JP2008040059A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱部材に弾性変形可能な表面層を形成した定着装置において、前記表面層に接触する接触部材が前記表面層に食い込むのを防止する。
【解決手段】加熱部材に弾性変形可能な表面層を形成した定着装置において、前記表面層の非通紙領域における表面粗さを通紙領域における表面粗さよりも粗くする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成において用いられる定着装置及びかかる定着装置を有する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体上に静電潜像を形成し、該静電潜像をトナーで現像し、トナー像を記録材に転写し、転写されたトナー像を加熱し定着することにより記録材上に画像を形成することが行われる。
定着は、トナー像を担持する記録材を加熱部材と加圧部材間のニップに通し、ニップにおいてトナー像を加熱し溶融させることにより行われるが、トナー像に接触する加熱部材の表面層には、離型性及び耐熱性を有するテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)が多く用いられる。
カラー画像のようにトナー量の多いトナー像を形成する画像形成装置においては、トナー像によってできる凹凸に対応して、加熱部材の表面が変形し、トナー像を均一に加熱するために、加熱部材の表面層として柔軟な表面層が望まれる。
特許文献1では、このような条件を満たす表面層として、100℃における動的粘弾性測定装置(ARES)による弾性率(G′)測定値が60MPa以下であるPFAが提案されている。
特許文献1に記載の表面層を有する加熱部材を用いた定着により、画像全面に亘って均一な定着が行われ、高画質のカラー画像を形成することが可能になった。
特開2005−163837号公報
定着装置には、加熱部材の表面温度制御や過熱防止を目的として、加熱部材の表面温度の連続的な変化を検知する温度センサや、温度が所定値を超えたことを検知するサーモスタット、温度ヒューズ等の温度センサが用いられる。
温度センサとしては、接触型と非接触型とがあるが、コストを低減するために接触型の温度センサが多く用いられ、加熱部材が記録材に接触する通紙領域において、非接触型の温度センサが用いられるほかは接触型温度センサが用いられる。
前述のように柔軟で変形しやすい表面層を加熱部材の表面に設けることにより良好な定着が行われるが、柔軟な表面層に温度センサを接触させ加熱部材を作動させた場合、加熱部材の表面に温度センサが密着して表面層が変形し、温度センサが表面層に食い込んで、異常音の発生、温度センサの断線、加熱部材の駆動トルクの増加等の不具合が生ずることが判明した。
本発明は、柔軟な表面層を加熱部材に設けた場合に発生する前記の問題を解決することを目的とし、高画質の画像を長期間に亘って形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的は下記の発明により達成される。
1.
弾性変形可能な表面層を有する加熱部材及び該加熱部材に圧接する加圧部材を有する定着装置において、
非通紙領域における前記表面層の表面粗さを、通紙領域における前記表面層の表面粗さよりも粗くしたことを特徴とする定着装置。
2.
前記表面層の表面粗さRaを前記通紙領域において、0.1μm未満とし、前記表面層の表面粗さRaを前記非通紙領域において、0.1μ以上としたことを特徴とする前記1に記載の定着装置。
3.
前記加熱部材は、基体及び弾性層を有することを特徴とする前記1又は前記2に記載の定着装置。
4.
前記加圧部材は、基体及び弾性層を有することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
5.
前記非通紙領域において、前記表面層の表面に接触する温度センサを有することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
6.
前記温度センサは、前記加熱部材の温度制御用であることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
7.
前記温度センサは、前記加熱部材の過熱防止用の温度センサであることを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
8.
前記表面層は、動的粘弾性測定装置(ARES)による弾性率(G′)測定値が60MPa以下であるPFAからなることを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載の定着装置。
9.
弾性変形可能な表面層を有する加熱部材及び該加熱部材に圧接する加圧部材を有する定着装置において、
前記表面層は非画像領域において粗し処理された表面を有することを特徴とする定着装置。
10.
