JP2008057707A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】リム上の付着物がキャリパへ付着しないようにする。
【構成】前輪6のリム32内側へブレーキディスクガード33を配置してナックル23へ取付ける。ブレーキディスクガード33の前部には切り欠きを設けて、キャリパ28を配置する。キャリパ28はキャリパブラケット45によりナックル23へ支持する。ブレーキディスクガード33の上部先端は大径段部35とし、キャリパブラケット45及びキャリパ28の上方まで延出させて覆う。大径段部35の先端を外方へめくれ上がるスクレイパ36とし、リム32との間隙aを最小にする。リム32に付着した付着物は、スクレイパ36にて削ぎ落とされ、キャリパ28へ付着しない。
【選択図】図3

Description

この発明は、不整地走行車両等に好適なブレーキ装置に係り、特にブレーキディスクを覆うカバーを設けたものに関する。
不整地走行車両等、車輪のリム内側にディスクブレーキを設けたホイールインディスクブレーキ構造の車両においては、ディスクを覆うブレーキディスクガードを設け、このブレーキディスクガードの上部側側面にディスクの外周に沿って周方向へ延び、かつディスクの外周部を覆うように側方へ突出するフランジを備えたものがある。しかしこのようなブレーキディスクガードを設けた場合でも、フランジとリムの間には隙間があり、不整地を走行した場合、この隙間に泥や雪、草等(以下、泥等という)が侵入することがあるため、キャリパブラケット端部にリムへ近接する突出部を設け、この突出部によりリムとフランジの間を移動してくる、泥等を削ぎ落とすようにしたものがる。
特開2006−71042号公報
上記公知例のように、キャリパブラケット端部に径方向に突出部を設け、リムとフランジの間に侵入する泥等を排除する場合、キャリパブラケットは金属で形成されているため、突出部をリム近くまで突出させると、それだけキャリパブラケットが大型化して重量が増加する。またリムと突出部との適正なクリアランス確保のため、高い精度が求められることになる。
そのうえ、キャリパ部分はブレーキディスクガードでカバーすることができないので、キャリパ部分へゴミが侵入し易くなる。
そこで本願は、重量を下げ、クリアランス確保がし易く、かつキャリパ部分へ泥等が侵入しにくい構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本願のブレーキ装置に係る請求項1の発明は、車輪のリム内側へディスクブレーキを配設してサスペンションのナックルに支持させ、かつディスクを覆う樹脂製のカバー部材をリム内側へ設けて前記ナックルへ支持させたブレーキ装置において、
前記カバー部材に、前記リムへ近接するよう突出するスクレイパを設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記カバー部材に、前記ディスクの外周に沿って周方向へ延び、かつ前記ディスクの外周を覆うように側方へ延出するフランジを備えるとともに、
前記スクレイパを前記フランジ部と連続一体に形成したことを特徴とする、
請求項3の発明は、上記請求項1において、前記スクレイパ及びフランジ部の一部は、前記キャリパ及びキャリパブラケットの一部上方を覆うように延びていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ディスクを覆う樹脂製のカバー部材に、リムへ近接するよう突出するスクレイパを設けたので、金属部材に突部を設けて大型化することがないので、軽量化を実現できる。しかもカバー部材が樹脂製のため、高精度を要さず、リムとの間に適正なクリアランスを確保できる。
請求項2の発明によれば、カバー部材にディスクの外周を覆うように側方へ延出するフランジを設け、このフランジと連続一体にスクレイパを形成したので、リムとフランジの間に泥等が侵入しにくくするとともに、リムとフランジの間に泥等が侵入してもスクレイパにより積極的に削ぎ落として排除できるので、侵入物を入りにくくすることができ、る。
請求項3の発明によれば、スクレイパ及びフランジ部の一部がキャリパ及びキャリパブラケットの一部上方を覆うように延びているので、侵入物がキャリパへ到達しないようにガードすることができる。
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。なお、本願における、前後・左右・上下の各方向は車両を基準とする。構成各部や部品等についての前記各方向は、それぞれの車体取付状態を基準とする。
図1は実施例に係る不整地走行車両の側面図である。この不整地走行車両は、低圧バルーンタイヤを備えた鞍乗り型4輪駆動車両であり、車体フレーム1の中央にエンジン2及びミッション3を備え、前駆動軸4によりフロントギヤボックス5を介して左右の前輪6へ動力を伝達し、後駆動軸7よりリヤギヤボックス8を介して左右の後輪9を駆動する。
