JP2001345191A - 放電灯点灯装置および照明器具 - Google Patents

放電灯点灯装置および照明器具

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JP2001345191A JP2000165060A JP2000165060A JP2001345191A JP 2001345191 A JP2001345191 A JP 2001345191A JP 2000165060 A JP2000165060 A JP 2000165060A JP 2000165060 A JP2000165060 A JP 2000165060A JP 2001345191 A JP2001345191 A JP 2001345191A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】確実に放電灯の出力異常上昇を検出でき、かつ
インバータ回路の進相領域での動作を検出でき、部品点
数を削減できると共に、回路構成の複雑化を伴わない放
電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】直流電源の出力を高周波に変換するインバ
ータ回路2の出力にインダクタンスとコンデンサから成
る共振回路を接続し、前記共振回路にて生成される高周
波電力にて放電灯を始動点灯させる放電灯点灯装置にお
いて、前記放電灯の出力異常上昇を検出する第1の放電
灯異常検出部6と、前記放電灯のインピーダンス異常に
よる共振電流の位相変化を検出する第2の放電灯異常検
出部7とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ回路に
より放電灯を点灯させる放電灯点灯装置およびこれを用
いた照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放電灯点灯装置のブロック構成を
図15に、詳細回路構成を図16に示す。従来ある放電
灯点灯装置は、商用電源ACが整流平滑回路1に接続さ
れ、この整流平滑回路1の出力にインバータ回路2が接
続される。インバータ回路2の出力端子X、Yには負荷
回路3が接続されている。負荷回路3は、インダクタン
スL1とコンデンサC1の直列回路を備え、コンデンサ
C1の両端に放電灯(図中LAMPと標記)が並列接続
されて成るものである。
【0003】電源を投入すると、放電灯の両極フィラメ
ントF1、F2を介してコンデンサC1に電流が流れ、
各フィラメントを予熱すると共に放電灯の両端に共振電
圧を印加する。インバータ回路2の発振周波数を、予熱
時には共振周波数(コンデンサC1とインダクタL1と
の直列共振回路の共振周波数)f0よりもかなり高くし
てコンデンサC1の両端電圧を下げて、始動点灯時には
共振周波数f0に発振周波数を近づけてコンデンサC1
の両端電圧を上げることにより、放電灯のフィラメント
を十分に予熱させてから点灯させることが可能となる。
【0004】図16に示す本従来例の詳細回路構成を説
明する。整流平滑回路1は、ラインフィルターLF1、
コンデンサC5から成るフィルター回路(電源帰還ノイ
ズ低減用)、およびダイオードD1〜D4から成る整流
回路、およびスイッチング素子Q3、インダクタL2、
ダイオードD5、コンデンサC6、スイッチング素子Q
3をオンオフ制御するための制御回路4から成る昇圧チ
ョッパ回路、およびコンデンサC3から成る平滑回路に
て構成される。インバータ回路2は、ハーフブリッジ構
成を用いている。すなわち、整流平滑回路1の出力両端
には、交互にオンされるスイッチング素子Q1、Q2の
直列回路が接続される。各スイッチング素子Q1、Q2
の両端にはダイオードが逆並列接続されている。なお、
このダイオードはスイッチング素子に電界効果トランジ
スタを用いる場合には、その寄生ダイオードにて代用さ
れるのが一般的である。スイッチング素子Q1、Q2の
オンオフ制御はインバータ制御回路5にて制御され、放
電灯の予熱、始動、点灯時の発振周波数の制御、および
放電灯異常時の保護動作などの制御を行う。負荷回路3
は、インバータ回路2の出力端子X、Yに接続され、直
流カット用コンデンサC4と、インダクタL1とコンデ
ンサC1の直列回路と、コンデンサC1に並列接続され
た放電灯から構成される。
【0005】図17に従来ある放電灯の寿命末期等を検
出する放電灯異常検出手段の回路構成を示し、図18に
本従来例の無負荷時(放電灯立消え時)および放電灯点
灯時(全灯時および調光時)の共振カーブ(図中ではコ
ンデンサC1に発生する共振電圧−周波数のグラフで表
す)を示す。
【0006】放電灯正常時の動作を図18にて説明す
る。インバータ回路の発振開始時は周波数f4にて発振
動作し、コンデンサC1に発生する共振電圧を低く保ち
(図18F)、放電灯を点灯させずにフィラメントを十
分に予熱する。予熱後、周波数f3へ発振動作を移行さ
せ、放電灯始動可能な共振電圧に上げる(図18B)こ
とにより放電灯を点灯させる。放電灯点灯後、放電灯出
力が所定値となる様に周波数f1(全灯時)もしくはf
2(調光時)へ発振動作を移行させる(図18Aもしく
はD)。放電灯のインピーダンスは放電灯に流れる電流
に応じて変化する為、全灯時と調光時の共振カーブは図
18のようになる(全灯時には放電灯電流は大、インピ
ーダンスは小、調光時には放電灯電流は小、インピーダ
ンスは大)。このように動作周波数を変化させることに
より放電灯の予熱、点灯始動および放電灯電流の制御を
行う。
【0007】次に、放電灯異常時(寿命末期時)の共振
状態変化を図18にて説明する。放電灯寿命末期時はフ
ィラメントに塗布されたエミッタが消耗し、放電灯は片
方向しか電流が流れない整流作用を行うような異常放電
となる。この現象を以下エミレスと呼ぶ。このとき共振
系は崩れ、放電灯の管電圧は正常放電時に比べて異常上
昇する。そしてエミレスが進行すると放電灯のインピー
ダンスは増加する方向に変化するため徐々に無負荷時
(放電灯立消え時)共振カーブに近くなり、最終的には
両フィラメントに塗布されたエミッタが完全に消耗し、
放電できなくなり無負荷時(放電灯立消え時)共振カー
ブとなる。また、放電灯が点灯動作しているときに放電
灯の内封ガス抜け(スローリーク)などの異常が生じ、
放電灯の点灯が立消えした場合も同様に、共振は無負荷
時のカーブに急変する。
【0008】このような放電灯エミレス状態、もしくは
放電灯点灯動作中の点灯が立消えした場合における管電
圧の異常上昇を検出するために、図17のように抵抗R
10、R11にてコンデンサC1に発生する共振電圧を
検出し、共振電圧がある一定のしきい値を超えると放電
灯異常状態と判断して保護モードに移行し、回路および
放電灯の保護を行う。なお、放電灯異常しきい値は(検
出感度を極力高くし、かつ回路および放電灯に過大出力
が加わらないように)正常放電灯点灯時(図18中f1
およびf2の周波数で動作時)の共振電圧AおよびDよ
り高く、放電灯始動可能な共振電圧Bよりも低く設定さ
れるのが一般的である。
【0009】また、従来ある他の放電灯点灯装置のブロ
ック構成を図19に示す。本従来構成は整流平滑回路
1、インバータ回路2は図15と同様であるが、インバ
ータ回路2の出力端子X、Yに接続される負荷回路3
は、インダクタンスL1と第1のコンデンサC2の直列
