JP2008050496A - 発光組成物、光源装置、及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とが、ともに図られた蛍光体を有する、発光組成物と、光源装置と、表示装置とを提供する。
【解決手段】CaAlSiN3と同一の結晶構造の蛍光体を有する発光組成物において、少なくとも0.05重量%以上の割合で、炭素を含有する構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】CaAlSiN3と同一の結晶構造の蛍光体を有する発光組成物において、少なくとも0.05重量%以上の割合で、炭素を含有する構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、蛍光体を含む発光組成物と、この発光組成物を有する光源装置と、この光源装置によって構成される表示装置と、に関する。
近年、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence;電界発光)ディスプレイなど、所謂FPD(Flat Panel Display)と呼称される薄型の表示装置が注目を集めている。
これらの表示装置において、ディスプレイ面から最終的に出力される各色(例えば赤,緑,青など)の光は、例えばバックライトなどの形で設けられた光源装置からの白色光をもとに、液晶などの光変調機構を備えた光学装置を通じて出力される。光源装置から供給される白色光は、通常、発光中心波長が異なる複数種類の光の合成光として構成されている。
これらの表示装置において、ディスプレイ面から最終的に出力される各色(例えば赤,緑,青など)の光は、例えばバックライトなどの形で設けられた光源装置からの白色光をもとに、液晶などの光変調機構を備えた光学装置を通じて出力される。光源装置から供給される白色光は、通常、発光中心波長が異なる複数種類の光の合成光として構成されている。
このような表示装置において、各画素が担う色(例えば赤,緑,青のうちいずれか1つ)は、その画素に設けられるカラーフィルタが透過する光の波長帯域に応じて決まる。したがって、その画素の担う色が出力されるべきタイミングにおいて、光学装置を構成する光変調機構が変調光の(カラーフィルタを通じた)出力を許容することにより、所定の色の光出力がなされる。
そして、理論的には、例えば赤色に対応する波長帯域の光(赤色光)のみを通す赤色カラーフィルタが設けられた画素(赤色画素)では、光変調機構の許容により出力されてカラーフィルタに到達する光のうち、緑色や青色に対応する光がカラーフィルタによって遮断される。
そして、理論的には、例えば赤色に対応する波長帯域の光(赤色光)のみを通す赤色カラーフィルタが設けられた画素(赤色画素)では、光変調機構の許容により出力されてカラーフィルタに到達する光のうち、緑色や青色に対応する光がカラーフィルタによって遮断される。
しかしながら、実際の表示装置においては、ある色の光の出力が不要なタイミングであるにもかかわらず、その出力が生じてしまうという現象が生じる。具体的には、例えば、緑色光の出力が不要であり、赤色光の出力が望まれているのみであるにもかかわらず、緑色光の出力がなされてしまうという現象が挙げられる。
このような現象は、光源装置から供給される複数種類の光のうち、例えば赤色光が緑色域にまで及ぶ発光スペクトルを有している場合に、赤色画素の光の一部が緑色画素に漏れ出すことに伴い、緑色カラーフィルタを通じて光の緑色成分が出力されることによって生じる。
このような現象は、光源装置から供給される複数種類の光のうち、例えば赤色光が緑色域にまで及ぶ発光スペクトルを有している場合に、赤色画素の光の一部が緑色画素に漏れ出すことに伴い、緑色カラーフィルタを通じて光の緑色成分が出力されることによって生じる。
前述のバックライトなどの光源装置を構成する発光体としては、構成元素の種類やその組成比の選定によって発光波長帯の変化が可能な蛍光体を用いた構成が関心を集めており、中でも青色光で励起される蛍光体と青色光源との組み合わせ(所謂白色LED;Light Emitting Diode)が注目されている。しかし、このような蛍光体による光源装置においても、前述した現象に関する同様の問題が指摘されている。
近年、青色光で励起され、かつ赤色域に発光中心をもつ蛍光体として、CaSiAlN3結晶と同一の結晶構造を有する無機結晶に発光中心が添加された構成を有する蛍光体が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、このような蛍光体と他の蛍光体との混合物に、青色光源が付加された白色LEDも提案されている。(例えば特許文献2参照)。しかし、これらの文献に記載されている赤色発光蛍光体には、酸素が残留しやすい。この種の蛍光体に酸素が含まれると、高温耐久性や輝度などが若干向上する可能性はあるものの、発光スペクトルが短波長側に偏ってしまう(シフトしてしまう)ため、前述した現象(例えば緑色光の出力)が顕著に生じてしまう。
近年、青色光で励起され、かつ赤色域に発光中心をもつ蛍光体として、CaSiAlN3結晶と同一の結晶構造を有する無機結晶に発光中心が添加された構成を有する蛍光体が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、このような蛍光体と他の蛍光体との混合物に、青色光源が付加された白色LEDも提案されている。(例えば特許文献2参照)。しかし、これらの文献に記載されている赤色発光蛍光体には、酸素が残留しやすい。この種の蛍光体に酸素が含まれると、高温耐久性や輝度などが若干向上する可能性はあるものの、発光スペクトルが短波長側に偏ってしまう(シフトしてしまう)ため、前述した現象(例えば緑色光の出力)が顕著に生じてしまう。
