JP2008065284A - フォトレジスト剥離剤組成物、これを用いる配線形成方法及び薄膜トランジスタ基板の製造方法 - Google Patents

フォトレジスト剥離剤組成物、これを用いる配線形成方法及び薄膜トランジスタ基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトレジスト剥離剤組成物、これを用いる配線形成方法及び薄膜トランジスタ基板の製造方法を提供する。
【解決手段】フォトレジスト剥離剤組成物は、ブチルジグリコール50重量%以上70重量%以下、アルキルピロリドン20重量%以上40重量%以下、有機アミン化合物1重量%以上10重量%以下、アミノプロピルモルホリン1重量%以上5重量%以下及びメルカプト化合物0.01重量%以上0.5重量%以下を含む。これにより、フォトレジスト剥離能力に優れ、フォトレジスト膜が残留フォトレジストなしに完全に除去され、銅導電膜の酸化及び腐蝕が抑制されることによって、配線の信頼性を確保できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、フォトレジスト剥離剤(ストリッパー)組成物に係り、より詳しくは、銅配線形成用フォトレジスト剥離剤組成物、これを用いる銅配線形成方法及び薄膜トランジスタ基板の製造方法に関するものである。
現代社会で半導体集積回路、半導体素子、半導体装置などの役割はますます重要になっており、多様な産業分野で広範囲に使用されている。特に、情報化社会が加速化されることによって電子ディスプレイ分野が発展を重ねて情報化社会で要求する多様な機能を提供できる新しい機能の電子ディスプレイ装置が開発されている。
従来このような電子ディスプレイ分野ではブラウン管(陰極線管)が用いられていた。しかしながら、ブラウン管は重量が重く、大容積及び高消費電力などの点で限界を持っていて、液晶表示装置、有機EL装置、プラズマ表示装置などの平板表示装置がブラウン管を代替するものとして脚光を浴びている。
この中液晶表示装置と有機EL装置は、スイッチング素子又は駆動素子として薄膜トランジスタを採用しており、薄膜トランジスタを制御するための信号を伝達するゲート線及びデータ線を備えている。このような薄膜トランジスタ、ゲート線及びデータ線は微細な精密パターンを要求し、通常フォトレジストを用いた写真エッチング工程で形成される。
一方、表示装置の面積が次第に大型化されることによって、信号遅延の問題が発生するが、このような問題を防止するため低抵抗配線を採用することが好ましい。低抵抗配線で脚光を浴びている物質としては銅(Cu)、銀(Ag)などがあり、特に銅の場合銀と導電率が類似するだけではなく、価格競争力側面で有利である。しかしながら、銅は下部構造物との接着力が悪くて容易にはぴったりと接着されないか、或いは剥けることがあり、一旦接着しても耐化学性が悪いので、パターニング工程でフォトレジスト膜の剥離時フォトレジスト剥離剤に露出されることによって酸化又は腐蝕されやすい。このような銅導電膜の酸化又は腐蝕は、全体配線の抵抗上昇を誘発して低抵抗配線としての利点を減少させる。前述したような腐蝕を防止するためには、フォトレジスト剥離剤を希釈して使用するか、或いは露出時間を縮めるなどの方法が模索できる。しかしながら、このような方法は、フォトレジスト剥離剤のフォトレジスト剥離能力を減少させてフォトレジスト膜を残留させることができ、配線の信頼性を低下させる。
従って、銅導電膜の酸化及び腐蝕を抑制しながらも、剥離能力に優れたフォトレジスト剥離剤組成物が必要である。
韓国公開特許第2004−0098750号公報
本発明の技術的課題は、酸化及び腐蝕を抑制しながらも剥離能力に優れたフォトレジスト剥離剤組成物を提供するところにある。
本発明の他の技術的課題は、前述した組成物を用いる配線形成方法を提供するところにある。
本発明のさらに他の技術的課題は、前述した組成物を用いる薄膜トランジスタ基板の製造方法を提供するところにある。
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されなく、以上で言及されないさらに他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解できるものである。
前述した技術的課題を達成するための本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物は、ブチルジグリコール50重量%以上70重量%以下、アルキルピロリドン20重量%以上40重量%以下、有機アミン化合物1重量%以上10重量%以下、アミノプロピルモルホリン1重量%以上5重量%以下及びメルカプト化合物0.01重量%以上0.5重量%以下を含む。
前述した他の技術的課題を達成するための本発明の一実施形態による配線形成方法は、下部構造物上に銅を含む導電膜を積層し、導電膜上に配線を定義するフォトレジストパターンを形成し、フォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて導電膜をエッチングし、ブチルジグリコール50重量%以上70重量%以下、アルキルピロリドン20重量%以上40重量%以下、有機アミン化合物1重量%以上10重量%以下、アミノプロピルモルホリン1重量%以上5重量%以下及びメルカプト化合物0.01重量%以上0.5重量%以下を含むフォトレジスト剥離剤組成物を用いてフォトレジストパターンを剥離することを特徴とする。
前述したさらに他の技術的課題を達成するための本発明の一実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法は、絶縁基板上に第1の方向に延長されたゲート線及びゲート線に接続されたゲート電極を含むゲート配線を形成し、絶縁基板上にゲート線と交差するように第2の方向に延長されたデータ線、データ線に接続されたソース電極及びソース電極と離隔されて設けられるドレイン電極を含み、ゲート配線と絶縁されているデータ配線を形成し、ゲート配線とデータ配線上に各画素毎にドレイン電極と接続された画素電極を形成し、ゲート配線又はデータ配線の形成は、下部構造物上に銅を含む導電膜を積層し、導電膜上に配線を定義するフォトレジストパターンを形成し、フォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて導電膜をエッチングし、ブチルジグリコール50重量%以上70重量%以下、アルキルピロリドン20重量%以上40重量%以下、有機アミン化合物1重量%以上10重量%以下、アミノプロピルモルホリン1重量%以上5重量%以下及びメルカプト化合物0.01重量%以上0.5重量%以下を含むフォトレジスト剥離剤組成物を用いてフォトレジストパターンを剥離ことを特徴とする。
その他実施形態の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物は、フォトレジスト剥離能力に優れ、銅に関する酸化及び腐蝕力が弱い。また、フォトレジスト剥離剤を用いた本発明の一実施形態による配線形成方法によれば、フォトレジスト膜が残留フォトレジストなしに完全に除去され、銅導電膜の酸化及び腐蝕が抑制されることによって、配線の信頼性を確保できる。
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述している実施形態を参照すれば明確になる。しかしながら、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具体化されるものである。図面で層及び領域の大きさ及び相対的な大きさは、説明の明瞭性のため誇張されることもありうる。
