JP2008055713A - 射出成形機、金型、及び射出成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、キャビティを形成し、成形品の側面を形成する部分を1つの金型内に設けて、高精度の成形品を製造することができる射出成形機、金型、及び射出成形方法を提供することを課題とする。
【解決手段】一対の金型13、15を含む型締装置12と、前記金型13、15のうちの一方の金型13に接触した状態で溶融樹脂を射出する射出装置35と、を備え、前記一方の金型13は、前記一対の金型13が型開した状態で成形品を保持する保持部120Aaを備えたことを特徴とする射出成形機により上記課題は解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は射出成形機に係わり、特に、導光板、レンズやプリズム等の光を透過させて用いるプラスチック成形品を成形する射出成形機、金型、及び射出成形方法に関する。
近年、安定した特性の透明な樹脂が開発され、そのような樹脂の成形技術が発達してきている。これに伴い、CDプレーヤの光学ヘッドや、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話等の光学機器のレンズとしてプラスチックレンズが使用されるようになっている。
例えば、カメラ付き携帯電話のカメラ機構に用いられるプラスチックレンズは、サイズの小さいものが多い。このようなプラスチックレンズを射出成形機で成形する場合、成形用金型は、多数個取りとすることが一般的であり、例えば一つの金型で4個から6個のプラスチックレンズが形成される(例えば、特許文献1参照)。
一回の成形サイクルで成形された複数のプラスチックレンズはランナで繋がっている。ランナは金型の樹脂注入口からキャビティの入り口であるゲートまで溶融した樹脂を導くための通路内で固化した樹脂であり、成形品としては不要な部分である。したがって、ランナで繋がったプラスチックレンズは、金型から取り出された後に、ゲートの部分でランナから切り離されて一つ一つのプラスチックレンズとなる。また、周縁の光源からの光を画面方向に反射させる役割を果たす導光板は、携帯電話や液晶ディスプレイに使用されている。
かかる従来の成形方法では、プラスチックレンズ等の成形品に対して必ずランナが形成され、ランナを切り離す必要がある。プラスチックレンズのサイズが小さい場合、ランナ部分の樹脂量がプラスチックレンズの樹脂量に比較して大きくなる。すなわち、金型内で固化する樹脂全体において、ランナ部分の樹脂量の割合が大きくなり、実際に成形品となる部分の樹脂量より廃棄する部分の樹脂量のほうが大きくなってしまう。
プラスチックレンズ等の光学部品に使用される樹脂には高い透明性や安定性が必要なため、高価な樹脂が多く、上述のように廃棄する部分が多いと、その分プラスチックレンズの製造コストを引き上げてしまうという問題がある。また、成形品がランナで繋がっている場合は、金型から取り出した後にランナを切り離す工程が必要であり、この工程の分、製造コストが余計にかかってしまう。
かかる観点より、金型内のランナ部が溶融状態で維持されるように、ランナ部を常時加熱し、金型のキャビティに充填された溶融樹脂を冷却して固化させるときには、ランナと固化させる成形品部分(キャビティ内)とをゲート遮断用のピンを用いて遮断するするホットランナ方式の樹脂成形が提案されている。ホットランナ方式の樹脂成形では、固化したランナ部が形成されず、高価な光学部品用の樹脂をランナ部として廃棄することを防止することができる。
特開平7−266391号公報
しかしながら、このようなホットランナ方式の樹脂成形、特に、サイズの小さいプラスチックレンズを製造するための超小型ホットランナ方式の樹脂成形を行うために、従来の射出成形機を用いると、以下の不都合が生じる。
即ち、水平方向に射出装置及び型締装置が配設されている場合は、キャビティの入り口であるゲートは固定金型側に設けられ、また、鉛直方向に射出装置及び型締装置が配設されている場合は、前記ゲートは下金型(固定金型)側に設けられる。かかるゲートは、成形品であるプラスチックレンズの一の側面の一部を形成する。
更に、水平方向に射出装置及び型締装置が配設されている場合は、可動金型に前記プラスチックレンズは配置され、当該可動金型により前記プラスチックレンズの他の側面が形成される。また、鉛直方向に射出装置及び型締装置が配設されている場合は、上金型(可動金型)に前記プラスチックレンズは配置され、当該上金型により前記プラスチックレンズの他の側面が形成される。
このように、従来の射出成形機では、キャビティを形成し、成形品であるプラスチックレンズの側面を形成する部分が、1つの金型内に設けられておらず、可動金型(上金型)側と固定金型(下金型)側とに分離して設けられている。従って、従来の射出成形機では、キャビティを形成する箇所を精度良く設けて所望の精度を有するプラスチックレンズを成形することは困難である。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、キャビティを形成し、成形品の側面を形成する部分を1つの金型内に設けて、高精度の成形品を製造することができる射出成形機、金型、及び射出成形方法を提供することを目的とする。
本発明の一の観点によれば、一対の金型を含む型締装置と、前記金型のうちの一方の金型に接触した状態で溶融樹脂を射出する射出装置と、を備え、前記一方の金型は、前記一対の金型が型開した状態で成形品を保持する保持部を備えたことを特徴とする射出成形機が提供される。