そして、蛍光体におけるこのような問題は、最終的な蛍光体を、バルク状(塊状)でなく、例えば多数の粉末による粒子状で得ようとする限り、特に深刻となる。
粒子状蛍光体においては、まず、酸素濃度が一定以上に高ければ発光スペクトルが短波長側に大きくシフトしてしまう。一方、酸素濃度を一定以下に低めた場合には、多数の粒子状蛍光体の間で酸素濃度が不均一になりやすくなってしまうため、個々の粒子状蛍光体の酸素濃度に差が生じ、光源装置や表示装置における色ムラの原因となってしまう。つまり、先行文献1や先行文献2に記載されている蛍光体や無機物質では、粒子状蛍光体において、酸素濃度を極端に低減することが新たな問題を生じてしまう。
粒子状蛍光体においては、まず、酸素濃度が一定以上に高ければ発光スペクトルが短波長側に大きくシフトしてしまう。一方、酸素濃度を一定以下に低めた場合には、多数の粒子状蛍光体の間で酸素濃度が不均一になりやすくなってしまうため、個々の粒子状蛍光体の酸素濃度に差が生じ、光源装置や表示装置における色ムラの原因となってしまう。つまり、先行文献1や先行文献2に記載されている蛍光体や無機物質では、粒子状蛍光体において、酸素濃度を極端に低減することが新たな問題を生じてしまう。
粒子状の蛍光体におけるこのような問題は、製造光源装置や表示装置の製造を困難にするばかりでなく、これらの装置の特性までも著しく損なわれてしまう。
すなわち、粒子状蛍光体については、酸素による発光波長帯の短波長化を回避しながら、色ムラの抑制をも図ることが望まれている。
特開2006-8721号公報
特開2005-235934号公報
特開2005-331937号公報
月刊ディスプレイ2005年7月号 p.37
コンバーテック1996年9 p.49
すなわち、粒子状蛍光体については、酸素による発光波長帯の短波長化を回避しながら、色ムラの抑制をも図ることが望まれている。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、蛍光体を含有し、かつこの蛍光体の発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とが図られた発光組成物と、この発光組成物を有する光源装置と、この光源装置によって構成される表示装置と、を提供することにある。
本発明に係る発光組成物は、少なくとも、M元素と、A元素と、D元素と、E元素と、X元素(ただし、Mは、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Aは、M元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Dは、4価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Eは、3価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Xは、N、Fからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素)とを含む蛍光体を有する発光組成物であって、0.05重量%(wt%)以上の割合で、炭素を含有していることを特徴とする。
なお、この発光組成物において、少なくとも0.05重量%以上の割合で含有される炭素は、結晶構造に取り込まれている炭素と、結晶構造に取り込まれていない炭素とを合計したものとする。後述するように、蛍光体に対して所定の割合で炭素が添加された構成により、蛍光体の結晶構造内に残存する酸素の、充分かつ均質な低減が図られる。
なお、この発光組成物において、少なくとも0.05重量%以上の割合で含有される炭素は、結晶構造に取り込まれている炭素と、結晶構造に取り込まれていない炭素とを合計したものとする。後述するように、蛍光体に対して所定の割合で炭素が添加された構成により、蛍光体の結晶構造内に残存する酸素の、充分かつ均質な低減が図られる。
本発明に係る光源装置は、少なくとも、青色光源と、この青色光源からの青色光によって励起される発光組成物とを有する光源装置であって、前記発光組成物が、少なくとも、M元素と、A元素と、D元素と、E元素と、X元素(ただし、Mは、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Aは、M元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Dは、4価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Eは、3価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Xは、N、Fからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素)とを含む蛍光体を有する発光組成物であって、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることを特徴とする。
