JP2005263995A - ノルボルネン系開環重合体 - Google Patents
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Abstract
優れた透明性、耐水性及び耐熱性を有し、正の複屈折性を示し、複屈折の絶対値が極めて大きく、かつ位相差の波長依存性も大きいノルボルネン系開環重合体を提供する。
【解決手段】
式:
【化1】
[式中、aは0〜2の整数であり、Xは−CH=CH−及び/又は−CH2CH2−であり、R1〜R6の残余の基は独立に水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、極性基等を表し、但し、R3〜R6の少なくとも1つは下記式(1−1)及び/又は(1−2)で表される基である]
で表される構造単位を有し、複数あるXは同一又は異なるノルボルネン系開環重合体。
【化2】
(1−1)
【化3】
(1−2)
[式中、R7〜R23は、独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、極性基等を表し、bは1〜5の整数であり、c及びdは独立に0〜3の整数であり、eは1〜5の整数であり、fは0又は1である]
【選択図】 なし
Description
Δn=nx−ny
で定義される正〜負の値であり、その絶対値は入射光の波長によって異なる。
そして、正(または、負)の複屈折性とは、前記Δnが正(または、負)である場合の上記延伸フィルムの性質を意味する。
Re=Δn×d (式中、dは、透過光の光路長であり、通常、上記延伸フィルムの厚さである。)
で定義される正〜負の値であり、その絶対値は入射光の波長によって異なる。
そして、位相差の波長依存性とは、前記Reの値と入射光の波長との相関性を意味し、「位相差の波長依存性が大きい」とは、短波長の入射光に対するReの絶対値と、長波長の入射光に対するReの絶対値との差異が大きいことを意味する。
即ち、本発明は、下記一般式(1):
で表される構造単位(1)を有し、複数存在するXは同一または異なるノルボルネン系開環重合体を提供する。
<ノルボルネン系開環重合体>
本発明のノルボルネン系開環重合体は、上記構造単位(1)を必須の構造単位として含むが、必要に応じて、下記一般式(2):
ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が挙げられる。
本発明のノルボルネン系開環重合体は、下記一般式(3):
(4)
[式中、g、h、i、jおよびR24〜R33は、前記一般式(2)に関して定義のとおりである。]
で表されるノルボルネン系単量体(以下、「単量体(2)」という。)とともに、更に必要に応じて前記単量体(2)と他の共重合可能な単量体とともに、開環重合もしくは共重合し、次いで必要に応じて上記構造単位中の式:−CH=CH−で表されるオレフィン性不飽和結合を水素添加することにより得ることができる。
上記単量体(1)としては、その製造が容易であることから、
(A)上記一般式(3)中のR3〜R6のうちのいずれか一つだけが、上記一般式(1−1)で表される芳香環を有する基、または上記一般式(1−2)で表される芳香環を有する基であること、並びに
(B)上記一般式(1−1)で表される芳香環を有する基中のb、上記一般式(1−2)で表される芳香環を有する基中のe、もしくは前記bおよびe、が1であること、
のうち少なくとも一つの要件を満たすものが好ましく、これらの両方の要件を満たすものが更に好ましい。
上記一般式(4)で表される単量体(2)のうち、得られる重合体の耐熱性、溶解性および他種の基材との密着性・接着性等のバランスを良好とすることができることから、上記一般式(4)中のR30〜R33のうち少なくとも1つが、式:−(CH2)nCOOR34(ここで、R34は炭素原子数1〜20の1価炭化水素基であり、nは0〜10の整数である。)で表される基である単量体が好ましい。
上記単量体(2)は、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
本発明において、上記のとおり、ノルボルネン系開環重合体は、上記単量体(1)の1種の単独重合体であっても、また、他の単量体との共重合体であっても差し支えない。上記単量体(1)の2種以上の組み合わせを開環共重合させる場合には、特にその量比には制限がない。
以下、重合条件を更に説明する。
本発明に用いられる開環重合用の触媒としては、例えば、
(I)Olefin Metathesis and Metathesis Polymerization(K.J.IVIN, J.C.MOL, Academic Press 1997)に記載されている触媒が好ましく用いられる。このような触媒としては、例えば、(a)W、Mo、Re、VおよびTiの化合物から選ばれた少なくとも1種と、(b)アルカリ金属元素(例えば、Li、Na、K)、アルカリ土類金属元素(例えば、Mg、Ca)、第12族元素(例えば、Zn、Cd、Hg)、第13族元素(例えば、B、Al)、第14族元素(例えば、Si、Sn、Pd)等の化合物であって、少なくとも1つの当該元素−炭素結合または当該元素−水素結合を有するものから選ばれた少なくとも1種との組み合わせからなるメタセシス触媒が挙げられる。該触媒の活性を高めるために、後述の(c)添加剤が添加されたものであってもよい。
(II)周期表第4族〜第8族の遷移金属−カルベン錯体やメタラシクロブタン錯体等からなるメタセシス触媒を用いることができる。
なお、上記触媒(I)と(II)とを組み合わせて用いても差し支えない。
