JP6189613B2 - 非球面レンズ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、非球面レンズ及びその製造方法に関するものであり、詳しくは、非球面レンズ及びその非球面レンズを射出成形により製造するときの製造方法に関する。
非球面レンズを射出成形により成形する方法は、例えば、引用文献1に「前照灯用レンズの製造方法」として開示されている。
引用文献1に開示された前照灯用レンズ(非球面レンズ)の製造方法は、厚肉部を有する非球面レンズの射出成形において、成形品にヒケを生じないような成形方法に関するものであり、具体的には、図15にあるように、成形金型が平面部金型80と凸面部金型81で構成され、凸面部金型81は固定部81aと移動部81bで構成されている。
射出成形に際しては、凸面部金型81の移動部81bを、前照灯用レンズの厚みの設計寸法よりも適宜寸法だけ平面部金型80側に位置させた状態で平面部金型80と凸面部金型81で形成された第1キャビティ82に成形樹脂を充填して第一次射出成形を行い、そのまま成形樹脂を冷却・固化して前照灯用レンズの半製品83を形成する。すると、半製品83には、成形樹脂の硬化収縮率に応じた量のヒケ84が生じることになる。
次に、図16にあるように、凸面部金型81の移動部81bを、前照灯用レンズの厚みの設計寸法となる位置まで移動する。すると、移動部81bの移動により平面部金型80側に図15のヒケ84を含む第2キャビティ85が形成される。この第2キャビティ85に成形樹脂を充填して第二次射出成形を行い、そのまま成形樹脂を冷却・固化して前照灯用レンズ86の製品を形成する。
そして、平面部金型80及び凸面部金型81から取り出した前照灯用レンズ86の射出成形品は、図17にあるように、第一次射出成形で発生したヒケが第二次射出成形で埋められることになりヒケのない前照灯用レンズ86を得ることができる。
特開2000−113701号公報
ところで、上述の前照灯用レンズの製造方法は、成形樹脂を、例えば熱可塑性アクリル樹脂とすると、熱可塑性アクリル樹脂は熱伝導率が低く(例えば、鉄の熱伝導率が84W/(m・K)であるのに対しアクリル樹脂の熱伝導率は0.15W/(m・K))、また、キャビティ内に充填された成形樹脂は、冷却・硬化が金型の面に接触した部分から始まって徐々に厚肉のレンズ部の内部に進行する。そのため、特に、厚肉部を有する非球面レンズにおいては、キャビティ内に充填された成形樹脂の冷却に時間が掛かる。
図18は、非球面レンズのレンズ部の径(D)を58mmφ、最大厚み(HMAX)を19mm、フランジ部の厚み(H)を2.5mmと設定し、キャビティ内へ充填された成形樹脂の充填完了後の温度変化を、非球面レンズの厚肉のレンズ部の肉厚方向の中心位置(Pの位置)及びフランジ部の肉厚方向の中心位置(Pの位置)について、樹脂流動解析を用いて求めたものである(図17参照)。
図の横軸は、樹脂充填完了からの時間(時間経過)を表し、縦軸は充填された成形樹脂の温度(温度変化)を表している。図において、フランジ部の中心位置(Pの位置)に位置する成形樹脂は、金型の温度と同じ温度に冷却されるまでの時間が280秒であり、レンズ部の中心位置(Pの位置)に位置する成形樹脂は、金型の温度と同じ温度に冷却されるまでの時間が1200秒であることを示している。
したがって、樹脂流動解析の結果より、厚肉のレンズ部を有する非球面レンズの射出成形は、成形のサイクル時間が長いために生産性が悪いことが分かる。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、厚肉のレンズ部を有する非球面レンズに対して、射出成形による生産性の高い製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、それぞれがコア側とキャビティ側を有する固定金型と可動金型を一次型締めして前記固定金型のコア側と前記可動金型のキャビティ側とで第1キャビティが形成されるとともに前記固定金型のキャビティ側と前記可動金型のコア側とで第2キャビティが形成される工程と、一次射出成