素子又は層が他の素子又は層の 「上」と指称される場合は、他の素子又は層の真上だけではなく、中間に他の層又は他の素子を介在した場合を全て含む。なお、明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を示すものとする。「及び/又は」は、言及されたアイテムのそれぞれ及び一つ以上の全ての組み合わせを含む。
以下、添付した図面を参照して本発明の好適な一実施形態による配線形成方法を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の一実施形態による配線形成方法の工程段階別断面図である。
図1を参照すれば、まず配線2などが形成される面を提供する下部構造物1を準備する。下部構造物1は、上部に形成される配線2とは異なる構成を有し、複数の構成要素、素子、層などが組み合っている複合物だけではなく、一つの構成要素、素子、層などになった単一構造物でありうる。例えば、ガラスなどになった絶縁基板、アモルファスシリコンなどの半導体、絶縁膜、プラスチックであってもよく、これらに制限されない。
次いで、下部構造物1上に銅を含む導電膜(以下、「銅導電膜」という。)を積層する。ここで、銅導電膜は例えば、銅又は銅合金からなった単層膜、銅又は銅合金からなった膜の上部及び/又は下部に異なる物質からなった膜が追加的に積層された構造を有する多層膜でありうる。本実施形態では、このような銅導電膜の例として、モリブデン(Mo)又はモリブデンとタングステン(W)、ネオジム(Nd)、ニオブ(Nb)などの合金であるモリブデン合金からなる導電層2a(以下、「モリブデン層」という。)、銅(Cu)又は銅合金を含む導電層2b(以下、「銅層」という。)及び窒化モリブデン(MoN)を含む導電層2c(以下、「窒化モリブデン層」という。)からなる三層膜2を例を挙げて説明する。しかしながら、これに制限されることではなく、三層膜構造又は三層膜を構成する物質自体の特性に起因したことではない限り、異なる構造又は構成の銅導電膜にも同様に適用できることは勿論である。
モリブデン層、銅層及び窒化モリブデン層の三層膜は、例えばスパッタリングとして形成できる。すなわち、下部構造物をアルゴン(Ar)気体が充填されているスパッタリングチェンバーに入れ、モリブデンターゲットにのみパワーを印加して基板1上にモリブデン層2aを蒸着する。続いて、モリブデンターゲットに印加されるパワーをオフした後、銅ターゲットにパワーを印加して銅層2bを蒸着する。引き続き、同一な方法で銅ターゲットに印加されるパワーをオフした後、モリブデンターゲットにパワーを印加し、反応チェンバー内に窒素気体(N)、亜酸化窒素(NO)又はアンモニア(NH)などのような窒素供給気体を供給すれば、モリブデン(Mo)と窒素(N)が相互反応して窒化モリブデン(MoN)2c層が蒸着される。このとき、窒素供給気体を単独に供給してもよいが、好ましくは、アルゴン(Ar)気体と窒素供給気体を、例えば約40:60の比率に混合して供給する。
引き続き、図2に示されているように、三層膜2上にノボラック系又はアクリル系の樹脂、PAC(Photo Active Compound)、有機溶剤及びその他添加剤などになるフォトレジスト膜を塗布する。フォトレジスト膜を塗布する方法は、スピンコーティング、プリントコーティング、ディップコーティング、ロールコーティング、ブレードコーティングなどがあり、好ましくは、スピンコーティングが使用される。
続いて、フォトレジスト膜を約90℃〜120℃の温度に1次熱処理してフォトレジスト膜の有機溶剤を揮発させる。引き続き、配線を定義する光マスクをフォトレジスト膜に整列した後、紫外線などの光を照射し、現像して配線を定義するフォトレジストパターン3を形成する。次に、フォトレジストパターン3が形成された下部構造物1を乾燥し、フォトレジストパターン3を硬化させるため約110℃〜130℃の温度に二次熱処理する。このとき、熱処理温度があまり高ければ、後続するフォトレジストパターン3の剥離が容易ではないので、130℃を越さないことが好ましい。
引き続き、図3に示されているようにフォトレジスト膜パターン3をエッチングマスクとして使用して三層膜2をエッチングする。ここで、三層膜2に関するエッチング工程は、エッチング液を使用するウエットエッチングに進行される。このとき、エッチング液としては、例えば過酸化水素を含むエッチング液を使用でき、銅導電膜を形成したものがぴったり付着するように、或いは剥けることを防止するため、さらには、エッチング時に銅導電膜が腐蝕されることを防止して形成される配線が良好な側面プロファイルを有するようにするために、好ましくは、過酸化水素10重量%以上20重量%以下、有機酸1重量%以上5重量%以下トリアゾール系化合物0.1重量%以上1重量%以下、フッ素化合物0.01重量%以上0.5重量%以下及び残量の超純水を含むエッチング液を使用することがのぞましい。
次に、図4に示されているようにフォトレジスト剥離剤組成物を用いてフォトレジストパターン3を剥離する。このとき剥離が容易であり、剥離過程で三層膜2が腐蝕されることを防止するため本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物が使用される。以下、本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物について詳細に説明する。
本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物はブチルジグリコール、アルキルピロリドン、有機アミン化合物、アミノプロピルモルホリン及びメルカプト化合物を含む。
ブチルジグリコールは、剥離工程で剥離剤組成物が揮発することを抑制し、工程のうち組成変化を最小化する役割を果たす。また、剥離剤の融点を降下させて貯蔵時安定性を確保する機能がある。前述した機能を十分に示すブチルジグリコールの含量範囲は50重量%以上70重量%以下である。
アルキルピロリドンはフォトレジストを溶解する溶剤役割を果たし、剥離剤組成物の表面張力を低下させてフォトレジスト膜についての湿潤性を向上させる。アルキルピロリドンの含量は、前述した機能を十分に遂行するため20重量%以上であり、経済性及び他成分の濃度希釈防止観点で40重量%以下であることがのぞましい。アルキルピロリドンとしてはこれに制限されることではないが、n−メチルピロリドン、n−エチルピロリドン、n−プロピルピロリドン、n−オクチルピロリドン、n−シクロヘキシルピロリドン、n−ドデシルピロリドン、2−ピロリドン、1−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1−ヒドロプロピル−2−ピロリドンなどを使用でき、好ましくはn−メチルピロリドンを使用する。
