート、2−パーフルオロ−3−メチルブチルエチルアクリレート、3−パーフルオロ−3−メトキシブチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−パーフルオロ−5−メチルヘキシルエチルアクリレート、3−パーフルオロ−5−メチルヘキシル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−パーフルオロ−7−メチルオクチル−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラフルオロプロピルアクリレート、オクタフルオロペンチルアクリレート、ドデカフルオロヘプチルアクリレート、ヘキサデカフルオロノニルアクリレート、ヘキサフルオロブチルアクリレート、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレート、2−パーフルオロブチルエチルメタクリレート、3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−パーフルオロオクチルエチルメタクリレート、3−パーフルオロオクチル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−パーフルオロデシルエチルメタクリレート、2−パーフルオロ−3−メチルブチルエチルメタクリレート、3−パーフルオロ−3−メチルブチル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−パーフルオロ−5−メチルヘキシルエチルメタクリレート、3−パーフルオロ−5−メチルヘキシル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−パーフルオロ−7−メチルオクチルエチルメタクリレート、3−パーフルオロ−7−メチルオクチルエチルメタクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、オクタフルオロペンチルメタクリレート、ドデカフルオロヘプチルメタクリレート、ヘキサデカフルオロノニルメタクリレート、1−トリフルオロメチルトリフルオロエチルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレートなどが挙げられる。
高屈折率層とは隣接する層よりも屈折率が高い層をさし、少なくとも一種類以上の金属酸化物を含むことが好ましい。金属酸化物としては、ジルコニウム、アンチモン、亜鉛、スズ、セリウム及びチタンよりなる群から選ばれる金属の酸化物粒子であることが好ましく、より好ましくは、アンチモンやスズなどから導出されるITOやATOを用いることが望ましい。
反射防止皮膜をCRT画像表示面やレンズ表面に直接設ける場合を除き、反射防止膜は支持基材を有することが好ましい。支持基材としては、ガラス板よりもプラスチックフイルムの方が好ましい。プラスチックフイルムの材料の例には、セルロースエステル(例、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセルロース)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエタン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリスチレン(例、シンジオタクチックポリスチレン)、ポリオレフィン(例、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリメチルメタクリレート及びポリエーテルケトンなどが含まれるが、これらの中でも得にトリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートおよびポリエチレンナフタレートが好ましい。支持基材の光透過率は、80%以上であることが好ましく、86%以上であることがさらに好ましい。透明支持体のヘイズは、2.0%以下であることが好ましく、1.0%以下であることがさらに好ましい。支持基材の屈折率は、1.4〜1.7であることが好ましい。支持基材には、赤外線吸収剤あるいは紫外線吸収剤を添加してもよい。赤外線吸収剤の添加量は、支持基材の0.01〜20質量%であることが好ましく、0.05〜10質量%であることがさらに好ましい。滑り剤として、不活性無機化合物の粒子を透明支持体に添加してもよい。無機化合物の例には、SiO2、TiO2、BaSO4、CaCO3、タルクおよびカオリンが含まれる。更に、支持基材に、表面処理を実施してもよい。
表面処理の例には、薬品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火焔処理、紫外線照射処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理およびオゾン酸化処理が含まれる。これらの中でもグロー放電処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理および火焔処理が好ましく、グロー放電処理と紫外線処理がさらに好ましい。
反射防止フイルムには、さらに、ハードコート層、防湿層、帯電防止層、下塗り層や保護層を設けてもよい。ハードコート層は、透明支持体に耐傷性を付与するために設ける。ハードコート層は、透明支持体とその上の層との接着を強化する機能も有する。ハードコート層は、アクリル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、シリコン系ポリマーやシリカ系化合物を用いて形成することができる。顔料をハードコート層に添加してよい。アクリル系ポリマーは、多官能アクリレートモノマー(例、ポリオールアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート)の重合反応により合成することが好ましい。ウレタン系ポリマーの例には、メラミンポリウレタンが含まれる。シリコン系ポリマーとしては、シラン化合物(例、テトラアルコキシシラン、アルキルトリアルコキシシラン)と反応性基(例、エポキシ、メタクリル)を有するシランカップリング剤との共加水分解物が好ましく用いられる。更には2種類以上のポリマーを組み合わせて用いてもよい。シリカ系化合物としては、コロイダルシリカが好ましく用いられる。ハードコート層の強度は、1kg荷重の鉛筆硬度で、H以上であることが好ましく、2H以上であることがさらに好ましく、3H以上であることが最も好ましい。透明支持体には、ハードコート層に加えて、接着層、シールド層、滑り層を設けてもよい。シールド層は、電磁波や赤外線を遮蔽するために設けられる。
