以下、本発明の照明装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は放電灯点灯装置を示す回路図で、図2は照明装置の外観を示す斜視図である。
図2に示すように、器具本体11の下面には反射面12が形成され、この反射面12の両端には、ランプソケット13,13が設けられ、これらランプソケット13,13間には管径が18mm以下の高管壁負荷の低圧放電ランプとしての蛍光ランプFLが取り付けられ、図1に示す放電灯点灯装置14が内蔵されている。
この図1に示す放電灯点灯装置14は、商用交流電源eにダイオードブリッジなどの全波整流回路21の入力端子を接続し、この全波整流回路21の出力端子間には平滑コンデンサC11 が接続され、この平滑コンデンサC11 には放電灯点灯手段としてのハーフブリッジ型のインバータ回路22が接続されている。
また、このインバータ回路22は、平滑コンデンサC11 に電界効果トランジスタQ11 および電界効果トランジスタQ12 が直列に接続され、電界効果トランジスタQ11 のゲートには抵抗R11 を介して、電界効果トランジスタQ12 のゲートには抵抗R12 を介して、ドライブ回路23が接続されている。
さらに、電界効果トランジスタQ12 の両端には、直流カット手段となる直流カット用のコンデンサC12 、バラストチョークの機能を有するトランスTr1 の一次巻線Tr1aおよび直流カット手段としての直流カット用のコンデンサC13 を介して蛍光ランプFLのフィラメントFL1 ,FL2 の一端間に接続され、これらフィラメントFL1 ,FL2 は、それぞれトランスTr1 のフィラメント予熱巻線Tr1b,Tr1cに接続されている。また、コンデンサC13 を介した蛍光ランプFLのフィラメントFL1,FL2 間には、コンデンサC14 が接続されている。
そして、蛍光ランプFLのフィラメントFL1 ,FL2 間には、抵抗R13 および抵抗R14 の直列回路の抵抗分圧回路24が接続され、抵抗R14 には並列にバイパスコンデンサC15 が接続され、これらにて直流電圧検出手段としての直流電圧検出回路25が形成され、この直流電圧検出回路25にはこの直流電圧検出回路25のバイパスコンデンサC15 に充電された電圧が所定値以上であるか否かを検出する比較回路26が接続され、この比較回路26は制御手段としての制御回路27に接続され、この制御回路27はドライブ回路23に接続されている。
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
まず、商用交流電源eの交流電圧を全波整流回路21で全波整流し、平滑コンデンサC11 で平滑して、ドライブ回路23により電界効果トランジスタQ11 および電界効果トランジスタQ12 をスイッチングさせ、高周波交流を誘起させて蛍光ランプFLを高周波点灯させる。また、この際に、フィラメント予熱巻線Tr1b,Tr1cに電圧を誘起して、フィラメントFL1 ,FL2 を予熱する。
そして、蛍光ランプFLが通常時には、蛍光ランプFLには正負ほぼ対称の高周波交流電圧が印加されているので、バイパスコンデンサC15 により高周波交流がバイパスされて、バイパスコンデンサC15 は充電されず、比較回路26は制御回路27にドライブ回路23を通常通り動作させる。
一方、蛍光ランプFLが寿命末期になり、たとえばいずれかのフィラメントFL1,FL2 がエミッタレス状態になると、蛍光ランプFLには整流作用が生じ、抵抗R13 および抵抗R14 で分圧されてバイパスコンデンサC15 が充電され、比較回路26でこのバイパスコンデンサC15 が所定電圧以上になったことを検出して、制御回路27はドライブ回路23でインバータ回路22を蛍光ランプFLのアークが消滅する電圧以下に出力を低下させたり、あるいは、インバータ回路22の出力を停止させる。
このように、バイパスコンデンサC15 で蛍光ランプFLの直流電圧のみを検出するので、周囲温度の上昇などにより蛍光ランプFLの電圧が大きく変化せず直流が重畳されている場合にも、確実に蛍光ランプFLの寿命末期を検出できる。
次に、他の実施の形態を図3を参照して説明する。
図3は他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、この図3に示す放電灯点灯装置31は、図1に示す放電灯点灯装置14において、トランスTr1 に代えてバラストチョークL11 を設け、電界効果トランジスタQ12 に対して並列に、トランスTr2 の一次巻線Tr2aおよびバイパスコンデンサC16 の直列回路を接続し、このトランスTr2 にフィラメント予熱巻線Tr2bおよびフィラメント予熱巻線Tr2cを設けたものである。