有機アミン化合物は、フォトレジストを剥離させる役割を果たす。有機アミン化合物の含量は、十分な剥離効果を示すため1重量%以上であることがのぞましく、銅を始めた三層膜の腐蝕を抑制し、添加含量についての剥離効果の効率性観点で10重量%以下であることがのぞましい。このような有機アミン化合物としてはこれに制限されることではないが、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、2−アミノ−1−プロパノール、3−アミノ−1−プロパノール、2−アミノ−1−ブタノール、n−メチルエタノールアミン、3−エトキシプロピルアミン、2−アミノエトキシエタノール、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、シクロヘキシルアミン、ヒドロキシルアミン、ヘテロサイクリックアミン、トリエタノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノエトキシアミノエタノール、2−アミノエトキシアミノエチルアミンなどの脂肪族アミン又は芳香族アミンを使用でき、好ましくはジエタノールアミンを使用できる。
アミノプロピルモルホリンは、1重量%以上5重量%以下が含まれることがのぞましく、フォトレジストのPACと結合してこれを剥離する役割を果たす。
メルカプト化合物は、R−SHで表示され、SH基によって銅導電膜の腐蝕を防止する役割を果たす。ここで、Rはアルキル基でありうる。メルカプト化合物は、好ましくは、全体組成物対比約0.01重量%以上0.5重量%以下の含量を有する。
前述したような本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物は、フォトレジスト膜の剥離能力に優れるだけではなく、腐蝕など銅導電膜攻撃能力が弱いので、良好なプロファイルを有し、低抵抗配線としての銅配線を、パターニング時にフォトレジスト膜を除去する場合に使用できる。
以下、フォトレジスト剥離剤組成物を使用したフォトレジスト膜剥離工程を説明する。図4を参照すれば、まず三層膜2配線上に形成されているフォトレジストパターン3に本実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物を接触させる。ここで、フォトレジストパターン3にフォトレジスト剥離剤組成物を接触させる方法としてはフォトレジストパターン3が形成された下部構造物1をフォトレジスト剥離剤組成物にディッピングする方法、フォトレジスト剥離剤組成物を噴射する方法などがある。経済性及び効率性の観点から噴射方式でなされることが好ましい。
このとき、接触時間はフォトレジストの剥離程度、銅導電膜の腐蝕程度などを勘案して適切に調節されるが、十分な剥離のためには60秒以上なされることが好ましい。また、腐蝕防止及び工程時間短縮のため180秒以下でなされることがのぞましい。このとき、接触温度は約70℃を維持できる。
一方、フォトレジストパターン3の剥離後にも三層膜配線2又は下部構造物1上にフォトレジストが残留することがあるが、このようなフォトレジストパターン3残留物及びフォトレジスト剥離剤組成物を除去するため洗浄工程を行う。一般に、洗浄工程はフォトレジスト剥離剤組成物のアミン成分が水と反応する場合、強いアルカリのヒドロキシドイオンが生成されて銅導電膜の腐蝕を誘発することがあるのでイソプロパノールなどを使用した第1の洗浄工程をまず経た後、超純水を使用した第2の洗浄工程を進行する。しかしながら、本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物は、メルカプト化合物を始めた成分の調合によって銅腐蝕を防止できるため、イソプロパノールによる第1の洗浄工程なしに直ちに超純水による洗浄を行うことができる。洗浄工程は、約70℃の温度で約60秒〜180秒の間超純水噴射方式にておこなう。これで、図4に示されているようにフォトレジストパターンが除去された配線パターンが完成される。
図5は、本発明の一実施形態によって形成された銅配線の平面写真である。図5に示されているように本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物を使用して前述したような方法で銅配線を形成した結果、フォトレジストパターン剥離に優れるだけではなく、フォトレジストパターンの除去後にも銅腐蝕が起こらず配線の直線性に優れたことを確認できる。
前述したような配線形成方法は半導体素子、半導体装置、平板表示装置、その他微細パターンが要求される電子素子又は装置などに適用されうる。以下、適用例として本発明の一実施形態による配線形成方法が適用された、液晶表示装置及び有機ELなどに使用される薄膜トランジスタ基板の製造方法を説明するが、これに制限されないことは勿論である。本明細書で使用される用語である「薄膜トランジスタ基板」は、薄膜トランジスタを少なくとも一つを含む基板を言い、薄膜トランジスタと基板との間に異なる構造物が介在されているか、或いはその上に異なる構造物が形成されている場合を排除しない。
説明の便宜上本発明の一実施形態による方法によって製造された薄膜トランジスタ基板の構造についてまず説明する。図6Aは、本発明の一実施形態による方法によって製造された薄膜トランジスタ基板の配置図であり、図6Bは図6AのB−B´線に沿って切断した断面図である。
図6A及び図6Bを参照すれば、絶縁基板10上にゲート信号を伝達する複数のゲート配線が形成されている。ゲート配線22、24、26、27、28は、横方向に伸びているゲート線22、ゲート線22の端部に接続されていて外部からのゲート信号が印加されてゲート線に伝達するゲート端部24、ゲート線22に接続されて突起形態に形成された薄膜トランジスタのゲート電極26、ゲート線22と平行に形成されているストレージ電極27及びストレージ電極線28を含む。ストレージ電極線28は、画素領域を横切って横方向に伸びており、ストレージ電極線28に比べて幅が広く形成されているストレージ電極27が接続される。ストレージ電極27は、後述する画素電極82と接続されたドレイン電極拡張部67と重畳されて画素の電荷保持能力を向上させるストレージキャパシタを構成する。
ゲート配線22、24、26、27は、モリブデン層221、241、261、271、銅層222、242、262、272及び窒化モリブデン層223、243、263、273の三層膜22、24、26、27、28として形成されている。また、図面に直接示されないが、ストレージ電極線28も他のゲート配線22、24、26、27と同一な三層膜の構造を有する。以下で説明される三層膜構造のゲート配線には、ストレージ電極線28も含まれる。
基板10、ゲート配線22、24、26、27、28の上には、窒化シリコン(SiNx)などになったゲート絶縁膜30が形成されている。
ゲート電極26のゲート絶縁膜30上部には、水素化アモルファスシリコンなどの半導体からなった半導体層40が島形として形成されており、半導体層40の上部にはn型不純物が高濃度にドーピングされたn水素化アモルファスシリコンなどの物質からなったオーミックコンタクト層55、56がそれぞれ形成されている。
オーミックコンタクト層55、56及びゲート絶縁膜30上にはデータ配線62、65、66、67、68が形成されている。データ配線62、65、66、67、68は、縦方向に形成されてゲート線22と交差して画素を定義するデータ線62、データ線62の分枝であり、オーミックコンタクト層55の上部まで延長されているソース電極65、データ線62の一側端部に接続されて外部からの画像信号が印加されるデータ端部68、ソース電極65と分離されており、ゲート電極26又は薄膜トランジスタのチャネル部についてソース電極65の反対側オーミックコンタクト層56上部に形成されているドレイン電極66及びドレイン電極66から延長されてストレージ電極27と重畳する広い面積のドレイン電極拡張部67を含む。
このようなデータ配線62、65、66、67、68は、モリブデン層621、651、661、671、681、銅層622、652、662、672、682及び窒化モリブデン層623、653、663、673、683の三層膜62、65、66、67、68として形成されている。
