JP2008052955A - 燃料電池用燃料ボトルおよびこれを用いた燃料カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】外気温度などによって内圧が上昇する場合などでも、必要な耐圧性などの強度を確保できる燃料電池用燃料ボトルおよびこれを用いた燃料カートリッジを提供すること。
【解決手段】燃料電池用燃料が充填され先端のノズル部11に燃料電池本体側と接続可能なカップラーが装着されるとともに、胴部横断面が略楕円形状とされてブロー成形されるボトル本体12を備えた燃料電池用燃料ボトル10で、ボトル本体12の低延伸部分にピンチ部13、14を外方に突き出して成形してある。これにより、ボトル本体12の底部や肩部などのパリソンに形成したピンチ部13、14の密着部分を大きくして、密着強度の向上を図るようにしている。
また、ハードケースに収納して使用することからピンチ部13の形状が燃料ボトル10の自立性などに影響を及ぼすこともなく、強度を高めることができるようになる。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池用燃料が充填され先端のノズル部11に燃料電池本体側と接続可能なカップラーが装着されるとともに、胴部横断面が略楕円形状とされてブロー成形されるボトル本体12を備えた燃料電池用燃料ボトル10で、ボトル本体12の低延伸部分にピンチ部13、14を外方に突き出して成形してある。これにより、ボトル本体12の底部や肩部などのパリソンに形成したピンチ部13、14の密着部分を大きくして、密着強度の向上を図るようにしている。
また、ハードケースに収納して使用することからピンチ部13の形状が燃料ボトル10の自立性などに影響を及ぼすこともなく、強度を高めることができるようになる。
【選択図】図1
Description
この発明は燃料電池用燃料ボトルおよびこれを用いた燃料カートリッジに関し、メタノール燃料電池のメタノール燃料を充填し、ハードケースに収納して押ボタンで押して流出させる場合のブロー成形ボトルの強度を確保できるようにしたものである。
液体燃料から直接発電することができる液体型燃料電池が種々開発されつつあり、メタノールを燃料とする直接メタノール型燃料電池(DMFC)では、改質器を必要とせず小型にできることから携帯用電子機器の電源としての利用が注目されている。
特に、パッシブ方式とよばれる直接メタノール型燃料電池(DMFC)では、燃料電池本体側に設けた燃料タンクに液体燃料であるメタノールが入れられた燃料カートリッジを連結してメタノールを直接補給することが行われ、燃料供給用のポンプを必要とせず、一層の小型化を図ることができる。
このような直接メタノール型燃料電池(DMFC)では、燃料であるメタノールを収縮性のあるボトル状の内側容器に入れ、その外側をハードケースで構成された外側容器で覆って保護した状態の燃料カートリッジが使用される(特許文献1参照)。
特開2005−71713号公報
このような燃料電池用のメタノール燃料が充填されたボトルをハードケースで覆った燃料カートリッジでは、ブロー成形されたボトルを収縮させてメタノールを流出させることが行われることからボトル自体には、収縮性やスクイズ性が要求され、比較的薄肉のものが使用される。
ところが、メタノールの沸点が低いことから、燃料カートリッジが車の中に置かれた場合など、外気温度によってボトルの内部圧力が高まることが考えられ、このような内圧が上昇した場合でも十分な強度を確保する必要がある。
この発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、外気温度などによって内圧が上昇する場合などでも、必要な耐圧性などの強度を確保できる燃料電池用燃料ボトルおよびこれを用いた燃料カートリッジを提供しようとするものである。
上記従来技術の有する課題を解決するためこの発明の請求項1記載の燃料電池用燃料ボトルは、燃料電池用燃料が充填され先端のノズル部に燃料電池本体側と接続可能なカップラーが装着されるとともに、ブロー成形されるボトル本体を備えた燃料電池用燃料ボトルであって、前記ボトル本体の低延伸部分に外方に突き出したノッチを有するピンチ部を成形してなることを特徴とするものである。
この燃料電池用燃料ボトルによれば、燃料電池用燃料が充填され先端のノズル部に燃料電池本体側と接続可能なカップラーが装着されるとともに、ブロー成形されるボトル本体を備えた燃料電池用燃料ボトルであって、前記ボトル本体の外方に突き出したノッチを有するピンチ部を成形してなり、ボトル本体の底部や肩部などのパリソンの低延伸部分にノッチを有するピンチ部を外側に突き出して成形することで、密着部分を大きくして、密着強度を向上できるようにしている。
これにより、ハードケースに収納して使用することからピンチ部の形状がボトルの自立性などに影響を及ぼすこともなく、強度を高めることができるようになる。
