JP6151519B2 - セキュリティカード管理サービスシステム及びセキュリティカード管理サービス方法 - Google Patents

セキュリティカード管理サービスシステム及びセキュリティカード管理サービス方法 Download PDF

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Description

本発明は、セキュリティカード管理サービスシステム及び方法に関する。特に、会社への出勤時に従業員がセキュリティ制限されているビルなどの建造物や室などへの出入り時に使用して好適なセキュリティカードを発行、又は発券(以下、発券と言う)するセキュリティカード管理サービスシステム及びセキュリティカード管理サービス方法に関する。
ビルなどの建造物に事務所を構えている企業にあっては、自社ビルや他社ビルを問わず、従業員であっても、物理セキュリティ上、ビルなどの建造物への出入り或いは建造物内の事務所(居室)に自由に出入りすることはできないようにセキュリティ制限されている。
セキュリティ制限手段としては、例えばICカードなどの本人認証キーとなる媒体(セキュリティカード)を用いた入退出管理システムである。
そして、このセキュリティ制限は、一般的には、当該建造物毎に相違する。つまり、建造物毎に専用のセキィリティ制限が決められた入退出管理システムが採用されている。
また、自社ビルであっても、従業員によっては、自由に出入りできない部署(居室)が存在する。また、1つのビル内に複数の企業の事務所(居室)が存在する。このような事務所(居室)には自由に出入りできない。
このように自由に出入りできない建造物などに出入りする場合は、当該ビルの窓口において、入館許可などの手続きを行って、当該窓口の担当者から出入りを可能とするゲスト用入館カードを一時的に借り、当該カードを利用してビルなどに出入りしていた。
しかし、この場合、入館手続きが必要となり、その手続きに時間を要していた。
そこで、係る点を解消する目的で、ビルや居室に頻繁に出入りする必要性がある従業員に対しては、事前に建造物の管理企業側から、当該建造物毎に出入り可能なセキュリティカードを配布している。
従って、従業員は、勤務や出張時など建造物などに出入りする上で、セキュリティカードを持ち歩く必要があった。
また、企業によっては、複数のビルを所有、又は賃貸しており、当該複数のビルに出入りする必要がある従業員が存在する。このように複数のビルなどを居室として利用する従業員に対しては、セキュリティカードを複数枚、配布している。これにより、入館手続きが省略できることから、出入りが便利となる。
しかし、その反面、配布される側の従業員は、常に複数枚のセキュリティカードを持ち歩く必要があった。
このように、セキュリティカードを持ち歩くことは、紛失する虞れもあり、情報漏洩の虞もあった。特に、複数枚のセキュリティカードを持ち歩くことは、従業員にとって少なからず負担となる。
本技術分野の背景技術として、特開2009−223826号公報(特許文献1)がある。この公報には、「名刺毎に記録された個別情報を読取る名刺識別読取部、データベース検索指示部及び訪問者情報通知部を備える受付端末と、当該名刺毎に記録された識別情報を読取る識別情報読取部、入館許否照会部及び入館許可制御部を備えるセキュリティ装置と、情報登録部、情報検索部、自社従業員情報を登録する自社従業員情報管理テーブル及び当該名刺毎の識別情報と訪問者情報と入館許否情報を登録する名刺情報管理テーブルを備えるデータベース装置と、登録指示部及び訪問者情報受信部を備える携帯端末と、が通信網を介して接続され、扉開閉による入館管理システム。」(要約参照)と記載されている。
特開2009−223826号公報
前記特許文献1には、面会者(訪問者)が自社従業員を訪問する際に、入館許可を得るために、訪問者が依然に自社従業員との名刺交換の際に取得した識別情報を有する名刺を持参し、当該名刺を入館許可証代わりに使用する入館管理システムが開示されている。
しかし、特許文献1の入館管理システムは、訪問者情報と自社従業員情報の登録状況を事前に取得した名刺もって、訪問者の入館可否を判断し、入館可の場合、入館システムのドアを開錠するものであり、特殊な名刺を準備した訪問者のみを対象とするものであって、毎日、繰り返し利用し、例えば、出社時に毎回、個人認証を行って、当該個人認証に対応する従業員に対してセキュリティカードを発券する、特に複数の建造物毎に対応可能なセキュリティカードを発券することまでは考慮されていない。
