JP2008054622A - コンバインの伝動構造 - Google Patents

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洋平 下田
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山形  浩司
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太 池田
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Abstract

【課題】伝動構造を工夫して前後にコンパクトな伝動ケースを実現し、伝動ケースの前方に位置する機器の配置上の制約を少なくするとともに、メンテナンスの作業性を向上させる。
【解決手段】走行機体4の左右一方側に脱穀装置Bを備え、脱穀装置Bの前側に伝動ケース20を備えてあるコンバインの伝動構造において、エンジンEの出力軸40と伝動ケースの横向きの入力軸21とを動力伝達機構を介して連動連結する。伝動ケースの前向きの扱胴用出力軸22と、扱胴5の前向きの扱胴支軸5aとをベルト伝動機構を介して連動連結し、伝動ケース入力軸の機体外方側の端部に連結された第1ベベルギア28と、扱胴用出力軸22の後端部に連結された第2ベベルギア34とを備え、第2ベベルギア34入力軸21よりも後側に配置して第1ベベルギアに咬合するとともに、入力軸を超えて扱胴用出力軸を前方に延出し、扱胴用出力軸22の前端部にベルト伝動機構を接続する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの動力を、伝動ケースを介して扱胴に伝達するように構成してあるコンバインの伝動構造に関する。
従来の技術としては、例えば、特許文献1に開示されているように、エンジンの横向きの出力軸と伝動ケースの横向きの入力軸とを動力伝達機構を介して連動連結するとともに、伝動ケースの前向きの扱胴用出力軸と、扱胴の前向きの扱胴支軸とをベルト伝動機構を介して連動連結してあるコンバインの伝動構造に関する技術が知られている。
特開2003−240077号公報(図2参照)
特許文献1に開示されているコンバインの伝動構造においては、伝動ケース(特許文献1の図2の22)の内部構造に関する技術は具体的に開示されていないが、その詳細は、例えば、図5に示すような構造を採用していた。
図5に示すように、伝動ケース(例えば、図5の20)に横向きの入力軸(例えば、図5の21)と、扱胴を駆動する前向きの扱胴用出力軸(例えば、図5の22)とを備え、扱胴用出力軸に連結した第2ベベルギア(例えば、図5の34)を伝動ケースの入力軸よりも前側に配置して、入力軸に連結した第1ベベルギア(例えば、図5の28)に咬合させるように構成すると、扱胴用出力軸が伝動ケースの前側に多く出っ張って、伝動ケースの前方に位置する機器、例えば、オイルタンク(例えば、図5の17)等の配置が制限されるといった問題があった。
また、扱胴用出力軸が伝動ケースの前側に多く出っ張る結果として、伝動ケースの前方に位置する機器、例えば、オイルタンク等と伝動ケースの間の空間が十分に確保できずに、伝動ケースの前側に位置する扱胴用出力軸に連動連結したベルト伝動機構(例えば、図5の46,65)等のメンテナンス作業の作業性が悪いといった問題があった。
本発明は、コンバインの伝動構造を工夫することによって前後にコンパクトな伝動ケースを実現して、伝動ケースの前方に位置する機器の配置上の制約を少なくすること及び伝動ケース前側のメンテナンス作業の作業性を向上させることを目的とする。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、コンバインの伝動構造を次のように構成することにある。
走行機体の左右一方側に脱穀装置を備え、前記脱穀装置の前側に伝動ケースを備えて、エンジンの出力軸と前記伝動ケースの横向きの入力軸とを動力伝達機構を介して連動連結するとともに、前記伝動ケースの前向きの扱胴用出力軸と、扱胴の前向きの扱胴支軸とをベルト伝動機構を介して連動連結して、前記伝動ケースに、前記入力軸の機体外方側の端部に連結された第1ベベルギアと、前記扱胴用出力軸の後端部に連結された第2ベベルギアとを備えて、
前記第2ベベルギアを、前記入力軸よりも後側に配置して、前記第1ベベルギアに咬合するとともに、前記入力軸を超えて前記扱胴用出力軸を前方に延出し、前記扱胴用出力軸の前端部に前記ベルト伝動機構を接続する。
(作用)