回路を備え、第1のコンデンサC2の両端に放電灯(図
中LAMPと標記)が並列接続され、放電灯の非電源側
に第2のコンデンサC1を並列接続して成るものであ
る。本構成のように共振コンデンサを放電灯の電源側
(コンデンサC2)と非電源側(コンデンサC1)に分
けて、非電源側のコンデンサC1により予熱電流を得る
ようにすれば、点灯中のフィラメントに流れる電流を少
なくできるため、点灯中のフィラメント電流によるフィ
ラメント抵抗分の電力ロスを低減でき、また、放電灯短
寿命も改善できる。かつ、共振コンデンサを大きくする
ことにより放電灯の点灯始動させるための電圧を高める
ことができるものである。なお、本従来構成においても
放電灯異常状態における管電圧の異常上昇を検出するた
めに、図17の構成を用いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
〜図18の従来例に示す放電灯点灯装置においては、放
電灯が周波数f1にて点灯動作しているときに、放電灯
がエミレス状態になった場合、もしくは、放電灯の内封
ガス抜け(スローリーク)などの異常が生じ、放電灯の
点灯が立消えした場合、共振は無負荷時のカーブに急変
し共振電圧は図18のCまで上昇する。このとき、共振
電圧Cがエミレスしきい値に達しなければ保護動作には
移行せず、動作を継続してしまう。また、周波数f1は
無負荷共振系の共振周波数f0よりも低い値に設定され
る場合、いわゆる進相領域でのスイッチング動作となる
ため、インバータ回路2のスイッチング素子Q1、Q2
に進相電流が流れ、それによりスイッチング素子Q1、
Q2には貫通電流が流れ、過大なストレスを与える恐れ
がある。
【0011】また、図19の従来例に示す放電灯点灯装
置においては前述した問題以外にも弊害が発生する。本
従来例のような放電灯点灯装置の問題点としては、放電
灯が接続されていない状態、もしくは放電灯のフィラメ
ントが断線している場合においてもインダクタL1とコ
ンデンサC2の直列回路による共振系は形成されてお
り、コンデンサC2には共振電圧が発生する。このた
め、放電灯の接続端子に過大な電圧が発生する場合があ
る。また、インダクタL1とコンデンサC2の直列共振
回路の共振周波数f03は、コンデンサC1、C2の並
列回路とインダクタL1との直列共振回路の共振周波数
f0よりも高くなるため、放電灯未接続時、もしくはフ
ィラメント断線時にインバータ回路2が発振動作した場
合、発振周波数が共振周波数よりも低くなり、いわゆる
進相領域でのスイッチング動作となるので、インバータ
回路2のスイッチング素子Q1、Q2に進相電流が流
れ、それによりスイッチング素子Q1、Q2には貫通電
流が流れ、過大なストレスを与える恐れがある。
【0012】図20に本従来例構成での無負荷時(放電
灯立消え時)および放電灯点灯時および無負荷時(放電
灯未装着時)の共振カーブ(図中ではコンデンサC2に
発生する共振電圧と周波数のグラフで表す)を示す。こ
の問題を解決するため、従来の構成ではフィラメントの
有無および断線を検出する検出回路が必要であり、部品
点数の増加、コストアップ等の問題があった。
【0013】本発明は上記のような課題を解決しようと
するものであり、その目的とするところは、放電灯の出
力異常上昇を検出する第1の放電灯異常検出部と、放電
灯のインピーダンス異常による共振電流の位相変化を検
出する第2の放電灯異常検出部とを両方設けることによ
り前述の問題を解消するものであり、確実に放電灯の出
力異常上昇を検出でき、かつインバータ回路の進相領域
での動作を検出でき、かつ部品点数を削減すると共に、
回路構成の複雑化を伴わない放電灯点灯装置およびこれ
を用いた照明器具を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1に示すように、直流電源の
出力を高周波に変換するインバータ回路2と、インバー
タ回路2の出力にインダクタンスとコンデンサから成る
共振回路を接続し、前記共振回路にて生成される高周波
電力にて放電灯を始動点灯させる放電灯点灯装置におい
て、前記放電灯の出力異常上昇を検出する第1の放電灯
異常検出部6と、前記放電灯のインピーダンス異常によ
る共振電流の位相変化を検出する第2の放電灯異常検出
部7とを有することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1に本発明の実
施形態1のブロック構成を示し、図2に実施形態1の負
荷回路3および第1の放電灯異常検出部6(放電灯出力
異常上昇検出部)と第2の放電灯異常検出部7(共振電
流位相変化検出部)の回路構成図を示し、図3〜図5に
図2記載の第2の放電灯異常検出部7(共振電流位相変
化検出部)にて得られる検出電圧と周波数の関係を表す
グラフを示す。
【0016】図1において、整流平滑回路1、インバー
タ回路2、負荷回路3の構成は図15、図16の従来例
と同様であるが、第1の放電灯異常検出部6(放電灯出
力異常上昇検出部)と第2の放電灯異常検出部7(共振
電流位相変化検出部)が設けられている。夫々の放電灯
異常検出部には、負荷回路3から得られる放電灯の状態
変化を示す信号が入力され、放電灯異常と判断されると
インバータ回路2内のインバータ制御回路5に夫々異常
信号を出力し、インバータ制御回路5にて発振動作を保
護モードに移行し、回路および放電灯の保護を行う。
【0017】図2にて実施形態1の詳細回路構成を説明
する。第1の放電灯異常検出部6(放電灯出力異常上昇
検出部)は、抵抗R1〜R3、コンデンサC6,C7、
ダイオードD6,D7、定電圧ツェナーダイオードZD
1、コンパレータCP1および基準電圧Vref1にて
構成される。コンデンサC1に発生する電圧は抵抗R
1,R2にて分圧され、コンデンサC6にて直流成分を
カットされ、ダイオードD6,D7にて整流され、コン
デンサC7にて平滑され、直流の検出電圧Vkとしてコ
ンパレータCP1の+側に入力される。なお、抵抗R3
はコンデンサC7の放電用抵抗であり、ツェナーダイオ
ードZD1はコンパレータCP1の入力過電圧防止用に
設けられている。コンパレータCP1の−側には基準電
圧Vfef1が入力され、コンパレータCP1の出力を
インバータ制御回路5に入力する構成となっている。こ
の構成において、放電灯異常によりコンデンサC1の電
圧が上昇した場合、検出電圧Vkも上昇し、Vk>Vr
ef1となるとコンパレータCP1の出力はHIGHと
なり、このHIGH信号がインバータ制御回路5に入力
されると放電灯異常と判断し、インバータ回路2のスイ
ッチング素子Q1、Q2のスイッチング動作を保護動作
に移行させる。なお、保護動作とはスイッチング素子Q
1、Q2の発振動作を停止させる、もしくはスイッチン
グ素子Q1、Q2の発振動作を間欠的に行う、もしくは
スイッチング素子Q1、Q2の発振周波数を共振周波数
よりもかなり高くし微弱共振作用を行う、以上のいずれ
かの保護動作のことを言う。
【0018】第2の放電灯異常検出部7(共振電流位相
変化検出部)は、抵抗R4〜R9、コンデンサC8〜C
11、ダイオードD8〜D11、定電圧ツェナーダイオ
ードZD2,ZD3、コンパレータCP2にて構成され
る。コンデンサC1に発生する電圧は抵抗R4,R5に
て分圧され、コンデンサC8にて直流成分をカットさ
れ、ダイオードD8,D9にて整流され、コンデンサC