換言すれば、セキュリティカードを持ち歩くことなく、入館することができるようにすることができるようにするため、利用者に合わせて、利用の都度、セキュリティカードの発券、当該カードの返却、当該カードの初期化(共有/リサイクル)、複数の建造物での入退出管理システムの統合までは考慮されていない。
そこで、本発明は、セキュリティカードを持ち歩く必要がなく、建造物などへの出入りが可能であり、また当該セキュリティカードの紛失による情報セキュリティ事故を抑制することができるセキュリティカード管理サービスシステム及びセキュリティカード管理サービス方法を提供することにある。
また、建造物などへの入館時に従業員であること、つまり本人(個人)を特定(個人認証)できれば、当該本人に対応したセキュリティカードを発券し、当該カードにより、アクセス権の範囲内で出入りを可能とするセキュリティカード管理サービスシステム及びセキュリティカード管理サービス方法を提供することにある。
また、本発明は、複数の拠点(建造物など)の入退出管理システムを統合することができ、当該統合により、セキュリティレベルの統一が図れ、他の建造物に出向く場合であっても、当該建造物のセキュリティカードを持ち歩く必要がなく、複数のセキュリティカードの持ち運びが不要となるセキュリティカード管理サービスシステム及び方法を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明は、例えば、建造物や室内に入るときに、個人認証、例えば生体認証や個人を特定するに足りる本人認証を行い、当該認証により、個人が本人であることを特定できたとき、予め初期化フォーマットされた初期化カードに当該個人情報に対応するアクセス権を含む管理情報を書き込み、セキュリティカードとして発券する手段を有する。
また、本発明は、例えば、退館(以下、退出と言う)時に、セキュリティカードを返却し、当該返却カードを初期化カード(カードの書込み内容を消去した初期化フォーマット)として回収、保管し、セキュリティカードを共有(リサイクル)して利用可能とする手段を有する。
また、本発明は、例えば、複数の拠点(建造物や室など)への入退出管理システムを兼ねたセキュリティカード管理サービスシステムを統合化する手段を有する。
例えば、本発明のセキュリティカード管理サービスシステムは、
認証者個人を認証する認証システム、当該認証システムにより認証された当該認証者本人に対してセキュリィテイカードを発券するカード発券システム、入退出管理システム、と連携するセキュリティカード管理サービスシステムであって、
前記認証システムは、
前記認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
前記認証者に対して、ゲートシステムのゲートを開閉するアクセス権を含む管理情報を
記憶、管理する記憶手段と、を有し、
前記カード発券システムは、
前記認証者に合せて、前記アクセス権を含む管理情報をフォーマットが初期化されている初期化カードに書き込む書き込み手段と、
前記初期化カードに前記認証者に合ったアクセス権を含む管理情報が書き込まれたとき、アクセス権カードを、セキュリティカードとして認証者に対して、発券するカード発券手段と、を有し
前記入退出管理システムは、
前記認証システムの認証部により、当該認証者の個人が特定できたとき、前記書込み手段に対して、前記認証者に合ったアクセス権を書き込むよう制御するアクセス権書込制御手段と、前記カード発券部に対して、前記アクセス権カードを当該セキュリティカードとして発券するよう制御するカード発券制御手段と、
を有する、ことを特徴とする。
また、セキュリティカード管理システムであって、
前記カード発券システムは、更に
前記セキュリティカードの情報を消去し、初期化フォーマットするカード初期化部と、当該初期化カードを回収するカード回収手段と、を有し、
前記入退出管理システムは、更に
前記アクセス権が書き込まれているセキュリティカードが返却されたとき、前記初期化部に対して、当該カードの情報を消去するよう制御するカード初期化制御手段と、前記初期化カードを回収するよう制御するカード回収制御手段と、を有することを特徴とする。
また、セキュリティカード管理サービスシステムであって、