前記一方の金型には、当該金型内における樹脂流路とキャビティとを接続し、前記成形品の側面の一部を形成するゲート部が設けられていてもよい。また、前記一方の金型には、前記樹脂流路と前記キャビティとを接続する前記ゲート部を開放又は閉鎖するバルブゲート機構が設けられていてもよい。更に、前記保持部は移動自在に前記一方の金型に設けられ、前記一対の金型が型開した状態で、前記保持部材が移動することにより、前記成形品が前記一方の金型から分離して取り出されることとしてもよい。
前記射出装置は、前記金型の型締方向と略垂直方向に、前記一方の金型に接触可能に取り付けられ、前記溶融樹脂は、前記型締方向と略垂直方向に、前記一方の金型に供給されることとしてもよい。この場合、前記射出装置は縦置型であり、前記型締装置は横置型であってもよく、また、前記射出装置は横置型であり、前記型締装置は縦置型であってもよい。なお、前記一対の金型は可動金型であってもよく、固定金型であってもよい。
本発明の別の観点によれば、一対の金型であって、溶融樹脂を射出する射出装置と接触する金型を備え、前記金型は、前記一対の金型が型開した状態で成形品を保持する保持部を備えることを特徴とする金型が提供される。
本発明の更に別の観点によれば、一対の金型のうちの一方の金型に射出装置のノズルを接触させ、前記一対の金型内に形成されるキャビティ空間に、前記射出装置により溶融樹脂を射出し、前記一方の金型に成形品が保持された状態で、前記一対の金型の型開きを行うことを特徴とする射出成形方法が提供される。
本発明によれば、キャビティを形成し、成形品の側面を形成する部分を1つの金型内に設けて、高精度の成形品を製造することができる射出成形機、金型、及び射出成形方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる射出成形機の全体構成を示す図である。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態にかかる射出成形機10は、フレーム11と、フレーム11上に配置された型締装置12と、射出装置35等から構成される。
射出装置35は、加熱シリンダ内においてスクリュが縦方向(鉛直方向)に移動する縦置型となっており、型締装置12は、後述する可動プラテン14が横方向(水平方向)に移動する横置型となっている。
即ち、射出装置35は、型締装置12の型締方向と略垂直方向に設けられている。
型締装置12は、可動金型13が取り付けられる可動プラテン14と、固定金型15が取り付けられる固定プラテン16とを有する。可動金型13と固定金型15とで一対の金型が構成される。
固定プラテン16はその下端部がフレーム11に対して固定されている。可動プラテン14と固定プラテン16とは、タイバー17によって連結される。可動プラテン14はタイバー17に沿って摺動可能である。また、型締装置12は、一端が可動プラテン14と連結し他端がトグルサポート18と連結するトグル機構19を有する。トグルサポート18の中央部において、ボールねじ軸20が回転自在に支持される。
ボールねじ軸20には、トグル機構19に設けられたクロスヘッド21に形成されたナット22が係合している。また、ボールねじ軸20の後端にはプーリー23が設けられ、サーボモータ等の型締モータ24の出力軸25とプーリー23との間には、タイミングベルト26が設けられている。また、型締モータ24の出力軸25の後端には、型締モータ24の回転数又は回転量を検出する位置検出器27が接続されている。
型締装置12において、駆動部である型締モータ24を駆動すると、型締モータ24の回転がタイミングベルト26を介してボールねじ軸20に伝達される。そして、ボールねじ軸20及びナット22によって、回転運動から直線運動に変換され、トグル機構19が作動する。トグル機構19の作動により、可動プラテン14はタイバー17に沿って移動し、型閉じ、型締め及び型開きが行なわれる。
射出装置35は、型締装置12の型締方向と略垂直方向に、可動金型13に接触可能に取り付けられている。従って、射出装置35は、溶融樹脂を型締方向と略垂直方向に金型のキャビティに充填する。射出装置35は、型締装置12の動作に連動して動作する必要があり、本実施例では、型締装置12を含む電動射出成形機の動作を制御する制御部30により制御される。
即ち、射出成形機の動作を制御する制御部30は、型締装置12の駆動部である型締モータ24の駆動を制御するとともに、射出装置35の射出モータ36の駆動を制御する。これにより、型締装置12の動作に連動して射出装置35が駆動され、型締工程において、射出装置35からキャビティに溶融樹脂が注入される。
ここで、図2乃至図7を参照して、可動金型13及び固定金型15から構成される金型装置37、及び可動金型13に取り付けられた射出装置35の構造について詳述する。
図2は、図1に示す金型装置37の拡大上面図であり、図3は、図1の線A−Aにおける断面図であり、図4は、図1の線B−Bにおける断面図である。また、図5は、図1に示す金型装置37が開いた状態(型開状態)における当該金型装置37の拡大上面図であり、図6は、図5の線A−Aにおける断面図である。
可動金型13及び固定金型15から構成される金型装置37はいわゆるホットランナ方式の金型装置であり、通常のコールドランナ方式において成形品に付帯して形成されるランナ部(固化した樹脂部分)は形成されない。
ホットランナ方式では、金型内のランナ部が溶融状態で維持されるように、ランナ部を常時加熱している。したがって、金型のキャビティに充填された溶融樹脂を冷却して固化させるときには、ランナと固化させる成形品部分(キャビティ内)とを遮断する機構を設ける必要がある。この遮断する機構が、図2に示すゲートバルブ機構60に相当する。