反射防止フイルムの低屈折率層及び高屈折率層を形成する塗料成分は、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法などの塗布工程により形成することができる。本発明の方法によれば、低屈折率層、高屈折率層の二層を同時に形成することができる。二層の形成は、少なくとも本発明の高屈折率成分と低屈折率成分と溶媒とが混合された塗料の塗布後、乾燥及び硬化過程において成される。得られる反射防止フイルム中から完全に溶媒を除去する事に加え、欠陥なく二層に分離させるという観点からも、乾燥工程では加熱することが好ましい。加熱温度としては、用いる溶媒の沸点及びポリマーのガラス転移温度などから決定できるが特に限定される値ではない。さらに、乾燥後の形成層に対して熱またはエネルギー線を照射する事による硬化操作を行ってもよい。硬化を熱により行う場合、乾燥工程と硬化工程とを同時におこなってもよい。反射防止フイルムは、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)のような画像表示装置に適用する。反射防止フイルムは、高屈折率層が画像表示装置の画像表示面側になるように配置する。反射防止フイルムが透明支持体を有する場合は、透明支持体側を画像表示装置の画像表示面に接着する。反射防止フイルムは、さらに、ケースカバー、光学用レンズ、眼鏡用レンズ、ウインドウシールド、ライトカバーやヘルメットシールドにも利用できる。
次に、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。
[高屈折率成分の調整]
高屈折率成分としてオプスターTU4005(JSR社製)を固形分濃度6%となるように希釈して用いた。
[低屈折率成分(a)の調整]
中空シリカであるスルーリアTR−113(触媒化成工業株式会社製)20gにメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.2gと5重量%蟻酸水溶液0.9gを撹拌しながら加え、ついで、2−ペルフルオロオクチルエチルアクリレート4.6g及び2,2−アゾビスイソブチロニトリル0.1gを加えた後、30分間70℃にて加熱撹拌した。その後、イソプロピルアルコールを333g加え希釈し、低屈折率成分(a)とした。
中空シリカであるスルーリアTR−113(触媒化成工業株式会社製)20gにメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン4.4gと5重量%蟻酸水溶液1.8gを撹拌しながら加え、ついで、2−ペルフルオロオクチルエチルアクリレート4.6g及び2,2−アゾビスイソブチロニトリル0.2gを加えた後、30分間70℃にて加熱撹拌した。その後、イソプロピルアルコールを333g加え希釈し、低屈折率成分(b)とした。
中空シリカであるスルーリアTR−113(触媒化成工業株式会社製)20gにメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン1.1gと5重量%蟻酸水溶液0.5gを撹拌しながら加え、ついで、2−ペルフルオロオクチルエチルアクリレート2.3g及び2,2−アゾビスイソブチロニトリル0.05gを加えた後、30分間70℃にて加熱撹拌した。その後、イソプロピルアルコールを223g加え希釈し、低屈折率成分(c)とした。
中空シリカであるスルーリアTR−113(触媒化成工業株式会社製)20gにメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.2gと5重量%蟻酸水溶液0.9gを撹拌しながら加え、30分間70℃にて加熱撹拌した。その後、イソプロピルアルコールを184g加え希釈し、低屈折率成分(d)とした。
イソプロピルアルコール20gにメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2.2gと5重量%蟻酸水溶液0.9gを撹拌しながら加え、ついで、2−ペルフルオロオクチルエチルアクリレート4.6g及び2,2−アゾビスイソブチロニトリル0.1gを加えた後、30分間70℃にて加熱撹拌した。その後、イソプロピルアルコールを200g加え希釈し、低屈折率成分(e)とした。
中空シリカであるスルーリアTR−113(触媒化成工業株式会社製)2gにトリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン4.2gと2規定塩酸水溶液0.2gを撹拌しながら加え、30分間70℃にて加熱撹拌した。その後、イソプロピルアルコールを147g加え希釈し、低屈折率成分(f)とした。
中空シリカであるスルーリアTR−113(触媒化成工業株式会社製)20gにイソプロピルアルコールを113g加え希釈し、低屈折率成分(g)とした。
中空シリカであるスルーリアTR−113(触媒化成工業株式会社製)20gメチルトリメトキシシラン20gを撹拌しながら加え、60分間70℃にて加熱撹拌した。その後、イソプロピルアルコールを427g加え希釈し、低屈折率成分(h)とした。
低屈折率成分(a)と高屈折率成分をそれぞれ重量比にて4:6となるように混合した。
低屈折率成分(b)と高屈折率成分をそれぞれ重量比にて4:6となるように混合した。
低屈折率成分(c)と高屈折率成分をそれぞれ重量比にて4:6となるように混合した。
低屈折率成分(d)と高屈折率成分をそれぞれ重量比にて4:6となるように混合した。
低屈折率成分(e)と高屈折率成分をそれぞれ重量比にて4:6となるように混合した。
低屈折率成分(f)と高屈折率成分をそれぞれ重量比にて4:6となるように混合した。
低屈折率成分(g)と高屈折率成分をそれぞれ重量比にて4:6となるように混合した。
低屈折率成分(h)と高屈折率成分をそれぞれ重量比にて4:6となるように混合した。
低屈折率成分(a)のみを塗料として用いた。
