JP2008065910A - マスター記録媒体、磁気転写方法、磁気転写装置、及びこれにより作製された磁気記録媒体、磁気記録再生装置 - Google Patents

マスター記録媒体、磁気転写方法、磁気転写装置、及びこれにより作製された磁気記録媒体、磁気記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 磁気転写された磁気記録媒体において良好な再生信号を得る。
【解決手段】 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成され、前記凹凸パターンの形成された領域と前記磁気記録媒体を密着させて、前記磁気記録媒体に垂直に、前記磁気記録媒体を構成する磁性層の保磁力の75〜105〔%〕の強度の磁界を印加することにより、前記凹凸パターンにより記録されている情報を前記磁気記録媒体に転写するために用いられるマスター記録媒体において、前記凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が、1.3〜1.9倍であることを特徴とするマスター記録媒体を提供することにより上記課題を解決する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、マスター記録媒体、磁気転写方法、磁気転写装置、及びこれにより作製された磁気記録媒体、磁気記録再生装置に関するものであり、特に、垂直磁気記録媒体において、良好な再生信号を得ることができるマスター記録媒体、このマスター記録媒体を用いた磁気転写方法、磁気転写装置、及び、これにより作製された磁気記録媒体、磁気転写方法に関するものである。
近年、磁気記録再生装置は、小型でかつ大容量を実現するために、記録密度の高密度化の傾向にあり、特に、代表的な磁気記憶装置であるハードディスクドライブの分野では、技術の進歩が急激である。
このような情報量の増加に伴い、多くの情報を記録することができる大容量で、安価で、かつ、好ましくは短時間で必要な箇所が読み出せる、いわゆる高速アクセスが可能な高密度磁気記録媒体が望まれている。これらの高密度磁気記録媒体は、情報記録領域が狭トラックで構成されており、狭いトラック幅において正確に磁気ヘッドを走査させて高いS/Nで信号を再生するために、いわゆるトラッキングサーボ技術が大きな役割を担っている。このトラッキングサーボを行うために、従来よりセクターサーボ方式が広く採用されている。
セクターサーボ方式とは、磁気ディスク等の磁気記録媒体のデータ面に、一定角度等で正しく配列されたサーボフィールドに、トラック位置決めのためのサーボ信号や、そのトラックのアドレス情報信号、再生クロック信号等のサーボ情報を記録しておき、磁気ヘッドが、このサーボフィールドを走査してサーボ情報を読み取り自らの位置を確認しつつ修正する方式である。
サーボ情報は、磁気記録媒体の製造時にプリフォーマットとして予め磁気記録媒体に記録する必要があり、現在は専用のサーボ記録装置を用いてプリフォーマットが行われている。現在用いられているサーボ記録装置は、例えばトラックピッチの75%程度のヘッド幅を有する磁気ヘッドを備え、磁気ヘッドを磁気ディスクに近接させた状態で、磁気ディスクを回転させつつ、1/2トラック毎に磁気ディスクの外周から内周に移動させつつサーボ信号を記録する。そのため、1枚の磁気ディスクのプリフォーマット記録に長時間を要し、生産効率の点で問題があり、コストアップの要因となっている。
このため、特許文献1、2では、プリフォーマットを正確にかつ効率的に行う方法として、サーボ情報に対応したパターンが形成されているマスター記録媒体の情報を磁気記録媒体に磁気転写する方法が開示されている。
この磁気転写は、転写用磁気ディスク等の磁気記録媒体(スレーブ媒体)に転写すべき情報に応じて凹凸パターンからなる転写パターンを有するマスター記録媒体を用い、このマスター記録媒体と磁気記録媒体とを密着させた状態で、記録用磁界を印加することにより、マスター記録媒体の凹凸パターンにより記録されている情報(例えばサーボ情報)に対応する磁気パターンを磁気記録媒体に磁気的に転写するものである。この方法では、マスター記録媒体と磁気記録媒体との相対的な位置を変化させることなく静的に記録を行うことができ、正確なプリフォーマット情報の記録が可能であり、しかも記録に要する時間も極めて短時間であるという利点を有している。磁気転写の方法としては、転写される磁化情報が、磁気記録媒体に垂直磁化により記録される垂直磁気記録の磁気転写と、磁気記録媒体に平行な面内磁化により記録される面内磁気記録の磁気転写の2種類が存在している。
特開平2001−297435号公報 特開平2003−272142号公報
ところで、上記磁気転写においては、磁気転写により磁化パターンが形成された磁気記録媒体から得られる再生信号波形が、所望の振幅及び周期であるか否かが重要である。
発明者らは研究の結果、磁気記録媒体の磁性膜が垂直磁化膜からなるものである場合において、磁気転写により得られた磁気記録媒体からの再生信号の波形は、マスター記録媒体における凹凸領域の形状、磁気転写を行う際の転写磁界の強度等に依存することを解明した。即ち、再生信号波形は、マスター記録媒体における凹凸領域の形状、磁気転写を行う際の転写磁界強度により、磁気転写される磁気パターンの形状等が変化し、この磁気パターンの形状等により再生信号波形の形状等が異なるため、垂直磁気転写におけるノイズや高調波成分の少ない品質の高い再生信号を得るためのマスター記録媒体における凹凸領域の形状と転写磁界の強度との関係を解明したのである。
尚、上記再生信号波形において、ノイズや2次高調波成分等の高調波成分を多く含んでいる場合、再生信号としての品質は低く、磁気記録媒体に記録されている情報の記録再生等の精度に大きな影響を与えることとなり、特に、磁気記録媒体に転写される情報がサーボ信号である場合には、トラッキング性能が低下し、磁気記録媒体における記録再生の際の信頼性が著しく低下する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、垂直磁化膜からなる磁性層を有する磁気記録媒体に磁気転写により情報を記録する場合において、磁気記録媒体に転写された情報を再生した際に、2次高調波成分等の偶数次の高調波成分が少なく、良好な再生信号を得ることができるマスター記録媒体、磁気転写方法、磁気転写装置、及びこれにより作製された磁気記録媒体、磁気記録再生装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成され、前記凹凸パターンの形成された領域と前記磁気記録媒体を密着させて、前記磁気記録媒体に垂直に、前記磁気記録媒体を構成する磁性層の保磁力の75〜105〔%〕の強度の磁界を印加することにより、前記凹凸パターンにより記録されている情報を前記磁気記録媒体に転写するために用いられるマスター記録媒体において、前記凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が、1.3〜1.9倍であることを特徴とするマスター記録媒体である。