開環重合体の分子量の調節は、重合温度、触媒の種類、溶媒の種類等を調整することによっても行うことができるが、本発明においては、分子量調節剤を反応系に共存させることにより調節することが好ましい。分子量調節剤としては、例えば、エチレン、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等のα−オレフィン類およびスチレンが好ましく、これらのうち、1−ブテンおよび1−ヘキセンが特に好ましい。これらの分子量調節剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。この分子量調節剤の使用量は、全単量体1モル当り、通常、0.005〜0.6モル、好ましくは0.02〜0.5モルである。
開環重合反応において用いられる溶媒(即ち、単量体、メタセシス触媒、分子量調節剤等を溶解する溶媒)としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等のアルカン類;シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリン、ノルボルナン等のシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素;クロロブタン、ブロムヘキサン、塩化メチレン、ジクロロエタン、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベンゼン、クロロホルム、テトラクロロエチレン等のハロゲン化アルカン、ハロゲン化アリール等の化合物;酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸iso−ブチル、プロピオン酸メチル等の飽和カルボン酸エステル類;ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類が挙げられ、これらの中では芳香族炭化水素が好ましい。これらは1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。この開環重合反応用溶媒の使用量は、「溶媒:全単量体」の重量比が、通常、1:1〜10:1となる量であり、好ましくは1:1〜5:1となる量である。
上記開環重合により得られるノルボルネン系開環重合体は、構造単位(1)中のXと、場合により有する構造単位(2)中のYとが、式:−CH=CH−で表されるオレフィン性不飽和基の構造を有するものである。この開環重合体は、そのまま使用することができる。
・1.ガラス転移温度(Tg)
示差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ社製、商品名:DSC6200)を用いて、昇温速度を毎分20℃とし、窒素気流下でガラス転移温度(Tg)を測定した。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC、東ソー株式会社製、商品名:HLC-8020)を用い、溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を用いて、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を測定した。なお、前記Mnは数平均分子量である。
超伝導核磁気共鳴吸収装置(NMR、Bruker社製、商品名:AVANCE500)を用い、重水素化クロロホルム中で1H−NMRおよび13C−NMRを測定した。更に、赤外分光光度計(IR、日本分光社製、商品名:FT/IR−420)を用いて、赤外線(IR)吸収スペクトルを測定した。得られたデータから、分子構造を同定した。
開環重合体のトルエン乃至塩化メチレン溶液(濃度:25%)を平滑なガラス板上にキャストし、乾燥後、厚さ100μm、残留溶媒0.5〜0.8%の無色透明なフィルムを得た。このフィルムのガラス転移温度(Tg)と等しい温度で、1.2〜2.0倍に一軸延伸した。この延伸フィルムの位相差および複屈折の値を、レターデーション測定器(王子計測機器製、商品名:KOBRA21DH)を用いて測定した。
ASTM D570に準拠し、上記「位相差、複屈折評価」に記載の方法で作成した延伸前のフィルムを23℃の水中に1週間浸漬して、その前後の重量変化から吸水率を求めた。
・5−(ビフェニル−4−イル−カルボニルオキシメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンの合成
・5−(ナフタレン−1−イル−カルボニルオキシメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンの合成
・5−(ナフタレン−2−イル−カルボニルオキシメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンの合成
〔実施例1〕
単量体(1)として5−(ビフェニル−4−イル−カルボニルオキシメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン 40g、分子量調節剤として1−へキセン 0.55g、およびトルエン 80.0gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウム(0.6mol/L)のトルエン溶液 0.34mL、およびメタノール変性WCl6トルエン溶液(0.025mol/L) 1.05mLを加え、80℃で3時間反応させることにより開環重合体を得た。ここで得られた開環重合体溶液をオートクレーブ内に収容し、更にトルエンを680g加えた。水素添加反応触媒であるRuHCl(CO)[P(C6H5)3]3を0.02g添加し、水素ガス圧を9〜10MPaとし、160〜165℃の温度で、3時間反応させた。反応終了後、得られた生成物を多量のイソプロパノール中で沈殿させることにより水素添加物を得た[重量平均分子量(Mw)=2.9x105、分子量分布(Mw/Mn)=5.17、対数粘度(ηinh)=1.10、ガラス転移温度(Tg)=81.5℃、収量17g(収率43%)]。NMR測定により求めたこの水素添加物の水素添加率は89.0%であり、単量体の構造中に含まれる芳香環骨格中の環内共役二重結合が水素添加されずに残存している割合(以下、芳香環残存率という)は100%であった。得られた開環重合体の水素添加物の赤外線(IR)吸収スペクトルを図1に示し、1H−NMRスペクトルを図2に示す。