また、この発明の請求項2記載の燃料電池用燃料ボトルは、請求項1記載の構成に加え、前記外方に向かって突き出したピンチ部を、前記ボトル本体側に倒してなることを特徴とするものである。
この燃料電池用燃料ボトルによれば、前記外方に向かって突き出したピンチ部を、前記ボトル本体側に倒してなり、密着部分を大きくし、これを倒すことで、一層密着性を高め、強度向上を図るようにしている。
さらに、この発明の請求項3記載の燃料電池用燃料ボトルは、請求項1または2記載の構成に加え、前記燃料ボトルは、少なくとも環状オレフィン樹脂層を1層備えて成形されてなることを特徴とするものである。
この燃料電池用燃料ボトルによれば、前記燃料ボトルは、少なくとも環状オレフィン樹脂層を1層備えて成形されてなり、メタノールの透過性を防止したボトルにできるようになる。
また、この発明の請求項4記載の燃料電池用の燃料カートリッジは、前記請求項1〜3のいずれかに記載の燃料ボトルが、押ボタンを備え内側にリブを備えたハードケース内に収納され、少なくとも前記燃料ボトルの前記ピンチ部と前記ピンチ近傍とのいずれかを当該ハードケースの前記リブで押圧してなることを特徴とするものである。
この燃料電池用の燃料カートリッジによれば、前記請求項1〜3のいずれかに記載の燃料ボトルが、押ボタンを備え内側にリブを備えたハードケース内に収納され、前記燃料ボトルの前記ピンチ部および前記ピンチ部近傍、あるいは前記ピンチ部と前記ピンチ部近傍のいずれかを当該ハードケースの前記リブで押圧してなり、外側に突き出したピンチ部やその近傍あるいは、ボトル本体側に倒したピンチ部やその近傍をハードケースのリブで押圧して収納することで、ボトルの内圧が上昇した場合であってもボトルの変形が抑えられ、よってピンチ部の変形・開口を防止することができるとともに、リブで押圧することで、一層密着性を高め、強度向上を図ることができるようにしている。
この発明の請求項1記載の燃料電池用燃料ボトルによれば、燃料電池用燃料が充填され先端のノズル部に燃料電池本体側と接続可能なカップラーが装着されるとともに、ブロー成形されるボトル本体を備えた燃料電池用燃料ボトルであって、前記ボトル本体の低延伸部分に外方に突き出してピンチ部を成形したので、ボトル本体の底部や肩部などのパリソンの低延伸部分にピンチ部を外側に突き出してノッチを形成することで、密着部分を大きくして、密着強度を向上することができる。
これにより、ハードケースに収納して使用することからピンチ部の形状がボトルの自立性などに影響を及ぼすこともなく、ブロー成形ボトルの強度を高めることができる。
また、この発明の請求項2記載の燃料電池用燃料ボトルによれば、前記外方に向かって突き出したピンチ部を、前記ボトル本体側に倒すようにしたので、密着部分を大きくし、これを倒すことで、一層密着性を高め、ボトルの強度向上を図ることができる。
さらに、この発明の請求項3記載の燃料電池用燃料ボトルによれば、前記燃料ボトルは、少なくとも環状オレフィン樹脂層を1層備えて成形したので、環状オレフィン樹脂層の単層構造、環状オレフィン樹脂層を最内層や中間層とした多層構造などで構成することで、強度を確保するとともに、メタノール透過性を抑制したボトルにすることができる。
また、この発明の請求項4記載の燃料電池用の燃料カートリッジによれば、前記請求項1〜3のいずれかに記載の燃料ボトルが、押ボタンを備え内側にリブを備えたハードケース内に収納され、前記燃料ボトルの前記ピンチ部および前記ピンチ部近傍、あるいは前記ピンチ部と前記ピンチ部近傍のいずれかを当該ハードケースの前記リブで押圧したので、外側に突き出したピンチ部やその近傍あるいは、ボトル本体側に倒したピンチ部やその近傍をハードケースのリブで押圧して収納することで、ボトルの内圧が上昇した場合であってもボトルの変形が抑えられ、よってピンチ部の変形・開口を防止することができるとともに、リブで押圧することで、一層密着性を高め、強度向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1はこの発明の燃料電池用燃料ボトルの一実施の形態にかかる正面図、平面図、底面図、側面図および部分拡大図である。また、図2はこの発明の燃料電池用燃料ボトルを用いた燃料カートリッジの一実施の形態にかかる正面図および断面図である。さらに、図3はこの発明の燃料電池用燃料ボトルの成形に用いるブロー金型の断面図、図4はこの発明の燃料電池用燃料ボトルを用いた燃料カートリッジの一実施の形態にかかる内部の正面図および部分拡大断面図、図5はこの発明の燃料ボトルの他の一実施の形態にかかる正面図、平面図、側面図および底面図である。