なお、本実施の形態による金型装置37は、図7に示すプラスチック製の凸レンズ50を射出成形で成形するための金型であるが、成形品は凸レンズに限ることなく、後述のように他の様々な光学部品の成形に用いる金型装置にも適用できる。ここで、図7−(A)は凸レンズ50の正面図であり、図7−(B)の断面図である。
図2を再度参照するに、可動金型13と固定金型15との境目(いわゆるパーティングライン)は、太線PLで示されている。太線PLの左側が可動金型13であり、右側が固定金型15である。図2乃至図4に示す状態は金型装置37が型閉した状態であり、型開する場合は可動金型13が図2中左向きに移動し、図5及び図6に示す状態となる。
可動金型13は、図示を省略する可動金型取付板部を介して可動プラテン14(図2参照)に取り付けられている。可動金型13は、端面が前記パーティングラインを形成する可動金型型板部83と、当該可動金型型板部83と前記可動金型取付板部とに挟持された可動金型中板部82と、を備える。可動金型中板部82には、可動金型型板部83内に移動自在に設けられた中子120Aaの後端部に接続された成形品突き出しロッド86が、移動自在に設けられている。従って、中子120Aa及び成形品突き出しロッド86はエジェクタとして機能する。
固定金型15は、図示を省略する固定金型取付板部を介して固定プラテン16に取り付けられる。固定金型15は、端面が前記パーティングラインを形成する固定金型型板部93を備える。また、固定金型15には、成形品の外形を形成するための中子120Baが設けられている。上述のように、可動金型13には成形品の外形を形成するための中子120Aaが設けられており、中子120Aa及び中子120Baと、後述するゲート56の下面の一部と、により金型装置37が閉じた際にキャビティ52が形成される。
キャビティ52に溶融樹脂を充填して冷却・固化させることにより、成形品50が形成される。金型装置37内で溶融樹脂が固化して成形品50を成形後、可動金型13が移動(型開)すると(図5及び図6に示す状態になると)、中子120Aaは可動金型13の移動に連動して、図2中、左側に移動するが、成形品突き出しロッド86を介して中子120Aaを右側に移動することにより、キャビティ52内で固化し、成形品保持部である中子120Aaにより保持されていた成形品50は可動金型13から分離して取り出すことができる。
ところで、本実施の形態では、図4に示すように、射出装置35は、型締装置12の型締方向と略垂直方向に、可動金型13に接触可能に取り付けられており、可動金型13に、射出装置35から溶融した樹脂が型締方向と略垂直方向に供給される。
可動金型13の内部には連結管94が設けられ、当該連結管94の内部には、溶融した樹脂を流してキャビティ52に導くための通路(ランナ)53が形成されている。
また、連結管94の外周部には、連結管94を囲うように、冷却媒体の流路であり、ランナ冷却部として機能する断熱部95が配設されている。断熱部95内には、冷却媒体として、空気、窒素等の気体又は水等の液体が流動している。
断熱部95により冷却されるランナ53の温度は、連結管94内に設けられた温度センサ200により検出され、制御部30(図1参照)により制御される。
ランナ53の一端は、可動金型13の上面に形成されたノズルタッチ部54に接続される。ノズルタッチ部54には射出装置35の、図示を省略する加熱シリンダの先端のノズル99が接続され(ノズルタッチ)、加熱シリンダで溶融されて計量された樹脂がランナ53に供給される。
図2及び図5に示すように、ランナ53の他端はゲート通路55に接続されている。ゲート通路55は、周囲をゲートブッシュ300に囲まれたゲート56を介してキャビティ52に接続されている。従って、ランナ53に供給された溶融樹脂はゲート通路55とゲート56を介してキャビティ52に充填される。キャビティ52内に充填された溶融樹脂が固化すると成形品50が形成されるが、ゲート56部分は、成形品50の側面部分を構成する。
ゲート通路55には上述のようにゲートバルブ機構60が設けられておりゲート56を開放又は閉鎖できる。ゲートバルブ機構60は、ゲート通路55内に移動可能に位置するシャットオフ手段としてのバルブ61と、バルブ61を駆動する駆動機構62とを有する。
このように、本実施の形態では、成形品50の側面部分を構成するゲート56部分を含むゲートバルブ機構60が可動金型13に設けられている。
連結管94の内部であってランナ53の周囲にはランナ53を加熱するためのヒータ96が複数配置されている。ランナ53内の樹脂の溶融状態が保たれるように、固定金型21B内において任意の各区域毎に埋め込まれた温度センサ200の検出値をもとに、ヒータ96の温度制御が行なわれている。
バルブ61の先端部分のピン61aはゲート56の内径に遊嵌するような外径に形成されており、ピン61aがゲート56に挿入されるとゲート56が閉鎖され、ゲート通路56とキャビティ52との間は遮断される。図2に示す状態は、ピン61aがゲート56に挿入されてゲート56が閉鎖された状態である。
ゲートバルブ機構60の駆動機構62は往復動可能なエアシリンダで構成されており、ピストン63にバルブ61が固定されるか、あるいはバルブ61がピストン63と一体的に形成される。エアシリンダ62に圧縮空気を供給して駆動することで、ピストン63が移動し、バルブ61を軸方向に移動することができる。
本実施の形態において、バルブ61の移動方向は、図2に示すようにパーティングラインPLに対して平行とされており(すなわち、金型開閉方向に対して垂直)、ゲート56部分は、キャビティ52内に充填された溶融樹脂が固化して形成された成形品50の側面部分を構成する。