9にて平滑され、直流の検出電圧Vaとしてコンパレー
タCP2の+側に入力される。抵抗R6はコンデンサC
9の放電用抵抗であり、ツェナーダイオードZD2はコ
ンパレータCP2の入力過電圧防止用に設けられてい
る。つまり本構成は、コンデンサC1のインピーダンス
変化を抵抗R4,R5にて電圧変換して検出する構成で
ある。
【0019】また、インダクタL1には二次巻線が施さ
れており、二次巻線に発生する電圧は抵抗R7,R8に
て分圧され、コンデンサC10にて直流成分をカットさ
れ、ダイオードD10,D11にて整流され、コンデン
サC11にて平滑され、直流の検出電圧Vbとしてコン
パレータCP2の−側に入力される。抵抗R9はコンデ
ンサC11の放電用抵抗であり、ツェナーダイオードZ
D3はコンパレータCP2の入力過電圧防止用に設けら
れている。つまり本構成は、インダクタL1のインピー
ダンス変化を抵抗R7,R8にて電圧変換して検出する
構成である。
【0020】図3は放電灯が点灯していない状態での検
出電圧Va、Vbと周波数の関係を表すグラフである。
なお、ここではコンデンサC1とインダクタL1のイン
ピーダンスが等しくなる周波数(共振周波数f0)にお
いてVa=Vbとなるように抵抗R4〜R8の定数を設
定してある。遅相領域(f0より高い周波数の領域)で
はインダクタL1のインピーダンスがコンデンサC1の
インピーダンスより支配的になるためVa<Vbとなる
検出電圧が得られ、進相領域(f0より低い周波数の領
域)ではコンデンサC1のインピーダンスがインダクタ
L1のインピーダンスより支配的になるためVa>Vb
となる検出電圧が得られる。この検出電圧差を利用して
インバータ回路の進相動作を回避することが第2の放電
灯異常検出部7(共振電流位相変化検出部)の動作原理
である。
【0021】図4は放電灯が点灯している状態(全灯
時)での検出電圧Va、Vbと周波数の関係を表すグラ
フである。この場合、コンデンサC1に並列に放電灯の
抵抗インピーダンスが加わるので共振周波数はf01に
移動するが、共振周波数f01におけるインダクタL1
のインピーダンスおよびコンデンサC1と放電灯(抵
抗)の並列回路のインピーダンスは等しくなるため、共
振周波数f01における検出電圧Va、Vbは図3と同
様にVa=Vbとなり、遅相領域(f01より高い周波
数の領域)ではインダクタL1のインピーダンスがコン
デンサC1と放電灯の並列インピーダンスより支配的に
なるため、Va<Vbとなる検出電圧が得られ、進相領
域(f01より低い周波数の領域)ではコンデンサC1
と放電灯の並列インピーダンスがインダクタL1のイン
ピーダンスより支配的になるためVa>Vbとなる検出
電圧が得られる。ここで、全灯時の動作周波数がf1の
場合、f01<f1であるため、Va<Vbとなる検出
電圧が得られる。
【0022】図5は放電灯が点灯している状態(全灯
時)から、放電灯異常による放電灯インピーダンス変化
時における検出電圧Va、Vbと周波数の関係を表すグ
ラフである。放電灯異常により放電灯インピーダンスが
大きくなるに連れて共振周波数はf01から高くなるよ
うに変化し、最終的には共振周波数はf0まで変化する
(放電灯インピーダンスが無限大=放電灯立消え状態と
なった場合)。この時、検出電圧はVa1からVa2、
Vb1からVb2へと変化する。ここで、放電灯インピ
ーダンス変化により共振周波数が全灯時の動作周波数f
1よりも高くなると進相領域動作となるため検出電圧は
Va>Vbとなる。
【0023】図2の回路構成において、進相領域動作を
した場合、検出電圧はVa>Vbとなるため、コンパレ
ータCP2の出力はHIGHとなり、このHIGH信号
がインバータ制御回路5に入力されると進相領域動作と
判断し、インバータ回路2のスイッチング素子Q1、Q
2のスイッチ動作を保護動作に移行させる。なお、保護
動作とはスイッチング素子Q1、Q2の発振動作を停止
させる、もしくはスイッチング素子Q1、Q2の発振動
作を間欠的に行う、もしくはスイッチング素子Q1、Q
2の発振周波数を共振周波数よりもかなり高くし微弱共
振作用を行う、以上のいずれかの保護動作のことを言
う。
【0024】表1は放電灯異常時の各検出電圧Vk、V
a、Vbの関係およびコンパレータCP1,CP2の出
力およびインバータの動作モードを示すものである。
【表1】
【0025】このように、放電灯の出力異常上昇を検出
する第1の放電灯異常検出部と、放電灯のインピーダン
ス異常による共振電流の位相変化を検出する第2の放電
灯異常検出部とを両方設けることにより、図18の従来
例に示すように共振周波数f0よりも高い点灯動作周波
数f2(調光時)にて点灯動作中の放電灯異常時には第
1の放電灯異常検出部にて確実に検出でき、また、共振
周波数f0よりも低い点灯動作周波数f1(全灯時)に
て点灯動作中の放電灯異常時には第2の放電灯異常検出
部にて確実に検出できるため、すべての点灯動作中でも
確実に放電灯の出力異常上昇による回路および放電灯の
ストレスを回避可能であり、かつインバータ回路の進相
領域での動作によるスイッチング素子Q1、Q2の過大
なストレスを回避可能な放電灯点灯装置を提供できる。
【0026】なお、本実施形態では第2の放電灯異常検
出部(共振電流位相変化検出部)により進相領域動作と
なった場合に保護モードへ移行するように設定してある
が、抵抗R4〜R8の定数を変更することによって、例
えば放電灯のインピーダンス異常によって遅相領域動作
から略同相でのスイッチング動作に変化した場合(共振
周波数が動作周波数と近接した場合)に保護モードへ移
行させても良い。また、特に図示しないが、フルブリッ
ジ構成等の他のインバータ回路を用いる放電灯点灯装置
においても、本発明を適応できることは言うまでもな
く、また、整流平滑回路も図16の従来例に示す構成の
限りではない。また負荷回路も、例えば複数個の負荷回
路をインバータ回路の出力に並列接続する構成、および
負荷回路の放電灯が直列もしくは並列に接続される構成
においても本発明を適応できることは言うまでもない
(他の実施形態においても同様である)。
【0027】(実施形態2)図6に実施形態2の負荷回
路3および第1の放電灯異常検出部6(放電灯出力異常
上昇検出部)と第2の放電灯異常検出部7(共振電流位
相変化検出部)の回路構成図を示し、図6に記載の第2
の放電灯異常検出部7(共振電流位相変化検出部)にて
得られる検出電圧と周波数の関係を表すグラフを図7に
示す。
【0028】本構成において、回路構成は図2の実施形
態1と略同一であり、第2の放電灯異常検出部7(共振
電流位相変化検出部)に備えられたコンパレータCP2
のかわりに差動増幅用オペアンプOP1を備えたもので
ある。検出電圧Va、VbをオペアンプOP1に夫々入
力し、Va、Vbの差分によって出力されるオペアンプ
OP1の出力信号をインバータ制御回路5に入力する構
成となっている。この構成において、共振周波数におい
てVa=Vbとした場合、共振周波数に近いほどVaと
Vbの差は小さくなるため、オペアンプOP1の差動出
力信号は低いレベル信号となり、このレベル信号が一定
値以下になるとインバータ回路2のスイッチング素子Q
1、Q2のスイッチ動作を保護動作に移行させるように
する。この構成を用いることにより保護動作に移行する
共振周波数の変化範囲を任意に設定できる。