また、ドライブ回路23は、制御回路27にトランスTr3 の一次巻線Tr3aおよびコンデンサC17 の直列回路が接続され、抵抗R11 にトランスTr3 の二次巻線Tr3bが接続され、抵抗R12 にトランスTr3 の二次巻線Tr3cが接続されている。
そして、基本的には図1に示す放電灯点灯装置14と同様に動作する。
また、他の実施の形態を図4を参照して説明する。
図4はまた他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、この図4に示す放電灯点灯装置32は、図3に示す実施の形態の放電灯点灯装置31において、高圧側に位置するコンデンサC13 を安定電位側に接続したものである。
そして、基本的には図3に示す放電灯点灯装置31と同様に動作する。
さらに、他の実施の形態を図5を参照して説明する。
図5はさらに他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、この放電灯点灯装置33は、図1に示す放電灯点灯装置14の直流電圧検出回路25に代えて、直流電圧検出手段としての直流電圧検出回路34を設けたもので、コンデンサC13 を安定電位側に位置させ、このコンデンサC13 に対して並列に抵抗R15 および抵抗R16 の直列回路の抵抗分圧回路35を接続し、抵抗R15 および抵抗R16 の接続点に、比較回路26を接続したものである。
このように、蛍光ランプFLに対して直列に接続されたコンデンサC13 に並列に抵抗分圧回路35を設けて、この抵抗分圧回路35により蛍光ランプFLの直流電圧を検出しても同様に動作する。
またさらに、他の実施の形態を図6を参照して説明する。
図6はまたさらに他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、この放電灯点灯装置36は、図5に示す放電灯点灯装置33において、トランスTr1 に代えてバラストチョークL11 を設け、電界効果トランジスタQ12 に対して並列に、トランスTr2 の一次巻線Tr2aおよびバイパスコンデンサC16 の直列回路を接続し、このトランスTr2 にフィラメント予熱巻線Tr2bおよびフィラメント予熱巻線Tr2cを設けたものである。
また、ドライブ回路23は、制御回路27にトランスTr3 の一次巻線Tr3aおよびコンデンサC17 の直列回路が接続され、抵抗R11 にトランスTr3 の二次巻線Tr3bが接続され、抵抗R12 にトランスTr3 の二次巻線Tr3cが接続されている。
そして、基本的には図5に示す放電灯点灯装置33と同様に動作する。
そしてまた、他の実施の形態を図7を参照して説明する。
図7はそしてまた他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、この図7に示す放電灯点灯装置41は、商用交流電源eに全波整流回路21の入力端子が接続され、この全波整流回路21の出力端子には平滑コンデンサC11 が接続されている。
そして、この平滑コンデンサC11 には放電灯点灯手段としての一石式のインバータ回路42が接続され、このインバータ回路42は、コンデンサC21 およびインダクタL15 の並列共振回路43と、スイッチング素子であるトランジスタQ15 のコレクタ、エミッタが直列に接続され、インダクタL15 にはバラストチョークL16 、電流トランスCT1 の一次巻線CT1aおよび直流カット手段としての直流カット用のコンデンサC22 を介して、蛍光ランプFLのフィラメントFL1 ,FL2 の一端が接続され、これらフィラメントFL1 ,FL2 の他端間には、始動用のコンデンサC23 が接続されている。
また、電流トランスCT1 の二次巻線CT1bはコンデンサC24 を介してトランジスタQ15 のベース、エミッタ間に接続され、このトランジスタQ15 のベース、エミッタ間にはダイオードD11 および抵抗R21 の直列回路が接続されている。
さらに、蛍光ランプFLのフィラメントFL2 の一端と全波整流回路21の負極との間には、抵抗R22 および抵抗R23 の直列回路で形成された抵抗分圧回路44が形成され、抵抗R23 はバイパスコンデンサC25 が並列に接続されて、直流電圧検出手段としての直流電圧検出回路45が形成され、この抵抗R23 およびバイパスコンデンサC25 の接続点には比較回路46が接続され、この比較回路46はトランジスタQ16 のベースに接続され、このトランジスタQ16 のコレクタはダイオードD12 を介してトランジスタQ15 のベースに接続され、エミッタは全波整流回路21の負極に接続されて、制御手段としての制御回路47を形成している。