本発明の第1特徴によると、第2ベベルギアを、入力軸より後側に配置して、第1ベベルギアと咬合するとともに、入力軸を超えて扱胴用出力軸を前方に延出し、扱胴用出力軸の前端部にベルト伝動機構を接続することにより、入力軸の前後に亘って扱胴用出力軸を配置することができるため、扱胴用出力軸を後方に配置しながら、エンジンから動力伝達機構を介して伝動ケースの入力軸に伝達された動力を扱胴用出力軸に伝達することができて、扱胴用出力軸の前端部に接続されたベルト伝動機構を介して扱胴を駆動することができる。そのため、扱胴用出力軸が伝動ケースの前側に多く出っ張ることなく、前後にコンパクトな伝動ケースを構成することができる。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、扱胴用出力軸が伝動ケースの前側に多く出っ張ることなく、前後にコンパクトな伝動ケースを構成することができるため、伝動ケースの前方に位置する機器の配置上の制約が少なくなって、伝動ケース前側のメンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のコンバインの伝動構造において次のように構成することにある。
前記伝動ケースに、前記入力軸の機体外方側に位置し前記入力軸と同心状の中間軸と、前記脱穀装置の選別部に連動連結された横向きの選別部用出力軸とを備え、
前記中間軸の機体内方側の端部に連結された第3ベベルギアと前記第2ベベルギアとを咬合するとともに、前記中間軸と前記選別部用出力軸とを一対の駆動ギアで連動連結する。
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
例えば、図5に示すような従来のコンバインの伝動構造においては、伝動ケースの横向きの入力軸(例えば、図5の21)と、脱穀装置の選別部に連動連結された横向きの選別部用出力軸(例えば、図5の23)との回転方向を一致させるための反転ギア(例えば、図5の68)等を設ける必要があり、部品点数が多くなって、製造コストがアップする一因となっていた。
本発明の第2特徴によれば、中間軸の機体内方側の端部に連結された第3ベベルギアと扱胴用出力軸の後端部に連結された第2ベベルギアとを咬合するとともに、中間軸と選別部用出力軸とを一対の駆動ギアで連動連結することによって、入力軸に連結された第1ベベルギアと扱胴用出力軸に連結された第2ベベルギアと中間軸に連結された第3ベベルギアとによって、入力軸と中間軸の回転方向を逆転することができて、中間軸と選別部用出力軸とを連動連結した一対の駆動ギアによって、中間軸と選別部用出力軸の回転方向を逆転させることができる。すなわち、伝動ケースの横向きの入力軸と脱穀装置の選別部に連動連結された横向きの選別部用出力軸との回転方向を一致させることができる。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、伝動ケースの横向きの入力軸と脱穀装置の選別部に連動連結された横向きの選別部用出力軸との回転方向を一致させることができるため、例えば、従来のコンバインの伝動構造で必要であった反転ギア等が不要になって、部品点数を少なくすることができて、製造コストを削減することができる。
〔コンバインの全体構成〕
図1に本発明に係る伝動構造を備えた自脱型コンバインを示す。図1に示すように、クローラ走行装置12の上部に設けた走行機体4の前部に刈取部Aを備え、この刈取部Aに、引起装置1により引き起こした穀稈を刈り取る刈取装置2と、刈取処理された穀稈を搬送する搬送装置3とを備えて、刈取部Aの後方に、フィードチェーン9によって挟持されながら搬送されてきた穀稈を扱き処理する扱胴5と、この扱胴5から供給された処理物の選別を行う選別部6とを備えた脱穀装置Bと、脱穀装置Bから供給される穀粒を貯留する穀粒タンク7と、この穀粒タンク7から機外に穀粒を排出するアンローダ8等を備えて自脱型コンバインが構成されている。
走行機体4の上部に位置する運転座席16の下方にエンジンE(図2参照)を備え、このエンジンEから動力が分岐されて、コンバインを構成する各種機器が駆動するように構成されている。
〔コンバインの伝動構造〕
図2に示すように、エンジンEの横向きの出力軸40に、伝動プーリー41、伝動ベルト44、伝動プーリー27等で構成される動力伝達機構を介して伝動ケース20の右横向きの入力軸21と連動連結されている。伝動ケース20には、前向きの扱胴用出力軸22と左横向きの選別部用出力軸23とを備え、扱胴用出力軸22は、平プーリー45、伝動ベルト46、伝動プーリー47等で構成されるベルト伝動機構を介して扱胴5の前向きの扱胴支軸5aと連動連結され、選別部用出力軸23は、伝動プーリー48及び伝動ベルト49を介して脱穀装置Bの選別部6に連動連結されている。このように、エンジンEから伝動ケース20の入力軸21に伝達された動力が、伝動ケース20において分岐され、扱胴用出力軸22と選別部用出力軸23に出力されて、扱胴5及び脱穀装置Bの選別部6が駆動されるように構成されている。