金型装置37が開く際にバルブ61のピン61aが成形品(凸レンズ50)に(キャビティ52内に)少しでも突出していた場合は、バルブ61のピン61aで製品を引っ掛けながら成形品が可動金型13から離脱することとなり、成形品に傷が付いたり、損傷したりするおそれがある。したがって、金型装置37を開くときには、バルブ61のピン61aの先端面がキャビティ52の内面に一致しているか、その位置より後退していなければならない。
一方、ピン61aをゲート56に挿入してキャビティ52への溶融樹脂の充填を止めた時点で、バルブ61のピン61aの先端面がキャビティ52の内面より僅かでも後退していた場合、その後退により形成されたゲート56内の空間がキャビティ52と繋がっているため、ゲート56内の空間にも溶融樹脂が充填された状態となる。ゲート56内の空間に充填された溶融樹脂は成形品と一体的に固化するため、金型装置37を開く際にゲート56内で固化した樹脂の部分が可動金型13のキャビティを形成する面より内側に突出した状態となる。したがって、金型装置37を開く際に、この突出部が可動金型13に引っ掛かることとなり、成形品が可動金型13からうまく離脱できないおそれがある。
以上のような問題を考慮すると、ゲート56をピン61aで閉じた際には、ピン61aの先端面がキャビティ52を形成する面に精度よく一致するように、ピン61aすなわちバルブ61の停止位置を制御する必要がある。したがって、本実施の形態では、図1に示すように、射出成形機10本体の制御部30によりゲートバルブ機構60を制御して、バルブ61がゲート56を閉鎖して停止する位置を精度良く制御している。
バルブ61がゲート56を閉鎖して停止する位置を精度良く制御したとしても、金型装置37の部品やゲートバルブ機構60の部品の寸法の集積誤差があり、ピン61aの先端面とキャビティ52の面とを完全に一致させることが困難な場合もある。そこで、本実施形態ではゲートバルブ機構60の駆動機構62を、図8に示すように2段シリンダにして、ピン61aの先端面の位置をゲートバルブの開閉動作に応じて制御している。
ここで、2段シリンダによるピン61aの先端面の位置の制御に関して、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は2段シリンダによるゲートバルブの位置制御におけるバルブの位置を説明するための図であり、図9は図8に示すバルブ位置と成形品との位置関係を説明するための図である。
図8は2段シリンダ及びバルブを模式的に示したものであり、動作の説明が目的であり、エアシリンダのシリンダ部や他の部品の図示は省略してある。また、図8ではバルブ61Aの先端に設けられたピン61a(図2等参照)は簡略化して、バルブと同じ外径で示されている。したがって、図8におけるバルブの先端面は、図5におけるピン61aの先端面に相当する。
2段シリンダとして、図2及び図5に示すエアシリンダ62(第1の駆動部)に加えて、エアシリンダ62とゲート56との間に補助エアシリンダ(第2の駆動部)65が設けられている。なお、図8には補助エアシリンダ65のシリンダ部は図示されておらず、シリンダ内のピストン66のみが示されている。エアシリンダ62についても内部のピストン63のみが示されている。
補助エアシリンダ65は、バルブ61Aを微小移動するために設けられたエアシリンダである。補助エアシリンダ65を設けてバルブ61Aを移動するために、バルブ61Aは外径の太い大径部61Aaと外径の細い小径部61Abとを有する。
まず、ゲートバルブを開いてキャビティ52に樹脂を充填するために、図8(A)に示すように、エアシリンダ62の前側に圧縮空気を供給してバルブ61Aを後退させる。このとき、バルブ61Aの小径部61Abはピストン66を貫通して遊嵌しているので、バルブ61Aはピストン66に拘束されずに後退することができる。図9(A)は、このときのバルブ61Aの位置をより詳細に示す。なお、図5では、ゲート通路55の先端部分(ゲート56の手前)に樹脂溜まり55aを設けた構成が示されている。樹脂溜まり55aは、溶融樹脂を保持する空間であり、樹脂により断熱層を形成してゲート通路55側が加熱され、キャビティ52側が冷却される際の熱の移動を抑制する。
ゲートバルブを開いて溶融樹脂をキャビティ52内に充填し、所定の圧力で保圧をかけた後、図8(B)に示すようにエアシリンダ62の後ろ側に圧縮空気を供給してバルブ61Aを前進させ、ゲートバルブを閉じる。この際、バルブ61Aのピン61aの先端面がキャビティ52の内面に一致するように制御することが好ましい。ピン61aの先端面がキャビティ52の内面に一致した状態を図9(B)に示す。ただし、上述のように、ピン61aの先端面をキャビティ52の内面に完全に一致させることは難しいので、図8(D)に示すように、ピン61aがキャビティ52内に僅かに突出するまでバルブ61Aを前進させることとしてもよい。ピン61aがキャビティ52内に僅かに突出した状態を図9(C)に示す。
上述の動作では、バルブ61Aの移動をエアシリンダ62で行っており、エアシリンダ62のピストン63の下方への移動(すなわち、ゲートバルブを遮断する方向への移動)を規制することで、ゲートバルブを遮断した状態(図8(B)又は図8(D)に示す状態)における、ピン61aの先端面の位置を精度よく制御することができる。すなわち、エアシリンダ62のピストン63のスロトークを規制する第1の規制部L1を設けることで、ピン61aの先端面の位置を精度よく制御することができる。また、中子21Aaにより凸レンズ50に保圧をかけるようにしてもよい。この場合、キャビティ52内に溶融樹脂を充填した後、バルブ61Aが前進される。したがって、充填後に中子21Aaにより保圧をかけても、キャビティ内の樹脂がランナへ逆流することはない。