本発明に係る表示装置は、少なくとも、青色光源と、この青色光源からの青色光によって励起される発光組成物とを有する光源装置と、前記光源装置からの光に対して所定の変調を施し、所定の出力光を出力する光学装置と、を有する表示装置であって、前記光源装置を構成する前記発光組成物が、少なくとも、M元素と、A元素と、D元素と、E元素と、X元素(ただし、Mは、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Aは、M元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Dは、4価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Eは、3価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Xは、N、Fからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素)とを含む蛍光体を有する発光組成物であって、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることを特徴とする。
本発明に係る発光組成物によれば、少なくとも0.05重量%以上の割合で、炭素を含有していることから、蛍光体の結晶構造内に残存する酸素の、充分かつ均質な低減によって、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とが、ともに図られる。
本発明に係る光源装置によれば、装置を構成する発光組成物が、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とによって、光源装置の特性向上が図られる。
本発明に係る表示装置によれば、装置を構成する発光組成物が、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とによって、表示装置の特性向上が図られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本実施形態に係る光源装置を有する表示装置の概略構成図を示す。
この、本実施形態に係る表示装置1は、光源装置2及び光学装置3を有する。
この、本実施形態に係る表示装置1は、光源装置2及び光学装置3を有する。
本実施形態に係る光源装置2は、液晶装置を有する光学装置3に対する、バックライト装置である。
この光源装置2の、樹脂による導光部7内には、例えば青色LEDによる青色光源の表面に、複数種類の蛍光体(図示せず)を含む樹脂が塗布されて構成される、発光体6が設けられている。本実施形態においては、この発光体6における複数種類の蛍光体のうち、少なくとも1種類の蛍光体(以下第1蛍光体とする)が、0.05重量%(wt%)以上の割合で炭素を添加された発光組成物とされている。この発光組成物を、本実施形態に係る発光組成物とする。
また、光源装置2の、光学装置3に対向する最近接部には、拡散シート9が設けられている。この拡散シート9は、青色光源や各蛍光体からの光を、光学装置3側へ面状に均一に導くものである。光源装置2の裏面側には、リフレクタ4が設けられている。また、必要に応じて、リフレクタ4と同様のリフレクタ5が、導光部7の側面にも設けられる。
なお、導光部7を構成する樹脂は、エポキシ、シリコーン、ウレタンのほか、様々な透明樹脂を用いることができる。また、発光体6を構成する青色光源の形状も、サイドエミッタータイプや砲弾タイプなど、様々な種類のものから適宜選択して用いることができる。
この光源装置2の、樹脂による導光部7内には、例えば青色LEDによる青色光源の表面に、複数種類の蛍光体(図示せず)を含む樹脂が塗布されて構成される、発光体6が設けられている。本実施形態においては、この発光体6における複数種類の蛍光体のうち、少なくとも1種類の蛍光体(以下第1蛍光体とする)が、0.05重量%(wt%)以上の割合で炭素を添加された発光組成物とされている。この発光組成物を、本実施形態に係る発光組成物とする。
また、光源装置2の、光学装置3に対向する最近接部には、拡散シート9が設けられている。この拡散シート9は、青色光源や各蛍光体からの光を、光学装置3側へ面状に均一に導くものである。光源装置2の裏面側には、リフレクタ4が設けられている。また、必要に応じて、リフレクタ4と同様のリフレクタ5が、導光部7の側面にも設けられる。
なお、導光部7を構成する樹脂は、エポキシ、シリコーン、ウレタンのほか、様々な透明樹脂を用いることができる。また、発光体6を構成する青色光源の形状も、サイドエミッタータイプや砲弾タイプなど、様々な種類のものから適宜選択して用いることができる。
一方、本実施形態において、光学装置3は、光源装置2からの光に対して変調を施すことにより所定の出力光を出力する液晶装置である。
この光学装置3においては、光源装置2に近い側から、偏向板10と、TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)用のガラス基板11及びその表面のドット状電極12と、液晶層13及びその表裏に被着された配向膜14と、電極15と、電極15上の複数のブラックマトリクス16と、このブラックマトリクス16間に設けられる画素に対応した第1(赤色)カラーフィルタ17a,第2(緑色)カラーフィルタ17b,第3カラーフィルタ17cと、ブラックマトリクス16及びカラーフィルタ17a〜17cとは離れて設けられるガラス基板18と、偏向板19とが、この順に配置されている。