形により前記第1キャビティ及び前記第2キャビティに第1の成形用樹脂材料を充填して第1成形品及び第2成形品を分割して成形する工程と、前記固定金型と前記可動金型の型開き後に前記可動金型を相対的に移動して、該可動金型の前記第1成形品が残ったキャビティ側を前記固定金型の前記第2成形品が残ったキャビティ側に対向させて二次型締めして前記第2成形品に繋がる第3キャビティを形成する工程と、二次射出成形により前記第3のキャビティに前記第1の成形用樹脂材料を充填して前記第2成形品と一体化した第3成形品を形成すると同時に前記第1成形品と前記第2成形品を気密に溶着する工程と、前記固定金型と前記可動金型を型開きして、前記第1成形品、前記第2成形品及び前記第3成形品により構成された、中空部を有する中空レンズを取り出す工程と、前記中空レンズの中空部に前記第1の成形用樹脂材料と異なる第2の成形用樹脂材料を注入して満たすことにより非球面レンズを形成する工程と、を有し、前記固定金型及び前記可動金型は、前記第1成形品及び前記第2成形品を形成する工程において、前記第3キャビティを形成する工程で行う型開きの際にコア側とキャビティ側の何れか一方の側の前記固定金型に前記第1成形品が残るとともに、他方の側の前記可動金型に前記第2成形品が残るように形成されており、前記第2の成形用樹脂材料が架橋樹脂であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記第1キャビティと前記第2キャビティは容積が異なるとともにゲートを介して繋がっており、前記一次射出成形において、容積の小さい方のキャビティが成形樹脂で満たされて容積の大きい方のキャビティが充填中で且つ容積の小さい方のキャビティに満たされた成形樹脂が固化する前に前記ゲートにゲートカットピンを突出させて前記第1キャビティと前記第2キャビティを金型内で分離することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2において、前記第1の成形用樹脂材料が熱可塑性樹脂であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項において、前記第1の成形用樹脂材料が熱可塑性アクリル樹脂であり、前記第2の成形用樹脂材料が架橋アクリル樹脂であることを特徴とするものである。
本発明の非球面レンズの製造方法は、一次射出成形により、固定金型のコア部と可動金型のキャビティ部で形成された第1キャビティで第1成形品を成形すると同時に固定金型のキャビティ部と可動金型のコア部で形成された第2キャビティで第2成形品を成形し、その後、可動金型をスライドして可動金型の第1成形品が残ったキャビティ部を固定金型の第2成形品が残ったキャビティ部に対向させた型締めによって形成された第3キャビティに対する二次射出成形により第3成形品を成形するとともに第1成形品及び第2成形品を溶着して中空を有する中空レンズを形成し、後工程で中空レンズの中空部に充填樹脂を充填することにより非球面レンズを形成した。
その結果、従来の製造方向に対してタクトタイムが短縮されて生産効率を上げることが可能となる。また、従来の一括成形で問題となるヒケの発生を、本発明の製造方法においてはほとんど考慮する必要がなく、金型設計が容易になって設計の自由度が高まると共に金型の製造コストも低減でき、且つ、良好な光学特性を確実に得ることもできる。換言すると、本発明の非球面レンズの製造方法は従来の製造方法に対して、大幅な生産性の向上と製品に対する光学的信頼性の確実な確保を図ることが可能となる。
実施形態の非球面レンズに係わる中空レンズの縦断面である。 実施形態の非球面レンズに係わる射出成形方法の説明図である。 同じく、実施形態の非球面レンズに係わる射出成形方法の説明図である。 同じく、実施形態の非球面レンズに係わる射出成形方法の説明図である。 同じく、実施形態の非球面レンズに係わる射出成形方法の説明図である。 同じく、実施形態の非球面レンズに係わる射出成形方法の説明図である。 同じく、実施形態の非球面レンズに係わる射出成形方法の説明図である。 同じく、実施形態の非球面レンズに係わる射出成形方法の説明図である。 同じく、実施形態の非球面レンズに係わる射出成形方法の説明図である。 中空レンズの底面図である。 図10のC矢視図である。 中空レンズに充填樹脂を注入する説明図である。 中空レンズを樹脂注入用治具にセットした状態の説明図である。 実施形態の非球面レンズの縦断面図である。 従来例の製造方法の説明図である。 同じく、従来例の製造方法の説明図である。 従来例の説明図である。 従来例の成形樹脂の温度変化に係わるグラフである。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図14を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
本発明の非球面レンズの製造方法は、射出成形金型を用いた射出成形によって中空部を有する非球面の中空レンズを成形し、成形金型から取り出した中空レンズの中空部に樹脂を注入して満たした後に加熱硬化して非球面レンズを形成するものである。
射出成形で成形する中空レンズ50は、図1(中空レンズの縦断面図)に示すように、光出射面でもある非球面レンズ面51aaを有するレンズ部51a及び環状外周縁部(フランジ部)51bからなる第1外殻部51と、光入射面52aaを有する光入射部52a及び環状外周縁部(フランジ部)52bからなる第2外殻部52とが、溶着フランジ部54を介して互いのフランジ部51b、52b同士を気密に融着することにより中空部53が形成されている。
上記中空レンズ50の射出成形方法について、以下に、図2〜図9を参照して詳細に説明する。図2は、上記非球面の中空レンズ50の射出成形に用いる射出成形金型1の構造を示している。
射出成形金型1(以下、「金型」と略称する)は、固定金型10と可動金型30からなり、固定金型10には中央部に、後述する射出成形機のシリンダ60に繋がるノズル61の先端が当接する凹状のノズルタッチ部(溶融樹脂注入口)11が設けられ、バルブゲート12に繋がっている。可動金型30には中央部に、油圧装置31に連結されたゲートカットピン32が設けられている。
固定金型10のバルブゲート12を挟んだ一方の側(A1)は、第1外殻部51を成形するキャビティ(後述する第1キャビティ20)のコア側となり、他方の側(A2)は、第2外殻部52を成形するキャビティ(後述する第2キャビティ23)のキャビティ側となる。また、可動金型30のゲートカットピン32を挟んだ一方の側(B1)は、第1外殻部51を成形するキャビティのキャビティ側となり、他方の側(B2)は、第2外殻部52を成形するキャビティのコア側となる。
可動金型30の符号33で示す突起部は、中空レンズ50の中空部53に樹脂を注入する際に注入路となる樹脂注入路を形成するコア部(樹脂注入路形成用コア部)であり、符号34で示す突起部は、中空レンズ50の中空部53に樹脂を注入する際にガス抜きの通路となるガス抜き通路を形成するコア部(ガス抜き経路形成用コア部)である。また、固定金型10の符号14で示す突起部は、後述する二次成形樹脂注入工程において、中空レンズ50の溶着フランジ部54を成形するキャビティを形成するコア部(溶着フランジ部成形キャビティ用コア部)である。
そこで、図3に示す一次型締め工程において、上記可動金型30を上記固定金型10の方向に移動して、互いの突き合わせ面30a、10a同士を当接させてパーティングライン2を共有する型締めを行う。
すると、固定金型10の(A1)側と可動金型30の(B1)側とで中空レンズ50の第1外殻部51を成形する第1キャビティ20が形成され、固定金型10の(A2)側と可動金型30の(B2)側とで中空レンズ50の第2外殻部52を成形する第2キャビティ23が形成される。
第1キャビティ20は、第1外殻部51のレンズ部51aを成形する領域(レンズ部成形領域)21及びフランジ部51bを成形する領域(フランジ部成形領域)22を有し、第2キャビティ23は、第2外殻部52の光入射部52aを成形する領域(光入射部成形領域)24及びフランジ部52bを成形する領域(フランジ部成形領域)25を有している。この場合、第1キャビティ20の容積は第2キャビティ23の容積よりも大きい。
