JP2008045118A - 環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法および該製造方法で得られる環状オレフィン系開環重合体水添物 - Google Patents

環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法および該製造方法で得られる環状オレフィン系開環重合体水添物 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法では、同一炭素原子に2つの官能基を有するノルボルネンから誘導される構成単位を有する未水添の環状オレフィン系開環重合体を、特定の金属ヒドリド錯体の存在下に水素添加し、高水添率の環状オレフィン系開環重合体水添物を製造する。
【効果】本発明によれば、従来の水素添加方法では高反応率で水素添加することが困難な、同一炭素原子に2つの官能基を有するノルボルネンから誘導される構成単位を有する特定の環状オレフィン系開環重合体を、容易に高反応率で水素添加することができ、従来提供することのできなかった、前記特定の環状オレフィン系開環重合体を高度に水素添加した水添物を提供することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法に関する。詳しくは、本発明は、同一炭素原子に2つの官能基を有するノルボルネンから誘導される構造単位を有する開環重合体を、特定の金属ヒドリド錯体を水素添加触媒として用いて高度に水添する、環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法および該方法で得られた環状オレフィン系開環重合体水添物に関する。
ルテニウムやロジウムなどの金属錯体は、アルケンやアルキン中の炭素−炭素不飽和結合の水素化触媒、ヒドロシリル化触媒、ヒドロホウ素化触媒、またはオレフィン異性化触媒となる有用な化合物として知られている。特に、金属−水素結合を有する金属ヒドリド錯体は、高い触媒活性を有することが知られている。たとえば、RuHCl(CO)(PP
3)3 は、ポリマー中の炭素−炭素間二重結合を水素化する、優れた触媒であることが報告されている(特許文献1参照)。また、エステル基が導入された金属ヒドリド錯体としてCH3CO2基またはCF3CO2基が導入されたルテニウムヒドリド錯体が報告されており(非特許文献1参照)、オレフィンやアセチレンなどの炭素−炭素不飽和結合の水素化反応に対して高い触媒活性を有することが知られている。
しかしながら、不飽和結合近傍の立体的構造や電子的効果によって従来公知の水素添加方法では十分な反応率を達成することが困難な場合がある。本発明者は特定の環状オレフィン開環重合体が特定の金属ヒドリド錯体を用いることにより高反応率で水素添加されることを見出し、本発明を完成するに至った。
特開平4−202404号公報 A, Dobson, et al., Inorg. Synth., 17, 126-127(1977)
本発明は、従来公知の方法では高度な水素添加が困難である、同一炭素原子に2つの官能基を有するノルボルネンから誘導される構成単位を有する環状オレフィン系開環重合体を、高度に水素添加する方法および、同一炭素原子に2つの官能基を有するノルボルネンから誘導される構成単位を有し、高度に水素添加された環状オレフィン系開環重合体水素添加物を提供することを課題としている。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法は、
下記式(1−1)で表される構造単位および下記式(1−2)で表される構造単位から選ばれる少なくとも一種の構造単位(1)を有し、該構造単位(1)中のAが−CH=CH−で表される基である環状オレフィン系開環重合体(A)を、
下記式(2)で表される金属ヒドリド錯体の存在下に水素添加して、
全構造単位(1)中、Aが−CH2CH2−で表される基である構造単位が90モル%以上である環状オレフィン系開環重合体水添物(B)を得ることを特徴としている。
Figure 2008045118
(式(1−1)および式(1−2)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表し、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表す。Aは−CH2CH2−で表される基または−CH=CH−で表される基である。)
M(OCOR5abc(PR678d …(2)
(式(2)中、Mは、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、またはイリジウム原子を表し、Hは水素原子を表し、R5は直鎖、分岐、または環状の炭素数20以下の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基を表し、XはCOまたはNOを表し、PR678は有機リン化合物を表し、R6、R7、およびR8はそれぞれ同一でも異なってもよく、それぞれ独立に直鎖または分岐状のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、またはアリール基を示す。aおよびbはそれぞれ独立に1または2を表し、cおよびdはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、且つa、b、c、およびdの合計は4、5、または6である。)。
このような本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法では、環状オレフィン系開環重合体(A)に対して、前記式(2)で表される金属ヒドリド錯体を1〜10,000ppmの範囲で用いて水素添加することが好ましい。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法では、水素添加反応時の水素分圧が、3〜12MPaであることが好ましい。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法では、水素添加反応時の反応液温度が50〜200℃であることが好ましい。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法では、水素添加反応時の溶媒使用量が、環状オレフィン系開環重合体(A)の重量の0.3〜10倍の重量であることが好ましい。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法では、水素添加反応の反応時間が、反応温度到達後0.5〜10時間であることが好ましい。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法では、前記式(2)中のMがルテニウムであることが好ましく、また、前記式(2)中のa、bおよびcが1であり、かつdが2であることも好ましい。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物は、前記本発明のいずれかの製造方法で得られたことを特徴としている。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法によれば、従来の水素添加方法
では高反応率で水素添加することが困難な、同一炭素原子に2つの官能基を有するノルボルネンから誘導される構成単位を有する特定の環状オレフィン系開環重合体を、容易に高反応率で水素添加することができる。このため、本発明の製造方法によれば、従来提供することのできなかった、前記特定の環状オレフィン系開環重合体を高度に水素添加した水添物を提供することができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法では、
上記式(1−1)で表される構造単位および上記式(1−2)で表される構造単位から選ばれる少なくとも一種の構造単位(1)を有し、該構造単位(1)中のAが−CH=CH−で表される基である環状オレフィン系開環重合体(A)を、
上記式(2)で表される金属ヒドリド錯体の存在下に水素添加して、
全構造単位(1)中、Aが−CH2CH2−で表される基である構造単位が90モル%以上である環状オレフィン系開環重合体水添物(B)を得る。
環状オレフィン系開環重合体(A)
本発明で用いる環状オレフィン系開環重合体(A)は、上記式(1−1)で表される構造単位および上記式(1−2)で表される構造単位から選ばれる少なくとも一種の構造単位(1)を有し、該構造単位(1)中のAが−CH=CH−で表される基である重合体であれば、単独重合体であってもよく、2種以上の構造単位(1)を有する共重合体であってもよく、構造単位(1)以外の構造単位を有する共重合体であってもよく、混合物であってもよい。
このような環状オレフィン系開環重合体(A)は、水素添加前の開環(共)重合体であって、特に限定されるものではないが、水素添加され得る不飽和結合を有する構造単位の全量を100mol%として、構造単位(1)の含有率が2〜100mol%である。ここで、水素添加され得る不飽和結合とは、主鎖中のオレフィン性二重結合、例えば上記の−CH=CH−で表される基であるAを意味し、芳香族性不飽和結合などは含まない。
式(1−1)および式(1−2)中のR1およびR2は、それぞれ独立に、ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表し、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表す。すなわち、R1およびR2は、何れも水素原子以外の置換基である。
以下にハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;ならびに極性基について説明する。
ハロゲン原子としてはF、Cl、Brを挙げることができる。
炭素原子数1〜30の炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基;エチリデン基、プロピリデン基等のアルキリデン基;フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等の芳香族基などが挙げられる。これらの炭化水素基は置換されていてもよく、置換基としては例えばフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、フェニルスルホニル基、シアノ基等があげられる。
また、上記の置換または非置換の炭化水素基は直接環構造に結合していてもよいし、あるいは連結基を介して結合していてもよい。連結基としては、例えば炭素原子数1〜10の2価の炭化水素基(例えば、−(CH2l−、(lは1〜10の整数)で表されるアルキレン基);酸素原子、窒素原子、イオウ原子またはケイ素原子を含む連結基(例えば、カルボニル基(−CO−)、カルボニルオキシ基(−COO−)、スルホニル基(−SO2−)、スルホニルエステル基(−SO2−O−)、エーテル結合(−O−)、チオエーテル結合(−S−)、イミノ基(−NH−)、アミド結合(−NHCO−)、シロキサン結合(−Si(R)2O−、Rはメチル基、エチル基等のアルキル基);あるいはこれらの
2種以上が組合さって連なったものが挙げられる。