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
まず、商用交流電源eの交流電圧を全波整流回路21で全波整流し、平滑コンデンサC11 で平滑して、並列共振回路43のコンデンサC21 およびインダクタL15 の共振および電流トランスCT1 の帰還により、トランジスタQ15 をスイッチング動作させて、インダクタL15 に高周波交流を誘起して蛍光ランプFLを高周波点灯させる。
そして、蛍光ランプFLが通常時には、蛍光ランプFLには正負ほぼ対称の高周波交流電圧が印加されているので、抵抗R23 の電流はバイパスコンデンサC25 により高周波交流がバイパスされて、バイパスコンデンサC25 は充電されず、比較回路46はLレベル出力を維持してトランジスタQ16 のオフ状態を維持し、トランジスタQ15 を通常通り動作させる。
一方、蛍光ランプFLが寿命末期になり、たとえばいずれかのフィラメントFL1,FL2 がエミッタレス状態になると、蛍光ランプFLには直流電流が生じ、抵抗R22 および抵抗R23 で分圧されてバイパスコンデンサC25 が充電され、比較回路46でこのバイパスコンデンサC25 が所定電圧以上になったことを検出して、比較回路46はHレベル出力してトランジスタQ16 をオンし、トランジスタQ15 のベース電流を引き抜いて、インバータ回路42を蛍光ランプFLのアークが消滅する電圧以下に出力を低下させたり、あるいは、インバータ回路42の出力を停止させる。
また、他の実施の形態を図8を参照して説明する。
図8はまた他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、図8に示す放電灯点灯装置51は、図7に示す放電灯点灯装置41の直流電圧検出回路45、比較回路46および制御回路47に代えて、コンデンサC23 に対して並列に抵抗R25 および抵抗R26 の直列回路の抵抗分圧回路52を接続し、この抵抗R25 に対して並列にバイパスコンデンサC26 を接続して直流電圧検出手段としての直流電圧検出回路53を構成し、バイパスコンデンサC26 に比較回路54を接続し、この比較回路54に発光ダイオードLED1を接続している。
また、制御手段としての制御回路55は、平滑コンデンサC11 に対して並列に抵抗R27 およびサイリスタQ18 の直列回路が接続され、このサイリスタQ18 のゲート、カソード間には抵抗R28 およびコンデンサC27 の並列回路が接続されるとともに、発光ダイオードLED1にフォトカップリングされたフォトトランジスタQ19およびコンデンサC28 の直列回路が接続され、サイリスタQ18 のアノード、ゲート間には、抵抗R29 が接続され、サイリスタQ18 のアノードおよびトランジスタQ15 のベース間には、ダイオードD15 が接続されている。
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
そして、基本的な動作は図7に示す放電灯点灯装置41と同様であるが、蛍光ランプFLの通常時には、蛍光ランプFLには正負ほぼ対称の高周波交流電圧が印加されているので、抵抗R24 および抵抗R25 で分圧されたバイパスコンデンサC26 は充電されず、比較回路54はLレベル出力を維持して発光ダイオードLED1のオフ状態を維持し、フォトトランジスタQ19 もオフしてサイリスタQ18 をオフ状態にして、トランジスタQ15 のベースを引き抜かず、トランジスタQ15 を通常通り動作させる。
一方、蛍光ランプFLが寿命末期になり、たとえばいずれかのフィラメントFL1,FL2 がエミッタレス状態になると、蛍光ランプFLには直流電流が生じ、抵抗R25 および抵抗R26 で分圧されてバイパスコンデンサC26 が充電され、比較回路54でこのバイパスコンデンサC26 が所定電圧以上になったことを検出して、比較回路54は発光ダイオードLED1をオンしてフォトトランジスタQ19 をオンし、サイリスタQ18 のゲートに電圧を印加することにより、サイリスタQ18 がオンし、トランジスタQ15 のベース電流を引き抜いて、インバータ回路42を蛍光ランプFLのアークが消滅する電圧以下に出力を低下させたり、あるいは、インバータ回路42の出力を停止させる。
さらに、他の実施の形態を図9を参照して説明する。