なお、バルブゲート12のゲート12aは第1キャビティ20のフランジ部成形領域22に位置し、ゲートカットピン32の先端部32aはバルブゲート12のゲート12a位置に対して第2キャビティ23側に位置している。
次に、図4の一次成形樹脂注入工程において、固定金型10のノズルタッチ部11に射出成形機のシリンダ60に繋がるノズル61の先端を当接し、シリンダ(加熱シリンダ)60内に供給された加熱溶融成形樹脂(例えば、熱可塑性アクリル樹脂)3をスクリュ62の回転によって加熱シリンダ60の先端部に移送し、加熱シリンダ60の先端部に溜まった一定量の溶融成形樹脂3をスクリュ62の前進による押出し圧力(移送)によってノズル61から吐出してバルブゲート12に供給される。
バルブゲート12に供給された溶融成形樹脂3はゲート12aを介して第1キャビティ及20及び第2キャビティ23に注入される。
すると、上述したように、第1キャビティ20の容積が第2キャビティ23の容積よりも大きいため、容積の小さい第2キャビティ23が先に溶融成形樹脂3で満たされる。そこで、第2キャビティ23が溶融成形樹脂で満たされて溶融状態にあるときに、油圧装置31を駆動してゲートカットピン32を前進させて先端部32aを第2キャビティ23に通じるゲート13内に突出させ、ゲート13を遮断する(図5参照)。
ゲート13が遮断された後も、第1キャビティ20にはバルブゲート12を介して溶融成形樹脂3が注入され続け、第1キャビティ20が満たされた時点でバルブゲート12からの溶融成形樹脂の供給が停止される。その後、金型1の冷却によって冷却・固化される。
次に、図6の型開き工程において、可動金型30を固定金型10から離れる方向に移動する。すると、ゲートカットピン32で分割されたことにより、第1キャビティ20で成形された、中空レンズ50の第1外殻部51の成形品は可動金型30の側に残り、第2外殻部52の成形品は固定金型10の側に残る。
次に、図7の可動金型30のスライド及び二次型締め工程において、可動金型30を、該可動金型30の(B1)側が固定金型10の(A2)側に対峙する位置までスライドさせ、更に、可動金型30を固定金型10の方向に移動して、互いの突き合わせ面30a、10a同士を当接させてパーティングライン2を共有する型締めを行う。
すると、固定金型10側に残った第2外殻部52の光入射部52aと可動金型30側に残った第1外殻部51のレンズ部51aとが互いに対向すると同時に、第2外殻部52のフランジ部52bと第1外殻部51のフランジ部51bとが互いに対向する面同士を面接触させている。また、バルブゲート12のゲート12aに連通し、第2外殻部52のフランジ部52bから外側に向かって且つ第1外殻部51のフランジ部51bの裏面に沿って延びる環状の第3キャビティ26が形成されている。
次に、図8の二次成形樹脂注入工程において、一次成形樹脂注入工程と同様に、射出成形機のシリンダ60に繋がるノズル61からバルブゲート12に供給された溶融成形樹脂(一次成形樹脂注入工程で用いた成形樹脂と同一の熱可塑性アクリル樹脂)3はゲート12aを介して第3キャビティ26に注入され、その後、金型1の冷却に伴って冷却・固化されて溶着フランジ部54が成形される。第3キャビティ26内に注入された溶融成形樹脂3は、同時に、第2外殻部52のフランジ部52bと第1外殻部51のフランジ部51bとを気密に溶着する働きも有している。
次に、図9の型開き工程において、可動金型30を固定金型10から離れる方向に移動し、可動金型30に残った二次成形品を型から外して取り出す。すると、成形品は、溶着フランジ部54それ自体を有すると同時に、一次成形樹脂注入工程で成形された第1外殻部51と第2外殻部52の夫々のフランジ部51b、52b同士が、二次成形樹脂注入工程で成形された溶着フランジ54で気密に溶着された中空レンズ50となる。
図10及び図11は、一次及び二次の2回の射出成形により得られた中空レンズ50の外形図である。そのうち、図10は底面図、図11は図10のC矢視図である。
中空レンズ50は、一次射出成形で成形された、レンズ面51aaを有するレンズ部51a及びフランジ部51bからなる第1外殻部51と、光入射面52aaを有する光入射部52a及びフランジ部52bからなる第2外殻部52を有し、二次成形でフランジ部として成形されると同時に第1外殻部51と第2外殻部52の夫々のフランジ部51b、52b同士を気密に溶着している溶着フランジ部54を有している。
そして、第1外殻部51と第2外殻部52によって中空部53が形成されると共に、後工程において中空部53内に樹脂を充填する際に用いる樹脂注入路55及びガス抜き通路56も形成されている。なお、符号57で示す部分は二次成形時のゲート跡である。
この中空レンズ50の成形後の後工程によって、図12(中空レンズに充填樹脂を注入する説明図)のように、ガス抜き通路56を介して中のガス(空気)を抜きながら中空部53内に樹脂注入路55を介して充填樹脂(一次成形樹脂注入工程及び二次成形樹脂注入工程で用いた成形樹脂3と同一の屈折率を有する架橋アクリル樹脂)6を注入して満たし、加熱して硬化させる。
この場合、充填樹脂6の架橋アクリル樹脂は、中空レンズ50を構成する、射出成形時の温度が240℃、粘度が53×10cPの熱可塑性アクリル樹脂に対して、粘度が100cP、温度が110℃未満の低温・低粘度のものを用い、水に近い粘度の充填樹脂6を熱可塑性アクリル樹脂からなる成形樹脂3で形成された中空レンズ50に応力変形が生じないように且つ気泡が入らないように中空部53に注入する。
なお、充填樹脂6の注入時には、光入射面52aa及びレンズ面51aaからなる光学面を傷つけないように、例えば、図13(中空レンズを樹脂注入用治具にセットした状態の説明図)にあるような、光入射面52aa及びレンズ面51aaに接触しないでフランジ部51b、52bで支持・固定するような樹脂注入用治具65を用いることが好ましい。これにより、光入射面52aa及びレンズ面51aaを傷つけることなく迅速に充填樹脂6の注入を行うことができる。
中空部53に充填樹脂6が満たされてなる非球面レンズ70は、図14(縦断面図)にあるように、第1外殻部51及び第2外殻部52が同一の樹脂材料からなり、それに対し充填樹脂6が同一の屈折率を有する樹脂材料からなるために互いの境界に境界面を形成することがなく、光学的に一体化されたものとなっている。したがって、射出成形によって全体を一括成形した同一形状寸法の非球面レンズと同等の光学特性を有するものとなっている。
なお、図14に示した、第1外殻部51と充填樹脂6との境界を示す破線、及び充填樹脂6と第2外殻部52との境界を示す破線は、説明の理解を容易とするために便宜上記したものであり、実際には存在するものではない。
ところで、上述した、レンズ部の径(D)が58mmφ、最大厚み(HMAX)が19mm、フランジ部の厚み(H)が2.5mmの非球面レンズ(図17参照)を、熱可塑性アクリル樹脂のみの一括成形で形成する従来の製造方法と、第1外殻部51及び第2外殻部52を熱可塑性アクリル樹脂で成形すると共に充填樹脂6を架橋アクリル樹脂で形成して、第1外殻部51、充填樹脂6及び第2外殻部52の3層構造とする本発明の製造方法について、製造開始から終了までのタクトタイムをシミュレーションによって算出した。
その結果、従来の製造方法ではタクトタイムが960秒(16分)であった。それに対し本発明の製造方法では、一次成形で60秒、その後の型開き、金型スライド及び二次成形のための型締めで10秒、二次成形で60秒、その後の型開き、型からの取り出し及び樹脂充填のための治具セットで15秒、充填樹脂の注入及び架橋硬化で60秒となり、トータルで205秒(3分25秒)となった。
したがって、非球面レンズに対する本発明の製造方法は、従来の製造方向に対して約22%のタクトタイムで製品を製造できることがわかった。換言すると、生産効率が約4.6倍上がることになる。
また、従来の一括成形で問題となるヒケの発生を、本発明の製造方法においてはほとんど考慮する必要がなく、金型設計が容易になって設計の自由度が高まると共に金型の製造コストも低減でき、且つ、良好な光学特性を確実に得ることもできる。