【0029】図7は放電灯が点灯している状態(全灯
時)から、放電灯異常による放電灯インピーダンス変化
時における検出電圧Va、Vbと周波数の関係を表すグ
ラフである。放電灯異常により放電灯インピーダンスが
大きくなるに連れて共振周波数はf01から高くなるよ
うに変化し、最終的には共振周波数はf0まで変化する
(放電灯インピーダンスが無限大=放電灯立消え状態と
なった場合)。この時、検出電圧はVa1からVa2、
Vb1からVb2へと変化する。ここで、放電灯インピ
ーダンス変化により共振周波数が全灯時の動作周波数f
1に近接すると(図7中網掛部)検出電圧VaとVbの
差は小さくなるため、オペアンプOP1の出力は所定値
以下のレベル信号となり、インバータ回路2のスイッチ
ング素子Q1、Q2のスイッチング動作を保護動作に移
行させる。
【0030】また、検出信号Va、Vbの差分に応じて
オペアンプOP1の差動出力も増減するので、例えばこ
の差動出力に応じてインバータ回路2の保護動作(例え
ば発振周波数を高くする保護動作)を段階的に、もしく
は連続的に変化させることも可能となる。また、オペア
ンプOP1の出力信号の正負を判定し、この正負が反転
する動作周波数になると保護動作に移行させるようにす
れば進相領域動作検出が可能となる。
【0031】このように、放電灯の出力異常上昇を検出
する第1の放電灯異常検出部と、放電灯のインピーダン
ス異常による共振電流の位相変化を検出する第2の放電
灯異常検出部とを両方設け、第2の放電灯異常検出部は
検出信号Va、Vbの差分に応じて保護動作に移行させ
るようにすることにより、図18の従来例に示すよう
に、共振周波数f0よりも高い点灯動作周波数f2(調
光時)にて点灯動作中の放電灯異常時には第1の放電灯
異常検出部にて確実に検出でき、また、共振周波数f0
よりも低い点灯動作周波数f1(全灯時)にて点灯動作
中の放電灯異常時には第2の放電灯異常検出部にて確実
に検出できるため、すべての点灯動作中でも確実に放電
灯の出力異常上昇による回路および放電灯のストレスを
回避可能であり、かつインバータ回路の進相領域での動
作によるスイッチング素子Q1、Q2の過大なストレス
を回避可能となり、かつ放電灯インピーダンス異常状態
の度合に応じた、最適な保護動作が可能な放電灯点灯装
置を提供できる。
【0032】(実施形態3)図8に実施形態3の負荷回
路3および第1の放電灯異常検出部6(放電灯出力異常
上昇検出部)と第2の放電灯異常検出部7(共振電流位
相変化検出部)の回路構成図を示す。本構成において、
回路構成は図2の実施形態1と略同一であるが、第1の
放電灯異常検出部6(放電灯出力異常上昇検出部)の検
出電圧Vk生成回路と、第2の放電灯異常検出部7(共
振電流位相変化検出部)の検出電圧Va生成回路とを共
用としている。
【0033】このように、放電灯の出力異常上昇を検出
する第1の放電灯異常検出部と、放電灯のインピーダン
ス異常による共振電流の位相変化を検出する第2の放電
灯異常検出部とを両方設け、第1の放電灯異常検出部と
第2の放電灯異常検出部の夫々の検出部の検出回路構成
を一部共用とすることにより、図18の従来例に示すよ
うに、共振周波数f0よりも高い点灯動作周波数f2
(調光時)にて点灯動作中の放電灯異常時には第1の放
電灯異常検出部にて確実に検出でき、また、共振周波数
f0よりも低い点灯動作周波数f1(全灯時)にて点灯
動作中の放電灯異常時には第2の放電灯異常検出部にて
確実に検出できるため、すべての点灯動作中でも確実に
放電灯の出力異常上昇による回路および放電灯のストレ
スを回避可能であり、かつインバータ回路の進相領域で
の動作によるスイッチング素子Q1、Q2の過大なスト
レスを回避可能となり、かつ部品点数を削減できると共
に、回路構成の複雑化を伴わない放電灯点灯装置を提供
できる。
【0034】(実施形態4)図9に実施形態4の無負荷
時(放電灯立消え時)および放電灯点灯時(全灯時およ
び調光時)の共振カーブ(図中ではコンデンサC1に発
生する共振電圧と周波数の関係を示すグラフで表す)お
よび第1の放電灯異常検出部(放電灯出力異常上昇検出
部)と第2の放電灯異常検出部(共振電流位相変化検出
部)の検出動作へ移行するコンデンサC1の電圧のしき
い値を示す。
【0035】本構成において、回路構成は実施形態1〜
3と同じであるが、第1の放電灯異常検出部と第2の放
電灯異常検出部の夫々の検出部の検出回路部品定数の設
定により、無負荷共振周波数f0より低い発振周波数で
の放電灯点灯モード(全灯)時の保護モードへ移行する
正常出力値からの出力増加分は、無負荷共振周波数f0
より高い発振周波数での放電灯点灯モード(調光)時の
保護モードへ移行する正常出力値からの出力増加分と同
等か、それ以下に設定してある。
【0036】具体的な全灯時および調光時の正常出力値
(ランプ両端電圧値=コンデンサC1の電圧値)と保護
モードへ移行する異常出力値および正常出力値からの出
力増加分は以下のようになる。 全灯時:正常ランプ電圧=160V、保護モードに移行
する電圧=250V(正常値から90V上昇で保護) 調光時:正常ランプ電圧=200V、保護モードに移行
する電圧=300V(正常値から100V上昇で保護)
【0037】上記の場合、図9にて説明すると、全灯時
の正常出力値(図9Aの値)が160V、第2の放電灯
異常検出部しきい値が250V、調光時の正常出力値
(図9Dの値)が200V、第1の放電灯異常検出部し
きい値が300V、全灯時の正常出力値と第2の放電灯
異常検出部しきい値との差(図9中)が90V、調光
時の正常出力値と第1の放電灯異常検出部しきい値との
差(図9中)が100Vとなり、調光時の出力増加分
100Vで保護する場合、全灯時の保護する出力増加分
は100V以下に設定する。
【0038】上記のような設定をする理由は、無負荷共
振周波数f0より低い発振周波数での放電灯点灯モード
(全灯)時の放電灯異常時には、進相領域でのインバー
タ回路のスイッチング素子Q1、Q2の動作が行われる
ため、インバータ回路2のスイッチング素子Q1、Q2
に進相電流が流れ、それによりスイッチング素子Q1、
Q2には貫通電流が流れ、過大なストレスを与える恐れ
があるためである。よって、無負荷共振周波数f0より
低い発振周波数での放電灯点灯モード(全灯)時におけ
る第2の放電灯異常検出部の検出動作へ移行するしきい
値(もしくは正常出力値からの出力増加分)を第1の放
電灯異常検出部の検出動作へ移行するしきい値(もしく
は正常出力値からの出力増加分)と同等か、それ以下に
設定することでスイッチング素子Q1、Q2の過大なス
トレス発生を更に抑えることが可能となる。
【0039】このように、放電灯の出力異常上昇を検出
する第1の放電灯異常検出部と、放電灯のインピーダン
ス異常による共振電流の位相変化を検出する第2の放電
灯異常検出部とを両方設け、無負荷共振周波数f0より
低い発振周波数での放電灯点灯モード(全灯)時の保護
モードへ移行する正常出力値からの出力増加分は、無負
荷共振周波数f0より高い発振周波数での放電灯点灯モ
ード(調光)時の保護モードへ移行する正常出力値から
の出力増加分と同等か、それ以下に設定してあるので、
図18の従来例に示すように共振周波数f0よりも高い
点灯動作周波数f2(調光時)にて点灯動作中の放電灯
異常時には第1の放電灯異常検出部にて確実に検出で