図8(B)又は図8(D)に示す状態で、キャビティ52内に充填された樹脂を冷却して固化させる。図8(B)及び図9(B)に示す状態であれば、そのまま金型装置37を開いて成形品を金型装置37から取り出すことができるが、図8(D)及び図9(D)に示す状態であると、ピン61aが引っ掛かり成形品が固定金型15から離脱する際に問題が生じる。
そこで、図8(B)又は図8(D)に示す状態でキャビティ内の樹脂を固化させた後、図8(D)に示すように、エアシリンダ65の前側に圧縮空気を供給してピストン66を僅かに後退させる。このピストン66の移動により、バルブ61Aは僅かに後退させられ、バルブ61Aの先端のピン61aは、図9(C)に示すように、キャビティ52よりゲートバルブ側に引き込まれる。このとき、ピン61aの引き込みは非常に小さいため、ゲートバルブが開くことはなく、ゲート通路55内の溶融樹脂がキャビティ52側に流れ込むことはない。また、キャビティ52内の樹脂はすでに固化しているので、ピン61aが後退した後は成形品のピン61aに対応する部分に僅かな窪みが残るだけで、ゲート56内に成形品の樹脂が入り込むことはない。
したがって、図8(C)及び図9(C)示す状態で金型装置37を開いても、ピン61aが引っ掛かったり、ゲート56内に突出した樹脂が引っ掛かったりすることはなく、問題なく成形品を金型装置から取り出すことができる。
上述の動作では、バルブ61Aの微小移動をエアシリンダ65で行っており、エアシリンダ65のピストン66の上方への移動(すなわち、ゲートバルブを開放する方向への移動)を規制することで、ゲートバルブの遮断を維持しながらピン61aの先端面を僅かにゲート56内に引き込んだ状態(図8(C)に示す状態)における、ピン61aの先端面の位置を精度よく制御することができる。すなわち、エアシリンダ65のピストン66のストロークを規制する第2の規制部L2を設けることで、ピン61aの先端面の位置を精度よく制御することができる。
なお、成形品には、上述のようにピン61aが突出した部分に僅かな窪みが残るが、ピン61aが突出する距離を成形品の有効部分まで達しない微小な距離とすることで、成形品の機能に影響を及ぼすことはない。図7に示す成形品である凸レンズ50は、外形が円筒状であり、ゲートの部分に平面が設けられている。凸レンズ50の有効部分は図中ハッチングを施した部分であり、有効部分の外側の外周部分は実際に使用されない部分である。レンズのような光を透過させる光学部品は、ほとんどのものがこのように外周側に有効部分以外の外周部分を有しており、図8(D)に示すようにピン61aを成形品に食い込ませたとしても、外周部分以内、すなわち有効部分まで達する距離以内であれば、成形品の機能に影響を及ぼすことはない。
以上のように本実施の形態では、外形より小さな有効部分を有する光学部品の特性を利用して、光学部品のパーティング面にゲートを配して、ホットランナ方式で樹脂を充填することにより、固化したランナ部が形成されずに成形品を形成することができる。したがって、従来、廃棄されていたランナ部がなくなり、高価な樹脂をランナ部として廃棄することがないため、成形品の製造コストを低減することができる。また、ランナ部を製品から切り離す工程も不要となり、より一層成形品の製造コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態では、ゲートバルブ機構60がパーティングラインPLに対して平行に配置されている例を示したが、ゲートバルブ機構60をPLに対して垂直に配置してもよい。この場合、中子120Aa,120Baは金型の開閉方向とは直角に配置され、アンギュラピンを用いることにより、金型が開くと同時に、中子120Aa,120Baのうち少なくとも一方を型開方向とは直角方向へ開くような構造を採用すればよい。この場合においても、ゲートバルブ機構60のピン60aを、凸レンズ50の外周面以上に食い込ませることができる。その結果、高価な樹脂をランナ部として廃棄する必要がないため、成形品の製造コストを低減することができる。
本発明による金型装置を適用して成形できる光学部品の例として、図10に示すような凹レンズ、図11に示すような外形が四角の凹レンズ、図12に示すようなプリズム等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、本発明は他の様々な光学部品の成形に適用することができる。
また、上述の実施の形態では、バルブを駆動する駆動源としてエアシリンダを用いたが、これに限られるものではなく、回転モータと直線駆動機構を組み合わせた駆動機構や、リニアモータを用いることもできる。
ところで、上述の実施形態において、キャビティ52の一部を構成するゲートブッシュ300の下面は略平面であり、また、ゲートブッシュ300に周囲を囲まれたゲート56に遊嵌されているバルブ61のピン61aの先端部の下面も略平面である。
しかしながら、ゲートブッシュ300の下面が平面であると、主面において光学的に有効な範囲が円形に形成されているレンズ(図3参照)を作成する場合、当該主面の外形部分であってゲートブッシュ300及びピン61aと接する箇所には直線部分が形成されてしまう。また、ピン61aの先端部の下面が平面であると、当該箇所には凸部が形成されてしまう。従って、主面の外形が円形を有する成形品(レンズ)を成形することが出来ない。