ここで、偏向板10及び19は、特定の方向に振動する光を形成するものである。また、TFTガラス基板11とドット電極12及び電極15は、特定の方向に振動している光のみを透過する液晶層13をスイッチングするために設けられるものであり、配向膜14が併せて設けられることにより、液晶層13内の液晶分子の傾きが一定の方向に揃えられる。また、ブラックマトリクス16が設けられていることにより、各色に対応するカラーフィルタ17a〜17cから出力される光のコントラストの向上が図られている。これらのブラックマトリクス16及びカラーフィルタ17a及び17cは、ガラス基板18に取着される。
この光学装置3においては、光源装置2に近い側から、偏向板10と、TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)用のガラス基板11及びその表面のドット状電極12と、液晶層13及びその表裏に被着された配向膜14と、電極15と、電極15上の複数のブラックマトリクス16と、このブラックマトリクス16間に設けられる画素に対応した第1(赤色)カラーフィルタ17a,第2(緑色)カラーフィルタ17b,第3カラーフィルタ17cと、ブラックマトリクス16及びカラーフィルタ17a〜17cとは離れて設けられるガラス基板18と、偏向板19とが、この順に配置されている。
ここで、偏向板10及び19は、特定の方向に振動する光を形成するものである。また、TFTガラス基板11とドット電極12及び電極15は、特定の方向に振動している光のみを透過する液晶層13をスイッチングするために設けられるものであり、配向膜14が併せて設けられることにより、液晶層13内の液晶分子の傾きが一定の方向に揃えられる。また、ブラックマトリクス16が設けられていることにより、各色に対応するカラーフィルタ17a〜17cから出力される光のコントラストの向上が図られている。これらのブラックマトリクス16及びカラーフィルタ17a及び17cは、ガラス基板18に取着される。
そして、本実施形態に係る光源装置2においては、発光体6を構成する発光組成物内の第1蛍光体が、少なくともM元素と、A元素と、D元素と、E元素と、X元素とを含む蛍光体とされている。
ここで、Mは、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Aは、M元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Dは、4価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Eは、3価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Xは、N、Fからなる群からから選ばれる1種または2種以上の元素である。
ここで、Mは、Euを含むことがより好ましく、Euであることが更に好ましい。
また、Aは、Mg、Ca、Sr、Baからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であることが好ましく、Caであることが更に好ましい。
また、Dは、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Hfからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であることが好ましく、Siであることが更に好ましい。
また、Eは、B、Al、Ga、In、Sc、Y、La、Gd、Luからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であることが好ましく、Alであることが更に好ましい。
ここで、Mは、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Aは、M元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Dは、4価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Eは、3価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であり、Xは、N、Fからなる群からから選ばれる1種または2種以上の元素である。
ここで、Mは、Euを含むことがより好ましく、Euであることが更に好ましい。
また、Aは、Mg、Ca、Sr、Baからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であることが好ましく、Caであることが更に好ましい。
また、Dは、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Hfからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であることが好ましく、Siであることが更に好ましい。
また、Eは、B、Al、Ga、In、Sc、Y、La、Gd、Luからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素であることが好ましく、Alであることが更に好ましい。