前記管理情報のアクセス権は、アクセス権の範囲が相違する複数のレベル化されていることを特徴とする。
また、本発明のセキュリティカード管理サービス方法は、
認証者が本人であるか否かを認証する認証手段、前記認証者に対して、ゲートシステムのゲートを開閉するアクセス権を含む管理情報を記憶、管理する記憶手段、を有し、認証者個人を認証する認証システムと、
前記認証者に合せて、前記アクセス権を含む管理情報をフォーマットが初期化されている初期化カードに書き込む書き込み手段、前記初期化カードに前記アクセス権を含む管理情報が書き込まれたとき、アクセス権カードを、セキュリティカードとして認証者に対して、発券するカード発券手段、を有するカード発券システムと、
前記認証システムの認証手段により、当該認証者の個人が特定できたとき、前記書込み手段に対して、前記認証者に合ったアクセス権を書き込むよう制御し、前記カード発券手段に対して、前記アクセス権カードを当該セキュリティカードとして発券するよう制御する制御手段、を有する入退出管理システムと、の連携からなるセキュリティカード管理サービスシステムにおけるセキュリティカード管理サービス方法であって、
前記入退出管理システムの制御手段は、
前記認証システムの認証部により、当該認証者の個人が特定できたとき、
前記書込み手段に対して、アクセス権を書き込むよう制御するステップと、
前記カード発券手段に対して、アクセス権カードを当該セキュリティカードとして発券するよう制御するステップと、
を有することを特徴とする。
また、セキュリティカード管理サービス方法であって、
前記制御手段は、前記アクセス権が書き込まれているセキュリティカードが返却されたとき、更に
前記書き込み手段に対して、当該カードの情報を消去するよう制御するステップと、
前記カードの情報を消去した初期化カードを回収するよう制御するステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、従業員の出社時の都度に、個人認証を行うことにより、従業員に合わせて、その利用可能な建造物などへの出入りのアクセス権を含む管理情報を書き込んだセキュリティカードを発券する構成としているので、セキュリティカードを持参してなくても、複数の建造物や室内への出入り対応が容易である。
また、発券したアクセス権カードを回収する構成とすれば、当該アクセス権カードを持ち歩くことなく、手ぶらで帰宅することが可能なので、当該セキュリティカードを紛失することを抑制でき、また当該セキュリティカードの紛失による情報セキュリティ事故を抑制することができる。この場合には、カードの再利用(リサイクル)が可能である。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明のセキュリティカード管理サービスシステムの全体概要を示す図である。 入退出管理システムの構成を示すブロック図である。 セキュリティカードを発行するカード発行装置の構成を示すブロック図である。 入退出管理データベースのテーブルの内容を示す図である。 本発明のセキュリティカードを発券するセキュリティカード発券手順を示すフローチャートである。
以下、実施例について図面を参照して説明する。本実施例は、利用手順として、従業員(認証者)の出社、就業(業務)、退社、帰宅の流れとして説明する。
建造物や室などへの出入りアクセス権を含む管理情報が書き込まれるセキュリティカードは、その管理情報として社員であることを証明する情報、例えば氏名、氏名番号、所属部署(部課)、顔写真を含め、社員証を兼ねるようにしてもよい。また、アクセス権には、期限付き、例えば入館時から24時間以内とすれば、万が一持ち歩いたとしても、そのセキュリティ制限を守ることが可能である。
図1は、本発明のセキュリティカード管理サービスシステムの利用イメージを概略的に示す図である。
同図において、セキュリティカード管理サービスシステムは、入退出管理システム40、を有する。入退出管理システム40は、認証システム10、ゲートシステム20、カード発券・カード回収システム30、等と連携する。
認証システム10は、例えば、事業所で入退出の管理やパソコンの本人認証に使われている顔や静脈(指、手のひら)の認証/照合を行う生体認証システムとする。