この問題を解決する方法として、例えば、ピン61aの先端部の形状を、成形品の主面の外形形状に合わせて形成することが考えられるが、そのための加工は容易ではない。また、仮に形成できたとしても、バルブ61が回転すると、当該ピン61aの正確な位置決めを行うことは困難である。
そこで、本発明の実施形態では、図13に示す構造をゲートブッシュ300に持たせることにより、主面の外形が円形を有する成形品(レンズ)を成形することを可能としている。ここで、図13は、主面の外形が円形を有する成形品を成形するためのゲートブッシュの構造を説明するための図であり、図2の要部のC−C断面を示す。図13に示す断面において、キャビティ52は、
可動金型13に設けられたゲートブッシュ300及びピン61aと、可動金型13又は図示を省略する固定金型15と、コアである中子120Aaと、により形成されている。
図13−(A)は、外形に直線部分を有した略D型形状を有し、光学的に有効な範囲(有効面)が円形に形成されているレンズ50において、レンズ50の外径Rに対して当該光学有効径Rが小さい場合を示す。
この場合、ゲートブッシュ300の下面は平面であるので、ゲートブッシュ300の加工を容易に行うことが出来るだけでなく、ピン61aの先端部の形状も平坦に形成することができる。また、レンズ50の外形部分であってゲートブッシュ300及びピン61aと接する箇所に直線部分を大きく形成することができる。
図13−(B)及び図13−(C)は、光学的に有効な範囲(有効面)が円形に形成されているレンズ50において、レンズ50の外径Rに対して当該光学有効径Rが小さいものの、図9−(A)に示す場合に比し光学有効径Rがレンズ50の外径Rに近似した値を有する場合を示す。
この場合も、図13−(A)に示す場合と同様に、ゲートブッシュ300の下面は平面であるので、ゲートブッシュ300の加工を容易に行うことが出来るだけでなく、ピン61aの先端部の形状も平坦に形成することができる。更に、光学有効径Rがより大きいレンズの成形が可能となる。
しかしながら、図13−(A)に示すような直線部分を形成した状態で、光学有効径Rを大きくしようとすると、図13−(C)においてαで示す可動金型13の端部が鋭角(シャープエッジ)となってしまう。その結果、当該シャープエッジとなる部分において金型が破損しやすく、更に、加工も困難となる。
そこで、図13−(D1)に示すように、ゲートブッシュ300の下面の一部を、平坦面ではなく、成形品の形状に対応した形状にしてもよい。具体的には、図13−(D2)に示すように、ゲートブッシュ300のキャビティ面を構成する面を、中子120Aaの形状に対応した所定の曲率を有するように形成し、更に、ゲートブッシュ300のキャビティ面は、中子120Aaの外形と0乃至0.1mm程度の隙間を有する。ここで、当該隙間が大きければ成形品にバリが発生してしまうため、ゲートブッシュ300と中子120Aaとの隙間は小さい方が望ましい。
望ましくは、ゲートブッシュ300のキャビティ面は、レンズの外径Rと略同一であって、レンズの光学有効径Rよりも大きい径Rで形成される。即ち、R<R=RとなるようにRを設定して形成することにより、シャープエッジの形成をすることなく、光学有効径Rを成形品の形状に対して十分大きくすることができる。また、ゲートブッシュ300のキャビティ面は、必ずしも、レンズ50に対しては、レンズの外径Rと完全に同一でなくともよく、略同一であれば、僅かに大きくても小さくてもよい。
即ち、キャビティ52の一部を構成するゲートブッシュ300の下面の一部が、中子120Aaの形状に対応した所定の曲率を有するように当該下面を形成することにより、主面の外形が円形を有する成形品を成形することが出来る。特に、光学有効径Rがレンズ50の外径Rに近似した値を有する場合にも対応することができ、よって、光学有効径Rがより大きいレンズの成形が可能となる。
なお、図13−(D)において、ゲートブッシュ300の下面のキャビティ面は、中子120Aaの外形と0乃至0.1mm程度の隙間を有するように構成されているが、図13−(A)乃至図13−(C)に示す構成においても、ゲートブッシュ300の下面のキャビティ面は、中子120Aaの外形と0乃至0.1mm程度の隙間を有するように構成してもよい。ここで、図13−(A)乃至図13−(C)に示す例では、中子120Aaの形状は、成形品と対応するようにゲートブッシュ300と対応する部分は直線的に形成される。
なお、この例の場合、上記の実施形態と同様に、前記ピン61aの位置は、キャビティ52の一部を構成するゲートブッシュ300の曲面の頂部からキャビティ52側に突出するが、レンズの光学的に有効な範囲(光学有効径Rで画される範囲)にまで到達しない位置で停止するように制御される。
以上、詳述したように、本実施の形態では、射出装置35は、型締装置12の型締方向と略垂直方向に、可動金型13に接触可能に取り付けられており、射出装置35から溶融した樹脂は、可動金型13の上面に形成されたノズルタッチ部54から型締方向と略垂直方向に可動金型13に供給される。
更に、キャビティ52内で固化されて形成された成形品50を保持し、可動金型13から分離して取り出すための中子120Aa及び前記中子120Aaに接続された成形品突き出しロッド86も、可動金型13内に設けられている。
また、前記ノズルタッチ部54に接続されたゲート通路55と、前記ゲート通路55の端部であり、成形品50の側面部分を構成するゲート56とを含み、前記ゲート56を開放又は閉鎖するゲートバルブ機構60も、可動金型13に設けられている。
このように、成形品であるプラスチックレンズの側面を形成する部分が、可動金型13という1つの金型内に設けられており、可動金型13側と固定金型15側とに分離されていない。従って、成形品であるプラスチックレンズの側面を1つの金型内で分離せずに成形することができ、所望の精度を得ることができる。