記録材上にトナー像を形成する画像形成部及び前記1〜9のいずれか1項に記載され、トナー像を加熱し定着する定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明により、接触型温度センサが接触する非通紙領域における加熱部材の表面粗さRaを0.1μm以上とすることにより、温度センサと加熱部材間の摩擦抵抗が低く抑えられ、両者の接触が原因で発生する異常音や温度センサの断線が防止されるとともに、加熱部材の駆動トルクの増加が適正に抑制され、高画質の画像を長期間に亘って形成することができる画像形成装置が実現される。
以下、図示の実施の形態により本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1に示す画像形成装置100は、カラー画像形成装置の例であり、任意の画像情報に基づいてカラー画像を形成する装置である。画像形成装置100は、画像形成部101と、給紙搬送手段と、定着装置17と、給紙手段20と、画像読取装置102とから構成される。画像形成部101の上方には、自動原稿給紙装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置102が設置されている。自動原稿給紙装置201の原稿台上に載置された原稿30は搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、原稿画像を反映する入射光がラインイメージセンサCCDにより読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ画像信号は、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正及び画像圧縮処理等がなされ、デジタルの画像データり、画像データnは、Y,M,C,BK色用の画像データに変換された後に、画像書き込みユニット(露光手段)3Y、3M、3C、3Kへ送られる。
上述の自動原稿給紙装置201は自動両面原稿搬送手段を備えている。この自動原稿給紙装置201は原稿載置台上から給送される多数枚の原稿30の内容を連続して一挙に読み取り、原稿内容を記憶手段に蓄積するようになされる(電子RDH機能)。この電子RDH機能は、複写機能により多数枚の原稿内容を複写する場合、或いはファクシミリ機能により多数枚の原稿30を送信する場合等に便利に使用される。
画像形成部101は、各色毎に像形成体を有する複数組の画像形成ユニット(画像形成系)10Y、10M、10C、10Kと、無終端状の中間転写ベルト6とを有し、給紙搬送手段は給紙鮎さん20からの記録材Pを画像形成部101へと搬送する複数の搬送ローラと、再給紙機構(ADU機構)を有する。
給紙手段20は画像形成部101の下方に設けられる。給紙手段20は、例えば、3つの給紙カセット20A、20B、20Cから構成される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、Y色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配置されたY色用の帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及び像形成体用のクリーニング手段8Yを有する。
マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、M色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1Mと、M色用の帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及び像形成体用のクリーニング手段8Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、C色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1Cと、C色用の帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及び像形成体用のクリーニング手段8Cを有する。黒(BK)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、BK色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1Kと、BK色用の帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及び像形成体用のクリーニング手段8Kを有する。
帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光手段3C及び帯電手段2Kと露光手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。現像装置4Y、4M、4C、4Kによる現像は、使用するトナー極性と同極性(本実施例においては負極性)の直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される反転現像にて行われる。中間転写ベルト6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持され、各々の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成されたY色、M色、C色、BK色の各トナー像を転写するようになされる。
ここで画像形成プロセスの概要について以下に説明をする。画像形成ユニット10Y、10M、10C及び10Kにより形成された各色の画像は、使用するトナーと反対極性(本実施例においては正極性)の1次転写バイアス(不図示)が印加される1次転写ローラ7Y、7M、7C及び7Kにより、回動する中間転写ベルト6上に逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像(色画像:カラートナー像)が形成される。カラー画像は中間転写ベルト6から記録材Pへ転写される。
給紙カセット20A、20B、20C内に収容された記録材Pは、給紙カセット20A、20B、20Cにそれぞれ設けられる送り出しローラ21および給紙ローラ22Aにより給紙され、搬送ローラ22B、22C、22D、レジストローラ23及び28等を経て、2次転写ローラ7Aに搬送され、記録材P上の一方の面(表面)にカラー画像が一括して転写される(2次転写)。