単量体(1)として5−(ナフタレン−1−イル−カルボニルオキシメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン 20g、分子量調節剤として1−へキセン 0.30g、およびトルエン 40.0gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウム(0.6mol/L)のトルエン溶液 0.094mL、メタノール変性WCl6トルエン溶液(0.025mol/L) 0.287mLを加え、80℃で6分間反応させることにより開環重合体を得た。ここで得られた開環重合体溶液をオートクレーブ内に収容し、更にトルエンを520g加えた。水素添加反応触媒であるRuHCl(CO)[P(C6H5)3]3を0.01g添加し、水素ガス圧を9〜10MPaとし、160〜165℃の温度で、3時間反応させた。反応終了後、得られた生成物を多量のイソプロパノール中で沈殿させることにより水素添加物を得た[重量平均分子量(Mw)=4.3x105、分子量分布(Mw/Mn)=2.89、対数粘度(ηinh)=1.27、ガラス転移温度(Tg)=62.4℃、収量8.6g(収率43%)]。NMR測定により求めたこの水素添加物の水素添加率は96.4%であり、芳香環残存率は100%であった。得られた開環重合体の水素添加物の赤外線(IR)吸収スペクトルを図3に示し、1H−NMRスペクトルを図4に示す。
単量体(1)として5−(ナフタレン−2−イル−カルボニルオキシメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン 20g、分子量調節剤として1−へキセン 0.60g、およびトルエン 40.0gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウム(0.6mol/L)のトルエン溶液 0.094mL、メタノール変性WCl6トルエン溶液(0.025mol/L) 0.287mLを加え、80℃で1時間反応させることにより開環重合体を得た。ここで得られた開環重合体溶液をオートクレーブ内に収容し、更にトルエンを520g加えた。水素添加反応触媒であるRuHCl(CO)[P(C6H5)3]3を0.01g添加し、水素ガス圧を9〜10MPaとし、160〜165℃の温度で、3時間反応させた。反応終了後、得られた生成物を多量のメタノール中で沈殿させることにより水素添加物を得た[重量平均分子量(Mw)=2.8x105、分子量分布(Mw/Mn)=4.33、対数粘度(ηinh)=1.03、ガラス転移温度(Tg)=63.2℃、収量8.2g(収率41%)]。NMR測定により求めたこの水素添加物の水素添加率は92.8%であり、芳香環残存率は100%であった。得られた開環重合体の水素添加物の赤外線(IR)吸収スペクトルを図5に示し、1H−NMRスペクトルを図6に示す。
単量体(1)として5−(ビフェニル−4−イル−カルボニルオキシメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン 5g、単量体(2)として下記構造式:
で表される8−メトキシカルボニル−8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン 45g、分子量調節剤として1−へキセン 2.12g、およびトルエン 100gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウム(0.6mol/L)のトルエン溶液 1.47mL、メタノール変性WCl6トルエン溶液(0.025mol/L) 4.48mLを加え、80℃で3時間反応させることにより開環重合体を得た。ここで得られた開環重合体溶液をオートクレーブ内に収容し、更にトルエン 100gを加えた。水素添加反応触媒であるRuHCl(CO)[P(C6H5)3]3 0.02gを添加し、水素ガス圧を9〜10MPaとし、160〜165℃の温度で、3時間反応させた。反応終了後多量のイソプロパノール中で沈殿させることにより水素添加物を得た[重量平均分子量(Mw)=1.3x105、分子量分布(Mw/Mn)=4.74、対数粘度(ηinh)=0.89、ガラス転移温度(Tg)=159.0℃]。NMR測定により求めたこの水素添加物の水素添加率は99.0%以上であり、芳香環残存率は100%であった。得られた開環重合体の水素添加物の赤外線(IR)吸収スペクトルを図7に示し、1H−NMRスペクトルを図8に示す。
単量体(2)として8−メトキシカルボニル−8−メチルテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン 50gに、分子量調節剤として1−へキセン 3.6g、およびトルエン 100gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウム(0.6mol/L)のトルエン溶液 0.09mL、およびメタノール変性WCl6トルエン溶液(0.025モル/L) 0.29mlを加え、80℃で3時間反応させることにより開環重合体を得た。次いで、上記実施例1と同じにして水素添加反応を行い、対応する水素添加物を得た[ガラス転移温度(Tg)=167℃、重量平均分子量(Mw)=5.6x104、分子量分布(Mw/Mn)=3.2、収量45g(収率90%)]。NMR測定により求めたこの水素添加物の水素添加率は99.0%以上であった。
