JP2008037983A - 芳香族ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステルを原料とし、好ましくは竪型反応器を含む複数の反応器を用いて芳香族ポリカーボネートを製造するに際し、少なくとも1基の反応器における反応液温度T1(℃)と、この反応器に続く反応器における反応液温度T2(℃)とがT2<T1(式1)を満たす芳香族ポリカーボネートの製造方法。
【選択図】図1
Description
溶融法による芳香族ポリカーボネートはこれまでも多くの例が報告されている。例えば、反応器におけるポリマー温度と加熱媒体の温度差を、生成した芳香族ポリカーボネートの極限粘度[η]が0.2以下のときは100℃以下とし、[η]が0.2を越え0.35以下のときは80℃以下とし、[η]が0.35を越えるときは50℃以下とする方法(特許文献2参照)、最終反応器出口のポリマー粘度を測定値に基づき、反応器の温度や圧力を予め組み込まれたプログラムに従い変化させて自動制御する方法(特許文献3参照)、高分子量の溶融ポリマーを移送する配管の外壁面温度と重合器内の溶融ポリマーの温度との差が、−3℃以上50℃以下の範囲にあるようにする方法(特許文献4参照)が挙げられる。
さらに、反応器材の表面温度を230℃以上の温度にし、重縮合反応の途中段階で生成するポリカーボネートの低次重縮合物の結晶化を抑制する製造方法(特許文献9参照)等が挙げられる。
このような高融点化物が反応液中に混入すると、反応液を抜き出すギヤポンプが閉塞したり、芳香族ポリカーボネート製品中に異物が混入したり等のトラブルが発生する原因となることから、対策が必要とされている。
即ち、本発明の目的は、溶融法による芳香族ポリカーボネートの製造において、高融点化物が低減された芳香族ポリカーボネートの製造方法を提供することにある。
T2<T1 式(1)
また、反応液温度がT1(℃)の反応器が竪型反応器であることが好ましい。
260℃<T2<T1<280℃ 式(2)
また上述した反応液温度T1(℃)の反応器におけるポリマーの粘度平均分子量が4,000〜14,000であることが好ましい。
本発明において、芳香族ポリカーボネートは、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとのエステル交換反応に基づく溶融重縮合により製造される。
以下、原料として芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステルを用い、エステル交換触媒の存在下、連続的に溶融重縮合反応を行うことにより、芳香族ポリカーボネートを製造する方法について説明する。
本実施の形態において使用する芳香族ジヒドロキシ化合物としては、下記一般式(1)で示される化合物が挙げられる。
これらの中でも、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(「ビスフェノールA」、以下、BPAと略記することがある。)が好ましい。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
本実施の形態において使用する炭酸ジエステルとしては、下記一般式(2)で示される化合物が挙げられる。
なお、A’上の置換基としては、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、ビニル基、シアノ基、エステル基、アミド基、ニトロ基などが例示される。
これらの中でも、ジフェニルカーボネート(以下、DPCと略記することがある。)、置換ジフェニルカーボネートが好ましい。これらの炭酸ジエステルは、単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
代表的なジカルボン酸又はジカルボン酸エステルとしては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジフェニル等が挙げられる。このようなジカルボン酸又はジカルボン酸エステルで置換した場合には、ポリエステルカーボネートが得られる。
即ち、芳香族ジヒドロキシ化合物に対して、通常、炭酸ジエステル1.01〜1.30、好ましくは1.02〜1.20のモル比で用いられる。モル比が過度に小さいと、得られる芳香族ポリカーボネートの末端OH基が多くなり、樹脂の熱安定性が悪化する傾向となる。また、モル比が過度に大きいと、エステル交換の反応速度が低下し、所望の分子量を有する芳香族ポリカーボネートの生産が困難となる傾向となる他、樹脂中の炭酸ジエステルの残存量が多くなり、成形加工時や成形品としたときの臭気の原因となることがあり、好ましくない。
本実施の形態において使用するエステル交換触媒としては、通常、エステル交換法によりポリカーボネートを製造する際に用いられる触媒が挙げられ、特に限定されない。一般的には、例えば、アルカリ金属化合物、ベリリウム又はマグネシウム化合物、アルカリ土類金属化合物、塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモニウム化合物又はアミン系化合物等の塩基性化合物が挙げられる。
これらのエステル交換触媒の中でも、実用的にはアルカリ金属化合物が望ましい。これらのエステル交換触媒は、単独で使用してもよく、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
エステル交換触媒の使用量は、通常、芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して1×10−9〜1×10−1モル、好ましくは1×10−7〜1×10−2モルの範囲で用いられる。
これらのアルカリ金属化合物の中でも、セシウム化合物が好ましく、特に、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、水酸化セシウムが好ましい。
次に、芳香族ポリカーボネートの製造方法について説明する。
芳香族ポリカーボネートの製造は、原料である芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステル化合物の混合物を調製し(原調工程)、これらの化合物を、エステル交換反応触媒の存在下、溶融状態で複数の反応器を用いて多段階で重縮合反応をさせる(重縮合工程)ことによって行われる。反応方式は、バッチ式、連続式、又はバッチ式と連続式の組合せのいずれでもよい。反応器は、複数基の竪型反応器及びこれに続く少なくとも1基の横型反応器が用いられる。通常、これらの反応器は直列に設置され、連続的に処理が行われる。
重縮合工程後、反応を停止させ重合反応液中の未反応原料や反応副生物を脱揮除去する工程や、熱安定剤、離型剤、色剤等を添加する工程、芳香族ポリカーボネートを所定の粒径のペレットに形成する工程などを適宜追加してもよい。
次に、製造方法の各工程について説明する。
芳香族ポリカーボネートの原料として使用する芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとは、通常、窒素、アルゴン等の不活性ガスの雰囲気下、バッチ式、半回分式または連続式の撹拌槽型の装置を用いて、溶融混合物として調製される。溶融混合の温度は、例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物としてビスフェノールAを用い、炭酸ジエステルとしてジフェニルカーボネートを用いる場合は、通常20℃〜180℃、好ましくは125℃〜160℃の範囲から選択される。
この際、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとの割合は、炭酸ジエステルが過剰になるように調整され、芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して、炭酸ジエステルは通常1.01モル〜1.30モル、好ましくは1.02モル〜1.20モルの割合になるように調整される。
芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステル化合物とのエステル交換反応による重縮合は、通常、2段階以上、好ましくは3段〜7段の多段方式で連続的に行われる。具体的な反応条件としては、温度:150℃〜320℃、圧力:常圧〜0.01Torr(1.3Pa)、平均滞留時間:5分〜150分の範囲である。
多段方式の各反応器においては、重縮合反応の進行とともに副生するフェノールをより効果的に系外に除去するために、上記の反応条件内で、段階的により高温、より高真空に設定する。尚、得られる芳香族ポリカーボネートの色相等の品質低下を防止するためには、できるだけ低温、短滞留時間の設定が好ましい。
ここで、反応器としては、例えば、攪拌槽型反応器、薄膜反応器、遠心式薄膜蒸発反応器、表面更新型二軸混練反応器、二軸横型攪拌反応器、濡れ壁式反応器、自由落下させながら重合する多孔板型反応器、ワイヤーに沿わせて落下させながら重合するワイヤー付き多孔板型反応器等が用いられる。
触媒の溶解に使用する水の性状は、含有される不純物の種類ならびに濃度が一定であれば特に限定されないが、通常、蒸留水や脱イオン水等が好ましく用いられる。
次に、図面に基づき、本実施の形態が適用される芳香族ポリカーボネートの製造方法の一例を具体的に説明する。
図1は、芳香族ポリカーボネートの製造装置の一例を示す図である。図1に示す製造装置において、芳香族ポリカーボネートは、原料の芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステル化合物を調製する原調工程と、これらの原料を溶融状態で複数の反応器を用いて重縮合反応させる重縮合工程とを経て製造される。
その後、反応を停止させ重合反応液中の未反応原料や反応副生物を脱揮除去する工程(図示せず)や、熱安定剤、離型剤、色剤等を添加する工程(図示せず)、芳香族ポリカーボネートを所定の粒径のペレットに形成する工程(図示せず)を経て、芳香族ポリカーボネートのペレットが成形される。
また、第1原料混合槽2aには、DPC供給口1a−1から、炭酸ジエステルであるジフェニルカーボネート(以下、DPCと記載することがある。)が溶融状態で供給され、BPA供給口1bからは、芳香族ジヒドロキシ化合物であるビスフェノールA(以下、BPAと記載することがある。)が粉末状態で供給され、溶融したジフェニルカーボネートにビスフェノールAが溶解する。
次に、原料混合物は、原料供給ポンプ4aを経由して第1竪型反応器6aに連続的に供給される。また触媒として、水溶液状の炭酸セシウムが、原料混合物の移送配管途中の触媒供給口5aから連続的に供給される。
次に、第1竪型反応器6aより排出された重合反応液は、引き続き、第2竪型反応器6b、第3竪型反応器6c、第4横型反応器9aに順次連続供給され、重縮合反応が進行する。各反応器における反応条件は、重縮合反応の進行とともに高温、高真空、低撹拌速度となるようにそれぞれ設定される。重縮合反応の間、各反応器における平均滞留時間は、例えば、60分程度になるように液面レベルを制御し、また各反応器においては、副生するフェノールが留出管8b,8c,8dから留出される。
T2<T1 式(1)
式(1)において、T1は第3竪型反応器6cにおける反応液温度である(単位:℃)。また、T2は第4横型反応器9aにおける反応液温度である(単位:℃)。
即ち、第3竪型反応器6cと、これに続く第4横型反応器9aにおける重縮合の際に、さらに以下の式(2)の関係を満たす条件で芳香族ポリカーボネートの製造を行うことが好ましい。
260℃<T2<T1<280℃ 式(2)
[η]=1.23×10−4×(Mv)0.83
尚、極限粘度「η」は、20℃における塩化メチレン希釈溶液の比粘度(ηsp/C)と、塩化メチレン希釈溶液の濃度(C)と、をプロットして得られた直線の濃度(C)を0に外挿した切片である。
尚、本実施の形態が適用される芳香族ポリカーボネートの製造方法では、図1に示すように、重縮合工程で攪拌機を備えた複数の竪型反応器と横型反応器を直列に接続した製造装置を使用する場合、3基の竪型反応器の中でも、少なくとも最後尾に接続した第3竪型反応器6cとこれに続く第4横型反応器9aにおいて、前述した式(1)または式(2)の関係を満たす条件で芳香族ポリカーボネートの製造を行うことが好ましい。
溶媒として塩化メチレンを使用し、20℃でウベローデ粘度計を用いて測定した芳香族ポリカーボネート(試料)の極限粘度[η]に基づき以下の式より求めた。
(ηsp/C)=〔η〕×(1+0.28ηsp)
〔η〕=1.23×10−4×(Mv)0.83
(式中、ηspは芳香族ポリカーボネートの塩化メチレン溶液について20℃で測定した比粘度であり、Cは塩化メチレン溶液の濃度である。塩化メチレン溶液としては、芳香族ポリカーボネートの濃度0.6g/dlのものを用いる。)
尚、極限粘度「η」は、20℃における比粘度(ηsp/C)の測定値と塩化メチレン希釈溶液の濃度(C)とをプロットして得られた直線の濃度(C)を0に外挿した切片である。
130℃で、5時間乾燥した芳香族ポリカーボネート(試料)を用いて、射出成形機により280℃で長さ100mm×幅100mm×厚さ3mmのプレスシートを成形した。
次に、このプレスシートについてカラーテスター(スガ試験機株式会社製SC−1−CH)で、色の絶対値である三刺激値XYZを測定し、次の関係式により黄色度の指標であるYI値を計算した。
YI=(100/Y)×(1.28×X−1.06×Z)
このYI値が大きいほど黄色に着色していることを示す。
ジフェニルカーボネート(DPC)とビスフェノールA(BPA)とを、窒素ガス雰囲気下、一定のモル比(DPC/BPA=1.060)に混合した溶融液を調製した。
次に、図1で説明したように、攪拌器を備えた3基の竪型反応器と1基の横型反応器とを直列に接続した製造装置により、芳香族ポリカーボネートを製造した。
先ず、前述した混合溶融液を88.7kg/時の流量で、原料導入管を介して、220℃、1.33×104Paに制御した容量100Lの第1竪型反応器内に連続供給した。第1竪型反応器内では、平均滞留時間が60分になるように、反応器底部のポリマー排出ラインに設けられたバルブ開度を制御しつつ、液面レベルを一定に保った。
また、第1竪型反応器内に上記溶融液の供給を開始すると同時に、触媒として、1重量%の炭酸セシウム水溶液をビスフェノールA1モルに対し、0.4μモルの割合で連続供給した。
次に、この溶融状態のポリマーを2軸押出機に送入し、p−トルエンスルホン酸ブチル(触媒として使用した炭酸セシウムに対して4倍モル量)を連続供給して混練し、続いてダイを通してストランド状に成形して、カッターで切断してペレット(芳香族ポリカーボネート製品)を得た。
なお、第2竪型反応器における反応条件(反応液温度、圧力、攪拌数)は(250℃、2.00×103Pa、75rpm)である。
また、第2竪型反応器から排出されたポリマーの粘度平均分子量は、Mv=3,800であった。
第3竪型反応器(T1:272℃、67Pa、75rpm)
第4横型反応器(T2:265℃、140Pa、5rpm)
尚、各反応器における平均滞留時間が60分となるように液面レベルの制御を行い、また、同時に副生するフェノールを留去した。
また、第3竪型反応器から排出されたポリマーの粘度平均分子量は、Mv=7,000であった。