請求項2に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成され、前記凹凸パターンの形成された領域と前記磁気記録媒体を密着させて、前記磁気記録媒体に垂直に、前記磁気記録媒体を構成する磁性層の保磁力の85〜115〔%〕の強度の磁界を印加することにより、前記凹凸パターンにより記録されている情報を前記磁気記録媒体に転写するために用いられるマスター記録媒体において、前記凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が、1.5〜2.1倍であることを特徴とするマスター記録媒体である。
請求項3に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成され、前記凹凸パターンの形成された領域と前記磁気記録媒体を密着させて、前記磁気記録媒体に垂直に、前記磁気記録媒体を構成する磁性層の保磁力の95〜125〔%〕の強度の磁界を印加することにより、前記凹凸パターンにより記録されている情報を前記磁気記録媒体に転写するために用いられるマスター記録媒体において、前記凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が、1.7〜2.3倍であることを特徴とするマスター記録媒体である。
請求項4に記載の発明は、前記凹凸パターンにより記録されている情報が、サーボ情報であることを特徴とする請求項1から3に記載のマスター記録媒体である。
請求項5に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記磁気記録媒体とを密着させる密着工程と、前記密着工程により密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し、垂直に磁界を印加することにより前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写工程と、からなる磁気転写方法において、前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.3〜1.9倍であり、前記磁気転写工程において印加される磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の75〜105〔%〕であることを特徴とする磁気転写方法である。
請求項6に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記磁気記録媒体とを密着させる密着工程と、前記密着工程により密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し、垂直に磁界を印加することにより前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写工程と、からなる磁気転写方法において、前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.5〜2.1倍であり、前記磁気転写工程において印加される磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の85〜115〔%〕であることを特徴とする磁気転写方法。
請求項7に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記磁気記録媒体とを密着させる密着工程と、前記密着工程により密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し、垂直に磁界を印加することにより前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写工程と、からなる磁気転写方法において、前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.7〜2.3倍であり、前記磁気転写工程において印加される磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の95〜125〔%〕であることを特徴とする磁気転写方法である。
請求項8に記載の発明は、前記マスター記録媒体より前記磁気転写媒体に転写される情報が、サーボ情報であることを特徴とする請求項5から7に記載の磁気転写方法である。
請求項9に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記マスター記録媒体と前記磁気記録媒体とを密着させ、前記密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し垂直に磁界を印加する磁界印加手段と、を有している前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写装置において、前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.3〜1.9倍であり、前記磁界印加手段により印加する磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の75〜105〔%〕であることを特徴とする磁気転写装置である。
請求項10に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記マスター記録媒体と前記磁気記録媒体とを密着させ、前記密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し垂直に磁界を印加する磁界印加手段と、を有している前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写装置において、前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.5〜2.1倍であり、前記磁界印加手段により印加する磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の85〜115〔%〕であることを特徴とする磁気転写装置である。
