JP2008057144A - 引戸装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】点検側ランマ下地パネル7と固定側ランマ下地パネル19の下端部には下端面がほぼ同一高さとなるよう点検側化粧突部73と固定側化粧突部193が形成され、点検側化粧突部73は化粧突部731と隠蔽突部75より構成され、隠蔽突部75が取り外された状態で、レール部材、引戸等が出入口側から取付け取り外し可能で、レール部材5に対する引戸6の保持部が下方に臨み、レール部材5と引戸6が取付けられた状態で、点検側ランマ下地パネル7の点検側表面基板71にブレーキ装置9の操作片が取付け可能に構成されている事を特徴とする。
【選択図】図2
Description
又、意匠性の向上のため、出入口以外の表面が、建物の壁面と同じ化粧用ボードで面一覆われる事も一般的である。
さらに、引戸装置の引戸等は建物の内装が完了したあとで据付けられるため、予め建物に組み込まれた引戸枠のレール部材に出入口から引戸等を取付け、その後、引戸の摺動確認、閉鎖スピードの調整等を含む各種微調整を行っている。
このため、着脱自在なパネル(いわゆる点検パネル)を出入口の点検側(通常は室内側)の上部に構成し、パネルを取り外した状態で、引戸の据付け、引戸の摺動確認、エアーシリンダーの調整(引戸の閉鎖スピードの調整)を含む各種微調整等を行った後、パネルを再び出入口の上部に取付け、レール部材、エアーシリンダー等を隠蔽していた。
このため、上記作業はパネル側から行われる事が前提となり、エアーシリンダーは、パネルに対向する固定部分で、引戸の摺動に最も影響されにくい、レール部材の上方に取付けられる事となり、これらを隠蔽する必要から、パネルは必然的に相当の高さ寸法に構成されていた。(例えば、特許文献1参照。)
すなわち、出入口以外の表面を建物の壁面と同じ化粧用ボードで面一に覆って、全体の意匠性の向上を図りながら、出入口部分の意匠的配慮が十分でないという問題があった。
さらに、隠蔽突部は、従来のパネル(点検パネル)に比べて、小型化、軽量化されているので、取付け取外し時の取り扱いが容易で、取外す部分がランマ下地パネルの点検側表面基板の内面側であるから、出入口の開口高さは、化粧突部の高さ寸法に影響されるだけであるから、出入口の開口を天井面の近くまで形成することも可能である。
図1において、符号1は引戸枠を示している。
引戸枠1は、図1から図4に示すように、建物側の鉄骨11・・・にブラケット12・・・を介して固定された戸尻側縦枠13および戸先側縦枠14と、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14の上端間に連結座を介して配設された上枠15より門形に形成されている。
以下、戸尻側縦枠13と点検側中枠3間を戸袋点検側、戸尻側縦枠13と固定側中枠30間を戸袋固定側、戸袋点検側と戸袋固定側をあわせて戸袋側、戸先側縦枠14と点検側中枠3間を出入口点検側、戸先側縦枠14と固定側中枠30間を出入口固定側、出入口点検側と出入口固定側をあわせて出入口側と云う。
レール取付材2は、戸尻側端部が、上枠15の戸尻側端部に設けられた戸尻側支持部材200に支持され、戸先側端部が、上端部が上枠15に連結された固定側ランマ下地パネル19の内面に設けられた、固定用補強材158に固定用ボルト212を介して、高さ調節可能に配設され、下面にレール部材5が着脱自在に連結されている。
符号6は、レール部材5に吊り下げられた引戸を示し、符号16はベース材を示している。
ベース材16は、戸袋側の床面全幅にわたって固定され、出入口側にやや突出した端部上面に、ガイドローラー17を回転自在に設けたガイドローラー取付部材164が、ベース材16の固定側中枠30と点検側中枠3間に設けられている。(図4に示す。)
図1、図3において、符号4・・・は、戸袋点検側及び戸袋固定側の両面上下方向に所定間隔を有して配設された下地桟を示している。