本実施形態に係る発光組成物において、第1蛍光体を構成する元素Xは、Nからなることが好ましい。このXに相当する元素として、従来の蛍光体では酸素(O)も積極的に選択されていたが、本実施形態に係る発光組成物においては、酸素を、後述するように低減が図られてなお残存するだけの量に抑制することにより、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とを図るものである。
すなわち、第1蛍光体の特に好ましい元素構成としては、蛍光体を構成する元素XがNであることに加えて、他の元素について、M元素をEu、A元素をCa、D元素をSi、E元素をAlとすることが好ましいと考えられる。本実施形態に係る発光組成物の蛍光体は、主たる結晶が、一般式CaAlSiN3で示される結晶か、この結晶と同一の結晶構造を持つものか、或いはこれらの結晶の固溶体に相当する蛍光体かのいずれかであり、特に高い輝度を示す(CaAlSiN3属結晶)。なお、このCaAlSiN3属結晶以外に、AlN相あるいはCa−Si−O−N相など、他の相が含まれていてもよい。
すなわち、第1蛍光体の特に好ましい元素構成としては、蛍光体を構成する元素XがNであることに加えて、他の元素について、M元素をEu、A元素をCa、D元素をSi、E元素をAlとすることが好ましいと考えられる。本実施形態に係る発光組成物の蛍光体は、主たる結晶が、一般式CaAlSiN3で示される結晶か、この結晶と同一の結晶構造を持つものか、或いはこれらの結晶の固溶体に相当する蛍光体かのいずれかであり、特に高い輝度を示す(CaAlSiN3属結晶)。なお、このCaAlSiN3属結晶以外に、AlN相あるいはCa−Si−O−N相など、他の相が含まれていてもよい。
本実施形態に係る発光組成物によれば、少なくとも0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、後述するように、蛍光体の結晶構造内に残存する酸素の、充分かつ均質な低減によって、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とが、ともに図られる。
また、本実施形態に係る光源装置、及びこの光源装置を有する本実施形態に係る表示装置によれば、光源装置内の発光組成物が、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とによって、装置の特性向上が図られる。
また、本実施形態に係る光源装置、及びこの光源装置を有する本実施形態に係る表示装置によれば、光源装置内の発光組成物が、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とによって、装置の特性向上が図られる。
<実施例>
本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例について説明する。
最初に、本実施例に係る発光組成物の作製方法について、具体的に説明する。
本実施例に係る発光組成物の作製においては、まず、Si3N4、AlN、Ca3N2、及びEuNを、モル比で1:3:0.985:0.045となる割合で混合し、この混合物の中から10gを秤量した。
次に、後述する中間体が最終的に所定の炭素含有量になるように、先に秤量した10gの混合物におけるSi3N4、AlN、Ca3N2、及びEuNの総モル数に基づいて、この混合物とは別に、炭素粉末を秤量した。具体的には、先に秤量した10gの混合物の総モル数に対し、所定の量(混合物の総モル数に対し0〜1倍から選択)の炭素粉末を秤量した。なお、最終的に得る発光組成物に含まれる炭素量は、この秤量した炭素粉末の量と、後の工程(焼成など)の条件とによって増減すると考えられる。
秤量した混合物と炭素粉末とを、窒素雰囲気中のグローブボックスにおいて、メノウ乳鉢を用いて20分間混ぜ合わせ、中間体を作製した。
得られた中間体を、混合した粉末をボロンナイトライド(BN)製の円筒形坩堝に挿入した。坩堝に挿入した混合粉末を窒素ガス(N2)と水素ガス(H2)の混合ガス雰囲気中、1700℃の温度で2時間保持(焼成)し、本実施例に係る発光組成物を作製した。
次に、後述する中間体が最終的に所定の炭素含有量になるように、先に秤量した10gの混合物におけるSi3N4、AlN、Ca3N2、及びEuNの総モル数に基づいて、この混合物とは別に、炭素粉末を秤量した。具体的には、先に秤量した10gの混合物の総モル数に対し、所定の量(混合物の総モル数に対し0〜1倍から選択)の炭素粉末を秤量した。なお、最終的に得る発光組成物に含まれる炭素量は、この秤量した炭素粉末の量と、後の工程(焼成など)の条件とによって増減すると考えられる。
秤量した混合物と炭素粉末とを、窒素雰囲気中のグローブボックスにおいて、メノウ乳鉢を用いて20分間混ぜ合わせ、中間体を作製した。
得られた中間体を、混合した粉末をボロンナイトライド(BN)製の円筒形坩堝に挿入した。坩堝に挿入した混合粉末を窒素ガス(N2)と水素ガス(H2)の混合ガス雰囲気中、1700℃の温度で2時間保持(焼成)し、本実施例に係る発光組成物を作製した。
次に、炭素含有量を変化させて作製した複数の発光組成物(サンプル)に対して行った、特性検討の結果について説明する。
まず、各サンプルの、炭素含有量の測定と、発光スペクトルとの測定に基づく検討結果について説明する。
