JP2008052716A - 入退室管理システム、入退室管理装置およびサーバ - Google Patents

入退室管理システム、入退室管理装置およびサーバ Download PDF

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【課題】部屋の入退室を、利用者の入退室状況に応じて管理可能として、室内に備えられた電子機器や備品に関するセキュリティを確保できるようにした入退室管理システム等を提供する。
【解決手段】従ICカードの所持者が部屋に入室する際には、入退室管理装置5が、照合手段53によって第1の照合による照合条件を照合する。すなわち、従ICカードの所持者が部屋に入室する際に、従ICカードから読み取る情報と入退室履歴情報データベース56が保持する情報とを基に、主従関係にある主ICカードの所持者が入室しているかどうかを照合する。また、主ICカードの所持者が部屋を退室する際には、照合手段53によって第2の照合による第1の照合条件を照合する。すなわち、主ICカードから読み取る情報と入退室履歴情報データベース56が保持する情報とを基に、主従関係にある従ICカードの所持者が全て退室しているかどうかを照合する。
【選択図】図3

Description

本発明は、入退室が管理された部屋において、部屋の利用者の立場に応じて、入室する際の条件や部屋から退出する際の条件を設定して、入退室の管理を行うことができる入退室管理システム、入退室管理装置およびサーバに関する。
従来、会議室、事務室、研究室などの部屋の利用者が、それらの部屋に入室する際に、カードなどの情報記憶媒体に記憶された情報に基づいて照合処理を行って、照合一致した場合に施錠を開錠させたり、また、予め利用者の指紋などの生体情報を登録させておき、部屋の利用者に本人の身体から読み取った生体情報と予め登録されている生体情報とを照合処理して、照合一致した場合に施錠を開錠させたりすることで、不審者の入室を防止できるようにした管理システムが既に知られている(例えば、特許文献1、2、3を参照)。
特開昭63−204388号公報 特開平1−163890号公報 特開平4−185879号公報
これら従来の入退室管理システムでは、部屋の利用者本人について、予め登録された照合用の情報との照合処理を行うことで、その部屋に入室する権限を有しているのかの判定を行うものである。
しかしながら、実際に1つの部屋が利用される場合には、その部屋の利用者のメンバー構成により様々な状況が想定され、セキュリティ効果を高める上で部屋の利用者のメンバー構成に応じた入退室管理が必要になってくる。
例えば、ある会社において、外部から訪れた訪問者を会議室や事務室などの部屋に入室させて、打ち合わせなどを行う場合に、その部屋に備えられているパソコンなどの電子機器や各種の備品、または、書類や書籍などが、その訪問者によって不正に使用されたり、盗まれたりすることを予防するために、訪問者だけが室内に存在する状況を作らないようにしてセキュリティを確保する必要がある場合がある。
また、他の例として、入室が管理された部屋で複数のアルバイト従業員が仕事を行う場合に、そのアルバイト従業員の勤務状態を管理する管理社員は、アルバイト従業員による不正行為を予防するために、アルバイト従業員だけが室内に存在する状況を作らないようにしてセキュリティを確保する必要がある場合がある。
これら上記の場合には、部屋の利用者のメンバー構成によって、その部屋を利用する責任者が、自分勝手に入退室を行えないようにして、他の利用者メンバーの入退室状況に応じて入退室の管理を行うことで、セキュリティを確保する必要がある。
すなわち、従来の入退室管理システムでは、部屋の利用者のメンバー構成に関係なく、予め登録された照合用情報に基づいて入退室の管理が行われているので、きめ細かな管理ができず、室内に備えられた電子機器や備品に関するセキュリティを確保することができないという問題がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、部屋の入退室を、その部屋の利用者メンバーの入退室状況に応じて管理可能として、室内に備えられた電子機器や備品に関するセキュリティを確保できるようにした入退室管理システム等を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、入退室が管理された部屋に単独で入室できる者に配布される主ICカードと、主従関係にある前記主ICカードの所持者が前記部屋に入室している場合に入室できる者に配布される従ICカードと、前記主ICカードまたは前記従ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置と、により構成された入退室管理システムであって、前記主ICカードは前記主ICカードの所持者に係る主の固有情報を記憶し、前記従ICカードは前記従ICカードの所持者に係る従の固有情報を記憶し、前記主ICカードが主従関係にある前記従の固有情報を記憶し、および/または前記従ICカードが主従関係にある前記主の固有情報を記憶するものであり、前記入退室管理装置は、前記主ICカードまたは前記従ICカードから読み取る前記主の固有情報、および/または前記従の固有情報を入退室状況情報として保持する入退室履歴情報データベースと、前記従ICカードの所持者が前記部屋に入室する際に、前記従ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記主ICカードの所持者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、を具備することを特徴とする入退室管理システムである。
第1の発明における入退室管理装置は、前記主ICカードの所持者が前記部屋を退室する際に、前記主ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記従ICカードの所持者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、を更に具備することが望ましい。
また、入退室管理装置が具備する前記第2の照合手段は、主従関係にある前記従ICカードの所持者が退室していない場合、更に、退室していない前記従ICカードの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記主ICカードの所持者が、入室しているかどうかを照合するようにしても良い。
第2の発明は、入退室が管理された部屋に設置され、ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置であって、前記ICカードから読み取る情報であって、前記部屋に単独で入室できる第1の者に係る主の固有情報、および/または主従関係にある前記第1の者が前記部屋に入室している場合に入室できる第2の者に係る従の固有情報を入退室状況情報として保持する入退室履歴情報データベースと、前記第2の者が入室する際に、前記第2の者が所持する前記ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記第1の者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、を具備することを特徴とする入退室管理装置である。
第1の者とは、例えば、社員である。また、第2の者とは、例えば、社外からの訪問者やアルバイト従業員である。
第2の発明における入退室管理装置は、前記第1の者が退室する際に、前記第1の者が所持する前記ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記第2の者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、を更に具備することが望ましい。
また、入退室管理装置が具備する前記第2の照合手段は、主従関係にある前記第2の者が退室していない場合、更に、退室していない前記第2の者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記第1の者が、入室しているかどうかを照合するものであっても良い。
第3の発明は、入退室が管理された部屋に単独で入室できる者に配布される主ICカードと、主従関係にある前記主ICカードの所持者が前記部屋に入室している場合に入室できる者に配布される従ICカードと、前記主ICカードまたは前記従ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置と、前記入退室管理装置と通信可能に接続されたサーバと、により構成された入退室管理システムであって、前記主ICカードは前記主ICカードの所持者に係る主の固有情報を記憶し、前記従ICカードは前記従ICカードの所持者に係る従の固有情報を記憶し、前記主ICカードが主従関係にある前記従の固有情報を記憶し、および/または前記従ICカードが主従関係にある前記主の固有情報を記憶するものであり、前記入退室管理装置は、前記主ICカードまたは前記従ICカードから読み取る前記主の固有情報、および/または前記従の固有情報を前記サーバに送信する手段、を有し、前記サーバは、前記入退室管理装置から送信される前記主の固有情報、および/または、前記従の固有情報を入退室状況情報として保持する入退室履歴情報データベースと、前記従ICカードの所持者が前記部屋に入室する際に、前記従ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記主ICカードの所持者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、照合の結果に基づいて、前記入退室管理装置に対して、前記ゲートを開かせるための指示情報を送信する手段と、を具備することを特徴とする入退室管理システムである。
第3の発明におけるサーバは、前記主ICカードの所持者が前記部屋を退室する際に、前記主ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記従ICカードの所持者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、を更に具備することが望ましい。
また、サーバが具備する前記第2の照合手段は、主従関係にある前記従ICカードの所持者が退室していない場合、更に、退室していない前記従ICカードの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記主ICカードの所持者が、入室しているかどうかを照合するものであっても良い。
本発明により、部屋の入退室を、その部屋の利用者メンバーの入退室状況に応じて管理可能として、室内に備えられた電子機器や備品に関するセキュリティを確保できるようにした入退室管理システム等を提供することができる。
特に、本発明の入退室管理システムは、入退室履歴情報データベースの入退室状況情報に、主ICカードを所持する社員など、その部屋の管理的な立場にある者が入室したことが登録されていなければ、訪問者やアルバイト従業員などの従ICカードの所持者が入室できないように管理されているので、従ICカードの所持者が入室した際には、必ず社員などの主ICカードを所持する者が室内に存在するので、室内に備えられた電子機器や備品に関するセキュリティを確保できるという効果がある。
また、本発明の入退室管理システムは、入退室履歴情報データベースの入退室状況情報を参照し、訪問者やアルバイト従業員などの従ICカードの所持者が退室していない場合には、主ICカードを所持する社員など、その部屋の管理的な立場にある者が退室できないように管理されているので、従ICカードの所持者だけが室内に存在するという状況を回避することができるので、室内に備えられた電子機器や備品に関するセキュリティを確保できるという効果がある。
まず、図面に基づいて、第1の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る入退室管理システム1の概要を示す図である。
図1に示すように、入退室管理システム1は、ICカード4、入退室管理装置5、フラッパーゲート7等で構成される。ここで、フラッパーゲート7とは、入退場口に設置され、ICカード4の認証結果によって自らのゲートの開閉を制御する装置である。
ICカード4は、部屋2の利用者3が所持し、その利用者3ごとの立場に応じて2種類のものが存在する。
まず、1種類目のICカード4は、部屋2に単独で入室できる者に配布されるもの(以下、「主ICカード4a」という。)である。主ICカード4aは、例えば会社などで外部から訪問者が来社してくる場合に、その訪問者を受け入れる側の担当者などが保持する。担当者等は、予め訪問者と打ち合わせを行う会議室を予約して用意する。つまり、主ICカード4aを所持する者は、打ち合わせや会議などで一緒に部屋2の利用を行う利用者3の中で、その部屋2に先に入室すると共に、打ち合わせや会議などが終了した場合に、主従関係にある利用者3が全て退室した後に退室することで、室内に備えられた電子機器や備品に関するセキュリティを保護する役目を担う者である。