請求項11に記載の発明は、円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記マスター記録媒体と前記磁気記録媒体とを密着させ、前記密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し垂直に磁界を印加する磁界印加手段と、を有している前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写装置において、前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.7〜2.3倍であり、前記磁界印加手段により印加する磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の95〜125〔%〕であることを特徴とする磁気転写装置である。
請求項12に記載の発明は、前記マスター記録媒体より前記磁気転写媒体に転写される情報が、サーボ情報であることを特徴とする請求項9から11に記載の磁気転写装置である。
以上の発明は、図10に示すように、サーボ情報の磁気転写を行う場合において、トラック方向における凸領域の幅に対する凹領域の幅が、1.3〜1.9倍である場合には、磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の75〜105〔%〕の強度の磁界を印加し磁気転写を行うことにより、また、トラック方向における凸領域の幅に対する凹領域の幅が、1.5〜2.1倍である場合には、磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の85〜115〔%〕の強度の磁界を印加を印加し磁気転写を行うことにより、また、トラック方向における凸領域の幅に対する凹領域の幅が、1.7〜2.3倍である場合には、磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の95〜125〔%〕の強度の磁界を印加を印加し磁気転写を行うことにより、磁気転写された磁気記録媒体は、良好にトラッキングをかけることができる(許容領域)。これは、磁気転写された磁気記録媒体を再生した場合における後述する2次高調波強度が、上記条件で磁気転写を行った場合では、1以上1.6未満であり、この値の範囲内であれば、良好なトラッキング精度を得ることができるからである。
特に、サーボ情報の磁気転写を行う場合において、トラック方向における凸領域の幅に対する凹領域の幅が、1.45〜1.75倍である場合には、磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の85〜95〔%〕の強度の磁界を印加し磁気転写を行うことにより、また、トラック方向における凸領域の幅に対する凹領域の幅が、1.6〜1.9倍である場合には、磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の95〜105〔%〕の強度の磁界を印加を印加し磁気転写を行うことにより、また、トラック方向における凸領域の幅に対する凹領域の幅が、1.85〜2.15倍である場合には、磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の105〜115〔%〕の強度の磁界を印加を印加し磁気転写を行うことにより、磁気転写された磁気記録媒体は、特に良好にトラッキングをかけることができる(最適領域)。これは、磁気転写された磁気記録媒体を再生した場合における後述する2次高調波強度が、上記条件で磁気転写を行った場合では、1以上1.3未満であり、この値の範囲内であれば、特に良好なトラッキング精度を得ることができるからである。
請求項13に記載の発明は、請求項5から8のいずれかに記載された磁気転写方法により、情報が磁気転写されたことを特徴とする磁気記録媒体である。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載された磁気記録媒体を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置である。
以上のように、本発明によれば、2次高調波成分等の偶数次の高調波成分の少ない再生信号を得ることができ、磁気記録媒体の記録再生等の精度を向上させることができ、更には、トラッキング性能を向上させることができる。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る磁気転写方法について説明する。
〔転写用磁気ディスク〕
図1(a)に示すように、最初に磁気記録媒体である転写用磁気ディスク60の初期磁化を行うが、まず、これに用いられる転写用磁気ディスク60について説明する。
転写用磁気ディスク60は円盤状の基板の表面の片面或いは、両面に垂直磁化膜からなる磁性層が形成されたものであり、具体的には、高密度ハードディスク等が挙げられる。
円盤状の基板は、ガラスやAl(アルミニウム)等の材料から構成されており、この基板上に非磁性層を形成した後、磁性層を形成する。
非磁性層は、後に形成する磁性層の垂直方向の磁気異方性を大きくする等の理由により設けられる。非磁性層に用いられる材料は、Ti(チタン)、Cr(クロム)、CrTi、CoCr、CrTa、CrMo、NiAl、Ru(ルテニウム)、Pd(パラジウム)等が好ましい。非磁性層は、スパッタリング法により上記材料を成膜することにより形成される。非磁性層の厚さは、10nm〜150nmであることが好ましく、20nm〜80nmであることが更に好ましい。
磁性層は、垂直磁化膜により形成されており、磁性層に情報が記録される。磁性層に用いられる材料は、Co(コバルト)、Co合金(CoPtCr、CoCr、CoPtCrTa、CoPtCrNbTa、CoCrB、CoNi等)、Fe、Fe合金(FeCo、FePt、FeCoNi等)等が好ましい。これらの材料は、磁束密度が大きく、成膜条件や組成を調整することにより垂直の磁気異方性を有している。磁性層は、スパッタリング法により上記材料を成膜することにより形成される。磁性層の厚さは、10nm〜500nmであることが好ましく、20nm〜200nmであることが更に好ましい。
尚、必要に応じて、基板と非磁性層との間に、軟磁性層を設ける場合がある。磁性層の垂直磁化状態を安定させ、記録再生時の感度を向上させるためである。軟磁性層の厚さは、50nm〜2000nmであることが好ましく、80nm〜400nmであることが更に好ましい。