炭素含有量の測定は、炭素分析装置(堀場製作所製EMIA−520)を用いて行った。この炭素分析装置では、測定対象物の燃焼によって発生するCO2の濃度に対する赤外線ガス分析により、サンプル中の炭素量が測定される。一方、発光スペクトルの測定は、分光光度計(SPEX社製FLUOROLOG−3)を用いて行った。この分光光度計を用い、各発光組成物に対して発光中心波長460nmの青色光を照射し、この青色光の励起によって発光組成物から生じる発光スペクトルを、500nm〜780nmの範囲について測定した。
炭素含有量の測定は、炭素分析装置(堀場製作所製EMIA−520)を用いて行った。この炭素分析装置では、測定対象物の燃焼によって発生するCO2の濃度に対する赤外線ガス分析により、サンプル中の炭素量が測定される。一方、発光スペクトルの測定は、分光光度計(SPEX社製FLUOROLOG−3)を用いて行った。この分光光度計を用い、各発光組成物に対して発光中心波長460nmの青色光を照射し、この青色光の励起によって発光組成物から生じる発光スペクトルを、500nm〜780nmの範囲について測定した。
炭素含有量と発光スペクトルとを測定した結果を、図2に示す。ここで、縦軸には、分光光度計で得られた発光スペクトルのうち、500nm〜600nmの範囲の発光成分が占める強度の割合(I<600nm/Itotalとする)をとっている。この割合が小さいほど、蛍光体からの光に含まれる短波長成分が少なくなるため、例えば表示装置において緑色のカラーフィルタを透過してしまう光の量が低減され、発光組成物の発光特性が好ましいと考えられる。
図2の結果から、炭素含有量の増加とともにI<600nm/Itotalが低下する傾向が確認できた。また、特に炭素含有量を0.04重量%(wt%)以上に選定すれば、発光組成物の発光特性を充分に好ましいものにすることができることが明らかとなった。なお、炭素含有量が0.05重量%以上の場合には、I<600nm/Itotalを5%未満とすることができるため、特に好ましい。
図2の結果から、炭素含有量の増加とともにI<600nm/Itotalが低下する傾向が確認できた。また、特に炭素含有量を0.04重量%(wt%)以上に選定すれば、発光組成物の発光特性を充分に好ましいものにすることができることが明らかとなった。なお、炭素含有量が0.05重量%以上の場合には、I<600nm/Itotalを5%未満とすることができるため、特に好ましい。
次に、各サンプルの、反射率の測定による検討結果について説明する。
本実施例に係る発光組成物は、蛍光体とともに炭素を含有しているが、炭素を極端に多く含有する発光組成物は、蛍光体への励起光や蛍光体からの発光が炭素によって吸収されるおそれがある。反射率の低下は、炭素などによって光が吸収されてしまうことにより生じるものであるため、光源装置や表示装置を構成する場合などに重要な発光強度の維持向上のためには、反射率が広い波長帯域に渡って一定以上に保たれることが望ましい。すなわち、一定以上の反射率を確保するためには、炭素の含有量を特定の量以下に制限することが好ましいと考えられたため、本検討を行った。
反射率の測定は、分光光度計(日本分光製V−560)を用いて行った。この分光光度計を用い、各発光組成物に対して発光中心波長400nm〜780nmの範囲の光を照射して、その反射率を測定した。
本実施例に係る発光組成物は、蛍光体とともに炭素を含有しているが、炭素を極端に多く含有する発光組成物は、蛍光体への励起光や蛍光体からの発光が炭素によって吸収されるおそれがある。反射率の低下は、炭素などによって光が吸収されてしまうことにより生じるものであるため、光源装置や表示装置を構成する場合などに重要な発光強度の維持向上のためには、反射率が広い波長帯域に渡って一定以上に保たれることが望ましい。すなわち、一定以上の反射率を確保するためには、炭素の含有量を特定の量以下に制限することが好ましいと考えられたため、本検討を行った。
反射率の測定は、分光光度計(日本分光製V−560)を用いて行った。この分光光度計を用い、各発光組成物に対して発光中心波長400nm〜780nmの範囲の光を照射して、その反射率を測定した。
図3に、反射率の測定結果を示す。炭素含有量が0.3重量%のサンプル(図中a)では、測定した全波長帯域で反射率が比較的高く維持されているのに対し、炭素含有量が5.1重量%のサンプル(図中b)では、全波長帯域で反射率が20%を下回ってしまっている。
これに対し、炭素含有量が1.0重量%のサンプル(図中c)では、全体的に反射率が低くなっているものの、半分以上の波長帯域で反射率が40%を上回っている。光源装置や表示装置などの製品において求められる反射率特性として、少なくとも40%以上が必要とされることから、この反射率の測定結果からは、炭素含有量を1.0重量%以下とすることが好ましいことが明らかとなった。
これに対し、炭素含有量が1.0重量%のサンプル(図中c)では、全体的に反射率が低くなっているものの、半分以上の波長帯域で反射率が40%を上回っている。光源装置や表示装置などの製品において求められる反射率特性として、少なくとも40%以上が必要とされることから、この反射率の測定結果からは、炭素含有量を1.0重量%以下とすることが好ましいことが明らかとなった。
以上説明したように、本実施形態に係る発光組成物によれば、少なくとも0.05重量%以上の割合で、炭素を含有していることから、蛍光体の結晶構造内に残存する酸素の、充分かつ均質な低減によって、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とが、ともに図られる。