顔認証システムの場合は、カメラに映る人の顔を検出する。そして、顔認証/照合部により、あらかじめ記憶装置に登録してある顔と照合する。この照合は、例えば顔の特徴を数値化し、登録された数字の列と比較する。その他の比較方法であってもよい。指静脈システムの場合は、スキャナセンサ等に読み取った指静脈を検出し、あらかじめ登録してある指静脈の特徴と照合する。
これらの認証/照合は、生体認証システム10側で行っても入退出管理システム40側で行ってもよい。
カード発券・カード回収システム30は、生体認証システム10により、本人確認ができた場合、例えば、アクセス権などの情報を書き込んだ物理的な認証キー、例えばIDカード等を発券する。アクセス権は、アクセス権の範囲が相違する複数のレベル化するとよい。
ゲートシステム20は、例えば、従業員の出社時に本人確認が得られた認証キー(以下、セキュリティカードと言う)をゲート装置のカード挿入口に挿入したとき、当該カードの内容を後述するゲート装置の読取部により読み取って、ゲートを開閉する。また、帰宅時にカード返却口に挿入したとき、ゲートを開閉する。
入退出管理システム40は、生体認証システム10、ゲートシステム20、カード発券・カード回収システム30と連携し、生体認証システム10により、本人認証ができた場合には、カード発券・カード回収システム30に対して、初期化フォーマットしたカード(以下、初期化カードと言う)にアクセス権を書き込むよう制御し、当該カード(セキュリティカードであるが、以下の実施例の説明では、アクセス権カードと言う)を発券するよう制御し、本人認証ができなかった場合には、アクセス権カードの発券を禁止するよう制御する。
また、入退出管理システム40は、アクセス権カードを受け取った本人が建造物内や室に入るため、アクセス権カードをゲートシステム20のゲート装置のカード挿入口に挿入したとき、当該カードの情報(ゲートシステム20の読取部にて読み取った情報)を受け、当該ゲートシステム20に対して、ゲートを開閉するよう制御する。
また、本人が建造物内から退出するため、アクセス権カードをゲート装置のカード返却口に挿入した場合には、カード発券・カード回収システム30に対して、当該カードを初期化フォーマットし、つまりアクセス権などの情報を消去し、初期化カードとなるよう制御し、また当該初期化カードを回収するよう制御する。回収した初期化カードは、再度利用できるようにストックし、上述した初期化カードとしてリサイクルできるようにする。
図2は、本発明のセキュリティカード管理サービスシステムの処理イメージを概略的に示す図である。
同図において、ビルなどの建造物や室内に入る場合には、まず、認証システムにおいて、(1)本人認証、(2)認証/照合処理を行い、次に、カード発券・カード回収システムにおいて、(3)初期化カードにアクセス権などの情報を書き込む書込み処理を行い、しかるのち(4)カード発券処理を順に行う。
ここで、(1)〜(2)において、本人認証が得られた場合には、ストックした初期化カードを取り出し、(3)において、当該カードに対して、アクセス権を書き込む処理を行う。この書き込み処理は、ゲートシステム20のゲート開閉を許可するアクセス権情報の他、認証者本人を管理する上で必要と思われる、例えば日時、氏名、所属、電話番号、セキュリティレベルなどの情報書き込みである。
しかるのち、(4)において、当該アクセス権カードを従業員に対して発券する。このカード発券処理は、例えば、従業員の指を指静脈認証システム10により、認証/照合する。この認証/照合は、入退出管理システム40の個人データ(認証/照合情報)との突合せ(照合)をもって行う。従業員は、このアクセス権カード60をもってゲートシステム20のゲートを開閉し、建造物や室内に入る。
業務遂行・終了したあと、外に出る場合は、(a)持参しているアクセス権カード60を、ゲートシステム20のゲート装置のカード返却口に挿入し、カード発券・カード回収システム30側に対して返却する(預ける処理)。
カード発券・カード回収システム30は、(b)当該アクセス権カードを初期フォーマット処理する。この初期フォーマット処理は、アクセス権カードに書き込んだアクセス権などの情報を消去し、初期化する処理である。(c)初期化フォーマットされた初期化カードは、リサイクルできるよう回収し、ストックする。
図3は、本発明のセキュリティカード管理サービスシステムの一例を示す機能ブロック図である。