支持基材としてPET樹脂フイルム上にハードコート塗料が塗布硬化されているルミクリアSR−HC(東レ株式会社製)をもちいた。この支持基材上に、バーコーター(#10)を用いて実施例1から2及び比較例1から6までに記載した塗料を塗布後100℃にて1分間乾燥し紫外線を照射し反射防止フイルムを作製した。
作製した反射防止フイルムについて次に示す性能評価を実施し、得られた結果を表1に示した。
製膜性の評価は目視で行い、支持基材上に塗料組成物を塗布し硬化終了までの工程中で、塗布範囲に支持基材(ハードコート面)が暴露した部分がある場合は評価:×とし、塗布範囲に支持基材(ハードコート面)が暴露していない場合は評価:○とした。なお、製膜性の評価が×となった例に関しては以下の評価は実施していない。
反射防止性能の評価は島津製作所製分光光度計UV−3100を用いて400nmから800nmの波長範囲にて行い、評価基準は光線反射率の最小値(ボトム反射率)が0.7%以下であり且つデルタ反射率が2.5%以下であった場合は評価:○、どちらか一方のみの基準を満たした場合は評価:△、どちらの値も満たしていない場合は評価:×とした。
反射防止フイルムを塗布方向に対して垂直に切断し、その断面を透過型電子顕微鏡 日立製作所製H−7100FAにて観察し、中空シリカ粒子によって該塗料成分から構成される層において、表面に中空シリカ堆積層の厚さ(低屈折率層の厚さ)の10%以上90%未満となる空隙があり表面と逆側に明確な界面を有しており、且つ、ハードコート面との間に、明確な中間層(高屈折率層)が確認された場合は評価:◎、表面に空隙は無いがその他については評価◎の要件を満たしている場合は評価:○、界面は不明瞭であるが低屈折粒子又は高屈折粒子が単独で層を形成している部分がある場合の評価:△、前記界面及び中間層が確認されない場合は評価:×とした。
Claims (10)
- 構成元素が異なる2種類以上の無機粒子を含む1液の塗料組成物を1回塗布乾燥硬化する工程のみで反射率の異なる複数の層を構成する反射防止フイルムの製造方法であって、少なくとも一種類の無機粒子にフッ素化合物による表面処理が成されていることを特徴とする反射防止フイルムの製造方法。
- 構成元素が異なる2種類以上の無機粒子を含む塗料組成物を用いる反射防止フイルムの製造方法であって、反射防止フイルムの最表層に無機粒子による凹凸を形成せしめる請求項1に記載の反射防止フイルムの製造方法。
- 請求項2に記載の凹凸の深さが表層厚さの90%未満である反射防止フイルムの製造方法。
- 構成元素が異なる2種類以上の無機粒子を含む1液の塗料組成物を1回塗布乾燥硬化する工程のみで得られる異なる二層の界面が、構成元素の異なる無機粒子が積層して形成されている請求項1または2に記載の反射防止フイルムの製造方法。
- フッ素化合物により表面処理がなされた無機粒子がシリカ粒子であり、他の無機粒子が該シリカ粒子と該シリカ粒子が積層した膜よりも屈折率が高い無機粒子とを含み、塗料組成物を一回塗布乾燥硬化させることにより、シリカ粒子が積層した層と、該シリカ粒子が積層した層よりも屈折率が高い無機粒子を含む高屈折率層を同時に形成する請求項1〜4のいずれかに記載の反射防止フイルムの製造方法の製造方法。
- 前記表面処理方法が、シリカ粒子と一般式(I)で示される化合物とが、一般式(II)で示される化合物とを用いてされる請求項5記載の反射防止フイルムの製造方法。
A−R1−Rf 一般式(I)
A−R1−SiR2 n(OR2)3−n 一般式(II)
(上記一般式中のAは反応性二重結合基を示し、R1は炭素数1から3のアルキレン基及びそれらから導出されるエステル構造を示し、R2は水素又は炭素数が1から4のアルキル基を示し、Rfはフルオロアルキル基を示し、nは0又は1又は2のいずれかを示し、それぞれ側鎖を構造中に持っても良い。) - 前記シリカ粒子が細孔且つ/又は外殻の内部に多孔質且つ/または空洞が形成されたシリカ粒子であって、数平均粒子径が5〜100nmである請求項5〜6のいずれかに記載の反射防止フイルムの製造方法。
- 前記シリカ粒子と、シリカ粒子が堆積した膜よりも屈折率が高い無機粒子が、数平均粒子径が5nmから100nm、屈折率が1.60〜2.80である金属酸化物からなる無機粒子を含む請求項5〜7のいずれかに記載の反射防止フイルムの製造方法。
- 前記金属酸化物が、ITOまたはATOである請求項8に記載の反射防止フイルムの製造方法。
- 請求項9に記載の製造方法にて得られた反射防止フイルムが支持基材の少なくとも一面に施されていることを特徴とする画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246382A JP4899734B2 (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 反射防止フイルムの製造方法及び画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246382A JP4899734B2 (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 反射防止フイルムの製造方法及び画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008070414A true JP2008070414A (ja) | 2008-03-27 |
JP4899734B2 JP4899734B2 (ja) | 2012-03-21 |
Family
ID=39292079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006246382A Expired - Fee Related JP4899734B2 (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 反射防止フイルムの製造方法及び画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4899734B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010196043A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-09-09 | Toray Ind Inc | 塗料組成物、反射防止フィルムの製造方法及び画像表示装置 |