極性基としては、例えば水酸基、炭素原子数1〜10のアルコキシ基、カルボニルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリーロキシカルボニル基、シアノ基、アミド基、イミド基、トリオルガノシロキシ基、トリオルガノシリル基、アミノ基、アシル基、アルコキシシリル基、スルホニル基、およびカルボキシル基など挙げられる。
さらに具体的には、上記アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基等が挙げられ;
カルボニルオキシ基としては、例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ基等のアルキルカルボニルオキシ基、およびベンゾイルオキシ基等のアリールカルボニルオキシ基が挙げられ;
アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられ;
アリーロキシカルボニル基としては、例えばフェノキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基、フルオレニルオキシカルボニル基、ビフェニリルオキシカルボニル基等が挙げられ;
トリオルガノシロキシ基としては例えばトリメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ基等が挙げられ;
トリオルガノシリル基としてはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基等が挙げられ;アミノ基としては第1級アミノ基が挙げられ、
アルコキシシリル基としては例えばトリメトキシシリル基、トリエトキシシリル基等が挙げられる。
・単量体
本発明で用いる環状オレフィン系開環重合体(A)は、下記式(1a)で表されるノルボルネン誘導体(1a)の1種以上を必須成分とする単量体(あるいは単量体組成物)を開環(共)重合して得ることができる。
Figure 2008045118
(式(1a)中、R1〜R4は前記式(1−1)および(1−2)で定義したとおりである。)
上記式(1a)で表されるノルボルネン誘導体としては、例えば以下のようなものを列挙することができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
5,5−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−メチル−5−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−メチル−5−メトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−メチル−5−エトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−メチル−5−フェノキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
これらのノルボルネン誘導体(1a)は、一種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。本発明で用いる環状オレフィン系開環重合体(A)の構造単位(1)は、このようなノルボルネン誘導体(1a)から導かれる。
本発明で用いる環状オレフィン系開環重合体(A)は、ノルボルネン誘導体(1a)とともに、共重合可能なその他の単量体を共重合して製造してもよく、好ましくは、ノルボルネン誘導体(1a)とともに、その他の環状オレフィン系単量体(1b)を含む単量体組成物を開環共重合して製造してもよい。その他の環状オレフィン系単量体(1b)としては、たとえば、下記式(1b)で表される単量体を挙げることができる。
Figure 2008045118
(式(1b)中、eおよびfは独立に0〜2であり、gおよびhは独立に0または1の整数である。R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、およびR18は、そ
れぞれ独立に水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子、またはケイ素原子を含む連結基を有してもよい置換または非置換の炭素数1〜30の炭化水素基;または
極性基を表す。ただし、前記式(1a)で表される単量体構造と同一のものは除く。R15とR16、またはR17とR18とは一体化して2価の炭化水素基を形成してもよく、R15またはR16とR17またはR18とは相互に結合して炭素環または複素環(これらの炭素環または複素環は単環構造でもよいし、他の環が縮合して多環構造を形成してもよい。)を形成してもよい。)
式(1b)中、R9〜R18で示される基のうち、ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、
窒素原子、またはケイ素原子を含む連結基を有してもよい置換または非置換の炭素数1〜
30の炭化水素基;または極性基としては一般式(1)に関して例示した基を挙げることができる。
また、式(1b)中、R15とR16、またはR17とR18とが一体化して2価の炭化水素基を形成した場合、または、R15またはR16とR17またはR18とが相互に結合して炭素環または複素環を形成した場合の結合様式としては下記のような構造を例示することができる。
Figure 2008045118
前記式(1b)で表されるその他の環状オレフィン系単量体(1b)としては、具体的には、例えば以下に示す化合物が挙げられる。
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
トリシクロ[4.3.0.12,5]−3−デセン
Figure 2008045118
トリシクロ[4.3.0.12,5]デク−3,7−ジエン
Figure 2008045118
テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
2,7−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
2,8−ジメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
ペンタシクロ[6.5.1.13,6.02,7.09,13]−4−ペンタデセン
Figure 2008045118
ペンタシクロ[7.4.0.12,5.18,11.07,12]−3−ペンタデセン
Figure 2008045118
トリシクロ[4.4.0.12,5]−3−ウンデセン
Figure 2008045118
7−メチルトリシクロ[4.4.0.12,5]−3−ウンデセン
Figure 2008045118
5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
1−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
7−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−メトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−(4−ビフェニルカルボニルオキシ)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−エトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−n−プロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデ
セン
Figure 2008045118
8−イソプロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデ
セン
Figure 2008045118
8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセ
Figure 2008045118
8−フェノキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−(1−ナフトキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−
ドデセン
Figure 2008045118
8−(2−ナフトキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−
ドデセン
Figure 2008045118
8−〈4−フェニルフェノキシ〉カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10
]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−エトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−n−プロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10
]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−イソプロポキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10
]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−n−ブトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10
−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−フェノキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−
3−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−(1−ナフトキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−(2−ナフトキシ)カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−メチル−8−〈4−フェニルフェノキシ〉カルボニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13]−3−ヘキサデセン
Figure 2008045118
ヘプタシクロ[8.7.0.13,6.110,17.112,15.02,7.011,16]−4−エイコ
セン
Figure 2008045118
ヘプタシクロ[8.8.0.14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]−5−ヘンエ
イコセン
Figure 2008045118
5−エチリデンビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
8−エチリデンテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
5−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
8−フェニルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