同図において、生体認証システム10は、生体情報検知部101、生体認証/照合部102、個人データDB103、生体認証/照合結果送信部104、ゲート開閉部105、を有する。生体認証/照合部102及び個人データDB103は、入退出管理システム40側に設け、入退出管理システム側にて認証結果と個人データとの照合処理を行ってもよい。
生体認証システム10として、例えば、指静脈認証システムを利用した場合について説明する。生体情報検知部101は、センサで読み取った人の指静脈を検出する。
生体認証/照合部102は、生体認証検知部101からのデータ(指静脈に関するデータ)と個人データDB103にあらかじめ登録してある個人データ(生体認証/照合するための指静脈情報など)と照合する。この照合は、例えば指静脈の特徴を数値化し、登録された数字の列と比較する。この認証/照合は、入退出管理システム40側で行え得るように構成してもよい。
生体認証/照合結果送信部104は、生体認証/照合部102による認証/照合結果を、ネットワーク50を介して入退出管理システム40側に送信する。
ゲート開閉部105は、アクセス権カード60をゲートシステム20のゲート装置201のカード挿入口2012に挿入すると、当該カードのデータをゲート装置201のカード読取部2014により、読み取り、本人認証を得た者としてゲートを開閉する。
ゲートシステム20は、ゲート装置201を有する。ゲート装置は、ゲート2011、カード挿入口2012、カード返却口2013、カード読取部2014、を有する。また、図示していないが、ゲートを開閉するゲート開閉機構、カードを搬送するカード搬送機構、カードを回収するカード回収機構、を有する。これらのゲート開閉機構、カード搬送機構及びカード回収機構は、例えば駅の改札口で使用されているような周知の自動改札口機構を使用するとよい。
ゲート装置201は、アクセス権カード60をカード挿入口2012に入れると、カード読取部2014が読み取ると、ゲート2011が開く。ゲート2011は、その後自動的に閉じる。
また、ゲート通過時に持参しているアクセス権カード60をカード返却口2013に挿入し、返却すると、カード発券・カード回収システム30のカード回収機構(図示せず)により、当該カードを回収することができるよう構成する。
カード発券・カード回収システム30は、カード発券部301、アクセス権書込部302、カード初期化部303、カード回収・ストック部304、を有する。
カード発券部301は、生体認証システム10による認証/照合をもってあらかじめ登録された本人認証、例えば、従業員であることが特定できた場合には、カード発券・回収システム30のカード発券・回収機構(図示せず)により、建造物や室内へ入ることを可能とする物理的な認証キー、例えば静脈認証によるICカード(アクセス権カード)を発券する。
アクセス権書込部302は、カード60にゲートシステム20に対してアクセスを可能とする、つまりゲートの開閉を可能とするアクセス権や日時、氏名、所属、電話番号などの情報を書き込む(図4参照)。
カード初期化部303は、本人が退出する場合、アクセス権カード60を、ゲートシステム20のゲート装置201のカード返却口2013に挿入すると、当該カードのアクセス権などの情報を消去し、つまり初期化フォーマットする。
カード回収・ストック部304は、カード初期化部303により初期化したカードを回収し、リサイクル用としてストックする。
これらのカード発券、カードアクセス権書込み、カード初期化、カード回収等の処理は、上述したように入退出管理システム40と連携して行う。
入退出管理システム40は、入出力装置401、記憶装置402、制御装置403、を有する。
入出力装置401は、生体認証システム10からの生体認証/照合結果情報を受信し、また後述する各制御部の制御信号をネットワーク50に送信する送受信部4011を有する。
記憶装置402は、生体認証/照合結果情報を記憶し、格納する照合履歴情報DB4021、を有する。
制御装置403は、アクセス権書込制御部4031、カード発券制御部4032、ゲート制御部4033、カード初期化制御部4034、カード回収・ストック制御部4035、を有する。
アクセス権書込制御部4031は、生体認証/照合部102が、本人認証ができた場合、その結果を受け、アクセス権書込部302に対して、アクセス権などの情報を初期化カードに書き込むよう制御する。