次に、2種類目のICカード4は、主従関係にある主ICカード4aの所持者が部屋2に入室している場合に入室できる者に配布されるもの(以下、「従ICカード4b」という。)である。従ICカード4bは、例えば会社などで外部から訪問者などに受付などで配布される。従ICカード4bの所持者は、予定された会議室に入室する場合でも、面会する会社側の担当者が主ICカード4aを使用して、既に入室している場合にだけ、従ICカード4bを使用して入室が行えるようになっている。これにより、訪問者が入室する際には、単独での入室はできず、必ず先に主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室していることになる。
以下では、主ICカード4aと従ICカード4bの両方を意味するときは、「ICカード4」と記載する。尚、ICカード4は、接触式、または非接触式のいずれであっても良い。
入退室管理装置5は、ICカード4に記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲート6の開閉状態を制御する。部屋2の入口近傍および出口近傍には、ICカード4に記憶された情報を読み取る機器、例えばICカードリーダライタ等が設置される。また、部屋2の出入口には、自動的に開閉を行うゲート6が備えられており、ゲート6の開閉は入退室管理装置5によって制御される。
ICカード認証ゲートとしてのフラッパーゲート7は、利用者3が部屋2に到達するまでに必ず通過する場所に設置される。フラッパーゲート7は、例えば、入退室管理システム1を会社で実施する場合、会社の建物の玄関等に設置される入退社管理用のICカード認証ゲート等である。ここで、フラッパーゲート7を通過する利用者3は、社員やアルバイト従業員、社外からの訪問者等である。また、入退室管理システム1を実施する上で、必ずしもフラッパーゲート7が必要というわけではない。
入退室管理システム1では、前述のように、従ICカード4bの所持者が入室する条件として、主ICカード4aの所持者が先に入室していることが必要になってくる。
また、入退室管理システム1では、会議などが終了した後において、複数の利用者3が部屋2から退室する場合には、入室時とは逆に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が全て退室した後でなければ、主ICカード4aの所持者は退室することができないようにしてある。つまり、利用した部屋2には、従ICカード4bの所持者だけが在室している状態にならないように、必ず最後まで主ICカード4aの所持者が在室して、室内に備えられた電子機器や備品に関する不正行為や盗難などを予防できるようになっている。
尚、主従関係とは、主ICカード4aの所持者を主、従ICカード4bの所持者を従とした人と人との関係を指す。例えば、社員と当該社員が担当する訪問者、または社員と当該社員が管理するアルバイト従業員等である。但し、以下の説明においては、コンピュータや各種装置等が保持するデータ自体の関係を指す場合もある。
次に、図2に基づいて、入退室管理システム1のハードウェア構成について説明する。図2は、入退室管理システム1を構成する装置のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、ICカード4は、記憶部11、送受信部12、制御部13等で構成される。記憶部11は、ICカードリーダライタ等によって書き込まれるデータ等を記憶する。記憶部11では、図5の説明にて後述する情報を記憶する。送受信部12は、ICカードリーダライタ等とデータの送受信を行う。制御部11は、ICカード4全体を駆動制御する。
入退室管理装置5は、記憶部21、送受信部22、ゲート開閉制御部23、通信部24、制御部25等で構成される。記憶部21は、制御部25が実行するプログラム、及びプログラムに必要なデータ等を記憶する。送受信部22は、部屋2の入口近傍及び出口近傍の両方に設置され、ICカード4等とデータの送受信を行う。ゲート開閉制御部23は、制御部25からの指示に基づいて、ゲート6の開閉状態を制御する。通信部24は、ネットワーク9を介して、他の機器やコンピュータ等と通信を行う。制御部25は、記憶部21に記憶されるプログラムを呼び出して実行し、入退室管理装置5を構成する各装置を駆動制御する。
入退室管理装置5は、例えば、ゲート6の入退場用のICカードリーダライタであっても良いし、送受信部22の機能のみを持つICカードリーダライタと、他の装置やコンピュータ等と、を組み合わせて構成されるものであっても良い。
尚、通信部24は、第1の実施の形態においては必須ではない。
フラッパーゲート7は、記憶部31、送受信部32、ゲート開閉制御部33、通信部34、制御部35等で構成される。記憶部31は、制御部35が実行するプログラム、及びプログラムに必要なデータ等を記憶する。送受信部32は、ICカード4等とデータの送受信を行う。ゲート開閉制御部33は、制御部35からの指示に基づいて、自らのゲートの開閉状態を制御する。通信部34は、ネットワーク9を介して、他の装置やコンピュータ等と通信を行う。制御部35は、記憶部31に記憶されるプログラムを呼び出して実行し、フラッパーゲート7を構成する各装置を駆動制御する。
次に、図3、図4に基づいて、入退室管理システム1のソフトウェア構成について説明する。
図3は、入退室管理装置5の機能の概要を示すブロック図である。
図3に示すように、入退室管理装置5は、ICカード読み取り手段51、ICカード認証手段52、照合手段53、データベース更新手段54、ゲート開閉指示手段55、入退室履歴情報データベース56等を備える。
ICカード読み取り手段51は、ICカード4の記憶部11に記憶されている情報を送受信部22によって読み取る。ICカード認証手段52は、ICカード4から読み取る情報に基づいて、正規の手続きによって発行されたものであるか、または有効期限が切れていないか等、通常の認証処理を行う。
照合手段53は、ICカード4から読み取る情報と入退室履歴情報データベース56が保持する情報とを基に、予め定められた照合条件を満たすかどうかの照合処理を行う。
特に、第1の照合手段は、従ICカード4bの所持者が部屋2に入室する際に、従ICカード4bから読み取る情報と入退室履歴情報データベース56が保持する情報とを基に、主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室しているかどうかを照合する。
また、特に、第2の照合手段は、主ICカード4aの所持者が部屋2を退室する際に、主ICカード4aから読み取る情報と入退室履歴情報データベース56が保持する情報とを基に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が全て退室しているかどうかを照合する。
更に、第2の照合手段は、主従関係にある従ICカード4bの所持者が退室していない場合、退室していない従ICカード4bの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる主ICカード4aの所持者が、入室しているかどうかを照合するものであっても良い。
データベース更新手段54は、ICカード4から読み取る情報に基づいて、入退室履歴情報データベース56が保持する各種の情報を更新する。すなわち、データベース更新手段54は、入退室履歴情報データベース56を構成する各テーブルのレコードを挿入、更新、削除する機能である。入退室履歴情報データベース56を構成する各テーブルは、図6から図9までの説明にて後述する。
ゲート開閉指示手段55は、ICカード認証手段52による認証、および照合手段53による照合の結果に従い、ゲート開閉制御部23に対し、ゲート6の開閉指示を行う。
図4は、フラッパーゲート7の機能の概要を示すブロック図である。
図4に示すように、フラッパーゲート7は、ICカード読み取り手段61、ICカード認証手段62、ICカード書き換え手段63、ゲート開閉指示手段64等を備える。
ICカード読み取り手段61は、ICカード4の記憶部11に記憶されている情報を送受信部32によって読み取る。ICカード認証手段62は、ICカード4から読み取る情報に基づいて、正規の手続きによって発行されたものであるか、または有効期限が切れていないか等、通常の認証処理を行う。
ICカード書き換え手段63は、ICカード4が記憶する情報を書き換える。書き換えは、例えば、社員やアルバイト従業員等の利用者3が出社する際に、既に記憶している情報を上書きして書き換えても良い。また、例えば、退社する際に既に記憶している情報を削除し、出社する際には新規に書き込みを行うようにしても良い。
ゲート開閉指示手段64は、ICカード認証手段62による認証に従い、ゲート開閉制御部33に対し、自らのゲートの開閉指示を行う。
次に、図5から図9までに基づいて、入退室管理システム1に係るデータについて説明する。
図5は、ICカード4の記憶領域91のデータの1例を示す図である。
図5に示すように、ICカード4の記憶領域91のデータは、カードID101、主の固有情報102、従の固有情報103等の項目を含む。
カードID101は、ICカード4を一意に識別する番号であり、全てのICカード4の記憶領域91に記憶されている。
主の固有情報102は、主ICカード4aの所持者固有の情報である。例えば、所持者が社員などである場合、社員番号など所持者を特定する情報(カードID101と同一であっても良い。)、または部署、役職など所持者の属性情報、または所持者が行う業務に関する情報等である。主ICカード4aの記憶部11は、当該主ICカード4aの所持者に係る主の固有情報102を記憶する。
従の固有情報103は、従ICカード4bの所持者固有の情報である。所持者が訪問者などである場合、訪問者の氏名、または訪問時に記入する伝票の番号など訪問者を特定する情報、または社名など訪問者の属性情報、または会議名など訪問者に係る業務に関する情報等である。また、所持者がアルバイト従業員などである場合、主の固有情報102の説明において前述した、所持者が社員などである場合と同様の情報である。従ICカード4bの記憶部11は、当該従ICカード4bの所持者に係る従の固有情報103を記憶する。
主の固有情報102、および従の固有情報103の両方とも、少なくとも前述する複数の情報のいずれか1つを含むものであれば良く、複数の情報を組み合わせたものであっても良い。
図6から図9までは、入退室履歴情報データベース56を構成する各テーブルのレイアウトの1例を示している。尚、既に説明した項目については同一の番号を付し、重複する説明を避けることとする。
図6は、入室履歴情報92の1例を示す図である。
図6に示すように、入室履歴情報92は、カードID101、入室日時104等の項目を含む。
入室日時104は、ICカード4の所持者が入室した日時である。
入室履歴情報92は、いわゆるログテーブルであり、盗難等が発生した場合には、誰がいつ部屋2に入室したかを追跡できる情報を保持している。入室履歴情報92は、入室があるごとに、入退室管理装置5のデータベース更新手段54によって新規のレコードが挿入される。
図7は、退室履歴情報93の1例を示す図である。
図7に示すように、退室履歴情報93は、カードID101、退室日時105等の項目を含む。
退室日時105は、ICカード4の所持者が退室した日時である。
退室履歴情報93は、いわゆるログテーブルであり、盗難等が発生した場合には、誰がいつ部屋2を退室したかを追跡できる情報を保持している。退室履歴情報93は、退室があるごとに、入退室管理装置5のデータベース更新手段54によって新規のレコードが挿入される。
図8は、入退室状況情報94の1例を示す図である。
図8に示すように、入退室状況情報94は、主の固有情報102、従の固有情報103、主の入退室状況106、従の入退室状況107等の項目を含む。
主の入退室状況106は、同一レコードの主の固有情報102に合致する主ICカード4aの所持者が入室しているか、または退室しているかを示す情報である。ここで、主の固有情報102のデータ設計によっては、合致する主ICカード4aの所持者が複数存在する場合もある。このような場合、合致する主ICカード4aの所持者の入室人数を示す情報としても良い。
従の入退室状況107は、同一レコードの従の固有情報103に合致する従ICカード4bの所持者が入室しているか、または退室しているかを示す情報である。ここで、従の固有情報103のデータ設計によっては、合致する従ICカード4bの所持者が複数存在する場合もある。このような場合、合致する従ICカード4bの所持者の入室人数を示す情報としても良い。
入退室状況情報94は、現在の入退室状況を示すテーブルであり、入退室管理装置5の照合手段53が参照するテーブルである。また、入退室状況情報94は、入退室があるごとに、入退室管理装置5のデータベース更新手段54によって該当するレコードが更新(挿入、削除を含む。)される。すなわち、入退室状況情報94は、ICカード4から読み取る主の固有情報102、および/または従の固有情報103を保持する。
図9は、主従関係情報95の1例を示す図である。
図9に示すように、主従関係情報95は、主の固有情報102、従の固有情報103等の項目を含む。
主従関係情報95は、利用者3の主従関係を示すテーブルである。主従関係情報95を用いる場合、ICカード4の記憶部11において主従関係の情報を記憶する必要はない。