JP2010215746A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Toray Ind Inc | 塗料組成物、反射防止フィルムの製造方法及び画像表示装置 |
WO2011033976A1 (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-24 | 東レ株式会社 | 反射防止部材、およびその製造方法 |
Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002077116A1 (fr) * | 2001-03-21 | 2002-10-03 | Daikin Industries, Ltd. | Agent de traitement de surface comprenant une matiere composite inorganique/organique |
JP2004317734A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜、その製造方法、反射防止フィルムおよび画像表示装置 |
JP2004333901A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | Optimax Technology Corp | 防眩反射防止膜の製造方法 |
JP2005309120A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Konica Minolta Opto Inc | 反射防止フィルム、偏光板及び画像表示装置 |
JP2005316415A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射防止積層体 |
JP2006010923A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Konica Minolta Opto Inc | クリアハードコートフィルム及びその製造方法、並びにそれを用いた反射防止フィルム |
JP2006028409A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 組成物、コーティング組成物、反射防止フィルム、偏光板、画像表示装置 |
WO2006054470A1 (ja) * | 2004-11-16 | 2006-05-26 | Jsr Corporation | 積層体の製造方法 |
JP2006137915A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Jsr Corp | 液状硬化性樹脂組成物及びそれからなる硬化膜 |
JP2006161021A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-22 | Jsr Corp | 液状硬化性樹脂組成物、硬化膜及び積層体 |
JP2006227162A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Konica Minolta Opto Inc | 反射防止フィルム、反射防止フィルムの製造方法、偏光板及び表示装置 |
JP2006231900A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-09-07 | Jsr Corp | 積層体の製造方法 |
JP2006231317A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-09-07 | Jsr Corp | 積層体の製造方法 |
-
2006
- 2006-09-12 JP JP2006246382A patent/JP4899734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002077116A1 (fr) * | 2001-03-21 | 2002-10-03 | Daikin Industries, Ltd. | Agent de traitement de surface comprenant une matiere composite inorganique/organique |
JP2004317734A (ja) * | 2003-04-15 | 2004-11-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止膜、その製造方法、反射防止フィルムおよび画像表示装置 |
JP2004333901A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | Optimax Technology Corp | 防眩反射防止膜の製造方法 |
JP2005316415A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射防止積層体 |
JP2005309120A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Konica Minolta Opto Inc | 反射防止フィルム、偏光板及び画像表示装置 |
JP2006010923A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Konica Minolta Opto Inc | クリアハードコートフィルム及びその製造方法、並びにそれを用いた反射防止フィルム |
JP2006028409A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 組成物、コーティング組成物、反射防止フィルム、偏光板、画像表示装置 |
JP2006137915A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Jsr Corp | 液状硬化性樹脂組成物及びそれからなる硬化膜 |