尚、最終的に得られた芳香族ポリカーボネート製品の粘度平均分子量は、Mv=15,000であった。色調は、YI=1.3であり、異物の混入は見られなかった。
第3竪型反応器の反応条件を(T1:282℃、100Pa、75rpm)、第4横型反応器の反応条件を(T2:275℃、180Pa、5rpm)にそれぞれ設定し、それ以外は、実施例1と同様の条件で芳香族ポリカーボネートを製造した。
以上の条件下で1ヶ月間の製造運転を継続したところ、実施例1の場合と同様に、運転上のトラブルは発生せず、安定した製造運転を行えた。
また、第3竪型反応器から排出されたポリマーの粘度平均分子量は、Mv=7,400であった。
尚、最終的に得られた芳香族ポリカーボネート製品の粘度平均分子量は、Mv=15,200であった。色調は、YI=1.8であり、異物の混入は見られなかった。
第3竪型反応器における反応液温度T1を第4横型反応器における反応液温度T2より低温になる(T2>T1)ように設定し、その他の条件は実施例1と同様にして芳香族ポリカーボネートを製造した。
第3竪型反応器及び第4横型反応器の反応条件(反応液温度(℃)、圧力(Pa)、攪拌数(rpm))は以下のとおりである。
第3竪型反応器(T1:258℃、67Pa、75rpm)
第4横型反応器(T2:265℃、100Pa、5rpm)
以上の条件下で1ヶ月間の製造運転を継続したところ、第3竪型反応器において高融点化物が生成した。この高融点化物が反応液に混入したため、第3竪型反応器の排出ギヤポンプが2度停止した。また、製造した芳香族ポリカーボネートに未溶融物(異物)が観察された。
また、第3竪型反応器から排出されたポリマーの粘度平均分子量は、Mv=6,100であった。
尚、最終的に得られた芳香族ポリカーボネート製品の粘度平均分子量は、Mv=14,900、色調は、YI=1.3であった。
第3竪型反応器における反応液温度T1と第4横型反応器における反応液温度T2とが等しく(T2=T1)なるように設定し、その他の条件は実施例1と同様にして芳香族ポリカーボネートを製造した。
第3竪型反応器及び第4横型反応器の反応条件(反応液温度(℃)、圧力(Pa)、攪拌数(rpm))は以下のとおりである。
第3竪型反応器(T1:265℃、67Pa、75rpm)
第4横型反応器(T2:265℃、100Pa、5rpm)
以上の条件下で1ヶ月間の製造運転を継続したところ、第3竪型反応器において高融点化物が生成した。この高融点化物が反応液に混入したため、第3竪型反応器の排出ギヤポンプが1度停止した。また、製造した芳香族ポリカーボネートに未溶融物(異物)が観察された。
また、第3竪型反応器から排出されたポリマーの粘度平均分子量は、Mv=6,600であった。
尚、最終的に得られた芳香族ポリカーボネート製品の粘度平均分子量は、Mv=15,300、色調は、YI=1.3であった。実施例1,2及び比較例1,2の結果を表1に示す。
このとき、第3竪型反応器におけるポリマーの粘度平均分子量(Mv)が、4,000〜14,000である場合、第3竪型反応器における高融点化物の発生を低減できる効果が大きい。
さらに、このような条件で製造した芳香族ポリカーボネートの粘度平均分子量(Mv)は15,000程度であり、色調を示すYI値が小さいので、光学用ポリカーボネートとして好適に使用することができる。
Claims (6)
- 芳香族ジヒドロキシ化合物及び炭酸ジエステルを原料とし、複数の反応器を用いて芳香族ポリカーボネートを製造するに際し、
少なくとも1基の反応器における反応液温度T1(℃)と当該反応器に続く反応器における反応液温度T2(℃)とが、下記式(1)を満たすことを特徴とする芳香族ポリカーボネートの製造方法。
T2<T1 式(1) - 前記複数の反応器の少なくとも1基が竪型反応器であることを特徴とする請求項1に記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
- 前記反応液温度がT1(℃)の反応器が竪型反応器であることを特徴とする請求項1又は2に記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
- 前記反応液温度T1(℃)と前記反応液温度T2(℃)とが、さらに下記式(2)を満たすことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
260℃<T2<T1<280℃ 式(2) - 前記反応液温度T1(℃)の反応器におけるポリマーの粘度平均分子量が4,000〜14,000であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
- 前記竪型反応器が、直列に接続した複数基の反応器の中の最後尾に接続するものであり、当該竪型反応器に続く前記反応器が横型反応器であることを特徴とする請求項2乃至5いずれか1項に記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
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