図5から図9までを参照し、入退室管理システム1のデータについて説明したが、図示したテーブル、および項目の全てを用いる必要はない。
例えば、ICカード4の記憶領域91は、主ICカード4aが主従関係にある従の固有情報103を保持する場合、従ICカード4bは主の固有情報102を保持する必要はない。また、その逆の場合も同様である。但し、主ICカード4a、および従ICカード4bの両方が、主従関係にある従の固有情報103や主の固有情報102を保持しても構わない。
また、例えば、ICカード4の記憶部11において主従関係の情報を記憶する場合、主従関係情報95を用いる必要はない。また、その逆の場合、すなわち、主ICカード4aは主従関係にある従の固有情報103を記憶せず、および従ICカード4bは主従関係にある主の固有情報102を記憶しないようにし、主従関係情報95を用いるようにしても良い。
また、例えば、入退室状況情報94は、更新の仕方によっては、主の入退室状況106や従の入退室状況107等の項目を用いる必要はない。
次に、図10から図12までに基づいて、入退室管理システム1を構成する各種装置の動作の詳細について説明する。
図10は、利用者3が部屋2に入室する際の入退室管理装置5の動作を示すフローチャートである。
図10に示すように、利用者3がICカード4の認証を受けようとすると、入退室管理装置5の制御部25は、ICカード読み取り手段51によってICカード4の読み取りを行う(S201)。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、ICカード認証手段52によってICカード4の認証を行う(S202)。
認証が成功した場合、S204に進む(S203のYes)。
認証が失敗した場合、処理を終了する(S203のNo)。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、ICカード4が主ICカード4aであるか確認する(S204)。ここで、ICカード4が主ICカード4aであるか、または従ICカード4bであるかは、主ICカード4aの記憶部11に記憶されている主の固有情報102、または従ICカード4bの記憶部11に記憶されている従の固有情報103の内容によって判別可能であるとする。
主ICカード4aである場合、S207に進む(S204のYes)。
従ICカード4bである場合、S205に進む(S204のNo)。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、従ICカード4bに対し、照合手段53によって第1の照合を行う(S205)。第1の照合では、従ICカード4bの所持者が部屋2に入室する際に、従ICカード4bから読み取る情報と入退室履歴情報データベース56の入退室状況情報94等とを基に、主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室しているかどうかを照合する。これにより、従ICカード4bの所持者が入室する際には単独での入室はできず、必ず先に主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室していることをシステム的に担保することができる。
照合条件を満たす場合、S207に進む(S206のYes)。
照合条件を満たさない場合、処理を終了する(S206のNo)。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、データベース更新手段54によって入退室履歴情報データベース56の更新を行う(S207)。具体的には、入室履歴情報92に対し、入室する利用者3のカードID101に係るレコードを挿入する。また、入退室状況情報94に対し、入室する利用者3の主の固有情報102、および/または従の固有情報103に係るレコードを挿入、または更新する。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、ゲート開閉指示手段55によってゲート6への開錠指示を行う(S208)。これにより、利用者3は、部屋2に入室することが可能となる。
図11は、利用者3が部屋2を退室する際の入退室管理装置5の動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、利用者3がICカード4の認証を受けようとすると、入退室管理装置5の制御部25は、ICカード読み取り手段51によってICカード4の読み取りを行う(S301)。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、ICカード認証手段52によってICカード4の認証を行う(S302)。
認証が成功した場合、S304に進む(S303のYes)。
認証が失敗した場合、処理を終了する(S303のNo)。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、ICカード4が主ICカード4aであるか確認する(S304)。
主ICカード4aである場合、S305に進む(S304のYes)。
従ICカード4bである場合、S307に進む(S304のNo)。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、従ICカード4bに対し、照合手段53によって第2の照合を行う(S305)。ここで、第2の照合は、二通りの照合条件が存在する。
第1の照合条件は、予め定められた主従関係が1対nの場合である。このとき、第2の照合では、主ICカード4aの所持者が部屋2を退室する際に、主ICカード4aから読み取る情報と入退室履歴情報データベース56の入退室状況情報94等とを基に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が全て退室しているかどうかを照合する。これにより、主ICカード4aの所持者が退室する際には従ICカード4bの所持者が全て退室していなければならず、必ず主従関係にある従ICカード4bの所持者が単独で部屋2に在室しないことをシステム的に担保することができる。
第2の照合条件は、予め定められた主従関係がm対nの場合である。このとき、第2の照合では、第1の照合条件による照合を行い、更に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が退室していない場合には、退室していない従ICカード4bの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる主ICカード4aの所持者が、入室しているかどうかを照合する。これにより、同一の主従関係にある主ICカード4aの所持者が複数存在する場合、その中の一人が在室していれば、他の主ICカード4aの所持者は退室することが可能となり、利便性を向上することができる。すなわち、ある社員が、訪問者やアルバイト従業員等の管理について、他の社員に引継ぎを行うことができる。
照合条件を満たす場合、S307に進む(S306のYes)。
照合条件を満たさない場合、処理を終了する(S306のNo)。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、データベース更新手段54によって入退室履歴情報データベース56の更新を行う(S307)。具体的には、退室履歴情報93に対し、退室する利用者3のカードID101に係るレコードを挿入する。また、入退室状況情報94に対し、退室する利用者3の主の固有情報102、および/または従の固有情報103に係るレコードを削除、または更新する。
次に、入退室管理装置5の制御部25は、ゲート開閉指示手段55によってゲート6への開錠指示を行う(S308)。これにより、利用者3は部屋2を退室することが可能となる。
図12は、利用者3がフラッパーゲート7を通過する際のフラッパーゲート7の動作を示すフローチャートである。
図12に示すように、利用者3がICカード4の認証を受けようとすると、フラッパーゲート7の制御部35は、ICカード読み取り手段61によってICカード4の読み取りを行う(S401)。
次に、フラッパーゲート7の制御部35は、ICカード認証手段62によってICカード4の認証を行う(S402)。
認証が成功した場合、S404に進む(S403のYes)。
認証が失敗した場合、処理を終了する(S403のNo)。
次に、フラッパーゲート7の制御部35は、ICカード書き換え手段63によってICカード4の書き換えを行う(S404)。これにより、ICカード4の記憶領域91が記憶する主の固有情報102、および/または従の固有情報103を変更することができる。例えば、毎日の業務が異なるようなアルバイト従業員等に対しては、出社時に予定する業務と管理担当の社員の内容を変更することで、速やかな業務遂行とセキュリティの確保とを両立することができる。
次に、フラッパーゲート7の制御部35は、ゲート開閉指示手段64によって自らのゲートへの開錠指示を行う(S405)。これにより、利用者3はフラッパーゲート7を通過することが可能となる。
次に、図13、図14を参照しながら、第1の実施の形態に係る実施例1について説明する。
図13は、実施例1の第1の状況を示す図である。
図14は、実施例1の第2の状況を示す図である。
実施例1では、従ICカード4bの記憶領域91が主従関係を記憶、すなわち主の固有情報102を記憶しているとし、主従関係は1対nの場合である。また、主の固有情報102および従の固有情報103の具体的な情報の内容は、所持者を特定する情報のみとしている。
図13に示す第1の状況では、部屋Z101において、主ICカード4aの所持者である社員A、および従ICカード4bの所持者である訪問者Bが入室済である。そして、従ICカード4bの所持者である訪問者Cが入室するところである。また、訪問者Cが所持する従ICカード4bには、主従関係にある主の固有情報102として社員Aが記憶されている。
この場合、入退室管理装置5は、訪問者Cが所持する従ICカード4bから読み取る主の固有情報102と、入退室状況情報94に登録されている主の固有情報102と、を照合し、該当する主の固有情報102が入退室状況情報に登録されているか確認する。そして、社員Aに係る主の固有情報102が登録されていることから照合条件を満たすとしてゲート6を開く。ここで、照合条件は、図10の説明にて前述した第1の照合における照合条件である。
図13に示す入退室状況情報94は、訪問者Cが入室した後の内容であり、社員Aと訪問者Bとの主従関係(以下、「主従関係A−B」のように記載する。)、主従関係A−Cに係る二個のレコードが登録されている。
図14に示す第2の状況では、図13に示す第1の状況から、既に訪問者Bが退室している。
つまり、図14に示す入退室状況情報94は、訪問者Bが退室した後の内容であり、主従関係A−Bに係るレコードが削除されている。
更に、図14に示す第2の状況では、社員Aが訪問者Cよりも先に退室しようとしている。
この場合、入退室管理装置5は、社員Aが所持する主ICカード4aから読み取る主の固有情報102と、入退室状況情報94に登録されている主の固有情報102と、を照合し、該当する主の固有情報102と主従関係にある従の固有情報103が入退室状況情報94に登録されているか確認する。そして、訪問者Cに係る従の固有情報103が登録されていることから照合条件を満たさないとしてゲート6を開けない。ここで、主従関係は1対nであるから、照合条件は、図11の説明にて前述した第2の照合における第1の照合条件である。
社員Aが退室するためには、訪問者Cが退室し、入退室状況情報94から、主従関係A−Cに係るレコードが削除される必要がある。このように、主ICカード4aの所持者である社員Aは、社員Aと主従関係にある従ICカード4bの所持者が一人でも在室している場合には退室することができない。
次に、図15から図18までを参照しながら、第1の実施の形態に係る実施例2について説明する。
図15は、実施例2の第1の状況に係る入退室状況情報94を示す図である。
図16は、実施例2の第2の状況に係る入退室状況情報94を示す図である。
図17は、実施例2の第3の状況に係る入退室状況情報94を示す図である。
図18は、実施例2の第4の状況に係る入退室状況情報94を示す図である。
実施例2では、従ICカード4bの記憶領域91が主従関係を記憶、すなわち主の固有情報102を記憶しているとし、主従関係はm対nの場合である。また、主の固有情報102および従の固有情報103の具体的な情報の内容は、所持者を特定する情報のみとしている。
実施例2では、A、Bが主ICカード4aの所持者である社員、a、b、cが従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員である。そして、アルバイト従業員a、b、cが所持する従ICカード4bには、主従関係にある主の固有情報102として、それぞれ、社員Aと社員B、社員Aのみ、社員Aのみが記憶されている。
第1の状況では、最初に社員Aが入室、続いてアルバイト従業員b、cが入室している。
つまり、図15に示す入退室状況情報94では、主従関係A−b、主従関係A−cに係る二個のレコードが登録されている。尚、実施例2では、入退室状況情報94の項目に主の入退室状況106も含めており、主の入退室状況106は、該当する主ICカード4aの所持者が入室しているか、または退室しているかを示す。