図9はさらに他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、図9に示す放電灯点灯装置61は、図3に示す放電灯点灯装置31において、コンデンサC12 を電界効果トランジスタQ11 および電界効果トランジスタQ12 の接続点側に位置させるとともに、コンデンサC16 を取り除いている。
そして、商用交流電源eにトランスTr3 の一次巻線Tr3aを接続し、このトランスTr3 の二次巻線Tr3bにダイオードブリッジなどの全波整流回路62の入力端子を接続し、この全波整流回路62の出力端子間に、平滑コンデンサC31 およびツェナダイオードZD1 を接続し、さらに、制御手段としての制御回路63を接続し、この制御回路63は調光信号が入力されることにより、ドライブ回路23を制御し、インバータ回路22の出力を低下させて蛍光ランプFLを調光点灯させる。
また、蛍光ランプFLのフィラメントFL1 ,FL2 の一端間に、抵抗R31 、抵抗R32 および抵抗R33 の直列回路の抵抗分圧回路64が接続され、抵抗R33 にバイパスコンデンサC32 が並列に接続され、直流電圧検出手段としての直流電圧検出回路65が構成され、抵抗R32 、抵抗R33 およびバイパスコンデンサC32 の接続点は、比較回路66に接続されている。
そして、この比較回路66は、抵抗R32 、抵抗R33 およびバイパスコンデンサC32 の接続点から、ダイオードD21 、ツェナダイオードZD2 を介してトランジスタQ21 のベースに接続され、このトランジスタQ21 のエミッタは全波整流回路62の正極に、コレクタは抵抗R34 およびコンデンサC33 を介して全波整流回路62の負極に接続され、抵抗R34 およびコンデンサC33 の接続点は制御回路63に接続されている。さらに、トランジスタQ21 のベース、エミッタには、抵抗R35 が接続され、トランジスタQ21 のベースは、抵抗R36 およびトランジスタQ22 のコレクタ、エミッタを介して全波整流回路62の負極に接続され、トランジスタQ22 のベースは、ツェナダイオードZD3 およびダイオードD22 を介して抵抗R32 、抵抗R33およびバイパスコンデンサC32 の接続点に接続されている。
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
そして、基本的な動作は図3に示す放電灯点灯装置31と同様であるが、調光信号が入力されない場合には、制御回路63は通常通りドライブ回路23を制御し、インバータ回路22の出力を通常通りとして蛍光ランプFLを全光点灯させ、調光信号が制御回路63に入力されると、制御回路63はドライブ回路23を制御して、インバータ回路22の出力を低下させ、蛍光ランプFLを調光点灯させる。
また、蛍光ランプFLの通常時には、全光点灯あるいは調光点灯にかかわらず、コンデンサC32 が充電されないので、ツェナダイオードZD2 およびツェナダイオードZD3 のいずれも逆阻止状態になっており、トランジスタQ21 およびトランジスタQ22 のいずれもオフ状態で、制御回路63は通常通り、ドライブ回路23を動作させる。
一方、蛍光ランプFLのフィラメントFL1 がエミッタレスの場合には、バイパスコンデンサC32 の抵抗R32 が正極の状態でバイパスコンデンサC32 が充電され、ツェナダイオードZD3 がオンしてトランジスタQ22 にベース電流を供給し、トランジスタQ22 がオンすることによりトランジスタQ21 のベースの電位が低下してトランジスタQ21 もオンし、コンデンサC33 を充電することにより、制御回路63は寿命末期であることを検出してドライブ回路23を制御して、インバータ回路22の出力を低下あるいは停止させる。
また、蛍光ランプFLのフィラメントFL2 がエミッタレスの場合には、バイパスコンデンサC32 の抵抗R32 が負極の状態でバイパスコンデンサC32 が充電され、ツェナダイオードZD2 がオンしてトランジスタQ21 のベース電流を引き抜き、トランジスタQ21 がオンし、コンデンサC33 を充電することにより、制御回路63は寿命末期であることを検出してドライブ回路23を制御して、同様にインバータ回路22の出力を低下あるいは停止させる。
そして、調光点灯時においても、同様の動作により寿命末期を検出できるので、従来のランプ電圧を検出して寿命末期を検出するもののように、全光点灯と調光点灯とで閾値を変化させる必要がなく、感度も常に同じ状態で寿命末期を検出できる。
またさらに、他の実施の形態を図10を参照して説明する。