JP2006161021A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-22 | Jsr Corp | 液状硬化性樹脂組成物、硬化膜及び積層体 |
WO2006054470A1 (ja) * | 2004-11-16 | 2006-05-26 | Jsr Corporation | 積層体の製造方法 |
JP2006231900A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-09-07 | Jsr Corp | 積層体の製造方法 |
JP2006231317A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-09-07 | Jsr Corp | 積層体の製造方法 |
JP2006227162A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Konica Minolta Opto Inc | 反射防止フィルム、反射防止フィルムの製造方法、偏光板及び表示装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010196043A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-09-09 | Toray Ind Inc | 塗料組成物、反射防止フィルムの製造方法及び画像表示装置 |
JP2010215746A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Toray Ind Inc | 塗料組成物、反射防止フィルムの製造方法及び画像表示装置 |
WO2011033976A1 (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-24 | 東レ株式会社 | 反射防止部材、およびその製造方法 |
US9423531B2 (en) | 2009-09-18 | 2016-08-23 | Toray Industries, Inc. | Antireflection member and manufacture method for the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4899734B2 (ja) | 2012-03-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100709527B1 (ko) | 실리카 함유 적층체, 및 다공성 실리카층 형성용 도포조성물 | |
JP5309597B2 (ja) | 反射防止フイルムの製造方法および画像表示装置 | |
JP4362509B2 (ja) | 反射防止フィルムおよびその製造方法 | |
KR101256552B1 (ko) | 반사 방지 필름 및 이의 제조 방법 | |
KR101092573B1 (ko) | 반사 방지 코팅용 조성물, 반사 방지 필름 및 이의 제조 방법 | |
WO2005059601A1 (ja) | 反射防止フィルム、電磁波シールド性光透過窓材、ガス放電型発光パネル、フラットディスプレイパネル、ショーウィンドウ窓材及び太陽電池モジュール | |
JP2002372601A (ja) | 反射防止フィルムおよび画像表示装置と含フッ素共重合体 | |
JP4691332B2 (ja) | 含フッ素多官能モノマー、含フッ素重合体、反射防止膜、反射防止フィルムおよび画像表示装置 | |
JP2009058954A (ja) | 反射防止フィルムの製造方法及び画像表示装置 | |
JP5210775B2 (ja) | 含フッ素重合体、反射防止膜、反射防止フィルムおよび画像表示装置 | |
JP4899734B2 (ja) | 反射防止フイルムの製造方法及び画像表示装置 | |
JP2008070415A (ja) | 反射フイルムの製造方法及び画像表示装置 | |
JP2002131507A (ja) | 防眩性反射防止フィルムおよび偏光板 | |
JP2007011323A (ja) | 反射防止膜、該反射防止膜を有する反射防止性光透過窓材、及び該反射防止性光透過窓材を有するディスプレイ用フィルタ | |
JP2009075576A (ja) | 反射防止フィルムの製造方法及び画像表示装置、塗料組成物 | |
JP5572297B2 (ja) | 重合性含フッ素化合物、それを用いた反射防止膜、反射防止フィルム、画像表示装置および含フッ素アルコール | |
JPH11133207A (ja) | 光学薄膜および反射防止性物品 | |
JP2007193323A (ja) | 反射防止フィルム、及びそれを用いたプラズマディスプレイパネル用前面板、プラズマディスプレイパネル表示装置、画像表示装置 | |
JP5703619B2 (ja) | 塗料組成物、及びそれを用いた反射防止部材の製造方法 | |
JP2009031506A (ja) | ディスプレイ用減反射性近赤外線遮蔽材及びそれを用いた電子画像表示装置 | |
JP2002243907A (ja) | 反射防止フィルムおよび画像表示装置 | |
JP5463933B2 (ja) | 塗料組成物、反射防止フィルムの製造方法及び画像表示装置 | |
JP2005181545A (ja) | 反射防止フィルム | |
JP2008241775A (ja) | 反射防止フイルムおよびその製造方法 | |
JP5625670B2 (ja) | ハードコート塗液、反射防止フィルム及びディスプレイ用前面板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111206 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111219 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4899734 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |