JP2008054649A - 水田作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 対地作業装置5が上昇駆動されると、作用姿勢の右又は左の一方のマーカー19が格納姿勢に操作され、対地作業装置5が下降駆動されると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカー19が作用姿勢に操作されるように、アクチュエータを作動させる制御手段(オートマーカー機能)を備える。対地作業装置5が機体に対する所定低位置よりも上方に位置していると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカー19が作用姿勢に操作されることを阻止し、対地作業装置5が所定低位置に下降駆動されると又は所定低位置を越えて下降駆動されると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカー19が作用姿勢に操作されることを許容する牽制手段を備える。
【選択図】 図1
Description
例えば作業者が誤って対地作業装置が少し下降駆動させてしまい、これに気付いて再び対地作業装置を上昇駆動させたような場合、対地作業装置が少し下降駆動されるのに伴って、格納姿勢の右又は左のマーカーがアクチュータにより作用姿勢に操作されようとした後に再び格納姿勢に操作されるような状態となる。これにより、前述のような状態が繰り返されると、アクチュエータに大きな負担が掛かることになる。
(構成)
本発明の第1特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
機体の後部に対地作業装置を昇降駆動自在に連結する。田面に接地して次の作業行程の指標を形成する作用姿勢及び田面から上方に離れた格納姿勢に変更自在な右及び左のマーカーを備える。右及び左のマーカーを作用及び格納姿勢に操作するアクチュエータを備える。対地作業装置が上昇駆動されると、作用姿勢の右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作され、対地作業装置が下降駆動されると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されるように、アクチュエータを作動させる制御手段を備える。対地作業装置が機体に対する所定低位置よりも上方に位置していると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることを阻止し、対地作業装置が所定低位置に下降駆動されると又は所定低位置を越えて下降駆動されると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることを許容する牽制手段を備える。
対地作業装置が上昇駆動されると、作用姿勢の右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作され、対地作業装置が下降駆動されると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されるように、アクチュエータを作動させる制御手段(オートマーカー機能)を備えた場合において、本発明の第1特徴によると、対地作業装置が上昇駆動され、作用姿勢の右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作された状態において、対地作業装置が少し下降駆動されても、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることはなく、対地作業装置が所定低位置に下降駆動されると又は所定低位置を越えて下降駆動されると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることが許容される。
本発明の第1特徴によると、右及び左のマーカーを備えた水田作業機において、アクチュエータにより右及び左のマーカーを、田面に接地して次の作業行程の指標を形成する作用姿勢及び田面から上方に離れた格納姿勢に操作自在に構成して、オートマーカー機能を備えた場合に、アクチュエータに大きな負担が掛かるような状態を少なくすることができて、アクチュエータの耐久性を向上させることができた。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴において次のように構成することにある。
所定低位置が、対地作業装置が田面に接地する位置である。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることが許容される所定低位置が、対地作業装置が田面に接地する位置であり、充分に低い位置に設定されている。
これにより、対地作業装置が上昇駆動され、作用姿勢の右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作された状態において、対地作業装置が少し下降駆動されて再び上昇駆動されると言うような状態が生じても、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが不必要に作用姿勢に操作されることがさらに少なくなり、アクチュエータに大きな負担が掛かるような状態がさらに少なくなる。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、アクチュエータに大きな負担が掛かるような状態をさらに少なくすることができて、アクチュエータの耐久性を向上させることができた。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
対地作業装置の下部に備えられた接地体が田面に接地すると、対地作業装置が田面に接地する位置に達したと判断するように構成する。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
水田作業機に使用される対地作業装置では一般に、対地作業装置の下部に接地体を備えていることが多い(対地作業装置の一例である苗植付装置では一般に、苗植付装置の下部に接地フロート(接地体に相当)を備えている)。このような接地体は比較的広い接地面を備えており、接地体が田面に接地した際の接地体の変位等により、接地体が田面に接地したことを比較的容易に検出することができるので、本発明の第3特徴によると、対地作業装置が田面に接地する位置に達したことを、接地体により精度良く検出することができる。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、対地作業装置が田面に接地する位置に達したことを、接地体により精度良く検出することができるようになって、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることを阻止する状態、及び、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることを許容する状態とを区別する精度を高めることができた。
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の水田作業機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作され、右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作された状態において、格納姿勢の右又は左の一方のマーカーを作用姿勢に操作可能な作用操作手段を備える。
本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
水田作業機では、右及び左のマーカーの両方を作用姿勢に操作した状態で作業走行を行うことがある(水田作業機の一例である乗用型田植機では、一つの水田における最初の植付行程において、右及び左のマーカーの両方を作用姿勢に操作することがある)。本発明の第4特徴によると、右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作された状態において、格納姿勢の右又は左の一方のマーカーを作用姿勢に操作することができ、右及び左のマーカーの両方を作用姿勢に操作した状態での作業走行に対応することができる。
本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第4特徴によると、右及び左のマーカーの両方を作用姿勢に操作した状態での作業走行に対応することができるようになって、水田作業機の作業性を向上させることができた。
(構成)
本発明の第5特徴は、本発明の第1〜第4特徴の水田作業機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作され、右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作された状態において、作用姿勢の右又は左の他方のマーカーを格納姿勢に操作可能な格納操作手段を備える。
本発明の第5特徴によると、本発明の第1〜第4特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
水田作業機では、右及び左のマーカーの両方を格納姿勢に操作した状態で作業走行を行うことがある(水田作業機の一例である乗用型田植機では、一つの水田における最後の植付行程(まわり植え)において、右及び左のマーカーの両方を格納姿勢に操作することがある)。本発明の第5特徴によると、右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作され、右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作された状態において、作用姿勢の右又は左の他方のマーカーを格納姿勢に操作することができ、右及び左のマーカーの両方を格納姿勢に操作した状態での作業走行に対応することができる。
本発明の第5特徴によると、本発明の第1〜第4特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[IV]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第5特徴によると、右及び左のマーカーの両方を格納姿勢に操作した状態での作業走行に対応することができるようになって、水田作業機の作業性を向上させることができた。
図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、リンク機構3が昇降自在に支持されて、リンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられており、リンク機構3の後部に苗植付装置5(対地作業装置に相当)が支持されて、水田作業機の一例である乗用型田植機が構成されている。
図1に示すように、苗植付装置5は4個の植付伝動ケース6、植付伝動ケース6の後部の左右に回転駆動自在に支持された回転ケース7、回転ケース7の両端に備えられた一対の植付アーム8、複数の接地フロート9(接地体に相当)、苗のせ台11、苗のせ台11に載置された苗を下方に送る縦送り機構39等を備えて、8条植型式に構成されている。これにより、苗のせ台11が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が回転駆動され、苗のせ台11の下部から植付アーム8が交互に苗を取り出して田面Tに植え付ける。
次に、右及び左のマーカー19について説明する。
図1及び図2に示すように、右及び左のマーカー19が苗植付装置5の右及び左横側部に備えられており、右及び左のマーカー19が田面Tに接地して次の作業行程の指標を形成する作用姿勢(図2の実線参照)、及び田面Tから上方に離れた格納姿勢(図2の二点鎖線参照)に変更自在に構成されている。右及び左のマーカー19は、支柱19a及び支柱19aの先端で回転自在に支持された回転体19bを備えて構成されており、苗植付装置5に固定されたブラケット10の前後軸芯P2周りに、基部19cが揺動自在に支持されている。
次に、昇降レバー26及び操作レバー32について説明する。
図1及び図3に示すように、運転座席13の右横側に昇降レバー26が備えられ、昇降レバー26は自動位置、上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在に構成されており、昇降レバー26の操作位置が制御装置23に入力されている。
次に、昇降レバー26を自動位置に操作している状態での操作レバー32の操作(上昇位置U及び下降位置D)について、図4及び図5に基づいて説明する。
図3に示すように、制御装置23にオートマーカー機能が備えられており、オートマーカー機能の作動及び停止を行うオートマーカースイッチ46が備えられて、オートマーカースイッチ46の操作位置が制御装置23に入力されている。
この場合、後述する[6]に記載のように、オートマーカースイッチ46がON位置に操作されていると(ステップS8)、右及び左のマーカー19の設定切換が行われる(ステップS9)(オートマーカー機能)。
次に、昇降レバー26を自動位置に操作している状態で、オートマーカースイッチ46がOFF位置に操作されている状態において、操作レバー32の操作(右及び左マーカー位置R,L)について、図4及び図5に基づいて説明する。
オートマーカースイッチ46がOFF位置に操作されている状態において、操作レバー32を右マーカー位置Rに操作すると(右マーカー位置Rに操作して中立位置Nに操作すると)(ステップS1,S18)、苗植付装置5の上下位置に関係なく右のマーカー19が作用姿勢に操作される(ステップS19)。
次に、昇降レバー26を自動位置に操作している状態で、オートマーカースイッチ46がON位置に操作されている状態において、操作レバー32の操作(右及び左マーカー位置R,L)について、図4及び図5に基づいて説明する。
オートマーカースイッチ46がON位置に操作されている状態において、操作レバー32を右マーカー位置Rに操作すると(右マーカー位置Rに操作して中立位置Nに操作すると)(ステップS1,S18)、右のマーカー19の設定が行われ(ステップS20)(オートマーカー機能)、操作レバー32を左マーカー位置Lに操作すると(左マーカー位置Lに操作して中立位置Nに操作すると)(ステップS1,S22)、左のマーカー19の設定が行われる(ステップS24)(オートマーカー機能)。
この場合、右又は左のマーカー19の設定とは、オートマーカー機能が開始される際に最初に右又は左のマーカー19のどちら側を作用姿勢に操作するかの設定であり、前述のように作業者が操作レバー32を右又は左マーカー位置R,Lに操作することにより任意に設定する。
前項[6]に記載のように、オートマーカースイッチ46がON位置に操作されて、オートマーカー機能が作動している状態において、操作レバー32を操作(右及び左マーカー位置R,L)した場合について、図4及び図5に基づいて説明する。
右のマーカー19が格納姿勢に操作され、左のマーカー19が作用姿勢に操作された状態において、操作レバー32を右マーカー位置Rに操作して設定時間の間だけ保持すると(ステップS31)、右マーカー19が作用姿勢に操作されて(ステップS32,S34)(作用操作手段に相当)、右及び左のマーカー19が作用姿勢に操作された状態が得られる。この後、再び操作レバー32を右マーカー位置Rに操作して設定時間の間だけ保持すると(ステップS31)、右マーカー19が格納姿勢に操作される(ステップS32,S35)(格納操作手段に相当)。
ステップS31〜S37の状態は、操作レバー32を上昇位置Uに操作すると(上昇位置Uに操作して中立位置Nに操作すると)(ステップS1)、操作レバー32を右及び左マーカー位置R,Lに操作して設定時間の間だけ保持する直前の元の状態に戻る(リセットされる)。
次に、昇降レバー26を上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作した場合(昇降レバー26を自動位置に操作していない場合)について説明する。
昇降レバー26を自動位置に操作していない場合は、操作レバー32について、操作レバー32の上昇位置Uの機能(図4のステップS2〜S7)、及び下降位置Dの機能(図4のステップS10〜S13,S17)は作動せず、操作レバー32の右及び左マーカー位置R,Lの機能(図4のステップS18〜S25、及び図5のステップS31〜S37)の機能(前項[5][6][7]参照)だけが作動する。操作レバー32の上昇及び下降位置U,Dの機能は、昇降レバー26によって行う。
この場合、中央の接地フロート9が田面Tに接地すると、設定側の右又は左のマーカー19が作用姿勢に操作される(図4のステップS14,S15,S16参照)(オートマーカー機能)。
この場合、苗植付装置5が上限位置で停止すると、右及び左のマーカー19の設定切換が行われる(図4のステップS8,S9参照)(オートマーカー機能)。
図3に示すように、操縦ハンドル33の後側の下側に、4個の押しボタン型式の少数条スイッチ45が左右方向に並べて備えられており、少数条スイッチ45の操作信号が制御装置23に入力されている。
植付及び施肥クラッチ28,29が伝動状態に操作され、全ての少数条クラッチ40及び縦送りクラッチ41、繰り出しクラッチ43が伝動状態に操作された状態において、右端から順番に少数条クラッチ45を押し操作すると、右端から順番に少数条クラッチ40及び縦送りクラッチ41、繰り出しクラッチ43が遮断状態に操作される。同様に左端から順番に少数条クラッチ45を押し操作すると、左端から順番に少数条クラッチ40及び縦送りクラッチ41、繰り出しクラッチ43が遮断状態に操作される。
この後、エンジンの停止操作を行い再び始動操作を行って、前述の設定時間の間に、全条施肥停止スイッチ47を所定回数だけ繰り返して押し操作することを行わなければ、全条復帰機能が作動する状態となる。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の[6]の図4のステップS15,S16及び[8]において、中央の接地フロート9が田面Tに接地すると、設定側の右又は左のマーカー19が作用姿勢に操作されるように構成するのではなく、田面Tと上限位置の中間に位置する所定低位置を苗植付装置5が越えて下降駆動されると、設定側の右又は左のマーカー19が作用姿勢に操作されるように構成してもよい。
この場合、リンク機構3の基部にポテンショメータ(図示せず)を備えて、リンク機構3の上下角度(機体に対する苗植付装置5の高さ)を把握することによって、所定低位置を任意に上下に変更できるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の[6]の図4のステップS8,S9及び[8]、[発明の実施の第1別形態]において、苗植付装置5が上限位置で停止すると、右及び左のマーカー19の設定切換が行われるように構成するのではなく、田面Tと上限位置の中間に位置する設定位置を苗植付装置5が越えて上昇駆動されると、右及び左のマーカー19の設定切換が行われるように構成してもよい。