図1はこの発明の燃料電池用燃料ボトルの一実施の形態にかかる正面図、平面図、底面図、側面図および部分拡大図である。また、図2はこの発明の燃料電池用燃料ボトルを用いた燃料カートリッジの一実施の形態にかかる正面図および断面図である。さらに、図3はこの発明の燃料電池用燃料ボトルの成形に用いるブロー金型の断面図、図4はこの発明の燃料電池用燃料ボトルを用いた燃料カートリッジの一実施の形態にかかる内部の正面図および部分拡大断面図、図5はこの発明の燃料ボトルの他の一実施の形態にかかる正面図、平面図、側面図および底面図である。
この燃料電池用燃料ボトル10は、メタノールを燃料とする直接メタノール型燃料電池(DMFC)の燃料電池本体の燃料タンクに燃料を直接補給するパッシブ方式の燃料電池のためのメタノールを入れる燃料ボトルである。
この燃料ボトル10は、図1に示すように、収縮性を有するプラスチックによりブロー成形されてメタノールを充填して使用されるものであり、先端にノズル部11を有するとともに、横断面形状が、例えば略楕円形状のボトル本体12を有する扁平なボトル状に成形されている。
この燃料ボトル10では、ブロー成形の際のパリソン中心となるノズル部11の中心Onに対して、胴部となるボトル本体12の略楕円形状の横断面において、ノズル部11の中心Onを通る短軸方向で、中心Onから前後端までの距離L1、L2が異なる長さとしてあり、ノズル部11の中心Onとボトル本体12の中心Obがずれた状態とされ、前面12aまでの距離L1が短く、後面12bまでの距離L2が長くなっている。
これにより、この燃料ボトル10を、図2に示す燃料カートリッジ20のノズル部11の中心から前後面側までの距離を2・L=2・L2としたハードケース21に収納することで、ボトル本体12の前面12a側にL2−L1分のスペースSを確保することができ、このスペースSを押ボタン22の可動スペースとすることができる。
このような燃料ボトル10をブロー成形する場合には、通常、パリソン中心とノズル中心Onとを一致させるとともに、成形金型のパーティングラインPL1およびボトル本体12の底部のピンチ部13をパリソン中心に合わせてブロー成形することが行なわれる。
このような通常のブロー成形で燃料ボトル10を成形すると、ノズル中心Onの前後面12a,12bのブロー比が中心からの距離L1、L2の違いにより異なることになって均一に延伸されず、ボトル本体12の強度が均一にならなくなる。
そこで、この燃料ボトル10では、図3に示すように、ボトル本体12の一対の成形金型30のパーティングラインPLを、例えば略楕円形状の横断面の短軸方向の略中央部で、ボトル中心Obの長軸方向両側に配置するとともに、ボトル本体12の底部のピンチ部13も同様に、ボトル中心Obの下部中央に配置して成形するようにしている。
このようなパーティングラインPLおよびボトル本体12の底部のピンチ部13により、ノズル中心Onとボトル本体12の中心Obとが偏心した燃料ボトル10であっても前後面12a,12bのブロー比を略一定にして均一に延伸することができ、強度を均一にすることができる。
また、この燃料ボトル10では、ハードケース内に入れて燃料カートリッジとして使用することから、ボトル本体12に自立性を必要としない一方、メタノールを入れた状態で、車内に置かれる場合など、外気温度が高くなると、メタノールの沸点が比較的低いことから蒸発によるボトル本体12の内部圧力が上昇する場合がある。このような内部圧力の上昇による強度を確保する場合に、最も問題となるのが、ブロー成形の際のパリソンの低延伸部分である。この低延伸部分としては、ボトル本体12の底部や肩部を挙げることができる。
そこで、この燃料ボトル10では、図1中に拡大して示すように、ボトル本体12の底部となるパリソン部分にピンチ部13を、ボトル本体12の外側に突き出すようにするとともに、その長さを長くして密着代を増大するようにしている。
さらに、このボトル本体12の底部のピンチ部13をブロー成形後、図1中に拡大して示すように、加熱する等でボトル本体12側に倒すように成形したピンチ部13aとすることで、一層、ピンチ部13aの密着性を高めることができ、耐圧性を向上することができる。なお、ボトル本体12の肩部のピンチ部14に対しても同様にすることで、密着性を高め、耐圧性を向上することができる。
このような燃料ボトル10は、メタノールを入れるとともに、押し出すことができる収縮性およびスクイズ性を有する必要があるとともに、メタノールの透過性を抑制する必要があり、使用合成樹脂素材として環状オレフィン樹脂層を少なくとも1層備えたものが好ましい。例えば、燃料ボトル10を環状オレフィン樹脂の単層としたり、環状オレフィン樹脂を最内層や中間層に使用した多層構造として成形する。なお、多層構造における他の樹脂層には、ポリオレフィン(PO)系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ乳酸(PLA)樹脂、ポリブチレンサクシネート(PBS)樹脂などが好適に用いられ、また、多層構造における接着性樹脂層には、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)や酸変性ポリオレフィン樹脂などが好適に用いられる。