前輪6はアッパーアーム10,ロアアーム11及びフロントクッション12を備えたダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションで支持され、ステアリングシャフト13を介してバーハンドル14で操向される。後輪9はリヤアーム15とリヤクッション16を有するリヤサスペンションを備える。17はラジエタ、18は燃料タンク、19は鞍乗り型シートである。
図2は、車体左側のフロントサスペンションを前方から示す図である。車体フレーム1の前部へ上下に隔てて支持されたクロスメンバ20,21にフロントギヤボックス5を支持するとともに、クロスメンバ20,21の各左右方向端部にアッパーアーム10及びロアアーム11の各端部を揺動自在に支持する(車体右側は図示省略)。
アッパーアーム10及びロアアーム11の各他端部はボールジョイント22を介してナックル23へ連結する。ナックル23は前輪6のハブ(後述)が回転自在に連結される。フロントギヤボックス5に伝達された動力は、その側部に設けられた等速ジョイント24からフロントシャフト25及びハブ側の等速ジョイント26を介して前輪6へ伝達される。
ナックル23には前輪ディスクブレーキ27のキャリパ28が設けられ、ブレーキホース29を介して油圧駆動され、ハブ側に設けられたディスク30へ摺接して制動するようになっている。ブレーキホース29はアッパーアーム10の上にクランプされてハンドル側へ配管される。
図3は、前輪6におけるブレーキ及びブレーキディスクガード部分を外側方から示す図である。前輪6はタイヤ31,リム32を備える。この図ではリム32の内側に設けられるハブ及びホイールディスク(それぞれ後述)を省略してある。
リム32の内側には、ブレーキディスクガード33が嵌合され、側面3カ所をボルト34にてナックル23の側面へ締結される。ブレーキディスクガード33は、ドーナツ板の前側一部を周方向へ略1/4程度切り欠いた形状に類似し、この切り欠き部分にキャリパ28が臨んでいる。
ブレーキディスクガード33の上側前端部はキャリパ28の上まで延びて重なる大径段部35をなし、その先端部はリム32に最接近するよう径方向外方へめくれあがって突出するスクレイパ36となっている。このスクレイパ36は側面視でキャリパ28のブリーダキャップ28aの上方に重なるような位置になっており、スクレイパ36及び大径段部35はキャリパ28の大部分の上方へ重なっている。なお、段差部37からスクレイパ36に至る部分はフランジ38の延長に形成されるが、フランジ38の肉厚よりも厚肉になっている。
大径段部35の後方は、段差部37を介してフランジ38へ連続している。但し、大径段部35はフランジ38と連続する部分であって、機能的には段差部37と共にフランジ38の連続する一部をなしている。フランジ38は上部39の外周よりも径方向内方へ若干後退した位置に形成され、上側外周部39と同心円弧状に下部近くまで形成されている。上部39の外周部はフランジ38より径方向外方へ張り出した環状側壁となっている。
フランジ38の内周側には中心Oと同心で配置されたディスク30の外周部が近接している。
前輪6の中心をO、この中心を通る垂線とリム32の上側交点をP、下側の交点をR、中心Oを通る水平線とリム32の後部側との交点をQとするとき、P点から段差部37の先端までの角度が略30°、この段差部37からさらに前方へ延出する大径段部35(スクレイパ36を含む)の角度も略30°とし、P点からQ点までが90°さらにQ点からフランジ38の下端部40までが略30°、フランジ38の下端部40から点Rまでが略60°となっている。
ブレーキディスクガード33の下部41は、フランジ38の下端部40近傍における段差部42によりさらに小径となる。この下部41の外周はフランジ38の延長と略同程度になっている。
リム32に対する、スクレイパ36の間隙をa、大径段部35の間隙をb、フランジ38との間隙をc、下部41の外周との間隔をdとすれば、
a>b>c>dとなる。
また、上部39の外周とリム32との間隙はbと同程度になっている。
ブレーキディスクガード33の中央部には円弧状に切り欠かれた中央切り欠き部43が設けられ、前部には径方向外方へ拡開する前側切り欠き部44が形成される。この前側切り欠き部44にはキャリパブラケット45が配置され、ナックル23の前部から前方へ突出する上アーム46及び下アーム47の各先端へボルト48で取付けられている。このキャリパブラケット45にキャリパ28が支持されている。
図4は、図3の4−4線相当断面を示す。前輪6には外周部がリム32の最小径部32aへ連結されたホイールディスク49が設けられ、その内側にハブ50が配置され、ボルト51及びナット52で一体回転するように取付けられている。
ハブ50のセンターボス53は、ナックル23のセンターボス54の内側へ嵌合し、ベアリング55にて軸受け支持され、ナックル23に対してハブ50を回転自在に支持する。センターボス53の中心に貫通形成された軸穴内には等速ジョイント26のボス部56が嵌合されてスプライン結合し、ナット57で一体化される。