カラー画像が転写された記録材Pは、定着装置17により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。転写後の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段8Y、8M、8C、8Kによりクリーニングされ次の画像形成サイクルに入る。
両面画像形成時には、一方の面(表面)に画像形成され、定着装置17から排出された記録材Pは、分岐手段26によりシート排紙路から分岐され、それぞれ給紙搬送手段を構成する、下方の循環通紙路27Aを経て、再給紙機構(ADU機構)である反転搬送路27Bにより表裏を反転され、再給紙搬送部27Cを通過して、給紙ローラ22Dにおいて合流する。反転搬送された記録材Pは、レジストローラ23及び28を経て、再度2次転写ローラ7Aに搬送され、記録材Pの他方の面(裏面)上にカラー画像(カラートナー像)が一括転写される。
カラー画像が転写された記録材Pは、定着装置17により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。一方、2次転写ローラ7Aにより記録材Pにカラー画像を転写した後、記録材Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、中間転写ベルト用のクリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
図2以下により本発明の実施の形態に係る定着装置を説明する。図2は図1における定着装置17の断面図、図3は加熱ベルト171の断面図、図4は通紙領域及び非通紙領域を示す図である。
図2、3において、171は加熱部材としての加熱ベルトであり、基体171a、弾性層171b及び表面層171cからなる。基体171aは耐熱性材料であるポリイミドからなり、弾性層171bは耐熱性弾性材料であるシリコンゴムからなり、表面層171cは離型性及び耐熱性を有するテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下PFAと言う)からなる。弾性層171b及び表面層171cは弾性変形可能である。
表面層171cを構成する材料であるPFAの好ましい例としては、特開2005−136837号公報に記載されたPFAが挙げられる。すなわち、動的粘弾性測定装置(ARES)により測定された100℃における弾性率(G′)の測定値が60MPa以下であるPFAが好ましい。なおこのように、100℃以上の高温において軟らかく、60MPa以下の弾性率を有するPFAをソフトPFAと言う。
表面層171cは厚さが0.01mm〜0.15mmであることが好ましい。また、ソフトPFAはパーフルオロアルキルビニルエーテルの含有量が6〜25質量%であることが好ましい。
弾性層171b及び表面層171cはそれぞれ塗布により形成される。
表面層171cの表面は、図4に示すように、通紙領域SAと非通紙領域SBとで異なる。
すなわち、通紙領域SAは表面粗さRaが0.1μm未満であり、非通紙領域SBの表面粗さRaが0.1μm以上であるように形成される。表面粗さRa0.1μm以下の通紙領域SAの表面は通常の塗布により形成され、表面処理されない表面であり、表面粗さRaが0.1μm以上の非通紙領域SBの表面は、塗布後に粗し処理を施すことにより形成される。
通紙領域SAは加熱ベルト171が記録材と接触する領域であり、使用される記録材の最大幅に相当する。非通紙領域SBは記録材が加熱ベルト171に接触しない領域である。また、表面粗さRaはJIS B 0601による測定値である。
172、173は加熱ベルト171を支持する金属製の支持ローラ、174はヒータである。支持ローラ172、173金属製であり、加熱ベルト171は支持ローラ172を介してヒータ174により加熱される。
175加圧ローラであり、基体175a及びシリコンゴム製の弾性層175bを有し、ばね(図示せず)により加熱ベルト171に圧接する。この圧接によりニップNが形成される。176は一対の進入ガイド板、177は排紙ガイド板、178は排紙ローラである。
記録材Pは矢印のように定着装置17に導入され、ニップNを通過する際に、加熱されて溶融し、記録材Pに定着される。加熱ベルト171の表面温度は温度センサにより検知される。温度センサとしては、加熱ベルト171の表面に接触して温度を検知する接触型温度センサ及び定着ベルト171に対して微小間隙をおいて配置される非接触型の温度センサが用いられるが、通紙領域SAにおける加熱ベルト171の表面温度を検知する温度センサには非接触型温度センサが用いられ、非通紙領域SBにおける加熱ベルト171の温度を検知する温度センサには接触型温度センサが用いられる。図示のように、加熱ベルト171に接触する温度センサSEは定着ベルト171の非通紙領域SBの温度を検知する接触型の温度センサであり、温度制御用の温度センサまたは過熱防止制御用の温度センサである。
温度センサを用いた温度制御により、定着温度が150〜210℃の範囲内の一定温度に維持されて定着が行われる。
次に、ソフトPFAによるトナー像の定着作用について、図2、5、6を用いて説明する。トナー像の定着作用を説明する図、図5は従来のPFA、ソフトPFA及びシリコンゴムの弾性率の温度変化を示す図である。
記録材PはニップNを通過する際に、定着ベルト171の弾性層171b及び表面層171cはトナー像Tが形成する凹凸により図4に示すように変形する。図6(a)のように、弾性層171b、表面層171cがともに、トナー像Tの輪郭にならって変形し、表面層171cがトナー像Tおよび記録材Pに密着する場合は、定着ベルト171からトナー像Tに均一に熱が伝導して良好な定着が行われる。しかしながら、弾性層171bまたは表面層171cが固く変形しにくい場合は、図6(b)のように、表面層171cがトナー像Tに密着しない。このために、定着ベルト171からトナー像Tへの熱伝導が不均一になって、定着むらや光沢むら等の定着不良が起こる。
加熱ベルト171の表面層71cは前記に説明したように、ソフトPFAからなり、ソフトPFAは100℃以上の高温において低い弾性率を示しやわらかくなる。