ソース電極65は、半導体層40と少なくとも一部分が重畳され、ドレイン電極66はゲート電極26を中心にソース電極65と対向し、半導体層40と少なくとも一部分が重畳される。ここで、オーミックコンタクト層55、56はその下部の半導体層40と、その上部のソース電極65及びドレイン電極66の間に存在し、オーミック抵抗を低める効果を果たす。
ドレイン電極拡張部67は、ストレージ電極27と重畳されるように形成されて、ストレージ電極27とゲート絶縁膜30を挟んでストレージ容量が形成される。
ここで、ゲート電極26、その上に形成された半導体層40、オーミックコンタクト層55、56及びソース電極65とドレイン電極66が薄膜トランジスタを構成し、このとき半導体層40は薄膜トランジスタのチャネル部を構成する。本実施形態では、ゲート電極26がチャネル部を含む半導体層40の下部に存在する所謂「ボトムゲート」方式の薄膜トランジスタが採用されている。
データ配線62、65、66、67、68及びこれらが覆われない半導体層40上部には保護膜70が形成されている。保護膜70は、例えば平坦化特性に優れ、感光性を有する有機物質、プラズマ化学気相蒸着(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition;PECVD)として形成されるa−Si:C:O、a−Si:O:Fなどの低誘電率絶縁物質、又は無機物質である窒化シリコン(SiNx)などに形成できる。
保護膜70には、ドレイン電極拡張部67及びデータ線端部68をそれぞれ現すコンタクトホール77、78が形成されており、保護膜70とゲート絶縁膜30には、ゲート線端部24を現すコンタクトホール74が形成されている。保護膜70上には、コンタクトホール77を通じてドレイン電極66と電気的に接続され、画素に設けられる画素電極82が形成されている。データ電圧が印加された画素電極82は、上部表示板の共通電極と共に電場(電界)を生成することによって画素電極82と共通電極の間の液晶層の液晶分子の配列を制御する。
また、保護膜70上には、コンタクトホール74、78を通じてそれぞれゲート端部24及びデータ端部68と接続されている補助ゲート端部84及び補助データ端部88が形成されている。画素電極82と補助ゲート及びデータ端部86、88はITOからなっている。
以上のような構造を有する薄膜トランジスタ基板の本発明の一実施形態による製造方法について図6A及び図6Bと、図7A〜図10Bを参照して詳細に説明する。本実施形態では、本発明の一実施形態による配線形成方法が薄膜トランジスタ基板のゲート配線及びデータ配線を形成する方法に適用されており、本実施形態が当業者に明確に類推又は理解できる範囲内で説明を省略するか、或いは簡略化することもある。
まず、図7A及び図7Bに示されているように、絶縁基板10上にスパッタリングなどの方法でモリブデン又はその合金、銅又はその合金及び窒化モリブデンを順次に積層してそれぞれモリブデン層、銅層及び窒化モリブデン層のゲート三層膜を形成する。続いて、ゲート三層膜上にフォトレジスト膜を塗布し、露光及び現像してゲート配線を定義するフォトレジストパターン200を形成する。
次に、フォトレジストパターン200をエッチングマスクとしてゲート三層膜をエッチングする。エッチング工程は、エッチング液を使用するウエットエッチングに進行される。
その次に、図8を参照すれば、ブチルジグリコール、アルキルピロリドン、有機アミン化合物、アミノプロピルモルホリン及びメルカプト化合物を含む本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物を用いてフォトレジストパターン200を除去する。続いて、残留するフォトレジスト組成物及びフォトレジストを超純水などを噴射して洗浄することによって、図7A及び図8に示されているように、ゲート線22、ゲート電極26、ゲート端部24、ストレージ電極27及びストレージ電極線28を含むゲート配線22、24、26、27、28を形成する。ここで、本発明の一実施形態によるフォトレジスト組成物は、フォトレジストパターン剥離に優れるだけではなく、銅を含む三層膜を腐蝕しない。従って、これを用いて形成されたゲート配線22、24、26、27、28は図5を通じて説明したようにフォトレジストパターンの除去後にも銅腐蝕が起こらなくて低抵抗が維持され、配線の直線性に優れる。
続けて、図9A及び図9Bに示されているように、窒化シリコンからなったゲート絶縁膜30、真性アモルファスシリコン層及びドーピングされたアモルファスシリコン層を、例えば化学気相蒸着法を用いて連続蒸着し、真性アモルファスシリコン層とドーピングされたアモルファスシリコン層を写真エッチングしてゲート電極24上部のゲート絶縁膜30上に島形の半導体層40とオーミックコンタクト層55、56を形成する。
引き続き、図10A及び図10Bに示されているように、ゲート絶縁膜30、露出された半導体層40及びオーミックコンタクト層55、56上にスパッタリングなどの方法でモリブデン層、銅層及び窒化モリブデン層を順次に積層したデータ三層膜を形成する。
次に、前述したゲート配線でと同様にデータ三層膜にフォトレジスト膜を塗布し、露光及び現像してデータ配線を定義するフォトレジストパターンを形成する。その次に、フォトレジストパターンを用いてデータ三層膜をエッチングする。続いて、ブチルジグリコール、アルキルピロリドン、有機アミン化合物、アミノプロピルモルホリン及びメルカプト化合物を含む本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物を用いてフォトレジストパターンを除去し、超純水などを噴射して洗浄する。これで、ゲート線22と交差するデータ線62、データ線62と接続されてゲート電極26上部まで延長されているソース電極65、データ線62の一側端部に接続されているデータ端部68、ソース電極65と分離されており、ゲート電極26を中心にソース電極65と対向するドレイン電極66及びドレイン電極66から延長されてストレージ電極27と重畳する広い面積のドレイン電極拡張部67を含むデータ配線62、65、66、67、68が形成される。ここで、本発明の一実施形態によるフォトレジスト組成物は、フォトレジストパターン剥離に優れるだけではなく、銅を含む三層膜を腐蝕しないのでこれを用いて形成されたデータ配線62、65、66、67、68は、図5を通じて説明したようにフォトレジストパターンの除去後にも銅腐蝕が起こらず低抵抗が維持され、配線の直線性に優れる。
続けて、データ配線62、65、66、67、68に覆われないドーピングされたアモルファスシリコン層をエッチングしてデータ配線62、65、66、67、68をゲート電極26を中心に両側に分離させる一方、両側のオーミックコンタクト層55、56の間の半導体層40を露出させる。
次に、図11A及び図11Bに示されているように平坦化特性に優れ、感光性を有する有機物質、プラズマ化学気相蒸着(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition;PECVD)として形成されるa−Si:C:O、a−Si:O:Fなどの低誘電率絶縁物質、又は無機物質である窒化シリコン(SiNx)などを単層又は複数層として形成して保護膜70を形成する。