ハブ50のセンターボス53より径方向外方位置に形成されたボス58には、ディスク30の内周部がボルト59で取付けられている。ディスク30の側面両側には、キャリパ28のパッド60、60が配置され、ピストン61にて圧接されるようになっている。なお、本図においてキャリパ28は、説明の便宜上、実際と異なる上方位置に表示してある。
ナックル23の中央部における段部に形成されたボス62には、ブレーキディスクガード33の側壁部33aがボルト34にて取付けられている。側壁部33aは図示の断面にてほぼ直線状に上下方向に延びる。
スクレイパ36、大径段部35及びフランジ38は、側壁部33aから一体に回転中心軸線と平行かつ外方へ向かい、ディスク30の外周部を超えて張り出すことにより、ディスク30の上を覆っている。また、キャリパ28の表示位置が実際と異なるため、スクレイパ36及び大径段部35よりもキャリパ28が上方に位置するが、実際はスクレイパ36及び大径段部35がキャリパ28の上方へ被さるようになっている。
フランジ38も上部側はディスク30を越えて、リム32の最小径部32aとホイールディスク49の接合部よりも若干外方へ出る程度まで外側方へ突出している。フランジ38の外方縁部は下方側が次第に側壁部33aへ近づくように変化している。
フランジ38の下端部40より下方では、下部41とリム32との間は大きな間隔dをなし、この間隔を排出口としてリム32の上に入った泥等をリム32の上から外部へ排出する。
以下、ブレーキディスクガード33についてさらに詳述する。
図5は、ブレーキディスクガード33を外方から示す斜視図であり、ブレーキディスクガード33は樹脂や金属等適宜材料より形成される。フランジ38の前部は段差部37にて大径段部35へ連続するが、段差部37より後方側は、側壁部33aの一部が上部39として、フランジ38よりも径方向外方へ延出する側面壁をなし、この側面壁とフランジ38の外周面にて外側方へ開放されたガイド部を形成し、泥等を側方へ排出するようになっている。
フランジ38は中心部より下側へ向かって次第に突出量が減少し、やがて段差部42近傍にて側壁部33aと同一面になる。この消失点がフランジ38の下端部40となる。
側壁部33aの中心部に形成された中央切り欠き部43の内周縁に突部63が設けられ、ここに設けられた通し穴64にボルト34(図3)を通すようになっている。
図6は、ブレーキディスクガード33の外側面図である。段差部37は前側切り欠き部44の上側縁部が接続する位置に設けられる。側壁部33aの径方向中間部には中心Oと同心の円弧状をなす弧状段差部65であり、ここで側壁部33aの肉厚が変化している。
図7は、図6の反対側(内側)を示す側面図である。側壁部33aには、放射状のリブ66が所定間隔で一体に形成されている。また、通し穴64の周囲はボス63になっている。中央切り欠き部43近傍も厚肉部を67なして剛性を高めている。
図8は図6の8−8線断面を示す。フランジ38は略直角に側壁部33a側から側方へ突出するとともに、先端側へ向かって次第に肉厚が小さくなるテーパー状をなす。このため、フランジ38の上面は外側方へ向かって下がり傾斜の斜面をなし、その上に入り込んだ泥等を外側方へ排出し易くなっている。大径段部35及びスクレイパ36も同様のテーパー状をなしている。
フランジ38の突出量は、図3のP点から後方側へ略45°程度に位置する変化点38aまでの範囲が最大であり、この範囲では一定である。変化点38aから消失端部41へ向かって斜めにかつ直線状に幅狭となるよう変化する。側壁部33aのうち上部39は、段差部65より外周側はフランジ38よりも薄肉になっている。段差部65よりも内周側は肉厚になっている。
図9は、大径段部35を図7の9矢示方向から示す図である。大径段部35の先端であるスクレイパ36のうち、外方側はテーパー状の切り欠き部68になっており、スクレイパ36の先端に向かって次第に幅狭に変化するようになっている。
図10は図6の10−10線断面であり、大径段部35の肉厚も外方が薄くなるテーパー状をなす。大径段部35の内側は内周側へ曲がるフランジ69をなし、大径段部35とフランジ69はアール70でつながっている。フランジ69と側壁部33aの間はアール71でつながっている。
次に、本実施例に作用を説明する。図11は、スクレイパ36等による泥等の排出作用を模式的に説明する図であり、上段はブレーキディスクガード33の側面図、下段はブレーキディスクガード33と付着物の関係を示す部分断面図である。A1及びA2はブレーキディスクガード33の下部41下方にてリム32へ泥・水・雪・草等の付着物72が付着した状態であり、リムの最小径部32aが矢示F方向へ回転(正転)を開始した状態を示す。付着物72はまずフランジ38の下端部40に至ると、次第に外側方へ張り出してくるフランジ38によってフランジ38より回転中心側に出る部分が削ぎ落とされ、フランジ38の外周側と最小径部32aの間へのみ入り込む。フランジ38と最小径部32aとの間隔はcと狭くなるため(A2)、この段階で付着物72の多くが脱落される。このとき、フランジ38の張り出しがまだ比較的小さく、外側方に大きな間隙があるので、付着物72の多くがスムーズに落下して排出される。