5−n−ブチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−n−ヘキシルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−シクロヘキシルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−n−オクチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−n−デシルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−イソプロピルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−(ナフタレン−1−イル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−(ナフタレン−2−イル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−(ビフェニル−4−イル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−アミノメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−トリメトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−トリエトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−トリ−n−プロポキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−トリ−n−ブトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−クロロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−ヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−(3−シクロヘキセニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−フルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−フルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−トリフルオロメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5−ペンタフルオロエチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5,6−ジフルオロビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
5,6−ビス(トリフルオロメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
Figure 2008045118
8−フルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−フルオロメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−トリフルオロメチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8−ペンタフルオロエチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8,8−ジフルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8,9−ジフルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8,8−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン
Figure 2008045118
8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3
−ドデセン
Figure 2008045118
8,8,9−トリフルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8,8,9,9−テトラフルオロテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ド
デセン
Figure 2008045118
8,8,9,9−テトラキス(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5
.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
8,9−ジフルオロ−8,9−ビス(トリフルオロメチル)テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン
Figure 2008045118
6−フェニル−6−アザテトラシクロ[9.2.1.02,10.04,8]テトラデカ−12
−エン−5,7−ジオン
Figure 2008045118
6−(2−メトキシフェニル)−6−アザテトラシクロ[9.2.1.02,10.04,8
テトラデカ−12−エン−5,7−ジオン
Figure 2008045118
6−(2,4−ジメトキシフェニル)−6−アザテトラシクロ[9.2.1.02,10.04,8]テトラデカ−12−エン−5,7−ジオン
Figure 2008045118
スピロ[フルオレン−9,8'−トリシクロ[4.3.0.12.5][3]デセン]
Figure 2008045118
1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン
Figure 2008045118
Figure 2008045118
Figure 2008045118
また、本発明で用いる環状オレフィン系開環重合体(A)は、ノルボルネン誘導体(1a)とともに、上記式(1b)で表される単量体以外の、共重合可能なその他の単量体を共重合して製造してもよい。共重合可能な単量体としては、たとえば、シクロブテン、シクロペンテン、シクロオクテン、シクロドデセン等の環状オレフィン;1,4−シクロオクタジエン、ジシクロペンタジエン、シクロドデカトリエン等の非共役環状ポリエンが挙げられる。前記共重合可能な単量体は、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
・開環重合触媒
本発明で用いる環状オレフィン系開環重合体(A)を製造するのに好適に用いることのできる、開環重合用の触媒としては、例えば、(I)Olefin Metathesis and Metathesis
Polymerization(K.J.IVIN, J.C.MOL, Academic Press 1997)に記載されている触媒が
好ましく用いられる。このような触媒としては、例えば、(a)W、Mo、Re、VおよびTiの化合物から選ばれた少なくとも1種と、(b)アルカリ金属元素(例えば、Li、Na、K)、アルカリ土類金属元素(例えば、Mg、Ca)、第12族元素(例えば、Zn、Cd、Hg)、第13族元素(例えば、B、Al)、第14族元素(例えば、Si、Sn、Pd)等の化合物であって、少なくとも1つの当該元素−炭素結合または当該元素−水素結合を有するものから選ばれた少なくとも1種との組み合わせからなるメタセシス触媒が挙げられる。該触媒の活性を高めるために、後述の(c)添加剤が添加されたものであってもよい。
上記(a)成分の具体例としては、例えば、WCl6、MoCl5、ReOCl3、VOCl3、TiCl4等の特開平1−240517号公報に記載の化合物を挙げることができる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
上記(b)成分の具体例としては、例えば、n−C49Li、(C253Al、(C2
52AlCl、(C251.5AlCl1.5、(C25)AlCl2、メチルアルモキサン、L
iH等の特開平1−240517号公報に記載の化合物を挙げることができる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
上記(c)成分の添加剤としては、例えば、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アミン類等を好適に用いることができ、更に、特開平1−240517号公報に記載の化合物を使用することができる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
上記(a)成分等を組み合わせてなるメタセシス触媒の使用量は、上記(a)成分と、全単量体(上述した単量体(1a)、(1b)、および他の共重合可能な単量体の総計、以下同じ)との、「(a)成分:全単量体」のモル比が、通常、1:500〜1:500,000となる範囲、好ましくは1:1,000〜1:100,000となる範囲である。更に、上記(a)成分と(b)成分との割合は、「(a):(b)」の金属原子(モル)比が、通常、1:1〜1:50、好ましくは1:2〜1:30の範囲である。
このメタセシス触媒に上記(c)添加剤を添加する場合、(a)成分と(c)成分との割合は、「(c):(a)」のモル比が、通常0.005:1〜15:1、好ましくは0.05:1〜7:1の範囲である。
また、その他の触媒として、
(II)周期表第4族〜第8族の遷移金属−カルベン錯体やメタラシクロブタン錯体等からなるメタセシス触媒を用いることができる。
上記触媒(II)の具体例としては、例えば、W(=N−2,6−C63 iPr2)(=CHtBu)(OtBu)2、Mo(=N−2,6−C63 iPr2)(=CHtBu)(Ot
u)2、Ru(=CHCH=CPh2)(PPh32Cl2、Ru(=CHPh2)[P(C61132Cl2等が挙げられる。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
上記触媒(II)の使用量は、「触媒(II):全単量体」のモル比が、通常1:500〜1:50,000となる範囲、好ましくは1:100〜1:10,000となる範囲である。
なお、上記触媒(I)と(II)とを組み合わせて用いても差し支えない。
・分子量調節剤
本発明で用いる環状オレフィン系開環重合体(A)の分子量の調節は、重合温度、触媒の種類、溶媒の種類等を調整することによっても行うことができるが、分子量調節剤を開環共重合の反応系に共存させることにより調節することが好ましい。分子量調節剤としては、例えば、エチレン、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィン類およびスチレンが好ましく、これらのうち、1−ブテンおよび1−ヘキセンが特に好ましい。これらの分子量調節剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。この分子量調節剤の使用量は、全単量体1モル当り、通常、0.005〜0.6モル、好ましくは0.