そして、この燃料ボトル10には、その上端部に突き出して形成されたノズル部11に燃料電池本体側と着脱可能に接続されるカップラー(図示省略)が装着される。
このカップラーとしては、互いにワンタッチで着脱可能な一対の嵌合凹凸部となるプラグおよびソケットを備え、例えば燃料ボトル10側には、嵌合凸部となるプラグがノズル部11に装着され、嵌合凹部となるソケットが燃料電池本体側に設けられ、プラグおよびソケットに弁機構としてばねなどで付勢された弁体がそれぞれ設けられ、互いを装着・連結した状態で連通して燃料を流出させることができ、分離・離脱した状態で密閉できる構造としたものなどが使用される。
このようなプラスチック製の燃料ボトル10は、剛性を有し、燃料ボトル10を内側に収納するとともに、外側から押圧し収縮させてメタノール燃料を押し出し可能な外側容器となるハードケースに収納されて燃料電池用の燃料カートリッジ20が構成される。
この燃料カートリッジ20のハードケース21は、図2に示すように、燃料ボトル10を内側に収納できるように前後面で分割された二分割構造とされ、前面部材21aに押ボタン22が設けられ、押ボタン22の下端部を支点として内側に揺動させて押し込むことができるようにしてある。また、このハードケース21には、燃料ボトル10のノズル部11を覆う外側ノズル部21bが前面部材21aと後面部材21cとのそれぞれに半割り状に突き出して形成してあり、外側ノズル部21bの外周のねじ部に外側ノズル21dをねじ込んでそれぞれを連結し、燃料ボトル10のノズル部11の外周を覆って保護し、さらにキャップ23をかぶせて密封できるようにしてある。
したがって、この燃料カートリッジ20では、ハードケース21内に燃料ボトル10のボトル本体12の膨らみの少ない前面12aを押ボタン22側として収納し、二つ割りの前面部材21aおよび後面部材21cを合わせるように閉じた後、外側ノズル21dをねじ込み、キャップ23をねじ込むことで、燃料ボトル10のほぼ全体を収納して密封した状態にできるとともに、押ボタン22の可動スペースSを確保することができる。
この燃料カートリッジ20の密封状態からキャップ23を取り外すことで、カップラーのプラグのみを露出させて燃料電池本体側に連結可能な状態とすることができ、この状態でプラグを燃料電池本体のソケットと連結した後、ハードケース21の押ボタン22を押すことで、内側の燃料ボトル10のボトル本体12の胴部の前面12aが押され、メタノール燃料を燃料ボトル10から流出させて燃料電池本体側に供給することができる。
このようなハードケース21に燃料ボトル10を入れた状態の燃料カートリッジ20として使用するが、ハードケース21の剛性および強度を高めるため、図4に示すように、ハードケース21の前面部材21aの内側の空間を利用して複数のリブ24が形成してある。
これにより、燃料カートリッジ20の剛性が高まり、またボトルの内圧上昇による変形を抑えることができる。
また、この燃料カートリッジ20では、ハードケース21の剛性および強度を高めるとともに、燃料ボトル10のピンチ部13,13aの内部圧力に対する耐圧強度を高めるため、図4中に拡大して示すように、ハードケース21の前面部材21aの内側のリブ24を利用してピンチ部13を両側から挟むようにしたり、ボトル本体12側に倒したピンチ部13aをハードケース21の底部のリブ24で下からから押えるようにしてある。
このように燃料ボトル10の外方に突き出すピンチ部13を両側から挟むようにしたり、外方に突き出すピンチ部13をボトル本体12側に倒したピンチ部13aを下から押えることで、ノズル部11でボトル本体12の上部が押えられた燃料ボトル10全体でピンチ部13aを上下方向に実質的に挟んだ状態になり、これらピンチ部13、13aを機械的に押えて一層内部圧力に対する強度を向上することができる。なお、ボトル本体12の肩部に形成したピンチ部14についても、ハードケース21の対応する肩部にリブを形成して挟むようにすることで、一層内部圧力に対する強度を向上することができる。
なお、燃料カートリッジ20のハードケース21のリブで挟んで押圧する部分は、ピンチ部13a,13に限らず、これらピンチ部近傍であっても良く、ピンチ部とその近傍の両方を押圧して挟むようにして密着強度の向上を図るとともに、開口を防止するようにしても良い。
一方、このような燃料カートリッジ20のハードケース21では、前面部材21aの中央部に押ボタン22が配置してあり、押ボタン22の両側に空間がある。
そこで、このハードケース21の押ボタン22の両側の空間を利用して容量増大を図った燃料ボトル40を使用することもでき、燃料ボトル10と同一部分に同一記号を記し、説明する。