カード発券制御部4032は、本人認証ができた場合、その結果を受け、カード発券部301に対して、アクセス権などの情報を書き込んだアクセス権カード60を発券するよう制御する。
このアクセス権カード60は、利用者に合わせて、その都度、アクセス権などの情報を書き込んで発券することにより、カード検索の時間を短縮する。
本人認証ができなかった場合には、アクセス権などの情報のカードへ書き込やカード発券を規制するよう制御する。
ゲート制御部4033は、ゲートシステム20がアクセス権カードの返却を受けたとき、ゲート開閉部202に対して、ゲート2011を開閉するよう制御する。
カード初期化制御部4034は、ゲートシステム20がカードの返却を受けたとき、カード初期化部303に対して、カードを初期化するよう制御する。
カード回収・ストック制御部4035は、カード回収・ストック部に対して、初期化したカードを回収・ストックするよう制御する。
図4は、個人データDBのテーブルの内容を示す図である。同図において、個人データDB103は、個人情報管理テーブルTを有し、当該テーブルは、例えば、個人情報の会社名T1、氏名T2、所属T3、住所T4、電話番号T5、及びアクセス権可否T6、アクセルレベルT7、その他Tnを示す情報を有する。
図5は、本発明のセキュリティカードを発券する手順を示すフローチャートである。同図において、まず、従業員70が、建造物や室内に入る場合について説明する。
従業員70は、生体認証システム10をもって、従業員であることの本人確認を行なう。生体認証システム10は、ステップS1101において、生体認証者である従業員の生体認証を行い、ステップS1102において、その生体認証を判定し、ステップS1103において、当該認証結果情報を、ネットワーク50を介して入退出管理システム40に送信する。
入退出管理システム40は、ステップS1401において、認証結果情報を受け、本人確認ができた場合は、カード発行・回収システム30に対して、アクセス権などの情報を書込むよう制御し、ステップS1402において、ゲート装置201のゲートを開閉するよう制御する。
カード発券・回収システム30は、ステップS1201において、これらの制御を受け、カードに初期カードへアクセス権などの情報を書込み、ステップS1202において、アクセス権などの情報を書き込んだカード60を従業員70に対して発券する。
このとき、入退出管理システム40は、ステップS1401において、上述認証結果情報を受け、当該情報に基づきカード発券・回収システム30のアクセス権書込み部302(図3参照)に対して、上述したアクセス権などの情報を発券するカードに書込みするよう制御し、ステップS1402において、カード発券部301(図3参照)に対して、アクセス権カードを発券するよう制御する。
従業員70は、ステップS1104において、このカードを受取り、ステップS1105において、ゲートシステム20のゲート装置201のカード挿入口に挿入する。
ゲートシステム20は、ステップS1301において、カード60を読み取り、当該読み取り情報を入退出管理システム40側に送信し、ステップS1302において、入退出管理システム40からのゲート開閉制御を受けて、ゲートを開閉する。
このとき、入退出管理システム40は、ステップS1403において、上述したカード読み取り情報を受け、当該情報に基づきゲートシステム20のゲート装置201に対して、ゲートを開閉するよう制御する。
この処理によって、ゲート装置201は、ステップS1501において、ゲートを開き、従業員70は、ゲートを通って、建造物や室内に入ることができる。このとき、アクセス権カード60は持参する。
次に、従業員70が室内で業務を遂行し、終了した後、建造物や室内から退出する場合について説明する。
従業員70は、ステップS1506において、アクセス権カード60をゲート装置201のカード返却口2013に挿入し、返却する。すると、カード発券・回収システム30は、ステップS1303において、カード60を読み取り、当該読み取り情報を入退出管理システム40側に送信し、ステップS1304において、入退出管理システム40からのゲート開閉制御を受けて、ゲートを開閉する。
このとき、入退出管理システム40は、ステップS1403において、上述したカード読み取り情報を受け、当該情報に基づきゲートシステム20のゲート装置201に対して、ゲートを開閉するよう制御する。