02〜0.5モルである。このような分子量調節剤の使用量範囲内で製造される環状オレフィン系開環重合体の、ウッベローデ型粘度計を用い、クロロホルム中、試料濃度0.5g/dL、温度30℃で測定した対数粘度は、好ましくは0.4〜0.8dL/g、より
好ましくは0.41〜0.78dL/g、さらに好ましくは0.42〜0.76dL/gである。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC、テトラヒドロフラン溶媒、ポリスチレン換算値)による平均分子量の測定では、前記開環重合体の数平均分子量(Mn)は、通常、1000〜50万、好ましくは2000〜30万、更に好ましくは5000〜30万であり、重量平均分子量(Mw)は、通常、5000〜200万、好ましくは1万〜100万、更に好ましくは3万〜50万である。
上記対数粘度(ηinh)が0.4未満であるか、数平均分子量(Mn)が1000未満
であるか、或いは、重量平均分子量(Mw)が5000未満であると、本発明のノルボルネン系開環重合体水添物から得られる成形物の強度が著しく低下する場合がある。一方、対数粘度(ηinh) が0.8をこえるか、数平均分子量(Mn)が50万をこえるか、或いは、重量平均分子量(Mw)が200万をこえると、前記開環重合体水添物の溶融粘度または溶液粘度が高くなりすぎて、所望の成形品を得ることが困難になる場合がある。
・開環重合反応溶媒
開環共重合反応において用いられる溶媒(即ち、単量体、開環重合触媒、分子量調節剤等を溶解する溶媒)としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等のアルカン類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン等のシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素;クロロブタン、ブロムヘキサン、塩化メチレン、ジクロロエタン、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン、クロロホルム、テトラクロロエチレン等のハロゲン化アルカン、ハロゲン化アリール等の化合物;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル、プロピオン酸メチル等の飽和カルボン酸エステル類;ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類が挙げられ、これらの中では芳香族炭化水素が好ましい。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。この開環重合反応用溶媒の使用量は、「溶媒:全単量体」の重量比が、通常、1:1〜10:1となる量であり、好ましくは1:1〜5:1となる量であるのが望ましい。
・開環重合の反応温度
触媒を添加する時のモノマー溶液の温度は、30〜200℃が好ましく、より好ましくは50℃〜180℃である。30℃未満の場合は重合体の収率が低下することがあり、200℃を超える場合は分子量コントロールが困難になることがある。
・開環重合の反応時間
環共重合反応を行う際の反応時間は通常0.1〜10時間であるが、好ましくは0.1〜9時間、より好ましくは0.1〜8時間である。
水素添加反応
本発明では、上述した環状オレフィン系開環重合体(A)を、水素添加触媒の存在下に水素添加する。
・水素添加触媒
本発明では、環状オレフィン系開環重合体(A)を、下記式(2)で表される金属ヒドリド錯体を水素添加触媒として用いて、その存在下に水素添加する。
M(OCOR5abc(PR678d …(2)
上記式(2)中、Mは、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、またはイリジウム原子を表すが、最も安価であり、かつ、触媒活性の高いルテニウムが好ましい。
式(2)中、PR678は有機リン化合物を表し、R6、R7、およびR8はそれぞれ同一でも異なってもよく、それぞれ独立に直鎖または分岐状のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、またはアリール基を示す。
上記R6〜R8におけるアルキル基としては、たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などが挙げられる。
上記R6〜R8におけるシクロアルキル基としては、たとえば、シクロヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、2,3−ジメチルシクロヘキシル基、2,4−ジメチルシクロヘキシル基、2,5−ジメチルシクロヘキシル基、2,6−ジメチルシクロヘキシル基、3,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基などが挙げられる。
上記R6〜R8におけるアリール基としては、たとえば、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが挙げられる。
5は直鎖、分岐、または環状の炭素数20以下の炭化水素基またはハロゲン化炭化水素
基を表すが、具体的には下記のものを列挙することができる。
メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、シクロペンチル基、ジメチルプロピル基(CH3CH2C(CH3)2-)、 ((CH3)3 CCH2-)、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、メチルペンチル基(CH3CH2CH2 CH2CH(CH3)-)、(CH3CH2CH(CH3)CH2CH2-)、エチルヘキシル基(CH3CH2CH2CH2CH2CH(CH3CH2)-)、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロエチル基(CF3CH2-)、テトラフルオロエチル基(CHF2CF2-)、ペンタフルオロエチル基、ノナフルオロブチル基(CF3CF2CF2CF2-)、ペンタフルオロフェニル基、フルオロフェニル基、メチルフェニル基、トリデカフルオロヘキシル基(CF3CF2CF2CF2CF2CF2-)、ドデカフルオロヘキシル基(CHF2CF2CF2CF2CF2CF2-)、フェニル基、p-メチルフェニル基、o-メチルフェニル基、m-メチルフェニル基、p-エチルフェニル基、o-エチルフェニル基、m-エチルフェニル基、p-プロピルフェニル基、o-プロピルフェニル基、m-プロピルフェニル基、p-ブチルフェニル基、o-ブチルフェニル基、m-ブチルフェニル基、p-ペンチルフェニル基、o-ペンチルフェニル基、m-ペンチルフェニル基、p-ヘキシルフェニル基、o-ヘキシルフェニル基、m-ヘキシルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、2,4−ジプロピルフェニル基、2,4−ジブチルフェニル基、2,4−ジペンチルフェニル基、2,4−ジヘキシルフェニル基、2−メチル−4−エチルフェニル基、2−メチル−4−プロピルフェニル基、2−メチル−4−プロピルフェニル基、2−メチル−4−ブチルフェニル基、2−メチル−4−ペンチルフェニル基、2−メチル−4−ヘキシルフェニル基。
XはCOまたはNOを表すが好ましくはCOである。
aおよびbはそれぞれ独立に1または2を表し、cおよびdはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、且つ、a、b、c、およびdの合計は4、5、または6であるが、好ましくはa、b、およびcが1で、且つdが2である。
本発明に係る金属ヒドリド錯体としては、具体的には、例えば、以下に示すルテニウム
化合物、あるいは、以下に示す化合物中のルテニウムが、ロジウム、オスミウム、またはイリジウムで置換された化合物が挙げられる。
RuH(OCOCH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOCF3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOCH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOCH2CH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOCH2CH2CH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOCH2CH2CH2CH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOCH2CH2CH2CH2CH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOPh)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOC64CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOC64CH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOC64CH2CH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOC64CH2CH2CH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOC64CH2CH2CH2CH2CH3)(CO)(PPh3)2