図10はまたさらに他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、図10に示す放電灯点灯装置71は、図9に示す放電灯点灯装置61において、直流電圧検出回路65に代えて、直流電圧検出手段としての直流電圧検出回路72を接続したものである。
この直流電圧検出回路72は、蛍光ランプFLに対して直列の抵抗R37 および抵抗R38 の直列回路の抵抗分圧回路73を有し、抵抗R38 に対して並列にバイパスコンデンサC35 を接続したものである。
そして、基本的な動作は図9に示す放電灯点灯装置61と同様であり、バイパスコンデンサC35 に充電された電圧に基づき、蛍光ランプFLに流れる直流電流を検出する。
そしてまた、他の実施の形態を図11を参照して説明する。
図11はそしてまた他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、図11に示す放電灯点灯装置75は、図7に示す放電灯点灯装置41において、インバータ回路42は、インダクタL16 を取り除き、トランジスタQ15 のベースに起動抵抗R41 を接続し、電流トランスCT1 の二次巻線CT1bおよびトランジスタQ15 のベース間に抵抗R42 を接続している。
また、平滑コンデンサC11 に対して並列に抵抗R43 およびコンデンサC51 の直列回路が接続され、コンデンサC51 に対して並列にツェナダイオードZD5 が接続されている。
さらに、比較回路76は抵抗R22 、抵抗R23 およびバイパスコンデンサC25 の接続点に接続され、ダイオードD31 、ツェナダイオードZD6 を介してトランジスタQ26 のベースに接続され、このトランジスタQ26 のエミッタは抵抗R43 およびコンデンサC51 の接続点に、コレクタは抵抗R45 およびコンデンサC52 を介して全波整流回路21の負極に接続されている。さらに、トランジスタQ26 のベース、エミッタには、抵抗R44 が接続され、トランジスタQ26 のベースは、抵抗R46 およびトランジスタQ27 のコレクタ、エミッタを介して全波整流回路21の負極に接続され、トランジスタQ27 のベースは、ツェナダイオードZD7 およびダイオードD32 を介して抵抗R22 、抵抗R23 およびバイパスコンデンサC25 の接続点に接続されている。
そして、比較回路76は、抵抗R45 およびコンデンサC52 の接続点に制御手段としての制御回路77が接続され、この制御回路77は抵抗R45 およびコンデンサC52の接続点は抵抗R47 を介して、サイリスタQ28 のゲートに接続され、このサイリスタQ28 のアノードは抵抗R42 および電流トランスCT1 の二次巻線CT1bの接続点に接続され、カソードは全波整流回路21の負極に接続されており、サイリスタQ28 のゲート、カソード間には、抵抗R48 およびコンデンサC53 の並列回路が接続されている。
また、調光信号は抵抗R51 およびコンデンサC54 を介して全波整流回路21に接続され、これら抵抗R51 およびコンデンサC54 の接続点は、トランジスタQ29 のベースに接続され、このトランジスタQ29 のコレクタは抵抗R43 およびコンデンサC51 の接続点に接続され、エミッタはコンデンサC55 を介して全波整流回路21の負極に接続され、エミッタは電界効果トランジスタQ30 のゲートに接続され、この電界効果トランジスタQ30 はコンデンサC56 を介してコンデンサC24 に並列に接続されている。
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
基本的な動作は、図7に示す放電灯点灯装置41と同様であるが、全光点灯の際には調光信号がHレベルとなり、トランジスタQ29 のベースにベース電流を供給し、トランジスタQ29 がオンし、電界効果トランジスタQ30 のゲートにゲート電圧が印加されるので、電界効果トランジスタQ30 がオンし、コンデンサC24 およびコンデンサC56 の合成容量に基づき、ベース電流は通常通りで周波数が低下して通常の出力となり、全光状態で蛍光ランプFLを点灯する。また、調光点灯の際には調光信号がLレベルとなり、トランジスタQ29 のベースにベース電流が供給されず、トランジスタQ29 はオフ状態を維持し、電界効果トランジスタQ30 のゲートにはゲート電圧が印加されないので、電界効果トランジスタQ30 はオフしており、コンデンサC24 の容量に基づき、ベース電流は少なくなり比較的高い周波数で出力が低下して、調光状態で蛍光ランプFLを点灯する。