き、また、共振周波数f0よりも低い点灯動作周波数f
1(全灯時)にて点灯動作中の放電灯異常時には第2の
放電灯異常検出部にて確実に検出できるため、すべての
点灯動作中でも確実に放電灯の出力異常上昇による回路
および放電灯のストレスを回避可能であり、かつインバ
ータ回路の進相領域での動作によるスイッチング素子Q
1、Q2の過大なストレスを回避可能となり、かつスイ
ッチング素子Q1、Q2の過大なストレス発生を更に抑
えることが可能となる放電灯点灯装置を提供できる。
【0040】(実施形態5)図10に実施形態5の負荷
回路3および第1の放電灯異常検出部(放電灯出力異常
上昇検出部)と第2の放電灯異常検出部(共振電流位相
変化検出部)の回路構成図を示し、図11に実施形態5
のインバータ出力の時間変化を示す。本実施形態の回路
構成は、図2の実施形態1と略同一であるが、インバー
タ制御回路5には放電灯が点灯モードに移行するまで第
1の放電灯異常検出部6の検出動作を禁止するためのタ
イマー回路8とスイッチング素子SW1が備えられてお
り、かつ、インバータ回路が発振動作を開始するまで第
2の放電灯異常検出部7の検出動作を禁止するため、検
出信号Vbには初期値電圧Vref2がダイオードD1
2を介して加えられる構成となっている。
【0041】図10および図11にて実施形態5の詳細
回路構成および動作を説明する。第1の放電灯異常検出
部6は放電灯点灯装置に電源が投入されてからフィラメ
ント予熱期間、放電灯点灯始動期間の間はタイマー回路
8にてスイッチング素子SW1がオンされ、検出電圧V
kをLOWレベルとする。これによりコンパレータCP
1の出力はフィラメント予熱期間、放電灯点灯始動期間
の間はLOWレベルとなり、インバータ制御回路5は保
護モードへ移行することなく通常動作を継続する。放電
灯が正常な場合、放電灯は放電灯点灯始動期間中に点灯
するためインバータ出力は第1の放電灯異常検出部6の
しきい値よりも低下する。よって、この場合は第1の放
電灯異常検出部6の検出動作禁止が解除されても通常点
灯動作を継続する(図11中実線部)。放電灯が異常な
場合、放電灯は正常点灯しないためインバータ出力は第
1の放電灯異常検出部6のしきい値よりも高くなる。よ
って、この場合は第1の放電灯異常検出部6の検出動作
禁止が解除されると第1の放電灯異常検出部6にて放電
灯異常と判断されて保護モードへと移行される(図11
中破線部、本実施形態の保護モードはスイッチング素子
Q1、Q2の発振周波数を共振周波数よりもかなり高く
し微弱共振作用を行う場合である)。このように第1の
放電灯異常検出部6は放電灯点灯装置に電源が投入され
てからフィラメント予熱期間、放電灯点灯始動期間の間
(つまりは放電灯が点灯モードに移行するまでの間)は
検出動作を禁止することにより正常な放電灯が点灯始動
する直前のインバータ出力増加時に第1の放電灯異常検
出部6が誤検出することを防止できる。
【0042】第2の放電灯異常検出部7は、インバータ
発振動作時のインダクタL1およびコンデンサC1のイ
ンピーダンス変化を検出する構成であるため、インバー
タ回路の発振動作が行われなければ検出信号Va、Vb
は共に0Vとなり、第2の放電灯異常検出部7が誤動作
または不動作するという問題がある。そこで、検出信号
Vbには初期値電圧Vref2をダイオードD12を介
して加えられる構成とし、インバータ回路2が発振動作
を開始するまでは第2の放電灯異常検出部7の検出動作
を禁止している(本構成ではコンパレータCP2の出力
信号がLOWの時はインバータ回路2は通常動作をする
ので、インバータ回路2の発振動作開始前にVa<Vb
となるように検出信号Vbに初期値電圧Vref2を加
えている)。
【0043】このように、放電灯の出力異常上昇を検出
する第1の放電灯異常検出部と、放電灯のインピーダン
ス異常による共振電流の位相変化を検出する第2の放電
灯異常検出部とを両方設け、第1の放電灯異常検出部は
放電灯点灯装置に電源が投入されてからフィラメント予
熱期間、放電灯点灯始動期間の間(つまりは放電灯が点
灯モードに移行するまでの間)は検出動作を禁止し、第
2の放電灯異常検出部は放電灯点灯装置に電源が投入さ
れてからインバータ回路が発振動作を開始するまでの間
(フィラメント予熱開始までの間)は検出動作を禁止す
るようにしたので、図18の従来例に示すように共振周
波数f0よりも高い点灯動作周波数f2(調光時)にて
点灯動作中の放電灯異常時には第1の放電灯異常検出部
にて確実に検出でき、また、共振周波数f0よりも低い
点灯動作周波数f1(全灯時)にて点灯動作中の放電灯
異常時には第2の放電灯異常検出部にて確実に検出でき
るため、すべての点灯動作中でも確実に放電灯の出力異
常上昇による回路および放電灯のストレスを回避可能で
あり、かつインバータ回路の進相領域での動作によるス
イッチング素子Q1、Q2の過大なストレスを回避可能
となり、かつ検出回路の誤動作や不動作が回避可能とな
る放電灯点灯装置を提供できる。
【0044】(実施形態6)本実施形態は、実施形態1
〜5の構成において第2の放電灯異常検出部(共振電流
位相変化検出部)の保護動作は、第1の放電灯異常検出
部(放電灯出力異常上昇検出部)による保護動作より優
先されて行われるように制御されることにある。
【0045】放電灯点灯初期時の放電不安定状態や放電
灯の周囲温度変化特性により放電灯出力(放電灯管電
圧)が一瞬上昇する場合がある。このときの誤検出を防
止するため、第1の放電灯異常検出部(放電灯出力異常
上昇検出部)の保護動作には保護モードへ移行するまで
に若干の遅延時間を設けてある(この遅延時間はインバ
ータ制御回路5に設けられた遅延時間設定タイマー回路
もしくは検出電圧Vk生成部の部品時定数(図2の抵抗
R1〜R3、コンデンサC7による時定数)にて設定さ
れる)。遅延時間経過後も放電灯出力の異常上昇がある
場合には保護モードへ移行させ、遅延時間内に放電灯出
力が安定し定常値近くまで低下した場合は通常動作を継
続する。
【0046】よって、放電灯異常により、第1の放電灯
異常検出部と第2の放電灯異常検出部が共に放電灯異常
と判断した場合、第2の放電灯異常検出部による保護動
作を優先して行うことによりインバータ回路の進相領域
での動作によるスイッチング素子Q1、Q2の過大なス
トレス発生時には瞬時に保護モードへ移行させ、スイッ
チング素子Q1、Q2の過大なストレス発生を抑制し、
また、放電灯異常により、第1の放電灯異常検出部のみ
が放電灯異常と判断した場合は、保護モードへ移行する
までに若干の遅延時間を設けてあるため誤検出すること
なく確実な検出動作を行うことができる。
【0047】このように、放電灯の出力異常上昇を検出
する第1の放電灯異常検出部と、放電灯のインピーダン
ス異常による共振電流の位相変化を検出する第2の放電
灯異常検出部とを両方設け、第2の放電灯異常検出部
(共振電流位相変化検出部)の保護動作は、第1の放電
灯異常検出部(放電灯出力異常上昇検出部)による保護
動作より優先されて行われるようにしたので、図18の
従来例に示すように共振周波数f0よりも高い点灯動作
周波数f2(調光時)にて点灯動作中の放電灯異常時に
は第1の放電灯異常検出部にて確実に検出でき、また、
共振周波数f0よりも低い点灯動作周波数f1(全灯
時)にて点灯動作中の放電灯異常時には第2の放電灯異
常検出部にて確実に検出できるため、すべての点灯動作