第2の状況では、第1の状況から、アルバイト従業員aが入室している。ここで、アルバイト従業員aが入室する際、主従関係にある社員Aと社員Bのうち、社員Aが入室していることから、入退室管理装置5は、図10の説明にて前述した第1の照合における照合条件を満たすと判定している。
つまり、図16に示す入退室状況情報94では、更に、主従関係A−a、主従関係B−aに係る二個のレコードが登録されている。但し、社員Bは入室していないことから、主従関係B−aに係るNo4のレコードでは、主の入退室状況106は「出」となっている。
第3の状況では、第2の状況から、社員Bが入室している。
つまり、図17に示す入退室状況情報94では、主従関係B−aに係るNo4のレコードの主の入退室状況106は「入」となっている。
第4の状況では、第3の状況から、最初にアルバイト従業員b、cが退室し、続いて社員Aが退室している。ここで、社員Aが退室する際には、入退室管理装置5は、社員Aが所持する主ICカード4aから読み取る主の固有情報102と、入退室状況情報94に登録されている主の固有情報102と、を照合し、該当する主の固有情報102と主従関係にある従の固有情報103が入退室状況情報94に登録されているか確認する。そして、主従関係にある従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員aが退室していないと判断する。更に、入退室管理装置5は、退室していない従ICカード4bの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる主ICカード4aの所持者が、入室しているかどうかを照合する。すなわち、アルバイト従業員aを示す従の固有情報103と主従関係にある主の固有情報102であって、社員Aを示すものではないものが、入退室状況情報94に入室している状態(=主の入退出状況107が「入」)で登録されているか確認する。そして、社員Bに係る主の固有情報102が入室している状態で登録されていることから、入退室管理装置5は、図11の説明にて前述した第2の照合における第2の照合条件を満たすとしてゲート6を開く。
つまり、図18に示す入退室状況情報94では、主従関係A−b、主従関係A−cに係る二個のレコードが削除され、主従関係A−aに係るレコードの主の入退室状況106は「出」となっている。
この後、社員Bが退室するためには、アルバイト従業員aが退室し、入退室状況情報94から、主従関係B−aに係るレコードが削除される必要がある。
このように、主従関係がm対nで定められている場合、第2の照合条件によって第2の照合を行うことで、社員Aが、アルバイト従業員aの管理について、社員Bに引継ぎを行うことができる。
次に、図19から図21までを参照しながら、第1の実施の形態に係る実施例3について説明する。
図19は、実施例3の第1の状況に係るICカード4の記憶領域91を示す図である。
図20は、実施例3の第2の状況に係る入退室状況情報94を示す図である。
図21は、実施例3の第3の状況に係る入退室状況情報94を示す図である。
実施例3では、主ICカード4aの記憶領域91および従ICカード4bの記憶領域91ともに主従関係自体の情報は記憶していないものとし、主従関係はm対nの場合である。また、主の固有情報102および従の固有情報103の具体的な情報の内容は、所持者を特定する情報と所持者が行う業務に関する情報とを組み合わせている。
実施例3は、例えば、ダイレクトメール発送に関する受託業務を行う社員およびアルバイト従業員に関する。A、B、Cは主ICカード4aの所持者である社員、a、b、cは従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員である。社員A、B、Cは、ダイレクトメール発送を委託した企業に対して半固定的に担当するものとする。アルバイト従業員a、b、cは、担当する企業が日ごとに異なり、例えば、出社時にフラッパーゲート7によって、所持する従ICカード4bの記憶領域91に記憶する従の固有情報103の内容、すなわち、担当する企業が書き換えられるものとする。また、担当する企業は午前と午後とで異なっても良いものとする。
第1の状況は、利用者3全員がフラッパーゲート7を通過した後であり、ICカード4の記憶領域91が記憶する情報は、図19に示す内容となっている。社員Aに係る主の固有情報102は、(A、甲会社)である。これは、社員Aが甲会社を担当することを意味する。また、社員Bに係る主の固有情報102は、(B、乙会社)および(B、丙会社)である。これは、社員Bが乙会社および丙会社を担当することを意味する。一方、アルバイト従業員aに係る従の固有情報103は、(a、午前、甲会社)および(a、午後、乙会社)である。これは、アルバイト従業員aが午前には甲会社を担当し、午後には乙会社を担当することを意味する。
第2の状況では、第1の状況から、最初に社員Aが部屋2に入室し、続いてアルバイト従業員a、cが部屋2に入室し、更に続いて社員Cが部屋2に入室している。
つまり、図20に示す入退室状況情報94では、主従関係(A、甲会社)−(a、午前、甲会社)、主従関係(A、甲会社)−(c、午前、甲会社)、主従関係(C、甲会社)−(a、午前、甲会社)、主従関係(C、甲会社)−(c、午前、甲会社)に係る四個のレコードが登録されている。また、(C、乙会社)の主の固有情報102のみを保持する一個のレコードが登録されている。これは、社員Cが入室した段階では、主従関係にある従ICカード4bの所持者が一人も入室しておらず、紐付く従の固有情報103が存在しない為である。
この状況では、アルバイト従業員bの業務に関する情報を媒介として主従関係にある社員Cが入室している為、アルバイト従業員bは部屋2に入室することが可能である。すなわち、アルバイト従業員bが入室する際、入退室管理装置5は、図10の説明にて前述した第1の照合における照合条件を満たすと判定する。
また、この状況では、社員Aまたは社員Bの業務に関する情報を媒介として主従関係にあるアルバイト従業員a、cが入室しているが、社員Aと社員Bの両方ともアルバイト従業員a、cを管理する立場にある為、社員Aまたは社員Bのいずれか一方が退室することが可能である。すなわち、社員Aまたは社員Bのいずれか一方が退室する際、入退室管理装置5は、図11の説明にて前述した第2の照合における第2の照合条件を満たすと判定する。
尚、午前の就業時間が終了した場合、アルバイト従業員の全員が部屋2を退室する。
第3の状況では、第2の状況から、午前の就業時間が終了して全員が部屋2を退室した後、最初に社員Bが部屋2に入室し、続いてアルバイト従業員a、c、bが部屋2に入室している。
つまり、図21に示す入退室状況情報94では、主従関係(B、乙会社)−(a、午後、乙会社)、主従関係(B、丙会社)−(c、午後、丙会社)、主従関係(B、乙会社)−(b、午後、乙会社)に係る三個のレコードが登録されている。
この状況では、仮に社員Aと社員Cが更に続いて入室した場合であっても、社員Bは退室することはできない。これは、アルバイト従業員cに対しては社員Bのみが管理する立場にある為である。すなわち、仮に社員Aと社員Cが更に続いて入室した場合であっても、社員Bが退室する際、入退室管理装置5は、図11の説明にて前述した第2の照合における第2の照合条件を満たさないと判定する。
実施例3では、利用者3の業務に関する情報を媒介として主従関係を定義しており、所持者を特定する情報によって直接的に主従関係を定義する実施例1、実施例2と比して、人の異動や業務状況の変動等に対して柔軟に対応することが可能となる。また、フラッパーゲート7を利用し、アルバイト従業員に対しては、出社時に予定する業務と管理担当の社員の内容を変更することで、速やかな業務遂行とセキュリティの確保とを両立することができる。
次に、図22から図24までを参照しながら、第1の実施の形態に係る実施例4について説明する。
図22は、実施例4の第1の状況に係る入退室状況情報94を示す図である。
図23は、実施例4の第2の状況に係る主従関係情報95を示す図である。
図24は、実施例4の第3の状況に係る入退室状況情報94を示す図である。
実施例4では、主ICカード4aの記憶領域91および従ICカード4bの記憶領域91ともに主従関係自体の情報は記憶していないものとし、主従関係はm対nの場合である。また、主の固有情報102および従の固有情報103の具体的な情報の内容は、所持者を特定する情報のみとしている。
実施例4は、例えば、ダイレクトメール発送に関する受託業務を行う社員およびアルバイト従業員に関する。A、B、Cは主ICカード4aの所持者である社員、a、b、cは従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員である。社員A、B、Cおよびアルバイト従業員a、b、cが担当する企業は、部屋2に入室した後に割り振りを行うものとする。従って、企業の割り振り後に、入退室履歴情報データベース56の主従関係情報95に主従関係を登録するものとする。
第1の状況では、社員A、B、Cおよびアルバイト従業員a、b、cが部屋2に入室している。
つまり、図22に示す入退室状況情報94では、主の固有情報102として「A、B、C」を保持する三個のレコードが登録されている。また、従の固有情報103として「a、b、c」を保持する三個のレコードが登録されている。そして、いずれのレコードも、主従関係にある従の固有情報103または主の固有情報102を保持していない。これは、ICカード4の記憶領域91に主従関係自体の情報が記憶されていない為である。
尚、実施例4では、主ICカード4aの記憶部11に記憶されている主の固有情報102、または従ICカード4bの記憶部11に記憶されている従の固有情報103の内容によって、主ICカード4aであるか、または従ICカード4bであるかを入退室管理装置5が判定し、従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員が単独で部屋2に入室することを防止することとする。
第2の状況では、社員A、B、Cおよびアルバイト従業員a、b、cが担当する企業の割り振りが行われて、主従関係が定義されている。
つまり、図23に示す主従関係情報95では、主従関係(A、甲会社)−(a、甲会社)、主従関係(A、甲会社)−(b、甲会社)、主従関係(B、乙会社)−(a、乙会社)、主従関係(C、丙会社)−(c、丙会社)に係る四個のレコードが登録されている。
この状況では、社員A、B、Cのいずれもが部屋2を退室することはできない。すなわち、社員A、B、Cのいずれかが退室する際、入退室管理装置5は、図22に示す入退室状況情報94と図23に示す主従関係情報95とを参照することで、図11の説明にて前述した第2の照合における第2の照合条件を満たさないと判定する。
第3の状況では、アルバイト従業員bが既に退室している。
つまり、図24に示す入退室状況情報94では、従の固有情報103が「b」に係るレコードが削除されている。
この状況では、社員Aまたは社員Bのいずれか一方は部屋2を退室することができる。これは、社員Aと社員Bの両方ともアルバイト従業員aを管理する立場にあり、社員Aまたは社員Bのいずれか一方が退室することが可能である為である。従って、社員Aまたは社員Bのいずれか一方が退室する際、入退室管理装置5は、図24に示す入退室状況情報94と図23に示す主従関係情報95とを参照することで、第2の照合における第2の照合条件を満たすと判定する。
実施例4では、部屋2に入室した後に主従関係を定義しており、部屋2に入室しないと業務量が分からない場合であっても、柔軟に業務の割り振りを行うことができる。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、従ICカード4bの所持者が部屋2に入室する際には、入退室管理装置5の制御部25が、照合手段53によって第1の照合による照合条件を照合する。すなわち、従ICカード4bの所持者が部屋2に入室する際に、従ICカード4bから読み取る情報と入退室履歴情報データベース56が保持する情報とを基に、主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室しているかどうかを照合する。これにより、従ICカード4bの所持者が入室する際には単独での入室はできず、必ず先に主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室していることをシステム的に担保することができる。
また、第1の実施の形態によれば、予め定められた主従関係が1対nの場合であって、主ICカード4aの所持者が部屋2を退室する際には、照合手段53によって第2の照合による第1の照合条件を照合する。すなわち、主ICカード4aから読み取る情報と入退室履歴情報データベース56が保持する情報とを基に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が全て退室しているかどうかを照合する。これにより、主ICカード4aの所持者が退室する際には従ICカード4bの所持者が全て退室していなければならず、必ず主従関係にある従ICカード4bの所持者が単独で部屋2に在室しないことをシステム的に担保することができる。