図2において符号7は、上枠15の点検出入口側に取付けられる点検側ランマ下地パネルを示し、符号19は上枠15の固定出入口側に取付けられた固定側ランマ下地パネルを示している。
戸尻側縦枠13は、図4に示す如く、戸袋側面131と点検側面132と固定側面133より横断面略コ字形に形成され、建物側鉄骨11側の上下方向に所定間隔を有して設けられた固定用部材134・・・が、建物用鉄骨11の戸袋側面に突出して固着されたブラッケット12・・・に溶接され、下端部は床面仕上げ時に床面に埋め込まれて立設されている。
そして、戸袋側面131の戸袋側に引戸6が開放された時、引戸6の戸尻側端面が当接する緩衝部材135が取付られている。
そして、ガイドローラー取付部材164の戸尻側縦枠13側の端部側はアンカーボルトにてベース材16と共に床面に固定され、立ち上がり面162、162の出入口側端部は点検側中枠3、固定側中枠30の内面と連結されている。
固定側化粧ボード100の下端縁を隠蔽すると共に、出入口の固定側上方空間を隠蔽する
固定側化粧突部193より形成されている。
そして、固定側化粧突部193の戸先側端部と戸尻側端部は、戸先側縦枠14の固定側ボード閉塞部147の出入口側の上部と、固定側中枠突部302の出入口側の上部内面にネジ止めされた逆L字形の連結座190に上方からネジ止め連結されている。
そして、化粧突部731の戸先側端部と戸尻側端部は、戸先側縦枠14の点検側ボード閉塞部146の出入口側の上部と、点検側中枠突部32の出入口側の上部内面にネジ止めされた逆L字形の連結座190に上方からネジ止め連結されている。
すなわち、化粧突部731と前記固定側化粧突部193の高さ寸法は同一に形成されているので、出入口上部は点検側(室内側)、固定側(室外側)とも同じ意匠に形成される。
符号753は、下部隠蔽用突片752の挿通孔に取り外し可能に設けられた挿通孔閉塞用キャップである。
すなわち、戸先側縦枠14の点検側ボード閉塞部146と、固定側ボード閉塞部147と、点検側中枠突部32と固定側中枠突部302と、点検側化粧突部73と固定側化粧突部193が化粧用ボード100より外側に突出してあらわれることとなる。
そして、点検側化粧突部73の隠蔽突部75を取り外した状態で、レール部材5が取付けられたレール取付材2、引戸6等が引戸枠1に取り外し自在に構成されている。
そして、正面支持片202には水平方向に所定間隔を有して嵌入取付座400の一部が嵌入支持される2つの嵌入支持孔204、204が形成されている。
第1、第2嵌入突片402、402が嵌入する大きさの嵌入孔205、205と、嵌入孔205、205の下方に連設され、第1、第2嵌入突片402、402の下端面と点検側及び固定側面を支持する支持孔206、206より構成されている。
尚、嵌入支持孔204、204より嵌入突片202、202を抜き出す時、一旦、第1、第2戻り止め係止突片401、401が支持孔206、206の下端縁の下方内面に当接してレール取付材2の移動は停止する。 この状態でレール取付材2の戸尻側端部を持ち上げる事で、戸尻側支持部材200からレール取付材2取り外される。(第1、第2戻り止め係止突片401、401ないと、嵌入支持孔204、204より嵌入突片202、202が急に抜き出されると戸尻側が重みで落下する恐れがあり危険である。)
すなわち、実施例では嵌入突片402の長さは、レール取付材2の取付け状態で、戸尻側支持部材200の戸尻側の中程まで達する長さに設定しているが、これはレール取付材2の戸尻側端部を持ち上げるタイミングが、認知できる長さに設定されておれば良い。
すなわち、点検側化粧突部73の隠蔽突部75を取り外した状態で、点検側中枠3と固定側中枠30間の下方から戸袋側の上部方向に、レール取付材2の戸尻側端部を出入口側から差し込んで、上枠15の戸尻側端部に設けられた戸尻側支持部材200の嵌入支持孔204、204に第1、第2嵌入突片402、402を嵌入し、次にレール取付材2の戸先側を持ち上げて、固定側ランマ下地パネル19の内面に設けられた固定用補強材158に固定用ボルト212を介して仮連結し、次にレール取付材2を下方に引き込むようにして、第1、第2嵌入突片402、402を支持孔206、206内に位置させる。