中でも確実に放電灯の出力異常上昇による回路および放
電灯のストレスを回避可能であり、かつインバータ回路
の進相領域での動作によるスイッチング素子Q1、Q2
の過大なス卜レスを回避可能となり、かつ検出回路の誤
動作が回避可能となり、かつ更なる検出精度の向上が可
能な放電灯点灯装置を提供できる。
【0048】(実施形態7)図12に実施形態7の無負
荷時(放電灯立消え時)および放電灯点灯時(全灯時お
よび調光時)の共振カーブ(図中ではコンデンサC1に
発生する共振電圧と周波数の関係を示すグラフで表す)
および第1の放電灯異常検出部(放電灯出力異常上昇検
出部)と第2の放電灯異常検出部(共振電流位相変化検
出部)の検出動作へ移行するコンデンサC1の電圧のし
きい値を示す。
【0049】図12にて実施形態7の動作を説明する。
全灯点灯時に放電灯異常によりコンデンサC1の電圧が
図12中のAからCへ上昇すると第2の放電灯異常検出
部にて放電灯異常と判断される。この時、第2の放電灯
異常検出部の保護動作として全灯時の動作周波数f1か
ら無負荷共振周波数f0よりも高い動作周波数(本実施
形態では放電灯始動動作周波数f3)へジャンプさせ
る。放電灯は異常状態であるのでコンデンサC1の電圧
は図12中のCからBへと変化し、この時、第1の放電
灯異常検出部にて再度放電灯異常と判断され、発振停止
もしくは間欠発振もしくは微弱発振のいずれかの保護動
作に移行するようにする。
【0050】放電灯異常時に保護動作へ移行した場合、
保護動作を継続させるために保護動作保持構成(たとえ
ばインバータ制御回路5にラッチ回路を設け、保護モー
ドに移行するとラッチリセットされるまで保護モードを
保持するように動作する)が必要である。ところが、本
実施形態の構成では、第2の放電灯異常検出部の保護動
作は無負荷共振周波数f0よりも高い動作周波数へジャ
ンプさせるだけであり、放電灯異常時の保護動作への移
行を行うための保護動作切換え構成および保護動作を継
続させるための保護動作保持構成は第1の放電灯異常検
出部に設けるだけで良い。また、第2の放電灯異常検出
部の保護動作により無負荷共振周波数f0よりも高い動
作周波数へジャンプさせることによりインバータ回路の
進相領域での動作によるスイッチング素子Q1、Q2の
過大なストレス発生を瞬時に保護できる。
【0051】このように、放電灯の出力異常上昇を検出
する第1の放電灯異常検出部と、放電灯のインピーダン
ス異常による共振電流の位相変化を検出する第2の放電
灯異常検出部とを両方設け、第2の放電灯異常検出部
は、放電灯異常と判断された場合、無負荷共振周波数f
0より高い発振周波数に動作移行させ、第1の放電灯異
常検出部により再度放電灯異常と判断された場合、発振
停止もしくは間欠発振もしくは微弱発振のいずれかの保
護動作に移行するようにしたので、図18の従来例に示
すように、共振周波数f0よりも高い点灯動作周波数f
2(調光時)にて点灯動作中の放電灯異常時には第1の
放電灯異常検出部にて確実に検出でき、また、共振周波
数f0よりも低い点灯動作周波数f1(全灯時)にて点
灯動作中の放電灯異常時には第2の放電灯異常検出部に
て確実に検出できるため、すべての点灯動作中でも確実
に放電灯の出力異常上昇による回路および放電灯のスト
レスを回避可能であり、かつインバータ回路の進相領域
での動作によるスイッチング素子Q1、Q2の過大なス
トレスを回避可能となり、かつ放電灯異常時の保護動作
への移行を行うための保護動作切換え構成および保護動
作を継続させるための保護動作保持構成が共用できるた
め部品点数を削減できると共に、回路構成の複雑化を伴
わない放電灯点灯装置を提供できる。
【0052】(実施形態8)図13に実施形態8の負荷
回路3および第1の放電灯異常検出部6(放電灯出力異
常上昇検出部)と第2の放電灯異常検出部7(共振電流
位相変化検出部)の回路構成図を示す。放電灯異常時に
おける各検出電圧(Vk、Va、Vb)とインバータ動
作の関係は表2に示すようになる。
【表2】
【0053】本実施形態の構成において、第1の放電灯
異常検出部および第2の放電灯異常検出部の回路構成は
図2の実施形態1と同一(他の実施形態の構成でも良
い)であり、負荷回路3の回路構成は図19の従来例と
同一である。本実施形態の負荷回路3では、放電灯が接
続されていない状態、もしくは放電灯のフィラメントが
断線している場合においてもインダクタL1とコンデン
サC2の直列回路による共振系は形成されており、コン
デンサC2には共振電圧が発生する。このため、放電灯
の接続端子に過大な電圧が発生する場合がある。また、
図20の従来例に示すように、インダクタL1とコンデ
ンサC2の直列共振回路の共振周波数f03は、コンデ
ンサC1、C2の並列回路とインダクタL1との直列共
振回路の共振周波数f0よりも高くなるため、放電灯未
接続時、もしくはフィラメント断線時にインバータ回路
2が発振動作した場合、発振周波数が共振周波数よりも
低くなり、いわゆる進相領域でのスイッチング動作とな
るため、インバータ回路2のスイッチング素子Q1、Q
2に進相電流が流れ、それによりスイッチング素子Q
1、Q2には貫通電流が流れ、過大なストレスを与える
恐れがある。
【0054】しかしながら、本実施形態では第2の放電
灯異常検出部7により放電灯が接続されていない状態、
もしくは放電灯のフィラメントが断線している場合の進
相領域でのスイッチング動作を検出し保護することがで
きるため、放電灯の接続端子に発生する過大な電圧を抑
制でき、かつインバータ回路の進相領域での動作による
スイッチング素子Q1、Q2の過大なストレスを回避す
ることができ、かつフィラメントの有無および断線を検
出する検出回路と同等の効果があるため、第2の放電灯
異常検出部7にてフィラメントの有無および断線を検出
する検出回路を兼用できるため部品点数を削減できると
共に、回路構成を簡略化することができる。
【0055】(実施形態9)図14に実施形態9の照明
器具の概念図を示す。本実施形態は家庭用の天井直付形
照明器具である。図14において、10は本体シャー
シ、11は透光カバー、12は反射板、13は放電灯点
灯装置、LAMPは放電灯である。本体シャーシ10
は、円形の浅皿状をなし、天井に取り付ける手段を備え
てあるとともに、透光カバー11を装着するための機構
を有している。反射板12は、極力浅く形成されるとと
もに、放電灯LAMPの発光をなるべく透光カバー11
の面の輝度が均一になるように反射する形状に成形され
ている。放電灯点灯装置13は、実施形態1〜8記載の
回路構成からなり、本体シャーシ10および反射板12
の間に形成される空間内に配設されている。透光カバー
11は、本体シャーシ10の下面に配設されて放電灯L
AMPおよび反射板12などを包囲している。本実施形
態において、放電灯点灯装置13は実施形態1〜8記載
の回路構成であるため、実施形態1〜8記載の効果を奏
する照明器具を提供できる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、直流電源の出力を高周
波に変換するインバータ回路の出力にインダクタンスと
コンデンサから成る共振回路を接続し、前記共振回路に
て生成される高周波電力にて放電灯を始動点灯させる放
電灯点灯装置において、前記放電灯の出力異常上昇を検
出する第1の放電灯異常検出部と、前記放電灯のインピ