また、第1の実施の形態によれば、予め定められた主従関係がm対nの場合であって、主ICカード4aの所持者が部屋2を退室する際には、照合手段53によって第2の照合による第2の照合条件を照合する。すなわち、第1の照合条件による照合を行い、更に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が退室していない場合には、退室していない従ICカード4bの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる主ICカード4aの所持者が、入室しているかどうかを照合する。これにより、同一の主従関係にある主ICカード4aの所持者が複数存在する場合、その中の一人が在室していれば、他の主ICカード4aの所持者は退室することが可能となり、利便性を向上することができる。すなわち、ある社員が、訪問者やアルバイト従業員等の管理について、他の社員に引継ぎを行うことができる。
次に、図面に基づいて、第2の実施の形態を詳細に説明する。尚、第1の実施の形態の説明において既に説明したものについては同一の番号を付し、重複する説明を避けることとする。
図25は、第2の実施の形態に係る入退室管理システム1aの概要を示す図である。
図25に示すように、入退室管理システム1aは、ICカード4、入退室管理装置5a、フラッパーゲート7、サーバ8等で構成される。
入退室管理装置5aは、サーバ8と連携し、ICカード4に記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲート6の開閉状態を制御する。部屋2の入口近傍および出口近傍には、ICカード4に記憶された情報を読み取る機器、例えばICカードリーダライタ等が設置される。また、部屋2の出入口には、自動的に開閉を行うゲート6が備えられており、ゲート6の開閉は入退室管理装置5aによって制御される。部屋2が複数存在する場合、入退室管理装置5aは、部屋2ごとに設置される。
サーバ8は、入退室管理装置5aから送信される情報に基づいて入退室の可否を判断し、入退室管理装置5aが制御するゲート6の開閉状態を指示する指示情報を入退室管理装置5aに送信し、各部屋2の入退室について制御する。
次に、図26に基づいて、入退室管理システム1aのハードウェア構成について説明する。図26は、入退室管理システム1aを構成する装置のハードウェア構成を示す図である。
図26に示すように、入退室管理装置5aは、記憶部21、送受信部22、ゲート開閉制御部23、通信部24、制御部25等で構成される。第2の実施の形態では、入退室管理装置5aとサーバ8は連携して動作することから通信部24は必須であり、通信部24はネットワーク9を介してサーバ8と通信を行う。
サーバ8は、記憶部41、通信部42、制御部43等で構成される。記憶部41は、制御部43が実行するプログラム、及びプログラムに必要なデータ等を記憶する。通信部42は、ネットワーク9を介して、他の機器やコンピュータ等と通信を行う。制御部43は、記憶部41に記憶されるプログラムを呼び出して実行し、サーバ8全体を駆動制御する。
次に、図27、図28に基づいて、入退室管理システム1aのソフトウェア構成について説明する。尚、フラッパーゲート7については、第1の実施の形態における図4の説明と同様である。
図27は、入退室管理装置5aの機能の概要を示すブロック図である。
図27に示すように、入退室管理装置5aは、ICカード読み取り手段51、ICカード認証手段52、情報送信手段57、情報受信手段58、ゲート開閉指示手段55等を備える。
情報送信手段57は、ICカード読み取り手段51によって読み取った情報をサーバ8等に送信する。情報受信手段58は、サーバ8等から送信される情報を受信する。
尚、ICカード認証手段52はサーバ8が具備しても良いが、混乱を避ける為、入退室管理装置5aが具備するものとして以下の説明を行う。
図28は、サーバ8の機能の概要を示すブロック図である。
図28に示すように、サーバ8は、情報受信手段71、照合手段72、データベース更新手段73、情報送信手段74、入退室履歴情報データベース75等を備える。
情報受信手段71は、入退室管理装置5a等からの情報を受信する。照合手段72およびデータベース更新手段73は、第1の実施の形態における入退室管理装置5の照合手段53およびデータベース更新手段54の説明と同様である。情報送信手段74は、ゲート6の開閉状態を指示する指示情報等を入退室管理装置5a等に送信する。入退室履歴情報データベース75を構成する各テーブルは、図30から図33までの説明にて後述する。
次に、図29から図33までに基づいて、入退室管理システム1aに係るデータについて説明する。
図29は、ICカード4の記憶領域91aのデータの1例を示す図である。
図29に示すように、ICカード4の記憶領域91aのデータは、カードID101、主の固有情報102、従の固有情報103、部屋番号108等の項目を含む。
部屋番号108は、入退室が管理された部屋2を一意に識別する番号である。
図30から図33までは、入退室履歴情報データベース75を構成する各テーブルのレイアウトの1例を示している。
図30は、入室履歴情報92aの1例を示す図である。
図30に示すように、入室履歴情報92aは、カードID101、入室日時104、部屋番号108等の項目を含む。入室履歴情報92aは、各部屋2で入室があるごとに、サーバ8のデータベース更新手段73によって新規のレコードが挿入される。
図31は、退室履歴情報93aの1例を示す図である。
図31に示すように、退室履歴情報93aは、カードID101、退室日時105、部屋番号108等の項目を含む。退室履歴情報93aは、各部屋2で退室があるごとに、サーバ8のデータベース更新手段73によって新規のレコードが挿入される。
図32は、入退室状況情報94aの1例を示す図である。
図32に示すように、入退室状況情報94aは、部屋番号108、主の固有情報102、従の固有情報103、主の入退室状況106、従の入退室状況107等の項目を含む。
入退室状況情報94aは、該当の部屋番号108に係る部屋2の現在の入退室状況を示すテーブルであり、サーバ8の照合手段72が参照するテーブルである。また、入退室状況情報94aは、各部屋2の入退室があるごとに、サーバ8のデータベース更新手段73によって該当するレコードが更新(挿入、削除を含む。)される。すなわち、入退室状況情報94aは、ICカード4から読み取る主の固有情報102、および/または従の固有情報103を保持する。
図33は、主従関係情報95aの1例を示す図である。
図33に示すように、主従関係情報95aは、部屋番号108、主の固有情報102、従の固有情報103等の項目を含む。
主従関係情報95aは、利用者3の主従関係を示すテーブルである。主従関係情報95aを用いる場合、ICカード4の記憶部11において主従関係の情報を記憶する必要はない。
図29から図33までを参照し、入退室管理システム1aのデータについて説明したが、図示したテーブル、および項目の全てを用いる必要はない。
例えば、ICカード4の記憶領域91aは、主ICカード4aが主従関係にある従の固有情報103を保持する場合、従ICカード4bは主の固有情報102を保持する必要はない。また、その逆の場合も同様である。但し、主ICカード4a、および従ICカード4bの両方が、主従関係にある従の固有情報103や主の固有情報102を保持しても構わない。
また、例えば、ICカード4の記憶部11において主従関係の情報を記憶する場合、主従関係情報95aを用いる必要はない。また、その逆の場合、すなわち、主ICカード4aは主従関係にある従の固有情報103を記憶せず、および従ICカード4bは主従関係にある主の固有情報102を記憶しないようにし、主従関係情報95aを用いるようにしても良い。
また、例えば、入退室状況情報94aは、更新の仕方によっては、主の入退室状況106や従の入退室状況107等の項目を用いる必要はない。
次に、図34、図35に基づいて、入退室管理システム1aを構成する各種装置の動作の詳細について説明する。尚、フラッパーゲート7については、第1の実施の形態における図12の説明と同様である。
図34は、利用者3が部屋2に入室する際の入退室管理装置5aとサーバ8との動作を示すフローチャートである。
図34に示すように、利用者3がICカード4の認証を受けようとすると、入退室管理装置5aの制御部25は、ICカード読み取り手段51によってICカード4の読み取りを行う(S501)。
次に、入退室管理装置5aの制御部25は、ICカード認証手段52によってICカード4の認証を行う(S502)。
認証が成功した場合、S504に進む(S503のYes)。
認証が失敗した場合、処理を終了する(S503のNo)。
次に、入退室管理装置5aの制御部25は、情報送信手段57によって読み取った情報等をサーバ8に送信し(S504)、サーバ8の制御部43は、情報受信手段71によって入退室管理装置5aから送信された情報を受信する(S505)。
次に、サーバ8の制御部43は、ICカード4が主ICカード4aであるか確認する(S506)。ここで、ICカード4が主ICカード4aであるか、または従ICカード4bであるかは、主ICカード4aの記憶部11に記憶されている主の固有情報102、または従ICカード4bの記憶部11に記憶されている従の固有情報103の内容によって判別可能であるとする。
主ICカード4aである場合、S509に進む(S506のYes)。
従ICカード4bである場合、S507に進む(S506のNo)。
次に、サーバ8の制御部43は、従ICカード4bに対し、照合手段72によって第1の照合を行う(S507)。第1の照合では、従ICカード4bの所持者が部屋2に入室する際に、従ICカード4bから読み取る情報と入退室履歴情報データベース75の該当する部屋番号108に係る入退室状況情報94a等とを基に、主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室しているかどうかを照合する。これにより、従ICカード4bの所持者が入室する際には単独での入室はできず、必ず先に主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室していることをシステム的に担保することができる。
照合条件を満たす場合、S509に進む(S508のYes)。
照合条件を満たさない場合、処理を終了する(S508のNo)。
次に、サーバ8の制御部43は、データベース更新手段73によって入退室履歴情報データベース75の更新を行う(S509)。具体的には、入室履歴情報92aに対し、該当する部屋番号108、かつ入室する利用者3のカードID101に係るレコードを挿入する。また、入退室状況情報94aに対し、該当する部屋番号108、かつ入室する利用者3の主の固有情報102、および/または従の固有情報103に係るレコードを挿入、または更新する。
次に、サーバ8の制御部43は、情報送信手段74によってゲート6の開錠を指示する指示情報を、該当する部屋番号108に係る入退室管理装置5aに送信し(S510)、入退室管理装置5aの制御部25は、情報受信手段58によってサーバ8から送信された情報を受信する(S511)。
次に、入退室管理装置5aの制御部25は、ゲート開閉指示手段55によってゲート6への開錠指示を行う(S512)。これにより、利用者3は、部屋2に入室することが可能となる。
図35は、利用者3が部屋2を退室する際の入退室管理装置5aとサーバ8との動作を示すフローチャートである。
図35に示すように、利用者3がICカード4の認証を受けようとすると、入退室管理装置5aの制御部25は、ICカード読み取り手段51によってICカード4の読み取りを行う(S601)。
次に、入退室管理装置5aの制御部25は、ICカード認証手段52によってICカード4の認証を行う(S602)。
認証が成功した場合、S604に進む(S603のYes)。
認証が失敗した場合、処理を終了する(S603のNo)。
次に、入退室管理装置5aの制御部25は、情報送信手段57によって読み取った情報等をサーバ8に送信し(S604)、サーバ8の制御部43は、情報受信手段71によって入退室管理装置5aから送信された情報を受信する(S605)。
次に、サーバ8の制御部43は、ICカード4が主ICカード4aであるか確認する(S606)。
主ICカード4aである場合、S607に進む(S606のYes)。
従ICカード4bである場合、S609に進む(S606のNo)。
次に、サーバ8の制御部43は、従ICカード4bに対し、照合手段72によって第2の照合を行う(S607)。ここで、第2の照合は、二通りの照合条件が存在する。
第1の照合条件は、予め定められた主従関係が1対nの場合である。このとき、第2の照合では、主ICカード4aの所持者が部屋2を退室する際に、主ICカード4aから読み取る情報と入退室履歴情報データベース75の該当する部屋番号108に係る入退室状況情報94a等とを基に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が全て退室しているかどうかを照合する。これにより、主ICカード4aの所持者が退室する際には従ICカード4bの所持者が全て退室していなければならず、必ず主従関係にある従ICカード4bの所持者が単独で部屋2に在室しないことをシステム的に担保することができる。