RuH(OCOPh)(CO)(P(cyclohexyl)3)2
(各式中Phはフェニル基を示し、C64はフェニレン基を示す。)。
これらの金属ヒドリド錯体は、たとえば、対応する金属ポリヒドリド錯体とカルボン酸との反応によって得られる。また、前記金属ポリヒドリド錯体は、対応する金属ハライドヒドリド錯体と、KOHなどの塩基性の試薬とをアルコール溶媒中で反応させることによって得られる。反応スキームを以下に示す。
Figure 2008045118
この反応の具体的な方法は以下のとおりである。まず、窒素もしくはアルゴン雰囲気下で反応容器に金属ハライドヒドリド錯体のアルコール溶液を投入した後、KOHのアルコール溶液を滴下して、一定時間反応させることにより金属ジヒドリド錯体が得られる。次に、得られた金属ジヒドリド錯体に特定のカルボン酸を添加して、一定時間反応させることにより、目的の錯体が沈殿物として生成する。上澄みを濾過もしくはデカンテーションで分離した後、必要に応じてメタノールなど溶解性の低い溶媒を用いて沈殿を洗浄し、さらに残留溶媒を乾燥することにより、目的物が得られる。
反応系の温度は特に限定しないが、カルボン酸の酸性度に応じて−20℃〜200℃の範囲の温度で操作する。また、カルボン酸の使用量についても特に限定しないが、金属ポリヒドリド錯体の転化率を90%以上にするためには、モル比で金属ポリヒドリド錯体1部に対し、少なくとも1部以上、好ましくは3部以上、より好ましくは5部以上のカルボン酸を添加することが望ましい。
金属ハライドヒドリド錯体から金属ジヒドリド錯体を得る反応には、溶媒としてアルコールが用いられる。アルコールとしては、たとえば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール、2−メトキシエタノール、ジエチレングリコールなどが挙げられる。これらアルコール溶剤は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
金属ジヒドリド錯体から最終目的化合物である金属ヒドリド錯体を得る反応には、必要に応じて、適宜溶媒を選択して用いることができる。たとえば、シクロヘキサン、シクロペンタン、メチルシクロペンタンなどの脂環式炭化水素溶媒;ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素溶媒;トルエン、ベンゼン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化水素溶媒;クロロメタン、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロシクロペンタン、クロロシクロヘキサン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素溶媒;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール、2−メトキシエタノール、ジエチレングリコールなどのアルコール系溶媒などを用いることができる。
これらは、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、原料の溶解性、生成物の不溶解性および汎用性などの観点から、アルコール系溶媒またはアルコール系溶媒を含む混合溶媒が望ましく用いられる。また、場合によっては、無溶媒で反応を行うことも可能である。
錯体の乾燥方法は特に限定されず、減圧下で残留溶媒を除去する方法、常圧下で窒素もしくはアルゴン気流中に暴露して残留溶媒を飛散させる方法などを採用することができる。
また、金属ヒドリド錯体は、MCl3・(H2O)mから、以下に示すような反応スキームによって、ワンポットで製造することもできる。まず、MCln・(H2O)m(式中、MはRu、Rh、OsまたはIrであり、mは0〜3の整数であり、nは0〜3の整数である。)とホルムアルデヒドとを、リン配位子を形成しうる化合物の存在下で反応させて金属ハライドヒドリド錯体とする。次いで、この金属ハライドヒドリド錯体とアルカリ金属水酸化物とをアルコール溶媒中で反応させて金属ジヒドリド錯体とする。さらに、この金属ジヒドリド錯体を反応系から単離することなく、該金属ジヒドリド錯体とカルボン酸R’’COOHとを反応させる。このような反応スキームにより、金属ヒドリド錯体を、ワンポットで製造することができる。例として、RuCl3・3H2Oを用いた反応スキームを以下に示す。
Figure 2008045118
・水素添加反応条件
本発明において、水素添加触媒として使用する、上記式(2)で表される金属ヒドリド錯体の使用量は、環状オレフィン系開環重合体(A)に対して1〜10000ppm、好ましくは1〜5000ppm、さらに好ましくは1〜2500ppmである。触媒の使用量がこの範囲を超えると水素添加率が不十分であったり、使用した触媒の除去工程において負荷が大きくなり生産性の低下を招く場合がある。
水素添加触媒の添加方法は、反応開始前に全量を添加する方法でもよく、分割して反応開始前および反応途中に追添加する方法でもよく、反応中に連続的に水素添加触媒またはその溶液を添加する方法でもよい。また、水素添加触媒の投入時期は開環重合体溶液等の薬液仕込み時でもよく、水素添加触媒以外の薬液類を仕込み昇温して薬液温度が目標温度に達してからでもよく、水素ガスを反応容器内に導入する前でも導入した後でもよい。触
媒の追添加を実施する際には高温高圧状態で追添加してもよく、反応途中で一旦冷却した後に触媒を追添加して再度昇温してもよく、水素ガス圧を一度脱圧してもしなくてもよい。
本発明の水素添加反応時の水素分圧は3〜12MPa、好ましくは3.5〜11.5MPa、さらに好ましくは4.0〜11.0MPaである。水素分圧がこの範囲を超えると水素添加反応が十分に進行しない場合がある。
本発明における水素添加反応時の反応液温度は50〜200℃、好ましくは80〜190℃、さらに好ましくは90〜180℃である。反応溶液温度がこの範囲を超えると水素添加反応が十分に進行しなかったり、触媒が失活する場合がある。
本発明の水素添加反応時に使用する溶媒としては、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカンなどのアルカン類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナンなどのシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメンなどの芳香族炭化水素;クロロブタン、ブロムヘキサン、塩化メチレン、ジクロロエタン、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン、クロロホルム、テトラクロロエチレンなどのハロゲン化アルカン、ハロゲン化アリールなどの化合物;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル、プロピオン酸メチルなどの飽和カルボン酸エステル類;ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル類等を挙げることができ、これらは単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。これらのうち、芳香族炭化水素が好ましい。
溶媒の使用量は、環状オレフィン系開環重合体(A)の重量の0.3〜10倍、好ましくは0.4〜9倍、さらに好ましくは0.5〜8倍の重量である。溶媒の使用量がこの範囲を超えると溶液粘度が高くなり除熱が困難となったり、生産性が低下する場合がある。
本発明の水素添加反応の反応時間は、反応温度到達時を0として0.5〜10時間、好ましくは0.5〜9時間、さらに好ましくは0.5〜8時間である。反応時間がこの範囲を超えると水素添加反応が十分に進行しない、生産性が低下する等の問題が生じる場合がある。
環状オレフィン系開環重合体水添物(B)
本発明で得られる環状オレフィン系開環重合体水添物(B)は、前記式(1−1)および(1−2)で表される全構造単位(1)中、Aが−CH2CH2−で表される基である構造単位が90モル%以上、好ましくは95モル%以上、より好ましくは99モル%以上である。換言すれば、本発明に係る環状オレフィン系開環重合体水添物(B)は、前記式(1−1)および(1−2)中のAが−CH2CH2−で表される構造単位と−CH=CH−で表される構造単位との割合が、(−CH2CH2−)/(−CH=CH−)=90/10〜100/0(mol/mol)であり、好ましくは95/5〜100/0(mol/mol)、より好ましくは99/1〜100/0(mol/mol)である。残留する−CH=CH−の割合がこの範囲を超えると重合体が酸化劣化しやすくなって強度が低下したり、着色したりするといった問題を生じる場合がある。