続いて、写真エッチング工程でゲート絶縁膜30と共に保護膜70をパターニングして、ゲート端部24、ドレイン電極拡張部67及びデータ端部68を現すコンタクトホール74、77、78を形成する。このとき、感光性を有する有機膜である場合には、写真工程のみでコンタクトホールを形成できる。
次に、最後に図6A及び図6Bに示されているように、ITO膜を蒸着し、写真エッチングしてコンタクトホール77を通じてドレイン電極66と接続される画素電極82とコンタクトホール74、78を通じてゲート端部24及びデータ端部68とそれぞれ接続される補助ゲート端部84及び補助データ端部88を形成する。
本実施形態では、半導体層とデータ配線をそれぞれ相異なるマスクを用いた写真エッチング工程で形成したことを例示したが、半導体層とデータ配線を一つのマスクを用いて形成する薄膜トランジスタ基板の製造方法についても同様に適用できる。このような本発明の他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法について図12A及び図12Bを参照して説明する。図12Aは、本発明の他の実施形態によって製造された薄膜トランジスタ基板の配置図である。図12Bは、図12AのB−B´線に沿って切断した断面図である。
図12A及び図12Bに示されているように本発明の他の実施形態によって製造された薄膜トランジスタ基板は、半導体層42、44、48とオーミックコンタクト層52、55、56、58がデータ配線62、65、66、67、68と概して同一なパターンの線形に形成されていることを除外しては図6A及び図6Bでと概して同一な構造を有する。但し、オーミックコンタクト層52、55、56、58はデータ配線62、65、66、67、68と実質的に同一なパターンであるが、半導体層44はチャネル部で分離されず接続されている点が異なる。
前述したような薄膜トランジスタ基板の製造方法についてみれば、ゲート配線の形成方法は、図6A〜図11Bの実施形態でと同一であるが、データ配線の形成方法では、相異なるマスクを使用して半導体層とデータ配線を形成した図6A〜図11Bの実施形態とは違って、スリット又は半透過膜を含む一つのマスクを使用してデータ配線と半導体層とデータ配線とを形成する。このときにも本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物を使用し、本発明の一実施形態による配線形成方法が実質的に同様に適用される。その他の工程は、本発明の一実施形態による製造方法と実質的に同一であり、当業者の立場で容易に理解又は実施できるので具体的な説明を省略する。
次に、本発明のさらに他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法について説明する。本発明のさらに他の実施形態によって製造された薄膜トランジスタ基板は、有機EL表示装置などに使用されることである。
まず、図13A〜図13Cを参照して本発明のさらに他の実施形態によって製造された薄膜トランジスタ基板の構造について説明する。図13Aは、本発明のさらに他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の配置図であり、図13B及び図13Cは、それぞれ図13AのB−B´線及びC−C´線に沿って切断した断面図である。
絶縁基板10上に酸化シリコン又は窒化シリコンなどになった遮断層11が形成されており、遮断層11上に多結晶シリコンなどになった第1及び第2の半導体層40a、40bが形成されている。第2の半導体層40bには、多結晶シリコンなどになったキャパシタ用半導体層40cが接続されている。第1の半導体層40aは、第1の薄膜トランジスタ部405a、406a、402aを含んでおり、第2の半導体層40bは、第2の薄膜トランジスタ部405b、406b、402bを含む。第1の薄膜トランジスタ部405a、406a、402aのソース領域405a(以下、‘第1のソース領域’という。)とドレイン領域406a(以下、‘第1のドレイン領域’という。)は、n型不純物にドーピングされており、第2の薄膜トランジスタ部405b、406b、402bのソース領域405b(以下、‘第2のソース領域’という。)とドレイン領域406b(以下、‘第2のドレイン領域’という。)はp型不純物にドーピングされている。駆動条件によっては第1のソース領域405a及びドレイン領域406aがp型不純物にドーピングされ、第2のソース領域405b及びドレイン領域406bがn型不純物にドーピングされてもよい。
半導体層40a、40b、40c上には、酸化シリコン又は窒化シリコンなどになったゲート絶縁膜30が形成されている。
ゲート絶縁膜30上には、横方向に伸びているゲート線22、ゲート線22に接続されて突起形態に形成され、第1の薄膜トランジスタのチャネル部402aと重畳する第1のゲート電極26a、ゲート線22とは分離されて形成され、第2の薄膜トランジスタのチャネル部402bと重畳する第2のゲート電極26b及び第2のゲート電極に接続され、下部のキャパシタ(蓄積容量)用半導体層40cと重畳(オーバーラップ)されているストレージ電極(蓄積電極)27を含むゲート配線22、26a、26b、27が形成されている。
ゲート配線22、26a、26b、27は、モリブデン層261a、261b、271、銅層262a、262b、272及び窒化モリブデン層263a、263b、273の三層膜として形成されている。また、図面に直接示されないが、ゲート線22も他のゲート配線26a、26b、27と同一な多層膜の構造を有する。以下で説明される多層膜構造のゲート配線にはゲート線22も含まれ、他のゲート配線26a、26b、27の多層構造上特徴が同様に適用される。
ゲート配線22、26a、26b、27が形成されているゲート絶縁膜30上には第1の層間絶縁膜71が形成されている。
第1の層間絶縁膜71上には、データ配線62、63、65a、65b、66a、66bが形成されている。データ配線62、63、65a、65b、66a、66bは縦方向に形成されてゲート線22と交差して画素を定義するデータ線62、駆動電圧を供給する駆動電圧線63、データ線62の分枝としてコンタクトホール75aを通じて第1のソース領域405aと接続されている第1のソース電極65a、第1のソース電極65aと離隔されて設けられ、第1のドレイン領域406aに接続されている第1のドレイン電極66a、駆動電圧線63の分枝であり、コンタクトホール75bを通じて第2のソース領域406aと接続されている第2のソース電極65b、第2のソース電極65bと離隔されて設けられ、第2のドレイン領域406bと接続されている第2のドレイン電極66bを含む。第1のドレイン電極66aは、第1の層間絶縁膜71とゲート絶縁膜30とを貫通しているコンタクトホール76a、73を通じて第1のドレイン領域406a及び第2のゲート電極26bと接触してこれらを互いに電気的に接続している。第2のドレイン電極66bは、第1の層間絶縁膜71とゲート絶縁膜30を貫通しているコンタクトホール76bを通じて第2のドレイン領域406bと接続されている。
このようなデータ配線62、63、65a、65b、66a、66bはゲート配線22、26a、26b、27でのようにモリブデン層621、631、651a、651b、661a、661b、銅層622、632、652a、652b、662a、662b及び窒化モリブデン層623、633、653a、653b、663a、663bの三層膜構造になっている。