この処理によって、ゲート装置201は、ステップS1507において、ゲートを開き、従業員70は、ゲートを通って、建造物や室内から退出することができる。
また、これらの処理と併行して、カード発券・回収システム30は、入退出管理システム40からのカード回収制御(ステップS1404)、カード初期化制御(ステップS1405)を受け、ステップS1203において、返却カード口に返却されたカード60を回収し、ステップS1204において、返却カード60の内容を消去するなどのカード初期化処理を行い、ステップS1205において、当該初期化処理したカードを回収し、ストックする。
入退出管理システム40は、ゲート装置201からカード60が返却されたこと示す情報を受けたとき、ステップS1404において、カード発券・回収システム30に対して、カードを回収するよう制御し、またステップS1405において、回収したカードを初期化するよう制御する。
これらの処理によって、カード60は、繰り返し利用することができる。
本実施例によれば、以下のような効果を期待することができる。
認証者(従業員)は、出勤時に、個人認証し、当該認証の毎にセキュリティカードを毎回発行するようにしているため、建造物外では、セキュリティカードを持ち歩く必要がなく、手ぶらで帰宅、出張(出先)へ出向くことが可能である。
また、従業員は、退出や帰宅時に、セキュリティカードを返却するようにしているため、出張や帰宅などの移動時に、セキュリティカードの紛失、情報漏洩などの事故を引き起こすリスクを防止することができ、セキュリティ事故抑制の価値を向上することができる。
換言すれば、利用者に対して、カード紛失に対する不安感を払拭することができる。また、更に退職者のセキュリティカードは、一々回収する作業が省略することができ、これにより事務工数の削減が期待できる。
また、セキュリティカードの返却(回収)時にカードを初期化することにより、セキュリティカードを繰り返し利用(リサイクル)することができ、セキュリティカードの共有化利用が可能となる。これにより、セキュリティカードの購入費の削減、棚卸工数の管理工数の削減が図れる。また、セキュリティカードを初期化することにより、保管されるカードが第三者に利用されるようなことはない。
建造物毎の管理を変えずに適用可能であり、建造物毎にセキュリティシステムを構築する必要がない。
入退システムを例えばクラウド化することにより、複数の拠点(建造物など)を統合することができ、係る統合システムにあっては、セキュリティレベルの統一が図ることができるのみならず、従業員の入退管理についても集約化することで維持コストの削減が図れる。
なお、本発明は、上記した実施例限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全て構成を備えるもの限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現しても良い。各機能を実現するプログラム、テーブル、等の情報は、メモリやハードディスク等の記録装置に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
監視システムと連携して適用可能である。
10 生体認証システム
20 ゲートシステム
30 カード発券・カード回収システム
40 入退出管理システム
50 ネットワーク
60 アクセス権カード
70 従業員
101 生体情報検知部
102 生体認証/照合部(認証手段)
103 個人データDB
104 生体認証/照合結果情報送信部
105 ゲート開閉部
201 ゲート装置
301 カード発券部(カード発券手段)
302 アクセス権書込み部(アクセス権書込み手段)
303 カード初期化部(カード回収手段)
304 カード回収・ストック部(カード回収手段)
401 入出力装置
402 記憶装置
403 制御装置
2011 ゲート
2012 カード挿入口
2013 カード返却口
2014 カード読取部
4011 送受信部
4021 照合履歴情報DB
4031 アクセス権書込制御部(アクセス権書込制御手段)
4032 カード発券制御部(カード発券制御手段))
4033 ゲート制御部(ゲート制御手段
4034 カード初期化制御部(カード初期化制御手段)
4035 カード回収・ストック制御部(カード回収・ストック制御手段)

Claims (5)