本実施の形態では、転写用磁気ディスク60の基板として、外形65mmの円盤状のガラス基板を用い、スパッタリング装置のチャンバー内にガラス基板を設置し、1.33×10−5Pa(1.0×10−7Torr)まで減圧した後、チャンバー内にAr(アルゴン)ガスを導入し、CrTiターゲットを用い、基板温度が200℃の条件の下で放電させることによりスパッタリング成膜をおこなう。これによりCrTiからなる非磁性層を60nm成膜する。
この後、上記と同様にArガスを導入し、同じチャンバー内にあるCoCrPtターゲットを用い、同じく基板温度が200℃の条件の下で放電させることによりスパッタリング成膜をおこなう。これによりCoCrPtからなる磁性層を25nm成膜する。
以上のプロセスにより、ガラス基板に、非磁性層と磁性層が成膜された転写用磁気ディスク60を作製した。
〔転写用磁気ディスクの初期磁化〕
次に、形成した転写用磁気ディスク60の初期磁化を行う。図1(a)に示すように、転写用磁気ディスク60の初期磁化(直流磁化)は、転写用磁気ディスク60に対し垂直に磁界を印加することができる不図示の磁界印加手段により初期化磁界Hiを発生させ、図2(a)に示すように、転写用磁気ディスク60の磁性層60Mについて、一方向に初期磁化Piさせる。具体的には、初期化磁界Hiとして転写用磁気ディスク60の保磁力Hc以上の強度の磁界を発生させることにより行う。
尚、初期磁化は、転写用磁気ディスク60を磁界印加手段に対し相対的に回転させることにより行ってもよい。
〔マスターディスク〕
次に、マスター記録媒体であるマスターディスクについて説明する。
最初にマスターディスク66の製造方法について図3に基づき説明する。本実施の形態では、プレス原盤を用いるため、最初に、プレス原盤の作製工程について説明する。図3(a)に示すように、表面が平滑なガラスや石英ガラスからなる円形の基板50上に、フォトレジストをスピンコーター等により塗布し、プリベーク後に、この円形の基板50を回転させながら、記録する信号に対応して変調したレーザ光(或いは電子ビーム)をフォトレジストに照射し、フォトレジストの略全面に所定のパターンを露光する。その後、露光した基板50を現像液に浸漬することにより、フォトレジストの露光された部分が除去され、基板50上の所定の領域にフォトレジスト層51が形成されたガラス原盤52が作製される。
次に、図3(b)に示すように、ガラス原盤52上のフォトレジスト層51が形成されている面の表面に、Niメッキ(電鋳)を行うことにより、表面にポジ状の凹凸パターンを有するNi原盤53を所定の厚さまで形成する。この後、このNi原盤53をガラス原盤52から剥離する。
このNi原盤53をスタンパー用のプレス原盤(金型)として用いることも可能であるが、必要に応じてこのNi原盤53に凹凸バターン上に軟磁性層、保護膜等を被覆してスタンパー用のプレス原盤(金型)とする。このように軟磁性層、保護膜等を形成することにより、その後に作製する転写用磁気ディスクの磁気特性が向上するからである。
Ni原盤53を構成する材料としては、Ni及びNi合金が主に用いられる。このNi原盤53を形成する方法としては、先に説明した無電解メッキ等によるメッキ法の他、スパッタリングやイオンプレーティングといった真空成膜法によっても作製することが可能である。また、上記真空成膜を行った後、電解メッキ等を行うことによっても作製可能である。尚、基板50上に塗布されるレジストはポジ型、ネガ型のどちらでも使用可能であるが、ポジ型とネガ型では、露光パターンが反転することに注意する必要がある。
次に、図3(c)に示すように、剥離したNi原盤53をプレス原盤として、射出成型等により樹脂基板67を作製する。樹脂基板67の樹脂材料としては、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体などの塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン及びポリエステルなどが挙げられる。これらの樹脂材料の中では、耐湿性、寸法安定性及び価格などの点から、現在のところポリカーボネートが好ましい。
射出成型により樹脂基板67を形成した場合、成型品である樹脂基板67にバリ等が生じる場合があるが、このようなバリ等はバーニシュ又は研磨加工により除去する。
また、射出成型以外の方法により樹脂基板67を形成する方法として、紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂などを使用する方法もある。この場合、プレス原盤に紫外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂をスピンコート、バーコート等の手法により塗布した後、紫外線或いは電子線を照射することにより硬化させた後、プレス原盤より剥離することにより樹脂基板67が形成される。
以上の工程により、図3(d)に示すように。高さが、30〜150〔nm〕の突起状パターン(凹凸パターン)が形成された樹脂基板67が形成される。
樹脂基板67を製造するためのNi原盤53の製造方法については、これ以外の方法であってもよい。上記以外の方法の一例を図4に基づき説明する。
表面が平滑な略円形のSi基板70上に、フォトレジストをスピンコーター等により塗布し、プリベーク後に、このSi基板70を回転させながら、記録する信号に対して変調したレーザ光(或いは電子ビーム)をフォトレジストに照射し、フォトレジストの略全面について所定のパターンを露光する。その後、露光したSi基板70を現像液に浸漬させ、フォトレジストの露光された部分を除去することにより、図4(a)に示すように、Si基板70上の所定の領域にフォトレジスト層71が形成されたものが作製される。
次に、図4(b)に示すように、Si基板70のフォトレジスト層71が形成された面について、RIE(Reactive Ion Etching)等によるドライエッチングを行う。具体的には、フォトレジスト層71が形成されたSi基板70をRIE装置の減圧チャンバー内に設置した後、RIE装置の減圧チャンバーを減圧した後、減圧チャンバー内に塩素(Cl)ガスを導入し、RF電力を印加しプラズマを発生させることにより行った。RIEでは、フォトレジスト層71に対しSi基板70が選択的にエッチングされるため、Si基板70のフォトレジスト層71の形成されていない領域のみエッチングがなされる。この後、Si基板70上のフォトレジスト層71を有機溶剤等により除去することにより、表面に凹凸パターンの形成されたSi基板70が作製される。
この後、図4(c)に示すように、Si基板70の凹凸パターンの形成された面にスパッタリングにより金属材料等からなる導電膜を成膜し、更に、Ni電鋳を行うことにより、Ni原盤53を形成する。