また、キャビティ52の近傍にゲートバルブ機構60が設けられているため、精度良くゲート56を開放又は閉鎖することができ、高精度の成形を実現することができる。
また、本実施の形態においては、射出装置35が縦置型となっているので、射出成形機の全長を短縮することができる。そのため、射出成形機の設置スペースを狭くすることができ、省スペースでの成形が可能となる。
なお、本実施の形態においては、ゲート通路55に、キャビティ52の一部を構成するゲート56の開放又は閉鎖するゲートバルブ機構60が設けられているが、本発明はかかる例に限定されず、可動金型13内である限り、ゲートバルブ機構60の設置箇所に特に限定はない。
[第2の実施の形態]
上述の本発明の第1の実施の形態では射出装置は可動金型に接触可能に取り付けられていたが、本発明はかかる例に限定されず、射出装置は固定金型に接触可能に取り付けられていてもよい。
図14は、本発明の第2の実施の形態にかかる射出成形機の全体構成を示す図である。
図14に示すように、射出装置211は、本発明の第1の実施の形態の場合と同様に、ガイド部材213に沿って縦方向(鉛直方向)に摺動し、スクリュが加熱シリンダ214内において縦方向(鉛直方向)に移動する縦置型射出装置である。型締装置220は、可動金型234が取り付けられた可動プラテン223が固定プラテン221に向かって横方向(水平方向)に移動する横置型となっている。即ち、射出装置211は、型締装置220の型締方向と略垂直方向に設けられている。
型締装置220の固定プラテン221の背面には、キャビティ内で固化された成形品を成形品保持部として保持し、当該成形品を固定金型231から分離して取り出す(エジェクト)するためのエジェクタ装置228が配設されている。
射出装置211は、可動プラテン223が固定プラテン221に向かって移動し、固定金型231及び可動金型234が型閉されているときに、固定金型231に向かって前進して固定金型231の上面に形成されたノズルタッチ部に接続し(ノズルタッチ)、溶融樹脂が、型締装置220の型締方向と略垂直方向に、固体金型231内に設けられたランナに供給される。
更に、本実施の形態では、キャビティの一部を構成するゲートも固定金型231に設けられ、前記ゲートを開放又は閉鎖するゲートバルブ機構も固定金型231に設けられている。
なお、固定金型231内の具体的な構造は、本発明の第1の実施の形態における可動金型13と略同一であるため、詳細の説明は省略する。
かかる構造の下、成形品であるプラスチックレンズの側面を形成する部分が、固定金型231という1つの金型内に設けられており、可動金型234側と固定金型231側とに分離されていない。従って、本実施の形態においても、成形品であるプラスチックレンズの側面を1つの金型内で分離せずに成形することができ、所望の精度を得ることができる。
また、可動金型234ではなく固定金型231に射出装置211が接触して射出が行うわれるため、可動金型234の移動に伴い射出装置211も移動しなければならない状態を回避することができ、射出成形機の装置全体の構造を簡易にすることができる。
更に、射出装置211が縦置型となっているので、射出成形機の全長を短縮することができる。そのため、射出成形機の設置スペースを狭くすることができ、省スペースでの成形が可能となる。
[第3の実施の形態]
上述の本発明の第1及び第2の実施の形態では型締装置が横置型、射出装置が縦置型となっていたが、本発明はかかる例に限定されず、型締装置が縦置型、射出装置が横置型であってもよい。
図15は、本発明の第3の実施の形態にかかる射出成形機の全体構成を示す図である。
図15に示すように、本実施の形態では、型締装置320は、可動プラテン323が縦方向(鉛直方向)に移動する縦置型となっている。射出装置311は、加熱シリンダ314内においてスクリュが横方向(水平方向)に移動する横置型となっている。即ち、射出装置311は、型締装置320の型締方向と略垂直方向に設けられている。
型締装置320においては、下から、固体金型(下金型)332が取り付けられた固定プラテン321、可動金型(上金型)334が取り付けられた可動プラテン323、及びサポートプレート329の順に配設され、前記固定プラテン321の背面が成形機フレーム312に固定されている。固定プラテン321の背面には、キャビティ内で固化され保持されていた成形品を成形品保持部として保持し、当該成形品を固定金型(下金型)332から分離して取り出す(エジェクト)するためのエジェクタ装置328が配設されている。
射出装置311は、可動プラテン323が固定プラテン321に向かって移動し、固定金型(下金型)332及び可動金型(上金型)334が型閉されているときに、固定金型(下金型)332に向かって前進し、射出ノズル314aが固定金型(下金型)332の側面におけるスプルーの開口に押し付けられる、すなわち、ノズルタッチが行われ、溶融樹脂が、型締装置320の型締方向と略垂直方向に、固体金型332内に設けられたランナに供給される。
更に、本実施の形態では、キャビティの一部を構成するゲートも固定金型(下金型)332に設けられ、前記ゲートを開放又は閉鎖するゲートバルブ機構も固定金型(下金型)332に設けられている。
なお、固定金型(下金型)332内の具体的な構造は、本発明の第1の実施の形態における可動金型13と略同一であるため、詳細の説明は省略する。