エンジンEの出力軸40には、伝動プーリー42及び伝動プーリー43が連結されている。伝動プーリー42には、伝動ベルト50、伝動プーリー51及び駆動ケース52等を介して穀粒タンク7下部の搬送スクリュー7aが連動連結されており、この搬送スクリュー7aからアンローダ8へ動力が伝達されるように構成されている。伝動プーリー43には、伝動ベルト53を介して走行用無段変速装置10が連動連結されており、この走行用無段変速装置10に連結されたミッションケース11を介して左右のクローラ走行装置12が駆動されるように構成されている。
走行用無段変速装置10の出力軸10aには、伝動プーリー54、伝動ベルト55及び伝動プーリー56を介して機体フレーム14に収容された回転駆動軸14aが連結されており、この回転駆動軸14a、伝動軸14b及び伝動軸14cを介して、刈取部Aの引起装置1、刈取装置2及び搬送装置3が駆動されるように構成されている。
〔伝動ケースの構造〕
図3に伝動ケースの内部構造を示す横断平面図を、図4に伝動ケースの外観図をそれぞれ示す。なお、図4(イ)は伝動ケースを前方から見た正面図であり、図4(ロ)は伝動ケースを上からみた平面図である。
図3及び図4に示すように、伝動ケース20は本体ケース20aと、この本体ケース20aの中央部を後方から覆う第1ケース20bと、本体ケース20aの左端部に位置し、後述する選別部用出力軸23等を連結するための第2ケース20cとを備えて構成されており、第1ケース20b及び第2ケース20cは、パッキン24を介して本体ケース20aに締め付け固定されている。
伝動ケース20の右側端部には、右横向きの入力軸21が、伝動ケース20に内嵌された二つのベアリング25に左右方向の軸心周りで回動自在に支持されており、右側のベアリング25の右外側からオイルシール26が内嵌されている。入力軸21の右端部には、エンジンEの出力軸40に伝動ベルト44を介して連動連結された伝動プーリー27が固定されており、入力軸21の左端部には、第1ベベルギア28が入力軸21と一体回動可能に連結されている。
伝動ケース20の右側上部には、前方に向って延出されたアーム20dがこの伝動ケース20に一体成形されており、このアーム20dの前端部に、伝動ベルト44のテンションプーリー29を回動自在に支持するテンションアーム30が左右方向の軸心周りに揺動自在に支持されている。
伝動ケース20の左右中央部には、前向きの扱胴用出力軸22が、入力軸21に対して前後に位置する二つのベアリング31によって前後方向の軸心周りに回動自在に支持されている。前方のベアリング31の前側にはオイルシール32が前方から内嵌されており、後方のベアリング31は伝動ケース20の第1ケース20bに内嵌された状態で後方から扱胴用出力軸22に外嵌されている。
扱胴用出力軸22の前端部には、フランジ33が扱胴用出力軸22と一体回動可能に固定されており、このフランジ33に、扱胴5の前向きの扱胴支軸5aに伝動ベルト46を介して連動連結された平プーリー45が固定されている。入力軸21の後側でベアリング31の前側に位置して第2ベベルギア34が扱胴用出力軸22と一体回動可能に連結され、この第2ベベルギア34が入力軸21に連結された第1ベベルギア28と咬合されており、エンジンEから入力軸21に伝達された動力が扱胴用出力軸22に伝達されるように構成されている。
入力軸21の左側には、入力軸21の左右方向の軸心と同心状の中間軸35が、伝動ケース20に内嵌された二つのベアリング36に左右方向の軸心周りで回動自在に支持されており、左側のベアリング36は伝動ケース20の第2ケース20cに内嵌された状態で左側から中間軸35に外嵌されている。中間軸35の右端部には、第3ベベルギア37がこの中間軸35と一体回動可能に連結されており、二つのベアリング36の間には駆動ギア38が中間軸35と一体回動可能に連結されている。
中間軸35の前方には、左横向きの選別部用出力軸23が、伝動ケース20に内嵌された二つのベアリング58に入力軸21の左右方向の軸心と平行な軸心周りに回動自在に支持されており、左側のベアリング58は伝動ケース20の第2ケース20cに内嵌された状態で左側から選別部用出力軸23に外嵌されている。選別部用出力軸23を支持する二つのベアリング58の間には駆動ギア39が選別部用出力軸23と一体回動可能に連結されており、この駆動ギア39を中間軸35に連結された駆動ギア38と咬合することによって、入力軸21から第1ベベルギア28、第2ベベルギア34及び第3ベベルギア37を介して中間軸35に伝達された動力が、この一対の駆動ギア38,39を介して選別部用出力軸23に伝達されるように構成されている。