すなわち本発明の製造方法では、上記の水素添加触媒を用いることにより、原料である環状オレフィン系開環重合体(A)中の構造単位(1)が水素添加された割合が90モル%以上、好ましくは95モル%以上、より好ましくは99モル%以上という、非常に高い水添率を達成することができる。そして、本発明の製造方法により得られる環状オレフィン系開環重合体水添物(B)は、前記構造単位(1)が水素添加された割合が非常に高いため、後述のように透明性、耐熱性、加工性などに優れ、光学材料として非常に有用である。
本発明に係る環状オレフィン系開環重合体水添物(B)は、5位または6位のうち何れかの炭素に水素以外の基を2つ有するノルボルネン化合物を原料モノマーとして使用して
得られる重合物を高度に水素添加することを特徴としている。それらの水素以外の置換基の導入は近年の環状オレフィン系開環重合に要求される高度な特性を発現するための解決手段の一つであり、例えば芳香族環を導入することにより屈折率や複屈折を調整することができ、極性基の導入により他材料への密着性を調整することが出来る。
これらの置換基はノルボルネン骨格(2環構造)のみならず3環構造(テトラシクロドデセン誘導体)や4環構造の開環重合性多環縮合環であっても導入可能であるが、その場合、それらのモノマーから誘導される開環重合体のガラス転移温度が高すぎて成型加工が困難であったりモノマー合成工程の生産性が低かったりする場合が多いという問題があった。さらに、導入する置換基が1つの場合においてはその置換基の種類によっては隣接する炭素(2環式ノルボルネンにおいては5位または6位の炭素)に結合した水素が引き抜かれやすく、ゲル化反応を引き起こしたり、酸化反応を受けやすい場合がある。
即ち本発明に係る環状オレフィン系開環重合体水添物(B)は、5位または6位のうち何れかの炭素に水素以外の基を2つ有する2環式ノルボルネン化合物を使用することによ
って優れた成形性と、導入する置換基の特性を反映した様々な光学的、化学的、および物理的特性を付与された重合体である。
また、本発明に係る環状オレフィン系開環重合体水添物(B)は、その水添率が高いことに起因して透明性、耐熱性、有機溶剤への溶解性、強度、および加工性に優れるため、光学材料として非常に有用であり、光ディスク、光磁気ディスク、光学レンズ(Fθレンズ、ピックアップレンズ、レーザープリンター用レンズ、カメラレンズ等)、眼鏡レンズ、光学フィルム/シート(ディスプレイ用フィルム、位相差フィルム、偏光フィルム、偏光板保護フィルム、拡散フィルム、反射防止フィルム、液晶基板、EL基板、電子ペーパー用基板、タッチパネル基板、PDP前面板等)、透明導電性フィルム用基板、光ファイバー、導光板、光カード、光ミラー、IC、LSI、LED封止材等、非常に高精度の光学設計が必要とされている光学材料への応用が可能である。
実施例
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下において、「部」及び「%」は、特に断りのない限り「重量部」および「重量%」を意味する。また、室温とは25℃である。
本発明における各種物性値の測定方法を以下に示す。
・重量平均分子量および分子量分布
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC、東ソー株式会社製、商品名:HLC-8020)を用い、溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を用いて、ポリスチレ
ン換算の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を測定した。なお、前記Mnは数平均分子量である。
・重合体分子構造
超伝導核磁気共鳴吸収装置(NMR、Bruker社製、商品名:AVANCE500)を用い、重水素化クロロホルム中で1H−NMRを測定し、共重合組成比および水素添
加率を算出した。
[合成例1]
水酸化カリウム1.98gをn-ブタノール99.5gに溶解し、この溶液20.7gをRuHCl(CO)[P(C6533 0.956g(1mmol)を計り入れたガラス製フラスコ中に加えた。こ
の溶液を加熱還流させ1時間反応を行った。その後、酢酸1.021g(17mmol)を加えさらに30
分間反応を行った。次にこの溶液を20℃まで冷却しメタノール20mLを加え、さらに5
℃まで冷却した。10時間後、析出物を濾取し、その際に濾取物をメタノールで2回、水で
2回、メタノールで1回の順に洗浄した。得られた固体を60℃で5時間真空乾燥することによりRuH(OCOCH3)(CO)[P(C6532を得た。
[合成例2]
酢酸の代わりにトリフルオロ酢酸17mmolを用いたこと以外は合成例1と同様にしてRuH (OCOCF3)(CO)[P(C6532を得た。
[合成例3]
酢酸の代わりに2−エチルヘキサン酸17mmolを用いたこと以外は合成例1と同様にしてRuH (OCOCH(CH2CH3)CH2CH2CH2CH3)(CO)[P(C6532を得た。
[合成例4]
酢酸の代わりにp−ペンチル安息香酸17mmolを用いたこと以外は合成例1と同様にしてRuH[OCO(CH)CH2CH2CH2CH2CH3](CO)[P(C6532を得た。
[実施例1]
単量体として、既報(公開特許公報:特開2005-126576)の記載に従い合成した6−(2
,4−ジメトキシフェニル)−6−アザテトラシクロ[9.2.1.02,10.04,8]テ
トラデカ−12−エン−5,7−ジオン(下記式A、以下単量体Aと呼ぶ)123.7g(0.34mol)、5−メトキシカルボニル−5−メチルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン(下記式B、以下単量体Bと呼ぶ)100g(0.60mol)、分子量調節剤として1−へキセン2.0g(0.024mol)、およびトルエン895gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウムのトルエン溶液(トリエチルアルミニウム濃度0.61mol/L)2.47mL、メタノール変性WCl6のトルエン溶液(メタノール変性WCl6濃度0.025mol/L)7.52mLを加え、80℃で1時間反応させることにより重合体を得た。
Figure 2008045118
ここで得られた重合体溶液100gをオートクレーブに入れ、さらにトルエンを100g加えた。水素添加反応触媒としてRuH(OCOCH3)(CO)[P(C6532
0.040g添加し、水素ガスを10MPaのゲージ圧となるように添加し、 160〜
165℃に加熱して3時間の反応を行った。反応終了後多量のメタノールに沈殿させることにより水素添加体を回収し、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥した。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=111523、分子量分布(Mw/Mn)=2.84であり、収率は90%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.9%であり、芳香環残存率は100%であった。また、NMRにより求めた単量体Aおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ35および65mol%であった。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図1に示す。
[実施例2]
水素添加触媒をRuH (OCOCF3)(CO)[P(C6532に変更したこと以外は実施例1と同様に水素添加反応を行った。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=109800、分子量分布(Mw/Mn)=2.86であり、収率は93%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.2%であり、芳香環残存率は100%であった。また、NMRにより求めた単量体Aおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ35および65mol%であった。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図2に示す。
[実施例3]
水素添加触媒をRuH (OCOCH(CH2CH3)CH2CH2CH2CH3)(CO)[P(C6532に変更したこと以外は実施例1と同様に水素添加反応を行った。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=110430、分子量分布(Mw/Mn)=2.85であり、収率は93%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.2%であり、芳香環残存率は100%であった。また、NMRにより求めた単量体Aおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ35および65mol%であった。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図3に示す。
[実施例4]