この後、図4(d)に示すように、Si基板70から剥離することによりNi原盤53が作製される。ここで作製されるNi原盤53は、図3(b)において作製されるNi原盤53と同様のものであり、図3(c)に示す方法と同様の方法により、射出成型により樹脂基板67の作製をすることができるものである。
次に、このように形成された樹脂基板67について、図5(a)に示すように、樹脂基板67の突起状パターンの形成されている面にスピンコーター等によりフォトレジスト69を塗布し、フォトレジスト69を硬化させる。具体的には、フォトレジスト69がネガレジストである場合には、紫外線等を照射して重合させる。一方、ポジレジストである場合には、ベーキング処理を行って重合させる。フォトレジスト69はスピンコーター等では均一に広がるため、樹脂基板67の表面の突起状パターンである凸部では薄く、それ以外の凹部では厚く形成される。
この後、図5(b)に示すように、酸素ガスを導入したアッシングを行うことにより、フォトレジスト69の表面の一部を除去する。具体的には、樹脂基板67の突起状パターンの表面が露出したところで、アッシングを停止する。アッシングでは、厚さ方向に均等にレジスト69が除去されるが、樹脂基板67の突起状パターンの凸部の表面が露出しても、凹部ではレジスト69が厚く形成されているため、この領域のレジスト69は残存している。
この後、図5(c)に示すように、樹脂基板67のフォトレジスト69の形成された面に、軟磁性体からなる磁性膜54をメッキあるいは真空蒸着等による成膜をおこなう。磁性膜54を構成する材料は、保磁力Hcが48kA/m(≒600Oe)以下の軟磁性材料により構成されていることが好ましい。具体的には、Co、Co合金(CoNi、CoNiZr、CoNbTaZr等)、Fe、Fe合金(FeCo、FeCoNi、FeNiMo、FeAlSi、FeAl、FeTaN)、Ni、Ni合金(NiFe)等が挙げられる。特に好ましいのは、磁気特性からFeCo、FeCoNiである。又、磁性膜54の厚さは、40nm〜320nmの範囲が好ましく、特に、100nm〜300nmの範囲が更に好ましい。磁性膜54は、上記材料のターゲットを用いスパッタリングや無電解メッキ等により形成される。
この後、リフトオフによりレジスト69上に形成されている磁性膜54の除去をおこなう。具体的には、磁性膜54が成膜された基板67を有機溶剤等に浸漬させることにより、レジスト69の上に形成された磁性膜54が、レジスト69とともに除去される。
以上のプロセスにより、図5(d)に示すように、凸領域の上面に磁性層68が設けられた凹凸パターンの形成されたマスターディスク66が作製される。
このように形成された凹凸パターンは、凹領域のトラック方向(周方向)の幅がSa、凸領域のトラック方向(周方向)の幅がLaからなるものであり、本実施の形態では、Laに対するSaの幅(Sa/La)が、1.3〜1.9倍、好ましくは、1.45〜1.75倍となるように作製されている。
図6はマスターディスク66の上面図である。この図に示されるように、マスターディスク66の表面には、凹凸パターンからなるサーボパターン55が形成される。
又、磁性層68の上にダイヤモンドライクカーボン等の保護膜や、更に、保護膜上に潤滑剤層を設けてもよい。後述するように、マスターディスク66は、転写用磁気ディスク60と密着させるが、密着させた際に磁性層68が傷つきやすく、マスターディスク66として使用できなくなってしまうことを防止するためである。また、潤滑剤層は、転写用磁気ディスク60との接触の際に生じる摩擦による傷の発生などを防止し、耐久性を向上させる効果がある。
具体的に、保護膜として、厚さが5〜30nmのダイヤモンドライクカーボン膜を形成し、更にその上に潤滑剤層を形成した構成が好ましい。また、磁性層68と、保護膜との密着性を強化するため、磁性層68上にSi等の密着強化層を形成し、その後に保護膜を形成してもよい。
〔密着工程〕
次に、図1(b)に示すように密着工程において、上記工程により作製したマスターディスク66の突起状パターンの形成されている面と、転写用磁気ディスク60の磁性層60Mの形成されている面とを所定の押圧力で密着させる。
転写用磁気ディスク60には、マスターディスク66に密着させる前に、グライドヘッド、研磨体等により、表面の微少突起又は付着塵埃を除去するクリーニング処理(バーニッシング等)が必要に応じて施される。
尚、密着工程では、図1(b)に示すように、転写用磁気ディスク60の片面にマスターディスク66を密着させる場合と、両面に磁性層が形成された転写用磁気ディスク60について、両面からマスターディスク66を密着させる場合とがある。後者の場合では、両面を同時転写することができる利点がある。
〔磁気転写工程〕
次に、図1(c)に基づき磁気転写工程を説明する。
上記密着工程により転写用磁気ディスク60とマスターディスク66とを密着させたものについて、不図示の磁界印加手段により初期化磁界Hiの向きと反対方向に記録用磁界Hdを発生させる。記録用磁界Hdを発生させることにより生じた磁束が転写用磁気ディスク60とマスターディスク66に進入することにより磁気転写が行われる。
本実施の形態では、記録用磁界Hdの大きさは、転写用磁気ディスク60の磁性層60Mを構成する磁性材料のHcと略同じ値である。
磁気転写は、転写用磁気ディスク60及びマスターディスク66を密着させたものを不図示の回転手段により回転させつつ、磁界印加手段によって記録用磁界Hdを印加し、マスターディスク66に記録されている突起状のパターンからなる情報を転写用磁気ディスク60の磁性層60Mに磁気転写する。尚、この構成以外にも、磁界印加手段を回転させる機構を設け、転写用磁気ディスク60及びマスターディスク66に対し、相対的に回転させる手法であってもよい。
磁気転写工程における、転写用磁気ディスク60とマスターディスク66の断面の様子を図2(b)に示す。
図2(b)に示すように、基板47表面に突起状のパターンが形成され、その上に磁性層68が形成されたマスターディスク66と転写用磁気ディスク60とが密着した状態においては、マスターディスク66の凸領域では、マスターディスク66の磁性層68と転写用磁気ディスク60の磁性層60Mとが接触している。
このため、記録用磁界Hdを印加すると、磁束Gは、マスターディスク66の凸領域、即ち、マスターディスク66の磁性層68と転写用磁気ディスク60の磁性層60Mと接触している領域では強く、記録用磁界Hdにより、マスターディスク66の磁性層68の磁化向きが記録用磁界Hdの方向に揃い、転写用磁気ディスク60の磁性層60Mに磁気情報が転写される。一方、マスターディスク66の凹領域、即ち、マスターディスク66の磁性層68が形成されていない領域では、マスターディスク66の磁性層68が存在しないため、記録用磁界Hdの印加によって生じる磁束Gは弱く、転写用磁気ディスク60の磁性層60Mの磁化向きが変わることはなく、初期磁化の状態を保ったままである。