選別部用出力軸23を支持する左側のベアリング58の外側からオイルシール59が伝動ケース20に内嵌されており、選別部用出力軸23の左端部には、脱穀装置Bの選別部6に伝動ベルト49を介して連動連結された伝動プーリー48が選別部用出力軸23と一体回動可能に連結されている。この伝動プーリー48の外側には伝動ベルト49のテンションプーリー60を回動自在に支持するテンションアーム61が左右方向の軸心周りに揺動自在に支持されている。
上述したように、伝動ケース20から外部に突出する入力軸21、扱胴用出力軸22及び選別部用出力軸23は、それぞれオイルシール26,32,59によって密封されており、給油栓63から給油した潤滑油が伝動ケース20の内部から漏れないように油密に構成されている。
図4に示すように、この伝動ケース20の給油栓63は、扱胴用出力軸22に対して機体外側に向う斜め上方に配置されている。このように、給油栓63を配置することにより、機体外側から無理なく潤滑油を給油することができるため、潤滑油の給油作業や、潤滑油の量の確認作業等のメンテナンス作業の作業性が向上する。また、伝動ケース20内に潤滑油があふれるまで潤滑油を給油したとしても、伝動ケース20内に空間が形成されるため、この給油栓63を検油口として兼用することができる。そのため、部品点数が少なくなって、製造コスト削減を図れる。
〔従来の伝動ケースの構造等〕
図5に従来の伝動ケース20を比較のために示して、その構造を説明する。図5に示すように、伝動ケース20の右側端部には、右横向きの入力軸21が、伝動ケース20の右端部と左端部に内嵌された二つのベアリング25に左右方向の軸心周りで回動自在に支持されている。入力軸21の中央部左側に、第1ベベルギア28が入力軸21と一体回動可能に連結されており、入力軸21の左端部には、駆動ギア38が入力軸21と一体回動可能に連結されている。
伝動ケース20の左右中央部には、前向きの扱胴用出力軸22が、入力軸21に対して前方に位置する二つのベアリング31によって前後方向の軸心周りに回動自在に支持されている。扱胴用出力軸22の前端部にはフランジ33が扱胴用出力軸22と一体回動可能に固定されており、このフランジ33に、扱胴5の前向きの扱胴支軸5aに伝動ベルト46を介して連動連結されたお椀形プーリー65が固定されている。扱胴用出力軸22の後端部には第2ベベルギア34が扱胴用出力軸22と一体回動可能に連結されており、この第2ベベルギア34を入力軸21に連結された第1ベベルギア28と咬合させることによって、エンジンEから入力軸21に伝達された動力が扱胴用出力軸22に伝達されるように構成されている。
入力軸21の左端部前方には、反転軸66が伝動ケース20に内嵌された二つのベアリング67に入力軸21の左右方向の軸心と平行な軸心周りに回動自在に支持されており、この反転軸66を支持する二つのベアリング67の間に、入力軸21の回転方向と第2出力軸23の回転方向を一致させるための反転ギア68が反転軸66と一体回動可能に連結されている。
反転軸66の前方には、左横向きの選別部用出力軸23が、伝動ケース20に内嵌された二つのベアリング58に反転軸66の左右方向の軸心と平行な軸心周りに回動自在に支持されており、この選別部用出力軸23を支持するニつのベアリング58の間に駆動ギア39が選別部用出力軸23と一体回動可能に連結されている。
以上のように、従来の伝動構造に比較して、本発明に係る伝動構造を採用すると、扱胴用出力軸22を後方に位置させることができて、お椀形プーリー65ではなく平プーリー45を採用することができるため、伝動ケース20の前側にプーリーが大きく出っ張ることを防止できて、この伝動ケース20の前方に位置する機器(オイルタンク17等)の配置上の制約が少なくなる。さらには、平プーリー45を採用することによって、軽量化を図ることができるとともに、製造コスト削減を図れる。
従来の構造では、扱胴用出力軸22を支持する二つのベアリング31の両外側に第2ベベルギア34と平プーリー45を固定する構造を採用しており、ベアリング31で扱胴用出力軸22を安定して支持するため、扱胴用出力軸22を支持する二つのベアリング31の間の寸法を確保する必要があったが、上述した配置上の制約等の理由から十分な寸法を確保することが難しかった。しかし、本発明に係る伝動構造では、二つのベアリング31の間に第2ベベルギア34を配置する構造を採用することによって、二つのベアリング31の間の寸法を十分に確保できて、無理なく扱胴用出力軸22を支持することができる。そのため、扱胴用出力軸22に無理な曲げモーメントが働くことや、ベアリング31に無理な方向の荷重が作用することを防止することができる。