この場合、リンク機構3の基部にポテンショメータ(図示せず)を備えて、リンク機構3の上下角度(機体に対する苗植付装置5の高さ)を把握することによって、設定位置を任意に上下に変更できるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の[7]の図5のステップS38,S39及び[8]、[発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、オートマーカースイッチ46がOFF位置に操作され、且つエンジンの停止操作が行われると、右及び左のマーカー19の設定が消去(リセット)されるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の[6]の図4のステップS1,S18,S20,S22,S24及び[8]、[発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、操作レバー32を右又は左マーカー位置R,Lに操作した後(右又は左マーカー位置R,Lに操作して中立位置Nに操作した後)に、オートマーカースイッチ46がON位置に操作されると、操作レバー32に操作された側の右及び左のマーカー19の設定が行われるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の[5]の図4のステップS18,S19,S22,S23及び[8]、[発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、操作レバー32を右及び左マーカー位置R,Lに操作すると、中央の接地フロート9が田面Tに接地してから(又は田面Tと上限位置の中間に位置する設定位置を苗植付装置5が越えて下降駆動されてから)、右及び左のマーカー19が作用姿勢に操作されるように構成してもよい。
この場合、リンク機構3の基部にポテンショメータ(図示せず)を備えて、リンク機構3の上下角度(機体に対する苗植付装置5の高さ)を把握することによって、設定位置を任意に上下に変更できるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、オートマーカースイッチ46を廃止して、以下のように構成してもよい。
図6に示すように、昇降レバー26を自動位置、上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在に構成して、自動位置の外側(上昇位置とは反対側)にオートマーカー位置を設定する。昇降レバー26を自動位置、上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作して、昇降レバー26から手を離してもその位置に保持されるように構成するのに対し、昇降レバー26をオートマーカー位置に操作して手を離すと、昇降レバー26が自動位置に復帰するように構成する。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、オートマーカースイッチ46を廃止して、以下のように構成してもよい。
オートマーカー機能の停止状態において、操作レバー32を右マーカー位置Rに操作して設定時間の間だけ保持すると、オートマーカー機能が作動状態となり、右のマーカー19の設定が行われる。オートマーカー機能の停止状態において、操作レバー32を左マーカー位置Lに操作して設定時間の間だけ保持すると、オートマーカー機能が作動状態となり、左のマーカー19の設定が行われる。オートマーカー機能の作動状態において、操作レバー32を右又は左マーカー位置R,Lに操作して設定時間の間だけ保持すると、オートマーカー機能が停止状態となる。
本発明は乗用型田植機ばかりではなく、直播装置(対地作業装置に相当)を昇降駆動自在に備えた乗用型直播機や乗用型管理機等の水田作業機にも適用できる。
19 マーカー
21 アクチュエータ
T 田面
Claims (5)
- 機体の後部に対地作業装置を昇降駆動自在に連結して、
田面に接地して次の作業行程の指標を形成する作用姿勢及び田面から上方に離れた格納姿勢に変更自在な右及び左のマーカーを備え、前記右及び左のマーカーを作用及び格納姿勢に操作するアクチュエータを備えて、
前記対地作業装置が上昇駆動されると、作用姿勢の右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作され、前記対地作業装置が下降駆動されると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されるように、前記アクチュエータを作動させる制御手段を備えると共に、
前記対地作業装置が機体に対する所定低位置よりも上方に位置していると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることを阻止し、前記対地作業装置が所定低位置に下降駆動されると又は所定低位置を越えて下降駆動されると、格納姿勢の右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作されることを許容する牽制手段を備えてある水田作業機。 - 前記所定低位置が、前記対地作業装置が田面に接地する位置である請求項1に記載の水田作業機。
- 前記対地作業装置の下部に備えられた接地体が田面に接地すると、前記対地作業装置が田面に接地する位置に達したと判断するように構成してある請求項2に記載の水田作業機。
- 右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作され、右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作された状態において、前記格納姿勢の右又は左の一方のマーカーを作用姿勢に操作可能な作用操作手段を備えてある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
- 右又は左の一方のマーカーが格納姿勢に操作され、右又は左の他方のマーカーが作用姿勢に操作された状態において、前記作用姿勢の右又は左の他方のマーカーを格納姿勢に操作可能な格納操作手段を備えてある請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
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