  1. 認証者個人を認証する認証システム、当該認証システムにより認証された当該認証者本人に対してセキュリィテイカードを発券するカード発券システム、入退出管理システム、と連携するセキュリティカード管理サービスシステムであって、
    前記認証システムは、
    前記認証者が本人であるか否かを認証する認証手段と、
    前記認証者に対して、ゲートシステムのゲートを開閉するアクセス権を含む管理情報を記憶、管理する記憶手段と、を有し、
    前記カード発券システムは、
    前記認証者に合せて、前記アクセス権を含む管理情報をフォーマットが初期化されている初期化カードに書き込む書き込み手段と、
    前記初期化カードに前記認証者に合ったアクセス権を含む管理情報が書き込まれたとき、アクセス権カードを、セキュリティカードとして認証者に対して、発券するカード発券手段と、を有し
    前記入退出管理システムは、
    前記認証システムの認証手段により、当該認証者の個人が特定できたとき、前記書込み手段に対して、前記認証者に合ったアクセス権を書き込むよう制御するアクセス権書込制御手段と、前記カード発券手段に対して、前記アクセス権カードを当該セキュリティカードとして発券するよう制御するカード発券制御手段と、
    を有する、ことを特徴とするセキュリティカード管理サービスシステム。
  2. 請求項1に記載されたセキュリティカード管理システムであって、
    前記カード発券システムは、更に
    前記セキュリティカードの情報を消去し、初期化フォーマットするカード初期化手段と、当該初期化カードを回収するカード回収手段と、を有し、
    前記入退出管理システムは、更に
    前記アクセス権が書き込まれているセキュリティカードが返却されたとき、前記カード初期化手段に対して、当該カードの情報を消去するよう制御するカード初期化制御手段と、
    前記カードの情報を消去した初期化カードを回収するよう制御するカード回収制御手段と、
    を有することを特徴とするセキュリティカード管理サービスシステム。
  3. 前記請求項1又は2に記載のセキュリティカード管理サービスシステムであって、
    前記管理情報のアクセス権は、アクセス権の範囲が相違する複数のレベル化されていることを特徴とするセキュリティカード管理サービスシステム。
  4. 認証者が本人であるか否かを認証する認証手段、前記認証者に対して、ゲートシステムのゲートを開閉するアクセス権を含む管理情報を記憶、管理する記憶手段、を有し、認証者個人を認証する認証システムと、
    前記認証者に合せて、前記アクセス権を含む管理情報をフォーマットが初期化されている初期化カードに書き込む書き込み手段、前記初期化カードに前記アクセス権を含む管理情報が書き込まれたとき、アクセス権カードを、セキュリティカードとして認証者に対して、発券するカード発券手段、を有するカード発券システムと、
    前記認証システムの認証手段により、当該認証者の個人が特定できたとき、前記書込み手段に対して、前記認証者に合ったアクセス権を書き込むよう制御し、前記カード発券手段に対して、前記アクセス権カードを当該セキュリティカードとして発券するよう制御する制御手段、を有する入退出管理システムと、の連携からなるセキュリティカード管理サービスシステムにおけるセキュリティカード管理サービス方法であって、
    前記入退出管理システムの制御手段は、
    前記認証システムの認証部により、当該認証者の個人が特定できたとき、
    前記書込み手段に対して、アクセス権を書き込むよう制御するステップと、
    前記カード発券手段に対して、アクセス権カードを当該セキュリティカードとして発券するよう制御するステップと、
    を有することを特徴とするセキュリティカード管理サービス方法。
  5. 前記請求項4に記載のセキュリティカード管理サービス方法であって、
    前記制御手段は、前記アクセス権が書き込まれているセキュリティカードが返却されたとき、更に
    前記書き込み手段に対して、当該カードの情報を消去するよう制御するステップと、
    前記カードの情報を消去した初期化カードを回収するよう制御するステップと、
    を有することを特徴とするセキュリティカード管理サービス方法。
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