図7は、磁気転写に用いられる磁気転写装置について詳細に示したものである。磁気転写装置は、コア32にコイル33が巻きつけられた電磁石からなる磁界印加手段30を有するものであり、このコイル33に電流を流すことによりギャップ31において、密着させたマスターディスク66と転写用磁気ディスク60の磁性層60Mに対し垂直に磁界を発生する構造になっている。発生する磁界の向きは、コイル33に流す電流の向きによって変えることができる。従って、この磁気転写装置によって、初期磁化を行うことも磁気転写を行うことも可能である。この磁気転写装置により初期磁化させた後、磁気転写を行う場合には、磁界印加手段30のコイル33に、初期磁化したときにコイル33に流した電流の向きと逆向きの電流を流す。これにより、初期磁化の際の磁化向きとは反対の向きに記録用磁界を発生させることができる。磁気転写は、転写用磁気ディスク60及びマスターディスク66を密着させたものを回転させつつ、磁界印加手段30によって記録用磁界を印加し、マスターディスク66に記録されている突起状のパターンからなる情報を転写用磁気ディスク60の磁性層60Mに磁気転写するため、不図示の回転手段が設けられている。尚、この構成以外にも、磁界印加手段30を回転させる機構を設け、転写用磁気ディスク60及びマスターディスク66に対し、相対的に回転させる手法であってもよい。
本実施の形態では、記録用磁界Hdは、本実施の形態に用いられる転写用磁気ディスク60の磁性層60Mの保磁力Hcの75〜105%、好ましくは、85〜95%の強度の磁界を印加することにより磁気転写を行う。
この後、転写用磁気ディスク60をマスターディスク66から取り外す。これにより、図2(c)に示すように、転写用磁気ディスク60の磁性層60Mには、サーボ信号等の磁気パターンの情報が、初期磁化Piの反対向きの磁化となる記録磁化Pdとして記録される。尚、転写用磁気ディスク60の磁性層60Mは垂直磁化膜であることから、初期磁化Piと記録磁化Pdは境界には磁壁Dが形成される。
又、マスターディスク66の基板67に形成された突起状のパターンは、図5(d)に示すポジパターンと反対のネガパターンであってもよい。この場合、初期化磁界Hiの方向及び記録用磁界Hdの方向を各々逆方向にすることにより、転写用磁気ディスク60の磁性層60Mに、同様の磁化パターンを磁気転写することができるからである。
尚、本実施の形態では、磁界印加手段は、電磁石の場合について説明したが、同様に磁界が発生する永久磁石を用いても良い。
〔評価〕
以上のように磁気転写を行った磁気記録媒体に記録された再生信号に関し説明する。図8は、磁気転写を行った磁気記録媒体60に記録された磁気情報を再生した際の再生波形を示す。図8(a)は、磁気記録媒体60に記録された磁気情報である磁気パターンを再生した際の信号波形が、上下で略対称である場合である。さらに拡大した波形を図9(a)に示す。このような再生信号波形では、再生信号の正の部分の信号波形の半値幅(再生信号の正のピークと0との中心値における波形の幅)Pa1が、再生信号の負の部分の信号波形の半値幅(再生信号の負のピークと0との中心値における波形の幅)Pb1とが、略同じとなり、この場合では2次高調波に代表される偶数次の高調波成分が低く抑えられる。
これに対し、図8(b)は、磁気記録媒体60に記録された磁気情報である磁気パターンを再生した際の信号波形が、上下で非対称である場合である。さらに拡大した波形を図9(b)に示す。このような再生信号波形では、再生信号の正の部分の信号波形の半値幅(再生信号の正のピークと0との中心値における波形の幅)Pa2が、再生信号の負の部分の信号波形の半値幅(再生信号の負のピークと0との中心値における波形の幅)Pb2よりも広くなり、この場合では2次高調波に代表される偶数次の高調波成分が大きくなる。このように、2次高調波成分等の偶数時の高調波成分が高くなると、記録されている再生信号に悪影響を及ぼす傾向にあり、具体的には、磁気転写される信号がサーボ信号である場合、サーボ精度が低下し、サーボをとることが困難となる。このためできるだけ、図8(a)、図9(a)に示すように、再生信号の波形が正と負とで対称の波形であることが望ましい。
Figure 2008065910
表1は、再生波形のパルス幅と、この再生波形における2次高調波の強度、サーボ精度及びその評価結果を示す。ここで、パルス幅とは、再生波形における正と負の各々の半値幅を基準とするものであり、1のときに再生波形における正と負の半値幅が同じとなり、この値を基準として、再生波形の正の領域における半値幅の比を示す。また、2次高調波強度は、再生波形における正と負の半値幅が同じ場合、即ち、再生波形の正と負が略対称となる場合における2次高調波の強度を1とし、この値を基準として、2次高調波の相対的な強度の値を示す。また、サーボ精度は、低いほどサーボ精度が高く、この値を基準に、サーボのかかり具合の評価がなされる。サーボの評価の結果に基づくならば、パルス幅は1となるように再生波形の正と負が対称となる場合が最もサーボ精度が高くなり、この時の2次高調波成分は最も低くなる。パルス幅が、減少或いは増加するに従い、再生信号の正と負の波形の対称性は崩れていき、サーボ精度が悪くなる。このとき、同様に、2次高調波成分の値も増加する傾向にある。尚、このような再生信号の波形の正と負の対称性が崩れることと、2次高調波に代表される偶数次の高調波成分が増加することとの相関は、通常のフーリエ変換から導き出されることである。
表1の評価結果より、評価◎の場合は、最も良好な場合であり、この時の2次高調波強度は1以上1.3未満であり、この条件を満たすパルス幅Pは、0.97≦P≦1.03の範囲内の値となるものと考えられる。また、評価○の場合は、良好な場合であり、この時の2次高調波強度は、1.3以上1.6未満であり、この条件を満たすパルス幅Pは、0.93≦P<0.97、又は、1.03<P≦1.07の範囲内の値となるものと考えられる。また、評価△の場合は、サーボに部分的に問題がある場合であり、この時の2次高調波強度は、1.6以上1.9未満であり、この時のパルス幅Pは、0.90≦P<0.93、又は、1.07<P≦1.10の範囲内の値となるものと考えられる。また、評価×の場合は、サーボがかからない場合であり、この時の2次高調波強度は、1.9以上であり、この時のパルス幅Pは、P<0.90、又は、1.10<Pの範囲の値になるものと考えられる。