単量体として、8−メトキシカルボニル−8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン(下記式C、以下単量体Cと呼ぶ)585g(2.518mo
l)、単量体B 315g(1.895mol)、分子量調節剤として1−へキセン35.2g(0.419mol)、およびトルエン1350gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウムのトルエン溶液(トリエチルアルミニウム濃度0.61mol/L)4.70mL、メタノール変性WCl6のトルエン溶液(メタノール変性WCl6濃度0.025mol/L)17.65mLを加え、80℃で1時間反応させることにより共重合体を得た。
Figure 2008045118
ここで得られた重合体溶液370gをオートクレーブに入れ、さらにトルエンを80g加えた。水素添加反応触媒としてRuH (OCOCH3)(CO)[P(C652
0.032g添加後、水素ガスを10MPaのゲージ圧となるように添加し、圧力を10MPaに保ったまま160〜165℃に加熱して3時間反応を行った。反応終了後、多量のメタノールに沈殿させることにより水素添加体を回収し、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥した。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=74395、分子量分布(Mw/Mn)=3.86であり、収率は90%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.2%であった。また、NMRにより求めた単量体Cおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ66および34mol%であった。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図4に示す。
[実施例5]
水素添加触媒をRuH[OCO(CH)CH2CH2CH2CH2CH3](CO)[P(C6532に変更して0.038g添加したこと以外は実施例4と同様に水素添加反応を行った。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=76534、分子量分布(Mw/Mn)=3.82であり、収率は91%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.3%であった。また、NMRにより求めた単量体Cおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ66および34mol%であった。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図5に示す。
[実施例6](水素添加触媒の追加添加実験)
反応時間を2時間に変更したこと以外は実施例5と同様に水素添加反応を行った後、反応液を40℃以下に冷却後、水素を放出して系内を常圧に戻した。得られた反応溶液に、水素添加触媒RuH[OCO(CH)CH2CH2CH2CH2CH3](CO)[P(C65320.038gをトルエン1.5mLに溶解した溶液を添加後、水素ガスを10MPaのゲージ圧となるように添加し、圧力を10MPaに保ったまま160〜165℃に加熱して更に2時間反応を行った。反応終了後、多量のメタノールに沈殿させることにより水素添加体を回収し、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥した。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=75428、分子量分布(Mw/Mn)=3.78であり、収率は92%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.7%であった。また、NMRにより求めた単量体Cおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ66および34mol%であった。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図6に示す。
[実施例7]
水素添加触媒としてRuH[OCO(CH)CH2CH2CH2CH2CH3](CO)[P(C6532を0.075g添加して、反応時間を6時間に変更したこと以外は実施例5と同様に水素添加反応を行った。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=73967、分子量分布(Mw/Mn)=3.74であり、収率は90%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.8%であった。また、NMRにより求めた単量体Cおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ66および34mol%であった。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図7に示す。
[実施例8]
実施例4で得られた重合体溶液370gをオートクレーブに入れ、さらにトルエンを60g加え、水素ガスを10MPaのゲージ圧となるように添加後、160〜165℃に加熱した。この溶液に、水素添加触媒RuH[OCO(CH)CH2CH2CH2CH2CH3](CO)[P(C65320.030gをトルエン20mLに溶解した溶液を3時間かけて添加し、圧力を10MPaに保ったまま同温度で更に1時間反応を続けた。反応終了後、多量のメタノールに沈殿させることにより水素添加体を回収し、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥した。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=74395、分子量分布(Mw/Mn)=3.82であり、収率は90%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.7%であった。また、NMRにより求めた単量体Cおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ66および34mol%であった。
[比較例1]
水素添加触媒をRuHCl(CO)[P(C6533に変更したこと以外は実施例1
と同様に水素添加反応を行った。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=111100、分子量分布(Mw/Mn)=2.85であり、収率は92%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は96.4%であり、芳香環残存率は100%であった。また、NMRにより求めた単量体Aおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ35および65mol%であった。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図8に示す。
[比較例2]
水素添加触媒をRuHCl(CO)[P(C6533に変更して0.043g添加し
たこと以外は実施例4と同様に水素添加反応を行った。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=74978、分子量分布(Mw/Mn)=3.80であり、収率は92%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は98.6%であった。
また、NMRにより求めた単量体Cおよび単量体B由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ65および35mol%であった。
[参考例1]
単量体A 123.7g(0.34mol)、単量体C 88.7g(0.38mol)、分子量調節剤として1−へキセン2.6g(0.031mol)、およびトルエン895gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウムのトルエン溶液(トリエチルアルミニウム濃度0.61mol/L)1.0mL、メタノール変性WCl6のトルエン溶液(メタノール変性WCl6濃度0.025mol/L)3.1mLを加え、80℃で1時間反応させることにより重合体を得た。
ここで得られた重合体溶液100gをオートクレーブに入れ、さらにトルエンを100g加えた。水素添加反応触媒としてRuHCl(CO)[P(C6533を0.040
g添加し、水素ガスを10MPaのゲージ圧となるように添加し、 160〜165℃に
加熱して3時間の反応を行った。反応終了後多量のメタノールに沈殿させることにより水素添加体を回収し、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥した。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=128768、分子量分布(Mw/Mn)=4.19であり、収率は90%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.8%であり、芳香環残存率は100%であった。また、NMRにより求めた単量体Aおよび単量体C由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ44および56mol%であった
