JP2004158410A - 電子安定器 - Google Patents

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JP2004158410A
JP2004158410A JP2002355979A JP2002355979A JP2004158410A JP 2004158410 A JP2004158410 A JP 2004158410A JP 2002355979 A JP2002355979 A JP 2002355979A JP 2002355979 A JP2002355979 A JP 2002355979A JP 2004158410 A JP2004158410 A JP 2004158410A
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Toshio Kobayashi
俊夫 小林
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Abstract

【課題】確実にランプ寿命異常を検出して保護動作させる方式を提案する。
【解決手段】インバータ回路の軽負荷状態をアクティブフィルター2制御状態から検出して保護動作させる。
上記によれば、ランプ寿命末期時のフィラメント切れ等の現象により発生する不点灯及び微放電状態になると回路負荷が小さくなる為、その状態を検出する事により確実な検出が可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光ランプを用いた電子安定器のランプ寿命末期時の保護動作に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のランプ寿命末期検出方式としては、ランプ電圧を検出し、寿命時にランプ電圧が上昇する事を利用して、正常ランプ時の約10〜30%アップの上限値を超えるか否かを判定して保護回路を動作させる方式を採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般的なランプの点灯はLC共振回路で、その動作周波数を変化させて、予熱・始動・点灯モードに移行して行っているが、ランプ寿命末期時に於いてフィラメント断線が発生すると、点灯維持が出来なくなり、不点灯状態になる。この場合、上記従来技術では、フィラメントが断線すると、LC共振回路のCが外れた状態になり、ランプ両端には低い電圧しか発生しない為、通常のランプ電圧上昇による寿命末期保護回路が動作せず、内部インバータ回路は無負荷に近い軽負荷状態が継続される。この為、内部発振回路の負荷としては、微少容量負荷(スイッチングノイズ減少用のスナバ用コンデンサ等)となり、スイッチング素子には進相モード電流が流れ、電流値自身は小さいもののスイッチング損失が大きくなり、破損の現象が生じる虞がでてくる。
そこで、本発明は確実にランプ寿命異常を検出して保護動作させる方式を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、インバータ回路の軽負荷状態をアクティブフィルター制御状態から検出して保護動作させる。
上記によれば、ランプ寿命末期時のフィラメント切れ等の現象により発生する不点灯及び微放電状態になると回路負荷が小さくなる為、その状態を検出する事により確実な検出が可能となる。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1〜2により説明する。一般に、蛍光ランプは使用時間の経過と共にランプ電圧が徐々に上昇し、又、フィラメントの熱電子放出物質(エミッタ)の消耗も同時進行し、寿命に近づいてくると、先にエミッタが無くなる方のフィラメントから熱電子が放出され無くなり、エミッタが無くなった方からまだある側にランプ電流が流れる半波放電状態になり電圧が上昇したり、完全に両側のエミッタが無くなるとLC共振状態になり、高電圧が発生して、ランプ電圧が上昇する。このランプ電圧上昇を図1の様に、抵抗18,11で分圧し、ダイオード10で整流し、平滑コンデンサー1 5で直流レベルに変換し、コントロール回路16で、検出値が所定値以上になると、ランプ寿命判定して回路停止等の保護動作をさせる。
しかし、ランプ寿命の状態には、放電現象の種々不確定要因があり、フィラメント断線や放電維持出来なくなる消灯状態や、微放電状態に成る場合等が発生する。フィラメント断線が発生すると、図1のLC直列共振回路(インダクタンス:9およびコンデンサー:13の回路)による昇圧作用が無くなり、ランプ12の両端電圧が低いレベルになり、先のランプ電圧上昇検出保護回路が動作せず、インバータ回路7,8は、無負荷に近い状態になって継続的に発振を続ける。
この場合、通常、ノイズ低減用の為に、小容量コンデンサー26がスイッチング素子8または7に接続されている為、インバータ回路としては、容量性負荷となり、スイッチング素子8または7に進相電流が流れて、7、8のスイッチング損失が増加し、破損に至る場合がある。 本回路は、高調波抑制規制対応のアクティブフィルター回路(4,22,21,23,24,5,17,16)とランプ12を点灯させるインバータ回路(5,6,7,8,20,9,13,14,16)の構成に成っている。 アクティブフィルター回路は、直流電圧(コンデンサ25の印加電圧)が一定になるようにその電圧を抵抗23,24で分圧検出して、制御回路16に取り込み、商用電源1の全波電圧の瞬時値に応じてスイッチング素子22のドライブ信号を出力し、ドライバー回路17を介してスイッチング素子22をON/OFF制御する。ON時には、チョーク4−MOSFET22の経路に電流を流し、スイッチング素子22がOFF時に、チョーク4のエネルギーをダイオード21−コンデンサ25の回路で、エネルギーをコンデンサー25に充電し、このON/OFF 制御により、その電圧を一定に成るように、出力電圧を抵抗23,24の分圧値を制御回路16に取り込んで制御する。昇圧チョッパー制御のアクティブフィルター回路の動作波形を図2(A)に示す。VSはコントロール回路16からの出力波形で、その信号によりドライバー回路17を経由してスイッチング素子22がON/OFFされ、ON期間にはIDのドレイン電流が流れる。この出力信号のON時間T1は、商用電源電圧の全波波形の瞬時値と、アクティブフィルターの出力電圧値によって変化するが、ランプが通常点灯時には、ある幅以上の値を確保している。フィラメント断線等が発生すると、軽負荷となる為、アクティブフィルターの出力信号はその負荷に応じて、ON期間T2が短くなる。コントロール回路16は、マイクロコンピュータ等の判断処理機能を持つ制御回路とすることにより、ランプ点灯制御状態で、アクティブフィルターの出力信号幅が少ないことを寿命異常と判定して回路の停止制御を行う。又、ランプの着脱等の過度的な変化もある為、異常状態がある時間継続している事を判断して保護動作を行うことで動作の安定性が高まる。この方式の場合、特別に検出回路を付加することなく、コントロール回路が内部で制御している処理内容で判定するため、回路構成が単純で保護機能が達成できる。
【0008】
【発明の効果】
本発明によれば、アクティブフィルターの動作状態を見ることで異常状態を素早く検出することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路構成図である。
【図2】そのアクティブフィルターの制御ON/OFF信号波形VSとスイッチング素子22のドレイン電流波形を示し、(A)は正常点灯時のモード、(B)は異常時のモードを示す。
【符号の説明】
商用電源1、ラインフィルター2、全波整流器3,チョーク4,スイッチング素子22、整流ダイオード21、抵抗23,24、平滑コンデンサー25、インバータ回路のドライバー回路5、レベルシフト回路6、スイッチング素子7,8、直流カットコンデンサ20、チョーク9,ランプ12、共振コンデンサー13,無負荷検出回路14、ランプ電圧検出回路18,11,10,15,コントロール回路16

Claims (1)

  1. 商用電源を整流して、アクティブフィルター回路により直流電圧に変換し、その直流電源で高周波回路により蛍光ランプを点灯する回路構成に於いて、ランプ寿命末期時にに於いて、フィラメント断線や、ランプ電圧上昇により、安定放電を維持できなくなり微放電状態となる等の異常な軽負荷状態を、アクテイブフィルターの制御モード状態で検出して保護動作をする事を特徴とする電子安定器。
JP2002355979A 2002-11-01 2002-11-01 電子安定器 Pending JP2004158410A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009004156A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Sharp Corp 照明用発光素子駆動回路及びそれを備えた照明機器

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