かかる構造の下、成形品であるプラスチックレンズの側面を形成する部分が、固定金型(下金型)332という1つの金型内に設けられており、可動金型(上金型)334側と固定金型(下金型)332側とに分離されていない。従って、本実施の形態においても、成形品であるプラスチックレンズの側面を1つの金型内で分離せずに成形することができ、所望の精度を得ることができる。
また、可動金型(上金型)334ではなく固定金型(下金型)332に射出装置311が接触して射出が行われるため、可動金型(上金型)334の移動に伴い射出装置311も移動しなければならない状態を回避することができ、射出成形機の装置全体の構造を簡易にすることができる。
更に、型締装置320が縦置型となっているので、射出成形機の全長を短縮することができる。そのため、射出成形機の設置スペースを狭くすることができ、省スペースでの成形が可能となる。また、射出装置311は横置型であるため、当該射出装置311を安定して取り付けることができる。
なお、本例では、射出装置311は、固定金型(下金型)332に射出装置311が接触するように、射出装置311は設けられているが、可動金型(上金型)334に射出装置311が接触するように、射出装置311を設けてもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
本発明の第1の実施の形態にかかる射出成形機の全体構成を示す図である。 図1に示す金型装置37の拡大上面図である。 図1の線A−Aにおける断面図である。 図1の線B−Bにおける断面図である。 図1に示す金型装置37が開いた状態(型開状態)における当該金型装置37の拡大上面図である。 図5の線A−Aにおける断面図である。 本発明による金型装置で成形される成形品の一例である凸レンズを示す図である。 2段シリンダによるゲートバルブの位置制御におけるバルブの位置を説明するための図である。 図8に示すバルブ位置と成形品との位置関係説明するための図である。 本発明による金型装置で成形される成形品の一例である凹レンズを示す図である。 本発明による金型装置で成形される成形品の一例である四角形の凹レンズを示す図である。 本発明による金型装置で成形される成形品の一例であるプリズムを示す図である。 主面の外形が円形を有する成形品を成形するためのゲートブッシュの構造を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる射出成形機の全体構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる射出成形機の全体構成を示す図である。
符号の説明
13、234、334 可動金型
15、231、332 固定金型
12、220、320 型締装置
35、211、311 射出装置
52 キャビティ
53 ランナ
55 ゲート通路
56 ゲート
60 バルブゲート機構
120Aa、120Ba 中子

Claims (11)

  1. 一対の金型を含む型締装置と、
    前記金型のうちの一方の金型に接触した状態で溶融樹脂を射出する射出装置と、を備え、
    前記一方の金型は、前記一対の金型が型開した状態で成形品を保持する保持部を備えたことを特徴とする射出成形機。
  2. 請求項1記載の射出成形機であって、
    前記一方の金型には、当該金型内における樹脂流路とキャビティとを接続し、前記成形品の側面の一部を形成するゲート部が設けられていることを特徴とする射出成形機。
  3. 請求項2記載の射出成形機であって、
    前記一方の金型には、前記樹脂流路と前記キャビティとを接続する前記ゲート部を開放又は閉鎖するバルブゲート機構が設けられていることを特徴とする射出成形機。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項記載の射出成形機であって、
    前記保持部は移動自在に前記一方の金型に設けられ、
    前記一対の金型が型開した状態で、前記保持部材が移動することにより、前記成形品が前記一方の金型から分離して取り出されることを特徴とする射出成形機。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項記載の射出成形機であって、
    前記射出装置は、前記金型の型締方向と略垂直の方向に、前記一方の金型に接触可能に取り付けられ、
    前記溶融樹脂は、前記型締方向と略垂直の方向に、前記一方の金型に供給されることを特徴とする射出成形機。
  6. 請求項5記載の射出成形機であって、
    前記射出装置は縦置型であり、前記型締装置は横置型であることを特徴とする射出成形機。
  7. 請求項5記載の射出成形機であって、
    前記射出装置は横置型であり、前記型締装置は縦置型であることを特徴とする射出成形機。
  8. 請求項1乃至7いずれか一項記載の射出成形機であって、
    前記一対の金型は可動金型であることを特徴とする射出成形機。
  9. 請求項1乃至7いずれか一項記載の射出成形機であって、
    前記一対の金型は固定金型であることを特徴とする射出成形機。
  10. 一対の金型であって、
    溶融樹脂を射出する射出装置と接触する金型を備え、
    前記金型は、前記一対の金型が型開した状態で成形品を保持する保持部を備えることを特徴とする金型。
  11. 一対の金型のうちの一方の金型に射出装置のノズルを接触させ、
    前記一対の金型内に形成されるキャビティ空間に、前記射出装置により溶融樹脂を射出し、
    前記一方の金型に成形品が保持された状態で、前記一対の金型の型開きを行うことを特徴とする射出成形方法。
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