次に、引戸6をレール部材5に吊り下げた状態で引戸6が自閉するよう、レール取付材2(レール部材5)を戸先側が下がった所定の傾斜状態とし、固定用ボルト212を螺合する。
インナーメンバー54は、出入口の幅寸法より短めの長さの帯状金属板を用いてプレスで成形し、中央で断面略コ字形状に屈曲させた取付部541の両側縁を互いに離れる外向きに湾曲させて、ボールガイド部542、542を形成してなる。
そして、レール部材5のインナーメンバー54の下面には、戸先側端部と戸尻側端部に吊りボルト65、65が下方から螺合する断面略コ字形の吊りボルト保持体66がネジ止めされ、吊りボルト65、65には引戸吊り下げ体67を介して引戸6が吊り下げられている。
すなわち、吊りボルト65は、吊りボルト保持体66に設けたナット部に螺合する螺軸部651と、螺軸部651の下端に位置する頭部652よりなり、頭部652に引戸吊り下げ体67を係止し、頭部652が回動されることにより、引戸6は上下方向に微動し、水平状態に吊り下げられる。
一方、エアーシリンダー92を作動させる作動片91は、点検側ランマ下地パネルの点検側表面基板71の内面で開閉方向の中央部でやや戸先側よりに取付けられた、突部連結座711と同形の作動片取付座911に、引戸6が取付けられた後連結される。
そして、引戸本体61の下端面の開閉方向にガイドローラー17が嵌合する嵌合溝60が形成され、上端面の開閉方向に所定間隔を有して、引戸吊り下げ体67が連結される連結用螺孔(図示せず。)が形成され、戸尻側戸幅調整部材62が取付られた状態で引戸本体61と戸尻側戸幅調整部材62を合わせた開閉方向の寸法は出入口側の開閉方向の寸法より小さく設定され、引戸本体61に戸尻側戸幅調整部材62と戸当たり部材600が取付られた状態で引戸本体61と戸尻側戸幅調整部材62と戸当たり部材600を合わせた開閉方向の寸法は、出入口側の開閉方向の寸法より大きく設定されている。
そして、引戸本体61の戸尻側端面の上下方向に所定間隔を有して設けられた複数個のネジ頭611・・・に対応して、連結用正面片621に複数個のダルマ形の連結孔622・・・が形成され、ネジ頭611・・・をダルマ形の連結孔622・・・の大径部分に嵌入させた後、下方にスライドさせることにより、引戸本体61の戸尻側端面に戸尻側戸幅調整部材62は連結される。
符号300は、引戸6の戸先側端部で、点検側(室内側)と固定側(室外側)に設けられた取手を示している。
次に、引戸本体61の戸尻側端面に戸尻側戸幅調整部材62に取付け、嵌合溝60にガイドローラー17を嵌合させながら、戸袋側に引戸本体61を移動させた状態で、戸先側端面に戸当たり部材600を取付けて、引戸6の開閉方向の幅寸法を出入口の幅寸法より大きく構成する。
すなわち、本発明のレール部材5に対する引戸6の保持部とは、引戸6がレール部材5から脱落するのを最終的に防止する(引戸吊り下げ体67が吊りボルト65の頭部652
との脱落するのを防止する)脱落防止部材68と引戸吊り下げ体67の連結に供される連結ネジ685をさす。
そして、最後に隠蔽突部75を突部連結座711、711に連結し、出入口の点検側上方空間を隠蔽する。
11 鉄骨
13 戸尻側縦枠
14 戸先側縦枠
15 上枠
100 化粧ボード
3 点検側(室内側)中枠
30 固定側(室外側)中枠
4 下地桟
5 レール部材
6 引戸
61 引戸本体
62 戸尻側戸幅調整部材
600 戸当たり部材
7 点検側ランマ下地パネル
71 点検側表面基板
73 点検側化粧突部
75 隠蔽突部
9 ブレーキ装置
91 作動片
Claims (3)