ここで半導体層40a、40b、第1及び第2のゲート電極26a、26b、第1及び第2のソース電極65a、65b及び第1及び第2のドレイン電極66a、66bがそれぞれ第1及び第2の薄膜トランジスタを構成する。第1の薄膜トランジスタは、スイッチング薄膜トランジスタであり、第2の薄膜トランジスタは駆動薄膜トランジスタである。本実施形態では、ゲート電極26a、26bがチャネル部402a、402bを含む半導体層40a、40bの上部に存在する所謂「トップゲート」方式の薄膜トランジスタが採用されている。
データ配線62、63、65a、65b、66a、66b上には、窒化シリコン、酸化シリコン又は有機絶縁物質などになった第2の層間絶縁膜72が形成されており、第2の層間絶縁膜72は第2のドレイン電極66bを現すコンタクトホール72bを備える。
第2の層間絶縁膜72上部には、コンタクトホール72bを通じて第2のドレイン電極66bと接続されている画素電極82が形成されている。画素電極82は、アルミニウム(又はその合金)又は銀(又はその合金)などの反射性に優れた物質で形成できる。また、必要に応じては画素電極82をITO又はIZOなどの透明な導電性物質で形成してもよい。前述したような画素電極82を構成する物質は、表示装置が薄膜トランジスタ基板の下部方向に画像を表示するボトム放出方式であるか、又は上部方向に画像を表示するトップ放出方式であるかに応じて、適宜選択できる。
第2の層間絶縁膜72上部には、有機絶縁物質からなっており、有機発光セルを分離させるための隔壁91が形成されている。隔壁91は、黒色顔料を含む感光剤を露光、現像して形成することによって、遮光膜の役割を果たすようにし、同時に形成工程も単純化できる。隔壁91に取り囲まれた画素電極82上の領域には有機発光層92が形成されている。有機発光層92は赤色、緑色、青色のうちいずれか一つの光を出す有機物質からなり、
赤色、緑色及び青色有機発光層92が順序通り反復的に配置されている。
有機発光層92と隔壁91上には、バッファ層95が形成されている。バッファ層95は必要に応じて省略されてもよい。
バッファ層95上には、共通電極100が形成されている。共通電極100は、ITO又はIZOなどの透明な導電性物質からなっている。もし画素電極82がITO又はIZOなどの透明な導電性物質からなる場合には、共通電極100は、アルミニウム(又はその合金)又は銀(又はその合金)などの反射性がよい金属からなることがのぞましい。
前述したような本発明のさらに他の実施形態によって製造された薄膜トランジスタ基板は有機EL表示装置などに適用されうる。
以上のような構造を有する薄膜トランジスタ基板の製造方法についても13A〜図13C及び図14A〜図19Cを参照して詳細に説明する。本実施形態でゲート配線及びデータ配線の形成方法は、本発明の一実施形態による配線形成方法が同様に適用され、本実施形態が当業者に明確に類推又は理解できる範囲内で説明を省略するか、或いは簡略化する。
図14A〜図14Cを参照すれば、基板10の上部に酸化シリコンなどを蒸着して遮断層11を形成し、遮断層11上にLPCVD(Low Temperature Chemical Vapor Deposition)、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)などの方法でアモルファスシリコンを蒸着してパターニングする。続いて、例えばレーザーを照射するか、或いは熱を加えて多結晶シリコンとして結晶化する。これで、多結晶シリコンからなった半導体層40a、40b、40cが形成される。
図15A〜図15Cを参照すれば、半導体層40a、40b、40cが形成された遮断層11上に窒化シリコンなどを例えば、CVDを用いて蒸着してゲート絶縁膜30を形成する。
次に、ゲート絶縁膜30上にスパッタリングなどの方法でモリブデン又はその合金、銅又はその合金及び窒化モリブデンを順次に積層してそれぞれモリブデン層、銅層及び窒化モリブデン層のゲート三層膜を形成する。
その次に、ゲート多層膜の上部に次いで、ゲート多層膜の上部に第1のゲート電極26a及びゲート線22を定義する第1のフォトレジストパターンを形成する。このとき、第2の薄膜トランジスタのチャネル部402b領域を含んで第2のゲート電極26b及びストレージ電極27が形成される領域は、第1のフォトレジスト膜に覆って保護される。続いて、第1のフォトレジストパターンをエッチングマスクとしてモリブデン層263a、銅層262a及び窒化モリブデン層261aを順次に又は一括的にエッチングする。
続けて、第1の薄膜トランジスタ部の半導体層40aにn型不純物イオンを注入して第1のゲート電極26a下部のチャネル部402aを限定し、第1のソース領域405a及び第1のドレイン領域406aを形成する。次に、ブチルジグリコール、アルキルピロリドン、有機アミン化合物、アミノプロピルモルホリン及びメルカプト化合物を含む本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物を用いて第1のフォトレジストパターンを除去し、超純水などを噴射して洗浄する。これで、ゲート線22、第1のゲート電極26a及びチャネル部402a、第1のソース領域405aと第1のドレイン領域406aを備える半導体層40aが完成される。
引き続き、第2のゲート電極26b及びストレージ電極27を定義する第2のフォトレジストパターンを形成する。このとき、第1の薄膜トランジスタチャネル部402a領域を含んで第1のゲート電極26a及びゲート線22領域が第2のフォトレジスト膜に覆って保護される。次に、第2のフォトレジストパターンをエッチングマスクとしてモリブデン層263b、273、銅層262b、272及び窒化モリブデン層261b、271を順次に又は一括的にエッチングする。
続いて、第2の薄膜トランジスタ部の半導体層40bにp型不純物を注入して第2のゲート電極26b下部のチャネル部402bを限定し、第2のソース領域405b及び第2のドレイン領域406bを形成する。次に、ブチルジグリコール、アルキルピロリドン、有機アミン化合物、アミノプロピルモルホリン及びメルカプト化合物を含む本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物を用いて第1のフォトレジストパターンを除去し、超純水などを噴射して洗浄する。これで、第2のゲート電極26b、ストレージ電極27及びチャネル部402b、第2のソース領域405bと第2のドレイン領域406bを備える半導体層40bが完成される。
ここで、本発明の一実施形態によるフォトレジスト組成物はフォトレジストパターン剥離に優れるだけではなく、銅を含む三層膜を腐蝕しなので、これを用いて形成されたゲート配線22、26a、26b、27は、図5を通じて説明したようにフォトレジストパターンの除去後にも銅腐蝕が起こらずに低抵抗性が維持され、配線の直線性にも優れる。
図16A〜図16Cを参照すれば、ゲート配線22、26a、26b、27が形成されているゲート絶縁膜30上に第1の層間絶縁膜71を積層し、ゲート絶縁膜30と共に写真エッチングして第1のソース領域405a、第1のドレイン領域406a、第2のソース領域405b及び第2のドレイン領域406bをそれぞれ露出させるコンタクトホール75a、76a、75b、76bと第2のゲート電極26bの一部を露出させるコンタクトホール73を形成する。
図17A〜図17Cを参照すれば、第1の層間絶縁膜71及びコンタクトホール75a、76a、75b、76bによって露出された半導体層40a、40b上にスパッタリングなどの方法でモリブデン層、銅層及び窒化モリブデン層を順次に積層したデータ多層膜を形成する。次に、データ多層膜の上部にフォトレジスト膜を塗布し、露光及び現像してデータ配線62、63、65a、65b、66a、66bを定義するフォトレジストパターンを形成する。