このことから、サーボをできるだけ安定にするには、再生波形の正と負の対称性をできるだけ高めることが望ましい。即ち、2次高調波成分をできるだけ抑えることにより、サーボ精度を高めることができるのである。
尚、磁気転写された再生信号の測定は、電磁変換特性測定装置(協同電子社製LS−90)により行った。この際、磁気ヘッドには、再生ヘッドギャップが0.06μm、再生トラック幅が0.14μm、記録ヘッドギャップが0.4μm、記録トラック幅が2.4μmであるMRヘッドを使用した。読み込んだ信号をスペクトロアナライザーで周波数分解し、1次信号のピーク強度、2次高調波のピーク強度を測定した。
この結果、本実施の形態においては、再生波形における正と負の波形の半値幅が、略同一となり、充分サーボをかけることができた。
〔第2の実施の形態〕
本実施の形態では凹凸パターンの形成されたマスターディスク66において、凸領域のトラック方向(周方向)の幅Laに対する凹領域のトラック方向(周方向)の幅Saが、1.5〜2.1倍、好ましくは、1.6〜1.9倍となるように作製されている。マスターディスク66の作製方法は、第1の実施の形態と同様である。
このマスターディスク66を用い磁気転写を行う。磁気転写を行う際に磁界印加装置に印加される記録用磁界Hdの強度は、磁気転写に用いられる転写用磁気ディスク60の磁性層60Mを構成する磁性材料の保磁力Hcの85〜115%、好ましくは、95〜105%の強度の磁界を印加することにより、磁気転写を行うものである。
これにより磁気転写の行われた転写用磁気ディスク60の再生信号の波形は、正と負の波形の半値幅が、略同一であり、充分サーボをかけることができるものである。
〔第3の実施の形態〕
本実施の形態では凹凸パターンの形成されたマスターディスク66において、凸領域のトラック方向(周方向)の幅Laに対する凹領域のトラック方向(周方向)の幅Saが、1.7〜2.3倍、好ましくは、1.85〜2.15倍となるように作製されている。マスターディスク66の作製方法は、第1の実施の形態と同様である。
このマスターディスク66を用い磁気転写を行う。磁気転写を行う際に磁界印加装置に印加される記録用磁界Hdの強度は、磁気転写に用いられる転写用磁気ディスク60の磁性層60Mを構成する磁性材料の保磁力Hcの95〜125%、好ましくは、105〜115%の強度の磁界を印加することにより、磁気転写を行うものである。
これにより磁気転写の行われた転写用磁気ディスク60の再生信号の波形は、正と負の波形の半値幅が、略同一であり、充分サーボをかけることができるものである。
〔マスターディスクと記録用磁界の関係〕
第1の実施の形態から第3の実施の形態に基づき、マスターディスク66の凹凸パターンの比率と磁気転写の際に用いられる記録用磁界Hdの強度の関係について説明する。
図10は、本発明において、凹凸パターンの形成されたマスターディスク66における、凸領域のトラック方向(周方向)の幅Laに対する凹領域のトラック方向(周方向)の幅Saの比率(Sa/La)と、記録用磁界の強度の関係を示す。最適領域においては、磁気転写の行われた転写用磁気ディスク60の再生信号の波形において、正と負の半値幅が略同じでありサーボ上全く問題がない領域であり、許容領域では、上記半値幅の値は若干異なるもののサーボ上は問題のない領域を示す。許容領域の範囲内であれば、サーボ上問題なく使用することができる。
第1の実施の形態から第3の実施の形態により作製された転写用磁気ディスク60は、ハードディスク等の磁気記録装置に組み込まれて使用される。これにより、サーボ精度が高く、良好な記録再生特性の磁気記録再生装置を得ることができる。
以上、本発明の磁気転写方法、磁気記録媒体等について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行うことは可能である。
本発明の実施の形態における磁気転写方法の工程の概要図 本発明の実施の形態における磁気転写方法の各工程における転写用磁気ディスクの断面図 本発明の実施の形態におけるマスターディスクの形成方法の工程図 本発明の実施の形態におけるマスターディスクの別の形成方法の工程図 本発明の実施の形態におけるマスターディスクの形成方法の工程図 本発明に係るマスターディスクの平面図 本発明における磁気転写装置の概要図 磁気転写された磁気記録媒体の再生波形図 磁気転写された磁気記録媒体の再生波形の拡大図 マスターディスクの凹凸形状と転写磁界強度との関係図
符号の説明
10…磁気転写装置、30…磁界印加手段、31…ギャップ、32…コア、33…コイル、60…転写用磁気ディスク(スレーブディスク)、60M…磁性層、66…マスターディスク、67…基板、68…磁性層、G…磁束、Hi…初期化磁界、Hd…記録用磁界

Claims (14)

  1. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成され、前記凹凸パターンの形成された領域と前記磁気記録媒体を密着させて、前記磁気記録媒体に垂直に、前記磁気記録媒体を構成する磁性層の保磁力の75〜105〔%〕の強度の磁界を印加することにより、前記凹凸パターンにより記録されている情報を前記磁気記録媒体に転写するために用いられるマスター記録媒体において、
    前記凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が、1.3〜1.9倍であることを特徴とするマスター記録媒体。
  2. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成され、前記凹凸パターンの形成された領域と前記磁気記録媒体を密着させて、前記磁気記録媒体に垂直に、前記磁気記録媒体を構成する磁性層の保磁力の85〜115〔%〕の強度の磁界を印加することにより、前記凹凸パターンにより記録されている情報を前記磁気記録媒体に転写するために用いられるマスター記録媒体において、
    前記凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が、1.5〜2.1倍であることを特徴とするマスター記録媒体。
  3. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成され、前記凹凸パターンの形成された領域と前記磁気記録媒体を密着させて、前記磁気記録媒体に垂直に、前記磁気記録媒体を構成する磁性層の保磁力の95〜125〔%〕の強度の磁界を印加することにより、前記凹凸パターンにより記録されている情報を前記磁気記録媒体に転写するために用いられるマスター記録媒体において、