以上のことより、本発明の製造方法は従来の製造方法に対して、大幅な生産性の向上と製品に対する光学的信頼性の確実な確保を図ることが可能となる。
1… 射出成形金型
2… パーティングライン
3… 成形樹脂
5… 樹脂注入用治具
6… 充填樹脂
10… 固定金型
10a… 突き合わせ面
11… ノズルタッチ部(溶融樹脂注入口)
12… バルブゲート
12a… ゲート
13… ゲート
14… 溶着フランジ部成形キャビティ用コア部
20… 第1キャビティ
21… レンズ部成形領域
22… フランジ部成形領域
23… 第2キャビティ
24… 光入射部成形領域
25… フランジ部成形領域
26… 第3キャビティ
30… 可動金型
30a… 突き合わせ面
31… 油圧装置
32… ゲートカットピン
32a… 先端部
33… 樹脂注入路形成用コア部
34… ガス抜き経路形成用コア部
50… 中空レンズ
51… 第1外殻部
51a… レンズ部
51aa… 非球面レンズ面
51b… 環状外周縁部(フランジ部)
52… 第2外殻部
52a… 光入射部
52aa… 光入射面
52b… 環状外周縁部(フランジ部)
53… 中空部
54… 溶着フランジ部
55… 樹脂注入路
56… ガス抜き通路
57… 二次成形のゲート跡
60… シリンダ
61… ノズル
62… スクリュ
65… 樹脂注入治具
70… 非球面レンズ

Claims (4)

  1. それぞれがコアとキャビティを有する固定金型と可動金型を一次型締めして前記固定金型のコアと前記可動金型のキャビティとで第1キャビティが形成されるとともに前記固定金型のキャビティと前記可動金型のコアとで第2キャビティが形成される工程と、
    一次射出成形により前記第1キャビティ及び前記第2キャビティに第1の成形樹脂材料を充填して第1成形品及び第2成形品を分割して成形する工程と、
    前記固定金型と前記可動金型の型開き後に前記可動金型を相対的に移動して、該可動金型の前記第1成形品が残ったキャビティを前記固定金型の前記第2成形品が残ったキャビティに対向させて二次型締めして前記第2成形品に繋がる第3キャビティを形成する工程と、
    二次射出成形により前記第3のキャビティに前記第1の成形樹脂材料を充填して前記第2成形品と一体化した第3成形品を形成すると同時に前記第1成形品と前記第2成形品を気密に溶着する工程と、
    前記固定金型と前記可動金型を型開きして、前記第1成形品、前記第2成形品及び前記第3成形品により構成された、中空部を有する中空レンズを取り出す工程と、
    前記中空レンズの中空部に前記第1の成形用樹脂材料と異なる第2の成形用樹脂材料を注入して満たすことにより非球面レンズを形成する工程と、を有し、
    前記固定金型及び前記可動金型は、前記第1成形品及び前記第2成形品を形成する工程において、前記第3キャビティを形成する工程で行う型開きの際にコア側とキャビティ側の何れか一方の側の前記固定金型に前記第1成形品が残るとともに、他方の側の前記可動金型に前記第2成形品が残るように形成されており、
    前記第2の成形用樹脂材料が架橋樹脂であることを特徴とする非球面レンズの製造方法。
  2. 前記第1キャビティと前記第2キャビティは容積が異なるとともにゲートを介して繋がっており、前記一次射出成形において、容積の小さい方のキャビティが成形樹脂で満たされて容積の大きい方のキャビティが充填中で且つ容積の小さい方のキャビティに満たされた成形樹脂が固化する前に前記ゲートにゲートカットピンを突出させて前記第1キャビティと前記第2キャビティを金型内で分離することを特徴とする請求項に記載の非球面レンズの製造方法。
  3. 前記第1の成形用樹脂材料が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非球面レンズの製造方法。
  4. 前記第1の成形用樹脂材料が熱可塑性アクリル樹脂であり、前記第2の成形用樹脂材料が架橋アクリル樹脂であることを特徴とする請求項に記載の非球面レンズの製造方法。
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