また、本実施形態に係る光源装置によれば、装置を構成する発光組成物が、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とによって、光源装置の特性向上が図られる。
また、本実施形態に係る表示装置によれば、装置を構成する発光組成物が、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とによって、表示装置の特性向上が図られる。
また、本実施形態に係る光源装置によれば、装置を構成する発光組成物が、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とによって、光源装置の特性向上が図られる。
また、本実施形態に係る表示装置によれば、装置を構成する発光組成物が、0.05重量%以上の割合で炭素を含有していることから、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とによって、表示装置の特性向上が図られる。
本実施形態に係る発光組成物においては、酸素濃度の低減が、添加された炭素によって、つまり発光組成物作製時の焼成過程で生じるガスカーボンによって、多数の粒子状発光体の間で均一的になされる。したがって、酸素の量が、炭素によって低減されてなお残存する量以下に抑制されることにより、蛍光体の、発光波長帯の短波長化の回避と色ムラの抑制とが図られるものである。なお、本実施形態に係る発光組成物における酸素量の低減は、結晶構造内に含まれる酸素自体の減少のみならず、合成過程での酸素の減少による酸素含有相の減少によってもなされると考えられる。
そして、このような発光組成物を有する光源装置や表示装置においても、色ムラの抑制が図られると考えられる。
そして、このような発光組成物を有する光源装置や表示装置においても、色ムラの抑制が図られると考えられる。
更に、本実施形態に係る発光組成物によれば、特にこの発光組成物を構成する蛍光体(前述した例では第1蛍光体)が、600nmよりも長波長側に発光中心波長(発光スペクトルのピーク)を有する所謂赤色発光蛍光体である場合には、短波長化の回避によって、他の蛍光体との組み合わせに応じて生成可能な色の範囲(色域)の拡大が図られる。したがって、本実施形態に係る光源装置や、本実施形態に係る表示装置においては、本実施形態に係る発光組成物を構成する蛍光体が赤色蛍光体である場合には、色域の拡大と、前述した色ムラの抑制とによって、特に優れた特性を有することが可能になるものである。
また、赤色蛍光体における発光中心波長の短波長化の回避によって、赤色光における緑色成分が低減されることにより、緑色光の出力においても、緑色の色度低下の抑制が図られる。この緑色の色度低下の抑制が図られる場合には、光源装置や表示装置の一層の特性向上が期待される。
また、赤色蛍光体における発光中心波長の短波長化の回避によって、赤色光における緑色成分が低減されることにより、緑色光の出力においても、緑色の色度低下の抑制が図られる。この緑色の色度低下の抑制が図られる場合には、光源装置や表示装置の一層の特性向上が期待される。
なお、本実施形態において赤色光の発光中心波長を600nm以上としたが、これは、光源装置から光学装置へ供給される複数種類の光と、各色に対応するカラーフィルタの透過特性との相互関係、つまり表示装置などの構成において製品化をはじめとする実用面での効果をもとに、基準値として選定したものである(例えば特許文献3、非特許文献1及び非特許文献2参照)。すなわち、一般的に用いられるカラーフィルタの特性を考慮すれば、赤色光の発光中心波長が600nm以上である場合に、本実施形態におけるような炭素の導入によって、前述した色域の拡大が特に期待できると考えられるものである。
なお、本実施形態に係る発光組成物は、赤色の物体色を持つことから、赤色顔料または赤色蛍光顔料として使用することができる。
また、本実施形態に係る発光組成物に太陽光や蛍光灯などの照明を照射すると赤色の物体色が観察され、発色がよいことおよび長期間に渡り劣化しないため無機顔料に好適である。このため、塗料、インキ、絵の具、釉薬、プラスチック製品に添加する着色剤などに用いると長期間に渡って発色が低下しない利点がある。
更に、本実施形態に係る発光組成物のうち、特に窒素を含むものは、紫外線を吸収するため紫外線吸収剤としても好適である。このため、塗料として用いたり、プラスチック製品の表面に塗布したり内部に練り込んだりすると、紫外線の遮断効果が高く製品を紫外線劣化から保護する効果が高いと考えられる。
また、本実施形態に係る発光組成物に太陽光や蛍光灯などの照明を照射すると赤色の物体色が観察され、発色がよいことおよび長期間に渡り劣化しないため無機顔料に好適である。このため、塗料、インキ、絵の具、釉薬、プラスチック製品に添加する着色剤などに用いると長期間に渡って発色が低下しない利点がある。
更に、本実施形態に係る発光組成物のうち、特に窒素を含むものは、紫外線を吸収するため紫外線吸収剤としても好適である。このため、塗料として用いたり、プラスチック製品の表面に塗布したり内部に練り込んだりすると、紫外線の遮断効果が高く製品を紫外線劣化から保護する効果が高いと考えられる。
以上、本発明に係る発光組成物、光源装置、表示装置の実施の形態を説明したが、以上の説明で挙げた使用材料及びその量、処理時間及び寸法などの数値的条件は好適例に過ぎず、説明に用いた各図における寸法形状及び配置関係も概略的なものである。すなわち、本発明は、この実施の形態に限られるものではない。