ーダンス異常による共振電流の位相変化を検出する第2
の放電灯異常検出部とを有するようにしたので、確実に
放電灯の出力異常上昇を検出でき、かつインバータ回路
の進相領域での動作を検出できる放電灯点灯装置を提供
できるという効果がある。
【0057】また、請求項2の発明によれば、請求項1
において、前記放電灯のインピーダンス異常による共振
電流の位相変化を検出する第2の放電灯異常検出部は、
前記コンデンサのインピーダンス変化を検出する第1の
検出手段と、前記インダクタンスのインピーダンス変化
を検出する第2の検出手段と、前記各検出手段にて生成
された夫々の検出信号を比較検出する手段とから構成さ
れるようにしたので、確実に放電灯の出力異常上昇を検
出でき、かつ回路構成の複雑化を伴わずインバータ回路
の進相領域での動作を検出できる放電灯点灯装置を提供
できるという効果がある。
【0058】また、請求項3の発明によれば、請求項1
において、前記放電灯のインピーダンス異常による共振
電流の位相変化を検出する第2の放電灯異常検出部は、
前記コンデンサのインピーダンス変化を検出する第1の
検出手段と、前記インダクタンスのインピーダンス変化
を検出する第2の検出手段と、前記各検出手段にて生成
された夫々の検出信号の差分を検出する手段とから構成
されるようにしたので、確実に放電灯の出力異常上昇を
検出でき、かつ回路構成の複雑化を伴わずインバータ回
路の進相領域での動作を検出でき、かつ放電灯インピー
ダンス異常状態の度合に応じた、最適な保護動作が可能
な放電灯点灯装置を提供できるという効果がある。
【0059】また、請求項4の発明によれば、請求項1
〜3において、前記放電灯の出力異常上昇を検出する第
1の放電灯異常検出部と、前記放電灯のインピーダンス
異常による共振電流の位相変化を検出する第2の放電灯
異常検出部の検出回路構成を一部共用するようにしたの
で、確実に放電灯の出力異常上昇を検出でき、かつ部品
点数を削減できると共に、回路構成の複雑化を伴わずイ
ンバータ回路の進相領域での動作を検出できる放電灯点
灯装置を提供できるという効果がある。
【0060】また、請求項5の発明によれば、請求項1
〜4において、前記放電灯点灯装置は発振周波数変調に
よる全灯、調光などの複数の放電灯点灯モードを有し、
前記複数の放電灯点灯モードの発振周波数には、無負荷
共振周波数より低い発振周波数が含まれるので、確実に
放電灯の出力異常上昇を検出でき、かつインバータ回路
の進相領域での動作を検出できる放電灯点灯装置を提供
できるという効果を更に高めることができる。
【0061】また、請求項6の発明によれば、請求項5
において、前記複数の放電灯点灯モードの内、無負荷共
振周波数より低い発振周波数での放電灯点灯モード(全
灯)の放電灯異常検出は前記第2の放電灯異常検出部を
用い、無負荷共振周波数より高い発振周波数での放電灯
点灯モード(調光)の放電灯異常検出は前記第1の放電
灯異常検出部を用い、前記複数の放電灯点灯モードにお
ける夫々の正常出力値から出力増加があった場合、保護
モードへ移行する場合において、前記無負荷共振周波数
より低い発振周波数での放電灯点灯モード(全灯)時の
保護モードへ移行する正常出力値からの出力増加分は、
前記無負荷共振周波数より高い発振周波数での放電灯点
灯モード(調光)時の保護モードへ移行する正常出力値
からの出力増加分と同等か、それ以下に設定するように
したので、確実に放電灯の出力異常上昇を検出でき、か
つインバータ回路の進相領域での動作を検出できる放電
灯点灯装置を提供できるという効果を更に高めることが
できる。
【0062】また、請求項7の発明によれば、請求項1
〜6において、前記第1の放電灯異常検出部は、放電灯
が点灯モードに移行するまで検出動作を禁止する(予熱
および始動時は検出動作を禁止する)ようにしたので、
確実に放電灯の出力異常上昇を検出でき、かつインバー
タ回路の進相領域での動作を検出でき、かつ検出回路の
誤動作や不動作が回避可能となる放電灯点灯装置を提供
できるという効果がある。
【0063】また、請求項8の発明によれば、請求項1
〜7において、前記第2の放電灯異常検出部は、インバ
ータ回路が発振動作を開始するまで検出動作を禁止する
ようにしたので、確実に放電灯の出力異常上昇を検出で
き、かつインバータ回路の進相領域での動作を検出で
き、かつ検出回路の誤動作や不動作が回避可能となる放
電灯点灯装置を提供できるという効果がある。
【0064】また、請求項9の発明によれば、請求項1
〜8において、前記第2の放電灯異常検出部による保護
動作は、前記第1の放電灯異常検出部による保護動作よ
り優先されるようにしたので、確実に放電灯の出力異常
上昇を検出でき、かつインバータ回路の進相領域での動
作を検出でき、かつ検出回路の誤動作が回避可能とな
り、かつ更なる検出精度の向上が可能な放電灯点灯装置
を提供できるという効果がある。
【0065】また、請求項10の発明によれば、請求項
1〜9において、前記第1および第2の放電灯異常検出
部は、放電灯異常と判断された場合、発振停止もしくは
間欠発振もしくは微弱発振のいずれかの保護動作に移行
するようにしたので、確実に放電灯の出力異常上昇を検
出でき、かつインバータ回路の進相領域での動作を検出
でき、かつ放電灯異常時に回路および放電灯を安全に保
護することが可能な放電灯点灯装置を提供できるという
効果がある。
【0066】また、請求項11の発明によれば、請求項
1〜9において、前記第2の放電灯異常検出部は、放電
灯異常と判断された場合、無負荷共振周波数より高い発
振周波数に動作移行させ、前記第1の放電灯異常検出部
により再度放電灯異常と判断された場合、発振停止もし
くは間欠発振もしくは微弱発振のいずれかの保護動作に
移行するようにしたので、確実に放電灯の出力異常上昇
を検出でき、かつインバータ回路の進相領域での動作を
検出でき、かつ放電灯異常時に回路および放電灯を安全
に保護でき、かつ部品点数を削減できると共に、回路構
成の複雑化を伴わない放電灯点灯装置を提供できるとい
う効果がある。
【0067】また、請求項12の発明によれば、請求項
1〜11において、直流電源の出力を高周波に変換する
インバータ回路と、インバータ回路の出力にインダクタ
ンスと第1のコンデンサの直列回路を接続し、第1のコ
ンデンサと並列に放電灯を接続し、放電灯の非電源側に
第2のコンデンサを並列接続して成るようにしたので、
確実に放電灯の出力異常上昇を検出でき、かつインバー
タ回路の進相領域での動作を検出でき、かつ放電灯異常
時に回路および放電灯を安全に保護でき、かつフィラメ
ントの有無および断線を検出する検出回路を兼用できる
ため部品点数を削減できると共に、回路構成を簡略化す
ることができる放電灯点灯装置を提供できるという効果
がある。
【0068】また、請求項13の発明によれば、請求項
1〜12の効果を有する照明器具を提供できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の概略構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の実施形態1の詳細な構成を示す回路図
である。
【図3】本発明の実施形態1の非点灯時の動作説明図で
ある。
【図4】本発明の実施形態1の全点灯時の動作説明図で
ある。
【図5】本発明の実施形態1の放電灯異常時の動作説明