この容量増大を図った燃料ボトル40は、例えば図5に示すように、燃料ボトル10のボトル本体12の前面12aの両側に外方に突き出した張り出し部41を形成する。
この燃料ボトル40により、燃料カートリッジ20では、押ボタン22の可動スペースSを確保することができ、燃料ボトル10に比べ、両側の張り出し部41として膨らませた分だけメタノールの充填容量を増大することができる。
この張り出し部41の大きさは、例えば、ノズル中心Onとボトル本体12の中心Obとがほぼ一致する状態であるノズル中心Onからの距離L1とL2がほぼ等しく(L1≒L2)なる状態とされる。すなわち、通常の横断面が略楕円形状の扁平なボトルで、押ボタン22が位置する部分のみを窪ませた形状と同様な形状となっている。
このような燃料電池用の燃料ボトル40によれば、ハードケース21に入れた燃料カートリッジ20の状態では、張り出し部41の間に押ボタン22の可動スペースSを確保でき、燃料ボトルとしては、ハードケース21の内部空間を有効に利用して燃料ボトル40の容量を両側の張り出し部41で最大限大きくすることができる。
また、この燃料ボトル40でも、すでに説明した燃料ボトル10と同様に、ピンチ部13、13a、14を外側に突き出すとともに、密着代を長くしたり、高延伸にできるようにして耐圧強度を高めるようにする。そして、燃料カートリッジ20を構成する場合にも、ハードケース21のリブ24でピンチ部13、13a、14を挟むようにしたり、下から押えるようにして、一層の耐圧強度の向上を確保するようにする。
10 燃料ボトル
11 ノズル部
12 ボトル本体
12a 前面
12b 後面
13 ピンチ部
13a ピンチ部
14 ピンチ部
20 燃料カートリッジ
21 ハードケース
21a 前面部材
21b 外側ノズル部
21c 後面部材
21d 外側ノズル
22 押ボタン
23 キャップ
24 リブ
30 成形金型
L,L1,L2, ノズル中心からの距離
On ノズル中心
Ob ボトル中心
Op パリソン中心
PL、PL1 パーティングライン
11 ノズル部
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12a 前面
12b 後面
13 ピンチ部
13a ピンチ部
14 ピンチ部
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21 ハードケース
21a 前面部材
21b 外側ノズル部
21c 後面部材
21d 外側ノズル
22 押ボタン
23 キャップ
24 リブ
30 成形金型
L,L1,L2, ノズル中心からの距離
On ノズル中心
Ob ボトル中心
Op パリソン中心
PL、PL1 パーティングライン
Claims (4)
- 燃料電池用燃料が充填され先端のノズル部に燃料電池本体側と接続可能なカップラーが装着されるとともにブロー成形されるボトル本体を備えた燃料電池用燃料ボトルであって、
前記ボトル本体の外方に突き出してピンチ部を成形してなることを特徴とする燃料電池用燃料ボトル。 - 前記外方に向かって突き出したピンチ部を、前記ボトル本体側に倒してなることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用燃料ボトル。
- 前記燃料ボトルは、少なくとも環状オレフィン樹脂層を1層備えて成形されてなることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池用燃料ボトル。
- 前記請求項1〜3のいずれかに記載の燃料ボトルは、押ボタンを備え内側にリブを備えたハードケース内に収納され、少なくとも前記燃料ボトルの前記ピンチ部と前記ピンチ部近傍とのいずれかを当該ハードケースの前記リブが押圧してなることを特徴とする燃料電池用の燃料カートリッジ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107138886A (zh) * | 2017-06-27 | 2017-09-08 | 重庆多道电子技术有限公司 | 一种pcb板焊接用燃料瓶 |
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WO2006054489A1 (ja) * | 2004-11-19 | 2006-05-26 | Toyo Seikan Kaisha, Ltd. | メタノール燃料電池カートリッジ |
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2006
- 2006-08-23 JP JP2006226069A patent/JP2008052955A/ja active Pending
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