- 戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠にレール部材が配設され、レール部材に自閉可能に引戸が吊り下げられて、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、少なくとも出入口側の上部に点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルが所定間隔を有して対向して配設され、点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルの表面が壁面と略面一とした点検側化粧ボードと固定側化粧ボード化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルの下端部には点検側化粧ボードと固定側化粧ボードの下端縁の外側と引戸側に突出して、点検側化粧ボードと固定側化粧ボードの下端縁と出入口の上方空間を隠蔽し、下端面がほぼ同一高さとなるよう点検側化粧突部と固定側化粧突部が形成され、点検側化粧突部は、点検側ランマ下地パネルの点検側表面基板下端部の外面側に位置し、点検側化粧ボードの下端部を隠蔽する化粧突部と、点検側ランマ下地パネルの点検側表面基板下端部の内面側に着脱自在に取付けられる隠蔽突部より構成され、隠蔽突部が取り外された状態で、レール部材、引戸等が出入口側から取付け取外し可能で、レール部材に対する引戸の保持部が下方に臨み、レール部材と引戸が取付けられた状態で、点検側ランマ下地パネルの点検側表面基板にブレーキ装置の作動片が取付け可能に構成されている事を特徴とする引戸装置。
- 戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠に、点検側と固定側に所定間隔を有して点検側中枠と固定側中枠が戸先側縦枠と戸尻側縦枠間に設けられ、戸尻側縦枠と点検側中枠間を戸袋点検側、戸尻側縦枠と固定側中枠間を戸袋固定側となし、戸先側縦枠と点検側中枠間を出入口点検側、戸先側縦枠と固定側中枠間を出入口固定側となし、戸袋側と出入口側を摺動自在で、出入口側を開閉自在となす引戸を点検側中枠と固定側中枠間に自閉可能に配設し、出入口点検側と出入口固定側の上部に点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルが所定間隔を有して対向して配設され、点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルの表面と戸袋点検側及び戸袋固定側の表面が建物の壁面と略面一とした化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、点検側ランマ下地パネルと固定側ランマ下地パネルの下端部には点検側化粧ボードと固定側化粧ボードの下端縁の外側と引戸側に突出して、点検側化粧ボードと固定側化粧ボードの下端縁と出入口の上方空間を隠蔽し、下端面がほぼ同一高さとなるよう点検側化粧突部と固定側化粧突部が形成され、点検側化粧突部は、点検側ランマ下地パネルの点検側表面基板下端部の外面側に位置し、点検側化粧ボードの下端部を隠蔽する化粧突部と、点検側ランマ下地パネルの点検側表面基板下端部の内面側に着脱自在に取付けられる隠蔽突部より構成され、隠蔽突部が取り外された状態で、レール部材、引戸等が出入口側から取付け取外し可能で、レール部材に対する引戸の保持部が下方に臨み、レール部材と引戸が取付けられた状態で、点検側ランマ下地パネルの点検側表面基板にブレーキ装置の作動片が取付け可能に構成されている事を特徴とする引戸装置。
- 引戸は、引戸本体と、引戸本体の戸尻側端面に着脱自在に取付られる戸尻側戸幅調整部材と、引戸本体の戸先側端面に着脱自在に取付けられる戸当たり部材より構成され、引戸本体に戸尻側戸幅調整部材が取付られた状態で引戸本体と戸尻側戸幅調整部材を合わせた開閉方向の寸法は出入口側の開閉方向の寸法より小さく設定され、引戸本体に戸尻側戸幅調整部材と戸当たり部材が取付けられた状態で引戸本体と戸尻側戸幅調整部材と戸当たり部材を合わせた開閉方向の寸法は、出入口側の開閉方向の寸法より大きく設定されている事を特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載の引戸装置。
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