続いて、前述したフォトレジストパターンをエッチングマスクとしてデータ三層膜を順次に又は一括的にエッチングする。次に、ブチルジグリコール、アルキルピロリドン、有機アミン化合物、アミノプロピルモルホリン及びメルカプト化合物を含む本発明の一実施形態によるフォトレジスト剥離剤組成物を用いて第1のフォトレジストパターンを除去し、超純水などを噴射して洗浄する。これで、縦方向に形成されてゲート線22と交差して画素を定義するデータ線62、駆動電圧を供給する駆動電圧線63、データ線62の分枝であり、コンタクトホール75aを通じて第1のソース領域405aと接続されている第1のソース電極65a、第1のソース電極65aと離隔されて設けられ、コンタクトホール76aを通じて第1のドレイン領域406aに接続されている第1のドレイン電極66a、駆動電圧線63の分枝であり、コンタクトホール75bを通じて第2のソース領域406aと接続されている第2のソース電極65b、第2のソース電極65bと離隔されて設けられ、コンタクトホール76bを通じて第2のドレイン領域406bと接続されている第2のドレイン電極66bを含むデータ配線62、63、65a、65b、66a、66bが形成される。ここで、本発明の一実施形態によるフォトレジスト組成物は、フォトレジストパターン剥離性に優れるだけではなく、銅を含む三層膜を腐蝕しない。従って、これを用いて形成されたゲート配線22、24、26、27、28は、図5を通じて説明したようにフォトレジストパターンの除去後にも銅腐蝕が起こらず低抵抗性が維持され、配線の直線性にも優れる。
これで、半導体層40a、40b、その上に形成されたゲート電極26a、26b及びソース電極65a、65bとドレイン電極66a、66bから構成され、ゲート電極26a、26bが半導体層40a、40bの上部に存在するトップゲート方式の第1及び第2の薄膜トランジスタが完成される。
続いて、図18A〜図18Cに示されているように第2の層間絶縁膜72を積層し、パターニングして第2のドレイン電極66bを現すコンタクトホール72bを形成する。
次に、図19A〜図19Cに示されているようにアルミニウム(又はその合金)又は銀(又はその合金)のような反射性に優れた金属を積層し、パターニングして画素電極82を形成する。
その次に、図13A〜図13Cに示されているように画素電極82が形成されている第2の層間絶縁膜72上に黒色顔料を含む有機膜を塗布し、露光及び現像して有機発光空間を除外した領域に充填されている隔壁91を形成する。引き続き、有機発光空間には蒸着又はインクジェットプリンティングなどの方法で有機発光層92を形成する。
続けて、隔壁91及び有機発光層92上に伝導性有機物質を塗布してバッファ層95を形成し、バッファ層95上にITO又はIZOを蒸着して共通電極100を形成する。ここで、画素電極82はITO、IZOなどの透明な又は導電物質として形成でき、この場合共通電極100はアルミニウム(又はその合金)又は銀(又はその合金)のような反射性に優れた金属として形成する。
以上説明した本発明の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法では、ゲート配線とデータ配線が本発明の一実施形態による配線形成方法を適用して形成された例を挙げたが、このうちいずれか一つにのみ配線形成方法が適用されても差し支えない。また、ゲート配線とデータ配線がモリブデン/銅/窒化モリブデンの多層膜からなった場合を例示したが、銅を含む単層膜、二層膜、その他、他の多層膜などにも同様に適用できることは勿論である。
また、本発明の一実施形態及び他の実施形態によって製造された薄膜トランジスタ基板はボトムゲート方式を採用しており、液晶表示装置に使用できる場合を例示したが、これに制限されなく、有機EL発光装置にも適用されうる。この場合、ボトムゲート方式の薄膜トランジスタが画素当たりスイッチ用と駆動用の二つずつ備えられることができる。また、本発明のさらに他の実施形態によって製造された薄膜トランジスタ基板は、トップゲート方式の薄膜トランジスタを採用し、有機EL発光装置に適用された場合を例示したが、画素当たり一つの薄膜トランジスタを備える液晶表示装置用薄膜トランジスタ基板にも同様に適用できる。このようなトップゲート方式の液晶表示装置は、好ましくは、反射型液晶表示装置に使用できる。このとき、薄膜トランジスタが液晶表示装置用として使用される場合には、有機発光層、隔壁などを形成しなく、有機EL用として使用される場合には、有機発光層、隔壁などを形成できることは勿論である。その外にも多様な他の薄膜トランジスタ基板に適用でき、これについての具体的な説明は省略する。
以上、添付した図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更せずに他の具体的な形態で実施されうることを理解することができる。したがって、上述した好適な実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。
本発明は、銅配線を含む薄膜トランジスタ基板を製造することに適用されうる。
本発明の一実施形態による配線形成方法の工程段階別断面図である。 本発明の一実施形態による配線形成方法の工程段階別断面図である。 本発明の一実施形態による配線形成方法の工程段階別断面図である。 本発明の一実施形態による方法で形成された配線の断面図である。 本発明の一実施形態による方法で形成された配線の平面写真である。 本発明の一実施形態による薄膜トランジスタ基板の配置図である。 図6AのB−B´線に沿って切断した断面図である。 本発明の一実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図7AのB−B´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 本発明の一実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した工程段階別断面図である。 本発明の一実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図9AのB−B´線に沿って切断した断面図である。 本発明の一実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図10AのB−B´線に沿って切断した断面図である。 本発明の一実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図11AのB−B´線に沿って切断した断面図である。 本発明の一実施形態による薄膜トランジスタ基板の変形例の配置図である。 図12AのB−B´線に沿って切断した断面図である。 本発明の他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の配置図である。 図13AのB−B´線に沿って切断した断面図である。 図13AのC−C´線に沿って切断した断面図である。 