下記構造式:
で表される5−(ビフェニル−4−イル−カルボニルオキシ)−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン 14gに、分子量調節剤として1−へキセン 0.2g、およびトルエン 28gを窒素置換した反応容器に仕込み、80℃に加熱した。これにトリエチルアルミニウム(0.6mol/L)のトルエン溶液 0.17mL、およびメタノール変性WCl6トルエン溶液(0.025モル/L) 0.38mLを加え、80℃で3時間反応させることにより開環重合体を得た。次いで、上記実施例1と同じにして水素添加反応を行い、対応する水素添加物を得た[ガラス転移温度(Tg)=97.5℃、重量平均分子量(Mw)=10.3x104、分子量分布(Mw/Mn)=2.1、収量45g(収率90%)]。NMR測定により求めたこの水素添加物の水素添加率は99.0%以上であり、芳香環残存率は100%であった。
実施例1〜4および比較例1〜2で得られた開環重合体の水素添加物を溶媒キャスト法で成形して得たフィルムを、各重合体のガラス転移温度(Tg)と等しい温度で1.7倍に一軸延伸した後にレターデーション(Re、位相差)を測定し、フィルムの厚さ(d=80μm)に基づいて、複屈折の値を算出した。測定波長550nmでの複屈折:Δn550(=Re550/d)の値を表1に示す。さらに、位相差の波長依存性について評価した。測定波長480nmおよび750nmでのレターデーション(Re480,Re750)を測定し、測定波長550nmでのレターデーション(Re550)との比を求めた。その結果を表1に示す。
実施例1〜4で得られた開環重合体の延伸フィルムは、比較例1〜2のものに比べて、同じ延伸倍率でも複屈折の絶対値が大きいことが明らかである。
Claims (5)
- 下記一般式(1):
(1)
[式中、aは0〜2の整数であり、Xは式:−CH=CH−で表される基または式:−CH2CH2−で表される基であり、R1〜R6は、独立に、水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表し、但し、R3〜R6の少なくとも1つは下記一般式(1−1)で表される芳香環を有する基および一般式(1−2)で表される芳香環を有する基からなる群から選ばれる基である。]
で表される構造単位(1)を有し、複数存在するXは同一または異なるノルボルネン系開環重合体。
(1−1)
[式中、R7〜R15は、独立に、水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子またはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換または非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表し、bは1〜5の整数であり、cおよびdは独立に0〜3の整数であり、但し、c=d=0の場合は、R8とR11、および/またはR15とR11は相互に結合して炭素環または複素環(これらの炭素環または複素環は単環構造でもよいし、他の環が縮合して多環構造を形成してもよい。)を形成してもよい。]
(1−2)
[式中、R16〜R23は、独立に、水素原子;ハロゲン原子;酸素原子、硫黄原子、窒素原子またはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換または非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表し、eは1〜5の整数であり、fは0または1である。] - 複数存在する前記Xの40モル%以上が式:−CH2CH2−で表される基である請求項1に記載のノルボルネン系開環重合体。
- 前記bおよび/または前記eが1である請求項1または2に記載のノルボルネン系開環重合体。
- さらに、下記一般式(2):
(2)
[式中、gおよびhは独立に0または1であり、但し、これらの少なくとも一方は1であり、iおよびjは独立に0〜2の整数であり、Yは式:−CH=CH−で表される基または式:−CH2CH2−で表される基であり、R24〜R33は、独立に、水素原子;ハロゲン原子;前記一般式(1−1)で表される芳香環を有する基および一般式(1−2)で表される芳香環を有する基以外の、酸素原子、硫黄原子、窒素原子もしくはケイ素原子を含む連結基を有してもよい、置換もしくは非置換の炭素原子数1〜30の炭化水素基;または極性基を表し、R30とR31、および/またはR32とR33は一体化して2価炭化水素基を形成してもよく、R30またはR31と、R32またはR33とは相互に結合して炭素環または複素環(これらの炭素環または複素環は単環構造でもよいし、他の環が縮合して多環構造を形成してもよい。)を形成してもよい。]。
で表される構造単位(2)を有し、複数存在するYは同一または異なる請求項1〜3のいずれか一項に記載のノルボルネン系開環重合体。 - 複数存在する前記Xおよび前記Yの合計の40モル%以上が式:−CH2CH2−で表される基である請求項4に記載のノルボルネン系開環重合体。
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CN116496446B (zh) * | 2022-12-26 | 2024-03-22 | 杭州睿丰融创科技有限公司 | 一种降冰片烯类氢化开环聚合物及其制备方法和光学材料 |
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