B1及びB2は、フランジ38とリム32の間に付着物72が入り込んだ状態で回転が進んだ状態であり、この段階でも付着物72は一部が落下しつつ正転(矢示F)方向へ回転を続ける。ブレーキディスクガード33は中心より高くなると、変化点38aでフランジ38の張り出し量は最大となり、落下した付着物72がディスク30へ降りかからないようになっている(B2参照)。やがて、付着物72が段差部37へ達すると、間隙はcからbへさらにかつ急速に狭くなるため、ここでさらに多くの付着物72が落下する。
C1及びC2は、大径段部35上に付着物72の残部が入り込んだ状態を示す。この状態では、間隙bは小さいため、付着物72の量は極小となるが、なお残った部分は大径段部35のスクレイパ36にて削ぎ落とされる。スクレイパ36は径方向外方へめくれ上がって突出し、リム32との間隙がaと最小になるため(C2参照)、効率よく削ぎ落とすことができる。そのうえ外側部側にテーパー状の切り欠き部68を設けてあるので(図9)、そぎ落とした付着物72をさらにスムーズに外側方へ排出できる。
また、大径段部35及びスクレイパ36は、キャリパ28の上方に重なるように延出してキャリパ28の上方を覆うので、キャリパ28の上へ至るまでに大部分の付着物72を排出させることができ、僅かに残ってスクレイパ36まで入り込んできても、ここで確実に削ぎ落として排出でき、キャリパ28まで付着物72を侵入させないようにすることができる。そのうえ、大径段部35及びスクレイパ36はキャリパブラケット45及びキャリパ28の上部上方へ被さって延びているため、排出して落下する付着物72はキャリパ28やキャリパブラケット45へかからない(C2参照)。このため、キャリパ28に付着物72が付着することを確実に防止できる。特に、泥、雪、草等の付着物が多い不整地走行車両に好適である。
そのうえ、樹脂製のブレーキディスクガード33にスクレイパ36を設けたので、従来のようにスクレイパを設けるため金属部材に突部を設けて大型化するようなことがなく、ブレーキ装置の軽量化を実現できる。しかもスクレイパ36を樹脂で形成するため、高精度を要さず、リム32との間に適正なクリアランスを確保できる。
また、フランジ38及びその一部をなす大径段部35と連続一体にスクレイパ36を形成したので、リム32とフランジ38等との間に泥等を侵入しにくくするとともに、リム32とフランジ38等との間に泥等が侵入してもスクレイパ36により積極的に削ぎ落として排除できるので、侵入物を入りにくくすることができ、る。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、大径段部35は必ずしも設けなくてもよい。また大径段部35全体を段差部37にしてもよい。大径段部35に加えてフランジ38の一部でもキャリパブラケット等を覆わせることもでき、キャリパ28及びキャリパブラケット45を覆う範囲も任意にできる。
さらに適用する車両は、オフロード用自動2輪車等、種々な車両に適用可能である。
整地走行車両の側面図 車体左側のフロントサスペンションを前方から示す図 車体左側の前輪を外側方から示す図 図3の4−4線断面図 ブレーキディスクガードを外方から示す斜視図 ブレーキディスクガードの外側面図 図6の反対側(内側)を示す側面図 図6の8−8線断面図 大径段部を図7の9矢示方向から示す図 図6の10−10線断面図 作用説明図
符号の説明
6:前輪、23:ナックル、27:前輪ディスクブレーキ、28:キャリパ、30:ディスク、32:リム、33:ブレーキディスクガード、35:大径段部、36:スクレイパ、37:段差部、38:フランジ、39:上部、50:ハブ、72:付着物


Claims (3)

  1. 車輪のリム内側へディスクブレーキを配設してサスペンションのナックルに支持させ、かつディスクを覆う樹脂製のカバー部材をリム内側へ設けて前記ナックルへ支持させたブレーキ装置において、
    前記カバー部材に、前記リムへ近接するよう突出するスクレイパを設けたことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記カバー部材は、前記ディスクの外周に沿って周方向へ延び、かつ前記ディスクの外周を覆うように側方へ延出するフランジを備えるとともに、
    前記スクレイパは、前記フランジ部から連続一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載したブレーキ装置。
  3. 前記スクレイパ及びフランジ部の一部は、前記キャリパ及びキャリパブラケットの一部上方を覆うように延びていることを特徴とする請求項1に記載したブレーキ装置。


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