第2の照合条件は、予め定められた主従関係がm対nの場合である。このとき、第2の照合では、第1の照合条件による照合を行い、更に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が退室していない場合には、退室していない従ICカード4bの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる主ICカード4aの所持者が、入室しているかどうかを照合する。これにより、同一の主従関係にある主ICカード4aの所持者が複数存在する場合、その中の一人が在室していれば、他の主ICカード4aの所持者は退室することが可能となり、利便性を向上することができる。すなわち、ある社員が、訪問者やアルバイト従業員等の管理について、他の社員に引継ぎを行うことができる。
照合条件を満たす場合、S609に進む(S608のYes)。
照合条件を満たさない場合、処理を終了する(S608のNo)。
次に、サーバ8の制御部43は、データベース更新手段73によって入退室履歴情報データベース75の更新を行う(S609)。具体的には、退室履歴情報93aに対し、該当する部屋番号108、かつ退室する利用者3のカードID101に係るレコードを挿入する。また、入退室状況情報94aに対し、該当する部屋番号108、かつ退室する利用者3の主の固有情報102、および/または従の固有情報103に係るレコードを削除、または更新する。
次に、サーバ8の制御部43は、情報送信手段74によってゲート6の開錠を指示する指示情報を、該当する部屋2に係る入退室管理装置5aに送信し(S610)、入退室管理装置5aの制御部25は、情報受信手段58によってサーバ8から送信された情報を受信する(S611)。
次に、入退室管理装置5aの制御部25は、ゲート開閉指示手段55によってゲート6への開錠指示を行う(S612)。これにより、利用者3は、部屋2を退室することが可能となる。
次に、図36から図38までを参照しながら、第2の実施の形態に係る実施例5について説明する。
図36は、実施例5の第1の状況を示す図である。
図37は、実施例5の第2の状況を示す図である。
図38は、実施例5の第3の状況を示す図である。
実施例5では、従ICカード4bの記憶領域91が主従関係を記憶、すなわち主の固有情報102を記憶しているとし、主従関係は1対nの場合である。また、主の固有情報102および従の固有情報103の具体的な情報の内容は、所持者を特定する情報のみとしている。
図36に示す第1の状況では、部屋番号108が「Z101」の部屋2において、主ICカード4aの所持者である社員Aが入室済である。そして、従ICカード4bの所持者である訪問者Bが入室するところである。
この場合、サーバ8は、訪問者Bが所持する従ICカード4bから読み取る主の固有情報102と、入退室状況情報94aに登録されている主の固有情報102と、を照合し、該当する主の固有情報102が入退室状況情報94aに登録されているか確認する。そして、社員Aに係る主の固有情報102が登録されていることから照合条件を満たすとしてゲート6を開く。ここで、照合条件は、図34の説明にて前述した第1の照合における照合条件である。
図36に示す入退室状況情報94aは、訪問者Bが入室した後の内容であり、主従関係A−Bに係る一個のレコードが登録されている。
図37に示す第2の状況では、図36に示す第1の状況から、社員Aが退室しようとしているところである。
この場合、サーバ8は、社員Aが所持する主ICカード4aから読み取る主の固有情報102と、入退室状況情報94aに登録されている主の固有情報102と、を照合し、該当する主の固有情報102と主従関係にある従の固有情報103が入退室状況情報94aに登録されているか確認する。そして、訪問者Bに係る従の固有情報103が登録されていることから照合条件を満たさないとしてゲート6を開けない。ここで、主従関係は1対nであるから、照合条件は、図35の説明にて前述した第2の照合における第1の照合条件である。
図37に示す入退室状況情報94aは、図36に示す内容と変化はない。
図38に示す第3の状況では、図37に示す第2の状況から、訪問者Bが退室している。図38に示す入退室状況情報94aは、訪問者Bが退室した後の内容であり、従の固有情報103の値が削除され、部屋番号108が「Z101」、かつ主の固有情報102が「A」のみを保持するレコードが登録されている。
この場合、サーバ8は、社員Aが所持する主ICカード4aから読み取る主の固有情報102と、入退室状況情報94aに登録されている主の固有情報102と、を照合し、該当する主の固有情報102と主従関係にある従の固有情報103が入退室状況情報94aに登録されているか確認する。そして、主従関係にある従の固有情報103が1つも登録されていないことから照合条件を満たすとしてゲート6を開く。
次に、図39から図42までを参照しながら、第2の実施の形態に係る実施例6について説明する。
図39は、実施例6の第1の状況に係る入退室状況情報94aを示す図である。
図40は、実施例6の第2の状況に係る入退室状況情報94aを示す図である。
図41は、実施例6の第3の状況に係る入退室状況情報94aを示す図である。
図42は、実施例6の第4の状況に係る入退室状況情報94aを示す図である。
実施例6では、主ICカード4aの記憶領域91aが主従関係を記憶、すなわち従の固有情報103を記憶しているとし、主従関係はm対nの場合である。また、主の固有情報102および従の固有情報103の具体的な情報の内容は、所持者を特定する情報のみとしている。
実施例6では、A、Bが主ICカード4aの所持者である社員、a、b、cが従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員である。そして、社員A、Bが所持する主ICカード4aには、主従関係にある従の固有情報103として、それぞれ、アルバイト従業員a、b、cの三人、アルバイト従業員aのみが記憶されている。
第1の状況では、最初に社員Aが入室、続いてアルバイト従業員b、cが入室している。
つまり、図39に示す入退室状況情報94aでは、主従関係A−a、主従関係A−b、主従関係A−cに係る三個のレコードが登録されている。尚、実施例6では、入退室状況情報94aの項目に従の入退室状況107も含めており、従の入退室状況107は、該当する従ICカード4bの所持者が入室しているか、または退室しているかを示す。尚、アルバイト従業員aは入室していないことから、主従関係A−aに係るNo1のレコードでは、従の入退室状況107は「出」となっている。
第2の状況では、第1の状況から、アルバイト従業員aが入室している。ここで、アルバイト従業員aが入室する際、主従関係にある社員Aと社員Bのうち、社員Aが入室していることから、サーバ8は、第1の照合において照合条件を満たすと判定している。
つまり、図40に示す入退室状況情報94aでは、主従関係A−aに係るNo1のレコードの従の入退室状況107が「入」に更新されている。
第3の状況では、第2の状況から、社員Bが入室している。
つまり、図41に示す入退室状況情報94aでは、更に、主従関係B−aに係るNo4のレコードが登録されている。
第4の状況では、第3の状況から、最初にアルバイト従業員b、cが退室している。
つまり、図42に示す入退室状況情報94aでは、主従関係A−bに係るNo2のレコード、および主従関係A−cに係るNo3のレコードの従の入退室状況107が「出」に更新されている。
この場合、社員Aは退室することが可能である。すなわち、社員Aが退室する際には、サーバ8は、社員Aが所持する主ICカード4aから読み取る主の固有情報102と、入退室状況情報94aに登録されている主の固有情報102と、を照合し、該当する主の固有情報102と主従関係にある従の固有情報103が入退室状況情報94aに入室している状態(=従の入退出状況108が「入」)で登録されているか確認する。そして、主従関係にある従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員aが退室していないと判断する。更に、サーバ8は、退室していない従ICカード4bの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる主ICカード4aの所持者が、入室しているかどうかを照合する。すなわち、アルバイト従業員aを示す従の固有情報103と主従関係にある主の固有情報102であって、社員Aを示すものではないものが、入退室状況情報94aに登録されているか確認する。そして、社員Bに係る主の固有情報102が登録されていることから、サーバ8は、図35の説明にて前述した第2の照合における第2の照合条件を満たすとしてゲート6を開く。
この後、社員Bが退室するためには、アルバイト従業員aが退室し、入退室状況情報94aから、主従関係B−aに係るレコードの従の入退室状況107が「出」に更新される必要がある。
このように、主従関係がm対nで定められている場合、第2の照合条件によって第2の照合を行うことで、社員Aが、アルバイト従業員aの管理について、社員Bに引継ぎを行うことができる。
次に、図43から図45までを参照しながら、第2の実施の形態に係る実施例7について説明する。
図43は、実施例7の第1の状況に係るICカード4の記憶領域91aを示す図である。
図44は、実施例7の第2の状況に係る入退室状況情報94aを示す図である。
図45は、実施例7の第3の状況に係る入退室状況情報94aを示す図である。
実施例7では、主ICカード4aの記憶領域91aおよび従ICカード4bの記憶領域91aともに主従関係自体の情報は記憶していないものとし、主従関係はm対nの場合である。また、主の固有情報102および従の固有情報103の具体的な情報の内容は、所持者を特定する情報と所持者が行う業務に関する情報とを組み合わせている。
実施例7は、例えば、ダイレクトメール発送に関する受託業務を行う社員およびアルバイト従業員に関する。A、B、Cは主ICカード4aの所持者である社員、a、b、cは従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員である。社員A、B、Cは、ダイレクトメール発送を委託した企業に対して半固定的に担当するものとする。アルバイト従業員a、b、cは、担当する企業が日ごとに異なり、例えば、出社時にフラッパーゲート7によって、所持する従ICカード4bの記憶領域91aに記憶する従の固有情報103の内容、すなわち、担当する企業が書き換えられるものとする。
第1の状況は、利用者3全員がフラッパーゲート7を通過した後であり、ICカード4の記憶領域91aが記憶する情報は、図43に示す内容となっている。社員Aに係る主の固有情報102は、(A、甲会社)であり、部屋番号108は、「Z101」である。これは、社員Aは、部屋番号108が「Z101」の部屋2(以下、「部屋Z101」という。)において甲会社を担当することを意味する。一方、アルバイト従業員aに係る従の固有情報103は、(a、甲会社)であり、部屋番号108は、「Z101」である。これは、アルバイト従業員aは、部屋Z101において甲会社を担当することを意味する。
第2の状況では、第1の状況から、最初に社員Aが部屋Z101に入室し、続いて社員Bが部屋番号108が「Z102」の部屋2(以下、「部屋Z102」という。)に入室し、続いてアルバイト従業員aが部屋Z101に入室し、続いてアルバイト従業員bが部屋Z102に入室し、続いてアルバイト従業員cが部屋Z101に入室している。
つまり、図44に示す入退室状況情報94aでは、部屋Z101に係る主従関係(A、甲会社)−(a、甲会社)、部屋Z102に係る主従関係(B、乙会社)−(b、乙会社)、部屋Z101に係る主従関係(A、甲会社)−(c、甲会社)に係る三個のレコードが登録されている。
この状況では、社員A、Bともにそれぞれの部屋2を退室することはできない。これは、部屋Z101においては、アルバイト従業員a、cに対して社員Aが管理する立場にあり、部屋Z102においては、アルバイト従業員bに対して社員Bが管理する立場にある為である。すなわち、社員Aまたは社員Bのいずれかが退室する際、サーバ8は、図35の説明にて前述した第2の照合における第2の照合条件を満たさないと判定する。
第3の状況では、第2の状況から、社員Cが部屋Z101に入室している。
つまり、図45に示す入退室状況情報94aでは、更に、部屋Z101に係る主従関係(C、甲会社)−(a、甲会社)、部屋Z101に係る主従関係(C、甲会社)−(c、甲会社)に係る二個のレコードが新規に登録されている。
この状況では、社員Aまたは社員Cの業務に関する情報を媒介として主従関係にあるアルバイト従業員a、cが部屋Z101に入室しているが、社員Aと社員Cの両方とも部屋Z101においてアルバイト従業員a、cを管理する立場にある為、社員Aまたは社員Cのいずれか一方は退室することが可能である。すなわち、社員Aまたは社員Cのいずれか一方が退室する際、サーバ8は、第2の照合における第2の照合条件を満たすと判定する。