本発明の他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図14AのB−B´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 図14AのC−C´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 本発明の他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図15AのB−B´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 図15AのC−C´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 本発明の他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図16AのB−B´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 図16AのC−C´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 本発明の他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図17AのB−B´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 図17AのC−C´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 本発明の他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図18AB−B´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 図18AのC−C´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 本発明の他の実施形態による薄膜トランジスタ基板の製造方法を順次に示した配置図である。 図19A のB−B´線に沿って切断した工程段階別断面図である。 図19A のC−C´線に沿って切断した工程段階別断面図である。
符号の説明
10:絶縁基板
22:ゲート線
24:ゲート端部
26:ゲート電極
27:ストレージ電極
28:ストレージ電極線
30:ゲート絶縁膜
40:半導体層
55、56:オーミックコンタクト層
62:データ線
65:ソース電極
66:ドレイン電極
67:ドレイン電極拡張部
68:データ端部
70:保護膜
82:画素電極

Claims (17)

  1. ブチルジグリコール50重量%以上70重量%以下、アルキルピロリドン20重量%以上40重量%以下、有機アミン化合物1重量%以上10重量%以下、アミノプロピルモルホリン1重量%以上5重量%以下及びメルカプト化合物0.01重量%以上0.5重量%以下を含むことを特徴とするフォトレジスト剥離剤組成物。
  2. 前記アルキルピロリドンは、N−メチルピロリドンであり、前記有機アミン化合物は、ジエタノールアミンであることを特徴とする請求項1に記載のフォトレジスト剥離剤組成物。
  3. 下部構造物上に銅を含む導電膜を積層し、
    前記導電膜上に配線を定義するフォトレジストパターンを形成し、前記フォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて前記導電膜をエッチングし、
    ブチルジグリコール50重量%以上70重量%以下、アルキルピロリドン20重量%以上40重量%以下、有機アミン化合物1重量%以上10重量%以下、アミノプロピルモルホリン1重量%以上5重量%以下及びメルカプト化合物0.01重量%以上0.5重量%以下を含むフォトレジスト剥離剤組成物を用いて前記フォトレジストパターンを剥離することを特徴とする配線形成方法。
  4. 前記アルキルピロリドンはN−メチルピロリドンであり、前記有機アミン化合物はジエタノールアミンであることを特徴とする請求項3に記載の配線形成方法。
  5. 前記フォトレジストパターンの剥離は、前記フォトレジストパターンについての前記フォトレジスト剥離剤組成物を噴射することによってなすことを特徴とする請求項3に記載の配線形成方法。
  6. 前記フォトレジストパターンの剥離は、60秒以上180秒以下の間なされることを特徴とする請求項3に記載の配線形成方法。
  7. 前記フォトレジストパターンの剥離後に前記フォトレジストパターンの残留物を除去することを特徴とする請求項3に記載の配線形成方法。
  8. 前記フォトレジストパターンの残留物の除去は、超純水を噴射して前記フォトレジストパターンの残留物を洗浄することを特徴とする請求項7に記載の配線形成方法。
  9. 前記銅を含む導電膜は、モリブデン/銅/窒化モリブデンからなる多層膜であり、前記配線はモリブデン/銅/窒化モリブデンからなる多層配線であることを特徴とする請求項3に記載の配線形成方法。
  10. 前記下部構造物は、絶縁物質又は半導体を含むことを特徴とする請求項3に記載の配線形成方法。
  11. 絶縁基板上に第1の方向に延長されたゲート線及び前記ゲート線に接続されたゲート電極を含むゲート配線を形成し、
    前記絶縁基板上に前記ゲート線と交差するように第2の方向に延長されたデータ線、前記データ線に接続されたソース電極及び前記ソース電極と離隔されて設けられるドレイン電極を含み、前記ゲート配線と絶縁されているデータ配線を形成し、
    前記ゲート配線と前記データ配線上に各画素毎に前記ドレイン電極と接続された画素電極を形成し、
    前記ゲート配線又は前記データ配線の形成は、
    下部構造物上に銅を含む導電膜を積層し、
    前記導電膜上に前記配線を定義するフォトレジストパターンを形成し、前記フォトレジストパターンをエッチングマスクとして用いて前記導電膜をエッチングし、
    ブチルジグリコール50重量%以上70重量%以下、アルキルピロリドン20重量%以上40重量%以下、有機アミン化合物1重量%以上10重量%以下、アミノプロピルモルホリン1重量%以上5重量%以下及びメルカプト化合物0.01重量%以上0.5重量%以下を含むフォトレジスト剥離剤組成物を用いて前記フォトレジストパターンを剥離することを特徴とする薄膜トランジスタ基板の製造方法。
  12. 前記アルキルピロリドンはN−メチルピロリドンであり、前記有機アミン化合物はジエタノールアミンであることを特徴とする請求項11に記載の薄膜トランジスタ基板の製造方法。
  13. 前記フォトレジストパターンの剥離は、前記フォトレジストパターンについての前記フォトレジスト剥離剤組成物を噴射することによってなすことを特徴とする請求項11に記載の薄膜トランジスタ基板の製造方法。
  14. 前記フォトレジストパターンの剥離は、60秒以上180秒以下の間なされることを特徴とする請求項11に記載の薄膜トランジスタ基板の製造方法。
  15. 前記フォトレジストパターンの剥離後に前記フォトレジストパターンの残留物を除去することを特徴とする請求項11に記載の薄膜トランジスタ基板の製造方法。
  16. 前記フォトレジストパターンの残留物の除去は、超純水を噴射して前記フォトレジストパターンの残留物を洗浄することを特徴とする請求項15に記載の薄膜トランジスタ基板の製造方法。
  17. 前記銅を含む導電膜はモリブデン/銅/窒化モリブデンの多層膜であり、前記ゲート配線又は前記データ配線はモリブデン/銅/窒化モリブデンの多層配線であることを特徴とする請求項11に記載の薄膜トランジスタ基板の製造方法。
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