    前記凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が、1.7〜2.3倍であることを特徴とするマスター記録媒体。
  4. 前記凹凸パターンにより記録されている情報が、サーボ情報であることを特徴とする請求項1から3に記載のマスター記録媒体。
  5. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記磁気記録媒体とを密着させる密着工程と、
    前記密着工程により密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し、垂直に磁界を印加することにより前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写工程と、
    からなる磁気転写方法において、
    前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.3〜1.9倍であり、
    前記磁気転写工程において印加される磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の75〜105〔%〕であることを特徴とする磁気転写方法。
  6. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記磁気記録媒体とを密着させる密着工程と、
    前記密着工程により密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し、垂直に磁界を印加することにより前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写工程と、
    からなる磁気転写方法において、
    前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.5〜2.1倍であり、
    前記磁気転写工程において印加される磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の85〜115〔%〕であることを特徴とする磁気転写方法。
  7. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、前記磁気記録媒体とを密着させる密着工程と、
    前記密着工程により密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し、垂直に磁界を印加することにより前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写工程と、
    からなる磁気転写方法において、
    前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.7〜2.3倍であり、
    前記磁気転写工程において印加される磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の95〜125〔%〕であることを特徴とする磁気転写方法。
  8. 前記マスター記録媒体より前記磁気転写媒体に転写される情報が、サーボ情報であることを特徴とする請求項5から7に記載の磁気転写方法。
  9. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、
    前記マスター記録媒体と前記磁気記録媒体とを密着させ、前記密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し垂直に磁界を印加する磁界印加手段と、
    を有している前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写装置において、
    前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.3〜1.9倍であり、
    前記磁界印加手段により印加する磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の75〜105〔%〕であることを特徴とする磁気転写装置。
  10. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、
    前記マスター記録媒体と前記磁気記録媒体とを密着させ、前記密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し垂直に磁界を印加する磁界印加手段と、
    を有している前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写装置において、
    前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.5〜2.1倍であり、
    前記磁界印加手段により印加する磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の85〜115〔%〕であることを特徴とする磁気転写装置。
  11. 円盤状の磁気記録媒体に情報を転写するための凹凸パターンが表面に形成され、少なくとも前記凹凸パターンの凸領域の表面に磁性層が形成されたマスター記録媒体と、
    前記マスター記録媒体と前記磁気記録媒体とを密着させ、前記密着させたマスター記録媒体と磁気記録媒体に対し垂直に磁界を印加する磁界印加手段と、
    を有している前記マスター記録媒体の情報を前記磁気記録媒体に転写する磁気転写装置において、
    前記マスター記録媒体の凹凸パターンのトラック方向における凸領域の幅に対し、凹領域の幅が1.7〜2.3倍であり、
    前記磁界印加手段により印加する磁界の強度が、前記磁気記録媒体の磁性層を構成する材料の保磁力の95〜125〔%〕であることを特徴とする磁気転写装置。
  12. 前記マスター記録媒体より前記磁気転写媒体に転写される情報が、サーボ情報であることを特徴とする請求項9から11に記載の磁気転写装置。
  13. 請求項5から8のいずれかに記載された磁気転写方法により、情報が磁気転写されたことを特徴とする磁気記録媒体。
  14. 請求項13に記載された磁気記録媒体を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。
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