実施例7では、利用者3の業務に関する情報を媒介として主従関係を定義しており、人の異動や業務状況の変動等に対して柔軟に対応することが可能となる。また、部屋2ごとに主従関係を定義しており、厳密なセキュリティの確保が可能となる。更に、フラッパーゲート7を利用し、アルバイト従業員に対しては、出社時に予定する業務と管理担当の社員の内容を変更することで、速やかな業務遂行とセキュリティの確保とを両立することができる。
次に、図46から図48までを参照しながら、第2の実施の形態に係る実施例8について説明する。
図46は、実施例8の第1の状況に係る入退室状況情報94aを示す図である。
図47は、実施例8の第2の状況に係る主従関係情報95aを示す図である。
図48は、実施例8の第3の状況に係る入退室状況情報94aを示す図である。
実施例8では、主ICカード4aの記憶領域91および従ICカード4bの記憶領域91ともに主従関係自体の情報は記憶していないものとし、主従関係はm対nの場合である。また、主の固有情報102および従の固有情報103の具体的な情報の内容は、所持者を特定する情報のみとしている。
実施例8は、例えば、ダイレクトメール発送に関する受託業務を行う社員およびアルバイト従業員に関する。A、B、Cは主ICカード4aの所持者である社員、a、b、cは従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員である。社員A、B、Cおよびアルバイト従業員a、b、cが担当する企業は、部屋2に入室した後に割り振りを行うものとする。従って、企業の割り振り後に、入退室履歴情報データベース75の主従関係情報95aに主従関係を登録するものとする。
第1の状況では、社員A、Bおよびアルバイト従業員a、bが部屋Z101に入室し、社員Cおよびアルバイト従業員cが部屋Z102に入室している。
つまり、図46に示す入退室状況情報94aでは、部屋番号108が「Z101」に係る主の固有情報102として「A、B」、および部屋番号108が「Z102」に係る主の固有情報102として「C」を保持する三個のレコードが登録されている。また、部屋番号108が「Z101」に係る従の固有情報103として「a、b」、部屋番号108が「Z102」に係る従の固有情報103として「c」を保持する三個のレコードが登録されている。そして、いずれのレコードも、主従関係にある従の固有情報103または主の固有情報102を保持していない。これは、ICカード4の記憶領域91aに主従関係自体の情報が記憶されていない為である。
尚、実施例8では、主ICカード4aの記憶部11に記憶されている主の固有情報102、または従ICカード4bの記憶部11に記憶されている従の固有情報103の内容によって、主ICカード4aであるか、または従ICカード4bであるかをサーバ8が判定し、従ICカード4bの所持者であるアルバイト従業員が単独で部屋2に入室することを防止することとする。
第2の状況では、社員A、B、Cおよびアルバイト従業員a、b、cが担当する企業の割り振りが行われて、主従関係が定義されている。
つまり、図47に示す主従関係情報95aでは、部屋Z101に係る主従関係(A、甲会社)−(a、甲会社)、部屋Z101に係る主従関係(A、甲会社)−(b、甲会社)、部屋Z101に係る主従関係(B、乙会社)−(a、乙会社)、部屋Z102に係る主従関係(C、丙会社)−(c、丙会社)に係る四個のレコードが登録されている。
この状況では、社員A、B、Cのいずれもが部屋2を退室することはできない。すなわち、社員A、B、Cのいずれかが退室する際、サーバ8は、図46に示す入退室状況情報94aと図47に示す主従関係情報95aとを参照することで、図35にて前述した第2の照合における第2の照合条件を満たさないと判定する。
第3の状況では、アルバイト従業員bが既に退室している。
つまり、図48に示す入退室状況情報94aでは、従の固有情報103がbであったレコードが削除されている。
この状況では、社員Aまたは社員Bのいずれか一方は部屋Z101を退室することができる。これは、社員Aと社員Bの両方とも部屋Z101においてアルバイト従業員aを管理する立場にあり、社員Aまたは社員Bのいずれか一方が退室することが可能である為である。従って、社員Aまたは社員Bのいずれか一方が退室する際、サーバ8は、図48に示す入退室状況情報94aと図47に示す主従関係情報95aとを参照することで、第2の照合における第2の照合条件を満たすと判定する。
実施例8では、それぞれの部屋2に入室した後に主従関係を定義しており、それぞれの部屋2に入室しないと業務量が分からない場合であっても、柔軟に業務の割り振りを行うことができる。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、従ICカード4bの所持者が部屋2に入室する際には、サーバ8の制御部43が、照合手段72によって第1の照合による照合条件を照合する。すなわち、従ICカード4bの所持者が部屋2に入室する際に、従ICカード4bから読み取る情報と入退室履歴情報データベース75が保持する情報とを基に、主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室しているかどうかを照合する。これにより、従ICカード4bの所持者が入室する際には単独での入室はできず、必ず先に主従関係にある主ICカード4aの所持者が入室していることをシステム的に担保することができる。
また、第2の実施の形態によれば、予め定められた主従関係が1対nの場合であって、主ICカード4aの所持者が部屋2を退室する際には、サーバ8の制御部43が、照合手段72によって第2の照合による第1の照合条件を照合する。すなわち、主ICカード4aから読み取る情報と入退室履歴情報データベース75が保持する情報とを基に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が全て退室しているかどうかを照合する。これにより、主ICカード4aの所持者が退室する際には従ICカード4bの所持者が全て退室していなければならず、必ず主従関係にある従ICカード4bの所持者が単独で部屋2に在室しないことをシステム的に担保することができる。
また、第2の実施の形態によれば、予め定められた主従関係がm対nの場合であって、主ICカード4aの所持者が部屋2を退室する際には、サーバ8の制御部43が、照合手段72によって第2の照合による第2の照合条件を照合する。すなわち、第1の照合条件による照合を行い、更に、主従関係にある従ICカード4bの所持者が退室していない場合には、退室していない従ICカード4bの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる主ICカード4aの所持者が、入室しているかどうかを照合する。これにより、同一の主従関係にある主ICカード4aの所持者が複数存在する場合、その中の一人が在室していれば、他の主ICカード4aの所持者は退室することが可能となり、利便性を向上することができる。すなわち、ある社員が、訪問者やアルバイト従業員等の管理について、他の社員に引継ぎを行うことができる。
尚、第2の実施の形態では、複数の部屋2が存在する場合であっても、部屋2ごとに主従関係を定義することができるので、厳密なセキュリティの確保が可能となる。また、仮に部屋2ごとに主従関係を定義せず、全ての部屋2に共通の主従関係を定義したい場合は、部屋番号108を「ALL」(全ての部屋2に該当の主従関係を適用することを意味する。)として主従関係を定義すれば良い。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る入退室管理システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
入退室管理システム1の概要を示す図 入退室管理システム1を構成する装置のハードウェア構成を示す図 入退室管理装置5の機能の概要を示すブロック図 フラッパーゲート7の機能の概要を示すブロック図 ICカード4の記憶領域91のデータの1例を示す図 入室履歴情報92の1例を示す図 退室履歴情報93の1例を示す図 入退室状況情報94の1例を示す図 主従関係情報95の1例を示す図 利用者3が部屋2に入室する際の入退室管理装置5の動作を示すフローチャート 利用者3が部屋2を退室する際の入退室管理装置5の動作を示すフローチャート 利用者3がフラッパーゲート7を通過する際のフラッパーゲート7の動作を示すフローチャート 実施例1の第1の状況を示す図 実施例1の第2の状況を示す図 実施例2の第1の状況に係る入退室状況情報94を示す図 実施例2の第2の状況に係る入退室状況情報94を示す図 実施例2の第3の状況に係る入退室状況情報94を示す図 実施例2の第4の状況に係る入退室状況情報94を示す図 実施例3の第1の状況に係るICカード4の記憶領域91を示す図 実施例3の第2の状況に係る入退室状況情報94を示す図 実施例3の第3の状況に係る入退室状況情報94を示す図 実施例4の第1の状況に係る入退室状況情報94を示す図 実施例4の第2の状況に係る主従関係情報95を示す図 実施例4の第3の状況に係る入退室状況情報94を示す図 入退室管理システム1aの概要を示す図 入退室管理システム1aを構成する装置のハードウェア構成を示す図 入退室管理装置5aの機能の概要を示すブロック図 サーバ8の機能の概要を示すブロック図 ICカード4の記憶領域91aのデータの1例を示す図 入室履歴情報92aの1例を示す図 退室履歴情報93aの1例を示す図 入退室状況情報94aの1例を示す図 主従関係情報95aの1例を示す図 利用者3が部屋2に入室する際の入退室管理装置5aとサーバ8との動作を示すフローチャート 利用者3が部屋2を退室する際の入退室管理装置5aとサーバ8との動作を示すフローチャート 実施例5の第1の状況を示す図 実施例5の第2の状況を示す図 実施例5の第3の状況を示す図 実施例6の第1の状況に係る入退室状況情報94aを示す図 実施例6の第2の状況に係る入退室状況情報94aを示す図 実施例6の第3の状況に係る入退室状況情報94aを示す図 実施例6の第4の状況に係る入退室状況情報94aを示す図 実施例7の第1の状況に係るICカード4の記憶領域91aを示す図 実施例7の第2の状況に係る入退室状況情報94aを示す図 実施例7の第3の状況に係る入退室状況情報94aを示す図 実施例8の第1の状況に係る入退室状況情報94aを示す図 実施例8の第2の状況に係る主従関係情報95aを示す図 実施例8の第3の状況に係る入退室状況情報94aを示す図
符号の説明
1、1a………入退室管理システム
2………部屋
3………利用者
4………ICカード
4a………主ICカード
4b………従ICカード
5、5a………入退室管理装置
6………ゲート
7………フラッパーゲート
8………サーバ
9………ネットワーク
51………ICカード読み取り手段
52………ICカード認証手段
53………照合手段
54………データベース更新手段
55………ゲート開閉指示手段
56………入退室履歴情報データベース
57………情報送信手段
58………情報受信手段
61………ICカード読み取り手段
62………ICカード認証手段
63………ICカード書き換え手段
64………ゲート開閉指示手段
71………情報受信手段
72………照合手段
73………データベース更新手段
74………情報送信手段
75………入退室履歴情報データベース
91、91a………ICカード4の記憶領域
92、92a………入室履歴情報
93、93a………退室履歴情報
94、94a………入退室状況情報
95、95a………主従関係情報
101………カードID
102………主の固有情報
103………従の固有情報
104………入室日時
105………退室日時
106………主の入退室状況
107………従の入退室状況
108………部屋番号

Claims (22)

  1. 入退室が管理された部屋に単独で入室できる者に配布される主ICカードと、主従関係にある前記主ICカードの所持者が前記部屋に入室している場合に入室できる者に配布される従ICカードと、前記主ICカードまたは前記従ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置と、により構成された入退室管理システムであって、
    前記主ICカードは前記主ICカードの所持者に係る主の固有情報を記憶し、
    前記従ICカードは前記従ICカードの所持者に係る従の固有情報を記憶し、
    前記主ICカードが主従関係にある前記従の固有情報を記憶し、および/または前記従ICカードが主従関係にある前記主の固有情報を記憶するものであり、
    前記入退室管理装置は、
    前記主ICカードまたは前記従ICカードから読み取る前記主の固有情報、および/または前記従の固有情報を入退室状況情報として保持する入退室履歴情報データベースと、
    前記従ICカードの所持者が前記部屋に入室する際に、前記従ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記主ICカードの所持者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、
    を具備することを特徴とする入退室管理システム。
  2. 前記入退室管理装置は、