従来の構造では、扱胴用出力軸22が大きく前方に出っ張って、お椀形プーリー65と伝動ケース20の前方に位置するオイルタンク17との間の空間が十分に確保できなかった。そのため、例えば、オイルシール32やベアリング31等を交換する際には、お椀形プーリー65を取り外し難く、お椀形プーリー65を取り外せたとしても、扱胴用出力軸22を前方に引き抜くこと等が困難であった。また、伝動ベルト46を交換する際には、手を入れる十分な空間が確保することができずに、交換作業の作業性がよくなかった。図3に示すように、本発明に係る伝動構造では、伝動ケース20の前方に位置するオイルタンク17と伝動ケース20との間の空間が十分に確保できるため、上述した問題点を解消できて、伝動ケース20のメンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
また、従来の構造では必要とされていた入力軸21と選別部用出力軸23との回転方向を一致させるための反転ギア68が不要になるため、部品点数が少なくなって、製造コスト削減を図れるとともに、反転ギア68が不要になることに伴って伝動ケース20の左端部や第2ケース20cの前後方向の大きさ及び長さが小さくなるため、伝動ケース20のコンパクト化及び軽量化を図ることができて、製造コストを削減することができる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、自脱型コンバインの伝動構造を例に示したが、普通型コンバインの場合においても同様に適用できる。
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、走行機体4の左側に脱穀装置Bを備えたコンバインに本発明に係る伝動構造を採用した例を示したが、走行機体4の右側に脱穀装置Bを備えたコンバインにおいても同様に適用できる。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]においては、エンジンEの出力軸40に、伝動プーリー41、伝動ベルト44、伝動プーリー27等で構成される動力伝達機構を介して伝動ケース20の入力軸21と連動連結した例を示したが、エンジンEの出力軸40と伝動ケース20の入力軸21とを連動連結する動力伝達機構としては、ベルト伝動機構に限らず異なる伝動構造であってもよい。
コンバインの全体左側面図 コンバインの伝動系統図 伝動ケースの構造を示す横断平面図 伝動ケースの外観図 従来の伝動ケースの構造を示す横断平面図
符号の説明
4 走行機体
5 扱胴
5a 扱胴支軸
6 選別部
20 伝動ケース
21 入力軸
22 扱胴用出力軸
23 選別部用出力軸
28 第1ベベルギア
34 第2ベベルギア
35 中間軸
37 第3ベベルギア
38 駆動ギア
39 駆動ギア
40 出力軸
B 脱穀装置
E エンジン

Claims (2)

  1. 走行機体の左右一方側に脱穀装置を備え、前記脱穀装置の前側に伝動ケースを備えて、
    エンジンの出力軸と前記伝動ケースの横向きの入力軸とを動力伝達機構を介して連動連結するとともに、前記伝動ケースの前向きの扱胴用出力軸と、扱胴の前向きの扱胴支軸とをベルト伝動機構を介して連動連結して、
    前記伝動ケースに、前記入力軸の機体外方側の端部に連結された第1ベベルギアと、前記扱胴用出力軸の後端部に連結された第2ベベルギアとを備えて、
    前記第2ベベルギアを、前記入力軸よりも後側に配置して、前記第1ベベルギアに咬合するとともに、
    前記入力軸を超えて前記扱胴用出力軸を前方に延出し、前記扱胴用出力軸の前端部に前記ベルト伝動機構を接続してあるコンバインの伝動構造。
  2. 前記伝動ケースに、前記入力軸の機体外方側に位置し前記入力軸と同心状の中間軸と、前記脱穀装置の選別部に連動連結された横向きの選別部用出力軸とを備え、
    前記中間軸の機体内方側の端部に連結された第3ベベルギアと前記第2ベベルギアとを咬合するとともに、前記中間軸と前記選別部用出力軸とを一対の駆動ギアで連動連結してある請求項1記載のコンバインの伝動構造。
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