そして、蛍光ランプFLのフィラメントFL1 がエミッタレスの場合には、コンデンサC25 の抵抗R22 側が正極の状態でバイパスコンデンサC25 が充電され、ツェナダイオードZD7 がオンしてトランジスタQ27 にベース電流を供給し、トランジスタQ27 がオンすることによりトランジスタQ26 のベースの電位が低下してトランジスタQ26 もオンし、コンデンサC52 を充電することにより、制御回路77はサイリスタQ28 のゲートにゲート電圧を印加し、サイリスタQ28 がオンしてトランジスタQ15 のベース電流をバイパスさせ、トランジスタQ15 をオフして、インバータ回路42の出力を低下あるいは停止させる。
また、蛍光ランプFLのフィラメントFL2 がエミッタレスの場合には、バイパスコンデンサC25 の抵抗R22 側が負極の状態でバイパスコンデンサC25 が充電され、ツェナダイオードZD6 がオンしてトランジスタQ26 のベース電流を引き抜き、トランジスタQ26 がオンしてコンデンサC52 を充電することにより、制御回路77はサイリスタQ28 のゲートにゲート電圧を印加し、サイリスタQ28 がオンしてトランジスタQ15 のベース電流をバイパスさせ、トランジスタQ15 をオフして、同様にインバータ回路42の出力を低下あるいは停止させる。
また、他の実施の形態を図12を参照して説明する。
図12はまた他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回路図で、図12に示す放電灯点灯装置81は、商用交流電源eに全波整流回路21の入力端子が接続され、この全波整流回路21の出力端子は平滑コンデンサC11 に接続され、この平滑コンデンサC11 にインバータ回路22に接続されている。このインバータ回路22は電界効果トランジスタQ11 および電界効果トランジスタQ12 が直列に接続され、これら電界効果トランジスタQ11 のゲートは抵抗R11 を介して、電界効果トランジスタQ12 のゲートは抵抗R12 を介して、それぞれドライブ回路23に接続されている。
また、電界効果トランジスタQ12 の両端には、直流カット手段としての直流カット用のコンデンサC61 およびバラストチョークL21 を介して、蛍光ランプFLのフィラメントFL1 ,FL2 の一端に接続され、フィラメントFL1 ,FL2 の他端間には始動用のコンデンサC62 が接続されている。
さらに、蛍光ランプFLのフィラメントFL1 ,FL2 の一端間には、抵抗R61 、抵抗R62 および抵抗R63 の直列回路の抵抗分圧回路82を有し、抵抗R63 には並列に交流バイパス用のバイパスコンデンサC63 が接続され、直流電圧検出手段としての直流電圧検出回路83が形成され、抵抗R62 、抵抗R63 およびコンデンサC63 の接続点は、制御手段としての機能を有する比較回路84に接続され、この比較回路84はドライブ回路23に接続されている。
また、抵抗R62 および抵抗R63 にはコンデンサC64 およびダイオードD35 が並列に接続され、ダイオードD35 にはダイオードD35 およびコンデンサC65 が並列に接続され、ダイオードD35 およびコンデンサC65 は制御手段としての機能を有するランプ電圧検出回路85に接続され、このランプ電圧検出回路85はドライブ回路23に接続されている。
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
基本的には上述の実施の形態と同様であるが、蛍光ランプFLの寿命末期の直流電圧は抵抗R63 およびコンデンサC63 に基づいて比較回路84で検出し、たとえば2次電圧などの発生に伴う電圧の上昇を抵抗R62 および抵抗R63 に基づいてランプ電圧検出回路85で検出し、蛍光ランプFLの寿命末期のみならずランプ電圧の上昇による非装着も検出でき、この検出されたランプ電圧に基づいて比較回路84は寿命末期を検出して、ドライブ回路23を制御してインバータ回路81の出力を低下あるいは停止させる。
このように、直流電圧検出回路83の抵抗分圧回路82を用いて、構成を複雑にすることなく、蛍光ランプFLに流れる直流電流のみならず、蛍光ランプFLのランプ電圧も検出できる。
上記いずれの実施の形態においても、蛍光ランプFLの管径18mm以下の場合には、寿命末期を検出しにくく寿命末期状態が継続すると悪影響を与えやすいが、確実に寿命末期を検出して悪影響を与えることを防止する。
さらに、いずれの場合も直流電圧の絶対値に基づいて寿命末期を判断したが、電圧が所定値以上あるいは所定値以下であるか、すなわちいずれの極性になっているかを判断することにより、蛍光ランプFLのいずれのフィラメントFL1 ,FL2にエミッタレスが生じたかを判断するようにしても良い。