    前記主ICカードの所持者が前記部屋を退室する際に、前記主ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記従ICカードの所持者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の入退室管理システム。
  3. 前記入退室管理装置が具備する前記第2の照合手段は、主従関係にある前記従ICカードの所持者が退室していない場合、更に、退室していない前記従ICカードの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記主ICカードの所持者が、入室しているかどうかを照合することを特徴とする請求項2に記載の入退室管理システム。
  4. 入退室が管理された部屋に単独で入室できる者に配布される主ICカードと、主従関係にある前記主ICカードの所持者が前記部屋に入室している場合に入室できる者に配布される従ICカードと、前記主ICカードまたは前記従ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置と、により構成された入退室管理システムであって、
    前記主ICカードは前記主ICカードの所持者に係る主の固有情報を記憶し、
    前記従ICカードは前記従ICカードの所持者に係る従の固有情報を記憶し、
    前記入退室管理装置は、
    前記主ICカードまたは前記従ICカードから読み取る前記主の固有情報、および/または前記従の固有情報を入退室状況情報として保持し、かつ主従関係にある前記主の固有情報と前記従の固有情報との関係を主従関係情報として保持する入退室履歴情報データベースと、
    前記従ICカードの所持者が前記部屋に入室する際に、前記従ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報と前記主従関係情報とを基に、主従関係にある前記主ICカードの所持者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、
    を具備することを特徴とする入退室管理システム。
  5. 前記入退室管理装置は、
    前記主ICカードの所持者が前記部屋を退室する際に、前記主ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報と前記主従関係情報とを基に、主従関係にある前記従ICカードの所持者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項4に記載の入退室管理システム。
  6. 前記入退室管理装置が具備する前記第2の照合手段は、主従関係にある前記従ICカードの所持者が退室していない場合、更に、退室していない前記従ICカードの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記主ICカードの所持者が、入室しているかどうかを照合することを特徴とする請求項5に記載の入退室管理システム。
  7. 前記主の固有情報および前記従の固有情報は、少なくとも、前記主ICカードまたは前記従ICカードの所持者を特定する情報、前記主ICカードまたは前記従ICカードの所持者の属性情報、前記主ICカードまたは前記従ICカードの所持者が行う業務に関する情報のいずれか1つを含むものであることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の入退室管理システム。
  8. 前記部屋に到達するまでに必ず通過する場所に設置されたICカード認証ゲートを更に具備し、
    前記ICカード認証ゲートは、
    前記主の固有情報、および/または前記従の固有情報を書き換える手段、
    を具備することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の入退室管理システム。
  9. 入退室が管理された部屋に設置され、ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置であって、
    前記ICカードから読み取る情報であって、前記部屋に単独で入室できる第1の者に係る主の固有情報、および/または主従関係にある前記第1の者が前記部屋に入室している場合に入室できる第2の者に係る従の固有情報を入退室状況情報として保持する入退室履歴情報データベースと、
    前記第2の者が入室する際に、前記第2の者が所持する前記ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記第1の者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、
    を具備することを特徴とする入退室管理装置。
  10. 前記第1の者が退室する際に、前記第1の者が所持する前記ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記第2の者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項9に記載の入退室管理装置。
  11. 前記第2の照合手段は、主従関係にある前記第2の者が退室していない場合、更に、退室していない前記第2の者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記第1の者が、入室しているかどうかを照合することを特徴とする請求項10に記載の入退室管理装置。
  12. 入退室が管理された部屋に設置され、ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置であって、
    前記ICカードから読み取る情報であって、前記部屋に単独で入室できる第1の者に係る主の固有情報、および/または主従関係にある前記第1の者が前記部屋に入室している場合に入室できる第2の者に係る従の固有情報を入退室状況情報として保持し、かつ主従関係にある前記主の固有情報と前記従の固有情報との関係を主従関係情報として保持する入退室履歴情報データベースと、
    前記第2の者が入室する際に、前記第2の者が所持する前記ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報と前記主従関係情報とを基に、主従関係にある前記第1の者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、
    を具備することを特徴とする入退室管理装置。
  13. 前記第1の者が退室する際に、前記第1の者が所持する前記ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報と前記主従関係情報とを基に、主従関係にある前記第2の者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項12に記載の入退室管理装置。
  14. 前記第2の照合手段は、主従関係にある前記第2の者が退室していない場合、更に、退室していない前記第2の者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記第1の者が、入室しているかどうかを照合することを特徴とする請求項13に記載の入退室管理装置。
  15. 入退室が管理された部屋に単独で入室できる者に配布される主ICカードと、主従関係にある前記主ICカードの所持者が前記部屋に入室している場合に入室できる者に配布される従ICカードと、前記主ICカードまたは前記従ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置と、前記入退室管理装置と通信可能に接続されたサーバと、により構成された入退室管理システムであって、
    前記主ICカードは前記主ICカードの所持者に係る主の固有情報を記憶し、
    前記従ICカードは前記従ICカードの所持者に係る従の固有情報を記憶し、
    前記主ICカードが主従関係にある前記従の固有情報を記憶し、および/または前記従ICカードが主従関係にある前記主の固有情報を記憶するものであり、
    前記入退室管理装置は、
    前記主ICカードまたは前記従ICカードから読み取る前記主の固有情報、および/または前記従の固有情報を前記サーバに送信する手段、
    を有し、
    前記サーバは、
    前記入退室管理装置から送信される前記主の固有情報、および/または、前記従の固有情報を入退室状況情報として保持する入退室履歴情報データベースと、
    前記従ICカードの所持者が前記部屋に入室する際に、前記従ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記主ICカードの所持者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、
    照合の結果に基づいて、前記入退室管理装置に対して、前記ゲートを開かせるための指示情報を送信する手段と、
    を具備することを特徴とする入退室管理システム。
  16. 前記サーバは、
    前記主ICカードの所持者が前記部屋を退室する際に、前記主ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報とを基に、主従関係にある前記従ICカードの所持者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項15に記載の入退室管理システム。
  17. 前記サーバが具備する前記第2の照合手段は、主従関係にある前記従ICカードの所持者が退室していない場合、更に、退室していない前記従ICカードの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記主ICカードの所持者が、入室しているかどうかを照合することを特徴とする請求項16に記載の入退室管理システム。
  18. 入退室が管理された部屋に単独で入室できる者に配布される主ICカードと、主従関係にある前記主ICカードの所持者が前記部屋に入室している場合に入室できる者に配布される従ICカードと、前記主ICカードまたは前記従ICカードに記憶された情報を読み取って、入退室の際に通過するゲートの開閉状態を制御する入退室管理装置と、前記入退室管理装置と通信可能に接続されたサーバと、により構成された入退室管理システムであって、
    前記主ICカードは前記主ICカードの所持者に係る主の固有情報を記憶し、
    前記従ICカードは前記従ICカードの所持者に係る従の固有情報を記憶し、
    前記入退室管理装置は、
    前記主ICカードまたは前記従ICカードから読み取る前記主の固有情報、および/または前記従の固有情報を前記サーバに送信する手段、
    を有し、
    前記サーバは、
    前記入退室管理装置から送信される前記主の固有情報、および/または、前記従の固有情報を入退室状況情報として保持し、かつ主従関係にある前記主の固有情報と前記従の固有情報との関係を主従関係情報として保持する入退室履歴情報データベースと、
    前記従ICカードの所持者が前記部屋に入室する際に、前記従ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報と前記主従関係情報とを基に、主従関係にある前記主ICカードの所持者が入室しているかどうかを照合する第1の照合手段と、
    照合の結果に基づいて、前記入退室管理装置に対して、前記ゲートを開かせるための指示情報を送信する手段と、
    を具備することを特徴とする入退室管理システム。
  19. 前記サーバは、
    前記主ICカードの所持者が前記部屋を退室する際に、前記主ICカードから読み取る情報と前記入退室状況情報と前記主従関係情報とを基に、主従関係にある前記従ICカードの所持者が全て退室しているかどうかを照合する第2の照合手段、
    を更に具備することを特徴とする請求項18に記載の入退室管理システム。
  20. 前記サーバが具備する前記第2の照合手段は、主従関係にある前記従ICカードの所持者が退室していない場合、更に、退室していない前記従ICカードの所持者と主従関係にあり、かつ退室を試みている者と異なる前記主ICカードの所持者が、入室しているかどうかを照合することを特徴とする請求項19に記載の入退室管理システム。
  21. 前記主の固有情報および前記従の固有情報は、少なくとも、前記主ICカードまたは前記従ICカードの所持者を特定する情報、前記主ICカードまたは前記従ICカードの所持者の属性情報、前記主ICカードまたは前記従ICカードの所持者が行う業務に関する情報のいずれか1つを含むものであることを特徴とする請求項15から請求項20までのいずれかに記載の入退室管理システム。
  22. 前記部屋に到達するまでに必ず通過する場所に設置されたICカード認証ゲートを更に具備し、
    前記ICカード認証ゲートは、
    前記主の固有情報、および/または前記従の固有情報を書き換える手段、
    を具備することを特徴とする請求項15から請求項21までのいずれかに記載の入退室管理システム。
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