。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図9に示す。
[参考例2]
単量体A 31.7g(0.087mol)、5−メトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]−2−ヘプテン(下記式D)19g(0.125mol)、分子量調節剤として1−へキセン0.5g(0.006mol)、およびトルエン200gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウムのトルエン溶液(トリエチルアルミニウム濃度0.61mol/L)0.8mL、メタノール変性WCl6のトルエン溶液(メタノール変性WCl6濃度0.025mol/L)1.6mLを加え、80℃で1時間反応させることにより重合体を得た。
Figure 2008045118
ここで得られた重合体溶液100gをオートクレーブに入れ、さらにトルエンを100g加えた。水素添加反応触媒としてRuHCl(CO)[P(C6533を0.010
g添加し、水素ガスを10MPaのゲージ圧となるように添加し、 160〜165℃に
加熱して3時間の反応を行った。反応終了後多量のメタノールに沈殿させることにより水素添加体を回収し、100℃の真空乾燥機で12時間乾燥した。得られた水素添加体の重量平均分子量(Mw)=192000、分子量分布(Mw/Mn)=4.07であり、収率は90%であった。NMR測定により求めたこの水素添加体の水素添加率は99.8%であり、芳香環残存率は100%であった。また、NMRにより求めた単量体Aおよび単量体D由来の構造単位含有率(共重合組成比)はそれぞれ37および63mol%であった
。得られた開環重合水添体の1H−NMRスペクトルを図10に示す。
これらの実施例、比較例および参考例の結果を表1にまとめて示した。
Figure 2008045118
実施例1〜3と比較例1、実施例4〜5と比較例2との比較から同一開環重合体であっても水素添加触媒により水素添加率に顕著な差が認められた。さらに実施例5〜8から、本発明の環状オレフィン開環重合体水素添加物の製造方法を用いると水素添加触媒の添加方法の変更によって更なる水素添加率の向上、反応時間の短縮が可能である事が明らかとなった。
また、比較例1、参考例1および参考例2の結果から開環重合体構造の違いにより同一触媒であっても水素添加率が大きく異なることが分かる。即ち、類似のノルボルネン誘導体から得られた開環重合体であっても、原料モノマーがビシクロ環で且つ5,5−二置換構造の場合では従来から優れた水素添加触媒とされるRuHCl(CO)[P(C65)33
を使用した場合でも十分な水素添加率が得られないことが明らかである。上記結果から本発明の開環重合水添体の製造方法は有用であることがわかる。
本発明に係る環状オレフィン系開環重合体水添物は、光学材料として非常に有用であり、光ディスク、光磁気ディスク、光学レンズ(Fθレンズ、ピックアップレンズ、レーザープリンター用レンズ、カメラレンズ等)、眼鏡レンズ、光学フィルム/シート(ディスプレイ用フィルム、位相差フィルム、偏光フィルム、偏光板保護フィルム、拡散フィルム、反射防止フィルム、液晶基板、EL基板、電子ペーパー用基板、タッチパネル基板、PDP前面板等)、透明導電性フィルム用基板、光ファイバー、導光板、光カード、光ミラー、IC、LSI、LED封止材等、非常に高精度の光学設計が必要とされている光学材料への応用が可能である。
図1は、実施例1で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図2は、実施例2で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図3は、実施例3で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図4は、実施例4で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図5は、実施例5で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図6は、実施例6で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図7は、実施例7で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図8は、比較例1で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図9は、参考例1で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。 図10は、参考例2で得た開環重合水添体の1H-NMRスペクトルを示す。

Claims (9)

  1. 下記式(1−1)で表される構造単位および下記式(1−2)で表される構造単位から選ばれる少なくとも一種の構造単位(1)を有し、該構造単位(1)中のAが−CH=CH−で表される基である環状オレフィン系開環重合体(A)を、
    下記式(2)で表される金属ヒドリド錯体の存在下に水素添加して、
    全構造単位(1)中、Aが−CH2CH2−で表される基である構造単位が90モル%以上である環状オレフィン系開環重合体水添物(B)を得ることを特徴とする環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法;
    Figure 2008045118
    (式(1−1)および式(1−2)中、R1およびR2は、それぞれ独立に、ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表し、R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表す。Aは−CH2CH2−で表される基または−CH=CH−で表される基である。)
    M(OCOR5abc(PR678d …(2)
    (式(2)中、Mは、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、またはイリジウム原子を表し、Hは水素原子を表し、R5は直鎖、分岐、または環状の炭素数20以下の炭化水素基また
    はハロゲン化炭化水素基を表し、XはCOまたはNOを表し、PR678は有機リン化
    合物を表し、R6、R7、およびR8はそれぞれ同一でも異なってもよく、それぞれ独立に
    直鎖または分岐状のアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、またはアリール基を示す。aおよびbはそれぞれ独立に1または2を表し、cおよびdはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、且つa、b、c、およびdの合計は4、5、または6である。)。
  2. 環状オレフィン系開環重合体(A)に対して、前記式(2)で表される金属ヒドリド錯体を1〜10,000ppmの範囲で用いて水素添加することを特徴とする請求項1に記載の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法。
  3. 水素添加反応時の水素分圧が、3〜12MPaであることを特徴とする請求項1または2に記載の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法。
  4. 水素添加反応時の反応液温度が50〜200℃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法。
  5. 水素添加反応時の溶媒使用量が、環状オレフィン系開環重合体(A)の重量の0.3〜10倍の重量であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法。
  6. 水素添加反応の反応時間が、反応温度到達後0.5〜10時間であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法。
  7. 前記式(2)中のMがルテニウムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法。
  8. 前記式(2)中のa、bおよびcが1であり、かつdが2であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の環状オレフィン系開環重合体水添物の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法で得られたことを特徴とする環状オレフィン系開環重合体水添物。
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