図5において、曲線L1、L2は従来のPFAの弾性率を示し、曲線L3、L4はソフトPFAの弾性率を示し、曲線L5はシリコンゴムの弾性率を示す。
図5に示すように、シリコンゴムに比較して、PFAは高い弾性率を有し、変形しにくい。そして、従来のPFAに比較して、ソフトPFAは低い弾性率を有する。図6を用いて説明したように、トナー像に接触する表面層が変形しやすいほど良好な定着が行われるが、下層であるシリコンゴム層171bの性能を生かすには、表面層171cの弾性率と弾性層171bの弾性率との差が小さいほど良好な定着が行われる。
白矢印で示す定着温度範囲(150〜210℃)Hにおいて、ソフトPFAは従来のPFAに比較して、かなりシリコンゴムの弾性率に近く、実際の定着においてもソフトPFAを用いることにより良好な定着が行われた。
しかしながら、柔軟で変形しやすい表面層171cに温度センサSEを接触させた場合、加熱ベルト171と温度センサSE間の摩擦抵抗により、加熱部材表面がへこみ、温度センサSEが加熱部材表面に食い込んで、温度センサSEがスムーズに加熱ベルト171上をすべらないという現象が発生した。
これによって、定着装置の作動時に、異常音が発生したり、温度センサが断線したり、加熱部ベルト171の駆動トルクが異常に上昇する等の不具合が発生した。
このような不具合は、温度センサSEが加熱ベルト171に接触する領域、すなわち、加熱部材が記録材と接触しない非通紙領域SB(図4参照)の表面粗さを大きくし、摩擦抵抗を低くすることにより解消することができた。
通紙領域SA(図4参照)は、トナーの付着を防止するために所定の離型性を有することが必要であり、表面粗さは所定値以下に設定される。
実験により、非通紙領域SBの表面粗さを通紙領域SAの表面粗さよりも粗くすることにより、前記の不具合が発生せず良好な定着を行うことができることが確認された。
定着ベルト171が記録材に接触する通紙領域SAにおける表面層の表面粗さRaを0.1μm未満とし、定着ベルト171が記録材に接触しない非通紙領域SBにおける表面層171cの表面粗さRaを0.1μm以上とすることにより、前記の不具合が確実に防止され、良好な定着を行うことができることが確認された。
さらに、通紙領域SAにおける表面層171cの表面粗さRaを0.08μm未満とし、非通紙領域SBにおける表面層171cの表面粗さRaを1.02μm以上とすることにより、前記の不具合が更に確実に防止された。
本発明は前述の実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
たとえば、加熱部材として、加熱ベルトのほかに加熱ローラを用いることができ、加圧部材として、加圧ローラのほかに加圧ベルトを用いることができる。
図2に示す定着装置を用い、次の条件に定着装置を設定して画像形成を行った。
(1)実施例
・温度センサSEの押圧加重:30g
・定着ベルト171の表面層:三井デュポンフロロケミカル社製ソフトPFA
・表面層171cの非通紙領域における表面粗さRa:0.15μm
・表面層171cの通紙領域における表面粗さRa:0.06μm
・定着ベルトの表面温度:180℃
(2)比較例
・表面層171cの表面粗さRaを通紙領域及び非通紙領域ともに、0.06μmとしたほかは実施例と同じ
実施例においては、連続画像形成において、異常音の発生、温度センサの断線等がなく良好な画像が形成されたが、比較例では、異常音が発生したために、画像形成を中止した。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 図1における定着装置17の断面図である。 加熱ベルト171の断面を示す図である。 通紙領域及び非通紙領域を示す図である。 従来のPFA、ソフトPFA及びシリコンゴムの弾性率の温度変化を示す図である。 トナー像の定着作用を示す図である。
符号の説明
17 定着装置
100 画像形成部
171a 基体
171b 弾性層
171c 表面層
SE 温度センサ

Claims (10)

  1. 弾性変形可能な表面層を有する加熱部材及び該加熱部材に圧接する加圧部材を有する定着装置において、
    非通紙領域における前記表面層の表面粗さを、通紙領域における前記表面層の表面粗さよりも粗くしたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記表面層の表面粗さRaを前記通紙領域において、0.1μm未満とし、前記表面層の表面粗さRaを前記非通紙領域において、0.1μ以上としたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱部材は、基体及び弾性層を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記加圧部材は、基体及び弾性層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記非通紙領域において、前記表面層の表面に接触する温度センサを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記温度センサは、前記加熱部材の温度制御用であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記温度センサは、前記加熱部材の過熱防止用の温度センサであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記表面層は、動的粘弾性測定装置(ARES)による弾性率(G′)測定値が60MPa以下であるPFAからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 弾性変形可能な表面層を有する加熱部材及び該加熱部材に圧接する加圧部材を有する定着装置において、
    前記表面層は非画像領域において粗し処理された表面を有することを特徴とする定着装置。
  10. 記録材上にトナー像を形成する画像形成部及び請求項1〜9のいずれか1項に記載され、トナー像を加熱し定着する定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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