例えば、前述した実施の形態では、第1蛍光体が青色光によって励起される場合を例として説明を行ったが、本発明に係る発光組成物を構成する蛍光体は、紫外光によって励起がなされるものであっても良い。
また、前述した実施の形態では、炭素分析による例を挙げたが、ICP(Inductively Coupled Plasma;誘導結合プラズマ)など、他の分析手法によることもできる。
また、表示装置の構成も、前述したものに限られず、例えばエッジライト型の装置構成とすることもできるなど、本発明は、種々の変更及び変形をなされうるなど、本発明は、種々の変形及び変更をなされうる。
また、前述した実施の形態では、炭素分析による例を挙げたが、ICP(Inductively Coupled Plasma;誘導結合プラズマ)など、他の分析手法によることもできる。
また、表示装置の構成も、前述したものに限られず、例えばエッジライト型の装置構成とすることもできるなど、本発明は、種々の変更及び変形をなされうるなど、本発明は、種々の変形及び変更をなされうる。
1・・・表示装置、2・・・光源装置、3・・・光学装置、4・・・リフレクタ、5・・・リフレクタ、6・・・発光体、7・・・導光部、9・・・拡散シート、10・・・偏向板、11・・・TFTガラス基板、12・・・ドット電極、13・・・液晶層、14・・・配向膜、15・・・電極、16・・・ブラックマトリクス、17a・・・第1カラーフィルタ、17b・・・第2カラーフィルタ、17c・・・第3カラーフィルタ、18・・・ガラス基板、19・・・偏向板
Claims (5)
- 少なくとも、M元素と、A元素と、D元素と、E元素と、X元素(ただし、Mは、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Aは、M元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Dは、4価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Eは、3価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Xは、N、Fからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素)とを含む蛍光体を有する発光組成物であって、
少なくとも0.05重量%以上の割合で、炭素を含有している
ことを特徴とする発光組成物。 - 前記蛍光体が、紫外光または青色光によって励起される
ことを特徴とする請求項1に記載の発光組成物。 - 前記蛍光体が、600nmよりも長波長側に発光中心波長を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の発光組成物。 - 少なくとも、青色光源と、該青色光源からの青色光によって励起される発光組成物とを有する光源装置であって、
前記発光組成物が、
少なくとも、M元素と、A元素と、D元素と、E元素と、X元素(ただし、Mは、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Aは、M元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Dは、4価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Eは、3価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Xは、N、Fからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素)とを含む蛍光体を有する発光組成物であって、0.05重量%以上の割合で炭素を含有している
ことを特徴とする光源装置。 - 少なくとも、青色光源と、該青色光源からの青色光によって励起される発光組成物とを有する光源装置と、前記光源装置からの光に対して所定の変調を施し、所定の出力光を出力する光学装置と、を有する表示装置であって、
前記光源装置を構成する前記発光組成物が、
少なくとも、M元素と、A元素と、D元素と、E元素と、X元素(ただし、Mは、Mn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Aは、M元素以外の2価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Dは、4価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Eは、3価の金属元素からなる群から選ばれる1種または2種以上の元素、Xは、N、Fからなる群から選ばれる1種または2種以上の元素)とを含む蛍光体を有する発光組成物であって、0.05重量%以上の割合で炭素を含有している
ことを特徴とする表示装置。
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A521 | Request for written amendment filed |
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A02 | Decision of refusal |
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