図である。
【図6】本発明の実施形態2の詳細な構成を示す回路図
である。
【図7】本発明の実施形態2の動作説明図である。
【図8】本発明の実施形態3の詳細な構成を示す回路図
である。
【図9】本発明の実施形態4の動作説明図である。
【図10】本発明の実施形態5の詳細な構成を示す回路
図である。
【図11】本発明の実施形態5の動作説明図である。
【図12】本発明の実施形態7の動作説明図である。
【図13】本発明の実施形態8の詳細な構成を示す回路
図である。
【図14】本発明の実施形態9の外観を示す図であり、
(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【図15】従来例1の概略構成を示すブロック回路図で
ある。
【図16】従来例1の詳細な構成を示す回路図である。
【図17】従来例2の回路図である。
【図18】従来例2の動作説明図である。
【図19】従来例3のブロック回路図である。
【図20】従来例3の動作説明図である。
【符号の説明】
1 整流平滑回路 2 インバータ回路 3 負荷回路 4 チョッパー制御回路 5 インバータ制御回路 6 第1の放電灯異常検出部 7 第2の放電灯異常検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 BA05 BC01 CB07 DC08 DD04 DE03 DE04 EA06 EB05 EB07 EB08 GA03 GB12 GC04 HA06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の出力を高周波に変換するイ
    ンバータ回路の出力にインダクタンスとコンデンサから
    成る共振回路を接続し、前記共振回路にて生成される高
    周波電力にて放電灯を始動点灯させる放電灯点灯装置に
    おいて、前記放電灯の出力異常上昇を検出する第1の放
    電灯異常検出部と、前記放電灯のインピーダンス異常に
    よる共振電流の位相変化を検出する第2の放電灯異常検
    出部とを有することを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記放電灯のイン
    ピーダンス異常による共振電流の位相変化を検出する第
    2の放電灯異常検出部は、前記コンデンサのインピーダ
    ンス変化を検出する第1の検出手段と、前記インダクタ
    ンスのインピーダンス変化を検出する第2の検出手段
    と、前記各検出手段にて生成された夫々の検出信号を比
    較検出する手段とから構成されることを特徴とする放電
    灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記放電灯のイン
    ピーダンス異常による共振電流の位相変化を検出する第
    2の放電灯異常検出部は、前記コンデンサのインピーダ
    ンス変化を検出する第1の検出手段と、前記インダクタ
    ンスのインピーダンス変化を検出する第2の検出手段
    と、前記各検出手段にて生成された夫々の検出信号の差
    分を検出する手段とから構成されることを特徴とする放
    電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおい
    て、前記放電灯の出力異常上昇を検出する第1の放電灯
    異常検出部と、前記放電灯のインピーダンス異常による
    共振電流の位相変化を検出する第2の放電灯異常検出部
    の検出回路構成を一部共用とすることを特徴とする放電
    灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおい
    て、前記放電灯点灯装置は発振周波数変調による複数の
    放電灯点灯モードを有し、前記複数の放電灯点灯モード
    の発振周波数には、無負荷共振周波数より低い発振周波
    数が含まれることを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記複数の放電灯
    点灯モードの内、無負荷共振周波数より低い発振周波数
    での放電灯点灯モードの放電灯異常検出は前記第2の放
    電灯異常検出部を用い、無負荷共振周波数より高い発振
    周波数での放電灯点灯モードの放電灯異常検出は前記第
    1の放電灯異常検出部を用い、前記複数の放電灯点灯モ
    ードにおける夫々の正常出力値から出力増加があった場
    合、保護モードへ移行する場合において、前記無負荷共
    振周波数より低い発振周波数での放電灯点灯モード時の
    保護モードへ移行する正常出力値からの出力増加分は、
    前記無負荷共振周波数より高い発振周波数での放電灯点
    灯モード時の保護モードへ移行する正常出力値からの出
    力増加分と同等か、それ以下に設定することを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおい
    て、前記第1の放電灯異常検出部は、放電灯が点灯モー
    ドに移行するまで検出動作を禁止することを特徴とする
    放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおい
    て、前記第2の放電灯異常検出部は、インバータ回路が
    発振動作を開始するまで検出動作を禁止することを特徴
    とする放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおい
    て、前記第2の放電灯異常検出部による保護動作は、前
    記第1の放電灯異常検出部による保護動作より優先され
    ることを特徴とする放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、前記第1および第2の放電灯異常検出部は、放電灯
    異常と判断された場合、発振停止もしくは間欠発振もし
    くは微弱発振のいずれかの保護動作に移行することを特
    徴とする放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、前記第2の放電灯異常検出部は、放電灯異常と判断
    された場合、無負荷共振周波数より高い発振周波数に動
    作移行させ、前記第1の放電灯異常検出部により再度放
    電灯異常と判断された場合、発振停止もしくは間欠発振
    もしくは微弱発振のいずれかの保護動作に移行すること
    を特徴とする放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 直流電源の出力を高周波に変換する
    インバータ回路の出力にインダクタンスと第1のコンデ
    ンサの直列回路を接続し、第1のコンデンサと並列に放
    電灯を接続し、放電灯の非電源側に第2のコンデンサを
    並列接続して成ることを特徴とする請求項1ないし11
    のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記
    載の放電灯点灯装置を具備していることを特徴とする照
    明器具。
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